JP2023120740A - シリンダ装置 - Google Patents

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亮祐 竹野
Ryosuke Takeno
康平 庄司
Kohei Shoji
賢一 島井
Kenichi Shimai
太司 小山
Futoshi Koyama
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Abstract

【課題】外筒にブラケットを安定して固定することが可能となるシリンダ装置を提供する。【解決手段】内筒と、内筒内に摺動可能に設けられるピストンと、内筒の外周部を覆う外筒16と、外筒16の外周部に固定される固定部82と外筒16から離間する方向に延びる延出部83とを有するブラケット81と、を備え、固定部82の曲率半径R1は、外筒16の曲率半径R2以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
シリンダ装置の外筒にブラケットを溶接する際に、溶接時間短縮によるコスト低減のためプロジェクション溶接を行うことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-124182号公報
ところで、シリンダ装置において、外筒にブラケットを安定して固定することが求められている。
したがって、本発明は、外筒にブラケットを安定して固定することが可能となるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、内筒と、前記内筒内に摺動可能に設けられるピストンと、前記内筒の外周部を覆う外筒と、前記外筒の外周部に固定される固定部と前記外筒から離間する方向に延びる延出部とを有するブラケットと、を備え、前記固定部の曲率半径は、前記外筒の曲率半径以下である、構成とした。
本発明によれば、外筒にブラケットを安定して固定することが可能となる。
本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置を示す正断面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置を示す部分正面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の外筒の外周面およびブラケットを示す、図2のIII-III断面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の外筒の外周面およびブラケットを示す図3を部分的に拡大した図である。 本発明に係る第2実施形態のシリンダ装置を示す部分正面図である。 本発明に係る第2実施形態のシリンダ装置の外筒の外周面およびブラケットを示す図5のVI-VI断面図である。 本発明に係る第2実施形態のシリンダ装置の外筒の外周面およびブラケットを示す図6を部分的に拡大した図である。
[第1実施形態]
第1実施形態のシリンダ装置について、図1~図4を参照しつつ以下に説明する。
図1は、第1実施形態のシリンダ装置11を示すものである。このシリンダ装置11は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器(Shock absorber)である。シリンダ装置11は、具体的には自動車のサスペンション装置に用いられる油圧緩衝器である。シリンダ装置11は、内筒15と外筒16とを有するシリンダ17を備えた複筒式の油圧緩衝器である。内筒15は円筒状である。外筒16は有底円筒状である。外筒16は、その内径が内筒15の外径よりも大径である。外筒16は内筒15の径方向外側に、内筒15と同軸状に設けられている。言い換えれば、外筒16は内筒15の外周部を覆っている。内筒15と外筒16との間はリザーバ室18となっている。
外筒16は、筒状部21と、底部22と、を有している。外筒16は、金属製の一部材からなる一体成形品である。筒状部21は円筒状である。筒状部21は、その外周面21aが円筒面である。底部22は、円板状であり、筒状部21の軸方向の一方の端部を閉塞している。筒状部21は、その軸方向における底部22とは反対側が開口部23となっている。
内筒15は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状である。
シリンダ装置11は、バルブボディ25とロッドガイド26とを備えている。バルブボディ25は、円環状であり、内筒15および外筒16の軸方向の一端部に設けられている。ロッドガイド26は、円環状であり、内筒15および外筒16の軸方向の他端部に設けられている。
