JP7113143B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、例えば4輪自動車等の車両に搭載され、車両の振動を緩衝するのに好適に用いられるシリンダ装置に関する。
一般に、4輪自動車等の車両には、各車輪(車軸側)と車体との間にそれぞれ油圧緩衝器としてのシリンダ装置が設けられている。このシリンダ装置は、シリンダに対してピストンロッドが伸縮することにより、車両の振動を緩衝する。シリンダ装置には、ピストンロッドが大きく伸長したときに、ピストンロッドの伸び切り限界を超えないようにリバウンド制御機構が設けられている。リバウンド制御機構は、ピストンロッドの外周側に設けられたばね部材を含んで構成されている(特許文献1)。
米国特許第8418820号明細書
ところで、特許文献1によるものでは、リバウンド制御機構を構成するばね部材は、ピストンロッドを取囲むコイルばねとして形成され、シリンダ内に自由状態で配置されている。このために、ピストンロッドの伸長、縮小動作時には、ピストンロッドをガイドするロッドガイドに対しばね部材が衝突して音を発する虞があるという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、ピストンロッドの伸長、縮小動作時にばね部材が発する音を抑制し、静粛性を向上できるようにしたシリンダ装置を提供することにある。
本発明の一実施形態は、作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内をロッド側室とボトム側室に区画するピストンと、前記ピストンに連結されるピストンロッドと、前記シリンダの一端に設けられて前記ピストンロッドを挿通させて閉塞する閉塞部材と、前記ピストンが前記シリンダ内の前記閉塞部材に向けて移動する前記ピストンロッドの伸び行程のときに作動するリバウンド制御機構と、からなるシリンダ装置において、前記リバウンド制御機構は、前記ピストンと前記閉塞部材との間に位置して前記ピストンロッドの外周側に設けられたばね部材と、前記閉塞部材側に設けられ前記ばね部材の一端が取付けられるばね受けと、からなり、前記ばね受けは、前記シリンダと前記閉塞部材との間に固定される筒部と、前記筒部の他端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部とを有し、該第2鍔部によって、前記ばね部材の一端側を間接的または直接的に固定する構成とし、前記ばね受けは、前記第2鍔部に係合される第3鍔部と、該第3鍔部から前記ピストンに向け突出して設けられ前記ばね部材の一端側に圧入されるばね取付部とを含むことを特徴としている。
また、本発明の一実施形態は、作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内をロッド側室とボトム側室に区画するピストンと、前記ピストンに連結されるピストンロッドと、前記シリンダの一端に設けられて前記ピストンロッドを挿通させて閉塞する閉塞部材と、前記ピストンが前記シリンダ内の前記閉塞部材に向けて移動する前記ピストンロッドの伸び行程のときに作動するリバウンド制御機構と、からなるシリンダ装置において、前記リバウンド制御機構は、前記ピストンと前記閉塞部材との間に位置して前記ピストンロッドの外周側に設けられたばね部材と、前記閉塞部材側に設けられ前記ばね部材の一端が取付けられるばね受けと、からなり、前記ばね受けは、前記シリンダと前記閉塞部材との間に固定される筒部と、前記筒部の他端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部とを有し、該第2鍔部によって、前記ばね部材の一端側を間接的または直接的に固定する構成とし、前記ばね受けは、前記第2鍔部から前記ピストンに向け突出して設けられたばね取付部を含んで構成され、前記ばね取付部は、外周側に前記ばね部材が嵌合されることを特徴としている。

本発明の一実施形態によれば、ピストンロッドの伸長、縮小動作時にばね部材が発する音を抑制でき、静粛性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態によるシリンダ装置としての油圧緩衝器を示す断面図である。 図1中のロッドガイド、リバウンド制御機構等を拡大して示す断面図である。 図1中の内筒、抵抗手段、ストッパ機構等をピストンロッドが縮小している状態で示す断面図である。 内筒、抵抗手段、ストッパ機構等をピストンロッドが伸長している状態で示す図3と同様位置の断面図である。 内筒、抵抗手段、ストッパ機構等をピストンロッドが大きく伸長している状態で示す断面図である。 内筒、抵抗手段、ストッパ機構等をピストンロッドが大きく伸長してから縮小した状態で示す図5と同様位置から見た断面図である。 内筒、ピストンロッド、他のシリンダおよびブッシュを図3中の矢示VII-VII方向から拡大して見た断面図である。 図2中の抵抗手段を構成する軸方向移動部材を単体で示す平面図である。 図2中の抵抗手段を構成する固定部材を単体で示す平面図である。 本発明の第2の実施形態によるばね受けを備えたリバウンド制御機構をロッドガイド等と一緒に図2と同様位置から見た断面図である。 本発明の第3の実施形態によるばね受けを備えたリバウンド制御機構をロッドガイド等と一緒に図2と同様位置から見た断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るシリンダ装置を、油圧緩衝器に適用した場合を例に挙げて、添付図面に従って詳細に説明する。なお、各図面では、各種通路の形状、作動油の流れが明瞭になるように、各種通路を実際のものよりも大きく記載している。また、実施形態では、油圧緩衝器を、一端(一側)を上端(上側)とし、他端(他側)を下端(下側)とて配置した場合を例示している。
まず、図1乃至図9は本発明の第1の実施形態を示している。図1において、油圧緩衝器1は、その外殻をなす筒状の外筒2と、後述の内筒5、ピストン6、ピストンロッド7、ロッドガイド9およびストッパ機構14とを含んで、複筒式の緩衝器として構成されている。
油圧緩衝器1の外筒2は、その一端側となる上端側が開口端となり、他端側となる下端側がボトムキャップ2Aによって閉塞された閉塞端となっている。図2に示すように、外筒2の上端側(開口端側)には、径方向の内側に屈曲したかしめ部2Bが設けられている。かしめ部2Bは、外筒2の開口端側を閉塞する蓋体3を抜止め状態で保持している。
環状円板からなる蓋体3は、外筒2の開口端側を閉塞するために後述のロッドガイド9に当接した状態で、その外周側が外筒2のかしめ部2Bにより固定されている。蓋体3の内周側には、弾性材料からなるロッドシール4が取付けられている。ロッドシール4は、蓋体3と後述のピストンロッド7との間をシールしている。
