JP2023120536A - シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を向上させることが可能となるシリンダ装置を提供する。【解決手段】筒状部材21および筒状部材21の一端側を閉塞する底部材22を有するシリンダ17と、シリンダ17内に移動可能に設けられるピストン41と、一端側がピストン41に連結され他端側がシリンダ17から外部に延出するピストンロッド46と、を有し、底部材22は、筒状部材21の一端側を閉塞する閉塞部81と、環状のアイ部83と、閉塞部81とアイ部83とを繋ぐ連結部82と、が、一体成形されている。【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
シリンダ装置において、アウタチューブに一端が接続される棒状部材と、この棒状部材の他端に接合される環状の取付アイとを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。このシリンダ装置では、棒状部材と取付アイとが溶接により接合されている。
特許第5013255号公報
シリンダ装置において、強度を向上させることが求められている。
したがって、本発明は、強度を向上させることが可能となるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、筒状部材および該筒状部材の一端側を閉塞する底部材を有するシリンダと、前記シリンダ内に移動可能に設けられるピストンと、一端側が前記ピストンに連結され他端側が前記シリンダから外部に延出するピストンロッドと、を有し、前記底部材は、前記筒状部材の一端側を閉塞する閉塞部と、環状のアイ部と、前記閉塞部と前記アイ部とを繋ぐ連結部と、が、一体成形されている。
本発明によれば、強度を向上させることが可能となる。
本発明に係る実施形態のシリンダ装置を示す断面図である。 本発明に係る実施形態のシリンダ装置の底部材を示す正面図である。 本発明に係る実施形態のシリンダ装置の底部材を示す側面図である。
実施形態のシリンダ装置について、図面を参照しつつ以下に説明する。
図1は、実施形態のシリンダ装置11を示すものである。このシリンダ装置11は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器(Shock absorber)である。シリンダ装置11は、具体的には自動車のサスペンション装置に用いられる油圧緩衝器である。シリンダ装置11は、内筒15と外筒16とを有するシリンダ17を備えた複筒式の油圧緩衝器である。内筒15は円筒状である。外筒16は有底筒状である。外筒16は、その内径が内筒15の外径よりも大径である。外筒16は内筒15の径方向外側に、内筒15と同軸状に設けられている。外筒16と内筒15との間はリザーバ室18となっている。
外筒16は筒状部材21と底部材22とを有している。筒状部材21は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、段付きの円筒状である。底部材22は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、筒状部材21の軸方向の一方の端部に嵌合されて溶接により筒状部材21に固定されている。これにより、底部材22は、筒状部材21の軸方向の一端側を閉塞する。筒状部材21は、その軸方向における底部材22とは反対側が開口部23となっている。筒状部材21には、その軸方向における中間位置の外周部に、スプリングシート27が取り付けられている。スプリングシート27は、車体を支持するスプリング(図示せず)の下端を受けるものである。
内筒15は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状である。
シリンダ装置11は、バルブボディ25とロッドガイド26とを備えている。バルブボディ25は、円環状であり、内筒15および外筒16の軸方向の一端部に設けられている。ロッドガイド26は、円環状であり、内筒15および外筒16の軸方向の他端部に設けられている。
バルブボディ25は、外周部が、大径部分とこれよりも小径の小径部分とを有する段差状をなしている。バルブボディ25は底部材22に載置されている。その際に、バルブボディ25は、外周部の大径部分において底部材22すなわち外筒16に対して径方向に位置決めされる。
ロッドガイド26は、外周部が大径部分とこれよりも小径の小径部分とを有する段差状をなしている。ロッドガイド26は、外周部の大径部分が、外筒16の筒状部材21の開口部23側の内周部に嵌合する。これにより、ロッドガイド26は、外周部の大径部分において筒状部材21すなわち外筒16に対して径方向に位置決めされる。
