JP2000104782A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2000104782A
JP2000104782A JP10273864A JP27386498A JP2000104782A JP 2000104782 A JP2000104782 A JP 2000104782A JP 10273864 A JP10273864 A JP 10273864A JP 27386498 A JP27386498 A JP 27386498A JP 2000104782 A JP2000104782 A JP 2000104782A
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pressure
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piston
accumulator
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Kazuaki Nakamura
和明 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はシリンダ室の圧力変化に伴うキャビ
テーションの発生を防止することを課題とする。 【解決手段】 油圧緩衝器11のリザーバタンク15
は、調圧部49を有する支柱50を介してシリンダ12
の上部に固定されている。調圧部49は、シリンダ室2
3の圧力変化に応じて作動油を吸排するアキュムレータ
54を有する。シリンダ室23の圧力が所定圧以上に上
昇すると、シリンダ室23の作動油がアキュムレータ5
4に充填される。また、温度低下あるいはピストン13
の動作によりシリンダ室23の圧力が所定圧以下に低下
すると、アキュムレータ54に充填された作動油がシリ
ンダ室23に補給される。このように、アキュムレータ
54は、シリンダ室23の圧力を常に所定圧力に保つこ
とができ、シリンダ室23での負圧の発生やキャビテー
ションの発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピストンの動作によ
りシリンダ内に充填された作動油が狭い流路を移動して
減衰力を発生させるよう構成された油圧緩衝器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の油圧緩衝器としては、例
えば建物等の構造物の振動を減衰させるブレースダンパ
に適用されるものがある。この種の油圧緩衝器では、大
略、作動油が充填されたシリンダと、シリンダ内に挿入
されたピストンと、ピストンを貫通する液通路に設けら
れピストンの移動に伴って液通路を通過する作動油の流
量を調整する弁機構とを有する構成である。
【0003】そして、油圧緩衝器は、地震等により構造
物が振動すると、ピストンがシリンダ内を摺動して減衰
力を発生させることにより、構造物と地面との相対変位
を緩衝する。その際、ピストンの摺動動作に伴って、シ
リンダ内に充填された作動油がピストンを貫通する液通
路を通過し、液通路を絞る弁機構により作動油の流量が
絞られて減衰力が発生する。この弁機構の構成として
は、液通路の弁座に離着座する弁体と、弁体を弁座に押
圧するコイルバネと、コイルバネの他端が当接するバネ
受けとからなる。
【0004】また、この種の油圧緩衝器においては、シ
リンダ内に充填された作動油の温度変化に伴う体積変化
を補償する温度補償機構が設けられている。この、温度
補償機構は、作動油が充填された補助タンクと、加圧側
シリンダから補助タンクへの作動油の流出による吸込側
シリンダの負圧や温度低下に伴うシリンダ内の圧力低下
により補助タンクの作動油がシリンダ内に供給するチェ
ック弁と、温度上昇に伴うシリンダ内の圧力上昇により
シリンダ内の作動油を補助タンクに排出させる流量を絞
るオリフィスとからなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した温
度補償機構付きの油圧緩衝器では、ピストンが摺動動作
する際、ピストン内部に設けられた弁機構に高圧の作動
油が通過することになる。そのため、従来は、ピストン
が摺動動作開始すると、弁機構の弁体がコイルバネのバ
