JP7151020B1 - 緩衝装置、懸架装置 - Google Patents

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Abstract

油圧緩衝装置2は、オイルシールにてシールされた、オイルを収容する内シリンダ12内を第1室と第2室とに区画する第1ピストン部と、第2室内に設けられて、第2室内を、オイルシール側の第3室Y3と第1ピストン部側の第4室Y4とに区画するとともに、第3室Y3内の圧力が予め定められた所定圧力以上となった場合に第3室Y3内の流体が第4室Y4に流れるのを許容する流路を有する第2ピストン部100と、を備える。

Description

本発明は、緩衝装置および懸架装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の振動ダンパーは以下のように構成されている。すなわち、シリンダ内を軸方向に移動可能であるピストンロッドに第1のピストンが固定されている。ピストンロッドには第2のピストンが取り付けられている。第2のピストンは、ストロークに応じて、圧力チャンバを備えた圧力シリンダに入る。第2のピストンは、スロットル開口部を有し、それを通って、減衰媒体が移動する。圧力シリンダの底部の中央に、軸方向に貫通するピンが備えられているとともに、圧力シリンダからベースバルブ本体への流出方向に開く圧力制限バルブが設けられている。圧力制限バルブは、球状の弁と、この弁に対して流路を閉じる方向の力を作用するばねとを有している。
DE102019206510A
特許文献1に記載された圧力制限バルブは、ピストンロッドがシリンダ内に入る方向に移動する圧縮行程において開き減衰媒体を圧力シリンダから流出させることでシリンダ内の圧力が高くなり過ぎないようにする。この圧力制限バルブは圧力シリンダの中央に設けられているため、ピストンロッドがシリンダ内から出る方向に移動する伸長行程において圧力が高くなり過ぎないようにするために設けることは難しい。圧力制限バルブとピストンロッドとが干渉してしまうからである。
本発明は、圧縮行程のみならず伸長行程においてもシリンダ内の圧力が高くなり過ぎないようにすることができる緩衝装置等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、オイルシールにてシールされた、流体を収容するシリンダ内を第1室と第2室とに区画する第1ピストン部と、前記第2室内に設けられて、前記第2室内を、前記オイルシール側の第3室と前記第1ピストン部側の第4室とに区画するとともに、前記第3室内の圧力が予め定められた所定圧力以上となった場合に前記第3室内の流体が前記第4室に流れるのを許容する流路を有する第2ピストン部と、を備える緩衝装置である。
本発明によれば、圧縮行程のみならず伸長行程においてもシリンダ内の圧力が高くなり過ぎないようにすることができる。
懸架装置の概略構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る第2ピストン部を構成する部品の斜視図の一例である。 図1のIII部の拡大図の一例である。 シリンダ部からピストンロッドが突出した量(突出量)が少なくなる圧縮行程における第2ピストン部の断面図の一例である。 ピストンロッドの突出量が多くなる伸長行程における第2ピストン部の断面図の一例である。 第3室の圧力の変化の一例を示す図である。 第1変形例に係る流路の概略構成の一例を示す図である。 第2変形例に係る流路の概略構成の一例を示す図である。 第3変形例に係る流路の概略構成の一例を示す図である。 第4変形例に係る流路の概略構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る油圧緩衝装置の断面図の一例である。 圧縮行程における第2ピストン部の断面図の一例である。 伸長行程における第2ピストン部の断面図の一例である。 第3実施形態に係る油圧緩衝装置の断面図の一例である。 第4実施形態に係る油圧緩衝装置の断面図の一例である。 第5実施形態に係る油圧緩衝装置の断面図の一例である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、懸架装置1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る第2ピストン部100を構成する部品の斜視図の一例である。
図3は、図1のIII部の拡大図の一例である。
懸架装置1は、ストラット式サスペンションであり、図1に示すように、油圧緩衝装置2と、油圧緩衝装置2の外側に配置されたコイルスプリング3とを備えている。また、懸架装置1は、コイルスプリング3における、後述するピストンロッド20の軸方向の第1側(図1では下側)の端部を支持する下スプリングシート4と、コイルスプリング3における、軸方向の第2側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート5と、を備えている。以下では、ピストンロッド20の軸方向を、単に「軸方向」と称する場合がある。また、「軸方向の第1側」を単に「下側」、「軸方向の第2側」を単に「上側」と称する場合がある。
