JP2009078721A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車高調整装置を備える伸び勝手油圧緩衝器において、車高調整装置を構成する油圧ジャッキ室の作動圧力を低減し、車高調整装置のシール性、作動性を向上すること。
【解決手段】 固定ばね受け21と可動ばね受け23の間に懸架スプリング20を介装し、油圧緩衝器10の伸長時に懸架スプリング20が縮むように構成した油圧緩衝器10において、車高調整装置30は、ピストンロッド12の突出端の基部に径方向外方に張り出るスライドガイド32を設け、スライド部材31がスライドガイド32に沿ってスライドする大内径スライド部31Aとピストンロッド12の突出端に沿ってスライドする小内径スライド部31Bを備え、スライド部材31の大内径スライド部31Aがピストンロッド12の突出端との間に流体圧ジャッキ室33を形成するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は油圧緩衝器に係り、特に油圧緩衝器の伸長時に懸架スプリングが縮むように構成した、いわゆる伸び勝手油圧緩衝器に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、油液を収容するシリンダにピストンロッドを挿入し、シリンダの一端側の外周に固定ばね受けを固定し、シリンダの一端側から突出するピストンロッドの突出端の外周に車高調整装置を設け、車高調整装置のスライド部材に連結される可動ばね受けをシリンダの他端側の外周に摺接可能に設け、固定ばね受けと可動ばね受けの間に懸架スプリングを介装し、油圧緩衝器の伸長時に懸架スプリングが縮むように構成したものがある。
この油圧緩衝器は、車体側と車軸側との間に介装され、車輪が路面から衝撃力を受けるとき、油圧緩衝器が伸長して懸架スプリングは縮み、衝撃力を吸収する。車輪が路面の側に戻るときには、油圧緩衝器が圧縮して懸架スプリングは伸びるとともに、油圧緩衝器の大きな圧側減衰力が発生して懸架スプリングを制振する。
また、車高調整装置は、可動ばね受けを固定ばね受けから離すことにて懸架スプリングの長さを長く、ばね荷重を低くし、車高ダウンする。可動ばね受けを固定ばね受けに近づけることにて懸架スプリングの長さを短く、ばね荷重を高くし、車高アップする。
実公平2-2108
特許文献1に記載の油圧緩衝器において、車高調整装置は、ピストンロッドの突出端にスライドガイド(取付部材51)を設け、前述のスライド部材がスライドガイドの大外径部に沿ってスライドする大内径スライド部と、スライドガイドの中外径部に沿ってスライドする中内径スライド部を備え、スライド部材の大内径スライド部がスライドガイドの中外径部との間に油圧ジャッキ室を形成している。油圧ジャッキ室に給排される油圧によりスライド部材が上下動し、同時に可動ばね受けが上下動する。
しかしながら、ピストンロッドの突出端に設けたスライドガイドに大外径部と中外径部(スライドガイドの中外径部はピストンロッドの突出端より大径)の段差を設け、この段差により油圧ジャッキ室を形成するものであり、油圧ジャッキ室に対するスライド部材の受圧面積を大きくとることができない。このことは、油圧ジャッキ室を高圧力仕様にするものになり、油圧ジャッキ室を封止するシール部材の耐久性が不利になり、作動性も重くなる。
本発明の課題は、車高調整装置を備える伸び勝手油圧緩衝器において、車高調整装置を構成する油圧ジャッキ室の作動圧力を低減し、車高調整装置のシール性、作動性を向上することにある。
請求項1の発明は、油液を収容するシリンダにピストンロッドを挿入し、シリンダの一端側の外周に固定ばね受けを固定し、シリンダの一端側から突出するピストンロッドの突出端の外周に車高調整装置を設け、車高調整装置のスライド部材に連結される可動ばね受けをシリンダの他端側の外周に摺接可能に設け、固定ばね受けと可動ばね受けの間に懸架スプリングを介装し、油圧緩衝器の伸長時に懸架スプリングが縮むように構成した油圧緩衝器において、車高調整装置は、ピストンロッドの突出端の基部に径方向外方に張り出るスライドガイドを設け、スライド部材がスライドガイドに沿ってスライドする大内径スライド部とピストンロッドの突出端に沿ってスライドする小内径スライド部を備え、スライド部材の大内径スライド部がピストンロッドの突出