JP2019027471A - 緩衝器および緩衝器の製造方法 - Google Patents

緩衝器および緩衝器の製造方法 Download PDF

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浩一 山香
Koichi Yamaka
浩一 山香
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Abstract

【課題】部品点数を低減することができる緩衝器および緩衝器の製造方法を提供する。
【解決手段】外筒21と内筒23とが、周方向に部分的に連結部24を介して連結されて一体化されており、ボディバルブ55の外周側に形成される凹部112と、外筒21の一端側に形成されて凹部112に嵌まる加締部122と、内筒23の一端側に設けられてボディバルブ55に当接する当接部51と、を備える。ボディバルブ55を内筒23の一端側の当接部51に当接させて加圧する加圧工程と、該加圧工程によりボディバルブ55を加圧した状態で、外筒21を加締めてボディバルブ55の外周側の凹部112に嵌め込む加締め工程と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、緩衝器および緩衝器の製造方法に関する。
外筒にリブによって内筒を一体に結合した緩衝器において、圧縮バネ材でボトムピースに軸力を付与する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−61695号公報
圧縮バネ材で軸力を付与すると、部品点数が多くなってしまう。
したがって、本発明は、部品点数を低減することができる緩衝器および緩衝器の製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る緩衝器は、外筒と内筒とが、周方向に部分的に連結部を介して連結されて一体化されており、ボディバルブの外周側に形成される凹部と、前記外筒の一端側に形成されて前記凹部に嵌まる加締部と、前記内筒の一端側に設けられて前記ボディバルブに当接する当接部と、を備える構成とした。
本発明に係る緩衝器の製造方法は、外筒と内筒とが、周方向に部分的に連結部を介して連結されて一体化された緩衝器を製造する際に、ボディバルブを前記内筒の一端側の当接部に当接させて加圧する加圧工程と、該加圧工程により前記ボディバルブを加圧した状態で、前記外筒を加締めて前記ボディバルブの外周側の凹部に嵌め込む加締工程と、を含む構成とした。
本発明によれば、部品点数を低減することができる。
本発明に係る第1実施形態の緩衝器を示す図3のI−I断面図である。 本発明に係る第1実施形態の緩衝器のシリンダを示す軸直交断面図である。 本発明に係る第1実施形態の緩衝器を示す図1のIII−III断面図である。 本発明に係る第1実施形態の緩衝器を示す部分正面図である。 本発明に係る第1実施形態の緩衝器の製造方法を説明するための部分断面図であって、(a)は加圧工程説明用の図、(b)は加締め工程説明用の図である。 本発明に係る第2実施形態の緩衝器の製造方法を説明するための部分断面図である。 本発明に係る第2実施形態の緩衝器を示す部分正面図である。
[第1実施形態]
本発明に係る第1実施形態を図1〜図5を参照して以下に説明する。
図1に示す実施形態の緩衝器11は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器であり、具体的には自動車のサスペンション装置に用いられる油圧緩衝器である。緩衝器11は、シリンダ本体15と底部材16とからなる有底筒状のシリンダ17を有している。
シリンダ本体15は、外筒21と、外筒21の内周側に設けられ外筒21との間にリザーバ室22を形成する内筒23と、外筒21および内筒23を周方向に部分的に連結する連結部24とを有している。よって、緩衝器11は、外筒21内に内筒23が設けられた複筒式の緩衝器となっている。
図2に示すように、連結部24は、外筒21および内筒23の周方向に断続的に、複数、具体的には4カ所形成されている。シリンダ本体15は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、具体的には2部品からなるアルミニウム合金製の押出材である。よって、シリンダ本体15は、外筒21と内筒23とが、周方向に部分的に連結部24を介して連結されて一体化されている。このようにシリンダ本体15をアルミニウム合金製とすることで軽量化を図りつつ、連結部24で外筒21と内筒23とを連結することでシリンダ本体15の剛性を確保するようになっている。なお、アルミニウム合金製の押出材の他、鋳造品であってもよい。