懸架装置1は、上側の端部に取り付けられて、この懸架装置1を車両に取り付けるための車体側取付ブラケット6と、後述するシリンダ部10における下側の端部に固定されて、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側取付ブラケット7とを備えている。また、懸架装置1は、シリンダ部10およびピストンロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー8を備えている。
以下、油圧緩衝装置2について詳述する。
油圧緩衝装置2は、図1に示すように、複筒型式油圧緩衝装置であり、シリンダ部10と、ピストンロッド20と、ピストンロッド20における下側の端部に取付けられた第1ピストン部30と、を備えている。また、油圧緩衝装置2は、シリンダ部10の後述する内シリンダ12における下側の端部に取付けられたボトムバルブ40と、内シリンダ12において、第1ピストン部30よりも上側に設けられた第2ピストン部100と、を備えている。
〔シリンダ部10〕
シリンダ部10は、円筒状の外シリンダ11と、外シリンダ11内に収容される円筒状の内シリンダ12とを備えている。外シリンダ11および内シリンダ12は、円筒の中心線方向が軸方向と一致するように配置されている。また、シリンダ部10は、下側の端部を塞ぐ底蓋13を備えている。そして、シリンダ部10は、内シリンダ12の外周面と外シリンダ11の内周面とで、リザーバ室Rを形成している。外シリンダ11内部には流体の一例としてのオイルが充填されている。なお、外シリンダ11内には、水等の液体や、空気等の気体が充填されていても良い。以下の説明においては、外シリンダ11の中心線から半径方向において中心線側を「内側」と称し、中心線側とは反対側を「外側」と称する場合もある。
シリンダ部10は、外シリンダ11の内側に配置されて内シリンダ12における上側の端部を塞ぐとともにピストンロッド20を移動(摺動)可能に支持するロッドガイド部14と、外シリンダ11における上側の端部に装着されたバンプストッパキャップ15とを備えている。また、シリンダ部10は、外シリンダ11の上部に、外シリンダ11内のオイルの漏れや外シリンダ11内への異物の混入を防ぐオイルシール16を備えている。
〔ピストンロッド20〕
ピストンロッド20は、中実または中空の棒状の部材であり、円柱状または円筒状のロッド部21を有している。また、ピストンロッド20は、下側の端部に第1ピストン部30を取り付けるための下側取付部22と、上側の端部に車体側取付ブラケット6を取り付けるための上側取付部23とを有している。下側取付部22および上側取付部23の端部には雄ねじが形成されている。
ピストンロッド20の所定の位置には、全周に亘って外周面から凹んだ円周溝201が形成されている。円周溝201における軸方向に平行な面で切断した断面形状は、三角形であることを例示することができる。
また、ピストンロッド20には、軸方向に所定の範囲に亘って外周面から凹んだ軸方向溝202が形成されている。軸方向溝202は、周方向の一部に形成されている。軸方向溝202は、周方向に複数形成されていても良い。また、円周溝201と軸方向溝202は、重なり合うことも可能である。所定の範囲については、後で詳述する。
〔第1ピストン部30〕
第1ピストン部30は、第1ピストン31と、第1ピストン31に形成された複数の油路の内の一部の油路における下側の端部を塞ぐ下側バルブ群32と、第1ピストン31に形成された一部の油路における上側の端部を塞ぐ上側バルブ群33と、を備えている。
第1ピストン31は、その外周面に設けられた、第1ピストン31の外周面と内シリンダ12の内周面との間の隙間をシールする部材を介して内シリンダ12の内周面に接触し、内シリンダ12内のオイルが封入された空間を、第1ピストン31よりも下側の第1室Y1と、第1ピストン31よりも上側の第2室Y2とに区画する。
〔ボトムバルブ40〕
ボトムバルブ40は、軸方向に貫通する複数の油路を有するバルブボディ41と、バルブボディ41の下側に設けられる下側バルブ42と、バルブボディ41の上側に設けられる上側バルブ43とを備えている。
ボトムバルブ40のバルブボディ41は、第1室Y1とリザーバ室Rとを区画する。
〔第2ピストン部100〕
第2ピストン部100は、ピストンロッド20に保持された第2ピストン110と、第2ピストン110に対して移動可能に支持されたリング120と、リング120に対して軸方向の力を付与する弾性部材130と、を備えている。
(第2ピストン110)
第2ピストン110は、円筒状の円筒状部111と、円筒状部111における下端部から内側に突出した内側突出部112と、を有している。また、第2ピストン110は、円筒状部111における上端部から外側に突出した上側突出部113と、内側突出部112と上側突出部113との間において円筒状部111の外周面から外側に突出した下側突出部114と、を有している。
円筒状部111は、内径がピストンロッド20の外周面の径以上であり、ピストンロッド20の周囲に配置される。円筒状部111における上側突出部113の下方には、半径方向に貫通する貫通孔111hが形成されている。貫通孔111hは、周方向の一部に形成されている。貫通孔111hは、周方向に複数形成されていても良い。
内側突出部112は、円筒状部111における下端部から軸方向に傾斜する方向に全周に亘って突出している。内側突出部112における先端部がピストンロッド20の円周溝201に嵌り込むことで、第2ピストン110がピストンロッド20に対して移動しないようにピストンロッド20に保持される。
