JP6250185B2 - 液圧緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両等に使用される複筒式横置き液圧緩衝器に関する。
例えば、特許文献1に記載された複筒式横置き液圧緩衝器は、液室の上側隅部に滞留したエアを、環状通路およびオリフィスを介してリザーバの下部へ排出するように構成されている。
特開2009−243634号公報
前述の液圧緩衝器では、端板に内筒の外側(外周面)が嵌合されることから、通常、一般公差である内筒の外径精度を高める、すなわち、内筒の外周を機械加工(仕上げ加工)する必要がある。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、エア抜き構造をより簡単に構成することが可能な複筒式横置き液圧緩衝器を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の液圧緩衝器は、同心に配置した外筒および内筒の両端を端板によって閉鎖して、両者の間を液体と気体とを封入した環状のリザーバとして構成し、前記内筒の一端部と前記端板との嵌合部に環状通路を形成し、取付状態で上部側となる前記内筒内の液室の隅部に滞留した気体を前記環状通路および減衰力発生用オリフィスを介して前記リザーバへ逃がす複筒式横置液圧緩衝器であって、前記端板は、前記内筒の内側に嵌合される内側嵌合部と、前記内筒の外側に嵌合される外側嵌合部と、を有し、前記外側嵌合部と前記内筒の外側との間の隙間を、前記内側嵌合部と前記内筒の内側との間の隙間よりも大きくして前記環状通路とし、前記端板または前記内筒に、前記内筒内の液室の上側隅部と前記環状通路とを連通する連通路が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、複筒式横置き液圧緩衝器のエア抜き構造をより簡単に構成することができる。
第1実施形態の液圧緩衝器の概略構造を説明するための軸平面による断面図である。 図1における要部拡大図である。 第1実施形態の変形例を示す図である。 第1実施形態の他の変形例を示す図である。 第2実施形態の要部拡大図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1、図2を参照して説明する。ここでは、鉄道車両の車体と台車との間に左右動ダンパとして略水平に配置される複筒式横置き液圧緩衝器1(以下「液圧緩衝器1」という)を説明する。なお、以下の説明において、便宜上、図1における上下方向および左右方向をそのまま、取付状態における液圧緩衝器1の上下方向および左右方向と定義する。
図1に示されるように、液圧緩衝器1は、同心に配置した、すなわち、軸線を共有する外筒2および内筒3を有する。外筒2と内筒3との左端および右端は、端板4および端板5によって閉鎖される。これにより、外筒2と内筒3との間には、環形状のリザーバ6が形成される。端板5は、外筒2の右端を閉鎖する端板7と内筒3の右端を閉塞する端板8とに分割して構成される。端板7には、鉄道車両の車体側に連結されるブラケット9が固定される。端板5は、端板8の右端側に形成された軸部10が、端板7のブラケット9に対して反対側(左側)の端面に形成された凹部11に嵌合されることにより、端板7と端板8とが一体化される。なお、端板7の外周と外筒2の右端との間には、インロー結合部29が形成される。
内筒3の内側には、ピストン12が摺動可能に嵌合される。内筒3の内部は、ピストン12によって第1液室13Aと第2液室13Bとに左右に分画される。第1液室13Aおよび第2液室13Bには、作動液が封入される。なお、リザーバ6には、作動液とエアとが封入される。ピストン12には、ピストンロッド14の右端が連結される。ピストンロッド14の左端側は、第1液室13Aおよび端板4を通過して内筒3の外部へ延出される。ピストンロッド14の左端には、鉄道車両の台車側に連結されるブラケット15が固定される。ブラケット15には、端板4から延出するピストンロッド14を覆う筒形状のカバー16が取り付けられる。
