JP3926479B2 - オイルダンパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉄道及び産業用オイルダンパに関し、特に、横据付型ダンパにおけるエア抜きの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道及び産業用オイルダンパは、図3(a)に示すように、主に内外筒1,2、前蓋3A,3B、後蓋4等からなり、内外筒1,2と前蓋3B,後蓋4とに囲まれてリザーバ室Rが形成され、また、内筒1内にはピストンロッド6に締結されたピストン7が摺動自在に嵌挿し、油室A,Bを区画している。ピストンロッド6は、内筒1から前蓋3A,3Bに設けたシール部材9,10、軸受部材11を介して前蓋3A,3Bより摺動自在に突き出ている。内筒1の一端に設けた底板12には、リザーバ室Rから油室Bへ一方向に油の流れのみを許すチェック弁CV1と油室Bからリザーバ室Rへの方向の流れに減衰力を発生する減衰弁RV1とが配設してあり、また、ピストンロッド6に係合してピストン7に設けた連通路7aには油室Aから油室Bへ一方向の油の流れに減衰力を発生する減衰弁RV2とリリーフ弁PVとが配設されている。前蓋3Bには、リザーバ室Rと油室Aとを連通する通路3aにリザーバ室Rから油室Aへ一方向の油の流れのみを許すチェック弁CV2が配設されている。
【0003】
そして、内筒1の端近傍1a,1bに油室A,Bとリザーバ室Rとを連通するようにエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス1fが穿設してあり、このエア抜き孔1fは、内筒1の外周に成形した環状の凹溝1cに連通し、図3(b)に示すように、この環状の凹溝1cにC型形状したリング部材13で覆い、一部をリザーバ室Rの油侵側に開口しリング部材13と環状の凹溝1cとで形成する環状の連通路hを介してリザーバ室Rと油室A,Bとを連通するようにして、内筒1の油室A,B内に籠もったエア(気泡)をリザーバ室Rの油侵下方側に排出するようにするとともに、減衰力を発生するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例のオイルダンパにおけるエア抜き孔は、内筒の端近傍に油室とリザーバ室とを連通するように穿設してあり、このエア抜き孔は、内筒の外周に成形した環状の凹溝に連通し、この環状の凹溝にC型形状したリング部材で覆い、一部をリザーバ室の油侵下方側に開口し、リング部材と環状の凹溝とで形成する環状の通路を介してリザーバ室と油室とを連通するようにしてあり、ロッドの圧縮行程にあっては、油室に籠もっている気泡は、油室からエア抜き孔、リング部材と環状の凹溝とで形成する環状の通路を介してリザーバ室の油侵下方に排出され、ロッドの伸び行程では、リング部材と環状の凹溝とが点接触または線接触してシールするようにしているが、加工のバラツキによって、リング部材と環状の凹溝との間に隙間ができやすく、その隙間からエアを含んだ油がリザーバ室の上側よりエア抜き孔を介して再度油室に吸い込まれてしまい、次の圧縮行程では依然として油室内に吸い込まれた気泡が混入していて、このため、伸縮行程での減衰特性が充分に得られないと言う問題があった。
【0005】
そこで、この発明は、ピストンロッドの伸縮行程において、油室よりリザーバ室に排出したエアが再度内筒内の油室へ吸い込まれるのを防止して、安定した減衰特性が得られるよう信頼性の向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、 