JP6349153B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

この発明は、横置きで設置される緩衝器の改良に関する。
緩衝器には、外筒、シリンダ、シリンダ内を摺動自在に移動するピストンおよびピストンに連結されるロッドとを備えて、シリンダと外筒との間の隙間でリザーバを形成し、収縮行程時にシリンダからリザーバに、伸長行程時にリザーバからシリンダへ作動油が一方向に流れるユニフロー型の緩衝器がある。
具体的には、このユニフロー型の緩衝器にあっては、収縮行程時には、ロッドがシリンダ内へ侵入し、シリンダ内から作動油がリザーバへ押し出され、伸長行程時に、ロッドがシリンダから退出してリザーバの作動油をシリンダ内へ吸込むようになっている。そして、ロッドがシリンダ内へ出入りすることによるシリンダ内の容積変化をリザーバで補償するようになっている。
そのため、リザーバからシリンダ内へ作動油を吸込むための吸込口がシリンダ端に嵌合されたバルブケースに設けられている。緩衝器に振動が入力されて油面が傾いたときにバルブケースに設けた吸込口が気体に面すると、気体がシリンダ内へ吸込まれてしまう可能性がある。
そこで、特許文献1に開示された緩衝器のように、バルブケースの吸込口に吸込パイプを取り付けたものが開示されている。この吸込パイプの先端は、リザーバの下方中央に配置されていて、吸込パイプの先端から作動油を吸込むようにしてある。これにより、油面が傾いても、吸込パイプの先端に作動油が常に介在することが期待され、空気の吸込みを防止している。
特開2008−261422号公報
緩衝器の小型化により、外筒の外径を小さくすることが行われているが、外筒の外径を小さくすると、シリンダと外筒との隙間の寸法が小さくなる。これにより、吸込パイプは、バルブケースへのねじ込みによる固定ができず、固定方法として銀ロウ付けが採用されている。よって、従来の緩衝器にあっては、加工工数やコストが増えてしまう問題があった。
そこで、本発明は上記問題を解決するために創案されたものであって、その目的とするところは、吸込パイプを廃止し、コストを削減した緩衝器を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の課題解決手段における緩衝器は、液体が封入されるシリンダと、上記シリンダ内に摺動自在に挿入され、上記シリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、上記シリンダ内に挿入されて上記ピストンに連結されるピストンロッドと、上記シリンダの外周側に配置され、上記シリンダとの間にリザーバ室を形成する外筒と、上記シリンダの開口端を閉塞するとともに、上記ピストン側室と上記リザーバ室とを連通する吸込口を有するボトム部材と、上記リザーバ室内に設けられる隔壁部材とを備え、上記隔壁部材は、少なくとも一部が上記吸込口よりも上方に配置され、上記吸込口との間に形成される空間における液体の液面の変動を抑制することを特徴とする。
リザーバ室内に隔壁部材を配置することで、隔壁部材と吸込口の間には空間が形成される。この空間の液体は隔壁部材により液面の変動が抑制される。また、隔壁部材の少なくとも一部が吸込口よりも上方に配置されることで、隔壁部材より下方には液体が介在することになる。これにより、緩衝器がボトム側から加振され、リザーバ室内の液体の液面が変動したとしても、吸込口に作動油が常に介在することになり、吸込口から空気を吸込むことがない。
その結果、本発明の緩衝器によれば、吸込パイプを廃止することができ、コストを削減することが可能となる。
本発明の一実施形態における緩衝器の横断面図である。 本発明の一実施形態における緩衝器の縦断面図である。 本発明の一実施形態における油面変動を示す図である。 本発明の一実施形態の第一の変形例における緩衝器の縦断面図である。 本発明の一実施形態の第一の変形例における油面変動を示す図である。 本発明の一実施形態の第二の変形例における油面変動を示す図である。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明する。本発明における緩衝器1は、横置きにして設置されるユニフロー型とされ、例えば、前後に連結される鉄道車両の間に設けられて、伸縮行程時に減衰力を発揮して車体の振動を抑制する。
図1に示すように、本発明の緩衝器1のシリンダ2内には、液体として作動油が封入され、シリンダ2内に摺動自在に挿入されるピストン5がシリンダ2内にロッド側室R1とピストン側室R2とを形成する。
そして、ピストン5は、ピストン側室R2とロッド側室R1とを連通させる通路31を有しており、このピストン5には、上記通路31を開閉して、ロッド側室R1からピストン側室R2への作動油の流入を阻止し、ピストン側室R2からロッド側室R1への作動油の流入を許容する第1チェック弁21が設けられている。これにより、作動油は一方向流れに設定される。