内筒15は、軸方向の一端部が、バルブボディ25の外周部の小径部分に嵌合されている。内筒15は、軸方向の一端部が、このバルブボディ25を介して外筒16の底部材22に載置されている。また、内筒15は、軸方向の他端部が、ロッドガイド26の外周部の小径部分に嵌合されている。このロッドガイド26が、外筒16の筒状部材21に嵌合される。その結果、内筒15は、バルブボディ25およびロッドガイド26を介して外筒16に対して径方向に位置決めされる。ここで、バルブボディ25と底部材22との軸方向の間は、バルブボディ25に形成された通路溝31を介して内筒15と外筒16との間に連通している。バルブボディ25と底部材22との軸方向の間は、内筒15と外筒16との間と同様、リザーバ室18を構成している。
シリンダ装置11は、シール部材38を備えている。シール部材38は、ロッドガイド26の軸方向における底部材22とは反対側に設けられている。このシール部材38は、円環状であり、ロッドガイド26と同様に筒状部材21の内周部に嵌合されている。筒状部材21の軸方向における底部材22とは反対の端部には係止部39が形成されている。係止部39は、筒状部材21をカール加工等の加締め加工によって径方向内方に塑性変形させて形成されている。シール部材38は、この係止部39とロッドガイド26とに挟持されている。外筒16の径方向における係止部39よりも内側が、開口部23となっている。
シリンダ装置11はピストン41を備えている。ピストン41は、シリンダ17の内筒15内に内筒15の軸方向に沿って摺動可能に設けられている。よって、ピストン41は、シリンダ17内にシリンダ17の軸方向に沿って移動可能に設けられている。ピストン41は、内筒15内を第1室42と第2室43との2室に区画している。第1室42は、内筒15内のピストン41とロッドガイド26との間に設けられている。第2室43は、内筒15内のピストン41とバルブボディ25との間に設けられている。第2室43は、バルブボディ25によって、リザーバ室18と区画されている。シリンダ17内には、第1室42および第2室43に作動流体としての油液が封入されている。シリンダ17内には、リザーバ室18に作動流体としての油液とガスとが封入されている。
シリンダ装置11はピストンロッド46を備えている。ピストンロッド46は、軸方向の一端側の部分が内筒15の内部に挿入されている。ピストンロッド46は、この一端側の部分がピストン41に連結されている。ピストンロッド46は、軸方向の他端側の部分が、ロッドガイド26とシール部材38とに挿通され開口部23を介してシリンダ17から外部に延出している。
ピストンロッド46は主軸部47と取付軸部48とを有している。取付軸部48は、主軸部47の軸方向の一端から主軸部47の軸方向に沿って延出している。取付軸部48は、その外径が主軸部47の外径よりも小径である。ピストンロッド46は、取付軸部48側がシリンダ17内に挿入されている。ピストンロッド46には、取付軸部48に、ピストン41がナット51によって固定されている。ピストンロッド46は、主軸部47がロッドガイド26およびシール部材38を通ってシリンダ17から外部へと延出している。
ロッドガイド26は、ピストンロッド46を径方向に位置決めし軸方向に摺動可能に支持する。ピストンロッド46は、主軸部47においてロッドガイド26に摺接して案内される。ピストンロッド46は、シリンダ17に対して、ピストン41と一体に軸方向に移動する。ピストンロッド46がシリンダ17からの突出量を増やす伸び行程において、ピストン41は第1室42側へ移動する。ピストンロッド46がシリンダ17からの突出量を減らす縮み行程において、ピストン41は第2室43側へ移動する。
ピストンロッド46は、主軸部47がシール部材38の内周部に摺接する。その際に、シール部材38はピストンロッド46との隙間を閉塞する。シール部材38は、外筒16の筒状部材21とピストンロッド46の主軸部47との間をシールして、内筒15内の油液と、リザーバ室18内のガスおよび油液とが外部に漏出するのを規制する。
ピストン41には通路55および通路56が形成されている。通路55および通路56は、いずれもピストン41を軸方向に貫通している。通路55,56は、いずれも第1室42と第2室43とを連通可能である。シリンダ装置11は、ディスクバルブ57とディスクバルブ58とを備えている。ディスクバルブ57は、ピストン41の軸方向における底部材22とは反対側に設けられている。ディスクバルブ57は、円環状であり、ピストン41に当接することで通路55を閉塞する。ディスクバルブ58は、ピストン41の軸方向における底部材22側に設けられている。ディスクバルブ58は、円環状であり、ピストン41に当接することで通路56を閉塞する。ディスクバルブ57,58は、ピストン41とともにピストンロッド46に取り付けられている。