バルブボディ25は、外周部が、大径部分とこれよりも小径の小径部分とを有する段差状をなしている。バルブボディ25は底部22に載置されている。その際に、バルブボディ25は、外周部の大径部分において底部22すなわち外筒16に対して径方向に位置決めされる。
ロッドガイド26は、外周部が大径部分とこれよりも小径の小径部分とを有する段差状をなしている。ロッドガイド26は、外周部の大径部分が、外筒16の筒状部21の開口部23側の内周部に嵌合する。これにより、ロッドガイド26は、外周部の大径部分において筒状部21すなわち外筒16に対して径方向に位置決めされる。
内筒15は、軸方向の一端部が、バルブボディ25の外周部の小径部分に嵌合されている。内筒15は、軸方向の一端部が、このバルブボディ25を介して外筒16の底部22に載置されている。また、内筒15は、軸方向の他端部が、ロッドガイド26の外周部の小径部分に嵌合されている。このロッドガイド26が、外筒16の筒状部21に嵌合される。その結果、内筒15は、バルブボディ25およびロッドガイド26を介して外筒16に対して径方向に位置決めされる。ここで、バルブボディ25と底部22との軸方向の間は、バルブボディ25に形成された通路溝31を介して内筒15と外筒16との間に連通している。バルブボディ25と底部22との軸方向の間は、内筒15と外筒16との間と同様、リザーバ室18を構成している。
シリンダ装置11は、シール部材35を備えている。シール部材35は、ロッドガイド26の軸方向における底部22とは反対側に設けられている。このシール部材35は、円環状であり、ロッドガイド26と同様に筒状部21の内周部に嵌合されている。筒状部21の軸方向における底部22とは反対の端部には係止部36が形成されている。係止部36は、筒状部21をカール加工等の加締め加工によって径方向内方に塑性変形させて形成されている。シール部材35は、この係止部36とロッドガイド26とに挟持されている。外筒16の径方向における係止部36よりも内側が、開口部23となっている。
シリンダ装置11はピストン41を備えている。ピストン41は、シリンダ17の内筒15内に内筒15の軸方向に沿って摺動可能に設けられている。ピストン41は、内筒15内を第1室42と第2室43との2室に区画している。第1室42は、内筒15内のピストン41とロッドガイド26との間に設けられている。第2室43は、内筒15内のピストン41とバルブボディ25との間に設けられている。第2室43は、バルブボディ25によって、リザーバ室18と区画されている。シリンダ17内には、第1室42および第2室43に作動流体としての油液Lが封入されている。シリンダ17内には、リザーバ室18に作動流体としての油液LとガスGとが封入されている。
シリンダ装置11はピストンロッド46を備えている。ピストンロッド46は、主軸部47と、取付軸部48と、を有している。取付軸部48は、その外径が主軸部47の外径よりも小径である。取付軸部48は、ピストンロッド46の軸方向の一端に設けられている。ピストンロッド46は、取付軸部48側がシリンダ17の内筒15内に挿入されている。ピストンロッド46には、取付軸部48に、ピストン41がナット51によって固定されている。ピストンロッド46は、主軸部47が、ロッドガイド26およびシール部材35に挿通され、開口部23を通ってシリンダ17から外部へと延出している。
ロッドガイド26は、ピストンロッド46を径方向に位置決めし軸方向に摺動可能に支持する。ピストンロッド46は、主軸部47においてロッドガイド26に摺接して案内される。ピストンロッド46は、シリンダ17に対して、ピストン41と一体に軸方向に移動する。ピストンロッド46がシリンダ17からの突出量を増やす伸び行程において、ピストン41は第1室42側へ移動する。ピストンロッド46がシリンダ17からの突出量を減らす縮み行程において、ピストン41は第2室43側へ移動する。
ピストンロッド46は、主軸部47がシール部材35の内周部に摺接する。その際に、シール部材35はピストンロッド46との隙間を閉塞する。シール部材35は、外筒16の筒状部21とピストンロッド46の主軸部47との間を常時シールして、内筒15内の油液Lと、リザーバ室18内のガスGおよび油液Lとが外部に漏出するのを規制する。