シリンダとしての内筒5は、外筒2内に中心軸線を同じくして設けられている。内筒5の下端側は、ボトムキャップ2A側にボトムバルブ5Aを介して嵌合状態で固定されている。内筒5の上端側の内周には、後述のばね受け13を介してロッドガイド9が位置決め状態で挿嵌されている。内筒5内には、作動流体としての作動油(油液)が封入されている。作動流体としては、油液に限らず、例えば添加剤を混在させた水等を用いることもできる。
内筒5と外筒2との間には、環状のリザーバ室Aが形成されている。このリザーバ室A内には、前述した作動油と共にガスが封入されている。このガスは、大気圧状態の空気であってもよく、また圧縮された窒素ガス等の気体を用いてもよい。リザーバ室A内のガスは、ピストンロッド7の縮小時(縮み行程時)に当該ピストンロッド7の進入体積分を補償すべく圧縮される。
ピストン6は、内筒5内に摺動可能に嵌装されている。このピストン6は、内筒5内を下側に位置するボトム側室Bと、上側に位置するロッド側室Cとの2室に区画している。また、ピストン6には、ボトム側室Bとロッド側室Cとを連通可能な油路6A,6Bが形成されている。さらに、ピストン6の上端面には、ピストンロッド7の縮小によってピストン6が下向きに摺動変位するときに、油路6Aを流通する作動油に抵抗力を与えて所定の減衰力を発生する縮小側のディスクバルブ6Cが配設されている。一方、ピストン6の下端面には、ピストンロッド7の伸長によってピストン6が上向きに摺動変位するときに、油路6Bを流通する作動油に抵抗力を与えて所定の減衰力を発生する伸長側のディスクバルブ6Dが配設されている。
ピストンロッド7は、その下端側がピストン6に連結されている。即ち、ピストンロッド7は、下端側が内筒5内に挿入され、ナット8等によってピストン6に取付けられている。また、ピストンロッド7の上端側は、ロッドガイド9、蓋体3等を介して外部へと伸縮可能に突出している。ピストンロッド7の外周面7Aは、ロッドガイド9に設けられた後述のガイド部10と後述する他のシリンダ15に設けられたブッシュ19とが摺接する。さらに、ピストンロッド7には、ピストン6の取付位置から予め決められた寸法だけ離間した位置に環状溝7B(図3参照)が設けられている。この環状溝7Bには、後述する固定具22の嵌合部22Bが外嵌状態で固定される。
ロッドガイド9は、内筒5の上端に設けられている。ロッドガイド9は、ピストンロッド7が挿通した状態で外筒2の上端側を閉塞する閉塞部材を構成している。図2に示すように、ロッドガイド9は、段付円筒状に形成され、外筒2の上端側および内筒5の上端側に挿嵌して固定されている。これにより、ロッドガイド9は、内筒5の上側部分を後述のばね受け13を介して外筒2と同軸位置に位置決めする。また、ロッドガイド9は、内周側に挿通されているピストンロッド7を軸方向に摺動可能にガイドする。ロッドガイド9は、蓋体3を外筒2のかしめ部2Bにより外側からかしめ固定するときに、蓋体3を内側から支持している。
ロッドガイド9は、上側に位置して外筒2の内周側に挿嵌される大径部9Aと、大径部9Aの下側に位置して内筒5内に挿入される小径部9Bとにより段付円筒状に形成されている。ここで、ロッドガイド9の大径部9Aには、蓋体3と対向する大径部9Aの上面側にピストンロッド7を取囲む環状の油溜め室9Cが設けられている。この油溜め室9Cは、ロッド側室C内の作動油(作動油に混入したガスを含む)がピストンロッド7とガイド部10との僅かな隙間等を介して漏出したときに、この漏出した作動油等を一時的に溜めるための空間となっている。
また、ロッドガイド9の大径部9Aには、外筒2側のリザーバ室Aに常時連通した連通路(図示せず)が設けられている。この連通路は、油溜め室9Cに溜められた作動油(ガスを含む)を外筒2側のリザーバ室Aへと導く。なお、油溜め室9Cには、逆止弁(図示せず)が設けられている。この逆止弁は、油溜め室9C内に漏出油が増えて溢れた場合に、この溢れた作動油がロッドガイド9の連通路(リザーバ室A)側に向けて流れるのを許し、逆向きの流れを阻止する。
ロッドガイド9の小径部9Bは、内筒5よりも小径な円筒体として形成されている。小径部9Bの外周側は、ばね受け嵌合面9Dとなっている。このばね受け嵌合面9Dは、後述するばね受け13の筒部13Aの内周側に圧入されている。また、小径部9Bの内周側には、ピストンロッド7を軸方向に摺動可能にガイドする円筒状のブッシュ等からなるガイド部10が設けられている。これにより、小径部9Bは、ばね受け13と内筒5の上側部分がピストンロッド7と同軸になるように内側から位置決めしている。
次に、本実施形態の特徴部分となるリバウンド制御機構11の構成および機能について説明する。
図1に示すように、リバウンド制御機構11は、内筒5内に位置してロッドガイド9と他のシリンダ15との間に設けられている。リバウンド制御機構11は、ピストン6が内筒5内のロッドガイド9に向けて移動するピストンロッド7の伸び行程のときに、このピストンロッド7の伸びを制御(制限)するように作動する。リバウンド制御機構11は、後述のばね部材12とばね受け13とにより構成されている。なお、ばね部材12は、後述するストッパ機構14の一部も構成している。
ばね部材12は、リバウンドスプリングを構成するもので、内筒5内(ロッド側室C)でピストンロッド7の外周側に設けられている。また、ばね部材12は、ピストン6とロッドガイド9との間、詳しくは、他のシリンダ15とばね受け13との間に配置されている。ばね部材12は、ばね性を有する金属製の素線を所定の間隔をもって螺旋状に巻回した圧縮コイルばねとして形成されている。
図2に示すように、ばね部材12は、一端(ロッドガイド9側の端部)となる上部12Aがばね受け13の第2鍔部13Cに間接的に取付けられている。即ち、ばね部材12の上部12Aには、第2鍔部13Cに係合された第3鍔部13Dのばね取付部13Eが圧入状態で嵌合されている。このときに、ばね部材12は、上部12Aに位置する素線の隙間にばね取付部13Eの固定部13E1が固定されている。これにより、ばね部材12の上部12A側は、ばね受け13に対して確実に取付けられている。
一方、図3に示すように、ばね部材12の他端(他のシリンダ15側の端部)となる下部12Bは、他のシリンダ15に取付けられている。詳しくは、ばね部材12の下部12Bは、他のシリンダ15のばね取付筒15Eの外周側に締まり嵌め状態で外嵌されている。これにより、ばね部材12の下部12B側は、他のシリンダ15によってピストンロッド7との間に適切な隙間が確保されている。
そして、ばね部材12は、ピストンロッド7が大きく伸びたとき以外は、ロッド側室Cで他のシリンダ15を軸方向に位置決めしている。また、ばね部材12は、ピストンロッド7が大きく伸びたときに、圧縮されることでピストンロッド7の伸びを抑え、例えば車両がコーナリングするときの車体のロールを抑える。