また、ピストン5は、ピストンロッド4の先端部に嵌合されて、ピストンロッド4の先端ネジ部(符示せず)にピストンナット40を螺合することで、ピストンロッド4に連結されている。
シリンダ2には、シリンダ2の図1中で左端となる開口端に嵌合して、この開口端を閉塞するロッドガイド24が設けられる。ピストンロッド4の基端部は、ロッドガイド24の軸芯部を貫通してシリンダ2の外側に突出している。そして、このロッドガイド24によって、ピストンロッド4の軸方向の移動が案内される。
一方、緩衝器1は、シリンダ2の外周側に当該シリンダ2を覆う円筒状の外筒3を有しており、外筒3とシリンダ2との間に環状のリザーバ室7が形成される。外筒3の図1中で左端となる開口端もロッドガイド24が嵌合することにより閉塞されている。つまり、シリンダ2と外筒3の図1中で左端となる開口端は、ロッドガイド24により閉塞されている。また、シリンダ2の図1中で右端となる開口端は、ボトム部材29により閉塞されている。
ボトム部材29は、シリンダ2内周に嵌合される嵌合部29aと嵌合部29aに連なり、シリンダ2の図1中で右端に当接する台座部29bとからなる。嵌合部29aは、円柱状に形成されており、内側にピストン側室R2からリザーバ室7への作動油の流入を阻止し、リザーバ室7からピストン側室R2への作動油の流入を許容する第2チェック弁30を収容している。これにより、作動油は一方向流れに設定される。
台座部29bは、嵌合部29aよりも外径が大きく、シリンダ2の径方向に突出している。台座部29bには、嵌合部29aの内側であって、軸方向に開口する通孔33と、この通孔33に連なり、径方向に延びる凹部34と、この凹部34をリザーバ室7内に連通させる吸込口13が3個形成されている(図2参照)。これら、通孔33、凹部34および吸込口13とで、流路32が構成される。
つまり、ピストンロッド4が伸長する際のリザーバ室7内の作動油は、吸込口13から吸込まれ、凹部34、通孔33を通り、第2チェック弁30を開弁して、ピストン側室R2に流入する。なお、吸込口の個数は3個に限定されず、リザーバ室7内の作動油をピストン側室R2に導く際に、リザーバ室内の作動油を十分に吸込める個数であればよい。
加えて、ロッドガイド24には、ロッド側室R1をリザーバ室7に連通させる排出通路28が設けられる。排出通路28の途中には弁孔22が形成されており、弁孔22には減衰バルブ6が収容される。
減衰バルブ6は、排出通路28を開閉するように設けられ、ロッド側室R1からリザーバ室7への作動油の流出のみを許容する。また、通過する作動油の流れに抵抗を与えて、所定の減衰力を発揮するようになっている。それゆえ、減衰バルブ6については、チェック弁機能を果たし、所定の減衰力を発揮できるものであればよい。
上記のような構成を備えることで、収縮行程時にロッド側室R1からリザーバ室7に、伸長行程時にリザーバ室7からピストン側室R2へ作動油が一方向に流れるユニフロー型の構造になっている。
また、ロッドガイド24は、上述したようにシリンダ2の開口端に嵌合されるとともに、緩衝器1を横置きに設置した際に、排出通路28の出口端がリザーバ室7の作動油中に位置するようにして、外筒3内に嵌合されて、固定される。
さらに、ロッドガイド24の排出通路28における出口端には、吐出パイプ11が装着されている。この吐出パイプ11内を排出通路28に連通させることで、減衰バルブ6を介してリザーバ室7に流入する作動油の流れを整流するとともに流速を低下させる。また、吐出パイプ11の出口端は、リザーバ室7における作動油中に延出している。このため、作動油中に気泡が発生するキャビテーションが発現するのを抑制している。
そして、ロッドガイド24の図1中で左端部となる外側端部は、縮径部(符示せず)とされ、この縮径部にリングナット25が係合する。リングナット25は、外周に雄ネジ部(符示せず)が形成され、外筒3の開口端部内周に形成される雌ネジ部(符示せず)に螺合する。このように、リングナット25を外筒3に螺合することで、シリンダ2およびボトム部材29が、ロッドガイド24を介して外筒3の底部側に押し付けられ、これらが外筒3内に固定される。また、ロッドガイド24は、リングナット25によりシリンダ2に向けて押し付けられることで安定する。
なお、ロッドガイド24には、環状のシール部材26が取り付けられており、このシール部材26がピストンロッド4の外周に摺接することで、シリンダ2内の作動油の漏洩が防止される。
そして、緩衝器1の伸長行程によりピストン5が図1中で左方へ移動する場合は、減衰バルブ6が開弁して、ピストン5により圧縮されるロッド側室R1から排出通路28に連通された吐出パイプ11を介してリザーバ室7へ作動油が流れる。減衰バルブ6により作動油の流れに抵抗を与えることでロッド側室R1が昇圧され、緩衝器1は伸長行程時の減衰力を発揮する。