ネ力に抗して開弁方向に動作してピストンの液流路を通
過する作動油の流量が急激に増大する。
【0006】このときの吸込側シリンダの負圧により、
液通路及び弁機構を通過する作動油において、キャビテ
ーションによる気泡が発生し、その結果振動が発生する
ことがあった。そのため、従来の油圧緩衝器では、この
ような負圧やキャビテーションによる振動音及び無効ス
トロークが発生するといった問題もあった。そこで、本
発明は上記課題を解決した油圧緩衝器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、作
動油が充填されたシリンダと、該シリンダ内に挿入され
たピストンと、該ピストンを貫通する液通路に設けられ
前記ピストンの移動に伴って開閉する弁体の弁開動作に
より前記液通路を通過する作動油の流れに抵抗力を与え
る弁機構と、前記シリンダ内の圧力変化を前記作動油の
吸排により吸収する補助タンクと、前記シリンダと前記
補助タンクとの間を連通する流路に設けられたアキュム
レータと、温度低下に伴う前記シリンダ内の圧力低下に
より前記補助タンクの作動油が前記シリンダ内に供給さ
れることを許容する逆止弁と、前記流路に設けられ前記
シリンダ内の圧力上昇により前記シリンダ内の作動油が
前記アキュムレータに供給される流量を調整する流量調
整部と、前記流路に設けられ前記作動油の圧力が前記ア
キュムレータの設定圧力以上となったときに前記作動油
を前記補助タンクに排出させるリリーフ弁と、からなる
ことを特徴とするものである。
【0008】従って、本発明によれば、ピストンの動作
あるいは温度上昇に伴うシリンダ内の作動油の体積変化
により作動油がシリンダ内からアキュムレータに充填さ
れ、アキュムレータの設定圧力以上となったときにリリ
ーフ弁が開弁して作動油は補助タンクに排出されるた
め、アキュムレータからの液圧がシリンダ内の圧力を所
定圧に維持しており、これにより、ピストンの摺動動作
によりシリンダ内で負圧やキャビテーションが発生する
ことを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる油圧緩衝器
の一実施例の構成を示す縦断面図である。また、図2は
油圧緩衝器の平面図である。図1及び図2に示されるよ
うに、油圧緩衝器11は、大略、シリンダ12と、ピス
トン13と、ピストンロッド14と、温度補償機構とし
てのリザーバタンク(補助タンク)15と、ピストンロ
ッド14の一端が連結される可動側連結機構16と、シ
リンダ12の端部が連結される固定側連結機構17と、
からなる。
【0010】油圧緩衝器11は、建物等の構造物(図示
せず)の振動を減衰させる減衰手段として用いられる油
圧ダンパであり、固定側連結機構17が構造物の固定側
(図示せず)に連結され、可動側連結機構16が構造物
の可動側に連結される。そして、油圧緩衝器11は、地
震等により構造物が振動すると、ピストン13がシリン
ダ12内をA,B方向に摺動して減衰力を発生させるこ
とにより、構造物の固定側と可動側との相対変位を緩衝
する。
【0011】また、リザーバタンク15は、一対の支柱
50によりシリンダ12の上部に取り付けられている。
一対の支柱50の内部には、後述するようにシリンダ1
2内の圧力変化に応じて作動油を吸排する調圧部49
(図5を参照)が設けられている。また、一対の支柱5
0の取付位置に対応するシリンダ12の両端近傍の上部
には、作動油の吸排を行うための流路となる孔12a,
12bが設けられている。
【0012】図3はシリンダ12及びピストン13の内
部構成を拡大して示す縦断面図である。図3に示される
ように、シリンダ12は、円筒状に形成されたシリンダ
本体18と、シリンダ本体18の両端開口を閉塞する円
盤状の蓋体19,20とから構成されている。蓋体1
9,20は、ボルト21によりシリンダ本体18の両端
に締結される。また、蓋体19,20は、夫々ピストン
ロッド14が挿通される孔19a,20aが中央に貫通
しており、孔19a,20aの内周にはピストンロッド
14の外周をシールするためのシール部材19b,20
bが装着されている。
【0013】尚、ピストンロッド14が蓋体19,20
の孔19a,20aに挿通されているので、ピストン1
3がシリンダ12内を摺動してもピストンロッド14の