ピストン41には通路55および通路56が形成されている。通路55および通路56は、いずれもピストン41を軸方向に貫通している。通路55,56は、いずれも第1室42と第2室43とを連通可能である。シリンダ装置11は、ディスクバルブ57とディスクバルブ58とを備えている。ディスクバルブ57は、ピストン41の軸方向における底部22とは反対側に設けられている。ディスクバルブ57は、円環状であり、ピストン41に当接することで通路55を閉塞する。ディスクバルブ58は、ピストン41の軸方向における底部22側に設けられている。ディスクバルブ58は、円環状であり、ピストン41に当接することで通路56を閉塞する。ディスクバルブ57,58は、ピストン41とともにピストンロッド46に取り付けられている。
ピストンロッド46が内筒15および外筒16内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン41が第2室43を狭める方向に移動すると、第2室43の圧力が第1室42の圧力よりも高くなる。第2室43の圧力が第1室42の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ57が通路55を開き、通路55を介して第2室43の油液Lを第1室42に流すことになる。その際にディスクバルブ57は減衰力を発生させる。ピストンロッド46が内筒15および外筒16からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン41が第1室42を狭める方向に移動すると、第1室42の圧力が第2室43の圧力よりも高くなる。第1室42の圧力が第2室43の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ58が通路56を開き、通路56を介して第1室42の油液Lを第2室43に流すことになる。その際にディスクバルブ58は減衰力を発生させる。
ピストン41およびディスクバルブ57のうちの少なくとも一方には図示略の固定オリフィスが形成されている。この固定オリフィスは、ディスクバルブ57が通路55を最も閉塞した状態でも通路55を介して第1室42と第2室43とを連通させる。また、ピストン41およびディスクバルブ58のうちの少なくとも一方にも図示略の固定オリフィスが形成されている。この固定オリフィスは、ディスクバルブ58が通路56を最も閉塞した状態でも通路56を介して第1室42と第2室43とを連通させる。
バルブボディ25には通路61および通路62が形成されている。通路61および通路62は、いずれもバルブボディ25を軸方向に貫通している。通路61,62は、いずれも第2室43とリザーバ室18とを連通可能である。シリンダ装置11は、ディスクバルブ65およびディスクバルブ66を備えている。ディスクバルブ65は、バルブボディ25の軸方向におけるピストン41とは反対側に設けられている。ディスクバルブ65は、バルブボディ25に当接することで通路61を閉塞する。ディスクバルブ66は、バルブボディ25の軸方向におけるピストン41側に設けられている。ディスクバルブ66は、バルブボディ25に当接することで通路62を閉塞する。
ピストンロッド46が縮み側に移動しピストン41が第2室43を狭める方向に移動すると第2室43の圧力がリザーバ室18の圧力よりも高くなる。第2室43の圧力がリザーバ室18の圧力よりも所定値以上高くなると、ディスクバルブ65が通路61を開いて、第2室43の油液Lを通路61を介してリザーバ室18に流すことになる。その際にディスクバルブ65は減衰力を発生させる。ピストンロッド46が伸び側に移動しピストン41が第1室42側に移動すると第2室43の圧力がリザーバ室18の圧力より低下する。すると、ディスクバルブ66が通路62を開いて、リザーバ室18の油液Lを通路62を介して第2室43に流すことになる。ディスクバルブ66は、その際にリザーバ室18から第2室43内に実質的に減衰力を発生させずに油液Lを流すサクションバルブである。
シリンダ装置11は、ピストンロッド46の主軸部47の軸方向におけるシール部材35よりも外側に突出する部分が車両の車体側に連結され、外筒16が車両の車輪側に連結される。これにより、シリンダ装置11は、車両の車体側と車輪側との間の相対振動を減衰させる。
図2に示すように、シリンダ装置11は、ブラケット81を有している。ブラケット81は、固定部82と、延出部83と、を有している。ブラケット81は、固定部82において外筒16の外周部に固定される。延出部83は、この状態で、外筒16から離間する方向に固定部82から延びる。ブラケット81は、一枚の板材からプレス加工により成形される。
