JP6037724B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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本発明は、シリンダ装置に関する。
ピストンとロッドガイドの間に設けたバルブとスリーブにより油圧ロックさせてピストンロッドのシリンダからの伸長を制限する機構がある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−196432号公報
上記機構は、ロッドガイドの外周側に、シリンダの内周側と嵌合する段部と、スリーブの内周側と嵌合する段部とを形成する構成としている。しかし、ロッドガイドに形成される段部は、それぞれ機密性を保持するため高い寸法精度が要求されるため、生産性を低下させる一因となっている。
したがって、本発明は、生産性を向上させることができるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、流体圧ロック機構のスリーブにロッドガイドの外周側が圧入されるスリーブ圧入部を形成し、シリンダに前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されるシリンダ圧入部を形成する構成とした。
本発明によれば、生産性を向上させることができる。
本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である流体圧緩衝器を示す断面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である流体圧緩衝器の要部の組み立て工程を示す断面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第2実施形態である流体圧緩衝器の要部の組み立て工程を示す断面図である。
「第1実施形態」
本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である流体圧緩衝器を図1および図2を参照して以下に説明する。
図1に示す第1実施形態の流体圧緩衝器11は、作動流体として油液が用いられる油圧緩衝器であり、自動車等の車両のサスペンション装置に用いられるものである。流体圧緩衝器11は、シリンダ12と、シリンダ12より大径でシリンダ12との間にリザーバ室13を形成するようにシリンダ12の外周側に同軸状に設けられる外筒14と、シリンダ12の中心軸線上に配置されるとともに軸方向一端側がシリンダ12の内部に挿入され軸方向他端側がシリンダ12および外筒14から外部へ延出されるピストンロッド15と、このピストンロッド15の一端側に連結されシリンダ12内に摺動可能に嵌装されてシリンダ12内をロッド側室及びボトム側室の二つの室16,17に区画するピストン18とを有している。つまり、この流体圧緩衝器11は、シリンダ12と外筒14とを有する複筒式となっている。シリンダ12内には、作動流体としての油液が封入されることになり、シリンダ12と外筒14との間のリザーバ室13には、作動流体としての油液および高圧ガスが封入されることになる。
流体圧緩衝器11は、シリンダ12および外筒14の軸方向におけるピストンロッド15の突出側の端部位置に配置される筒状のロッドガイド21と、外筒14の軸方向におけるロッドガイド21よりもさらに外側に配置される環状のオイルシール22と、シリンダ12の軸方向のロッドガイド21およびオイルシール22とは反対側の端部に配置されるベースバルブ23とを有している。ロッドガイド21およびオイルシール22には、それぞれの内側にピストンロッド15が摺動可能に挿通される。ロッドガイド21は、ピストンロッド15を、その径方向移動を規制しつつ軸方向移動可能に支持して、このピストンロッド15の移動を案内する。オイルシール22は、その内周部で、軸方向に移動するピストンロッド15に摺接して、シリンダ12内の油液およびリザーバ室13内の高圧ガスおよび油液が外部に漏出するのを規制する。なお、本実施形態ではリザーバ室13内に作動流体としての油液および高圧ガスを封入するとしたが、高圧ガスに限らず、空気を封入してもよい。
外筒14は、金属製であり、円筒状の胴部25と、この胴部25におけるピストンロッド15の突出側とは反対の一端側を閉塞させる底部26と、胴部25におけるピストンロッド15の突出側の開口部27の位置から径方向内方に突出する係止部28とを有する略有底円筒状をなしている。
シリンダ12は、金属製であり、円筒状をなし、軸方向の一端側が外筒14の底部26の内側に配置されるベースバルブ23のベースボディ30に嵌合状態で支持され、軸方向の他端側が外筒14の開口部27の内側に嵌合されるロッドガイド21に支持される。