外筒と、外筒の両端内に嵌合する前蓋及び後蓋と、後蓋に係合する底板と、上記前蓋と底板により同芯的に配設される内筒と、内筒と外筒との間に形成されるリザーバ室と、内筒内にピストンを介して摺動自在に嵌挿したピストンロッドと、内筒内にピストンで区画されたロッド側油室及び反ロッド側油室と、ロッド側油室から反ロッド側油室への油の流れに減衰力を発生するようピストンに設けられた減衰弁及びリリーフ弁と、上記底板に設けられリザーバ室から反ロッド側油室へのみ油の流れを許すチェック弁と、同じく底板に設けられて反ロッド側油室からリザーバ室への流れに減衰力を発生する減衰弁)と、前蓋に設けられてロッド側油室とリザーバ室とを連通する連通路と、この連通路の途中に設けられて上記リザーバ室から上記ロッド側油室へのみ流れを許すチェック弁とを備え、内筒の両端部近傍にロッド側油室と反ロッド側油室とをそれぞれ上記リザーバ室に連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィスを穿設し、当該オリフィスよりの流体を通路を介してリザーバ室の油侵下方側に排出するようにした複筒式横据付型オイルダンパにおいて、前記底板及び前蓋にそれぞれ凹部を形成し、各凹部の内周に上記エア抜き孔兼減衰力発生オリフィスに連通する環状の通路と、この環状の通路の前後における環状の溝とを形成し、上記環状の溝内に内筒と底板との嵌合部及び内筒と前蓋との嵌合部をシールするシール部材を嵌挿させ、又上記底板と前蓋に上記環状の通路をリザーバ室の油侵下方側に連通する孔を穿設し、更に、上記底板と後蓋との間に係合ピンを設けて上記孔をリザーバ室の油浸下方側に位置合わせさせ、上記オリフィスと上記環状の通路と上記孔を介してロッド側油室と反ロッド側油室とをそれぞれリザーバ室に連通するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
第2の発明では、内筒の端近傍に内筒内の油室とリザーバ室とを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィスを内筒の前後の対象位置に穿設する。
【0008】
第3の発明では、内筒の端部をそれぞれ各凹部内に嵌合させている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明するに、前記従来例と同一の構成要素に対しては同一の名称、符号を付して説明する。
この実施の形態に関わるオイルダンパは、図1に示すように、外筒22と、外筒2の両端内に嵌合する前蓋3B及び後蓋4)と、後蓋4に係合する底板12と、上記前蓋3Bと底板12により同芯的に配設される内筒1と、内筒1と外筒2との間に形成されるリザーバ室Rと、内筒1内にピストン7を介して摺動自在に嵌挿したピストンロッド6と、内筒1内にピストン7で区画されたロッド側油室A及び反ロッド側油室Bと、ロッド側油室Aから反ロッド側油室Bへの油の流れに減衰力を発生するようピストン7に設けられた減衰弁RV2及びリリーフ弁PVと、上記底板12に設けられリザーバ室Rから反ロッド側油室Bへのみ油の流れを許すチェック弁CV1と、同じく底板12に設けられて反ロッド側油室Bからリザーバ室Rへの流れに減衰力を発生する減衰弁RV1と、前蓋3Bに設けられてロッド側油室Aとリザーバ室Rとを連通する連通路と、この連通路の途中に設けられて上記リザーバ室Rから上記ロッド側油室Aへのみ流れを許すチェック弁CV2とを備え、内筒1の両端部近傍にロッド側油室Aと反ロッド側油室Bとをそれぞれ上記リザーバ室Rに連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス1f、1fを穿設し、当該オリフィス1f、1fよりの流体を通路を介してリザーバ室Rの油侵下方側に排出するようにした複筒式横据付型オイルダンパである。
そして、本発明では、前記底板12及び前蓋3Bにそれぞれ凹部12b、3bを形成し、各凹部12b、3bの内周に上記エア抜き孔兼減衰力発生オリフィス1f、1fに連通する環状の通路12c、3cと、この環状の通路12c、3cの前後における環状の溝12e、12d、3e、3dとを形成し、上記環状の溝12e、12d、3e、3d内に内筒1と底板12との嵌合部及び内筒1と前蓋3Bとの嵌合部をシールするシール部材15、15を嵌挿させ、又上記底板12と前蓋3Bに上記環状の通路12c、3cをリザーバ室Rの油侵下方側に連通する孔12f、3fを穿設し、更に、上記底板12と後蓋4との間に係合ピン14を設けて上記孔12fをリザーバ室Rの油浸下方側に位置合わせさせ、上記オリフィス1f、1fと上記環状の通路12c、3cと上記孔12f、3fを介してロッド側油室Aと反ロッド側油室Bとをそれぞれリザーバ室Rに連通するようにしている
【0010】
また、内筒1内にはピストンロッド6に締結されたピストン7がシール部材8でシールされて摺動自在に嵌挿し、油室A,Bを区画している。