外筒21は円筒状であり、内筒23も円筒状である。内筒23は、外筒21と同軸状に配置されている。連結部24は、外筒21および内筒23の周方向に間隔をあけて配置されている。外筒21および内筒23と、隣り合う2カ所の連結部24とで囲まれた部分が空間部25となっており、シリンダ本体15には、このような空間部25が連結部24と同数、具体的には4カ所設けられている。
図1に示すように、空間部25は、リザーバ室22の一部を形成する。内筒23は、外筒21よりも軸方向長さが短く、外筒21の軸方向の中間所定範囲に設けられている。連結部24は、内筒23よりも軸方向長さが短く、外筒21の軸方向の中間所定範囲に設けられ、内筒23の軸方向の一端から他端側の中間所定位置まで設けられている。なお、押出材で形成する場合には、連結部24を内筒23の軸方向の全範囲にわたって設けても良い。言い換えれば、内筒23を軸方向の全長にわたって連結部24を介して外筒21に連結させても良い。
外筒21は、軸方向において連結部24と位置を重ね合わせて連結部24に接続される外側胴部31と、外側胴部31および連結部24よりも軸方向一側に延びる底側延出部32と、外側胴部31および連結部24よりも軸方向他側に延びる開口側延出部33とを有している。
内筒23は、軸方向において連結部24と位置を重ね合わせて連結部24に接続される内側胴部36と、内側胴部36および連結部24よりも軸方向の底側延出部32と同側に延びる延出部37とを有している。延出部37は、連結部24から底側延出部32よりも軸方向に短く延出している。
底部材16は、金属製の一部材からなり、具体的にはアルミニウム合金製である。底部材16は、円板状であり、外周側の円環平板状の外周円環部41と、外周円環部41の内周縁部から外周円環部41から離れるほど縮径するように突出するテーパ筒状部42と、テーパ筒状部42の外周円環部41とは反対の内周縁部から径方向内方に広がる円環平板状の中間円環部43と、中間円環部43のテーパ筒状部42とは反対の内周縁部から中間円環部43から離れるほど縮径するように突出するテーパ筒状部44と、テーパ筒状部44の中間円環部43とは反対側の内周縁部から径方向内方に広がる平板状の円板状部45とを有している。
外周円環部41、テーパ筒状部42、中間円環部43、テーパ筒状部44および円板状部45は、同軸状に形成されており、外周円環部41からのテーパ筒状部42の突出方向と、中間円環部43からのテーパ筒状部44の突出方向とは一致している。よって、底部材16は、中央側が外周側よりも軸方向一側に突出する形状をなしている。
底部材16は、外周円環部41において底側延出部32の先端部の内側に嵌合している。この状態で、底部材16は、円板状部45が外筒21の底側延出部32よりも外側に配置されている。このように底部材16が底側延出部32に嵌合した状態で、外筒21の底側延出部32における外周円環部41よりも連結部24とは反対側の内周部と、底部材16の外周円環部41の軸方向の円板状部45側の外周部とが全周にわたって隅肉溶接で溶接されている。その結果、底部材16の外周側および外筒21の外側の境界位置に円環状の溶接部48が形成されている。これにより、シリンダ本体15と底部材16とが全周にわたって密封状態となるように接合され一体化されてシリンダ17を構成している。シリンダ17は、シリンダ本体15の底部材16とは反対側の端部が、外筒21の開口部50となっている。
シリンダ17内には、内筒23の軸方向の一端側である底部材16側に、円板状のボディバルブ55が設けられている。ボディバルブ55は、外筒21の底側延出部32の内側に嵌合し、内筒23の底部材16側の端部の円環状の当接部51に全周にわたって当接している。
シリンダ17内には、内筒23の軸方向の他端側である底部材16とは反対側に、筒状のロッドガイド56が設けられており、このロッドガイド56の底部材16とは反対側に、円環状のシール部材57が設けられている。
ロッドガイド56は、軸方向一側に小径部61が形成され、軸方向他側に、この小径部61よりも外径が大径の大径部62が形成された段付き形状をなしている。ロッドガイド56は、小径部61が内筒23の内周部に嵌合しており、大径部62が外筒21の開口側延出部33の内周部に嵌合している。ロッドガイド56は、大径部62の小径部61側の端面が内筒23の開口部50側の端面に当接している。
シール部材57は、外筒21の開口側延出部33の内周部に嵌合している。開口側延出部33の開口部50側の端部には、カール加工によって径方向内方に塑性変形させられた係止部65が形成されている。シール部材57は、この係止部65とロッドガイド56とに挟持されている。シール部材57は、ロッドガイド56に押し付けられた状態でロッドガイド56と係止部65とに挟持されることによって、ロッドガイド56と外筒21との間を封止する。