端との間に流体圧ジャッキ室を形成するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記流体圧ジャッキ室に流体圧を給排する配管を取着するボルトがスライド部材の外周に直に螺着されるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記スライドガイドが、油圧緩衝器の圧縮端でシリンダの一端部に設けたエンドプレートに緩衝的に衝合するリバウンドプレートを兼ねるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記エンドプレートがカップ断面状をなし、ピストンロッドが貫通するカップ底面のピストンロッド周囲に着座する環状リバウンドラバーを備え、前記リバウンドプレートがリバウンドラバーに衝接する環状突部を備えるようにしたものである。
(請求項1)
(a)車高調整装置は、ピストンロッドの突出端の基部に径方向外方に張り出るスライドガイドを設け、スライド部材がスライドガイドに沿ってスライドする大内径スライド部とピストンロッドの突出端に沿ってスライドする小内径スライド部を備え、スライド部材の大内径スライド部がピストンロッドの突出端との間に流体圧ジャッキ室を形成した。スライド部材の大内径スライド部とピストンロッドの突出端との間に流体圧ジャッキ室を形成するものになり、流体圧ジャッキ室に対するスライド部材の受圧面積を大きくとるものになる。これにより、流体圧ジャッキ室を低圧力仕様にすることができ、流体圧ジャッキ室を封止するシール材の耐久性を向上し、作動性を軽減できる。
(請求項2)
(b)スライド部材がピストンロッドとの間に大受圧面積の流体圧ジャッキ室を形成することができるから、スライド部材を厚肉化することも許されるものになり、流体圧ジャッキ室に流体圧を給排する配管の取付ボルトをスライド部材の厚肉部に直に螺着できる。スライド部材の外周にボルト螺着用のコネクタを付設する必要がなく、油圧緩衝器の外観の出っ張りを小さくして周辺機器との干渉を簡易に回避できる。
(請求項3)
(c)スライドガイドが、油圧緩衝器の圧縮端でシリンダの一端部に設けたエンドプレートに緩衝的に衝合するリバウンドプレートを兼ねるものとすることにより、部品点数を削減できるし、油圧緩衝器の外観を小型化できる。
(請求項4)
(d)上述(c)のエンドプレートがカップ断面状をなし、ピストンロッドが貫通するカップ底面のピストンロッド周囲に着座する環状リバウンドラバーを備え、前記リバウンドプレートがリバウンドラバーに衝接する環状突部を備えるものにした。カップ断面状のエンドプレートを用いることにより、シリンダの一端部への嵌着取付性を向上できるし、カップ内壁面がリバウンドラバーの最大拡径量を規制し、油圧緩衝器の圧縮端のストロークを簡易に規定できる。
図1は油圧緩衝器の車高アップ時の最圧縮状態を示す断面図、図2は油圧緩衝器の車高アップ時の最伸長状態を示す断面図、図3は油圧緩衝器の車高ダウン時の最伸長状態を示す断面図、図4は油圧緩衝器の上半部を示す断面図、図5は油圧緩衝器の下半部を示す断面図、図6は油圧緩衝器を示す平面図である。
油圧緩衝器10は、図1、図4〜図6に示す如く、油液を収容するシリンダ11の一端部からピストンロッド12を挿入し、シリンダ11の一端側から突出するピストンロッド12の突出端に車体側取付部材13を備え、シリンダ11の他端部に車軸側取付部材14を備える。
油圧緩衝器10は、シリンダ11の一端側の外周に係着した止め輪21Aに固定ばね受け21を固定的に係止する。油圧緩衝器10は、シリンダ11の一端側から突出するピストンロッド12の突出端の外周に後述する車高調整装置30を設け、車高調整装置30のスライド部材31に連結部材22を介して可動ばね受け23を連結し、この可動ばね受け23をシリンダ11の他端側の外径に摺接可能に設ける。連結部材22は、可動ばね受け23に溶接等により取着される金属製筒状体をなし、スライド部材31の外周に係着した止め輪22Aと軸方向で係止する。可動ばね受け23はシリンダ11の外周に摺接するスライダ24及びダストシール25を内周側に備える。油圧緩衝器10は、固定ばね受け21と可動ばね受け23の間に懸架スプリング20を介装し、油圧緩衝器10の伸長時に懸架スプリング20が縮むように構成したものである。懸架スプリング20は、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。尚、可動ばね受け23は懸架スプリング20が着座するシート26を備え、シート26の外周縁部から立上る樹脂製スプリングガイド26Aを連結部材22の内周に添設してある。
