JP7275061B2 - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7275061B2
JP7275061B2 JP2020018986A JP2020018986A JP7275061B2 JP 7275061 B2 JP7275061 B2 JP 7275061B2 JP 2020018986 A JP2020018986 A JP 2020018986A JP 2020018986 A JP2020018986 A JP 2020018986A JP 7275061 B2 JP7275061 B2 JP 7275061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
cylinder
welding
bracket
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020018986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021124182A (ja
Inventor
雄士 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2020018986A priority Critical patent/JP7275061B2/ja
Publication of JP2021124182A publication Critical patent/JP2021124182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7275061B2 publication Critical patent/JP7275061B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
シリンダ装置には、シリンダ本体に嵌合固定されたカバー筒にブラケットを溶接するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-32796号公報
溶接を行う場合、溶接時間短縮によるコスト低減等の理由からプロジェクション溶接を採用することが行われている。しかしながら、プロジェクション溶接は溶接温度が高い上、部品を加圧するため、部品に変形を生じさせてしまう可能性がある。
したがって、本発明は、コスト低減を図ることができ、その上で、溶接により生じる変形の影響を抑制することが可能となるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、内筒と、該内筒内に摺動可能に設けられるピストンと、前記内筒の外周部を覆う外筒と、該外筒の外周部にプロジェクション溶接により固定されるブラケットと、を有し、前記外筒の外周部には、相手部品が取り付けられる取付部が、前記外筒の軸方向において前記ブラケットと隣接して設けられているシリンダ装置であって、前記ブラケットには、前記プロジェクション溶接により前記外筒に固定される溶接突起部が、前記外筒の軸方向において前記取付部とは反対側に偏って設けられている、構成とした。
本発明によれば、コスト低減を図ることができ、その上で、溶接により生じる変形の影響を抑制することが可能となる。
本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置を示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の要部を示す正面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の要部を示すロケータブラケットを断面とした側面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の溶接前のロケータブラケットおよび外筒を示す部分断面図である。 本発明に係る第2実施形態のシリンダ装置の要部を示すロケータブラケットを断面とした側面図である。 本発明に係る第3実施形態のシリンダ装置の要部を示すロケータブラケットを断面とした側面図である。 本発明に係る第4実施形態のシリンダ装置の要部を示すロケータブラケットを断面とした側面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態のシリンダ装置について、図1~図4を参照しつつ以下に説明する。
図1は、第1実施形態のシリンダ装置11を示すものである。このシリンダ装置11は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器であり、具体的には自動車のストラット型サスペンションに用いられる緩衝器である。シリンダ装置11は、円筒状の内筒15と、内筒15よりも大径で内筒15の外周側に内筒15の外周部を覆って設けられる有底筒状の外筒16とを有するシリンダ17を備えた複筒式(いわゆるツインチュープ式)の緩衝器である。外筒16と内筒15との間は、リザーバ室18となっている。
外筒16は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状の胴部21と、胴部21の軸方向の一端部側を閉塞する底部22と、胴部21の底部22とは反対側の開口23とを有している。内筒15は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状をなしている。