内筒23内には、ピストン70が摺動可能に設けられている。このピストン70は、内筒23内を、底部材16とは反対側の第1室71と、底部材16側の第2室72とに分けている。第1室71は、内筒23内のピストン70とロッドガイド56との間に設けられ、第2室72は、内筒23内のピストン70とボディバルブ55との間に設けられている。内筒23内の第2室72は、内筒23の一端側に設けられたボディバルブ55によって、リザーバ室22と区画されている。第1室71および第2室72には作動液体である油液が充填されており、リザーバ室22には作動気体であるガスと作動液体である油液とが充填されている。
内筒23内には、ピストンロッド75の一端側が挿入されており、このピストンロッド75の一端側にピストン70がナット76によって連結されている。ピストンロッド75は、ロッドガイド56およびシール部材57の内側を通って、その他端側が内筒23および外筒21から外部へと突出している。ピストンロッド75は、ロッドガイド56に摺動可能に案内されて、ピストン70と一体に軸方向に移動する。シール部材57は、外筒21とピストンロッド75との間を閉塞して、内筒23内の作動液体と、リザーバ室22内の作動気体および作動液体とが外部に漏出するのを規制する。
ピストン70には、軸方向に貫通する通路81および通路82が形成されている。通路81,82は、第1室71と第2室72とを連通可能となっている。ピストン70には、ピストン70に当接することで通路81を閉塞可能な円環状のディスクバルブ85が軸方向の底部材16とは反対側に設けられている。また、ピストン70には、ピストン70に当接することで通路82を閉塞可能な円環状のディスクバルブ86が軸方向の底部材16側に設けられている。
ディスクバルブ85は、ピストンロッド75が内筒23および外筒21内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン70が第2室72を狭める方向に移動して第2室72の圧力が第1室71の圧力よりも所定値以上高くなると通路81を開いて作動液体を流すことになり、その際に減衰力を発生させる。
ディスクバルブ86は、ピストンロッド75が内筒23および外筒21からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン70が第1室71を狭める方向に移動して第1室71の圧力が第2室72の圧力よりも所定値以上高くなると通路82を開いて作動液体を流すことになり、その際に減衰力を発生させる。
ボディバルブ55は、環状のベース部材101を有しており、このベース部材101において、外筒21の底側延出部32の内側に嵌合して、内筒23の当接部51に当接している。図3に示すように、ベース部材101は、円板状のベース本体部102と、ベース本体部102の外周面から径方向外側に突出する複数、具体的には4カ所の径方向突出部103とを有している。径方向突出部103は、ベース本体部102の周方向に間隔をあけており、ベース本体部102から放射状に突出している。径方向突出部103の、ベース本体部102の周方向において隣り合うもの同士の間が、ベース部材101において外周面から径方向内方に凹む切欠部104となっており、このような切欠部104が径方向突出部103と同数、具体的には4カ所設けられている。
すべての径方向突出部103は、ベース本体部102とは反対側の端面111が同一の円筒面に断続的に配置されている。これら端面111は、ボディバルブ55の径方向の外端位置に配置されている。すべての径方向突出部103には、図1に示すように、端面111の軸方向の中央からベース部材101の径方向における内方に凹む凹部112が形成されている。凹部112は断面V字状のV溝であり、径方向突出部103をベース部材101の周方向に貫通するように形成されている。これらの凹部112は、ベース部材101の外周側に形成されており、ボディバルブ55の外周側に形成されている。
ベース部材101は、図3に示すように、すべての径方向突出部103の端面111において外筒21の底側延出部32の円筒状の内周面121に嵌合しており、図1に示すように、ベース本体部102において内筒23の一端側の当接部51に全周にわたって当接している。この状態で、外筒21の底側延出部32には、内周面121よりも径方向内方に突出してベース部材101の凹部112に嵌まる加締部122が形成されている。加締部122は、外筒21の一端側である底部材16側に形成されている。加締部122は、凹部112の形状に倣って断面V字のリブ状に突出している。加締部122は、外筒21の底側延出部32の円筒状の外周面123から径方向内方に断面V字の溝状に凹んでいる。