挿入容積が変化しないようになっている。また、蓋体1
9,20の上部には、吊り下げ用のアイボルト22が螺
着されている。ピストン13は、挿通孔13aに挿通さ
れたピストンロッド14に固定された状態でシリンダ1
2の内部に形成されたシリンダ室23に摺動可能に取り
付けられている。また、ピストン13は、ピストンロッ
ド14の係止溝14aに嵌合された係止リング24を円
盤状の固定板25との間で挟持することにより固定され
る。すなわち、ピストン13は、端部に固定板25が嵌
合する環状溝13bが形成されており、固定板25が取
付ボルト26でピストン13の端部に締結されることに
より係止リング24に固定される。
【0014】シリンダ室23は、内部に所定の粘性抵抗
を有する作動油が充填されており、ピストン13により
左室23aと右室23bとに画成される。そして、ピス
トン13の外周に形成されたシール溝13c,13dに
は、断面形状がU字状又はV字状とされたリップシール
部材27が装着されており、左室23aと右室23bと
の間が液密にシールされる。
【0015】ピストン13は、内部に左室23aと右室
23bとを連通する液通路28,29が軸方向に貫通し
ている。この液通路28,29には、一方向の流れのみ
を許容し逆流を防止すると共に、作動油の流れに抵抗力
を付与するよう構成された弁機構30,31が減衰力発
生機構として設けられている。一方の弁機構30はA方
向に流れを許容し、他方の弁機構30はB方向に流れを
許容するように配置されている。
【0016】弁機構30,31は、夫々同一構成であ
り、液通路28,29に固定された弁座部材32,33
と、弁座部材32,33を貫通する弁通路32a,33
aを開閉する球状の弁部を有する弁体34,35と、弁
体34,35を弁座部材32,33に押圧する方向に附
勢するコイルバネ36,37と、コイルバネ36,37
が当接するバネ受け38,39とからなる。
【0017】油圧緩衝器11にA,B方向の振動が伝播
されると、ピストン13がシリンダ室23内を摺動する
ことにより左室23aと右室23bとの圧力差が生じ
る。その際、弁機構30,31においては、左室23a
と右室23bとの圧力差に応じて弁体34,35がコイ
ルバネ36,37のバネ力に抗して弁座部材32,33
から離座して弁開動作する。これにより、左室23a又
は右室23bの作動油が液通路28,29を通過して右
室23b又は左室23aへ移動する。
【0018】このようにして粘性流体である作動油が流
路面積の小さい液通路28,29を通過する過程で粘性
抵抗が発生し、ピストン13の相対変位が緩衝される。
そのため、油圧緩衝器11に伝播されたA,B方向の振
動エネルギは、作動油の移動に伴って発生する粘性抵抗
力に変換されて減衰される。図4は可動側連結機構16
の構成を拡大して示す横断面図である。
【0019】図4に示されるように、可動側連結機構1
6は、ピストン13が結合される結合部材60と、結合
部材60の結合板60aに連結されるブラケット61と
からなる。ブラケット61は、構造物(図示せず)に固
定される固定部61aと、結合部材60の結合板60a
を両側から支持する支持板61b,61cとを有する。
【0020】支持板61b,61c間には、連結軸62
が横架されており、連結軸62には外周が半球状に形成
されたリング部材63が嵌合している。尚、連結軸62
は、係止部材66により軸方向への抜けが防止されてい
る。また、リング部材63の両側には、リング状に形成
された弾性体64が介在している。リング部材63は、
連結軸62に回転可能に嵌合されると共に、両側の弾性
体64により挟持されているので、ガタツキのない状態
に保持される。そして、結合部材60の結合板60aに
は、リング部材63の外周に嵌合する摺動体65が取り
付けられている。この摺動体65の内周は、リング部材
63の外周形状に対応する球面状に形成されている。
【0021】そのため、結合部材60は、ブラケット6
1に対して回動自在に連結されると共に、横方向の位置
ずれが調整できるように取り付けられている。また、前
述した固定側連結機構17は、上記可動側連結機構16
と同様に結合部材70と、ブラケット71とから構成さ
れており、その連結構造の同一部分の説明は省略する。
尚、結合部材70は、ピストンロッド14の端部が蓋体