また、緩衝器1の収縮行程により、ピストン5が図1中で右方へ移動する場合は、ピストン5に設けた第1チェック弁21が開弁して、ピストン5により圧縮されるピストン側室R2からロッド側室R1へ作動油が移動する。シリンダ2内にはピストンロッド4が侵入するため、過剰となるピストンロッド4の侵入体積分の作動油により、減衰バルブ6が開弁してこの過剰分の作動油が排出通路28および吐出パイプ11を介してリザーバ室7へ流れる。減衰バルブ6により作動油の流れに抵抗を与えることでロッド側室R1及びピストン側室R2が昇圧され、緩衝器1は収縮作動時の減衰力を発揮する。
戻って、この緩衝器1のリザーバ室7内には、吐出パイプ11の他に、隔壁部材としての隔壁板12が設けられる。
図2は、緩衝器1のシリンダ2の軸方向に対して垂直方向に切り取った断面図を示している。図2に示すように、外筒3とシリンダ2の間のリザーバ室7内に隔壁板12が設けられている。隔壁板12は、その内周面がシリンダ2の外周に沿う形状とされ、外周面が外筒3の内周面に沿う形状とされており、シリンダ2の軸方向に対して垂直に設けられる。また、この隔壁板12の少なくとも一部は、リザーバ室7内の吸込口13よりも上方に配置される。
さらに、隔壁板12は図2に示すようにその両端にボルト14が2箇所設けられ、ボルト14をボトム部材29に螺合することで、隔壁板12はリザーバ室7内に固定される。なお、ボルトの位置および個数は上記限定されず、隔壁板12をリザーバ室7内に固定できればよい。また、固定方法もボルト固定に限られず、例えば、シリンダ2あるいは外筒3にスナップリングやOリングで固定されてもよい。なお、隔壁板12はシリンダ2の軸方向に対して傾斜して設けられてもよいが、垂直に設けられた方が、ボトム部材29に螺合するのに有利である。
また、隔壁板12の下部分には、吸込口13が作動油の吸込み不足を起こさないように、吸込口13に対して吸込み隙間15が開口している。なお、吸込み隙間15は吸込口13が吸込み不足を起こさないように開口していればよく、その形状は例えば、切欠き、溝および孔であってもよい。
隔壁板12とシリンダ2および外筒3との間には図示しない隙間が設けられており、この隙間によって、隔壁板12の右方向の空間と左方向の空間とが常に連通するため、バキューム現象が防止される。なお、図2中上端には、切欠16が設けられているが、この切欠16は緩衝器1を組み立てる際の位置決めピン23を避けるために設けられている。このように切欠16を設けることによっても隔壁板12の右方向の空間と左方向の空間とを常に連通することができるので、この場合、隔壁板12とシリンダ2および外筒3との間の隙間は設けなくてもバキューム現象を防止できる。
隔壁板12は、上述したように少なくとも一部がリザーバ室7内の吸込口13よりも上方に配置される。このように隔壁板12を配置することで、緩衝器1がボトム側から加振された際の油面変動を抑制することができるとともに隔壁板12と吸込口13との間に形成される空間に作動油を介在させることができる。詳しくは図3を用いて以下に説明する。
図3は、緩衝器1のリザーバ室7内における隔壁板12を設けた際の作動油の油面変動を示している。なお、実線は隔壁板12を設けた場合の油面変動を示し、一点鎖線は隔壁板12を設けない場合の油面変動を示す。
まず、隔壁板12を設けない場合は、緩衝器1がボトム側から加振されると、油面がロッドガイド24側に傾き、一点鎖線で示す上方側に空気が介在する。このように一点鎖線の上方側に空気が介在すると吸込口13から空気が吸込まれ、ピストン側室R2には空気が導かれることになる。
これに対し、隔壁板12を設けた場合は、隔壁板12と吸込口13との間に空間が形成される。この空間に介在する作動油は、緩衝器1がボトム側から加振された際に、隔壁板12に接触して、その油面変動が抑制される。つまり、図3中で右側の空間に介在する作動油は、ロッドガイド24側へ流れようとするが、その流れが隔壁板12により遮断される。これにより、緩衝器1がボトム側から加振されても吸込口13には作動油が常に介在することになる。また、隔壁板12の少なくとも一部を吸込口13よりも上方に配置することにより、より多くの作動油を隔壁板12と吸込口13との間の空間に介在させることができる。
上記より、緩衝器1の伸長行程時に、吸込口13から空気が吸込まれることが防止される。よって、従来のように空気の吸込み防止用に設けられていた吸込パイプを廃止することができる。
なお、隔壁板12は、シリンダ2の軸方向における、リザーバ室7内の半分より吸込口13側に配置した方が、隔壁板12と吸込口13との間に形成される部屋の作動油の油面が高くなるため好ましい。