シリンダ装置11は、内筒15の軸方向の一端部に設けられる円環状のバルブボディ25と、内筒15および外筒16の軸方向の他端部に設けられる円環状のロッドガイド26と、を有している。バルブボディ25は、ボデーバルブ30を構成するものであり、外周部に、小径部31と、これよりも大径の大径部32とを有している。ロッドガイド26も、外周部に、小径部33と、これよりも大径の大径部34とを有している。
内筒15は、軸方向の一端部が、バルブボディ25の小径部31に、大径部32に軸方向に当接するまで嵌合されており、このバルブボディ25を介して外筒16の底部22に係合している。また、内筒15は、軸方向の他端部が、ロッドガイド26の小径部33に、大径部34に軸方向に当接するまで嵌合されており、ロッドガイド26を介して外筒16の胴部21に係合している。この状態で、内筒15は、外筒16に対して径方向に位置決めされている。ここで、バルブボディ25と底部22との間は、バルブボディ25の大径部32の位置に形成された通路溝35を介して内筒15と外筒16との間に連通しており、内筒15と外筒16との間と同様、リザーバ室18を構成している。
バルブボディ25は、大径部32の軸方向の小径部31側の部分および小径部31が形成された有孔円板状の主部36と、大径部32の軸方向の小径部31とは反対側の部分が形成された円環状の脚部37とを有している。この脚部37の主部36とは反対側の部分に、この脚部37を径方向に貫通するように上記した通路溝35が形成されている。
シリンダ装置11は、ロッドガイド26の底部22とは反対側に、円環状の閉塞部材41を有している。この閉塞部材41も、ロッドガイド26と同様に胴部21の内周部に嵌合されている。胴部21の底部22とは反対の端部には、胴部21をカール加工等の加締め加工によって径方向内方に塑性変形させて係止部43が形成されている。閉塞部材41は、この係止部43とロッドガイド26とに挟持されている。閉塞部材41は、外筒16の開口23を閉塞するものであり、具体的にはオイルシールである。なお、閉塞部材41をシールワッシャで構成しても良い。
シリンダ装置11は、シリンダ17内に設けられるピストン45を有している。ピストン45は、内筒15に摺動可能に嵌装されている。ピストン45は、内筒15内を第1室48と第2室49との2室に区画している。第1室48は、内筒15内のピストン45とロッドガイド26との間に設けられ、第2室49は、内筒15内のピストン45とバルブボディ25との間に設けられている。第2室49は、バルブボディ25によって、リザーバ室18と画成されている。第1室48および第2室49には作動流体としての油液Lが充填されており、リザーバ室18には作動流体としてのガスGと油液Lとが充填されている。
シリンダ装置11は、一端がピストン45と接続され、他側がシリンダ17の外筒16から開口23を介して外部に延出されるロッド51を有している。ロッド51には、ピストン45がナット53によって連結されている。ロッド51は、ロッドガイド26および閉塞部材41を通って内筒15および外筒16から外部へと延出している。ロッド51は、ロッドガイド26に案内されて、内筒15および外筒16に対して、ピストン45と一体に軸方向に移動する。
閉塞部材41は、外筒16の他端の開口23とロッド51との間を閉塞して、内筒15内の油液Lと、リザーバ室18内のガスGおよび油液Lとが外部に漏出するのを規制する。
ピストン45には、軸方向に貫通する通路55および通路56が形成されている。通路55,56は、第1室48と第2室49とを連通可能となっている。シリンダ装置11は、ピストン45に当接することで通路55を閉塞可能な円環状のディスクバルブ57を、ピストン45の軸方向の底部22とは反対側に有している。また、シリンダ装置11は、ピストン45に当接することで通路56を閉塞可能な円環状のディスクバルブ58を、ピストン45の軸方向の底部22側に有している。ディスクバルブ57,58は、ピストン45とともにロッド51に連結されている。通路55は、第2室49に常時開口しており、通路56は、第1室48に常時開口している。
ディスクバルブ57は、ロッド51が内筒15および外筒16内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン45が第2室49を狭める方向に移動して第2室49の圧力が第1室48の圧力よりも所定値以上高くなると通路55を開いて第2室49の油液Lを第1室48に流すことになり、その際に減衰力を発生させる。ディスクバルブ58は、ロッド51が内筒15および外筒16からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン45が第1室48を狭める方向に移動して第1室48の圧力が第2室49の圧力よりも所定値以上高くなると通路56を開いて第1室48の油液Lを第2室49に流すことになり、その際に減衰力を発生させる。
ピストン45およびディスクバルブ57のうちの少なくとも一方には、ディスクバルブ57が通路55を最も閉塞した状態でも通路55を介して第1室48と第2室49とを連通させる図示略の固定オリフィスが形成されている。また、ピストン45およびディスクバルブ58のうちの少なくとも一方にも、ディスクバルブ58が通路56を最も閉塞した状態でも通路56を介して第1室48と第2室49とを連通させる図示略の固定オリフィスが形成されている。
バルブボディ25には、軸方向に貫通する液通路61および液通路62が形成されている。液通路61,62は、第2室49とリザーバ室18とを連通可能となっている。ボデーバルブ30は、バルブボディ25の軸方向の底部22側に、バルブボディ25に当接することで液通路61を閉塞可能な円環状のディスクバルブ65を有している。また、ボデーバルブ30は、バルブボディ25の軸方向の底部22とは反対側に、バルブボディ25に当接することで液通路62を閉塞可能な円環状のディスクバルブ66を有している。ボデーバルブ30は、ピン68を有しており、このピン68によってディスクバルブ65,66がバルブボディ25に固定されている。