図2に示すように、ばね受け13は、ロッドガイド9側、即ち、内筒5の上端側に設けられている。ばね受け13には、ばね部材12の上部12Aが抜止め状態で取付けられる。ここで、ばね受け13は、ロッドガイド9と内筒5との間に設けられている。これにより、ばね受け13は、ロッドガイドによって内筒を支持する場合と比較し、一般的に鉄系金属で形成されるロッドガイド9を小型化することができる。この上で、ばね受け13は、例えば、アルミニウム合金等の軽金属材、樹脂材等を用いて形成することにより、油圧緩衝器1の軽量化を図ることができる。
ばね受け13は、内筒5とロッドガイド9との間に挟まれて設けられる筒部13Aと、筒部13Aの上端に設けられ、径方向の外側に延びて内筒5の上端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部13Bと、筒部13Aの下端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部13Cと、第2鍔部13Cに係合される第3鍔部13Dと、第3鍔部13Dからピストン6に向け突出して設けられたばね取付部13Eとを含んで構成されている。ばね取付部13Eは、ばね部材12の上部12A側に圧入される。換言すると、ばね取付部13Eは、外周側にばね部材12の上部12Aが嵌合される。
このように、第1の実施形態によるばね受け13は、筒部13A、第1鍔部13Bおよび第2鍔部13Cからなる段付き円筒体と、第3鍔部13Dとばね取付部13Eとからなる段付き円筒体との2部材によって形成されている。従って、ばね受け13は、内筒5、ピストンロッド7、ばね部材12等の形状変更(仕様変更)にも早急に、かつ安価に対応することができる。また、他の油圧緩衝器にも使用することができる。
第2鍔部13Cは、筒部13Aから径方向の内側に突出して形成されている。これにより、第2鍔部13Cは、ロッドガイド9の小径部9B下端との間に第3鍔部13Dを挟んで軸方向に固定することができる。第3鍔部13Dは、ピストンロッド7の外周面7Aから筒部13Aの内周面まで延びた円環状体として形成され、外周側が第2鍔部13Cに係合している。
ばね取付部13Eは、第3鍔部13Dの内径側からピストンロッド7の外周面7Aに沿って延びた円筒体として形成されている。ばね取付部13Eには、その外周側にばね部材12の上部12A側が締まり嵌め状態で嵌合される。ここで、ばね取付部13Eの外周側には、軸方向の中間部に位置して径方向の外向きに突出した突起部からなる1個または複数個の固定部13E1が設けられている。この固定部13E1は、ばね部材12を形成する素線間の隙間に差し込まれることにより、ばね取付部13Eとばね部材12とを強固に連結している。これにより、ばね受け13は、第2鍔部13Cによって、ばね部材12の上部12A側を間接的に固定することができる。
さらに、ばね受け13が内筒5内に挿入される前に、ばね受け13には、予めばね部材12を取付けておくことができる。従って、ばね受け13をばね部材12に圧入するときに発生する切粉、摩耗粉等の異物が内筒5内に混入するのを防止することができる。
ストッパ機構14は、内筒5内に位置してロッドガイド9とピストン6との間に設けられている。ストッパ機構14は、ピストン6が内筒5内のロッドガイド9に向けて移動するピストンロッド7の伸び行程のときに作動する。ストッパ機構14は、ピストンロッド7が伸びたときに段階的な制動(油圧抵抗)を与えつつ、ピストンロッド7の伸長動作を制限し、伸び切り限界を超えないようにする。ストッパ機構14は、前述したばね部材12、後述する他のシリンダ15、抵抗手段16、他のピストン21、ブッシュ19を含んで構成されている。
他のシリンダ15は、ピストンロッド7に対して移動可能に設けられている。この上で、他のシリンダ15は、ばね部材12の下部12Bに取付けられ、内筒5内を上,下方向に移動することができる。また、他のシリンダ15は、ロッド側室Cを、ピストン6側の室C1とロッドガイド9側の室C2とに区画している。他のシリンダ15は、後述するように内筒5、ピストンロッド7のいずれにも接触していないから、内筒5、ピストンロッド7の材質に影響されることなく、最適な材質、例えば、アルミニウム合金等の軽金属材、樹脂材等を用いて形成することができる。
図3ないし図6に示すように、他のシリンダ15は、内筒5のロッドガイド9側の底部15Aと、底部15Aからピストン6側に向けて延びる筒部15Bとを有している。ここで、底部15Aおよび筒部15Bの外径寸法は、内筒5よりも僅かに小さな寸法に設定されている。一方、底部15Aの内径寸法は、ピストンロッド7よりも僅かに大きな寸法に設定されている。筒部15Bの内径寸法は、後述する他のピストン21が進入できるように、ピストンロッド7よりも大きな寸法に設定されている。
これにより、図7に示すように、内筒5と底部15A、筒部15Bとの間には、環状隙間20Aが形成されている。この環状隙間20Aは、ピストン6側の室C1とロッドガイド9側の室C2との間で作動油を流通させることができる。また、環状隙間20Aは、内筒5に対する他のシリンダ15の接触を防止している。
底部15Aの内周側は、ブッシュ19を挿着するためのブッシュ挿着部15Cとなっている。底部15Aの外周側には、上部位置を縮径することにより段差部15Dが形成されている。この段差部15Dは、円筒面15D1と、円筒面15D1の下端側に位置し、後述する軸方向移動部材17が着座する環状弁座15D2とにより形成されている。底部15Aの上部には、内径側から上向きに突出したばね取付筒15Eが設けられている。このばね取付筒15Eには、ばね部材12の下部12Bが締まり嵌め状態で外嵌される。また、ばね取付筒15Eには、ばね部材12と底部15Aとの間に挟まれた状態で後述の固定部材18が外嵌されている。ばね取付筒15Eの内周面は、ピストンロッド7の外周面7Aに接触しないように、ピストンロッド7の外周面7Aから離間している。
筒部15Bの内周面15B1の下端部は、徐々に拡開したテーパ面部15B2となっている。このテーパ面部15B2は、ピストンロッド7が伸びたときにピストンロッド7と一緒に上側に移動される他のピストン21を、筒部15B内に円滑に案内する。
抵抗手段16は、シリンダとしての内筒5と他のシリンダ15との間に設けられている。そして、抵抗手段16は、軸方向移動部材17と固定部材18とにより構成されている。