図3に示すように、固定部82は、板状であり、円筒の一部の形状をなしている。この円筒の軸方向を固定部82の軸方向とし、この円筒の円周方向を固定部82の円周方向とし、この円筒の半径方向を固定部82の半径方向とする。また、この円筒の内周面を構成する部分を固定部82の径方向内面82aとし、この円筒の外周面を構成する部分を固定部82の径方向外面82bとする。よって、径方向内面82aは円筒面の一部の形状をなしている。
図2に示すように、固定部82は、その広がる方向における外側の端縁部に、第1端縁部91と、第2端縁部92と、第3端縁部93と、第4端部94と、を有している。
第1端縁部91は、固定部82の軸方向の一端にあり、固定部82の円周方向に延びている。
第2端縁部92は、固定部82の軸方向の他端にあり、基部101と、傾斜部102と、をしている。基部101は、固定部82の円周方向における第2端縁部92の一側にあって、固定部82の円周方向に延びている。傾斜部102は、固定部82の円周方向における第2端縁部92の他側にあって、固定部82の円周方向に対して傾斜している。基部101は、第1端縁部91と平行である。傾斜部102は、基部101から固定部82の円周方向において離れるほど、第1端縁部91から固定部82の軸方向において離れるように傾斜している。
第3端縁部93は、第2端縁部92の基部101の、固定部82の円周方向における傾斜部102とは反対側の端部から、固定部82の軸方向に延出して、固定部82の円周方向における第1端縁部91の一端部に繋がっている。
第4端部94は、第2端縁部92の傾斜部102の、固定部82の円周方向における基部101とは反対側の端部から、固定部82の軸方向に延出して、固定部82の円周方向における第1端縁部91の他端部に繋がっている。
固定部82は、第1端縁部91と第2端縁部92と第3端縁部93と第4端部94とが、周縁部111を構成している。固定部82は、周縁部111以外の部分、言い換えれば、周縁部111よりも内側の部分、さらに言い換えれば周縁部111で囲まれた部分が、内側部112を構成している。このように、固定部82は、周縁部111と、周縁部111を除く内側部112と、を有している。
図4に示すように、固定部82は、その径方向内面82aの曲率半径R1が、外筒16の筒状部21の外周面21aの曲率半径R2以下であり、具体的には、外周面21aの曲率半径R2よりも小さくなっている。
延出部83は、図2に示すように、固定部82の第4端部94に繋がっており、第4端部94から延出している。図3に示すように、延出部83は、略平板状であり、固定部82から、固定部82の円周方向における外方に延出しつつ、固定部82の半径方向における外方に延出している。
図2に示すように、延出部83は、その広がる方向における外側の端縁部に、第1端縁部121と、第2端縁部122と、第3端縁部123と、を有している。
第1端縁部121は、固定部82の第1端縁部91と連続しており、第1端縁部91と同一平面に配置されている。
第2端縁部122は、傾斜部125と、中間部126と、傾斜部127と、を有している。
傾斜部125は、第2端縁部122において最も固定部82側にあり、固定部82の第2端縁部92の傾斜部102と連続して、傾斜部102と略同一平面に配置されている。
中間部126は、傾斜部125の固定部82とは反対側の端部から固定部82とは反対方向に延びている。中間部126は、第1端縁部121と平行である。
傾斜部127は、中間部126の固定部82とは反対側の端部から固定部82とは反対方向に延びている。傾斜部127は、中間部126から離れるほど固定部82の軸方向において第1端縁部121に近づくように傾斜している。
よって、固定部82および延出部83は、傾斜部102および第2端縁部122を含む部分が、固定部82の軸方向において第2端縁部92よりも第1端縁部91とは反対側に突出する突出部131となっている。その結果、ブラケット81は、延出部83が固定部82よりも固定部82の軸方向に沿って外側に突出している。言い換えれば、ブラケット81は、固定部82が延出部83に対して、固定部82の軸方向における一側に偏って設けられている。
第3端縁部123は、第1端縁部121および第2端縁部122のそれぞれの固定部82とは反対側の端部同士を結んでいる。第3端縁部123は、固定部82の軸方向に延びている。
延出部83には、延出部83の広がる方向における内側の所定位置に、延出部83を板厚方向に貫通する取付孔132が形成されている。
延出部83には、第1端縁部121に、この第1端縁部121から第2端縁部122の方向に凹む凹状部133が形成されている。凹状部133は、延出部83を板厚方向に貫通している。