ベースバルブ23のベースボディ30は金属製であり、ベースボディ30には、シリンダ12内の室17と、外筒14とシリンダ12との間のリザーバ室13とを連通可能な油通路31,32が形成されている。また、ベースボディ30には内側の油通路31を開閉可能な縮み側減衰バルブとしてのディスクバルブ33が底部26側に配置されるとともに、外側の油通路32を開閉可能なチェックバルブとしてのディスクバルブ34が底部26とは反対側に配置されている。これらディスクバルブ33,34は、リベット35でベースボディ30に取り付けられている。
ディスクバルブ33は、ディスクバルブ34の図示略の通路穴および油通路31を介して室17からリザーバ室13側への油液の流れを許容して減衰力を発生する一方で逆方向の油液の流れを規制し、これとは反対に、ディスクバルブ34は油通路32を介してリザーバ室13から室17側への油液の流れを抵抗無く許容する一方で逆方向の油液の流れを規制する。つまり、ディスクバルブ33は、ピストンロッド15が縮み側に移動しピストン18が室17側に移動して室17の圧力が上昇すると油通路31を開くことになり、その際に減衰力を発生する減衰バルブである。また、ディスクバルブ34は、ピストンロッド15が伸び側に移動しピストン18が室16側に移動して室17の圧力が下降すると油通路32を開くことになるが、その際にリザーバ室13から室17内に実質的に減衰力を発生せずに油液を流すサクションバルブである。
ピストンロッド15は、金属製であり、略一定径の主軸部37と、シリンダ12内に挿入される側の端部の、主軸部37よりも小径の取付軸部38と、これら主軸部37と取付軸部38との間にあってこれらの中間径とされた中間軸部39とを有している。取付軸部38にはナット40が螺合されており、このナット40によってピストン18およびその両側のディスクバルブ41,42がピストンロッド15に取り付けられている。ピストンロッド15は、ピストン18と一体的に移動する。
ピストン18には、シリンダ12の底部26側の室(ボトム側室)17と底部26とは反対側の室(ロッド側室)16とを連通可能な油通路44および油通路45が形成されている。また、ピストン18には、油通路44を開閉可能な縮み側減衰バルブである上記したディスクバルブ41が底部26とは反対側に配置されるとともに、油通路45を開閉可能な伸び側減衰バルブとしての上記したディスクバルブ42が底部26側に配置されている。
ディスクバルブ41は室17から室16側への油液の流れを許容する一方で逆方向の油液の流れを規制し、これとは反対に、ディスクバルブ42は室16側から室17への油液の流れを許容する一方で逆方向の油液の流れを規制する。つまり、ディスクバルブ41は、ピストンロッド15が縮み側に移動しピストン18が室17側に移動して室17の圧力が上昇すると油通路44を開くことになり、その際に減衰力を発生する減衰バルブである。また、ディスクバルブ42は、ピストンロッド15が伸び側に移動しピストン18が室16側に移動して室16の圧力が上昇すると油通路45を開くことになり、その際に減衰力を発生する減衰バルブである。
なお、ピストンロッド15が伸び側に移動してシリンダ12からの突出量が増大すると、その分の油液がリザーバ室13からベースバルブ23のディスクバルブ34を開きつつ油通路32を介して室17に流れることになり、逆にピストンロッド15が縮み側に移動してシリンダ12への挿入量が増大すると、その分の油液が室17からディスクバルブ33を開きつつ油通路31を介してリザーバ室13に流れることになる。
ロッドガイド21は、略段付き円筒状をなす金属製のロッドガイド本体50と、ロッドガイド本体50の内周部に嵌合固定される円筒状のカラー51とからなっている。カラー51は、SPCC材やSPCE材などの金属製の円筒体にフッ素樹脂含浸青銅が被覆されて形成される。
ロッドガイド本体50は、軸方向一側の挿入部53と、軸方向他側にあって挿入部53よりも大径の鍔部54とを有しており、挿入部53においてシリンダ12の内周側に挿入され、鍔部54において外筒14の胴部25の内周部に嵌合させられる。ロッドガイド本体50の径方向の中央には、軸方向の鍔部54側に大径穴部56が、軸方向の挿入部53側に大径穴部56よりも小径の小径穴部57が、それぞれ形成されている。
ロッドガイド本体50には、軸方向の鍔部54側の端部に、軸方向に突出する環状凸部59が形成されており、この環状凸部59の径方向内側位置に、軸方向に沿って貫通する連通穴61が形成されている。連通穴61は、外筒14とシリンダ12との間のリザーバ室13に連通している。なお、カラー51は、ロッドガイド本体50の小径穴部57内に嵌合されており、ロッドガイド21には、このカラー51内にピストンロッド15が主軸部37の外周部において摺接するように挿通される。
オイルシール22は、金属製の芯材にゴムを接着したものであり、外筒14の軸方向の一端部に配置され、その内周部においてピストンロッド15の主軸部37の外周部に圧接することになり、ロッドガイド21とピストンロッド15の主軸部37との隙間から漏れ出る油液等の外側への漏れ出しを規制する。オイルシール22は、その外周部の軸方向一側がロッドガイド21の環状凸部59に当接し、軸方向他側が外筒14の係止部28に当接している。