加締部122は、複数の凹部112に一対一で嵌合するように、凹部112と同数、具体的には4カ所形成されている。加締部122は、ベース部材101の凹部112に入り込んでベース部材101の外筒21に対する軸方向移動を規制し、ベース部材101の凹部112に圧着して外筒21に対するベース部材101の回転を規制する。よって、加締部122は、ボディバルブ55のベース部材101を、内筒23の当接部51に全周にわたって当接する当接状態に維持する。
ベース部材101は、複数の径方向突出部103において、外筒21の底側延出部32の内側に嵌合しており、この状態で切欠部104が、外筒21の軸方向にベース部材101を貫通してリザーバ室22を構成している。
ベース部材101には、軸方向に貫通する通路131および通路132が形成されている。通路131,132は第2室72とリザーバ室22とを連通可能となっている。ボディバルブ55は、ベース部材101の軸方向の底部材16側に、ベース部材101に当接することで通路131を閉塞可能な円環状のディスクバルブ135を有しており、ベース部材101の軸方向の底部材16とは反対側に、ベース部材101に当接することで通路132を閉塞可能な円環状のディスクバルブ136を有している。
ボディバルブ55は、ディスクバルブ135のベース部材101とは反対側に円環状のワッシャ137を有しており、ディスクバルブ136のベース部材101とは反対側に円環状のワッシャ138を有している。さらに、ボディバルブ55は、ワッシャ137、ディスクバルブ135、ベース部材101、ディスクバルブ136およびワッシャ138に軸部141を挿通させて頭部142でワッシャ137に当接するボルト143と、ボルト143の軸部141に螺合されてワッシャ138に当接するナット145とを有している。ディスクバルブ135,136は、これらよりも外径が小径のワッシャ137,138に挟持されており、内周側がクランプされている。ボディバルブ55は、ボルト143の軸部141のナット145よりも突出する部分を覆う円筒状のカバー150を有している。カバー150は軸部141よりも底部材16とは反対側に突出している。
ディスクバルブ136は、外径が内筒23の内径よりも小径となっており、ベース部材101に当接する内筒23の内側に配置されている。ディスクバルブ136には、通路131を第2室72に常時連通させるための連通穴148が複数形成されている。連通穴148は、図3に示すように円弧状をなしている。
図1に示すように、ディスクバルブ135は、通路131を介する第2室72からリザーバ室22側への作動液体の流れを許容し、これとは逆方向の通路131を介する作動液体の流れを規制するチェックバルブである。ディスクバルブ135は、ピストンロッド75が縮み側に移動して第2室72の圧力がリザーバ室22の圧力よりも所定値以上高くなると通路131を開いて作動液体を流すことになり、その際に減衰力を発生させる減衰バルブとなっている。
ディスクバルブ136は、通路132を介するリザーバ室22から第2室72側への作動液体の流れを許容し、これとは逆方向の通路132を介する作動液体の流れを規制するチェックバルブである。ディスクバルブ136は、ピストンロッド75が伸び側に移動しピストン70が第1室71側に移動して第2室72の圧力がリザーバ室22の圧力より下降すると通路132を開くことになるが、その際にリザーバ室22から第2室72内に実質的に減衰力を発生させずに作動液体を流すサクションバルブである。
緩衝器11は、例えばピストンロッド75が車両の車体側に連結され、シリンダ17が車両の車輪側に連結されて、車輪の車体に対する移動に対して減衰力を発生させるようになっている。
次に、第1実施形態の緩衝器の製造方法について説明する。
第1実施形態の製造方法は、上記した緩衝器11を製造する方法であって、図5(a)に示すように、図1に示す底部材16が溶接される前であって、外筒21に加締部122が形成される前の状態のシリンダ本体15に、ボディバルブ55を組み付ける方法となっている。
ベース部材101、ディスクバルブ135,136、ワッシャ137,138、ボルト143、ナット145およびカバー150が予め組み立てられて、ボディバルブ55が形成されている。
シリンダ本体15を、図示略の保持治具で支持した状態で、このように予め組み立てられた状態のボディバルブ55を、図5(a)に示すように、カバー150を先頭にして外筒21の底側延出部32の内側に嵌合させる。すると、ボディバルブ55は、そのベース部材101が、複数の径方向突出部103の端面111において外筒21の底側延出部32の内周面121に嵌合する。