バルブボディ25、ディスクバルブ65,66およびピン68等で構成されるボデーバルブ30は、シリンダ17を第2室49とリザーバ室18との2室に画成している。液通路61は、第2室49に常時連通しており、液通路62は、リザーバ室18に常時連通している。
ボデーバルブ30は、ロッド51が縮み側に移動しピストン45が第2室49を狭める方向に移動して第2室49の圧力がリザーバ室18の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ65が液通路61を開くことになり、その際に減衰力を発生させる。ボデーバルブ30は、ロッド51が伸び側に移動しピストン45が第1室48側に移動して第2室49の圧力がリザーバ室18の圧力より低下すると、ディスクバルブ66が液通路62を開くことになる。ディスクバルブ66は、その際にリザーバ室18から第2室49内に実質的に減衰力を発生させずに油液Lを流すサクションバルブである。
ロッド51には、ピストン45とロッドガイド26との間に係止部材71が固定されており、係止部材71とロッドガイド26との間に緩衝部材72が設けられている。緩衝部材72は、係止部材71に当接しており、ロッド51が伸び側の所定位置まで移動すると、ロッドガイド26に当接して衝撃を緩和する。
図2および図3に示すように、シリンダ装置11は、外筒16の胴部21の外周部に固定されるロケータブラケット101(ブラケット)を有している。ロケータブラケット101は、胴部21の軸方向の中央よりも底部22側に固定されており、主体部102と、主体部102から外筒16の軸方向における底部22側に延出する係合片部103とを有している。ロケータブラケット101は、板状の素材からプレス成形により成形されており、外筒16の外周部にプロジェクション溶接により固定されている。
主体部102は、外筒16の軸方向における底部22とは反対側の端面111が、外筒16の中心軸線に直交する平面内に配置されており、外筒16の軸方向における底部22側の端面112も、外筒16の中心軸線に直交する平面内に配置されている。よって、端面111と端面112とは平行である。
図2に示すように、外筒16の周方向における主体部102の中央には、端面112から端面111の方向に向けて凹む凹部115が形成されている。この凹部115の端面111側の端部にある凹底面116から係合片部103が端面111とは反対の方向に向けて延出している。係合片部103は、図3に示すように、主体部102から端面111とは反対の方向に、端面111とは反対側ほど外筒16からその径方向に離れるように傾斜して延出した後、外筒16の中心軸線に平行に延出している。
図2に示すように、ロケータブラケット101には、係合片部103を除く主体部102の、外筒16の軸方向における端面111と端面112との間の中央よりも端面111側に、ロケータブラケット101を外筒16の外周部に固定する複数、具体的には一対すなわち2箇所の溶接突起部121が形成されている。ロケータブラケット101には、外筒16の軸方向におけるロケータブラケット101の全長の中央よりも端面111側に一対の溶接突起部121が形成されている。
2箇所の溶接突起部121は、溶接前は、図4に示すように、外筒16の径方向における主体部102の外筒16側の内側主表面141から外筒16の径方向における内側に突出する形状の凸状部142と、その裏側にあって、外筒16の径方向における主体部102の外筒16とは反対側の外側主表面143から外筒16の径方向における内側に凹む凹状部144とを有している。凹状部144は、ロケータブラケット101のプレス成形時に板状の素材に凸状部142を形成するために凹んで形成されている。言い換えれば、ロケータブラケット101のプレス成形時に板状の素材に凹状部144を形成することにより凸状部142が形成される。
ロケータブラケット101は、2箇所の溶接突起部121において外筒16に当接させられた状態でプロジェクション溶接される。すなわち、2箇所の溶接突起部121を外筒16に当接させて加圧、通電し、溶接突起部121に抵抗発熱を集中させることにより、2箇所の溶接突起部121とこれらに当接する外筒16の外周部の一部とを溶融させ一体化する。溶接突起部121は、凸状部142および凹状部144がプロジェクション溶接により変形するものの、凸状部142および凹状部144のうち少なくとも凹状部144は、プロジェクション溶接により完全に消滅することはなく、プロジェクション溶接後も残存する。
図2に示すように、一対の溶接突起部121は、外筒16の軸方向における位置を合わせており、外筒16の円周方向に離間している。一対の溶接突起部121の外筒16の周方向における中央に係合片部103が配置されている。
外筒16の外周部は、外筒16の軸方向においてロケータブラケット101の底部22側に隣接する位置が、ナックル部材131(相手部品)が取り付けられる取付部125となっている。言い換えれば、外筒16の外周部には、ナックル部材131が取り付けられる取付部125が、外筒16の軸方向においてロケータブラケット101と隣接して設けられている。
取付部125の外周面は、円筒面状であり、ナックル部材131に形成された円形の嵌合穴132に嵌合される。ナックル部材131には、嵌合穴132の円筒面状の内周面から径方向外方に凹む係合凹部133が形成されている。ナックル部材131は、外筒16に固定されたロケータブラケット101の主体部102の端面112に当接するとともに、係合凹部133においてロケータブラケット101の係合片部103に係合する。これにより、ナックル部材131は、外筒16に対する回転が規制される。