20の孔20aを貫通して突出し、ピストン13の摺動
動作により突出長さが変化するため、ピストンストロー
クに応じたピストンロッド14の動作スペースを確保す
るカバー部72を有する。
【0022】従って、油圧緩衝器11は、シリンダ12
及びピストンロッド14が固定側連結機構17及び可動
側連結機構16を介して揺動可能に取り付けられてお
り、取付作業時の自由度が高められ、構造物の取付位置
と基礎側の取付位置との相対的な位置ずれを吸収できる
構成となっている。図5は調圧部49の構成を示す縦断
面図である。
【0023】図5に示されるように、リザーバタンク1
5は、調圧部49を有する支柱50を介してシリンダ1
2の上部の所定高さ位置に固定されている。そして、支
柱50の内部には、シリンダ12の上部に形成された孔
12bに連通する液供給流路51と、シリンダ12の上
部に形成された孔12aに連通する液排出流路52とが
形成されている。
【0024】一方の液供給流路51には、シリンダ室2
3の圧力低下により開弁動作してリザーバタンク15に
貯溜された作動油をシリンダ室23に供給するチェック
弁(逆止弁)53が設けられている。他方の液排出流路
52には、シリンダ室23の圧力上昇に伴うシリンダ室
23の作動油が充填されるアキュムレータ54と、アキ
ュムレータ54へ供給される作動油の圧力がアキュムレ
ータ54の設定圧力以上となったときに開弁動作してシ
リンダ室23の作動油をリザーバタンク15に排出する
リリーフ弁55と、アキュムレータ54及びリザーバタ
ンク15へ排出される作動油の流量を所定以下に制限す
るオリフィス56と、シリンダ室23の圧力低下に伴っ
て開弁してアキュムレータ54からの作動油供給を許容
するチェック弁57とが設けられている。
【0025】本実施の形態では、上記チェック弁53
と、アキュムレータ54と、リリーフ弁55と、オリフ
ィス56と、チェック弁57とにより調圧部49が構成
されている。また、オリフィス56及びチェック弁57
は、並列に設けられており、アキュムレータ54からシ
リンダ室23へ供給される作動油の供給量を調整する流
量調整部を構成している。
【0026】アキュムレータ54は、支柱50に収納さ
れる程度に小型化されており、収納スペースが小さくな
っている。そのため、リザーバタンク15全体を耐圧強
度を要するアキュムレータ構造とするよりも、本実施の
形態のように小型化されたアキュムレータ54をリザー
バタンク15とシリンダ室23との間に設ける方が容易
に製作することができる。
【0027】また、リリーフ弁55は、シリンダ室23
の圧力とコイルバネ58のバネ力とが釣り合う位置に移
動するため、アキュムレータ54へ供給される作動油の
圧力がアキュムレータ54の設定圧力以上となったとき
に開弁動作するようにコイルバネ58のバネ定数が設定
される。また、チェック弁53もリリーフ弁55と同様
にコイルバネのバネ定数によって圧力低下に伴う開弁動
作が可能となる圧力差が設定される。
【0028】従って、温度上昇あるいはピストン13の
急激な動作によりシリンダ室23の圧力が所定圧以上に
上昇すると、シリンダ室23の作動油がオリフィス56
を通過してアキュムレータ54に充填され、アキュムレ
ータ54へ供給される作動油の圧力がアキュムレータ5
4の設定圧力以上となったときにリリーフ弁55が開弁
してシリンダ室23からの余分な作動油がリザーバタン
ク15へ排出されて温度上昇及びピストン13の急激な
動作による圧力変化が補償される。
【0029】しかし、温度低下あるいはピストン13の
動作によりシリンダ室23の圧力が所定圧以下に低下す
ると、アキュムレータ54に充填された作動油がオリフ
ィス56及びチェック弁57を介してシリンダ室23に
補給される。さらに、シリンダ室23の圧力が低下する
と、チェック弁53が開弁状態となる。このように、チ
ェック弁53が開弁動作すると、リザーバタンク15内
の作動油がシリンダ室23に供給されて温度低下による
圧力変化あるいはピストン13の動作に伴う負圧発生が
補償される。
【0030】また、リリーフ弁55は、オリフィス55
より下流となるリザーバタンク15の絶対圧力がキャビ
テーションが発生しない大きさになると弁を開くように
設定されており、リザーバタンク15の圧力を常に一定