ブラケット81の延出部83には、図示は略すが、支持対象の部品が取付孔132に挿通される締結具で取り付けられる。また、ブラケット81の延出部83には、支持対象の部品が凹状部133に係合して取り付けられる。このようにして、ブラケット81は、その延出部83が支持対象の部品を支持する。なお、本実施の形態に示す延出部83は一例に過ぎず、延出部は支持対象の部品により支持の仕方や大きさ、角度などが異なるので、適宜の形状とすることが可能である。
ブラケット81は、図3に示すように固定部82の径方向内面82aにおいて外筒16の筒状部21の外周面21aの所定位置に当接させられる当接状態とされる。その際に、ブラケット81は、固定部82の軸方向を筒状部21の軸方向と平行に配置する。また、その際に、ブラケット81は、図2に示すように、第1端縁部91が筒状部21の軸方向における底部22側に配置され、第2端縁部92が筒状部21の軸方向における底部22とは反対側に配置される。
ここで、図4に示すように、固定部82は、径方向内面82aの曲率半径R1が、外筒16の筒状部21の外周面21aの曲率半径R2よりも小さい。このため、上記のように筒状部21の外周面21aに当接する当接状態の固定部82には、第3端縁部93の位置に、外筒16の筒状部21の外周面21aに線接触で当接する固定部側当接部93aが設けられ、第4端部94の位置に、外筒16の筒状部21の外周面21aに線接触で当接する固定部側当接部94aが設けられる。言い換えれば、筒状部21の外周面21aに当接する当接状態の固定部82の両側の固定部側当接部93a,94a間の径方向内面82aの曲率半径R1は、外筒16の筒状部21の固定部82に当接する両側の外筒側当接部間の外周面21aの曲率半径R2よりも小さい。
ブラケット81は、固定部82において、このように外筒16の筒状部21に当接させられた当接状態で、固定部82の内側部112の所定位置が、固定部82の半径方向における外側からレーザー溶接により筒状部21に溶接される。言い換えれば、当接状態の固定部82は、固定部82の半径方向における外筒16とは反対からレーザー溶接によって外筒16に溶接される。ここでは、当接状態の固定部82は、複数箇所、具体的には二箇所がレーザー溶接により溶接される。すると、当接状態の固定部82には、図2に示すように、内側部112の所定位置に複数、具体的には二箇所の溶接部141,142が形成される。溶接部141は、固定部82の軸方向において、溶接部142よりも第1端縁部91側にある。
これらの溶接部141,142は、互いに固定部82の円周方向の位置を合わせており、互いに固定部82の軸方向に離間して設けられている。これらの溶接部141,142は、第2端縁部92の基部101と固定部82の円周方向における位置を重ね合わせている。
これらの溶接部141,142は、固定部82の円周方向において第3端縁部93と第4端部94との間の中央位置に配置されている。
固定部82の軸方向において、第1端縁部91側の溶接部141と第1端縁部91との距離は、基部101側の溶接部142と基部101との距離と同等になっている。
なお、複数の溶接部141,142の配置は、上記に限定されることはなく種々の位置に配置することができる。例えば、複数の溶接部を、固定部82の軸方向の位置を合わせて、固定部82の円周方向に離間して設けることも可能である。その場合、複数の溶接部は、固定部82の軸方向において、基部101と第1端縁部91との間の中央位置に設けられる。また、溶接部の数を一箇所のみとしても良い。その場合、溶接部は、固定部82の円周方向の中央位置であって、固定部82の軸方向における基部101と第1端縁部91との間の中央位置に設けられる。
溶接部141,142は、図3に溶接部141を示すように、固定部82の円周方向における第3端縁部93と第4端部94との間の中間位置、具体的には中央位置に設けられている。言い換えれば、溶接部141,142は、図3に溶接部141を示すように、固定部82の円周方向における固定部側当接部93aと固定部側当接部94aとの間の中間位置、具体的には中央位置に設けられている。
溶接部141,142は、同様の形状であり、図3および図4に溶接部141を示すように、いずれも凸部143と凹部144とを有している。凸部143は、径方向内面82aから固定部82の半径方向における内方に向けて突出して筒状部21の外周面21aに溶接により接合されて固定されている。凹部144は、径方向外面82bから固定部82の半径方向における内方に向けて凹んでいる。溶接部141において、凸部143と凹部144とは、固定部82の円周方向の位置を合わせており、固定部82の軸方向の位置を合わせている。溶接部142も同様である。