【0011】
ピストンロッド6は、内筒1から前蓋3A,3Bに設けたオイルシール9、シール部材10、軸受部材11を介して前蓋3A,3Bより摺動自在に突出している。
【0012】
内筒1の一端に設けた底板12には、リザーバ室Rから油室Bへ一方向に油の流れのみを許すチェック弁CV1と油室Bからリザーバ室Rへの流れに減衰力を発生する減衰弁RV1とが配設してあり、通路12a介してリザーバ室に連通している。
【0013】
また、ピストン7に成形した連通路7aに減衰弁RV2と連通路7bにリリーフ弁PVとが油室Aから油室Bへ一方向の油の流れに減衰力を発生するように配設されている。
【0014】
前蓋3Bには、リザーバ室Rと油室Aとを連通する連通路3aが設けられ、この連通路3a中にリザーバ室Rから油室Aへ一方向の油の流れを許すチェックCV2が配設されている。
【0015】
内筒1には、内筒1の右端近傍1aに油室Bとリザーバ室Rとを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス(以下エア抜き孔という)1fが、図2(a)に示すように、穿設してあり、このエア抜き孔1fに連通するように底板12の凹部12bの内周に環状の通路12cと環状の凹溝12d,12eとが成形してある。
【0016】
この環状の通路12cには、底板12の外周側12gに通じる孔12fが穿設してあり、エア抜き孔1f、環状の通路12cと内筒1とで形成する環状の連通路m、孔12fとを介して内筒1内の油室Bとリザーバ室Rとを連通するようになっており、環状の凹溝12d,12eには、底板12と内筒1との嵌合部iをシールするシール部材15が装着されている。
【0017】
また、内筒1には、内筒1の左端近傍1bに油室Aとリザーバ室Rとを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス(以下エア抜き孔という)1fが、図2(b)に示すように、穿設してあり、このエア抜き孔1fに連通するように前蓋3Bの凹部3bの内周に環状の通路3cと環状の凹溝3d,3eとが成形してある。
【0018】
この環状の通路3cは、前蓋3Bの外周側3gに通じる孔3fが穿設してあり、エア抜き孔1f、環状の通路3cと内筒1とで形成する環状の連通路n、孔3fとを介して内筒1内の油室Aとリザーバ室Rとを連通するようになっており、環状の凹溝3d,3eには、前蓋3Bと内筒1との嵌合部jをシールするシール部材15が装着されている。
【0019】
内筒1の端近傍1a,1bに油室A,Bとリザーバ室Rとを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス1fは、内筒1の前後方向の対象位置に成るように穿設されている。
【0020】
底板12あるいは前蓋3Bに設ける孔12f,3fの位置は、エア抜き孔1fに対して約180゜ずれたリザーバ室Rの油浸下方側になるように底板12と後蓋4との間に位置決めようの係合ピン14を介して取り付けられている。
【0021】
次にその作用について説明する。
今、仮に、ピストンロッド6が伸側方向(図中下方向)に作動すると、油室A内の油はチェック弁CV2により前蓋3Bに設けた通路3aを閉塞する一方、ピストン7に設けた通路7aより減衰弁RV2、通路7bよりリリーフ弁PVを介して減衰力を発生させて油室Aから油室Bへ流れる一方、エア(気泡)を含んだ油は、内筒1に成形したエア抜き孔1fから前蓋3Bの環状の通路3cと内筒1の外周とで形成される環状の連通路n、孔3fを介して、内筒1の油室Aからリザーバ室Rの下方油侵側へ流出して減衰力を発生するとともに、気泡は、リザーバ室Rの下方側に排出して浮上し、油室A内から気泡が排除される。
【0022】