ピストン12には、ピストンロッド14の縮み行程時に、第2液室13Bから第1液室13Aへの作動液の移動を阻止し、第2液室13Bの液圧が一定圧力に達したときに、第2液室13Bの液圧を第1液室13Aへ逃がす縮み側リリーフ弁17が設けられる。また、ピストン12には、ピストンロッド14の伸び行程時に、第1液室13Aから第2液室13Bへの作動液の移動を阻止し、第1液室13Aの液圧が一定圧力に達したときに、第1液室13Aの液圧を第2液室13Bへ逃がす伸び側リリーフ弁18が設けられる。さらに、端板8には、第2液室13Bの液圧に応じて開弁し、第2液室13Bの液圧をリザーバ6へ逃がすリリーフ弁19が設けられる。また、端板8には、リザーバ6から第2液室13Bへの作動液の流通のみを許容するチェック弁20が設けられる。
第1実施形態において、端板8は、略キャップ形に形成された鋳鉄部品である。端板8の右端には、前述の軸部10が形成される。端板8の軸部10に対して反対側には、端板8の側壁の一部を構成する円環形の外側嵌合部21が形成される。外側嵌合部21の内周面21Bには、内筒3の右端部22の外周面22Aが嵌合される。また、外側嵌合部21の内周面21Bには、環形状のシール溝23が形成され、該シール溝23に装着されたシール部材24によって内筒3と端板8との間がシールされる。なお、内筒3は、右端(右端部22端面)が端板8の底部25に当接される。また、内筒3の外径は一般公差で形成されており、端板8の外側嵌合部21と内筒3の右端部22とは、予め定められた嵌め合い公差で嵌合される。
一方、第1実施形態において、端板4は、略円筒形に形成された鋳鉄部品である。図2に示されるように、端板4は、ブラケット15側(左側)の外周面26が、外筒2の左端部27の内側に形成された端板嵌合部28に嵌合される。なお、端板嵌合部28は、外筒2の左端部27の内側を機械加工することにより形成される。また、外筒2と端板4とは、予め定められた嵌め合い公差で嵌合される。なお、端板8および端板4を鋳鉄部品で構成するのに変えて、焼結部品としてもよい。
端板4の右端側、すなわち、ブラケット15側に対して反対側には、内筒3の内側に嵌合される内側嵌合部31と、内筒3の外側に嵌合される外側嵌合部32と、が設けられる。換言すると、内筒3の左端部33の先端は、端板4の内側嵌合部31と外側嵌合部32との間に形成された環形状の溝34に差し込まれる。なお、端板4の外側嵌合部32は、内側嵌合部31に対して右方向へ延出されている。このように、内筒3の左端部33の外周面33Aは、外側嵌合部32によって覆われる。また、内筒3の左端部33の先端は、端板4の溝34の底部に突き当てられる。これにより、内筒3と端板4とは、軸線方向(左右方向)に相対位置決めされる。
そして、第1実施形態では、端板4の外側嵌合部32と内筒3の外側との間の隙間、すなわち、外側嵌合部32の内周面32Bと内筒3の左端部33の外周面33Aとの間の隙間が、端板4の内側嵌合部31と内筒3の内側との間の隙間、すなわち、内側嵌合部31の外周面31Aと内筒3の左端部33の内周面33Bとの間の隙間、よりも大きく設定される。例えば、内側嵌合部31と内筒3の内側とを中間嵌めによって嵌合し、外側嵌合部32と内筒3の外側とをすきま嵌めによって嵌合する。これにより、外側嵌合部32と内筒3の外側との間の隙間を、内側嵌合部31と内筒3の内側との隙間よりも大きくすることができる。
また、液圧緩衝器1には、第1液室13Aの上側隅部35に滞留したエアをリザーバ6へ排出するためのエア抜き構造が構成される。第1実施形態では、前述の外側嵌合部32と内筒3の外側との間の隙間が、エア抜き構造の一部を構成する環状通路36として機能する。エア抜き構造は、環状通路36を第1液室13Aの上側隅部35に連通するための連通路37を含む。第1実施形態において、連通路37は、端板4の内側嵌合部31の上部を切欠くことで形成される。換言すると、連通路37は、端板4に形成された溝34の上部(最上位置)を左側および下側に切欠くことで形成される。なお、環状通路36の右端は、シール部材38によって画定される。また、シール部材38は、端板4の外側嵌合部32の内周面32Bに形成されたシール溝39に装着される。
第1実施形態において、エア抜き構造は、リザーバ6の左端の下側領域、換言すると、リザーバ6における外側嵌合部32の外周面32Aを取り囲む領域と、環状通路36の下部(最下位置)と、を連通する流路40を含む。流路40は、端板4の外側嵌合部32の下部に形成される。流路40には、上端が環状通路36の下部に開口するオリフィス41が設けられる。このように、エア抜き構造は、第1液室13Aの上側隅部35を、連通路37、環状通路36、オリフィス41、および流路40を経由して、リザーバ6の左端の下側領域に連通するように構成される。ここで、隅部35は、上側であることが望ましく、さらには液圧緩衝器1が取り付けられた状態で最も上側となる位置であることが望ましい。しかし、上側として記載したように、必ず上である必要はなく、例えば中間位置よりも上側に隅部35を設ければよい。その場合であっても第1液室13A、第2液室13Bの圧力によりエアを排出することができる。