上側突出部113および下側突出部114は、薄い円環状の部位であり、外径が内シリンダ12の内周面の径よりも小さい。上側突出部113と下側突出部114との間に、リング120が上側、弾性部材130が下側となるように、リング120と弾性部材130とが上下方向に重ねて配置されている。
第2ピストン110の材質は、金属であることを例示することができる。また、円筒状部111、内側突出部112、上側突出部113および下側突出部114は、例えば、鋳造および切削加工により一体的に成形されることを例示することができる。
(リング120)
リング120は、周方向の一部に切り欠き121が形成された略円筒状の部材である。言い換えれば、リング120は、軸方向に見た場合の形状がC字状である。リング120が内シリンダ12内に挿入される前の状態で、リング120の内周面の径は第2ピストン110の円筒状部111の外径以上であり、リング120の外周面の径は内シリンダ12の内周面の径以上である。そして、リング120を内シリンダ12内に挿入する際に、弾性変形させながら挿入することで、リング120の外周面が内シリンダ12の内周面と接触する。また、リング120が内シリンダ12内に挿入された状態で、リング120の内周面が第2ピストン110の円筒状部111の外周面と接触することが好ましい。
リング120の外周面が内シリンダ12の内周面と接触することで、第2ピストン部100は、第2室Y2を、リング120よりも上側の第3室Y3と、リング120よりも下側の第4室Y4とに区画する。
リング120の材質は、金属や樹脂であることを例示することができる。金属は、鉄鋼や、銅と亜鉛の合金の一種である真鍮であることを例示することができる。樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であることを例示することができる。
(弾性部材130)
弾性部材130は、中央部に貫通孔131が形成された円環状であるとともに、周方向の一部に切り欠き132が形成されたC字状の部材である。弾性部材130の外径は、内シリンダ12の内径よりも小さい。貫通孔131の径は、第2ピストン110の円筒状部111の外径よりも大きい。弾性部材130における軸方向に平行な面で切断した断面形状は、上側に凸の半円弧状であることを例示することができる。
なお、弾性部材130は、上下逆向きに取り付けられていても良い。つまり、弾性部材130は、下側に凸の半円弧状であっても良い。また、弾性部材130は、皿ばねであっても良い。また、弾性部材130は、円筒状のゴムにて成形された部材であっても良い。
リング120と弾性部材130とに力が作用していない状態で、リング120における軸方向の大きさと、弾性部材130における軸方向の大きさとを加算した大きさが、第2ピストン110の上側突出部113と下側突出部114との間の隙間における上下方向の大きさよりも小さくなるように設定されている。これにより、少なくともリング120は、上側突出部113と下側突出部114との間で上下方向に移動可能である。
以上のように構成された第2ピストン部100は、以下のようにしてピストンロッド20に取り付ける。すなわち、先ず、第2ピストン110の上側突出部113と下側突出部114との間にリング120と弾性部材130とを装着する。リング120と弾性部材130とを装着する際には、リング120の切り欠き121、弾性部材130の切り欠き132を拡げて内径が第2ピストン110の上側突出部113の外径よりも大きくなるように弾性変形させる。そして、第2ピストン110にリング120と弾性部材130とを装着した状態で、第2ピストン110の円筒状部111内に、ピストンロッド20を下側の端部側から挿入する。そして、第2ピストン110の内側突出部112の先端部を、ピストンロッド20の円周溝201に嵌め込む。
ピストンロッド20に第2ピストン部100を取り付けた後に、ピストンロッド20の下側の端部に第1ピストン部30を取り付ける。
ピストンロッド20に形成された軸方向溝202が形成されている所定の範囲は、ピストンロッド20に第2ピストン部100が装着された状態で、第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hが形成された部位から、円周溝201の下方の部位までである。つまり、軸方向溝202は、第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hおよび軸方向溝202を介して、第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能なように形成されている。このように、貫通孔111hおよび軸方向溝202が、第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路Cとして機能する。
(第2ピストン部100の作用)
図4は、シリンダ部10からピストンロッド20が突出した量(突出量)が少なくなる圧縮行程における第2ピストン部100の断面図の一例である。
図5は、ピストンロッド20の突出量が多くなる伸長行程における第2ピストン部100の断面図の一例である。