ピストンロッド46が内筒15および外筒16内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン41が第2室43を狭める方向に移動すると、第2室43の圧力が第1室42の圧力よりも高くなる。第2室43の圧力が第1室42の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ57が通路55を開き、通路55を介して第2室43の油液を第1室42に流すことになる。その際にディスクバルブ57は減衰力を発生させる。ピストンロッド46が内筒15および外筒16からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン41が第1室42を狭める方向に移動すると、第1室42の圧力が第2室43の圧力よりも高くなる。第1室42の圧力が第2室43の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ58が通路56を開き、通路56を介して第1室42の油液を第2室43に流すことになる。その際にディスクバルブ58は減衰力を発生させる。
ピストン41およびディスクバルブ57のうちの少なくとも一方には図示略の固定オリフィスが形成されている。この固定オリフィスは、ディスクバルブ57が通路55を最も閉塞した状態でも通路55を介して第1室42と第2室43とを連通させる。また、ピストン41およびディスクバルブ58のうちの少なくとも一方にも図示略の固定オリフィスが形成されている。この固定オリフィスは、ディスクバルブ58が通路56を最も閉塞した状態でも通路56を介して第1室42と第2室43とを連通させる。
バルブボディ25には通路61および通路62が形成されている。通路61および通路62は、いずれもバルブボディ25を軸方向に貫通している。通路61,62は、いずれも第2室43とリザーバ室18とを連通可能である。シリンダ装置11は、ディスクバルブ65およびディスクバルブ66を備えている。ディスクバルブ65は、バルブボディ25の軸方向におけるピストン41とは反対側に設けられている。ディスクバルブ65は、バルブボディ25に当接することで通路61を閉塞する。ディスクバルブ66は、バルブボディ25の軸方向におけるピストン41側に設けられている。ディスクバルブ66は、バルブボディ25に当接することで通路62を閉塞する。
ピストンロッド46が縮み側に移動しピストン41が第2室43を狭める方向に移動すると第2室43の圧力がリザーバ室18の圧力よりも高くなる。第2室43の圧力がリザーバ室18の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ65が通路61を開いて、第2室43の油液を通路61を介してリザーバ室18に流すことになる。その際にディスクバルブ65が減衰力を発生させる。ピストンロッド46が伸び側に移動しピストン41が第1室42側に移動すると第2室43の圧力がリザーバ室18の圧力より低下する。すると、ディスクバルブ66が通路62を開いて、リザーバ室18の油液を通路62を介して第2室43に流すことになる。ディスクバルブ66は、その際にリザーバ室18から第2室43内に実質的に減衰力を発生させずに油液を流すサクションバルブである。
シリンダ装置11は、有蓋筒状のカバー71を備えている。カバー71は、ピストンロッド46の主軸部47のシール部材38よりも外部に突出する部分に固定されている。カバー71は、ピストンロッド46の軸方向におけるカバー71が固定された部分とシール部材38との間の部分と、シール部材38と、外筒16の軸方向における開口部23側の部分と、を覆っている。
シリンダ装置11は、ピストンロッド46の軸方向におけるカバー71よりもピストン41とは反対側の部分が車両の車体側に連結され、底部材22が車両の車輪側に連結される。これにより、シリンダ装置11は、車両の車体側と車輪側との間の相対振動を減衰させる。
底部材22は、閉塞部81と、連結部82と、アイ部83と、を有している。
閉塞部81は、筒状部91と、板状部92と、を有している。筒状部91は、円筒状である。板状部92は、円板状であり、筒状部91の軸方向の一端部を閉塞している。よって、閉塞部81は、有底筒状である。
連結部82は、閉塞部81の軸方向における板状部92の筒状部91とは反対側の端部から、閉塞部81の軸方向における筒状部91とは反対方向に延出している。連結部82は、板状部92の径方向内側の範囲から延出している。連結部82は、首元部101と、延出部102と、を有している。連結部82は、閉塞部81の軸方向において、首元部101が延出部102よりも閉塞部81側にあって板状部92に繋がっている。
図2および図3に示すように、首元部101は、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど細くなる先細の形状である。首元部101は、図2に示すように、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど、閉塞部81の中心軸線に直交する第1の方向(図2における左右方向、以下同)において幅が狭くなる。また、首元部101は、図3に示すように、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど、閉塞部81の中心軸線に直交し第1の方向とは直交する第2の方向(図3における左右方向、以下同)においても幅が狭くなる。