端板4の左端部、すなわち、外筒2の端板嵌合部28に嵌合された部分と、端板4の右端部、すなわち、内側嵌合部31および外側嵌合部32が形成された部分と、の間には、外筒2の内周面2Bとの間に一定の隙間を有する中間部42が形成される。中間部42は、外筒2の端板嵌合部28に嵌合される部分との間に形成される段部43が、外筒2の内周面2Bと端板嵌合部28との間に形成された段部44に干渉することで、内筒3の左端部33の先端を端板4の溝34の底部に突き当てることができないことがないように形成される。なお、端板4には、中間部42の上部(左右方向の視線で12時の位置)に切欠き45が形成されており、該切欠き45には、外筒2の左端部27に形成したかしめ部46が係合される。これにより、端板4の外筒2に対する軸線回りの相対移動を阻止する回り止め構造が構成される。また、回り止め構造として、かしめ部46を形成する構成に変えて、外筒2の内周に凸部を形成するようにしてもよい。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
鉄道車両の車体と台車とが水平方向へ相対移動すると、横向きに配置された液圧緩衝器1のピストンロッド14が伸縮する。ピストンロッド14の伸び行程時には、第1液室13Aの作動液が、ピストン12の伸び側リリーフ弁18を通過して第2液室13Bへ流動する。並行して、第1液室13Aの作動液は、連通路37、環状通路36、オリフィス41および流路40を経由してリザーバ6へ排出される。このように、第1液室13Aの作動液がリリーフ弁18ならびにオリフィス41を通過することで、伸び側の減衰力が発生する。
前述のピストンロッド14の伸び行程において、第1液室13Aの上側隅部35にエアが滞留していた場合、該エアは、作動液とともに連通路37、環状通路36、オリフィス41および流路40を経由してリザーバ6へ排出される。なお、ピストンロッド14の伸び行程時には、ピストンロッド14が第1液室13Aから退出した体積分の作動液が、リザーバ6から端板8のチェック弁20を介して第2液室13Bへ導入される。
一方、ピストンロッド14の縮み行程時には、第2液室13Bの作動液が、ピストン12の縮み側リリーフ弁17を通過して第1液室13Aへ流動する。並行して、ピストンロッド14が第1液室13Aへ進入した体積分の作動液が、第2液室13Bから端板8のリリーフ弁19を介してリザーバ6へ排出される。このように、第2液室13Bの作動液がリリーフ弁17ならびにリリーフ弁19を通過することで、縮み側の減衰力が発生する。
第1実施形態によれば、環状通路36を第1液室13Aの最上位置である上側隅部35に連通してエア抜き構造を構成したので、ピストンロッド14が比較的小さい振幅で伸縮(振動)する液圧緩衝器1の挙動であっても、第1液室13Aの上側隅部35に滞留したエアを、作動液とともに連通路37、環状通路36、オリフィス41および流路40を経由してリザーバ6へ確実に排出することができる。また、第1液室13Aの上側隅部35に滞留したエアは、連通路37を通過してより高い位置に位置する環状通路36の最上部に円滑に移動するので、連通路37を通過して環状通路36の上部に到達したエアが第1液室13Aに戻ることを防止することができる。このように、小さい振幅の入力に対しても確実に緩衝することが可能であり、複筒式横置き液圧緩衝器1の信頼性を向上させることができる。
また、従来技術の液圧緩衝器、すなわち、内筒3の内側に端板4を嵌合させることなく、内筒3の外側にのみ端板4を嵌合させて内筒3の左端部33を閉鎖する液圧緩衝器では、内筒3の外径を一般公差よりも厳格な公差に形成する必要があることから、内筒3の外周面3Aが機械加工され、機械加工代を考慮して肉厚の素材(内筒3)を選定することも相俟って製造コストが増大する要因になっていた。