この状態で、円環状の押圧治具161を、底側延出部32内に挿入しボディバルブ55のベース部材101に内筒23とは反対側から当接させて、この押圧治具161により、ベース部材101を内筒23の一端側の当接部51に当接させて加圧する加圧工程を行う。押圧治具161は、ディスクバルブ135が存在しない、ベース部材101のベース本体部102のディスクバルブ135の外径よりも外側の領域を押圧することになり、ベース本体部102の、当接部51と径方向の位置が重なり合う部分をベース本体部102の全周にわたって押圧する。ここで、この加圧工程において、空間部25とボディバルブ55の切欠部104との、シリンダ本体15の周方向の位相は、必ずしも合わせる必要はない。
そして、この加圧工程により、ボディバルブ55のベース部材101を加圧して内筒23の当接部51に押し付けた状態で、図5(b)に示すように、加締め工具162により、底側延出部32の軸方向および周方向において凹部112と重なり合う部分を径方向外側から加締めて塑性変形させて加締部122を形成し、加締部122を凹部112に嵌め込む加締め工程を行う。
すると、内筒23の当接部51が、全周にわたってボディバルブ55のベース部材101に軸力をもった状態で密着して密閉され、この状態でベース部材101がシリンダ本体15に一体的に固定される。加締部122は、凹部112と位置を合わせて凹部112と同数の4カ所形成される。加締め工程では、最後に、押圧治具161をシリンダ本体15から退避させる。図4に示すように、加締部122は、底側延出部32の周方向に断続的に形成されることになる。
加締め工程の後、図1に示す底部材16を底側延出部32の内側に嵌合させて底側延出部32の所定位置に溶接する溶接工程を行って溶接部48を形成し、シリンダ本体15と底部材16とが一体化されたシリンダ17を形成する。このシリンダ17には、ボディバルブ55が内蔵されている。底部材16はボディバルブ55の全体から離間した位置でシリンダ本体15に固定される。
溶接工程の後、ピストン70がナット76で一体的に取り付けられたピストンロッド75にロッドガイド56を嵌合させた状態で、ピストン70を内筒23内に嵌合させた後、ロッドガイド56を、小径部61を内筒23内に、大径部62を外筒21の開口側延出部33に、それぞれ嵌合させるとともに、ピストンロッド75にシール部材57を嵌合させるピストン等組付工程を行う。
ピストン等組付工程の後、シール部材57を図示略の押圧治具で押圧し、シール部材57を介してロッドガイド56の大径部62を内筒23に押し当てると共に、シール部材57をロッドガイド56に押し付ける押圧工程を行う。
そして、この押圧工程により、シール部材57をロッドガイド56に押し付けた状態で、開口側延出部33を加締めて、係止部65を形成する係止部形成工程を行う。これにより、シール部材57が、内筒23に当接してシリンダ本体15に対し軸方向に位置決めされているロッドガイド56と、係止部65とに挟持される。
上記した特許文献1では、外筒にリブによって内筒を一体に結合した緩衝器において、圧縮バネ材でボトムピースに軸力を付与する構造になっているが、このように圧縮バネ材で軸力を付与すると、部品点数が多くなってしまう。
これに対して、第1実施形態は、内筒23の一端側に設けられた当接部51にボディバルブ55を当接させた状態で、外筒21の一端側に形成された加締部122が、ボディバルブ55の外周側に形成された凹部112に嵌まることで、ボディバルブ55を外筒21に取り付ける構造になっている。このため、外筒21と内筒23とが周方向に部分的に連結部24を介して連結されて一体化されていても、ボディバルブ55を、当接部51に軸力をもって当接した状態で外筒21に取り付けることが、軸力を発生させるための圧縮バネ材等の部品を追加することなく可能になる。したがって、部品点数を低減することができる。その結果、コストを低減することができ、軽量化することができる。
この場合、ボディバルブ55を内筒23の一端側の当接部51に当接させて加圧する加圧工程と、この加圧工程によりボディバルブ55を加圧した状態で、外筒21を加締めてボディバルブ55の外周側の凹部112に嵌め込む加締め工程と、を含むことで、ボディバルブ55を、当接部51に軸力をもって当接した状態で外筒21に取り付けることが、軸力を発生させるための圧縮バネ材等の部品を追加することなく、容易にできる。
また、ボディバルブ55を外筒21で支持するため、ボディバルブ55を底部材16で支持しなくても済み、ボディバルブ55の全体を底部材16から離すことができる。よって、ボディバルブ55がリザーバ室22内で流路を狭めてしまうことを抑制でき、リザーバ室22内での作動液体の流れを円滑にできる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図6,図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