延出部102は、閉塞部81の軸方向において首元部101の閉塞部81とは反対側の端部から閉塞部81とは反対方向に延出している。延出部102は、図2に示すように、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど、第1の方向において幅が広くなる。また、延出部102は、図3に示すように、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど、第2の方向においても幅が広くなる。
図2に示すように、延出部102には、その延在方向の内側範囲であって幅方向の内側範囲に肉抜き部105が設けられている。肉抜き部105は、延出部102の肉抜き部105を囲む部分よりも第2の方向の厚さが小さい。具体的に、肉抜き部105は、延出部102を、第2の方向に貫通する貫通穴である。言い換えれば、肉抜き部105は、延出部102において、第2の方向の厚さがない部分となっている。肉抜き部105は、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第1の方向における幅が広くなる三角形状である。肉抜き部105は、閉塞部81の軸方向において、頂点が閉塞部81側にある二等辺三角形状である。言い換えれば、肉抜き部105は、円形穴ではない異形穴である。
アイ部83は、閉塞部81の軸方向における延出部102の閉塞部81とは反対側の端部から閉塞部81とは反対方向に延出している。言い換えれば、連結部82が閉塞部81とアイ部83とを繋いでいる。アイ部83には、アイ部83を閉塞部81の中心軸線に対し直交する方向に貫通する貫通孔111が形成されている。貫通孔111は、円形穴であり、肉抜き部105と同じ第2の方向にアイ部83を貫通している。言い換えれば、肉抜き部105と貫通孔111とは、互いに平行に底部材22を貫通している。アイ部83は、貫通孔111が形成されることにより、環状をなしている。
アイ部83は、アイ基端部112と、アイ先端部113と、を有している。
アイ基端部112は、閉塞部81の軸方向における延出部102の閉塞部81とは反対側の端部から閉塞部81とは反対方向に延出している。アイ基端部112は、閉塞部81の軸方向において連結部82から離れるほど、第1の方向における外側の幅が広くなる。アイ基端部112には、貫通孔111の、閉塞部81の軸方向における閉塞部81側の半分が形成されている。
アイ先端部113は、閉塞部81の軸方向におけるアイ基端部112の閉塞部81とは反対側の端部から閉塞部81とは反対方向に延出している。アイ先端部113は、閉塞部81の軸方向においてアイ基端部112から離れるほど、第1の方向における外側の幅が狭くなる。アイ先端部113は、半円状である。アイ先端部113には、貫通孔111の、閉塞部81の軸方向における閉塞部81とは反対側の半分が形成されている。
アイ部83は、アイ先端部113とアイ基端部112との境界部分の外径部が、アイ部83において第1の方向における幅が最大の最大幅部115となっている。言い換えれば、最大幅部115は、アイ部83において、閉塞部81の中心軸線に直交し、かつ貫通孔111の中心軸線に直交する方向の幅が最大の部分となっている。
最大幅部115の第1の方向における一側の端部と、閉塞部81の外周部の第1の方向における他側の端部とを繋いだ直線X1と、最大幅部115の第1の方向における他側の端部と、閉塞部81の外周部の第1の方向における一側の端部とを繋いだ直線X2とは、交差する。2本の直線X1,X2の交点Zの位置に、上記した肉抜き部105が設けられている。すなわち、最大幅部115と、閉塞部81の外周部とを交差して繋いだ2本の直線X1,X2の交点Zの位置に、上記した肉抜き部105が設けられている。
閉塞部81の中心軸線を含む平面であって第1の方向に対し垂直に広がる平面を第1の基準平面とする。すると、底部材22は、第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。また、閉塞部81の中心軸線を含む平面であって第2の方向に対し垂直に広がる平面を第2の基準平面とする。すると、底部材22は、第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。
底部材22は、図3に示すように、第2の方向における両端側に、一対の基端側面部121を有している。一対の基端側面部121は、第2の方向において互いに反対に向いている。一対の基端側面部121は、いずれも湾曲面であり、いずれも全体が第1の基準平面に対し直交して広がっている。一対の基端側面部121は、いずれも、図2に示すように、肉抜き部105を全周にわたって囲んでいる。一対の基端側面部121は、いずれも、連結部82に設けられている。一対の基端側面部121は、いずれも、閉塞部81の軸方向において首元部101の閉塞部81側の端部から延出部102まで広がっている。
図3に示すように、一対の基端側面部121は、首元部101にある部分が、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第2の方向において互いの間隔が狭くなる。一対の基端側面部121は、延出部102にある部分が、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第2の方向において互いの間隔が広くなる。