軸方向移動部材17は、断面が長方形状の円環状体(図8参照)からなり、他のシリンダ15の段差部15Dを取囲むように設けられている。軸方向移動部材17は、他のシリンダ15に対して軸方向に移動自在となっている。軸方向移動部材17の外径寸法は、内筒5の内径寸法よりも小さな寸法に設定されている。一方、軸方向移動部材17の内径寸法は、段差部15Dの円筒面15D1の外径寸法よりも大きく、環状弁座15D2の外径寸法よりも小さな寸法に設定されている。これにより、軸方向移動部材17は、内周面と段差部15Dの円筒面15D1との間に、作動油が流通する環状の通路を形成している。さらに、軸方向移動部材17の内径寸法について詳述すると、内周面の径寸法は、ピストン6側の室C1とロッドガイド9側の室C2との間で作動油が円滑に流れるように、即ち、大きな流通抵抗を発生しないように、円筒面15D1の外径寸法よりも大きな寸法に設定されている。
また、軸方向移動部材17は、上面17Aと下面17Bとを有している。図3に示すように、軸方向移動部材17の上面17Aは、固定部材18の下面に当接、離間する。一方、図4に示すように、軸方向移動部材17の下面17Bは、段差部15Dの環状弁座15D2に開弁、閉弁可能に当接する。このように、軸方向移動部材17は、円環状の弁体を構成している。
固定部材18は、他のシリンダ15を構成するばね取付筒15Eに外嵌状態で取付けられている。固定部材18は、断面が長方形状の環状体からなり、その外周側には、周方向に間隔をもって複数個、例えば4個の切欠部18A(図9参照)が設けられている。各切欠部18Aは、通路部を構成している。固定部材18の外径寸法は、軸方向移動部材17の内径寸法よりも大きな寸法に設定されている。これにより、固定部材18は、軸方向移動部材17の抜止め部材として機能している。この上で、各切欠部18Aは、軸方向移動部材17の上面17Aが当接した状態でも、ピストン6側の室C1とロッドガイド9側の室C2との間で作動油が小さな流通抵抗で円滑に流れるようにすることができる。
図4に示すように、抵抗手段16は、ピストンロッド7が矢示b方向に伸びたときに、軸方向移動部材17の下面17Bを他のシリンダ15の段差部15Dの環状弁座15D2に当接させる。これにより、抵抗手段16は、軸方向移動部材17の外周面と内筒5の内周面との間の僅かな隙間を絞り通路とし、作動油の流通抵抗を高めることができる。また、図3に示すように、ピストンロッド7が矢示a方向に縮んだときには、軸方向移動部材17の上面17Aは、段差部15Dの環状弁座15D2から離間するから、作動油を低抵抗で流通させることができる。
図3に矢示D,Eで示すように、抵抗手段16は、ピストンロッド7が矢示a方向に縮んだときには、ピストン6側の室C1からロッドガイド9側の室C2に向けて多くの作動油が流通するのを許すことができる。一方、図4に矢示F,Gで示すように、抵抗手段16は、ピストンロッド7が矢示b方向に伸びたときに、ロッドガイド9側の室C2からピストン6側の室C1に向けて少ない作動油だけを流通させる。
ブッシュ19は、摺接部材の一例であり、ピストンロッド7と他のシリンダ15との間に設けられている。ブッシュ19は、他のシリンダ15のブッシュ挿着部15Cに圧入状態で挿着されている。ブッシュ19は、例えば、自己潤滑性と耐摩耗性を有する銅合金等の金属材料または樹脂材料を用いた円筒体として形成されている。ブッシュ19の内周面は、ピストンロッド7の外周面に対して摺接している。これにより、ブッシュ19は、他のシリンダ15をピストンロッド7と常に同軸に配置している。
従って、他のシリンダ15は、ブッシュ19による径方向の位置決め機能により、内筒5、ピストンロッド7と同軸(同心円)に配置されるから、図7に示すように、内筒5と他のシリンダ15の底部15A、筒部15Bとの間には、全周に亘って環状隙間20Aが形成されている。また、図3に示すように、ピストンロッド7の外周面7Aと他のシリンダ15のばね取付筒15Eの内周面との間には、全周に亘って環状隙間20Bが形成されている。即ち、ブッシュ19は、内筒5と他のシリンダ15とが接触しないように、またピストンロッド7と他のシリンダ15とが接触しないように、これらを常に離間させている。これにより、他のシリンダ15は、内筒5やピストンロッド7に接触することによるかじり等の損傷を生じることがない。これにより、他のシリンダ15は、内筒5、ピストンロッド7の材質に影響されることなく、機能的、コスト的にも最適な材質を用いて形成することができる。
一方、ブッシュ19の内周側には、軸方向の全長に亘って切欠くことにより、ピストンロッド7と他のシリンダ15との間に位置して連通路19Aが設けられている。この連通路19Aは、環状隙間20Bと共にピストン6側の室C1とロッドガイド9側の室C2との間で作動油を流通させる後述の内周通路29の一部を構成している。ピストンロッド7が大きく伸長したときには、連通路19Aを通過した作動油が、さらに後述の他のピストン21によって抵抗が付与されることにより、ピストンロッド7の伸長動作が抑制される。
他のピストン21は、ピストンロッド7の移動に伴って移動し、他のシリンダ15内に嵌装可能に設けられている。図1に示すように、他のピストン21は、ピストン6と他のシリンダ15との間に設けられ、ストッパ機構14の一部を構成している。他のピストン21は、ピストンロッド7の移動(伸縮動作)に伴ってピストンロッド7と一体に内筒5内を移動(変位)する。また、他のピストン21は、ピストンロッド7が大きく伸びたときに他のシリンダ15内に嵌装される。
他のピストン21は、ピストンロッド7に結合される固定具22と、固定具22の上側に位置するキャッスル23と、固定具22とキャッスル23との間に位置するピストンリング25および波ワッシャ26と、キャッスル23の上側に位置するクッション部材27と、を含んで構成されている。
固定具22は、他のピストン21の下部側に位置して、ピストンロッド7の外周側で、環状溝7Bに抜止め状態で嵌合されている。この固定具22は、金属材料を用いて形成され、基部22Aと嵌合部22Bとを含んで構成されている。この固定具22は、キャッスル23をピストンロッド7に対して抜止め状態で取付け、ピストンリング25の軸方向の移動を規制する。
嵌合部22Bは、固定具22の基部22Aの下端内周側に位置し、ピストンロッド7の環状溝7Bに嵌合している。これにより、固定具22は、全体がピストンロッド7に抜止め、回止め状態で固定されている。この嵌合部22Bは、例えば、メタルフローを用いた加工によって環状溝7B内に抜止め状態で嵌合されている。
キャッスル23は、固定具22の上側に位置して、ピストンロッド7の外周側に挿通して設けられている。このキャッスル23は、例えば金属材料を用いて形成されている。キャッスル23は、筒状部23Aと鍔部23Bとを含んで構成されている。キャッスル23は、ピストンロッド7の外周面に沿った円筒状の筒状部23Aと、筒状部23Aの上側を拡径した鍔部23Bとにより段付円筒状に形成されている。筒状部23Aの外周側は、リング溝24となっている。筒状部23Aの下端は、固定具22の基部22Aの上部に取付けられている。