ピストンロッド15には、その主軸部37のシリンダ12内に位置する部分、言い換えればピストン18とロッドガイド21との間となる部分に、ピストンロッド15の伸長を制限するリバウンドストッパとしての油圧ロック機構(流体圧ロック機構)70が設けられている。
ロッドガイド21とピストン18との間に位置する油圧ロック機構70は、ピストンロッド15に連結されてピストンロッド15と一体に軸方向に移動するロック部材71と、シリンダ12の内側に配置されロッドガイド21に取り付けられてロック部材71をその軸方向位置によって内側に進入させるスリーブ72とからなっている。
ロック部材71は、ピストンロッド15の中間軸部39に取り付けられるもので、ピストンロッド15の中間軸部39に係合される係止リング75と、係止リング75で中間軸部39に係止される取付部76と、取付部76の軸方向のロッドガイド21側に取付部76と一体に設けられる摺接部77とからなっている。
中間軸部39の外周面には係合溝80が形成されており、係止リング75は、その内周部がこの係合溝80に嵌合することで、ピストンロッド15に軸方向移動不可に保持される。取付部76は、円環状をなしており、その内周部において中間軸部39の外周部と嵌合することになり、その内周面に形成された係合溝81に係止リング75の外周側を嵌合させる。これにより、取付部76は、ピストンロッド15に軸方向移動不可かつ径方向移動不可に係止される。摺接部77は円環状をなしており、取付部76に接合固定されている。取付部76および摺接部77は同等の最大外径を有しており、これらの最大外径がロック部材71の最大外径となっている。
シリンダ12およびスリーブ72内に挿入されるロッドガイド21の挿入部53の外周部は、図2に示すように、軸方向の鍔部54側が円筒面状の大径部85となっており、軸方向の鍔部54とは反対側が円筒面状且つ大径部85よりも小径の小径部86となっている。また、これら大径部85と小径部86との間が軸方向の小径部86側ほど小径となるテーパ部87となっており、小径部86の大径部85とは反対側が大径部85とは反対側ほど小径となる面取り部88となっている。挿入部53の鍔部54とは反対側(図1に示すピストン18側)の端部に形成されたテーパ部87、小径部86および面取り部88は、大径部85に対して縮径する縮径部89となっている。つまり、挿入部53は先細の段差状をなしている。
スリーブ72は、図2(a)から(b)に示すように、ロッドガイド21の挿入部53に嵌合されることになるが、その嵌合前、図2(a)に示すように、内周部90が、軸方向の一側にあって端側ほど大径となる内側テーパ部91と、この内側テーパ部91以外の一定径の内径部92とを有しており、外周部93は、一定径となっている。内径部92の内径は、ロッドガイド21の挿入部53の小径部86の外径と略同径となっており、大径部85の外径よりも小径となっている。スリーブ72は、内径部92の軸方向の内側テーパ部91とは反対側の端部に、ロッドガイド21の挿入部53の小径部86の外周側が挿入された後、挿入部53のテーパ部87および大径部85の外周側が圧入される。このとき、スリーブ72は軸方向の内側テーパ部91とは反対側の端面がロッドガイド21の鍔部54の挿入部53側の端面に当接するまで圧入される。
図2(b)に示すように、ロッドガイド21の挿入部53の外周側が圧入されるスリーブ72の圧入部(スリーブ圧入部)95は、挿入部53の圧入後、ロッドガイド21の挿入部53に倣って拡径することになる。つまり、圧入部95は、大径部85が嵌合し大径部85によって拡径された円筒状の大径円筒状部96と、テーパ部87が嵌合しテーパ部87によって大径円筒状部96側ほど大径となるようにテーパ状に拡径されたテーパ筒状部97とを有している。言い換えれば、スリーブ72の圧入部95は、ロッドガイド21の挿入部53の外周側が圧入されることにより、スリーブ72の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成された大径円筒状部96と、スリーブ72の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成されたテーパ筒状部97とを有している。なお、スリーブ72の圧入部95以外の非変形部98は挿入部53の上記圧入後も圧入前と同様の形状となっている。
シリンダ12は、図2(b)から(c)に示すように、ロッドガイド21の挿入部53に嵌合されたスリーブ72に嵌合されることになるが、その嵌合前、図2(b)に示すように、内周部100および外周部101がいずれも一定径となっている。内周部100の内径は、スリーブ72の非変形部98の外径と略同径となっており、大径円筒状部96の外径よりも小径となっている。シリンダ12は、その軸方向の一端部の内周側に、スリーブ72の非変形部98の外周側が挿入された後、圧入部95のテーパ筒状部97および大径円筒状部96の外周側が圧入される。このとき、シリンダ12も、スリーブ72と同様、軸方向の一端面がロッドガイド21の鍔部54の挿入部53側の端面に当接するまで圧入される。