これに対して、第1実施形態では、内筒3の内側に端板4の内側嵌合部31を嵌合させて内筒3の左端部33を閉鎖したので、内筒3の外径の公差は一般公差のままで厳格化する必要がないので、前述した従来技術の液圧緩衝器に対して製造コストを削減することができる。
また、第1実施形態では、内筒3の内側に端板4の内側嵌合部31を嵌合させて内筒3の左端部33を閉鎖したので、端板4の外側嵌合部32と内筒3の外側(左端部33の内周33B)との間に形成された環形状の隙間をエア抜き構造の環状通路36として利用することが可能であり、エア抜き構造をより簡単に構成することができる。
さらに、第1実施形態では、端板4の中間部42の最上部に形成した切欠き45に、外筒2の側壁をかしめて形成したかしめ部46を係合させたので、端板4の外筒2に対する軸線回りの相対移動(回転)を防止することができるとともに、鉄道車両への取り付け時に、液圧緩衝器1が上下反対に配置される、換言すると、連通路37とオリフィス41とが上下反対に配置されることを防止することができる。
なお、第1実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成することができる。
第1実施形態では、端板4および端板8をダイカストなどの鋳鉄によって成形したが、例えば、焼結や切削によって成形することができる。
また、第1実施形態では、連通路37を端板4に形成することでエア抜き構造を構成したが、例えば、内筒3の左端の上部(最上位置)に形成した切欠き(スリット)を連通路37とすることでエア抜き構造を構成することができる。
第1実施形態では、端板4の内側嵌合部31を切欠いて連通路37を形成した、換言すると、端板4の成形と同時に連通路37を成形したが、第1液室13Aの上側隅部35と環状通路36とを連通させてエア抜き構造を構成したが、図3に示されるように、端板4の溝34の上部に向けて左斜め上方向へドリル穴を穿設することで、連通路37を形成することができる。
この場合、ドリル穴によって形成された連通路37(図3参照)の最上部が、切欠きによって形成された連通路37(図2参照)の最上部よりも高い位置にあるので、連通路37を通過して環状通路36の上部に到達したエアが第1液室13Aに戻ることをより確実に防ぐことができる。
第1実施形態では、端板4の外側嵌合部32と内筒3の外側との間の隙間、すなわち、外側嵌合部32の内周面32Bと内筒3の左端部33の外周面33Aとの間の隙間を、環状通路36として利用してエア抜き構造を構成したが、内筒3の外径のばらつきが比較的大きい場合、図4に示されるように、端板4の外側嵌合部32の内周面32Bに、補助的な環状溝47を形成して流路を確保するようにエア抜き構造を構成することができる。
この場合、補助的な環状溝の断面積は、環状溝のみで流路を確保するように構成された従来技術のエア抜き構造の環状溝の断面積と比較して小さくすることが可能であり、端板4(外側嵌合部32)が軸線方向(左右方向)へ大型化するのを防ぐことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5を参照して説明する。なお、第1実施形態に対して同一又は相当の構成要素については、同一の名称及び符号を付与するとともに詳細な説明を省略する。
第2実施形態は、第1実施形態において内筒3の左端部33と該左端部33を閉鎖する端板4との間に構成されるエア抜き構造を、内筒3の右端部22と該右端部22を閉鎖する端板8との間に適用したものである。
端板8の左端側、すなわち、軸部10に対して反対側には、内筒3の内側に嵌合される内側嵌合部51と、内筒3の外側に嵌合される外側嵌合部52と、が設けられる。換言すると、内筒3の右端部22の先端は、端板8の内側嵌合部51と外側嵌合部52との間に形成された環形状の溝54に差し込まれる。なお、端板8の外側嵌合部52は、内側嵌合部51に対して左方向へ延出されている。このように、内筒3の右端部22の外周面22Aは、外側嵌合部52によって覆われる。また、内筒3の右端部22の先端は、端板8の溝54の底部に突き当てられる。これにより、内筒3と端板8、延いては内筒3と外筒2とが軸線方向(左右方向)に相対位置決めされる。
端板8の外側嵌合部52と内筒3の外側との間の隙間、すなわち、外側嵌合部52の内周面52Bと内筒3の右端部22の外周面22Aとの間の隙間が、端板8の内側嵌合部51と内筒3の内側との間の隙間、すなわち、内側嵌合部51の外周面51Aと内筒3の右端部22の内周面22Bとの間の隙間よりも大きく設定される。例えば、内側嵌合部51と内筒3の内側とを中間嵌めによって嵌合し、外側嵌合部52と内筒3の外側とをすきま嵌めによって嵌合する。これにより、外側嵌合部52と内筒3の外側との間の隙間を、内側嵌合部51と内筒3の内側との隙間よりも大きくすることができる。