また、吐出パイプ11の出口端を隔壁板12よりもボトム側に延出されることで、ロッド側室R1の作動油がリザーバ室7内に流出する際に、リザーバ室7内のボトム側における作動油の油面下降を防いで空気の混入を防止することができる。
次に、本発明の実施形態の第一変形例を、図4、図5を用いて説明する。図4は本発明の実施形態の第一の変形例における緩衝器100をシリンダ2の軸方向に対して垂直方向に切り取った断面図を示している。なお、以下に示す第一の変形例では、上述した実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の機能を有する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、隔壁板101は、シリンダ2および外筒3との間に形成されるリザーバ室7内に配置され、シリンダ2の軸方向に対して水平方向に設けられる。
また、隔壁板101は、シリンダ2の外周面に沿う半円筒状に形成され、その両端がシリンダ2との外周面と外筒3とに亘るように屈曲している。この屈曲した部分により、緩衝器100がボトム側から加振された際の油面変動を抑制することができる。詳しくは、図5を用いて以下に説明する。
図5は隔壁板101をシリンダ2の軸方向に対して水平方向に設けた際の作動油の油面変動を示している。緩衝器100がボトム側から加振されると、作動油の油面はボトム側に傾こうとする。しかし、隔壁板101によって分けられた下側の空間の作動油は、その傾きが抑えられ、隔壁板101と吸込口13との間の空間に作動油を介在させる。これにより、緩衝器100がボトム側から加振されても吸込口13には作動油が常に介在することになる。また、隔壁板101の少なくとも一部を吸込口13よりも上方に配置することにより、より多くの作動油を隔壁板101と吸込口13との間の空間に介在させることができる。
上記より、緩衝器100の伸長行程時に、吸込口13から空気が吸込まれることが防止される。よって、従来のように空気の吸込み防止用に設けられていた吸込パイプを廃止することができる。
戻って、上述したように隔壁板101は、シリンダ2の外周面に沿う半円円筒状に形成(図4参照)されており、シリンダ2と隔壁板101が当接している箇所をボルト(図示せず)により固定している。これにより、隔壁板101は固定される。なお、固定方法はボルトに限られない。
また、隔壁板101は、この他に外筒3に当接するように設けられてもよいし、シリンダ2の外周面と外筒3の内周面に溝を設けて、その溝に板を挿入してもよい。また、板をロッドガイド24とボトム部材29で挟み込むようにしてもよい。この場合、隔壁板101の上側と下側を連通させる必要がある。さらに、隔壁板101の屈曲させる部分は、緩衝器100が加振された際に隔壁板101と吸込口13との間の空間であって、吸込口13に対して作動油が常に介在する位置であればよい。
さらに、本発明の実施形態の第二の変形例を、図6を用いて説明する。図6は第二の変形例における隔壁板201を設けた場合の油面変動を示す。なお、以下に示す第二の変形例では、実施形態と第一の変形例と異なる点を中心に説明し、同様の機能を有する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第二の変形例の隔壁板201は、シリンダ2の軸方向に対して垂直に2箇所設けられており、緩衝器(符示せず)がボトム側から加振された際の油面変動を抑制することができる。
この2つの隔壁板201により、リザーバ室7には、3つの空間が形成される事になり、隔壁板201を1つしか設けない場合に比べて吸込口13に対しての作動油の油面変動の高低差を小さくすることができ、さらに空気を吸込み難くすることができる。また、隔壁板201の少なくとも一部を吸込口13よりも上方に配置することにより、より多くの作動油を隔壁板201と吸込口13との間の空間に介在させることができる。
上記より、緩衝器の伸長行程時に吸込口13から空気が吸込まれることが防止される。よって、従来のように空気の吸込み防止用に設けられていた吸込パイプを廃止することができる。
なお、隔壁板201は、2箇所以上設けられてもよい。また、隔壁板201は、シリンダ2の軸方向に対して傾斜して設けられてもよい。
本発明の実施形態によれば以下の効果を奏することができる。
シリンダ2と外筒3との間のリザーバ室7内であって、少なくとも一部が、吸込口13よりも上方に配置される隔壁板12を設ける。これにより、緩衝器のボトム側が加振され、作動油の油面が変動しても、吸込口13には作動油が常に介在するので空気の吸込みを防止できる。
また、従来のような吸込パイプを廃止することができるとともに、吸込パイプを固定する際に用いられた銀ロウ付けよりも容易でコストが低い固定方法を選択することができる。このため、加工工数とコストを削減することができる。