図2(c)に示すように、スリーブ72の圧入部95の外周側が圧入されるシリンダ12の圧入部(シリンダ圧入部)105は、圧入部95の圧入後、圧入部95に倣って拡径することになる。つまり、圧入部105は、大径円筒状部96が嵌合し大径円筒状部96によって拡径された円筒状の大径円筒状部106と、テーパ筒状部97が嵌合しテーパ筒状部97によって大径円筒状部106側ほど大径となるようにテーパ状に拡径されたテーパ筒状部107とを有している。言い換えれば、シリンダ12の圧入部105は、スリーブ72の圧入部95の外周側が圧入されることにより、シリンダ12の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成された大径円筒状部106と、シリンダ12の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成されたテーパ筒状部107とを有している。なお、シリンダ12の圧入部105以外の非変形部108は圧入部95の圧入後も圧入前と同様の形状となっている。
図1に示す油圧ロック機構70は、ピストンロッド15が伸長して伸び切り側の所定位置に達したとき、ピストンロッド15に連結されたロック部材71が、ロッドガイド21に固定されたスリーブ72内に進入し摺接する。これにより、ロック部材71が、油圧の抵抗力を受け、ピストンロッド15の伸長を規制する。つまり、油圧ロック機構70は、ピストンロッド15の伸び切り時の衝撃を油圧ロックにより緩衝する。
上記した特許文献1においては、ロッドガイド(軸受部材)の外周側に、シリンダの内周側を嵌合させる嵌合部と、スリーブの内周側を嵌合させる嵌合部とが別々に形成されている。これら嵌合部は、スリーブおよびシリンダを液密性を確保するように取り付ける必要があるため、高い寸法精度が要求される。このため、生産性が良くない。これに対し、本実施形態の流体圧緩衝器11においては、上記したように、ロッドガイド21の挿入部53の外周側にスリーブ72を圧入して圧入部95を形成し、この圧入部95の外周側にシリンダ12を圧入して圧入部105を形成する構造であるため、ロッドガイド21の寸法精度を下げても、スリーブ72およびシリンダ12との液密性を確保できる。したがって、生産性を向上させることができる。
また、圧入部95は、ロッドガイド21の挿入部53の外周側が圧入されることによりスリーブ72の外周側を大径に変形させて形成され、圧入部105は、圧入部95の外周側が圧入されることによりシリンダ12の外周側を大径に変形させて形成されるため、ロッドガイド21とスリーブ72およびシリンダ12との高い液密性を確保できる。
また、シリンダ12の外周側に外筒14が設けられる構造で、ロッドガイド21がシリンダ12およびスリーブ72内に挿入される挿入部53と、挿入部53よりも大径の鍔部54とを有する場合に、鍔部54にシリンダ12およびスリーブ72の端面を当接させるため、スリーブ72およびシリンダ12の圧入が容易且つ正確にできる。したがって、生産性をさらに向上させることができる。
また、ロッドガイド21の挿入部53のピストン18側の端部に縮径部89が形成されているため、スリーブ72の圧入時に縮径部89でスリーブ72を案内することができる。したがって、生産性をさらに向上させることができる。縮径部89により挿入部53の圧入長さを短くできるため、圧入時の切り粉の発生量を抑制できる。
「第2実施形態」
本発明に係るシリンダ装置の第2実施形態である流体圧緩衝器を主に図3に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、まず、第1実施形態のロッドガイド21とは一部相違するロッドガイド21’が用いられており、詳しくは第1実施形態のロッドガイド本体50とは一部相違するロッドガイド本体50’が用いられている。このロッドガイド本体50’は、軸方向一側の挿入部53’の外周部が、図3(a)に示すように、一定径の円筒面状の定径部85’と鍔部54とは反対側の面取り部88’となっている。
スリーブ72は、ロッドガイド21’の挿入部53’に嵌合されることになるが、その嵌合前の内径部92の内径は、ロッドガイド21’の挿入部53’の定径部85’の外径よりも小径となっている。スリーブ72は、図3(a)から(b)に示すように、内径部92の内側テーパ部91とは反対側の端部に、ロッドガイド21’の挿入部53’の定径部85’の外周側が圧入される。
図3(b)に示すように、ロッドガイド21’の挿入部53’の外周側が圧入されるスリーブ72の圧入部(スリーブ圧入部)95’は、挿入部53’の圧入後、ロッドガイド21の挿入部53’に倣って拡径されることになる。つまり、圧入部95’は、定径部85’が嵌合し定径部85’によって拡径されることになる。言い換えれば、スリーブ72の圧入部95’は、ロッドガイド21の挿入部53’の外周側が圧入されることにより、スリーブ72の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成されている。なお、スリーブ72の圧入部95’以外の部分は、挿入部53’の圧入後も圧入前と同様の形状をなす非変形部98’と、非変形部98’と圧入部95’とを繋ぐように変形したテーパ筒状部97’となっている。