ロケータブラケット101には、上記のように主体部102の端面111と端面112との間の中央よりも端面111側に溶接突起部121が形成されている。よって、ロケータブラケット101には、プロジェクション溶接により外筒16に固定された溶接突起部121が、外筒16の軸方向において主体部102の中央よりも底部22とは反対側に偏って設けられている。また、溶接突起部121は、外筒16の軸方向において、ロケータブラケット101の全長の中央よりも底部22とは反対側に偏って設けられている。言い換えれば、ロケータブラケット101には、プロジェクション溶接により外筒16に固定された溶接突起部121が、外筒16の軸方向においてロケータブラケット101の中央よりも取付部125とは反対側に偏って設けられている。
特許文献1には、シリンダ本体に嵌合固定されたカバー筒にブラケットを溶接する構造のシリンダ装置が記載されている。ところで、外筒と内筒とを有する複筒式のシリンダ装置においては、ピストンが摺動可能に嵌合する内筒の変形はピストンの摺動性能に直接影響するため極力避ける必要があるが、摺動する部品のない外筒については、多少の変形は許容されている。このため、ブラケットを外筒に取り付ける際に溶接で取り付けることが行われている。
溶接には、アーク溶接やプロジェクション溶接等があるが、プロジェクション溶接の方がアーク溶接よりも溶接に要する時間が短く済む一方で、プロジェクション溶接の方がアーク溶接よりも高温で加圧を行うため外筒の変形が大きくなってしまう。このため、プロジェクション溶接でブラケットを取り付けると、その後に外筒に取り付けられる他の部品の取り付けに影響を及ぼす可能性がある。特に第1実施形態のように外筒16の外周部に、ロケータブラケット101に隣接してナックル部材131を嵌合させる構造であると、ナックル部材131の嵌合が困難になってしまう可能性がある。
これに対して、第1実施形態のシリンダ装置11は、ロケータブラケット101に、プロジェクション溶接により外筒16に固定される溶接突起部121が、外筒16の軸方向において、ナックル部材131が取り付けられる取付部125とは反対側に偏って設けられている。このため、ロケータブラケット101を、プロジェクション溶接により外筒16に固定しても、溶接突起部121および溶接により変形する溶接突起部121周辺部の位置を外筒16の軸方向においてナックル部材131用の取付部125から離すことができる。よって、プロジェクション溶接を採用することによりロケータブラケット101の溶接時間の短縮を図って工数低減すなわちコスト低減を図ることができ、その上で、プロジェクション溶接により生じる外筒16の変形の影響を抑制することが可能となる。したがって、ナックル部材131を良好に外筒16の外周部に嵌合させて取り付けることができる。
また、プロジェクション溶接を行うことで、アーク溶接で発生するスパッタの影響がなくなるため、シリンダ装置11の品質向上を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、主に図5に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
図5に示すように、第2実施形態においては、ロケータブラケット101の主体部102が、端面111および一対の溶接突起部121を有するベース部151と、ベース部151よりも外筒16の軸方向における取付部125側にあって、ベース部151よりも外筒16の径方向において外筒16の外周部から離間する離間部152とを有する段差形状をなしている。そして、この離間部152のベース部151とは反対側が端面112となっており、係合片部103は、この端面112よりもベース部151とは反対側に延出している。
ここで、第1実施形態のように、主体部102の端面111と端面112との間の中央よりも端面111側に一対の溶接突起部121が形成される構造であると、溶接前つまり変形前に、一対の溶接突起部121で外筒16の外周部に当接していると、ロケータブラケット101がプロジェクション溶接時に一対の溶接突起部121を中心に外筒16の中心軸線に対して傾いた場合に、主体部102が外筒16に接触する、いわゆる片当たりが生じ、溶接電流の分流を生じてしまって溶接できなくなってしまう可能性がある。
これに対して、第2実施形態は、ロケータブラケット101の主体部102が、一対の溶接突起部121を有するベース部151の取付部125側にベース部151よりも外筒16の外周部から離間する離間部152を有する段差形状をなしているため、ロケータブラケット101がプロジェクション溶接時に一対の溶接突起部121を中心に外筒16の中心軸線に対して傾いても、一対の溶接突起部121以外の主体部102が外筒16に接触する、いわゆる片当たりが生じることを抑制でき、溶接電流の分流が生じてしまうことを抑制できる。
なお、図示は略すが、主体部102の一対の溶接突起部121を有するベース部151よりも外筒16の軸方向における取付部125側を、取付部125側ほど外筒16の外周部から離間する複数段の段差状としても良い。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、主に図6に基づいて第2実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第2実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
