JP2003049886A - 油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造 - Google Patents
油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造Info
- Publication number
- JP2003049886A JP2003049886A JP2001235528A JP2001235528A JP2003049886A JP 2003049886 A JP2003049886 A JP 2003049886A JP 2001235528 A JP2001235528 A JP 2001235528A JP 2001235528 A JP2001235528 A JP 2001235528A JP 2003049886 A JP2003049886 A JP 2003049886A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shock absorber
- hydraulic shock
- damper tube
- seal member
- welding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧緩衝器においてダンパチューブに取付部
材をフリクション溶接するに際し、加工が容易で、低コ
ストの溶接バリ脱落防止構造を提供すること。 【解決手段】 ダンパチューブ11の端部に取付部材1
3をフリクション溶接してなる油圧緩衝器10の溶接バ
リ脱落防止構造において、取付部材13と別体のシール
部材40をダンパチューブ11の内部に設け、シール部
材40がダンパチューブ11の内面に接するフランジ部
41と、フランジ部41の側から取付部材13の側に張
出して該取付部材13と当接する張出部42を備えたも
の。
材をフリクション溶接するに際し、加工が容易で、低コ
ストの溶接バリ脱落防止構造を提供すること。 【解決手段】 ダンパチューブ11の端部に取付部材1
3をフリクション溶接してなる油圧緩衝器10の溶接バ
リ脱落防止構造において、取付部材13と別体のシール
部材40をダンパチューブ11の内部に設け、シール部
材40がダンパチューブ11の内面に接するフランジ部
41と、フランジ部41の側から取付部材13の側に張
出して該取付部材13と当接する張出部42を備えたも
の。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器の溶接バ
リ脱落防止構造に関する。
リ脱落防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器では、ダンパチューブの端部
に取付部材をフリクション溶接して設けることがある。
に取付部材をフリクション溶接して設けることがある。
【0003】他方、特開平5-305461には、流体圧シリン
ダにベース(キャップ)をフリクション溶接するに際
し、フリクション溶接中に発生する異物材料(バリ)が
シリンダチューブの内部へ進入するのを防止する技術が
開示されている。即ち、ベースの肩面をシリンダの端面
にフリクション溶接するものにおいて、ベースの先端部
に形成したプラグをシリンダの内面に滑り嵌合させ、ベ
ースの肩面とプラグの間に溝を形成し、該肩面で生じた
異物材料を溝内にトラップ(閉じ込め)するものであ
る。
ダにベース(キャップ)をフリクション溶接するに際
し、フリクション溶接中に発生する異物材料(バリ)が
シリンダチューブの内部へ進入するのを防止する技術が
開示されている。即ち、ベースの肩面をシリンダの端面
にフリクション溶接するものにおいて、ベースの先端部
に形成したプラグをシリンダの内面に滑り嵌合させ、ベ
ースの肩面とプラグの間に溝を形成し、該肩面で生じた
異物材料を溝内にトラップ(閉じ込め)するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問
題点がある。 ベースにプラグを一体形成し、ベースの肩面とプラグ
の間に溝を形成するものであり、加工が困難である。
題点がある。 ベースにプラグを一体形成し、ベースの肩面とプラグ
の間に溝を形成するものであり、加工が困難である。
【0005】ベースに一体形成したプラグはシリンダ
の内面に滑り嵌合するものであって精度良く加工する必
要があり、加工が困難でコスト高になる。
の内面に滑り嵌合するものであって精度良く加工する必
要があり、加工が困難でコスト高になる。
【0006】本発明の課題は、油圧緩衝器においてダン
パチューブに取付部材をフリクション溶接するに際し、
加工が容易で、低コストの溶接バリ脱落防止構造を提供
することにある。
パチューブに取付部材をフリクション溶接するに際し、
加工が容易で、低コストの溶接バリ脱落防止構造を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ダン
パチューブの端部に取付部材をフリクション溶接してな
る油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造において、取付部
材と別体のシール部材をダンパチューブの内部に設け、
シール部材がダンパチューブの内面に接するフランジ部
と、フランジ部の側から取付部材の側に張出して該取付