シリンダ12は、ロッドガイド21’の挿入部53’に嵌合されたスリーブ72に嵌合されることになるが、その嵌合前の内周部100の内径は、スリーブ72’の非変形部98’の外径と略同径となっており、圧入部95’の外径よりも小径となっている。シリンダ12は、図3(b)から(c)に示すように、その軸方向の一端部に、スリーブ72の圧入部95’の外周側が圧入される。
図3(c)に示すように、上記のようにスリーブ72の圧入部95’の外周側が圧入されるシリンダ12の圧入部(シリンダ圧入部)105’は、圧入部95’の圧入後、圧入部95’等に倣って拡径されることになる。つまり、圧入部105’は、圧入部95’が嵌合し圧入部95’によって拡径された円筒状の大径円筒状部106’と、テーパ筒状部97’が嵌合しテーパ筒状部97’によって大径円筒状部106’側ほど大径となるようにテーパ状に拡径されたテーパ筒状部107’とを有している。言い換えれば、シリンダ12の圧入部105’は、スリーブ72の圧入部95’およびテーパ筒状部97’の外周側が圧入されることにより、シリンダ12の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成された大径円筒状部106’と、シリンダ12の内周側および外周側をいずれも大径に変形させて形成されたテーパ筒状部107’とを有している。なお、シリンダ12の圧入部105’およびテーパ筒状部107’以外の非変形部108’は、圧入部95’およびテーパ筒状部97’の圧入後も圧入前と同様の形状となっている。
以上の実施形態では複筒式の油圧緩衝器を流体圧緩衝器11として示したが、単筒式油圧緩衝器、三重管等の多筒式油圧緩衝器、油圧アクティブサスペンション等の流体圧緩衝器にも適用可能である。また、作動流体として気体を用いるものにも適用可能である。
以上に述べた実施形態は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2室に区画するピストンと、前記ピストンに連結されると共に前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、前記シリンダの内周側に挿入され、前記ピストンロッドを案内する筒状のロッドガイドと、前記ロッドガイドと前記ピストンとの間に位置し、前記ピストンロッドに連結されるロック部材および前記ピストンロッドが伸長して伸び切り側の所定位置に達したとき前記ロック部材が進入するスリーブからなる流体圧ロック機構と、を備えたシリンダ装置であって、前記スリーブには前記ロッドガイドの外周側が圧入されるスリーブ圧入部が形成され、前記シリンダには前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されるシリンダ圧入部が形成されていることを特徴とする。これにより、ロッドガイドの外周側にスリーブを圧入してスリーブ圧入部を形成し、このスリーブ圧入部の外周側にシリンダを圧入してシリンダ圧入部を形成する構造となるため、ロッドガイドを高い寸法精度で形成しなくても、スリーブおよびシリンダとの密閉性を確保できる。したがって、生産性を向上させることができる。
また、前記スリーブ圧入部は、前記ロッドガイドの外周側が圧入されることにより前記スリーブの外周側を大径に変形させて形成され、前記シリンダ圧入部は、前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されることにより前記シリンダの外周側を大径に変形させて形成されるため、ロッドガイドとスリーブおよびスリーブとの高い密閉性を確保できる。
また、前記シリンダの外周側には外筒が設けられ、前記ロッドガイドには、前記シリンダおよび前記スリーブ内に挿入される挿入部と、該挿入部よりも大径であって、前記シリンダおよび前記スリーブの端面が当接する鍔部とが設けられているため、ロッドガイドの鍔部にシリンダおよびスリーブの端面を当接させることになり、シリンダおよびスリーブの圧入が容易且つ正確にできる。したがって、生産性をさらに向上させることができる。
また、前記ロッドガイドの挿入部には、前記ピストン側の端部に縮径部が形成されているため、スリーブの挿入部への圧入時に縮径部でスリーブを案内することができる。したがって、生産性をさらに向上させることができる。
11 流体圧緩衝器(シリンダ装置)
12 シリンダ
14 外筒
15 ピストンロッド
16,17 室
18 ピストン
21 ロッドガイド
53 挿入部
54 鍔部
70 油圧ロック機構(流体圧ロック機構)
71 ロック部材
72 スリーブ
89 縮径部