ピストンロッド20の突出量が少なくなる圧縮行程においては、リング120の下面に動圧が作用するため、リング120の上面が第2ピストン110の上側突出部113に突き当たる。これにより、リング120が、第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hの開口部を塞ぐ。その結果、圧縮行程においては、第4室Y4のオイルは、ピストンロッド20の軸方向溝202および貫通孔111hを通って第3室Y3へ移動せず、リング120の切り欠き121(図2参照)を通って第3室Y3へ移動する。これにより、減衰力が生じる。
ピストンロッド20の突出量が多くなる伸長行程においては、第3室Y3の圧力が高まり、第3室Y3の圧力によりリング120の上面に作用する力が、弾性部材130によりリング120の下面に作用する力よりも大きくなると、リング120は下方へ移動する。リング120が下方へ移動して、リング120が、第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hの開口部を塞がなくなると、第3室Y3のオイルは、貫通孔111hおよびピストンロッド20の軸方向溝202、言い換えれば、流路Cを通って第4室Y4へ移動する。また、第3室Y3のオイルは、リング120の切り欠き121(図2参照)を通って第4室Y4へ移動する。これらにより、減衰力が生じる。
ただし、伸長行程において第3室Y3の圧力が高まっても、第3室Y3の圧力によりリング120の上面に作用する力が、弾性部材130によりリング120の下面に作用する力よりも小さい場合には、リング120は下方へ移動せず、リング120の上面は第2ピストン110の上側突出部113に接触する。また、リング120が、第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hの開口部を塞ぐ。その結果、伸長行程においても、第3室Y3のオイルは、貫通孔111hおよびピストンロッド20の軸方向溝202を通って第4室Y4へ移動せず、リング120の切り欠き121(図2参照)を通って第4室Y4へ移動する。これにより、リング120の上面が第2ピストン110の上側突出部113から離れ、リング120が第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hの開口部を塞いでいない場合よりも高い減衰力が生じる。
ここで、伸長行程における減衰力は高い方が望ましい。例えば、旋回時、内輪側の浮き上がりを抑制することでロールの発生の抑制となり、乗り心地の向上に寄与するからである。
しかしながら、伸長行程における減衰力を高めすぎると、硬い乗り心地になってしまい、却って乗り心地を悪化させてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態においては、弾性部材130によりリング120の下面に作用する力は、第3室Y3の圧力を所定圧力でリリーフするように設定されている。例えば、第3室Y3の圧力が、所定圧力となったときに、リング120が第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hの開口部を塞がなくなる位置まで下方へ移動するように設定されている。
図6は、第3室Y3の圧力の変化の一例を示す図である。
伸長行程が始まると徐々に第3室Y3の圧力が高まる。そして、所定圧力で、リング120が第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hの開口部を塞がなくなる位置まで下方へ移動して、オイルが第3室Y3から第4室Y4へ流れるので、伸長行程において内シリンダ12内の圧力がリリーフされる。
以上説明したように、油圧緩衝装置2は、オイルシール16にてシールされた、流体の一例としてのオイルを収容するシリンダの一例としての内シリンダ12内を第1室Y1と第2室Y2とに区画する第1ピストン部30と、第2ピストン部100とを備える緩衝装置の一例である。第2ピストン部100は、第2室Y2内に設けられて、第2室Y2内を、オイルシール16側の第3室Y3と第1ピストン部30側の第4室Y4とに区画するとともに、第3室Y3内の圧力が予め定められた所定圧力未満である場合には第3室Y3内のオイルが第4室Y4に流れるのを抑制し、第3室Y3内の圧力が所定圧力以上となった場合に第3室Y3内のオイルが第4室Y4に流れるのを許容する。
油圧緩衝装置2によれば、第3室Y3内の圧力が所定圧力以上となった場合に第3室Y3内のオイルが第4室Y4に流れるのを許容する流路Cを有するので、伸長行程において第3室Y3内の圧力が高くなり過ぎないようにすることができる。その結果、乗り心地の悪化を抑制することができる。
ここで、第2ピストン部100は、内シリンダ12の内周面を摺動する摺動部の一例としてのリング120と、リング120を移動可能に保持する保持部の一例としての第2ピストン110と、を備える。また、第2ピストン部100は、オイルを第3室Y3と第4室Y4との間で流通可能に設けられるとともに開口面積が変更され得る流路Cと、リング120と第2ピストン110との間に設けられ、流路Cの開口面積を減少させる方向の力を付与する弾性体の一例としての弾性部材130と、を備える。
第2ピストン部100によれば、伸長行程において第3室Y3内の圧力が高くなり過ぎないようにする機構を、第1ピストン部30の上側でピストンロッド20に保持される態様で設けることができる。