固定部82は、固定部82の周方向における両側で、いずれも固定部82の軸方向に延びる固定部側当接部93aおよび固定部側当接部94aが、いずれも筒状部21の外周面21aに線接触で当接する当接状態とされる。そして、この当接状態で、固定部82は、固定部82の円周方向における固定部側当接部93aと固定部側当接部94aとの間位置がレーザー溶接されることにより、図2に示す溶接部141,142が形成される。
このように外筒16の筒状部21に溶接により固定された固定状態のブラケット81は、固定部82の軸方向を筒状部21の軸方向と平行させた状態となる。
また、この固定状態のブラケット81の固定部82は、固定部82の周方向における両側の固定部側当接部93aおよび固定部側当接部94aが、いずれも筒状部21の外周面21aに線接触で当接した状態となる。
また、この固定状態のブラケット81の固定部82は、図4に示すように、その径方向内面82aが、筒状部21の外周面21aとの間に隙間151を有する。この隙間151は、固定部82の円周方向における固定部側当接部93aと固定部側当接部94aとの間の径方向内面82aと、外筒16の筒状部21の外周面21aとの間の、溶接部141,142を除いた範囲に設けられている。この隙間151は、固定部82の軸方向において固定部82から両側に開口する。
なお、図1に示すように、ブラケット81の外筒16への固定位置は、外筒16の軸方向において片側に偏っており、具体的には、底部22側に偏っている。
上記した特許文献1には、シリンダ装置の外筒にブラケットを溶接する際に、溶接時間短縮によるコスト低減のためプロジェクション溶接を行う技術が開示されている。プロジェクション溶接は、突起部に電流を集中させ、その他の部分は相手部品に接触させないことにより分流を防止する必要がある。そのため、外筒の外周面の曲率半径と比してブラケットの径方向内面の曲率半径を大きくする必要がある。よって、ブラケットは突起部以外、すなわち溶接部以外が外筒に当接しないことになり、外筒にブラケットを安定して固定するという点では改善の余地がある。
第1実施形態のシリンダ装置11は、外筒16の外周部に固定される固定部82と外筒16から離間する方向に延びる延出部83とを有するブラケット81の、固定部82の曲率半径R1が、外筒16の曲率半径R2以下である。よって、シリンダ装置11は、ブラケット81の固定部82が溶接部141以外の部分でも外筒16の外周部に当接できる。したがって、シリンダ装置11は、外筒16にブラケット81を安定して固定することが可能となる。具体的に、シリンダ装置11は、固定部82の曲率半径R1が、外筒16の曲率半径R2より小さいため、ブラケット81が、固定部82の溶接部141以外の固定部側当接部93a,94aにおいて外筒16の外周部に当接する。したがって、シリンダ装置11は、ブラケット81が外筒16に、固定部側当接部93a,94aおよび溶接部141,142の四点で支持されることなり、しかも固定部側当接部93a,94aは線接触での支持となるため、ブラケット81を外筒16に安定して固定することが可能となる。
また、シリンダ装置11は、外筒16にブラケット81を安定して固定することが可能となることから、固定部82の大きさを小さくすることができる。したがって、ブラケット81のコストおよび重量を低減することができる。
また、シリンダ装置11は、固定部82と外筒16とがレーザー溶接により固定されるため、固定部82の曲率半径R1が外筒16の曲率半径R2より小さく、固定部82と外筒16と間に径方向の隙間151があっても、固定部82を外筒16に良好に溶接することができる。
また、シリンダ装置11は、固定部82の周縁部111を除く内側部112が、外筒16とは反対側からレーザー溶接されるため、固定部82を外筒16に容易かつ良好に溶接することができる。
[第2実施形態]
本発明に係る第2実施形態を主に図5~図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態のシリンダ装置11Aにおいては、ブラケット81が、外筒16への溶接前の状態では、第1実施形態のシリンダ装置11の外筒16への溶接前のブラケット81と同形状となっている。シリンダ装置11Aにおいては、このブラケット81が、固定部82において、レーザー溶接ではなく、アーク溶接によって外筒16の筒状部21に溶接される。