95,95’ 圧入部(スリーブ圧入部)
105,105’ 圧入部(シリンダ圧入部)

Claims (6)

  1. 作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2室に区画するピストンと、
    前記ピストンに連結されると共に前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
    前記シリンダの内周側に挿入され、前記ピストンロッドを案内する筒状のロッドガイドと、
    前記ロッドガイドと前記ピストンとの間に位置し、前記ピストンロッドに連結されるロック部材および前記ピストンロッドが伸長して伸び切り側の所定位置に達したとき前記ロック部材が進入するスリーブからなる流体圧ロック機構と、
    を備えたシリンダ装置であって、
    前記スリーブには前記ロッドガイドの外周側が圧入されるスリーブ圧入部が形成され、
    前記シリンダには前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されるシリンダ圧入部が形成されており、
    前記スリーブ圧入部は、前記ロッドガイドの外周側が圧入されることにより前記スリーブの外周側を大径に変形させて形成され、
    前記シリンダ圧入部は、前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されることにより前記シリンダの外周側を大径に変形させて形成されることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記シリンダの外周側には外筒が設けられ、
    前記ロッドガイドには、
    前記シリンダおよび前記スリーブ内に挿入される挿入部と、
    該挿入部よりも大径であって、前記シリンダおよび前記スリーブの端面が当接する鍔部とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記ロッドガイドの挿入部には、前記ピストン側の端部に縮径部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。
  4. 作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2室に区画するピストンと、
    前記ピストンに連結されると共に前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
    前記シリンダの内周側に挿入され、前記ピストンロッドを案内する筒状のロッドガイドと、
    前記ロッドガイドと前記ピストンとの間に位置し、前記ピストンロッドに連結されるロック部材および前記ピストンロッドが伸長して伸び切り側の所定位置に達したとき前記ロック部材が進入するスリーブからなる流体圧ロック機構と、
    を備えたシリンダ装置であって、
    前記スリーブには前記ロッドガイドの外周側が圧入されるスリーブ圧入部が形成され、
    前記シリンダには前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されるシリンダ圧入部が形成されており、
    前記シリンダの外周側には外筒が設けられ、
    前記ロッドガイドには、
    前記シリンダおよび前記スリーブ内に挿入される挿入部と、
    該挿入部よりも大径であって、前記シリンダおよび前記スリーブの端面が当接する鍔部とが設けられていることを特徴とするシリンダ装置。
  5. 前記ロッドガイドの挿入部には、前記ピストン側の端部に縮径部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のシリンダ装置。
  6. 作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2室に区画するピストンと、
    前記ピストンに連結されると共に前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
    前記シリンダの内周側に挿入され、前記ピストンロッドを案内する筒状のロッドガイドと、
    前記ロッドガイドと前記ピストンとの間に位置し、前記ピストンロッドに連結されるロック部材および前記ピストンロッドが伸長して伸び切り側の所定位置に達したとき前記ロック部材が進入するスリーブからなる流体圧ロック機構と、
    を備えたシリンダ装置であって、
    前記スリーブには前記ロッドガイドの外周側が圧入されるスリーブ圧入部が形成され、
    前記シリンダには前記スリーブ圧入部の外周側が圧入されるシリンダ圧入部が形成されており、
    前記ロッドガイドの挿入部には、前記ピストン側の端部に縮径部が形成されていることを特徴とするシリンダ装置。
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