そして、ピストン7が圧側方向(図中上方向)に作動すると、油室B内の油は、底板12に設けた減衰弁RV1により減衰力を発生し、油室Bからリザーバ室Rへ流出する一方、エア(気泡)を含んだ油は、内筒1に設けたエア抜き孔1fから環状の通路12cと内筒1の外周1bとで形成される環状の連通路m、孔12fを介して、油室Bからリザーバ室Rへ流出して減衰力を発生させるとともに、気泡は、リザーバ室Rの油侵下方側に排出して浮上し、油室B内の気泡が排除される一方、エア抜き孔1fを介して油室Aに吸い込まれる油は、環状の凹溝3d,3eに装着したシール部材15で環状の通路3cがシールされているために、リザーバ室Rの上方側の気泡を含んだ油が油室Aに吸い込まれることがなくなり、内筒1の油室A,Bに混入している気泡は、ピストン7が伸縮を繰り返すことで、除々にリザーバ室Rの上方側へと分離され、内筒1内の油室A,Bには気泡がなくなり、油だけとなって、エア抜きが行われる。
【0023】
このように、内筒1の端近傍1a,1bに内筒1内の油室A,Bとリザーバ室Rとを連通するエア抜き孔1fを穿設した複筒式横据付型オイルダンパにあって、前記エア抜き孔1fに連通するように前蓋3B及び底板12の凹部3b,12bの内周に環状の通路3c,12cを成形し、環状の通路3c,12cと連通する孔3f,12fを設け、エア抜き孔1f,内筒1と環状の通路3c,12cとで形成する環状の通路n,mを介してリザーバ室Rと油室AあるいはBとを連通するようにしたので、ピストンロッド6の伸縮行程において、油室A,B内に混入されている気泡は、油室A,Bよりリザーバ室Rに排出され、排出された気泡が再度内筒1内の油室A,Bへ吸い込まれることがなくなり、常に安定した減衰特性が得られるようになり、信頼性の向上に役立てることができる。
【0024】
また、内筒1の端近傍1a,1bに内筒1内の油室A,Bとリザーバ室Rとを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス1fを内筒1の前後方向の対象位置に穿設したので、内筒1を前後どちら側からでも装着でき、部品の共通化が図れるとともに、組み立てミスがなくなり、品質の向上が図れ、組み立て調整工数が軽減できる。
【0025】
さらに、前蓋3Bあるいは底板12に設ける孔3f,12fの位置は、エア抜き孔1fに対して約180゜ずれたリザーバ室Rの油浸下方側になるように底板12と後蓋4との間に位置決めようの係合ピン14を設けて、取り付けるようにしたから、孔3f,12fがリザーバ室Rの油侵下側位置に確実に取り付けられ、組み立てミスがなくなり、品質の向上が図れ、組み立て手直し工数が軽減できる。
【0026】
【発明の効果】
第1の発明によれば、複筒式横据付型オイルダンパにおいて、エア抜き孔兼減衰力発生用オリフィスに連通するように底板及び前蓋の凹部内周に成形する環状の通路と、環状の通路に連通しリザーバ室の油侵下方側に開口する孔と、環状の通路の前後に成形した環状の溝に嵌挿され内筒と底板及び前蓋との嵌合部をシールするシール部材と、内筒と環状の通路とで形成する環状の流路,孔,オリフィスを介してリザーバ室と油室とを連通するようにしたので、ピストンロッドの伸縮行程において、油室A,B内に混入されている気泡は、油室A,Bよりリザーバ室Rに排出され、排出された気泡が再度内筒1内の油室A,Bへ吸い込まれることがなくなり、常に安定した減衰特性が得られるようになり、信頼性の向上に役立てることができる効果がある。
【0027】
第2の発明によれば、内筒の端近傍に内筒内の油室とリザーバ室とを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィスを内筒の前後の対象位置に穿設するようにしたので、内筒を前後どちら側からでも装着でき、部品の共通化が図れるとともに、組み立てミスがなくなり、品質の向上が図れ、組み立て調整工数が軽減できる効果がある。
【0028】
第3の発明によれば、環状の通路に連通しリザーバ室の油侵側に開口する孔をリザーバ室の油侵下方側位置に成るように係合ピンを底板と後蓋間に設けるようにしたので、孔がリザーバ室Rの油侵下側位置に確実に取り付けられ、組み立てミスがなくなり、品質の向上が図れ、組み立て手直し工数が軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すオイルダンパの正面断面図である。
【図2】(a)同じく図1におけるD要部拡大断面図である。
(b)同じく図1におけるE要部拡大断面図である。
【図3】(a)従来例のオイルダンパの正面断面図である。