そして、流路Cは、第2ピストン部100を保持するロッドの一例としてのピストンロッド20の外周面に形成された軸方向溝202を用いて形成される。つまり、本実施形態においては、流路Cは、第2ピストン110の貫通孔111hおよび軸方向溝202にて構成されている。これにより、オイルを第3室Y3から第4室Y4へ確度高く流すことができるとともに、流路Cを簡易に形成することができる。
なお、第2ピストン110は、円筒状部111と、内側突出部112と、上側突出部113と、下側突出部114とは一体的に成形されていなくても良い。例えば、円筒状部111の上部と上側突出部113とが一体的に成形されたものと、円筒状部111の下部と下側突出部114と内側突出部112とが一体的に成形されたものとに2分割されていても良い。かかる場合、円筒状部111の上部と上側突出部113とが一体的に成形されたものは、例えば、ピストンロッド20の外周面に嵌め込まれたクリップにより、上方向に移動できないようにすると良い。
また、ピストンロッド20に形成された円周溝201および第2ピストン110の内側突出部112は全周に亘って連続的に形成されていなくても良い。円周溝201および内側突出部112は周方向に、間欠的に形成されていても良い。
(流路Cの変形例)
以下に、第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路Cの変形例について説明する。
図7は、第1変形例に係る流路C1の概略構成の一例を示す図である。
第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路C1は、ピストンロッド20の内部を用いて形成されていても良い。例えば、図7に示すように、流路C1の一部は、ピストンロッド20における第2ピストン110の円筒状部111の貫通孔111hに対応する位置から半径方向に延びる第1孔203と、ピストンロッド20における円周溝201の下方の第4室Y4と第1孔203とを連通する第2孔204とから構成されていても良い。
なお、流路Cと流路C1とを組み合わせて用いても良い。例えば、流路Cが形成された周方向における部位と、流路C1が形成された周方向における部位とを異ならせることにより、流路Cと流路C1とを形成しても良い。
図8は、第2変形例に係る流路C2の概略構成の一例を示す図である。
第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路C2は、ピストンロッド20の外周面から凹んだ第1溝と、第2ピストン110の内周面から凹んだ第2溝とが対向する部位を用いて形成されていても良い。例えば、図8に示すように、第2ピストン110の円筒状部111における貫通孔111hの下方に、円筒状部111の内周面から凹むとともに軸方向に延びる軸方向溝111vを形成する。そして、ピストンロッド20に形成された軸方向溝202(第1溝の一例)と、第2ピストン110に形成された軸方向溝111v(第2溝の一例)とを対向するように配置して流路C2の一部を形成しても良い。
図9は、第3変形例に係る流路C3の概略構成の一例を示す図である。
第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路C3は、ピストンロッド20に形成された軸方向溝202を用いることなく、第2ピストン110の内周面から凹んだ溝を用いて形成されていても良い。例えば、図9に示すように、第2ピストン110の円筒状部111における貫通孔111hの下方に、円筒状部111の内周面から凹むとともに軸方向に延びる軸方向溝111wを形成するとともに、軸方向溝111wの下方における内側突出部112に切り欠き112wを形成する。そして、貫通孔111h、軸方向溝111wおよび切り欠き112wを通って第3室Y3から第4室Y4へオイルが流れる流路C3としても良い。
図10は、第4変形例に係る流路C4の概略構成の一例を示す図である。
第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路C4は、第2ピストン110の内部を用いて形成されていても良い。例えば、図10に示すように、第2ピストン110の円筒状部111における貫通孔111hの下方に、円筒状部111の内部および内側突出部112を軸方向に貫通する軸方向貫通孔112zを形成する。そして、貫通孔111hおよび軸方向貫通孔112zを通って第3室Y3から第4室Y4へオイルが流れる流路C4としても良い。
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態に係る油圧緩衝装置82の断面図の一例である。
第2実施形態に係る油圧緩衝装置82は、第1実施形態に係る油圧緩衝装置2に対して、第2ピストン部100に相当する第2ピストン部200が異なるとともに、ピストンロッド20に軸方向溝202が形成されていない点が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
第2ピストン部200は、ピストンロッド20に保持された第2ピストン210と、第2ピストン210に保持されたリング220と、弾性部材130と、リング220と弾性部材130との間に介在する介在部材240とを備えている。
(第2ピストン210)
第2ピストン210は、第2ピストン110に対して、円筒状部111の外周面から外側に突出して上側突出部113との間にリング220を保持する中央突出部215を有している。