鍔部23Bの上端面には、後述のクッション部材27の下端面が当接されている。一方、鍔部23Bの下端面は、ピストンリング25の上端面と当接し、ピストンリング25がロッドガイド9側に抜けるのを規制している。
リング溝24は、固定具22とキャッスル23との間に位置して、キャッスル23の筒状部23Aの外周面に形成されている。このリング溝24は、固定具22とキャッスル23とにより断面で長方形状の空間をもった周溝として形成されている。即ち、固定具22の基部22Aの上端面は、リング溝24の下端面を構成している。キャッスル23の鍔部23Bの下端面は、リング溝24の上端面を構成している。このリング溝24には、ピストンリング25が軸方向に所定の範囲で変位可能に遊嵌されている。
ここで、リング溝24は、後述のピストンリング25、波ワッシャ26と共に絞り機能を有するチェック機構を構成している。このチェック機構は、作動油の流れを抑制して減衰力を発生させる。このチェック機構は、ピストンロッド7の伸び行程のときに他のシリンダ15内の連通を遮断(僅かな隙間による連通は存在するが、油圧緩衝器1としての動作的には遮断状態)し、縮み行程のときに他のシリンダ15内を連通可能な状態にする。
ピストンリング25は、リング溝24の外周側に隙間をもった状態で配置され、固定具22とキャッスル23との間に抜止め状態で設けられている。また、ピストンリング25は、基部22Aの上端面と鍔部23Bの下端面との間で軸方向に僅かに変位することができる。ピストンリング25は、例えば、自己潤滑性と耐摩耗性を有する銅合金等の金属材料を用いて環状に形成されている。ピストンリング25は、周方向の途中部位(一箇所)が切断されたC字状のリングにより拡径、縮径可能に構成されている。このため、ピストンリング25が他のシリンダ15の筒部15B内へと進入したときに、ピストンリング25の外周面は、筒部15Bの内周面に摺接する。この結果、ピストンリング25の外周面は、筒部15Bと他のピストン21との間をシールし、作動油の流通を制限することができる。
ピストンリング25は、リング溝24内に着脱可能に取付けられる。自由長状態(外力を加えていないフリーな状態)のピストンリング25は、その外径寸法が内筒5の内径寸法よりも小さく、筒部15Bの内径寸法よりも僅かに大きい値に設定されている。また、ピストンリング25の上部外周の角部には、ピストンリング25が筒部15B内に円滑に進入できるように面取り加工が施されている。
ここで、ピストンリング25の上部には、その上端面の一部を径方向に切欠くことによって切欠溝25Aが設けられている。切欠溝25Aは、ピストンリング25の上端面がキャッスル23の鍔部23Bの下端面に当接したときに、このピストンリング25の上端面とキャッスル23の鍔部23Bの下端面との間で作動油が流通するのを許すものである。
波ワッシャ26は、リング溝24に位置して、固定具22の基部22Aの上端面とピストンリング25の下端面との間に挟持状態で設けられている。波ワッシャ26は、基部22Aとピストンリング25とを軸方向(上,下方向)で互いに離間させる方向に付勢している。即ち、波ワッシャ26は、ピストンリング25を常時一端側(ロッドガイド9側)に付勢している。
これにより、図5に示すように、波ワッシャ26は、ピストンロッド7が大きく縮小したときには、ピストンリング25によって押し潰されて他のシリンダ15内の連通(作動油の流れ)を遮断する。このときに、波ワッシャ26と固定具22の基部22A、ピストンリング25との間には、僅かな隙間が存在する。しかし、この隙間は、油圧緩衝器1の動作には関与しない程度のもので、実質的には遮断状態となる。一方、図6に示すように、波ワッシャ26は、ピストンロッド7の縮小時に、基部22Aの上端面とピストンリング25の下端面とが当接するのを抑制する。これにより、波ワッシャ26は、基部22Aの上端面とピストンリング25の下端面との間に隙間を形成して作動油が流通するのを許す。
クッション部材27は、キャッスル23の鍔部23Bの上側に位置して設けられている。クッション部材27は、ピストンロッド7の外周側に設けられた衝突防止用の緩衝部材であり、他のピストン21が他のシリンダ15の筒部15Bに衝突したときの衝撃を緩和するものである。クッション部材27は、弾性変形可能な樹脂材料(ゴム材料)を用いて筒状体として形成されている。これにより、ピストンロッド7の最大伸長時に、他のピストン21が他のシリンダ15の筒部15Bに衝突(当接)するようなことがあっても、このときの衝撃を緩和し、かつピストンロッド7がこれ以上に伸長するのを規制する。
本実施形態による油圧緩衝器1は、上述の如く構成されている。そして、油圧緩衝器1は、ピストンロッド7の上端側を自動車の車体側に取付け、外筒2のボトムキャップ2A側(下端側)を車軸(いずれも図示せず)側に取付ける。これにより、自動車の走行時に振動が発生した場合には、ピストンロッド7が内筒5、外筒2から軸方向に縮小、伸長するときに、ピストン6のディスクバルブ6C,6D等によって縮小側、伸長側の減衰力が発生され、車両の上,下振動を減衰するように緩衝することができる。
ここで、油圧緩衝器1は、ピストンロッド7の伸び切りの抑制および伸び切りから縮み動作への切換え動作の制御が難しい。このために、安定した抵抗力が得られず、乗り心地が悪くなっている。しかし、本実施形態では、ピストンロッド7の伸び切り、伸び切りからの縮み動作時の抵抗力を安定的に制御することができる。
即ち、本実施形態による油圧緩衝器1において、ピストンロッド7が縮んだ場合の抵抗力の制御と、ピストンロッド7が伸び切り位置に向けて伸びる場合の抵抗力の制御と、伸び切り位置から縮み動作に切換える動作の制御とについて、図3乃至図6を参照して説明する。
まず、図3は、ピストンロッド7の伸び切りとは関係なく、通常のピストンロッド7の縮み行程を示している。縮み行程では、ピストンロッド7は矢示a方向に移動する。このときには、抵抗手段16の軸方向移動部材17が矢示b方向に移動し、固定部材18に当接する。
これにより、ピストン6側の室C1の作動油は、内筒5と他のシリンダ15の底部15A、筒部15Bとの間の環状隙間20Aおよび固定部材18の各切欠部18Aからなる外周通路28と、ピストンロッド7の外周面と他のシリンダ15の筒部15Bとの間の環状隙間、ブッシュ19の連通路19Aおよびピストンロッド7の外周面と他のシリンダ15のばね取付筒15Eとの間の環状隙間20Bからなる内周通路29と、を通じてロッドガイド9側の室C2に流れる。このときに、外周通路28では、固定部材18の各切欠部18Aによって大きな流路面積が確保されており、多くの作動油を流通させることができる。
また、内周通路29では、他のシリンダ15の筒部15B内に他のピストン21が進入していない。従って、ピストン6側の室C1の作動油を、ブッシュ19の連通路19A等を通じてロッドガイド9側の室C2に流通させることができる。即ち、図3に示すピストンロッド7の伸び行程では、外周通路28と内周通路29の両方が開放されており、流通する作動油に与える抵抗が最小となる全開状態となっている。