部材と当接する張出部を備えたものである。
パチューブの端部に取付部材をフリクション溶接してな
る油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造において、取付部
材と別体のシール部材をダンパチューブの内部に設け、
シール部材がダンパチューブの内面に接するフランジ部
と、フランジ部の側から取付部材の側に張出して該取付
部材と当接する張出部を備えたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記シール部材がラバー又は樹脂からなるよう
にしたものである。
て更に、前記シール部材がラバー又は樹脂からなるよう
にしたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において更に、前記シール部材に通気孔を貫通してなる
ようにしたものである。
において更に、前記シール部材に通気孔を貫通してなる
ようにしたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て更に、前記張出部に形成した段付き凸部を取付部材に
当接し、該凸部に通気孔を貫通してなるようにしたもの
である。
て更に、前記張出部に形成した段付き凸部を取付部材に
当接し、該凸部に通気孔を貫通してなるようにしたもの
である。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば下記、の作用があ
る。 シール部材を取付部材と別体にしていてそれらの接続
部材を伴なわないから加工が容易である。
る。 シール部材を取付部材と別体にしていてそれらの接続
部材を伴なわないから加工が容易である。
【0012】シール部材に設けた張出部を取付部材に
当接することにより、ダンパチューブの内部の流体圧の
作用による、シール部材の移動、変形を回避できる。
当接することにより、ダンパチューブの内部の流体圧の
作用による、シール部材の移動、変形を回避できる。
【0013】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 シール部材をラバー又は樹脂で形成したから、シール
部材に高い寸法精度を確保する必要がなく、加工も容易
で低コストにでき、軽量化もできる。
る。 シール部材をラバー又は樹脂で形成したから、シール
部材に高い寸法精度を確保する必要がなく、加工も容易
で低コストにでき、軽量化もできる。
【0014】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 シール部材に設けた通気孔により、シール部材を挟む
両側の流体圧を互いに通気して同等にできる。
る。 シール部材に設けた通気孔により、シール部材を挟む
両側の流体圧を互いに通気して同等にできる。
【0015】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 前述の通気孔を前述の張出部に形成した段付き凸
部に設けることにより、シール部材を挟む両側の流体圧
の通気経路長を可及的に短くすることができ、シール部
材を挟む両側の流体圧の前述の通気作用をよりスムー
ズにできる。
る。 前述の通気孔を前述の張出部に形成した段付き凸
部に設けることにより、シール部材を挟む両側の流体圧
の通気経路長を可及的に短くすることができ、シール部
材を挟む両側の流体圧の前述の通気作用をよりスムー
ズにできる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の油圧緩衝器
を示す断面図、図2は第2実施形態の要部断面図であ
る。
を示す断面図、図2は第2実施形態の要部断面図であ
る。
【0017】(第1実施形態)(図1)
油圧緩衝器10は、図1に示す如く、シングルチューブ
分離加圧型であり、ダンパチューブ11とピストンロッ
ド12と懸架ばね(不図示)を有し、ダンパチューブ1
1の外周部に下スプリングシート(不図示)を取着し、
ピストンロッド12に上スプリングシート(不図示)を
取着し、懸架ばねを下スプリングシートと上スプリング
シートの間に介装している。
分離加圧型であり、ダンパチューブ11とピストンロッ
ド12と懸架ばね(不図示)を有し、ダンパチューブ1
1の外周部に下スプリングシート(不図示)を取着し、
ピストンロッド12に上スプリングシート(不図示)を
取着し、懸架ばねを下スプリングシートと上スプリング
シートの間に介装している。
【0018】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
下部に車軸側取付部材13を備え、ピストンロッド12
に取着してある上スプリングシートに車体側取付部材
(不図示)を備える。そして、懸架ばねにより路面から
の衝撃を吸収し、ダンパチューブ11が内蔵する減衰装
置により懸架ばねの伸縮振動を制振させる。
下部に車軸側取付部材13を備え、ピストンロッド12
に取着してある上スプリングシートに車体側取付部材
(不図示)を備える。そして、懸架ばねにより路面から
の衝撃を吸収し、ダンパチューブ11が内蔵する減衰装
置により懸架ばねの伸縮振動を制振させる。
【0019】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
一端軸封部16にロッドガイド17を加締め固定し、こ