シリンダ装置11Aにおいては、溶接前に、ブラケット81が固定部82において、シリンダ装置11のブラケット81と同様に外筒16の筒状部21の外周面21aに当接させられる。その際に、シリンダ装置11Aは、図6および図7に示すように、固定部82が、固定部82の周方向における両側の固定部側当接部93aおよび固定部側当接部94aにおいて筒状部21の外周面21aに当接する当接状態となる。
シリンダ装置11Aは、この当接状態で、図5に示すように、固定部82の第1端縁部91がアーク溶接によって筒状部21に溶接される。それと共に、シリンダ装置11Aは、この当接状態で、固定部82の第2端縁部92の基部101がアーク溶接によって筒状部21に溶接される。その結果、シリンダ装置11Aは、第1端縁部91と筒状部21とに跨がって溶接部161が形成されると共に、第2端縁部92の基部101と筒状部21とに跨がって溶接部162が形成される。ここで、溶接部161は、第1端縁部91に沿ってビード状に延びて、第1端縁部91の延在方向における中間所定範囲に形成される。また、溶接部162は、第2端縁部92の基部101に沿ってビード状に延びて、基部101の延在方向における中間所定範囲に形成される。
よって、シリンダ装置11Aにおいて、固定部82は、図6および図7に示す固定部側当接部93aおよび固定部側当接部94aとは異なる位置にある、図5に示す第1端縁部91と第2端縁部92の基部101とがアーク溶接されることにより、外筒16に接合される。
シリンダ装置11Aにおいて、このように外筒16の筒状部21に溶接により固定された固定状態のブラケット81は、固定部82の軸方向を筒状部21の軸方向と平行させた状態となる。
また、シリンダ装置11Aにおいて、この固定状態のブラケット81の固定部82は、固定部82の周方向における両側の固定部側当接部93aおよび固定部側当接部94aが、いずれも筒状部21の外周面21aに線接触で当接した状態となる。
また、シリンダ装置11Aにおいて、この固定状態のブラケット81の固定部82は、図7に示すように、その径方向内面82aが、筒状部21の外周面21aとの間に隙間151を有する。この隙間151は、固定部82の円周方向における固定部側当接部93aと固定部側当接部94aとの間の径方向内面82aと、外筒16の筒状部21の外周面21aとの間に設けられている。この隙間151は、固定部82の周方向における溶接部161,162よりも両外側の範囲が、固定部82の軸方向において固定部82から両側に開口する。
第2実施形態のシリンダ装置11Aも、第1実施形態のシリンダ装置11と同様に、ブラケット81の固定部82の曲率半径R1が、外筒16の曲率半径R2以下である。よって、シリンダ装置11Aは、ブラケット81の固定部82が溶接部161,162以外の部分でも外筒16の外周部に当接できる。したがって、シリンダ装置11Aも、外筒16にブラケット81を安定して固定することが可能となる。具体的には、シリンダ装置11Aにおいても、固定部82の曲率半径R1が、外筒16の曲率半径R2より小さいため、ブラケット81は、固定部82の溶接部161,162以外の固定部側当接部93a,94aにおいて外筒16の外周部に当接する。したがって、シリンダ装置11Aは、ブラケット81が外筒16に対して、固定部側当接部93a,94aおよび溶接部161,162の四点での支持となり、しかも固定部側当接部93a,94aは線接触での支持となり、溶接部161,162は固定部側当接部93a,94aに対し直交する方向に延びる線状の固定となるため、ブラケット81を外筒16にさらに安定して固定することが可能となる。
11,11A…シリンダ装置、15…内筒、16…外筒、81…ブラケット、82…固定部、83…延出部、111…周縁部、112…内側部、141,161,162…溶接部、R1,R2…曲率半径。

Claims (3)

  1. 内筒と、
    前記内筒内に摺動可能に設けられるピストンと、
    前記内筒の外周部を覆う外筒と、
    前記外筒の外周部に固定される固定部と前記外筒から離間する方向に延びる延出部とを有するブラケットと、
    を備え、
    前記固定部の曲率半径は、前記外筒の曲率半径以下であるシリンダ装置。
  2. 前記固定部と前記外筒とはレーザー溶接により固定される請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記固定部は、
    周縁部と、周縁部を除く内側部と、を有し、
    前記内側部が前記外筒とは反対側から溶接される請求項2に記載のシリンダ装置。
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