一方、図4は、他のシリンダ15の筒部15B内に他のピストン21が進入していない通常のピストンロッド7の伸び行程を示している。伸び行程では、ピストンロッド7は矢示b方向に移動する。このときには、抵抗手段16の軸方向移動部材17が矢示a方向に移動し、段差部15Dの環状弁座15D2に当接する。この場合、内筒5と他のシリンダ15との間の環状隙間20Aは、軸方向移動部材17によって一部が閉塞される。しかし、ロッドガイド9側の室C2の作動油は、全開状態の内周通路29を通じてピストン6側の室C1に流通することができる。
従って、ピストンロッド7の伸び切りとは関係のない通常時の縮み行程および伸び行程では、油圧緩衝器1は、ピストン6のディスクバルブ6C,6Dおよびボトムバルブ5Aによって安定した減衰力を発生することができ、乗り心地を良好にすることができる。
図5は、ピストンロッド7が伸び切り位置に向けて大きく伸長したときの伸び行程を示している。この伸び行程では、ピストンロッド7が上側に向け矢示b方向に移動し、外周通路28、内周通路29を通じ、ロッドガイド9側の室C2からピストン6側の室C1に作動油が流通する。
このときには、抵抗手段16の軸方向移動部材17が矢示a方向に移動し、段差部15Dの環状弁座15D2に当接する。これにより、内筒5と他のシリンダ15との間の環状隙間20Aは、軸方向移動部材17によって絞られた状態となる。
この上で、ピストンロッド7が大きく伸長したときには、ストッパ機構14の他のピストン21が他のシリンダ15の筒部15B内へと摺動可能に挿嵌(進入)される。このとき、ピストンリング25の外周面は、筒部15Bの内周面15B1に摺接する。また、ピストンリング25は、固定具22の基部22Aとキャッスル23の鍔部23Bとの間で軸方向に相対変位する。即ち、図5に示すように、ピストンリング25の下端面は、付勢力に抗して波ワッシャ26を押し潰す。これにより、固定具22の基部22A、ピストンリング25と波ワッシャ26とは、僅かな隙間を介して密着した状態となるから、油圧緩衝器1における作動油の流れ的には遮断状態になる。このとき、ピストンロッド7の伸長するスピードが速い場合、他のシリンダ15内の圧力は上昇し、ばね部材12を押し縮める力が作用する。さらに他のピストン21の他のシリンダ15への進入が進むと、他のシリンダ15内の圧力とばね部材12の反力が釣り合う位置までばね部材12を縮小させる力を発生させる。
このため、ピストンロッド7が大きく伸長し、他のピストン21がピストンリング25と一緒に他のシリンダ15内に挿嵌されるように進入した状態(ピストンロッド7の伸び切り状態)では、軸方向移動部材17によって絞られた外周通路28だけで作動油が流通することになる。これにより、ピストンロッド7の伸長動作に対して大きな流通抵抗を発生することができる。この結果、ピストンロッド7の伸長方向の変位に対して油圧的なクッション作用を与えることができ、ピストンロッド7の伸び切りを抑制することができる。このとき、ばね部材12は、ピストンロッド7の伸長動作と同調して縮小する。
また、仮に、クッション部材27が他のシリンダ15の底部15Aの下面に衝突する位置まで、ピストンロッド7が最大伸長した場合でも、このときには、衝突防止用のクッション部材27が弾性変形することにより衝撃を緩和することができ、ピストンロッド7のこれ以上の伸長動作を抑制することができる。
一方、図6は、ピストンロッド7の伸び切り位置から縮み動作に切換わったときの縮み行程を示している。この縮み行程では、チェック機構は、波ワッシャ26の付勢力およびピストンリング25が他のシリンダ15の筒部15Bに摺接することにより、ピストンリング25が上向きに相対変位するように動作する。即ち、ピストンリング25の上端面は、キャッスル23の鍔部23Bの下端面に当接する。
しかし、この場合、ピストンリング25の上端面には切欠溝25Aが設けられているので、矢示E1で示すように、ピストンリング25の上端面とキャッスル23の鍔部23Bとの間には作動油が流通する通路が形成される。このため、ピストンロッド7の縮み行程では、他のピストン21の下側から上側へと他のシリンダ15内に向けて作動油が円滑に流通するのを、ピストンリング25の切欠溝25Aによって許すことができ、ピストンロッド7をスムーズに縮小させることができる。
かくして、本実施形態によれば、ピストン6が内筒5内のロッドガイド9に向けて移動するピストンロッド7の伸び行程のときに作動するリバウンド制御機構11は、ピストン6とロッドガイド9との間に位置してピストンロッド7の外周側に設けられたばね部材12と、ロッドガイド9側に設けらればね部材12の上部12Aが取付けられるばね受け13とから構成されている。ばね受け13は、内筒5とロッドガイド9との間に挟まれて設けられる筒部13Aと、筒部13Aの上端に設けられ、径方向の外側に延びて内筒5の上端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部13Bと、筒部13Aの下端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部13Cとを有している。この上で、第2鍔部13Cによって、ばね部材12の上端側を間接的に固定する構成としている。
従って、ピストンロッド7が伸長、縮小した場合でも、ばね部材12の上端側は、ばね受け13に固定されている。これにより、ピストンロッド7の伸長、縮小動作時の衝突音の発生を抑制することができる。この結果、油圧緩衝器1が動作するときの静粛性を向上することができる。
また、ばね受け13は、ロッドガイド9と内筒5との間に設ける構成となっている。これにより、ばね受け13を設けている分だけ、鉄系金属で形成されるロッドガイド9を小型化することができる。この上で、ばね受け13は、例えば、アルミニウム合金等の軽金属材、樹脂材等を用いて形成する。この結果、油圧緩衝器1を軽量化することができる。
さらに、ばね受け13には、内筒5内に挿入される前に、予めばね部材12を取付けておくことができる。従って、ばね受け13をばね部材12に圧入するときに発生する切粉、摩耗粉等の異物が内筒5内に混入するのを防止することができる。
ばね受け13は、第2鍔部13Cに係合される第3鍔部13Dと、第3鍔部13Dからピストン6に向け突出して設けられ、ばね部材12の上端側に圧入されるばね取付部13Eとを含んで構成されている。即ち、ばね受け13は、筒部13A、第1鍔部13Bおよび第2鍔部13Cからなる段付き円筒体と、第3鍔部13Dとばね取付部13Eとからなる段付き円筒体との2部材によって形成されている。