中央突出部215は、薄い円環状の部位であり、外径が介在部材240の内径よりも小さく、内シリンダ12内に挿入された状態のリング220の内径よりも大きい。中央突出部215の軸方向の位置は、上側突出部113と中央突出部215との間における軸方向の大きさが、リング120における軸方向の大きさと同じとなる位置であることが望ましい。ただし、上側突出部113と中央突出部215との間における軸方向の大きさは、リング120における軸方向の大きさよりもやや大きくても良い。そして、中央突出部215は、上側突出部113との間に、リング220を保持する。
(リング220)
リング220は、第1実施形態に係るリング120に対して、貫通孔222が形成されている点が異なる。
貫通孔222は、上側の開口部の位置が第2ピストン210の上側突出部113の半径方向の外側となるように形成され、下側の開口部の位置が上側の開口部の位置よりも、半径方向の内側となるように形成されている。そして、第2実施形態においては、貫通孔222が、第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能な流路Cとして機能する。つまり、第2実施形態においては、流路Cは、リング220の内部を用いて形成される。なお、貫通孔222は、軸方向に平行であっても良い。また、貫通孔222は、周方向に複数形成されていても良い。
(介在部材240)
介在部材240は、薄い円環状の部材である。介在部材240の内径は、第2ピストン210の中央突出部215の外径以上であり、介在部材240の外径は、第2ピストン210の下側突出部114と同じであることを例示することができる。そして、介在部材240は、外周部が、リング220の貫通孔222の下側の開口部よりも外側に位置し、貫通孔222の下側の開口部を塞ぐことが可能である。
介在部材240は、第2ピストン110の上側突出部113と下側突出部114との間において、リング220と弾性部材130との間に配置され、凸状の弾性部材130における頂部が介在部材240に接触する。そして、介在部材240は、弾性部材130により、リング220に近づく方向の力が付与される。言い換えれば、介在部材240は、流路Cの開口面積を減少させる方向の力が付与される。
(第2ピストン部200の作用)
図12は、圧縮行程における第2ピストン部200の断面図の一例である。
図13は、伸長行程における第2ピストン部200の断面図の一例である。
圧縮行程においては、介在部材240の下面に動圧が作用するため、介在部材240の上面がリング220の下面に突き当たる。これにより、介在部材240が、リング220の貫通孔222の下側の開口部を塞ぐ。その結果、圧縮行程においては、第4室Y4のオイルは、リング220の貫通孔222を通って第3室Y3へ移動せず、リング220の切り欠き121(図2参照)を通って第3室Y3へ移動する。これにより、減衰力が生じる。
伸長行程においては、第3室Y3の圧力が高まり、第3室Y3の圧力により介在部材240の上面に作用する力が、弾性部材130により介在部材240の下面に作用する力よりも大きくなると、介在部材240は下方へ移動する。介在部材240が下方へ移動して、リング220の貫通孔222の開口部を塞がなくなると、第3室Y3のオイルは、貫通孔222を通って第4室Y4へ移動する。また、第3室Y3のオイルは、リング220の切り欠き121(図2参照)を通って第4室Y4へ移動する。これらにより、減衰力が生じる。
ただし、伸長行程において第3室Y3の圧力が高まっても、第3室Y3の圧力により介在部材240の上面に作用する力が、弾性部材130により介在部材240の下面に作用する力よりも小さい場合には、介在部材240は下方へ移動せず、介在部材240の上面はリング220の下面に接触し、貫通孔222の開口部を塞ぐ。その結果、伸長行程においても、第3室Y3のオイルは、貫通孔222を通って第4室Y4へ移動せず、リング220の切り欠き121(図2参照)を通って第4室Y4へ移動する。これにより、介在部材240の上面がリング220の下面から離れ、介在部材240が貫通孔222の開口部を塞いでいない場合よりも高い減衰力が生じる。
以上説明したように油圧緩衝装置82は、摺動部の一例としてのリング220および介在部材240は、内シリンダ12の内周面を摺動し、流路Cが形成されている摺動部材の一例としてのリング220と、流路Cの開口部を閉塞可能な弁体の一例としての介在部材240とを有する。このように構成された油圧緩衝装置82によれば、第3室Y3内の圧力が所定圧力以上となった場合に第3室Y3内のオイルが第4室Y4に流れるのを許容する流路Cを有するので、伸長行程において第3室Y3内の圧力が高くなり過ぎないようにすることができる。その結果、乗り心地の悪化が抑制される。
<第3実施形態>
図14は、第3実施形態に係る油圧緩衝装置83の断面図の一例である。
第3実施形態に係る油圧緩衝装置83は、第1実施形態に係る油圧緩衝装置2に対して、第2ピストン部100に相当する第2ピストン部300が異なるとともに、ピストンロッド20に軸方向溝202が形成されていない点が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第3実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
第3実施形態に係る第2ピストン部300は、所謂ボール弁350を有している点が、第1実施形態に係る第2ピストン部100と異なる。