のロッドガイド17にピストンロッド12を貫通支持す
るとともに、該軸封部16にオイルシール18を備えて
いる。そして、この軸封部16は、オイルシール18の
外側に設けたエンドプレート19を保持するように加締
め加工されている。
一端軸封部16にロッドガイド17を加締め固定し、こ
のロッドガイド17にピストンロッド12を貫通支持す
るとともに、該軸封部16にオイルシール18を備えて
いる。そして、この軸封部16は、オイルシール18の
外側に設けたエンドプレート19を保持するように加締
め加工されている。
【0020】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11に
作動油を充填するとともに、ピストン21を摺動自在に
配置している。ピストン21は、ダンパチューブ11の
内部に、作動油を充填し且つピストンロッド12を収容
するロッド側室22Aと、作動油を充填し且つピストン
ロッド12を収容しないピストン側室22Bとを区画形
成する。
作動油を充填するとともに、ピストン21を摺動自在に
配置している。ピストン21は、ダンパチューブ11の
内部に、作動油を充填し且つピストンロッド12を収容
するロッド側室22Aと、作動油を充填し且つピストン
ロッド12を収容しないピストン側室22Bとを区画形
成する。
【0021】油圧緩衝器10は、前述した如く、シング
ルチューブ分離加圧型であるから、ダンパチューブ11
の内部に、油室とガス室24を隔室するフリーピストン
23(23AはOリング)を摺動自在に配置し、フリー
ピストン23上側にフリーピストン23の移動範囲を規
制し、連絡孔27を設けたストッパ26を、ダンパチュ
ーブ11の外面から加締め固定した。ガス室24は、油
圧緩衝器10の圧縮行程と伸長行程で、ダンパチューブ
11に進入もしくは退出するピストンロッド12の容積
変化分の作動油を補償する。
ルチューブ分離加圧型であるから、ダンパチューブ11
の内部に、油室とガス室24を隔室するフリーピストン
23(23AはOリング)を摺動自在に配置し、フリー
ピストン23上側にフリーピストン23の移動範囲を規
制し、連絡孔27を設けたストッパ26を、ダンパチュ
ーブ11の外面から加締め固定した。ガス室24は、油
圧緩衝器10の圧縮行程と伸長行程で、ダンパチューブ
11に進入もしくは退出するピストンロッド12の容積
変化分の作動油を補償する。
【0022】油圧緩衝器10は、ピストンロッド12の
ダンパチューブ11への挿入端にバルブストッパ28、
ピストン21、バルブストッパ29をナット30で固定
している。そして、ピストン21は、伸び側減衰バルブ
31Aを備えてロッド側室22Aとピストン側室22B
とを連絡可能とする伸び側流路31と、圧縮減衰バルブ
32Aを備えてロッド側室22Aとピストン側室22B
を連絡可能とする圧側流路32とを備える。
ダンパチューブ11への挿入端にバルブストッパ28、
ピストン21、バルブストッパ29をナット30で固定
している。そして、ピストン21は、伸び側減衰バルブ
31Aを備えてロッド側室22Aとピストン側室22B
とを連絡可能とする伸び側流路31と、圧縮減衰バルブ
32Aを備えてロッド側室22Aとピストン側室22B
を連絡可能とする圧側流路32とを備える。
【0023】従って、油圧緩衝器10の圧縮時には、ピ
ストン側室22Bの作動油がピストン21の圧側流路3
2を通り圧側減衰バルブ32Aを撓み変形させて圧側減
衰力を発生させ、ロッド側室22Aに流れる。
ストン側室22Bの作動油がピストン21の圧側流路3
2を通り圧側減衰バルブ32Aを撓み変形させて圧側減
衰力を発生させ、ロッド側室22Aに流れる。
【0024】また、油圧緩衝器10の伸長時には、ロッ
ド側室22Aの作動油がピストン21の伸び側流路31
を通り伸び側減衰バルブ31Aを撓み変形させて伸び側
減衰力を発生させ、ピストン側室22Bに流れる。
ド側室22Aの作動油がピストン21の伸び側流路31
を通り伸び側減衰バルブ31Aを撓み変形させて伸び側
減衰力を発生させ、ピストン側室22Bに流れる。
【0025】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
ロッド側室22Aに位置するピストンロッド12まわり
に、リバウンドストッパ34にバックアップ支持される
リバウンドラバー35を設けている。油圧緩衝器10の
最伸張時に、リバウンドラバー35が前述のロッドガイ
ド17に当接し、油圧緩衝器10の最伸長ストロークを
規制する。
ロッド側室22Aに位置するピストンロッド12まわり
に、リバウンドストッパ34にバックアップ支持される
リバウンドラバー35を設けている。油圧緩衝器10の
最伸張時に、リバウンドラバー35が前述のロッドガイ
ド17に当接し、油圧緩衝器10の最伸長ストロークを
規制する。
【0026】しかるに、油圧緩衝器10は、ダンパチュ
ーブ11と取付部材13をアルミ合金等にて形成し、ダ
ンパチューブ11の端部に取付部材13の筒状部13A
をフリクション溶接して固定している。14はフリクシ
ョン溶接部であり、フリクション溶接部14の内外周に
はバリ1ができる。そして、ダンパチューブ11の内部
の下端に、フリクション溶接部14の内周にできるバリ
1がダンパチューブ11の内部のフリーピストン23寄
りに脱落することを防止するためのシール部材40を配