従って、ばね受け13は、前述した2つの段付き円筒体の少なくとも一方を他の円筒体に交換することにより、内筒5、ピストンロッド7、ばね部材12等の形状変更(仕様変更)にも早急に、かつ安価に対応することができる。また、ばね受け13は、仕様が異なる他の油圧緩衝器にも使用することができる。
ばね取付部13Eには、ばね部材12を形成する素線間の隙間に固定される固定部13E1が突出して形成されている。これにより、ばね受け13は、ばね取付部13Eの固定部13E1を、ばね部材12を形成する素線間の隙間に差し込むことにより、ばね部材12を一体的に固定することができる。
ばね受け13の筒部13Aは、内周側にロッドガイド9が圧入される。従って、ロッドガイド9とばね受け13とは、圧入加工によって一体的に組立てることができ、組立作業を容易に行うことができる。
次に、図10は本発明の第2の実施形態を示している。第2の実施形態の特徴は、ばね受けは、第2鍔部からピストンに向け突出して設けられたばね取付部を含んで構成されている。この上で、ばね取付部は、外周側にばね部材が嵌合されることにある。なお、第2の実施形態では、前述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図10において、第2の実施形態に用いられるばね受け31は、内筒5とロッドガイド9との間に挟まれて設けられる筒部31Aと、筒部31Aの上端に設けられ、径方向の外側に延びて内筒5の上端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部31Bと、筒部31Aの下端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部31Cと、第2鍔部31Cの内径側からピストン6に向け突出して設けられたばね取付部31Dとを含んで構成されている。ばね取付部31Dは、ばね部材12の上部12A側に圧入される。換言すると、ばね取付部31Dは、外周側にばね部材12の上部12Aが嵌合される。また、第2の実施形態によるばね受け31は、筒部31A、第1鍔部31B、第2鍔部31Cおよびばね取付部31Dからなる段付き円筒体として一体形成されている。
ばね取付部31Dには、その外周側にばね部材12の上部12A側が締まり嵌め状態で嵌合される。また、ばね取付部31Dの外周側には、第1の実施形態によるばね取付部13Eと同様に、径方向の外向きに突出して固定部31D1が設けられている。これにより、ばね受け31は、第2鍔部31Cによって、ばね部材12の上部12A側を直接的に固定することができる。
かくして、第2の実施形態でも、第1の実施形態とほぼ同様な作用と効果を得ることができる。特に、本実施形態では、ばね受け31を1個の段付き円筒体として形成しているから、部品点数を削減でき、組立作業性を向上することができる。
次に、図11は本発明の第3の実施形態を示している。第3の実施形態の特徴は、ばね受けは、第2鍔部からピストンに向け突出して設けられたばね取付部を含んで構成されている。この上で、ばね取付部は、内周側にばね部材が嵌合されることにある。なお、第3の実施形態では、前述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図11において、第3の実施形態に用いられるばね受け41は、内筒5とロッドガイド9との間に挟まれて設けられる筒部41Aと、筒部41Aの上端に設けられ、径方向の外側に延びて内筒5の上端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部41Bと、筒部41Aの下端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部41Cと、第2鍔部41Cの外径側からピストン6に向け突出して設けられたばね取付部41Dとを含んで構成されている。ばね取付部41Dの内周側には、ばね部材12の上部12A側が圧入される。また、第3の実施形態によるばね受け41は、筒部41A、第1鍔部41B、第2鍔部41Cおよびばね取付部41Dからなる段付き円筒体として一体形成されている。
ばね取付部41Dには、その内周側にばね部材12の上部12A側が圧入状態で嵌合される。また、ばね取付部41Dの内周側には、径方向の内向きに突出して固定部41D1が設けられている。これにより、ばね受け41は、第2鍔部41Cによって、ばね部材12の上部12A側を直接的に固定することができる。
かくして、第3の実施形態でも、第1の実施形態とほぼ同様な作用と効果を得ることができる。特に、本実施形態では、ばね受け41を1個の段付き円筒体として形成しているから、部品点数を削減でき、組立作業性を向上することができる。
なお、各実施形態では、摺動部材として滑り軸受からなるブッシュ19を適用した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、摺動部材としてOリング等を用いる構成としてもよい。また、多数の鋼球を用いたブッシュを用いる構成としてもよい。
また、各実施形態では、ばね受けの筒部は、シリンダと閉塞部材との間に挟まれて設けられ、該筒部の一端には、径方向の外側に延びてシリンダの一端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部を設ける構成とした。しかし、第1鍔部を省略し、シリンダ、または閉塞部材の何れかに固定する構成としてもよい。
また、第1の実施形態では、ピストンロッド7と他のシリンダ15との間として、他のシリンダ15のブッシュ19に連通路19Aを設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、ブッシュの外周側、他のシリンダのブッシュ挿着部に連通路を設ける構成としてもよい。即ち、連通路は、ブッシュ(摺接部材)の上側位置と下側位置との間で作動油を流通させることができるものであれば、これらの構成に限るものではない。この構成は、他の実施形態にも同様に適用できるものである。
また、各実施形態では、外筒2と内筒5とを含んだ複筒式の緩衝器を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、単一のシリンダ内にピストンを摺動可能に挿嵌して設ける単筒式の緩衝器にも適用することができる。
さらに、各実施形態では、4輪自動車の各車輪側に取付ける油圧緩衝器1をシリンダ装置の代表例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば2輪車に用いる油圧緩衝器であってもよく、車以外の種々の機械、建築物等に用いるシリンダ装置に用いてもよいものである。
以上説明した実施形態に基づくシリンダ装置として、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