第2ピストン部300は、ピストンロッド20に保持された第2ピストン310と、第2ピストン310に保持されてボール弁350を支持する支持部材360とを備えている。
支持部材360は、第1実施形態に係るリング120に対して、ボール弁350を収容する収容部361が形成されているとともに、収容部361と外部とを連通する軸方向の貫通孔362が形成されている点が異なる。収容部361は、円柱状の第1空洞363と、第1空洞363の上側に形成された円錐状の第2空洞364とにより構成される。貫通孔362は、第2空洞364から軸方向に延びている。
ボール弁350は、球状のボール351と、ボール351に対して上側の力を付与するコイルバネ352とを有している。
第2ピストン310は、第2ピストン110に対して、下側突出部114に軸方向の貫通孔311が形成されている点が異なる。また、第2ピストン310の上側突出部113の外径は、支持部材360の貫通孔362よりも内側となるように設定されている。
下側突出部114は、コイルバネ352における下側の端部を支持する。貫通孔311の径は、コイルバネ352のコイル径よりも小さい。
第2ピストン310の上側突出部113と下側突出部114との間における軸方向の大きさが、支持部材360における軸方向の大きさと同じであることが望ましい。ただし、上側突出部113と下側突出部114との間における軸方向の大きさは、支持部材360における軸方向の大きさよりもやや小さくても良い。そして、支持部材360は、第2ピストン310の上側突出部113と下側突出部114との間に保持される。下側突出部114に形成された貫通孔311は、第3室Y3から第4室Y4へオイルを流通させることが可能なように、支持部材360の収容部361に対向する部位に配置される。
このように構成された油圧緩衝装置83においても、第3室Y3内の圧力が所定圧力以上となった場合にボール351がコイルバネ352から受ける力に抗して移動するように設定することで、伸長行程において第3室Y3内の圧力が高くなり過ぎないようにすることができる。その結果、乗り心地の悪化が抑制される。
<第4実施形態>
図15は、第4実施形態に係る油圧緩衝装置84の断面図の一例である。
第4実施形態に係る油圧緩衝装置84は、第1実施形態に係る油圧緩衝装置2に対して、シリンダ部10に相当するシリンダ部410が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第4実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
第4実施形態に係るシリンダ部410は、第1実施形態に係る内シリンダ12の内側にさらにサブシリンダ417を備える点が異なる。また、油圧緩衝装置84は、第2ピストン部100がサブシリンダ417内を摺動する点が異なる。つまり、シリンダ部410は、第1ピストン部30が摺動する第1シリンダの一例としての内シリンダ12と、内シリンダ12の内側に設けられて第2ピストン部100が摺動する第2シリンダの一例としてのサブシリンダ417とを有する。
サブシリンダ417は、内シリンダ12の上部において、ロッドガイド部14に固定されていることを例示することができる。
第2ピストン部100は、第1実施形態とは異なり、サブシリンダ417内に挿入可能な大きさに設定されている。つまり、第2ピストン110(図2参照)および弾性部材130(図2参照)の外径は、内シリンダ12の内径よりも小さい。
また、リング120(図2参照)は、サブシリンダ417内に挿入する際に、弾性変形させながら挿入することで、リング120の外周面がサブシリンダ417の内周面と接触する大きさに設定されている。リング120の外周面がサブシリンダ417の内周面と接触することで、第2ピストン部100は、第2室Y2を、サブシリンダ417内におけるリング120よりも上側の空間の第3室Y3と、サブシリンダ417内におけるリング120よりも下側の空間および内シリンダ12とサブシリンダ417との間の空間から構成される第4室Y4とに区画する。
以上のように構成された油圧緩衝装置84においては、第3室Y3の容積を、第1実施形態に係る第3室Y3の容積よりも小さくすることができるので、第1実施形態に係る油圧緩衝装置2よりも早期に第3室Y3の圧力を高めることができる。その結果、伸長行程における減衰力を早期に高めることができる。
なお、第2実施形態に係る油圧緩衝装置82および第3実施形態に係る油圧緩衝装置83においても、シリンダ部10の代わりにシリンダ部410を適用するとともに、第2ピストン部200、第2ピストン部300がシリンダ部410の内周面を摺動するようにしても良い。
<第5実施形態>
図16は、第5実施形態に係る油圧緩衝装置85の断面図の一例である。
第5実施形態に係る油圧緩衝装置85は、第4実施形態に係る油圧緩衝装置84に対して、シリンダ部410に相当するシリンダ部510が異なる。以下、第4実施形態と異なる点について説明する。第4実施形態と第5実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