図6に示すように、第2実施形態においては、加圧工程で使用される押圧治具161Aが、第1実施形態の押圧治具161と同形状の押圧治具本体部161と、押圧治具本体部161から軸方向に突出してベース部材101の切欠部104内に入り込む挿入部171と、を有している。挿入部171は、切欠部104と加締め工程前の外筒21の底側延出部32との間の空間のディスクバルブ135側の半分を埋めるように、これらの間に入り込む。
挿入部171には、押圧治具本体部161とは反対側に面取部172が形成されている。面取部172は、挿入部171が切欠部104内に入り込み、押圧治具本体部161がベース部材101に当接した状態で、ベース部材101の凹部112のディスクバルブ135側の半分と同形状をなすように形成されている。押圧治具161Aには、ボディバルブ55のすべての切欠部104内に一対一で入り込むように、挿入部171が複数形成されている。
また、第2実施形態においては、シリンダ本体15の開口部50側から挿入され、外筒21と内筒23と連結部24との間の空間部25内を通過した後、ベース部材101の切欠部104内に入り込む挿入治具175が使用される。挿入治具175には、空間部25に配置されてベース部材101に当接する本体部176と、本体部176から突出してベース部材101の切欠部104内に入り込む挿入部177とが設けられている。挿入部177は、切欠部104と加締め工程前の外筒21の底側延出部32との間の空間のディスクバルブ136側の半分を埋めるように、これらの間に入り込む。
挿入部177には、本体部176とは反対側に面取部178が形成されている。面取部178は、挿入部177が切欠部104内に入り込み、本体部176がベース部材101に当接した状態で、ベース部材101の凹部112のディスクバルブ136側の半分と同形状をなすように形成されている。挿入治具175は、ボディバルブ55のすべての切欠部104内に一対一で入り込むように複数設けられている。押圧治具161Aの面取部172と、挿入治具175の面取部178とが凹部180を形成する。
加圧工程では、図6に示すように、押圧治具161Aを底側延出部32内に挿入し、その複数の挿入部171を、それぞれ、対応する切欠部104と加締め工程前の外筒21の底側延出部32との間の空間に挿入して、その押圧治具本体部161をボディバルブ55のベース部材101に当接させる。そして、この押圧治具161Aにより、ベース部材101を内筒23の一端側の当接部51に全周にわたって当接させて加圧する加圧工程を行う。押圧治具161Aは、その押圧治具本体部161が、第1実施形態と同様に、ベース部材101のベース本体部102のディスクバルブ135が存在しない、ディスクバルブ135の外径よりも外側の領域を押圧することになり、ベース本体部102の、当接部51と径方向の位置が重なり合う部分をベース本体部102の全周にわたって押圧する。ここで、第2実施形態では、加圧工程を、シリンダ本体15の空間部25とボディバルブ55の切欠部104との周方向の位相を合わせた状態で行う。
加えて、加圧工程において、複数の挿入治具175をそれぞれ対応する空間部25に挿入して、それぞれの挿入部177を、対応する切欠部104と加締め工程前の外筒21の底側延出部32との間の空間に挿入して、それぞれの本体部176をボディバルブ55のベース部材101に当接させる。すると、押圧治具161Aの面取部172と、挿入治具175の面取部178とで形成される凹部180とボディバルブ55の凹部112とが周方向に交互に配置されて全周にわたって連続することになる。
そして、この加圧工程により、ボディバルブ55のベース部材101を加圧して内筒23の当接部51に押し付けた状態で、図示略の保持治具、シリンダ本体15、ボディバルブ55、押圧治具161Aおよび複数の挿入治具175を一体に回転させながら、ローラ状の加締め工具162Aにより、底側延出部32の軸方向において凹部112,180と位置が合う部分を径方向外側から加締めて、図7に示す加締部122Aを形成し、加締部122Aを図6に示す凹部112,180に嵌め込む加締め工程を行う。すると、内筒23の当接部51が、全周にわたってボディバルブ55のベース部材101に軸力をもった状態で密着して密閉され、この状態でベース部材101がシリンダ本体15に一体的に固定される。加締め工程では、最後に、押圧治具161Aおよびすべての挿入治具175をシリンダ本体15から退避させる。図7に示すように、このようにして形成された加締部122Aは底側延出部32の全周にわたって連続する円環状をなす。
加締め工程の後、第1実施形態と同様に、溶接工程、ピストン等組付工程、押圧工程、係止部形成工程を行う。