(b)同じく図3(a)におけるC部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 内筒
1a,1b 内筒の端
1c 環状の凹溝
1f エア抜き孔
2 外筒
3A,3B 前蓋
3a 通路
3c 環状の通路
3d,3e 環状の凹溝
3f 孔
3g 前蓋の外周
4 後蓋
5 シール部材
6 ピストンロッド
7 ピストン
7a,7b ピストン通路
8 シール部材
9 オイルシール
10 シール部材
11 軸受部材
12 底板
12a 通路
12c 環状の通路
12d,12e 環状の凹溝
12f 孔
12g 底板の外周
13 リング部材
14 係合ピン
15 シール部材
A,B 油室
CV1,CV2 チェック弁
PV リリーフ弁
RV1,RV2 減衰弁
R リザーバ室
i,j 嵌合部
h,m,n 環状の連通路
Claims (3)
- 外筒(2)と、外筒(2)の両端内に嵌合する前蓋(3B)及び後蓋(4)と、後蓋(4)に係合する底板(12)と、上記前蓋(3B)と底板(12)により同芯的に配設される内筒(1)と、内筒(1)と外筒(2)との間に形成されるリザーバ室(R)と、内筒(1)内にピストン(7)を介して摺動自在に嵌挿したピストンロッド(6)と、内筒(1)内にピストン(7)で区画されたロッド側油室(A)及び反ロッド側油室(B)と、ロッド側油室(A)から反ロッド側油室(B)への油の流れに減衰力を発生するようピストン(7)に設けられた減衰弁(RV2)及びリリーフ弁(PV)と、上記底板(12)に設けられリザーバ室(R)から反ロッド側油室(B)へのみ油の流れを許すチェック弁(CV1)と、同じく底板(12)に設けられて反ロッド側油室(B)からリザーバ室(R)への流れに減衰力を発生する減衰弁(RV1)と、前蓋(3B)に設けられてロッド側油室(A)とリザーバ室(R)とを連通する連通路と、この連通路の途中に設けられて上記リザーバ室(R)から上記ロッド側油室(A)へのみ流れを許すチェック弁(CV2)とを備え、内筒(1)の両端部近傍にロッド側油室(A)と反ロッド側油室(B)とをそれぞれ上記リザーバ室(R)に連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス(1f)、(1f)を穿設し、当該オリフィス(1f)、(1f)よりの流体を通路を介してリザーバ室(R)の油侵下方側に排出するようにした複筒式横据付型オイルダンパにおいて、前記底板(12)及び前蓋(3B)にそれぞれ凹部(12b)、(3b)を形成し、各凹部(12b)、(3b)の内周に上記エア抜き孔兼減衰力発生オリフィス(1f)、(1f)に連通する環状の通路(12c)、(3c)と、この環状の通路(12c)、(3c)の前後における環状の溝(12 e )、(12d)、(3 e )、(3d)とを形成し、上記環状の溝(12 e )、(12d)、(3e)、(3d)内に内筒(1)と底板(12)との嵌合部及び内筒(1)と前蓋(3B)との嵌合部をシールするシール部材(15)、(15)を嵌挿させ、又上記底板(12)と前蓋(3B)に上記環状の通路(12c)、(3c)をリザーバ室(R)の油侵下方側に連通する孔(12f)、(3f)を穿設し、更に、上記底板(12)と後蓋(4)との間に係合ピン(14)を設けて上 記孔(12f)をリザーバ室(R)の油浸下方側に位置合わせさせ、上記オリフィス(1f)、(1f)と上記環状の通路(12c)、(3c)と上記孔(12f)、(3f)を介してロッド側油室(A)と反ロッド側油室(B)とをそれぞれリザーバ室(R)に連通するようにしたことを特徴とするオイルダンパ。
- エア抜き孔兼減衰力発生用オリフィスを内筒の前後の対象位置に穿設したことを特徴とする請求項1に記載のオイルダンパ。
- 内筒(1)の端部をそれぞれ各凹部(12b)、(3b)内に嵌合させていることを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルダンパ。
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JPH11344068A (ja) | 1999-12-14 |
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