一対の基端側面部121は、いずれも、第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。一対の基端側面部121は、互いに、第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。 一対の基端側面部121は、いずれも全体が、屈曲せずに連続する湾曲面である。
底部材22は、第2の方向における両側に、一対の中間面部122を有している。一対の中間面部122は、いずれも平面状であり、第2の方向において互いに反対に向いている。一対の中間面部122は、閉塞部81の軸方向において、一対の基端側面部121の閉塞部81とは反対側の端縁部から閉塞部81とは反対方向に広がっている。一対の中間面部122は、いずれも、閉塞部81の軸方向における延出部102の首元部101とは反対側の端部に設けられている。一対の中間面部122は、いずれも、全体が第1の基準平面に対し直交して広がっている。
一対の中間面部122は、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第2の方向において互いの間隔が広くなる。
一対の中間面部122は、いずれも、第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。一対の中間面部122は、互いに、第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。
一対の中間面部122は、いずれも全体が、屈曲せずに連続する平面である。
底部材22は、第2の方向における両側に、一対の先端側面部123を有している。一対の先端側面部123は、いずれも平面状であり、閉塞部81の軸方向において、一対の中間面部122の閉塞部81とは反対側の端縁部から閉塞部81とは反対方向に広がっている。一対の先端側面部123は、第2の方向において互いに反対に向いている。一対の先端側面部123は、いずれも、全体が第1の基準平面に対し直交して広がっている。一対の先端側面部123は、いずれも、貫通孔111の中心軸線に対して垂直に広がっている。言い換えれば、一対の先端側面部123は、いずれも、第2の方向に対して垂直に広がっている。さらに言い換えれば、一対の先端側面部123は、いずれも、第2の基準平面に対して平行に広がっている。
一対の先端側面部123は、いずれも、図2に示すように、貫通孔111を全周にわたって囲んでいる。一対の先端側面部123は、いずれも、アイ部83に設けられている。
一対の先端側面部123は、いずれも、第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。一対の先端側面部123は、互いに、第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。
一対の先端側面部123は、いずれも全体が、屈曲せずに連続する平面である。
底部材22は、第2の基準平面の広がる方向における周囲部分に、外側面部131を有している。外側面部131は、湾曲面状である。外側面部131は、閉塞部81の軸方向における首元部101の閉塞部81側の端部であって、第1の方向における一端位置から、首元部101および延出部102を通ってアイ部83を周回し、再び、延出部102および首元部101を通って、首元部101の閉塞部81側の端部の第1の方向における他端位置まで延びている。外側面部131は、全体が第2の基準平面に対し直交して広がっている。外側面部131は、全体が、屈曲せずに連続する湾曲面である。
外側面部131は、首元部101にある部分が、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第1の方向において間隔が狭くなる。外側面部131は、延出部102にある部分が、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第1の方向において互いの間隔が広くなる。外側面部131は、アイ基端部112にある部分が、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第1の方向において互いの間隔が広くなる。外側面部131は、アイ先端部113にある部分が、閉塞部81の軸方向において閉塞部81から離れるほど第1の方向において間隔が狭くなる。外側面部131のアイ先端部113にある部分は、半円筒面状である。
外側面部131は、第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。外側面部131は、第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。
上記した最大幅部115は、この外側面部131に設けられている。