図6に示すように、第3実施形態においては、一対の溶接突起部121がベース部151内で外筒16の軸方向に位置をずらして複数対設けられている。
このように一対の溶接突起部121が外筒16の軸方向に位置をずらして複数対設けられることにより、これらの溶接突起部121の全部を外筒16の外周部に当接させることでロケータブラケット101がプロジェクション溶接時に外筒16の中心軸線に対して傾くことを抑制することができる。よって、ロケータブラケット101のプロジェクション溶接時に一対の溶接突起部121以外の主体部102が外筒16に接触する、いわゆる片当たりが生じることを抑制でき、溶接電流の分流が生じてしまうことを抑制できる。
ここで、ロケータブラケット101がプロジェクション溶接時に外筒16の中心軸線に対して傾くことを抑制するためには、ロケータブラケット101に少なくとも3箇所の溶接突起部121を設けて、ロケータブラケット101がこれらの溶接突起部121で外筒16の外周部に対し三点支持の状態となるようにすれば良い。
なお、第1実施形態のロケータブラケット101に対し第3実施形態を適用して、主体部102に少なくとも3箇所の溶接突起部121を設けて、ロケータブラケット101がこれらの溶接突起部121で外筒16の外周部に対し三点支持の状態となるようにしても良い。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について、主に図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第4実施形態においては、ロケータブラケット101の主体部102において、溶接突起部121よりも外筒16の軸方向における取付部125側に、外筒16の外周部に対向して絶縁体161が設けられている。絶縁体161はシート状であり、主体部102に貼り付けられている。
第4実施形態は、ロケータブラケット101の主体部102の溶接突起部121よりも外筒16の軸方向における取付部125側に、外筒16の外周部に対向して絶縁体161が設けられているため、ロケータブラケット101がプロジェクション溶接時に溶接突起部121を中心に外筒16に対して傾いても、絶縁体161が外筒16に接触することで分流が生じてしまうことを抑制できる。
なお、第2,第3実施形態においても、ロケータブラケット101の主体部102において、溶接突起部121よりも外筒16の軸方向における取付部125側に、外筒16の外周部に対向して絶縁体161が設けることができる。これにより、ロケータブラケット101がプロジェクション溶接時に外筒16の中心軸線に対して溶接突起部121を中心に傾いても、絶縁体161が外筒16に接触することでロケータブラケット101に溶接電流の分流が生じてしまうことを抑制できる。その場合、ベース部151において、溶接突起部121よりも外筒16の軸方向における取付部125側に、外筒16の外周部に対向して絶縁体161が設けることになる。
以上に述べた実施形態の第1の態様は、内筒と、該内筒内に摺動可能に設けられるピストンと、前記内筒の外周部を覆う外筒と、該外筒の外周部にプロジェクション溶接により固定されるブラケットと、を有し、前記外筒の外周部には、相手部品が取り付けられる取付部が、前記外筒の軸方向において前記ブラケットと隣接して設けられているシリンダ装置であって、前記ブラケットには、前記プロジェクション溶接により前記外筒に固定される溶接突起部が、前記外筒の軸方向において前記取付部とは反対側に偏って設けられている。これにより、コスト低減を図ることができ、その上で、溶接により生じる変形の影響を抑制することが可能となる。
第2の態様は、第1の態様において、前記ブラケットは、前記溶接突起部を有するベース部と、該ベース部よりも前記外筒の軸方向における前記取付部側にあって、前記ベース部よりも前記外筒の径方向において該外筒の外周部から離間する離間部とを有する。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記ブラケットは、前記溶接突起部よりも前記外筒の軸方向における前記取付部側に前記外筒の外周部に対向して絶縁体が設けられている。
11 シリンダ装置
15 内筒
16 外筒
45 ピストン
101 ロケータブラケット(ブラケット)
121 溶接突起部
125 取付部
131 ナックル部材(相手部品)
151 ベース部
152 離間部
161 絶縁体

Claims (3)

  1. 内筒と、
    該内筒内に摺動可能に設けられるピストンと、
    前記内筒の外周部を覆う外筒と、
    該外筒の外周部にプロジェクション溶接により固定されるブラケットと、
    を有し、
    前記外筒の外周部には、相手部品が取り付けられる取付部が、前記外筒の軸方向において前記ブラケットと隣接して設けられているシリンダ装置であって、
    前記ブラケットには、前記プロジェクション溶接により前記外筒に固定される溶接突起部が、前記外筒の軸方向において前記取付部とは反対側に偏って設けられていることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記ブラケットは、
    前記溶接突起部を有するベース部と、
    該ベース部よりも前記外筒の軸方向における前記取付部側にあって、前記ベース部よりも前記外筒の径方向において該外筒の外周部から離間する離間部とを有することを特徴とする請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 前記ブラケットは、前記溶接突起部よりも前記外筒の軸方向における前記取付部側に前記外筒の外周部に対向して絶縁体が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダ装置。