油圧緩衝器10は、シリンダ11の一端側の内周にピストンロッド12が貫通するロッドガイド41を備える。ロッドガイド41は、Oリング42を介してシリンダ11に液密に挿着されるとともに、シール押え43A、オイルシール43、ブッシュ44、ダストシール45を備える内径部にピストンロッド12を液密に摺動自在としている。尚、シリンダ11は、ロッドガイド41の外側にエンドプレート46を設け、油圧緩衝器10の圧縮端で、このエンドプレート46が備える環状リバウンドラバー47をピストンロッド12が備えるリバウンドプレート48に緩衝的に衝合して最圧縮ストロークを規制する。
油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置50を有している。油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置50が発生する減衰力により、懸架スプリング20による衝撃力の吸収に伴うシリンダ11とピストンロッド12の伸縮振動を抑制する。
ピストンバルブ装置50は、シリンダ11に挿入されたピストンロッド12の先端部にバルブストッパ51、圧側減衰バルブ52、ピストン53、伸側チェックバルブ54、バルブストッパ55を挿着し、これらをナット56で固定してある。
ピストン53は、外周部に備えたOリング、ピストンリングを介してシリンダ11の内部を液密に摺接し、シリンダ11の内部をピストンロッド12が収容されないピストン側油室58Aと、ピストンロッド12が収容されるピストンロッド側油室58Bとに区画する。ピストン53は、圧側減衰バルブ52を備えてピストン側油室58Aとピストンロッド側油室58Bとを連通可能とする圧側流路52A(不図示)と、伸側チェックバルブ54を備えてピストン側油室58Aとロッド側油室58Bとを連通可能にする伸側流路54Aとを備える。
また、油圧緩衝器10は、シリンダ11のピストン側油室58Aに対し体積補償室60を区画する隔壁部材61を備える。隔壁部材61は、シリンダ11の内径に設けた突条部62に固定的に保持される。体積補償室60は、油溜室60Aと、この油溜室60Aとフリーピストン64により区画される気体室60Bとからなり、ピストン側油室58Aと油溜室60Aとを連通するオリフィス65が隔壁部材61の中心軸上に穿設されている。
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(伸長時)
車輪が路面から衝撃力を受けるとき、油圧緩衝器10が伸長して懸架スプリング20は縮み、衝撃力を吸収する。
このとき、ロッド側油室58Bの油が伸側流路54Aを通り、伸側バルブ54を開いてピストン側油室58Aへ流れる。また、シリンダ11から退出するピストンロッド12の退出体積分の油が不足し、この不足油が体積補償室60の油溜室60Aから隔壁部材61のオリフィス65を通り、伸側減衰力を発生させるとともに、ピストン側油室58Aへ速やかに補給される。
(圧縮時)
車輪が路面の側に戻るときには、油圧緩衝器10が圧縮して懸架スプリング20は伸びるとともに、油圧緩衝器10の大きな圧側減衰力が発生して懸架スプリング20を制振する。
即ち、ピストン側油室58Aの油が圧側流路52Aを通ってピストンロッド側油室58Bに流れ、この油が圧側減衰バルブ52を撓み変形させて大きな圧側減衰力を発生する。これに続き、シリンダ11に進入したピストンロッド12の進入体積分の油が余剰になり、この余剰油がピストン側油室58Aから隔壁部材61のオリフィス65を通って体積補償室60の油溜室60Aに排出されるものとなる。
これらの圧縮側と伸長側の減衰力により、油圧緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
尚、油圧緩衝器10の最圧縮時には、シリンダ11の側のエンドプレート46が備えるリバウンドラバー47とピストンロッド12の側のリバウンドプレート48との衝合により最圧縮時の緩衝作用を果たす。
しかるに、油圧緩衝器10にあっては、車高調整装置30を以下の如くに構成している。