底部材22は、基端側面部121と外側面部131との閉塞部81の円周方向において近接する端縁部同士を結ぶ基端側面取り部141を有している。基端側面取り部141は、この基端側面取り部141に一側で隣接する基端側面部121と、外側面部131の、この基端側面取り部141に他側で隣接する部分とを曲面状につなぐ外側に凸のR面取りである。底部材22は、基端側面取り部141を、閉塞部81の円周方向において間隔をあけて4箇所有している。4箇所の基端側面取り部141は、いずれも、閉塞部81の軸方向において首元部101の閉塞部81側の端部から延出部102まで広がっている。
同じ一つの基端側面部121に繋がる2箇所の基端側面取り部141は、互いに第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。同じ他の一つの基端側面部121に繋がる2箇所の基端側面取り部141は、互いに第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。同じ一つの基端側面部121に繋がる2箇所の基端側面取り部141と、同じ他の一つの基端側面部121に繋がる2箇所の基端側面取り部141とは、互いに第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。
底部材22は、先端側面部123および中間面部122と、外側面部131との近接する端縁部同士を結ぶ先端側面取り部142を有している。先端側面取り部142は、この先端側面取り部142に一側で隣接する先端側面部123および中間面部122と、外側面部131のこの先端側面取り部142に他側で隣接する部分とを外側に凸の曲面状につなぐR面取りである。底部材22は、先端側面取り部142を、第2の方向において間隔をあけて一対有している。一対の先端側面取り部142は、いずれも、閉塞部81の軸方向において延出部102のアイ部83側の部分からアイ部83まで広がっている。一対の先端側面取り部142は、いずれも、第1の基準平面を基準とする鏡面対称状である。一対の先端側面取り部142は、互いに、第2の基準平面を基準とする鏡面対称状である。
底部材22は、閉塞部81と、連結部82と、アイ部83と、が、継ぎ目なく一体成形されている。言い換えれば、底部材22は、その全体が継ぎ目なく一体成形されている。さらに言い換えれば、底部材22は、閉塞部81と、連結部82と、アイ部83と、が、溶接なしで形成される一体形状となっている。底部材22は、鍛造によって、閉塞部81と、連結部82と、アイ部83と、が、一体成形されている。底部材22は、一対の基端側面部121、一対の中間面部122、一対の先端側面部123、外側面部131、4箇所の基端側面取り部141、一対の先端側面取り部142および肉抜き部105が、いずれも、鍛造時に形成されている。言い換えれば、底部材22は、一対の基端側面部121、一対の中間面部122、一対の先端側面部123、外側面部131、4箇所の基端側面取り部141および一対の先端側面取り部142が、いずれも鍛造面となっている。肉抜き部105も内周面が鍛造面となっている。底部材22は、貫通孔111の下穴が鍛造時に形成されており、その後、この下穴が機械加工で削られて貫通孔111が形成される。
図1に示すように、底部材22は、閉塞部81の筒状部91が筒状部材21の軸方向における開口部23とは反対側の内周部に嵌合する。その際に、底部材22は、連結部82およびアイ部83を、筒状部材21よりも、筒状部材21の軸方向における開口部23とは反対側に延出させる。この状態で、底部材22が閉塞部81において全周にわたって筒状部材21に溶接される。その結果、底部材22は、閉塞部81が、筒状部材21の軸方向における開口部23とは反対側の一端側を閉塞する。
このように、筒状部材21に溶接により固定された状態の底部材22は、閉塞部81の中心軸線が筒状部材21の中心軸線と一致する。また、この状態で、底部材22は、上記した第1の方向および第2の方向が、筒状部材21の径方向に延びる。また、この状態で、底部材22は、上記した第1の基準平面および第2の基準平面が、いずれも筒状部材21の中心軸線を含んで広がる。また、この状態で、底部材22は、肉抜き部105によって筒状部材21の径方向に肉抜きされている。また、この状態で、底部材22は、肉抜き部105が、筒状部材21の径方向に貫通する。また、この状態で、底部材22は、貫通孔111が、筒状部材21の径方向に貫通する。また、この状態で、底部材22は、肉抜き部105が、筒状部材21の径方向におけるアイ部83の最大幅部115と、閉塞部81の外周部とを交差して繋いだ2本の直線X1,X2の交点Zの位置に設けられる。
底部材22には、図示は略すが、貫通孔111にラバーブッシュが嵌合されて固定される。ラバーブッシュは、金属からなる円筒状のブッシュと、ブッシュの外周部に接着されるゴムからなる円筒状のラバー部と、を有している。ラバーブッシュは、ラバー部において底部材22の貫通孔111に嵌合される。ラバーブッシュは、ブッシュに挿入される締結具で車両の車輪側に連結される。これにより、底部材22が、車両の車輪側に連結される。