シリンダ装置の第1の態様としては、作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内をロッド側室とボトム側室に区画するピストンと、前記ピストンに連結されるピストンロッドと、前記シリンダの一端に設けられて前記ピストンロッドを挿通させて閉塞する閉塞部材と、前記ピストンが前記シリンダ内の前記閉塞部材に向けて移動する前記ピストンロッドの伸び行程のときに作動するリバウンド制御機構と、からなるシリンダ装置において、前記リバウンド制御機構は、前記ピストンと前記閉塞部材との間に位置して前記ピストンロッドの外周側に設けられたばね部材と、前記閉塞部材側に設けられ前記ばね部材の一端が取付けられるばね受けと、からなり、前記ばね受けは、前記シリンダと前記閉塞部材との間に固定される筒部と、前記筒部の他端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部とを有し、該第2鍔部によって、前記ばね部材の一端側を間接的または直接的に固定する構成としたことを特徴としている。
シリンダ装置の第2の態様としては、第1の態様において、前記筒部の一端には、径方向の外側に延びて前記シリンダの一端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部が形成されることを特徴としている。
シリンダ装置の第3の態様としては、第1または2の態様において、前記ばね受けは、前記第2鍔部に係合される第3鍔部と、該第3鍔部から前記ピストンに向け突出して設けられ前記ばね部材の一端側に圧入されるばね取付部とを含んで構成されていることを特徴としている。
シリンダ装置の第4の態様としては、第1または2の態様において、前記ばね受けは、前記第2鍔部から前記ピストンに向け突出して設けられたばね取付部を含んで構成されていることを特徴としている。
シリンダ装置の第5の態様としては、第4の態様において、前記ばね取付部は、外周側に前記ばね部材が嵌合されることを特徴としている。
シリンダ装置の第6の態様としては、第4の態様において、前記ばね取付部は、内周側に前記ばね部材が嵌合されることを特徴としている。
シリンダ装置の第7の態様としては、第3乃至6の態様において、前記ばね取付部には、前記ばね部材を形成する素線間の隙間に固定される固定部が突出して形成されていることを特徴としている。
シリンダ装置の第8の態様としては、第1乃至7の何れかに記載の態様において、前記ばね受けの前記筒部は、内周側に前記閉塞部材が圧入されることを特徴としている。
1 油圧緩衝器(シリンダ装置)
5 内筒(シリンダ)
6 ピストン
7 ピストンロッド
9 ロッドガイド(閉塞部材)
11 リバウンド制御機構
12 ばね部材
12A 上部(一端)
13,31,41 ばね受け
13A,31A,41A 筒部
13B,31B,41B 第1鍔部
13C,31C,41C 第2鍔部
13D 第3鍔部
13E,31D,41D ばね取付部
13E1,31D1,41D1 固定部
B ボトム側室
C ロッド側室

Claims (5)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内をロッド側室とボトム側室に区画するピストンと、
    前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
    前記シリンダの一端に設けられて前記ピストンロッドを挿通させて閉塞する閉塞部材と、
    前記ピストンが前記シリンダ内の前記閉塞部材に向けて移動する前記ピストンロッドの伸び行程のときに作動するリバウンド制御機構と、
    からなるシリンダ装置において、
    前記リバウンド制御機構は、
    前記ピストンと前記閉塞部材との間に位置して前記ピストンロッドの外周側に設けられたばね部材と、前記閉塞部材側に設けられ前記ばね部材の一端が取付けられるばね受けと、からなり、
    前記ばね受けは、
    前記シリンダと前記閉塞部材との間に固定される筒部と、
    前記筒部の他端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部とを有し、
    該第2鍔部によって、前記ばね部材の一端側を間接的または直接的に固定する構成とし
    前記ばね受けは、前記第2鍔部に係合される第3鍔部と、該第3鍔部から前記ピストンに向け突出して設けられ前記ばね部材の一端側に圧入されるばね取付部とを含むことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記筒部の一端には、径方向の外側に延びて前記シリンダの一端によって軸方向に位置決めされる第1鍔部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 作動流体が封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内をロッド側室とボトム側室に区画するピストンと、
    前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
    前記シリンダの一端に設けられて前記ピストンロッドを挿通させて閉塞する閉塞部材と、
    前記ピストンが前記シリンダ内の前記閉塞部材に向けて移動する前記ピストンロッドの伸び行程のときに作動するリバウンド制御機構と、
    からなるシリンダ装置において、
    前記リバウンド制御機構は、
    前記ピストンと前記閉塞部材との間に位置して前記ピストンロッドの外周側に設けられたばね部材と、前記閉塞部材側に設けられ前記ばね部材の一端が取付けられるばね受けと、からなり、
    前記ばね受けは、
    前記シリンダと前記閉塞部材との間に固定される筒部と、
    前記筒部の他端に設けられ、径方向の内側に延びる第2鍔部とを有し、
    該第2鍔部によって、前記ばね部材の一端側を間接的または直接的に固定する構成とし、
    前記ばね受けは、前記第2鍔部から前記ピストンに向け突出して設けられたばね取付部を含んで構成され、
    前記ばね取付部は、外周側に前記ばね部材が嵌合されることを特徴とするシリンダ装置。
  4. 前記ばね取付部には、前記ばね部材を形成する素線間の隙間に固定される固定部が突出して形成されていることを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のシリンダ装置。
  5. 前記ばね受けの前記筒部は、内周側に前記閉塞部材が圧入されることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のシリンダ装置。
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