車高調整装置30は、ピストンロッド12のシリンダ11からの突出端の基部にOリングを介して液密に挿着され、径方向外方に張り出るスライドガイド32を設ける。このとき、ピストンロッド12はシリンダ11へ挿入される第1ロッド部12Aと、第1ロッド部12Aのシリンダ11から突出しているおねじ部に螺着される第2ロッド部12Bに二分され、スライドガイド32は第1ロッド部12Aのおねじ部の基部に螺着されるとともに、第2ロッド部12Bの端面と衝合してピストンロッド12に固定化され、かつ第2ロッド部12Bの外周に密着するOリングを備える。
車高調整装置30は、前述の可動ばね受け23が連結部材22を介して連結されるスライド部材31が、スライドガイド32の外方に張り出た最外周に沿ってスライドする大内径スライド部31Aと、ピストンロッド12の突出端たる第2ロッド部12Bの外周に沿ってスライドする小内径スライド部31Bを備える。スライド部材31の大内径スライド部31Aはスライドガイド32の外周に備えたOリングに摺接し、スライド部材31の小内径スライド部31Bに備えたOリングを第2ロッド部12Bの外周に摺接する。これにより、車高調整装置30は、スライド部材31とスライドガイド32がピストンロッド12の第2ロッド部12Bまわりに区画する油圧ジャッキ室33を備える。油圧ジャッキ室33は、スライド部材31の大内径スライド部31Aがピストンロッド12の突出端たる第2ロッド部12Bとの間に形成するものになる。
車高調整装置30は、油圧ジャッキ室33に油圧を給排する配管34を取着する取付ボルト35をスライド部材31の外周に直に螺着している。ボルト35は配管34の接続管34Aが嵌着され、接続管34Aを油圧ジャッキ室33に連通する送油路35Aを備える。
車高調整装置30は、図1、図2に示す如く、油圧ジャッキ室33に圧油を供給してスライド部材31をスライドガイド32に対しピストンロッド12の軸方向で反シリンダ11側に移動することにより、可動ばね受け23を固定ばね受け21に近づけることにて懸架スプリング20の長さを短く、ばね荷重を高くし、車高アップする。図2は、車高アップした車両の走行中の伸長端(最伸長状態)を示す。尚、最大車高アップ時(図1、図2)、スライド部材31の外方端面は車体側取付部材13の端面に衝合する。
車高調整装置30は、図3に示す如く、油圧ジャッキ室33から圧油を排出してスライド部材31をスライドガイド32に対しピストンロッド12の軸方向でシリンダ11側に移動することにより、可動ばね受け23を固定ばね受け21から離すことにて懸架スプリング20の長さを長くし、ばね荷重を低くし、車高ダウンする。図3は、車両の走行停止時に、車高ダウンした状態を示す。
油圧緩衝器10において、車高調整装置30のスライドガイド32は、圧縮端でシリンダ11の一端部に設けたエンドプレート46のリバウンドラバー47に緩衝的に衝合するリバウンドプレート48を兼ねる。
エンドプレート46は、図5に示す如く、カップ断面状をなし、ピストンロッド12が貫通するカップ底面のピストンロッド12周囲に着座する前述のリバウンドラバー47を備える。尚、エンドプレート46のカップ外周面はシリンダ11の外周端の内周に嵌着されてかしめ止めされ、リバウンドプレート48たるスライドガイド32はスライド部材31の大内径スライド部31Aが摺接する外周部と環状突部48Aとの間に環状凹部48Bを備え、リバウンドプレート48がエンドプレート46のリバウンドラバー47に衝接する圧縮端でリバウンドプレート48の環状凹部48Bがシリンダ11及びエンドプレート46の周囲に嵌合する(図1)。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)車高調整装置30は、ピストンロッド12の突出端の基部に径方向外方に張り出るスライドガイド32を設け、スライド部材31がスライドガイド32に沿ってスライドする大内径スライド部31Aとピストンロッド12の突出端に沿ってスライドする小内径スライド部31Bを備え、スライド部材31の大内径スライド部31Aがピストンロッド12の突出端との間に油圧ジャッキ室33を形成した。スライド部材31の大内径スライド部31Aとピストンロッド12の突出端との間に油圧ジャッキ室33を形成するものになり、油圧ジャッキ室33に対するスライド部材31の受圧面積を大きくとるものになる。これにより、油圧ジャッキ室33を低圧力仕様にすることができ、油圧ジャッキ室33を封止するOリングの耐久性を向上し、作動性を軽減できる。