以上に保つことができる。このように、アキュムレータ
54は、チェック弁57、リリーフ弁55の開弁動作よ
りも応答性が早いので、ピストン13が高速動作しても
シリンダ室23の圧力を常に所定圧力に保つことがで
き、シリンダ室23での負圧の発生やキャビテーション
の発生を防止することができる。
【0031】よって、アキュムレータ54の吸排動作に
より流通される作動油に気泡が含まれないため、リザー
バタンク15内の作動油及びシリンダ12内に供給され
る作動油にも気泡が含まれない。これにより、作動油に
気泡が含まれたことにより起因する減衰力特性の悪化や
無効ストロークの発生を防止できる。さらに、油圧緩衝
器11では、アキュムレータ54の吸排動作によりキャ
ビテーションによる振動及び騒音が防止されると共に、
シリンダ12内において、シリンダ12内の油圧を一定
に保つので、ピストン13がA,B方向に摺動したとき
にリリーフ弁55側でキャビテーションが発生せず、ダ
ンパ性能悪化や騒音、振動壊食を防止できる。
【0032】また、上記実施の形態では、油圧緩衝器1
1が構造物の振動を緩衝する場合を一例として挙げた
が、これに限らず、他の用途に使用される油圧緩衝器に
も適用できるのは勿論である。
【0033】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ピストン
の動作あるいは温度上昇に伴うシリンダ内の作動油の体
積変化により作動油がシリンダ内からアキュムレータに
充填され、アキュムレータの設定圧力以上となったとき
にリリーフ弁が開弁して作動油は補助タンクに排出され
るため、アキュムレータからの液圧がシリンダ内の圧力
を所定圧に維持しており、これにより、ピストンの摺動
動作によりシリンダ内で負圧やキャビテーションが発生
することを防止できる。
【0034】これにより、作動油に気泡が含まれたこと
により起因する減衰力特性の悪化や無効ストロークの発
生を防止できる。そのため、オリフィス径を大きくして
もキャビテーションの発生を抑制できると共に、シリン
ダ内の圧力が上昇してもシリンダから補助タンクに排出
される作動油の流量を充分に確保して、シリンダ内の圧
力が所定圧以上の高圧になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる油圧緩衝器の一実施例の構成を示
す縦断面図である。
【図2】油圧緩衝器の平面図である。
【図3】シリンダ12の内部構成を拡大して示す縦断面
図である。
【図4】可動側連結機構16の構成を拡大して示す横断
面図である。
【図5】調圧部49の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 油圧緩衝器 12 シリンダ 13 ピストン 14 ピストンロッド 15 リザーバタンク 18 シリンダ本体 23 シリンダ室 28,29 液通路 30,31 弁機構 49 調圧部 50 支柱 51 液供給流路 52 液排出流路 53,57 チェック弁 54 アキュムレータ 55 リリーフ弁 56 オリフィス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油が充填されたシリンダと、 該シリンダ内に挿入されたピストンと、 該ピストンを貫通する液通路に設けられ前記ピストンの
    移動に伴って開閉する弁体の弁開動作により前記液通路
    を通過する作動油の流れに抵抗力を与える弁機構と、 前記シリンダ内の圧力変化を前記作動油の吸排により吸
    収する補助タンクと、 前記シリンダと前記補助タンクとの間を連通する流路に
    設けられたアキュムレータと、 前記シリンダ内の圧力低下により前記補助タンクの作動
    油が前記シリンダ内に供給されることを許容する逆止弁
    と、 前記流路に設けられ前記シリンダ内の圧力上昇により前
    記シリンダ内の作動油が前記アキュムレータに供給され
    る流量を調整する流量調整部と、 前記流路に設けられ前記作動油の圧力が前記アキュムレ
    ータの設定圧力以上となったときに前記作動油を前記補
    助タンクに排出させるリリーフ弁と、 からなることを特徴とする油圧緩衝器。
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