JP2020018986A 2020-02-06 2020-02-06 シリンダ装置 Active JP7275061B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020018986A JP7275061B2 (ja) 2020-02-06 2020-02-06 シリンダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020018986A JP7275061B2 (ja) 2020-02-06 2020-02-06 シリンダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021124182A JP2021124182A (ja) 2021-08-30
JP7275061B2 true JP7275061B2 (ja) 2023-05-17

Family

ID=77459480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020018986A Active JP7275061B2 (ja) 2020-02-06 2020-02-06 シリンダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7275061B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7481889B2 (ja) 2020-04-10 2024-05-13 カヤバ株式会社 緩衝器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000271751A (ja) 1999-03-26 2000-10-03 Matsushita Electric Works Ltd メタルケース封止構造及び方法
JP2005076713A (ja) 2003-08-29 2005-03-24 Tokico Ltd 単筒式油圧緩衝器の支持部材取付構造
JP2008189135A (ja) 2007-02-05 2008-08-21 Kayaba Ind Co Ltd ストッパ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0449400Y2 (ja) * 1988-02-20 1992-11-20

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000271751A (ja) 1999-03-26 2000-10-03 Matsushita Electric Works Ltd メタルケース封止構造及び方法
JP2005076713A (ja) 2003-08-29 2005-03-24 Tokico Ltd 単筒式油圧緩衝器の支持部材取付構造
JP2008189135A (ja) 2007-02-05 2008-08-21 Kayaba Ind Co Ltd ストッパ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021124182A (ja) 2021-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5211166B2 (ja) ショックアブソーバ
JP5738387B2 (ja) 完全変位弁組立体を備えたショックアブソーバ
US20050133319A1 (en) Shock absorber for a motor vehicle
JP5972370B2 (ja) 低ノイズバルブアセンブリ
JP6335019B2 (ja) 緩衝器
KR102419445B1 (ko) 주파수 의존 댐핑 밸브 장치
US20050218574A1 (en) Hydraulic shock absorber
JP7275061B2 (ja) シリンダ装置
WO2022168779A1 (ja) ブラケット固定部材、緩衝器および緩衝器の製造方法
WO2020137218A1 (ja) 緩衝器
JP7254039B2 (ja) 緩衝器
WO2006019492A1 (en) Minimizing effects of tolerance stack-up in damper valve assemblies
US20190226548A1 (en) Shock absorber
JP7378713B2 (ja) 緩衝器
WO2020261942A1 (ja) シリンダ装置
JP2023013515A (ja) 溶接部材および緩衝器
JP2023120536A (ja) シリンダ装置
JP7450583B2 (ja) 緩衝器
JP2023120740A (ja) シリンダ装置
JP6810603B2 (ja) シリンダ装置
US7559272B2 (en) Cylinder apparatus
JP7154199B2 (ja) 緩衝器
WO2018092327A1 (ja) 緩衝器
WO2020261941A1 (ja) シリンダ装置
WO2024009883A1 (ja) 緩衝器、緩衝器の製造方法、バルブおよびバルブの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7275061

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150