(b)スライド部材31がピストンロッド12との間に大受圧面積の油圧ジャッキ室33を形成することができるから、スライド部材31を厚肉化することも許されるものになり、油圧ジャッキ室33に流体圧を給排する配管34の取付ボルト35をスライド部材31の厚肉部に直に螺着できる。スライド部材31の外周にボルト35螺着用のコネクタを付設する必要がなく、油圧緩衝器10の外観の出っ張りを小さくして周辺機器との干渉を簡易に回避できる。
(c)スライドガイド32が、油圧緩衝器10の圧縮端でシリンダ11の一端部に設けたエンドプレート46に緩衝的に衝合するリバウンドプレート48を兼ねるものとすることにより、部品点数を削減できるし、油圧緩衝器10の外観を小型化できる。
(d)上述(c)のエンドプレート46がカップ断面状をなし、ピストンロッド12が貫通するカップ底面のピストンロッド12周囲に着座する環状リバウンドラバー47を備え、前記リバウンドプレート48がリバウンドラバー47に衝接する環状突部を備えるものにした。カップ断面状のエンドプレート46を用いることにより、シリンダ11の一端部への嵌着取付性を向上できるし、カップ内壁面がリバウンドラバー47の最大拡径量を規制し、油圧緩衝器10の圧縮端のストロークを簡易に規定できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本車高調整装置は通常の油圧緩衝器における懸架スプリングの初期荷重調整装置として使用できる。
図1は油圧緩衝器の車高アップ時の最圧縮状態を示す断面図である。 図2は油圧緩衝器の車高アップ時の最伸長状態を示す断面図である。 図3は油圧緩衝器の車高ダウン時の最伸長状態を示す断面図である。 図4は油圧緩衝器の上半部を示す断面図である。 図5は油圧緩衝器の下半部を示す断面図である。 図6は油圧緩衝器を示す平面図である。
符号の説明
10 油圧緩衝器
11 シリンダ
12 ピストンロッド
20 懸架スプリング
21 固定ばね受け
23 可動ばね受け
30 車高調整装置
31 スライド部材
31A 大内径スライド部
31B 小内径スライド部
32 スライドガイド
33 油圧ジャッキ室(流体圧ジャッキ室)
34 配管
35 ボルト
46 エンドプレート
47 リバウンドラバー
48 リバウンドプレート

Claims (4)

  1. 油液を収容するシリンダにピストンロッドを挿入し、
    シリンダの一端側の外周に固定ばね受けを固定し、
    シリンダの一端側から突出するピストンロッドの突出端の外周に車高調整装置を設け、車高調整装置のスライド部材に連結される可動ばね受けをシリンダの他端側の外周に摺接可能に設け、
    固定ばね受けと可動ばね受けの間に懸架スプリングを介装し、油圧緩衝器の伸長時に懸架スプリングが縮むように構成した油圧緩衝器において、
    車高調整装置は、ピストンロッドの突出端の基部に径方向外方に張り出るスライドガイドを設け、スライド部材がスライドガイドに沿ってスライドする大内径スライド部とピストンロッドの突出端に沿ってスライドする小内径スライド部を備え、スライド部材の大内径スライド部がピストンロッドの突出端との間に流体圧ジャッキ室を形成することを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記流体圧ジャッキ室に流体圧を給排する配管を取着するボルトがスライド部材の外周に直に螺着される請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 前記スライドガイドが、油圧緩衝器の圧縮端でシリンダの一端部に設けたエンドプレートに緩衝的に衝合するリバウンドプレートを兼ねる請求項1又は2に記載の油圧緩衝器。
  4. 前記エンドプレートがカップ断面状をなし、ピストンロッドが貫通するカップ底面のピストンロッド周囲に着座する環状リバウンドラバーを備え、
    前記リバウンドプレートがリバウンドラバーに衝接する環状突部を備える請求項3に記載の油圧緩衝器。
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