シリンダ部510においては、シリンダ部410に対して、内シリンダ12とサブシリンダ417とが一体化されている点が異なる。例えば、シリンダ部510は、内シリンダ12に相当する内シリンダ512と、サブシリンダ417に相当するサブシリンダ517と、内シリンダ512とサブシリンダ517とを接続する接続部518とを有している。内シリンダ512の上端部はサブシリンダ517の下端部よりも下方に設けられている。接続部518は、内シリンダ512の上端部とサブシリンダ517の下端部とを接続するように、上側に行くに従って徐々に内径および外径が小さくなっている。
第1ピストン部30が摺動する第1シリンダの一例としての内シリンダ512と、内シリンダ512よりも内径が小さいとともに第2ピストン部100が摺動する第2シリンダの一例としてのサブシリンダ517と、内シリンダ512とサブシリンダ517とを接続する接続部518とは、例えば、絞り加工等のプレス加工にて一体的に成形されていることを例示することができる。これにより、シリンダ部510を簡易に構成することが可能となる。
なお、第2実施形態に係る油圧緩衝装置82および第3実施形態に係る油圧緩衝装置83においても、シリンダ部10の代わりにシリンダ部510を適用するとともに、第2ピストン部200、第2ピストン部300がシリンダ部510の内周面を摺動するようにしても良い。
なお、上述した第1実施形態に係る第2ピストン部100、第2実施形態に係る第2ピストン部200、第3実施形態に係る第2ピストン部300、第4実施形態に係るシリンダ部410、第5実施形態に係るシリンダ部510の構成を、軸方向に直交する面にて反転させて、第1ピストン部30とボトムバルブ40との間に設けても良い。これにより、圧縮行程において内シリンダ12の下部の圧力が高くなり過ぎないようにすることができる。
なお、何れの実施形態も、例えば第2ピストン部(例えば第2ピストン部100)を第1ピストン部(例えば第1ピストン部30)よりも軸方向下側に上下反転して設け、内シリンダ12、サブシリンダ417、又は、内シリンダ512とサブシリンダ517と接続部518とが一体化された物を上下反転して外シリンダ11の軸方向下側に設けることで、圧縮工程への応用が可能である。
1…懸架装置、2,82,83,84,85…油圧緩衝装置、3…コイルスプリング、10,410,510…シリンダ部、12,512…内シリンダ、14…ロッドガイド部、16…オイルシール、20…ピストンロッド、30…第1ピストン部、100,200,300…第2ピストン部、110,210,310…第2ピストン、111v,111w…軸方向溝、111z…軸方向貫通孔、120,220…リング、130…弾性部材、202…軸方向溝、203…第1孔、204…第2孔、222…貫通孔、240…介在部材、417,517…サブシリンダ、518…接続部、Y1…第1室、Y2…第2室、Y3…第3室、Y4…第4室、C,C1,C2,C3,C4…流路

Claims (9)

  1. オイルシールにてシールされた、流体を収容するシリンダ内を第1室と第2室とに区画する第1ピストン部と、
    前記第2室内に設けられて、前記第2室内を、前記オイルシール側の第3室と前記第1ピストン部側の第4室とに区画するとともに、前記第3室内の圧力が予め定められた所定圧力以上となった場合に前記第3室内の流体が前記第4室に流れるのを許容する流路を有する第2ピストン部と、
    を備え
    前記第2ピストン部は、前記シリンダの内周面を摺動する摺動部と、前記摺動部を移動可能に保持する保持部と、前記流体を前記第3室と前記第4室との間で流通可能に設けられるとともに前記摺動部によって開口面積が変更され得る前記流路と、前記摺動部と前記保持部との間に設けられ、前記摺動部に前記流路の前記開口面積を減少させる方向の力を付与する弾性体と、を備える、
    緩衝装置。
  2. 前記流路は、前記第2ピストン部を保持するロッドに形成される、
    請求項に記載の緩衝装置。
  3. 前記流路は、前記保持部の内周面または前記保持部の内部に形成される、
    請求項に記載の緩衝装置。
  4. 前記流路は、前記第2ピストン部を保持するロッドの外周面から凹んだ第1溝と、前記ロッドの外側に設けられた前記保持部の内周面から凹んだ第2溝とが対向する部位を用いて形成される、
    請求項に記載の緩衝装置。
  5. 前記流路は、前記摺動部の内部を用いて形成される、
    請求項に記載の緩衝装置。
  6. 前記摺動部は、前記シリンダの内周面を摺動し、前記流路が形成されている摺動部材と、前記流路の開口部を閉塞可能な弁体とを有する、
    請求項に記載の緩衝装置。
  7. 前記シリンダは、前記第1ピストン部が摺動する第1シリンダと、前記第1シリンダの内側に設けられて前記第2ピストン部が摺動する第2シリンダとを有する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の緩衝装置。
  8. 前記シリンダは、前記第1ピストン部が摺動する第1シリンダと、前記第1シリンダよりも内径が小さいとともに前記第2ピストン部が摺動する第2シリンダと、前記第1シリンダと前記第2シリンダとを接続する接続部とが一体的に成形されている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の緩衝装置。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の緩衝装置と、前記緩衝装置の外側に配置されたコイルスプリングと、
    を備える懸架装置。
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