さらに、隔壁板12はリザーバ室7のような比較的狭いスペースに配置することが可能であり、容易に固定することができる。これにより、従来の緩衝器において、他の部品を変えることなく置換が可能であり、従来品との互換性がある。
隔壁板12をシリンダ2の軸方向に対して垂直方向に設けることにより、ボルトをシリンダ2の軸方向にまっすぐ挿入してボトム部材29に固定することができるので、容易に固定することができる。
また、第一の変形例では、隔壁板101がシリンダ2の軸方向に対して水平方向に設けられる。これにより、リザーバ室7内を上下に分けることができ、緩衝器100が加振されてリザーバ室7内の作動油が油面変動を起こしても、隔壁板101より下側では、油面変動が抑制され、吸込口13には、作動油が常に介在するので空気の吸込みを防止できる。
さらに、第二の変形例では、隔壁板201が複数設けられる。これにより、リザーバ室7内に複数の部屋が形成されるので、隔壁板201を1つしか設けない場合に比べて作動油の油面変動の高低差を小さくすることができ、さらに空気を吸込み難くすることができる。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
例えば、緩衝器に用いられる液体としては、作動油の他に、水、水溶液、電気粘性流体、磁気粘性流体等、緩衝器に適用可能なものを採用することが可能である。
隔壁部材は、板状のものに限られず、ブロック状のものを用いてもよい。つまり、作動油の油面変動を抑制できるものであればよい。また、隔壁部材は、シリンダ2、外筒3あるいはボトム部材29に一体に設けられてもよい。
さらに、本発明は鉄道車両の車体における振動を抑制する緩衝器として説明したが、これに限らず、横置きに配置され、振動を抑制する緩衝器に適用することが可能である。
1、100 緩衝器
2 シリンダ
3 外筒
4 ピストンロッド
5 ピストン
6 減衰バルブ
7 リザーバ室
11 吐出パイプ
12、101、201 隔壁板(隔壁部材)
13 吸込口
14 ボルト
15 吸込み隙間
16 切欠
21 第1チェック弁
22 弁孔
23 ピン
24 ロッドガイド
25 リングナット
26 シール部材
27 Oリング
28 排出通路
29 ボトム部材
29a 嵌合部
29b 台座部
30 第2チェック弁
31 通路
32 流路
33 通孔
34 凹部
40 ピストンナット
R1 ロッド側室
R2 ピストン側室

Claims (6)

  1. 液体が封入されるシリンダと、
    上記シリンダ内に摺動自在に挿入され、上記シリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、
    上記シリンダ内に挿入されて上記ピストンに連結されるピストンロッドと、
    上記シリンダの外周側に配置され、上記シリンダとの間にリザーバ室を形成する外筒と、
    上記シリンダの開口端を閉塞するとともに、上記ピストン側室と上記リザーバ室とを連通する吸込口を有するボトム部材と、
    上記リザーバ室内に設けられる隔壁部材と、を備え、
    上記隔壁部材は、少なくとも一部が上記吸込口よりも上方に配置され、上記吸込口との間に形成される空間における液体の液面の変動を抑制する
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 上記隔壁部材は、上記リザーバ室の半分より上記吸込口側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 上記隔壁部材は、上記シリンダの軸方向に対して垂直に設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
  4. 上記隔壁部材は、上記シリンダの軸方向に対して水平に設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器
  5. 上記隔壁部材は、上記リザーバ室に2箇所以上設けられる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の緩衝器。
  6. 上記シリンダと上記外筒の一端を閉塞し、上記ロッド側室と上記リザーバ室とを連通するロッドガイドと、
    上記ロッドガイドに設けられ、上記リザーバ室に上記液体を排出する吐出パイプをさらに備え、
    上記吐出パイプの出口端が上記隔壁部材よりも上記ボトム側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の緩衝器。
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