第2実施形態によれば、加締め工程において、加締部122Aを全周にわたって連続して形成するため、底側延出部32の周方向において凹部112との位置合わせを行わずに加締部122Aを形成でき、加締め加工を容易かつ確実に行うことができる。
以上に述べた実施形態の第1の態様は、外筒と、該外筒の内周側に設けられ該外筒との間にリザーバ室を形成する内筒と、該内筒内に摺動可能に設けられ該内筒内を第1室と第2室とに分けるピストンと、一端側が前記内筒内に挿入されて前記ピストンに連結され他端側が前記外筒から外部に突出するピストンロッドと、前記内筒の一端側に設けられ前記第2室と前記リザーバ室とを区画するボディバルブと、前記内筒の他端側に設けられ前記ピストンロッドを摺動可能に案内する筒状のロッドガイドと、を有し、前記外筒と前記内筒とが、周方向に部分的に連結部を介して連結されて一体化されている緩衝器であって、前記ボディバルブの外周側に形成される凹部と、前記外筒の一端側に形成されて前記凹部に嵌まる加締部と、前記内筒の一端側に設けられて前記ボディバルブに当接する当接部と、
を備えることを特徴とする。これにより、部品点数を低減することができる。
実施形態の第2の態様は、外筒と、該外筒の内周側に設けられ該外筒との間にリザーバ室を形成する内筒と、該内筒内に摺動可能に設けられ該内筒内を第1室と第2室とに分けるピストンと、一端側が前記内筒内に挿入されて前記ピストンに連結され他端側が前記外筒から外部に突出するピストンロッドと、前記内筒の一端側に設けられ前記第2室と前記リザーバ室とを区画するボディバルブと、前記内筒の他端側に設けられ前記ピストンロッドを摺動可能に案内する筒状のロッドガイドと、を有し、前記外筒と前記内筒とが、周方向に部分的に連結部を介して連結されて一体化されている緩衝器の製造方法であって、前記ボディバルブを前記内筒の一端側の当接部に当接させて加圧する加圧工程と、該加圧工程により前記ボディバルブを加圧した状態で、前記外筒を加締めて前記ボディバルブの外周側の凹部に嵌め込む加締め工程と、を含むことを特徴とする。これにより、部品点数を低減することができる。
11 緩衝器
21 外筒
22 リザーバ室
23 内筒
24 連結部
51 当接部
55 ボディバルブ
56 ロッドガイド
70 ピストン
71 第1室
72 第2室
75 ピストンロッド
112 凹部
122 加締部

Claims (2)

  1. 外筒と、
    該外筒の内周側に設けられ該外筒との間にリザーバ室を形成する内筒と、
    該内筒内に摺動可能に設けられ該内筒内を第1室と第2室とに分けるピストンと、
    一端側が前記内筒内に挿入されて前記ピストンに連結され他端側が前記外筒から外部に突出するピストンロッドと、
    前記内筒の一端側に設けられ前記第2室と前記リザーバ室とを区画するボディバルブと、
    前記内筒の他端側に設けられ前記ピストンロッドを摺動可能に案内する筒状のロッドガイドと、
    を有し、
    前記外筒と前記内筒とが、周方向に部分的に連結部を介して連結されて一体化されている緩衝器であって、
    前記ボディバルブの外周側に形成される凹部と、
    前記外筒の一端側に形成されて前記凹部に嵌まる加締部と、
    前記内筒の一端側に設けられて前記ボディバルブに当接する当接部と、
    を備えることを特徴とする緩衝器。
  2. 外筒と、
    該外筒の内周側に設けられ該外筒との間にリザーバ室を形成する内筒と、
    該内筒内に摺動可能に設けられ該内筒内を第1室と第2室とに分けるピストンと、
    一端側が前記内筒内に挿入されて前記ピストンに連結され他端側が前記外筒から外部に突出するピストンロッドと、
    前記内筒の一端側に設けられ前記第2室と前記リザーバ室とを区画するボディバルブと、
    前記内筒の他端側に設けられ前記ピストンロッドを摺動可能に案内する筒状のロッドガイドと、
    を有し、
    前記外筒と前記内筒とが、周方向に部分的に連結部を介して連結されて一体化されている緩衝器の製造方法であって、
    前記ボディバルブを前記内筒の一端側の当接部に当接させて加圧する加圧工程と、
    該加圧工程により前記ボディバルブを加圧した状態で、前記外筒を加締めて前記ボディバルブの外周側の凹部に嵌め込む加締め工程と、
    を含むことを特徴とする緩衝器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114402148A (zh) * 2019-09-17 2022-04-26 株式会社普利司通 隔振装置

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