置している。
ーブ11と取付部材13をアルミ合金等にて形成し、ダ
ンパチューブ11の端部に取付部材13の筒状部13A
をフリクション溶接して固定している。14はフリクシ
ョン溶接部であり、フリクション溶接部14の内外周に
はバリ1ができる。そして、ダンパチューブ11の内部
の下端に、フリクション溶接部14の内周にできるバリ
1がダンパチューブ11の内部のフリーピストン23寄
りに脱落することを防止するためのシール部材40を配
置している。
【0027】シール部材40は、取付部材13と別体と
され、ラバー又は樹脂等の弾性材からなり、径方向の弾
性力でダンパチューブ11の内面に圧接して取着され、
ダンパチューブ11の下端でフリクション溶接部14が
臨むバリ発生室15を加圧ガス室24に対して離隔す
る。
され、ラバー又は樹脂等の弾性材からなり、径方向の弾
性力でダンパチューブ11の内面に圧接して取着され、
ダンパチューブ11の下端でフリクション溶接部14が
臨むバリ発生室15を加圧ガス室24に対して離隔す
る。
【0028】シール部材40は、カップ状をなし、ダン
パチューブ11の内面に圧接するフランジ部41と、フ
ランジ部41から取付部材13の側に張出して取付部材
13の底面13Bに当接する張出部42を有する。シー
ル部材40は、フランジ部41でバリ1の脱落を防止
し、フランジ部41から張出部42までの軸方向高さを
フリクション溶接部14に生ずるバリ1の大きさに応ず
るように予め決定する。
パチューブ11の内面に圧接するフランジ部41と、フ
ランジ部41から取付部材13の側に張出して取付部材
13の底面13Bに当接する張出部42を有する。シー
ル部材40は、フランジ部41でバリ1の脱落を防止
し、フランジ部41から張出部42までの軸方向高さを
フリクション溶接部14に生ずるバリ1の大きさに応ず
るように予め決定する。
【0029】シール部材40は、張出部42の取付部材
13に当接する底部43の中央に、加圧ガス室24とバ
リ発生室15とを連通する通気孔44を貫通形成し、油
圧緩衝器10の作動時にバリ発生室15を加圧ガス室2
4と同圧にする。
13に当接する底部43の中央に、加圧ガス室24とバ
リ発生室15とを連通する通気孔44を貫通形成し、油
圧緩衝器10の作動時にバリ発生室15を加圧ガス室2
4と同圧にする。
【0030】油圧緩衝器10にあっては、ダンパチュー
ブ11の下端に取付部材13をフリクション溶接して固
定した後、ダンパチューブ11の上端開口からダンパチ
ューブ11の内部にシール部材40を挿入して配置し、
更にフリーピストン23、ストッパ26を配置し、ピス
トンロッド12及びピストン21を挿入し、その後、ダ
ンパチューブ11の上端開口にロッドガイド17等を挿
着して軸封部16を形成する。
ブ11の下端に取付部材13をフリクション溶接して固
定した後、ダンパチューブ11の上端開口からダンパチ
ューブ11の内部にシール部材40を挿入して配置し、
更にフリーピストン23、ストッパ26を配置し、ピス
トンロッド12及びピストン21を挿入し、その後、ダ
ンパチューブ11の上端開口にロッドガイド17等を挿
着して軸封部16を形成する。
【0031】尚、油圧緩衝器10では、ダンパチューブ
11と取付部材13のフリクション溶接の前段階から、
ダンパチューブ11の内部の下端にシール部材40を挿
入して配置しておくものであっても良い。
11と取付部材13のフリクション溶接の前段階から、
ダンパチューブ11の内部の下端にシール部材40を挿
入して配置しておくものであっても良い。
【0032】本実施形態によれば以下の作用がある。
ダンパチューブ11と取付部材13のフリクション溶
接で発生した溶接バリ1がダンパチューブ11の内部に
脱落することを、取付部材13と別体のシール部材40
で防止する。即ち、シール部材40を取付部材13と別
体にしていてそれらの接続部材を伴なわないから、加工
が容易である。
接で発生した溶接バリ1がダンパチューブ11の内部に
脱落することを、取付部材13と別体のシール部材40
で防止する。即ち、シール部材40を取付部材13と別
体にしていてそれらの接続部材を伴なわないから、加工
が容易である。
【0033】シール部材40をラバー又は樹脂等で形
成したから、シール部材40が径方向に弾性変形してダ
ンパチューブ11の内面に嵌合でき、ダンパチューブ1
1への嵌合固定のためにシール部材40に高い寸法精度
を確保する必要がなく、金属からなるものに比して加工
も容易で低コストにでき、軽量化もできる。
成したから、シール部材40が径方向に弾性変形してダ
ンパチューブ11の内面に嵌合でき、ダンパチューブ1
1への嵌合固定のためにシール部材40に高い寸法精度
を確保する必要がなく、金属からなるものに比して加工
も容易で低コストにでき、軽量化もできる。
【0034】シール部材40に設けた通気孔44によ
り、シール部材40を挟む加圧ガス室24とバリ発生室
15の上下両側のガス圧を互いに通気して同等にし、シ
ール部材40の移動、変形を回避できるから、シール部
材40の劣化を防止して耐久性(寿命)を向上できる。
り、シール部材40を挟む加圧ガス室24とバリ発生室
15の上下両側のガス圧を互いに通気して同等にし、シ
ール部材40の移動、変形を回避できるから、シール部
材40の劣化を防止して耐久性(寿命)を向上できる。
【0035】シール部材40に設けた張出部42を取