そして、第2実施形態では、前述の外側嵌合部52と内筒3の外側との間の隙間が、エア抜き構造の一部を構成する環状通路56として機能する。第2実施形態において、エア抜き構造は、環状通路56を第2液室13Bの上側隅部55に連通するための連通路57を含む。連通路57は、端板8の内側嵌合部51の上部を切欠くことで形成される。換言すると、連通路57は、端板8に形成された溝54の上部(最上位置)を右側および下側に切欠くことで形成される。なお、環状通路56の左端は、シール部材58によって画定される。また、シール部材58は、端板8の外側嵌合部52の内周面52Bに形成されたシール溝59に装着される。
第2実施形態において、エア抜き構造は、リザーバ6の右端の下側領域、換言すると、リザーバ6における外側嵌合部52の外周面52Aを取り囲む領域と、環状通路56の下部(最下位置)と、を連通する流路60を含む。流路60は、端板8の外側嵌合部52の下部に形成される。流路40には、上端が環状通路56の下部に開口するオリフィス61が設けられる。このように、エア抜き構造は、第2液室13Bの上側隅部55を、連通路57、環状通路56、オリフィス61、および流路60を経由して、リザーバ6の右端の下側領域に連通するように構成される。また、シール部材81は、外側嵌合部52の内周面52Bに形成されたシール溝80に装着される。このようにバックアップシールを設けたことで、高圧の液圧緩衝器にも用いることができる。
次に、第2実施形態の作用を説明する。
鉄道車両の車体と台車とが水平方向へ相対移動すると、横向きに配置された液圧緩衝器1のピストンロッド14が伸縮される。ピストンロッド14の縮み行程時には、第2液室13Bの作動液が、ピストン12の縮み側リリーフ弁17を通過して第1液室13Aへ流動する。このとき、第2液室13Bの上側隅部55にエアが滞留していた場合、該エアは、作動液とともに連通路57、環状通路56、オリフィス61および流路60を経由してリザーバ6へ排出される。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態のエア抜き構造は、第1実施形態のエア抜き構造と併用することが可能であるが、当然、第2実施形態のエア抜き構造を単独で適用して液圧緩衝器1を構成することができる。
1 液圧緩衝器、2 外筒、3 内筒、4,5 端板、6 リザーバ、13A,13B 液室、31 内側嵌合部、32 外側嵌合部、33 左端部(内筒の一端部)、35 上側隅部、36 環状通路、37 連通路、41 オリフィス

Claims (4)

  1. 同心に配置した外筒および内筒の両端を端板によって閉鎖して、両者の間を液体と気体とを封入した環状のリザーバとして構成し、前記内筒の一端部と前記端板との嵌合部に環状通路を形成し、取付状態で上部側となる前記内筒内の液室の隅部に滞留した気体を前記環状通路および減衰力発生用オリフィスを介して前記リザーバへ逃がす複筒式横置液圧緩衝器であって、
    前記端板は、前記内筒の内側に嵌合される内側嵌合部と、前記内筒の外側に嵌合される外側嵌合部と、を有し、
    前記外側嵌合部と前記内筒の外側との間の隙間を、前記内側嵌合部と前記内筒の内側との間の隙間よりも大きくして前記環状通路とし、
    前記端板または前記内筒に、前記内筒内の液室の上側隅部と前記環状通路とを連通する連通路が形成されることを特徴とする液圧緩衝器。
  2. 前記連通路は、鋳造または焼結によって前記端板に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液圧緩衝器。
  3. 前記連通路は、前記端板に形成されて前記内筒の軸線に対して斜めに形成された穴であることを特徴とする請求項1または2に記載の液圧緩衝器。
  4. 前記外側嵌合部に、前記連通路に連通する環状溝が形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液圧緩衝器。
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