上記した特許文献1には、アウタチューブに一端が接続される棒状部材と、この棒状部材の他端に接合される環状の取付アイとを有するシリンダ装置が開示されている。このシリンダ装置では、棒状部材と取付アイとが別体であり、これら棒状部材と取付アイとが溶接により接合されている。このような構造であると、棒状部材と取付アイとが接合されて構成された部材に例えば曲げ荷重が入力された際に、溶接部が応力集中点となってしまい、強度が低下してしまう可能性がある。また、溶接条件や溶接品質によって、棒状部材と取付アイとが接合されて構成された部材の強度が変わってしまう可能性がある。
これに対して、実施形態のシリンダ装置11は、シリンダ17の筒状部材21の一端側を閉塞する閉塞部81と、環状のアイ部83と、閉塞部81とアイ部83とを繋ぐ連結部82と、が一体成形された底部材22を有している。このように、底部材22は、閉塞部81とアイ部83と連結部82とが一体成形されているため、例えば曲げ荷重が入力された際に応力集中点となってしまう溶接部がない。よって、底部材22の強度を向上させることができ、ひいてはシリンダ装置11の強度を向上させることができる。したがって、車体の重量増によるシリンダ装置11への入力の増加に対応できるものとなる。また、底部材22は、溶接部がないため、溶接条件や溶接品質によって強度が安定しないことがない。よって、底部材22の強度を安定させることができ、ひいてはシリンダ装置11の強度を安定させることができる。
また、シリンダ装置11は、底部材22の連結部82に肉抜き部105が設けられている。このため、底部材22を軽量化することができ、ひいてはシリンダ装置11を軽量化することができる。
また、シリンダ装置11は、底部材22の肉抜き部105が、筒状部材21の径方向におけるアイ部83の最大幅部115と、閉塞部81の外周部とを交差して繋いだ2本の直線X1,X2の交点Zの位置に設けられている。このため、底部材22の強度低下を抑制しつつ、底部材22を効果的に軽量化することができ、ひいてはシリンダ装置11を効果的に軽量化することができる。
また、シリンダ装置11は、肉抜き部105が底部材22を貫通する貫通穴である。このため、底部材22を一層軽量化することができ、ひいてはシリンダ装置11を一層軽量化することができる。なお、肉抜き部105は、底部材22を貫通していなくても良い。すなわち、肉抜き部105は、底部材22を肉抜きしていれば良く、例えば凹形状であっても良い。肉抜き部105は、一つの底部材22に対し一箇所ではなく複数箇所設けることも可能である。
また、シリンダ装置11は、肉抜き部105の肉抜き方向が、アイ部83の貫通孔111の貫通方向と一致する。このため、底部材22の強度低下を抑制しつつ、底部材22を効果的に軽量化することができ、ひいてはシリンダ装置11を効果的に軽量化することができる。また、底部材22を鍛造により一体成形する場合の成形型を容易に製造することができ、製造コストを低減することができる。なお、肉抜き部105の肉抜き方向と貫通孔111の貫通方向とを90度ずらす等、肉抜き部105の肉抜き方向と貫通孔111の貫通方向とを一致させないようにすることも可能である。また、鍛造ではなく鋳造によって底部材22を一体成形することも可能である。
また、シリンダ装置11は、底部材22の外側面部131が、全体的に、屈曲せずに連続する湾曲面の形状である。よって、例えば曲げ荷重が入力された際に応力集中点となってしまう屈曲部がない。よって、底部材22の強度を一層向上させることができ、ひいてはシリンダ装置11の強度を一層向上させることができる。
11…シリンダ装置、17…シリンダ、21…筒状部材、22…底部材、41…ピストン、46…ピストンロッド、81…閉塞部、82…連結部、83…アイ部、105…肉抜き部、115…最大幅部、X1,X2…直線、Z…交点。

Claims (3)

  1. 筒状部材および該筒状部材の一端側を閉塞する底部材を有するシリンダと、
    前記シリンダ内に移動可能に設けられるピストンと、
    一端側が前記ピストンに連結され他端側が前記シリンダから外部に延出するピストンロッドと、
    を有し、
    前記底部材は、
    前記筒状部材の一端側を閉塞する閉塞部と、
    環状のアイ部と、
    前記閉塞部と前記アイ部とを繋ぐ連結部と、が、一体成形されていることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記連結部には、肉抜き部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 前記肉抜き部は、
    前記筒状部材の径方向における前記アイ部の最大幅部と、前記閉塞部の外周部とを交差して繋いだ2本の直線の交点の位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載のシリンダ装置。
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