付部材13に当接することにより、ダンパチューブ11
の内部の加圧ガス室24のガス圧の作用による、シール
部材40の移動、変形を回避できるから、シール部材4
0の劣化を防止して耐久性(寿命)を向上できる。
付部材13に当接することにより、ダンパチューブ11
の内部の加圧ガス室24のガス圧の作用による、シール
部材40の移動、変形を回避できるから、シール部材4
0の劣化を防止して耐久性(寿命)を向上できる。
【0036】(第2実施形態)(図2)
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、シール部材
40における張出部42の底部43の外面中央に段付き
凸部43Aを突設し、この凸部43Aを取付部材13の
底面13Bに当接し、該凸部43Aに前述の通気孔44
を貫通形成したことにある。
40における張出部42の底部43の外面中央に段付き
凸部43Aを突設し、この凸部43Aを取付部材13の
底面13Bに当接し、該凸部43Aに前述の通気孔44
を貫通形成したことにある。
【0037】本実施形態によれば以下の作用がある。通
気孔44を張出部42に形成した段付き凸部43Aに設
けることにより、取付部材13との接触面積が小なる張
出部42の凸部43Aに通気孔44を設け、シール部材
40を挟む加圧ガス室24とバリ発生室15の上下両側
のガス圧の通気経路長を可及的に短くすることができ、
シール部材40を挟む加圧ガス室24とバリ発生室15
のガス圧の通気作用をよりスムーズにできる。
気孔44を張出部42に形成した段付き凸部43Aに設
けることにより、取付部材13との接触面積が小なる張
出部42の凸部43Aに通気孔44を設け、シール部材
40を挟む加圧ガス室24とバリ発生室15の上下両側
のガス圧の通気経路長を可及的に短くすることができ、
シール部材40を挟む加圧ガス室24とバリ発生室15
のガス圧の通気作用をよりスムーズにできる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明はシングルチューブ分離加圧型の油圧緩衝器に限ら
ず、広く他の油圧緩衝器においても適用できる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明はシングルチューブ分離加圧型の油圧緩衝器に限ら
ず、広く他の油圧緩衝器においても適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器においてダンパチューブに取付部材をフリクション溶
接するに際し、加工が容易で、低コストの溶接バリ脱落
防止構造を得ることができる。
器においてダンパチューブに取付部材をフリクション溶
接するに際し、加工が容易で、低コストの溶接バリ脱落
防止構造を得ることができる。
【図1】図1は第1実施形態の油圧緩衝器を示す断面図
である。
である。
【図2】図2は第2実施形態の要部断面図である。
10 油圧緩衝器
11 ダンパチューブ
13 取付部材
14 フリクション溶接部
40 シール部材
41 フランジ部
42 張出部
43A 段付き凸部
44 通気孔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 長谷川 正
埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式
会社ショーワ埼玉本社工場内
(72)発明者 照内 宏雄
埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式
会社ショーワ埼玉本社工場内
(72)発明者 山森 史登
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
Fターム(参考) 3J069 AA50 CC11 CC28 CC37 DD47
Claims (4)
- 【請求項1】 ダンパチューブの端部に取付部材をフリ
クション溶接してなる油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構
造において、 取付部材と別体のシール部材をダンパチューブの内部に
設け、 シール部材がダンパチューブの内面に接するフランジ部
と、フランジ部の側から取付部材の側に張出して該取付
部材と当接する張出部を備えたことを特徴とする油圧緩
衝器の溶接バリ脱落防止構造。 - 【請求項2】 前記シール部材がラバー又は樹脂からな
る請求項1に記載の油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構
造。 - 【請求項3】 前記シール部材に通気孔を貫通してなる
請求項1又は2に記載の油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止
構造。 - 【請求項4】 前記張出部に形成した段付き凸部を取付
部材に当接し、該凸部に通気孔を貫通してなる請求項3
に記載の油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001235528A JP2003049886A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001235528A JP2003049886A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003049886A true JP2003049886A (ja) | 2003-02-21 |
Family
ID=19066960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001235528A Withdrawn JP2003049886A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003049886A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007024336A1 (de) * | 2007-05-24 | 2008-11-27 | Zf Friedrichshafen Ag | Zylinderrohr |
JP2009204346A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ポジションセンサ |
DE102011087595A1 (de) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Teleskop-Schwingungsdämpfer mit veränderbarer Dämpfkraft |
-
2001
- 2001-08-02 JP JP2001235528A patent/JP2003049886A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007024336A1 (de) * | 2007-05-24 | 2008-11-27 | Zf Friedrichshafen Ag | Zylinderrohr |
EP1995490A3 (de) * | 2007-05-24 | 2010-04-07 | ZF Friedrichshafen AG | Zylinderrohr |
JP2009204346A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ポジションセンサ |
DE102011087595A1 (de) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Teleskop-Schwingungsdämpfer mit veränderbarer Dämpfkraft |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2627817C (en) | Single cylinder type hydraulic shock absorber for vehicle | |
JP5008667B2 (ja) | 非対称吸込減衰弁 | |
US5638927A (en) | Suspension damper | |
JP2009507191A (ja) | ロッドガイドシール | |
EP2584215A1 (en) | Hydraulic damper | |
US9441700B2 (en) | Shock absorber with frequency dependent passive valve | |
WO2015178285A1 (ja) | 緩衝器 | |
US9222539B1 (en) | Shock absorber with frequency dependent passive valve | |
KR20120096064A (ko) | 쇽업소버 | |
GB2417541A (en) | Base cup connection for shock absorber | |
CN111108302A (zh) | 前叉及前叉的制造方法 | |
JP6239420B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPS5912438Y2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
US6883652B2 (en) | Heavy duty base valve | |
JPH1182590A (ja) | 油圧緩衝器 | |
US20170268594A1 (en) | Pressure cushioning device | |
JP2003049886A (ja) | 油圧緩衝器の溶接バリ脱落防止構造 | |
CN110869638B (zh) | 液压缓冲器 | |
JP7113143B2 (ja) | シリンダ装置 | |
JP2015197141A (ja) | 緩衝器 | |
US20030178268A1 (en) | Suspension damper mounting ring casting with steel insert | |
JP7151020B1 (ja) | 緩衝装置、懸架装置 | |
JP2008240745A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2021081048A (ja) | 緩衝器 | |
JP5112985B2 (ja) | リバウンドスプリング |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |