JP6320800B2 - 正立型グリス摺動フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の前輪を車体に対して懸架する正立型グリス摺動フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置に関するものである。
例えば、自動二輪車の前輪は、左右一対のフロントフォークによって構成される車輪懸架装置によって車体に対して懸架されるが、この車輪懸架装置を構成するフロントフォークには、正立型と倒立型のものがある。
又、フロントフォークには、懸架スプリングの弾性反力とオイルの流動抵抗による減衰力によって衝撃を吸収する油圧フロントフォーク(オイルダンパ)と、ガイドブッシュとグリスを介して互いに摺接するアウタチューブとインナチューブとの摩擦抵抗によって減衰力を発生するグリス摺動フロントフォークとがある。
ところで、例えば正立型の油圧フロントフォークとしては、車軸側のアウタチューブの内部に車体側のインナチューブの一部を上方から挿入し、前記アウタチューブ内周の上下に嵌着されたガイドブッシュによって前記インナチューブを上下摺動可能に支持するとともに、前記アウタチューブと前記インナチューブの間に懸架スプリングを介装し、前記アウタチューブと前記インナチューブの内部にオイルを封入して前記インナチューブ内の上部にエア室を形成し、前記アウタチューブと前記インナチューブの伸縮動に伴う前記オイルの流動抵抗によって減衰力を発生させる減衰力発生機構を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
他方、グリス摺動フロントフォークは、油圧フロントフォークに設けられたオイルによる減衰力発生機構を備えないため、その構成が比較的簡単であり、例えば小排気量の小型スクータ等に専ら使用されている(例えば、特許文献2参照)。ここで、従来の正立型グリス摺動フロントフォークの一例を図11に示す。
即ち、図11は従来の正立型グリス摺動フロントフォークの半裁断面図であり、図示の正立型グリス摺動フロントフォーク101においては、車軸側のアウタチューブ102の内部に車体側のインナチューブ103の一部が上方から挿入され、前記アウタチューブ102の内周上部とインナチューブ103の下端外周にそれぞれ嵌着されたガイドブッシュ104,105によって前記インナチューブ103が上下摺動可能に支持されている。尚、上下のガイドブッシュ104とインナチューブ103及びガイドブッシュ105とアウタチューブ102とは、潤滑剤であるグリスを介して互いに摺接している。
そして、インナチューブ103の上端開口部は、キャップ108によって閉じられており、アウタチューブ102の上端開口部のインナチューブ103が挿通する部位の内周には、インナチューブ103の外周に摺接するグリスダストシール107が嵌着されており、このグリスダストシール107のシール作用によって、グリスのアウタチューブ102外への漏出と外気中のダストのアウタチューブ102内への侵入が防がれている。
斯かる正立型グリス摺動フロントフォーク101によれば、例えば自動二輪車の走行中に前輪が路面凹凸に追従して上下動すると、アウタチューブ102とインナチューブ103が伸縮動し、このとき、グリスを介して互いに摺接するガイドブッシュ104とインナチューブ103及びガイドブッシュ105とアウタチューブ102との摩擦抵抗によって所要の減衰力が発生する。そして、この減衰力によって前輪が路面から受ける衝撃が吸収緩和され、これによって自動二輪車の乗心地性が高められる。
ところで、図11に示す従来の正立型グリス摺動フロントフォーク101においては、内部に侵入した水を外部へ排出するための水抜き孔兼呼吸孔115がアウタチューブ102の下端部に形成されているが、この水抜き孔兼呼吸孔115は、呼吸孔として内部を外部との間でエアの流出入を許容し、アウタチューブ102とインナチューブ103の伸縮動に伴うポンピング作用による内部の圧力変動を抑える機能も果たしている。
特願2012−247909号明細書 特開2005−226734号公報
ところが、図11に示す従来の正立型グリス摺動フロントフォーク101のように、アウタチューブ102の下端部に水抜き孔兼呼吸孔115を形成すると、自動二輪車等がその前輪が水没した状態で走行する場合には、水抜き孔兼呼吸孔115から内部に泥水が侵入し、或いは通常の路面を走行している場合であっても、前輪が巻き上げたダストが水抜き孔兼呼吸孔115から内部に侵入し、これらの泥水やダストがガイドブッシュ104,105の耐久性を低下させたり、ガイドブッシュ104とインナチューブ103及びガイドブッシュ105とアウタチューブ102との摺動性を低下させるという問題が発生する。
そこで、上記問題を解決するためにアウタチューブ102に水抜き孔兼呼吸孔115を設けず、当該正立型グリス摺動フロントフォーク101の内部を完全密閉状態とした場合には、次のような問題が発生する。
即ち、内部が完全に密閉された正立型グリス摺動フロントフォーク101の内圧を不図示の実験装置を用いて測定した結果、図12に示すような結果が得られた。
即ち、図12は内部が完全に密閉された正立型グリス摺動フロントフォーク101について計測された内圧の経時変化を示す図であり、前輪を懸架する正立型グリス摺動フロントフォーク101においては、アウタチューブ102とインナチューブ103が伸縮動するため、両者の伸縮動によるポンピング作用によって当該正立型グリス摺動フロントフォーク101の内圧が図示のように変動する。
具体的には、正立型グリス摺動フロントフォーク101の初期の内圧は正圧であるが、試験開始から内圧は下がり始め、試験開始から一定時間経過すると、内圧は負圧となり、以後は負圧が継続する。尚、図12にRにて示す範囲においては、内圧変動の波形を明確にするために時間レンジを拡大して示している。
上述のように、正立型グリス摺動フロントフォーク101の内部が負圧となると、構造的に唯一不完全シール部となるグリスダストシール107(図11参照)の部分が呼吸部位となり、この部分から泥水やダストが内部に侵入し、これらの泥水やダストがガイドブッシュ104,105(図11参照)の耐久性を低下させる等の問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、車両の水没走行による泥水の侵入や車輪が巻き上げたダストの吸い込みを防ぎつつ、内圧変動を抑えて内部への泥水やダストの侵入を防いでガイドブッシュの耐久性の向上を図ることができる正立型グリス摺動フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車軸側のアウタチューブの内部に車体側のインナチューブの一部を上方から挿入し、前記アウタチューブ内周の上下に嵌着されたガイドブッシュによって前記インナチューブを上下摺動可能に支持するとともに、該インナチューブを、その上端内周に固着されたキャップに結着されたブラケットによって車体側に取り付け、グリスを介して互いに摺接する前記ガイドブッシュと前記インナチューブとの摩擦抵抗によって減衰力を発生する正立型グリス摺動フロントフォークにおいて、前記キャップの一部に貫設された連通路を含んで構成される迷路状の呼吸連通路を前記ブラケットの直下に形成し、該呼吸連通路を介して前記インナチューブの内部と外気とを連通させ、前記インナチューブの外周に嵌合して該インナチューブをセンタリングするセンタリング部材を前記ブラケットの下面に結着し、該センタリング部材の下面と前記インナチューブの上端との隙間と、前記キャップに形成された前記連通路によって前記呼吸連通路を形成したことを特徴とする。
請求項記載の発明は、車軸側のアウタチューブの内部に車体側のインナチューブの一部を上方から挿入し、前記アウタチューブ内周の上下に嵌着されたガイドブッシュによって前記インナチューブを上下摺動可能に支持するとともに、該インナチューブを、その上端内周に固着されたキャップに結着されたブラケットによって車体側に取り付け、グリスを介して互いに摺接する前記ガイドブッシュと前記インナチューブとの摩擦抵抗によって減衰力を発生する正立型グリス摺動フロントフォークにおいて、前記キャップの一部に貫設された連通路を含んで構成される迷路状の呼吸連通路を前記ブラケットの直下に形成し、該呼吸連通路を介して前記インナチューブの内部と外気とを連通させ、前記キャップの外周に嵌合して前記インナチューブをセンタリングするセンタリング部材を前記ブラケットの下面に結着し、該センタリング部材の内周の一部に上下方向に形成された縦溝と、前記インナチューブの上端と前記ブラケットの下面との間の隙間と、前記キャップに形成された前記連通路によって前記呼吸連通路を形成したことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記呼吸連通路に、エアフィルタ効果を有する発泡部材を設けたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1〜の何れか1項に記載の発明において、前記呼吸連通路の外気への開口部に、エアの通過を許容しつつダストと水の侵入を阻止する可撓性シートを設けたことを特徴とする。
請求項記載の車輪懸架装置は、請求項1〜の何れか1項に記載の正立型グリス摺動フロントフォークとこれと対を成す別の正立型油圧フロントフォークとで車輪を懸架する装置であって、前記別の正立型油圧フロントフォークを、請求項1〜の何れか1項に記載の正立型グリス摺動フロントフォークに呼吸連通路を廃止して懸架スプリングと減衰力発生機構を設けて構成したことを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、アウタチューブの下端部には水抜き孔兼呼吸孔を形成しないため、自動二輪車等の車輪水没走行によってもアウタチューブの内部に泥水が侵入したり、車輪が跳ね上げたダストがアウタチューブ内に侵入することがない。
そして、迷路状の呼吸連通路をインナチューブの上端のブラケットの直下に形成したため、アウタチューブとインナチューブの伸縮動に伴うポンピング作用によってエアが呼吸連通路を介して呼吸(流出入)する。このため、当該正立型グリス摺動フロントフォーク内部の圧力変動が抑えられ、グリスダストシール部から内部への泥水やダストの侵入が防がれる。この場合、呼吸連通路は迷路状を成し、しかも、その外気への開口部はブラケットによって覆われているため、呼吸連通路からの泥水やダストの侵入が一層確実に防がれる。
従って、発明に係る正立型グリス摺動フロントフォークによれば、車両の水没走行による泥水の侵入や車輪が巻き上げたダストの吸い込みを防ぎつつ、内圧変動を抑えて内部への泥水やダストの侵入を防いでガイドブッシュの耐久性の向上を図ることができる。
請求項記載の発明によれば、エアの通過を許容しつつダストの侵入を阻止するエアフィルタ効果を有する発泡部材を呼吸連通路に設けたため、呼吸連通路からのダストの侵入を一層確実に防ぐことができ、ガイドブッシュの耐久性を一層効果的に高めることができる。
請求項記載の発明によれば、エアの通過を許容しつつダストと水の侵入を阻止する可撓性シートを呼吸連通路の外気への開口部に設けたため、呼吸連通路からのダストと水の侵入を可撓性シートによって一層確実に防ぐことができ、ガイドブッシュの耐久性を一層効果的に高めることができる。
請求項記載の発明によれば、車輪懸架装置を構成する一対の正立型フロントフォークの一方を構成が単純で安価なもの(懸架スプリングとオイルによる減衰力発生機構を備えない請求項1〜の何れか1項に記載の正立型グリス摺動フロントフォーク)で構成したため、車輪懸架装置の構造簡素化とコストダウンを図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る正立型グリス摺動フロントフォークの半裁断面図である。 図1のA部拡大詳細図である。 図2のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態2に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸連通路の構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図である。 本発明の実施の形態3に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸連通路構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図である。 本発明の実施の形態3に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸連通路に設けられる可撓性シートの平面図である。 本発明の実施の形態4に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸連通路構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図である。 本発明の実施の形態4に係る正立型グリス摺動フロントフォークのセンタリングパッチの平面図である。 本発明の実施の形態5に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸連通路構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図である。 本発明に係る車輪懸架装置を構成する一対のフロントフォークの他方(正立型油圧フロントフォーク)の半裁断面図である。 従来の正立型グリス摺動フロントフォークの半裁断面図である。 内部が完全に密閉された正立型グリス摺動フロントフォークについて計測された内圧の経時変化を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[正立型グリス摺動フロントフォーク]
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る正立型グリス摺動フロントフォークの半裁断面図であり、図示の正立型グリス摺動フロントフォーク(以下、特記する場合を除き単に「フロントフォーク」と称する)1においては、車軸側のアウタチューブ2の内部に車体側のインナチューブ3の一部が上方から挿入され、前記アウタチューブ2の内周の上下に嵌着されたガイドブッシュ4,5によって前記インナチューブ3が上下摺動可能に支持されている。尚、アウタチューブ2の下端部は、これに形成された軸孔2aに挿通する不図示の車軸によって前輪に取り付けられており、インナチューブ3の上端部は、これの上下に嵌着されたアッパブラケット6と不図示のロアブラケットを介して車体側に取り付けられている。
ここで、前記アウタチューブ2の上端開口部の前記インナチューブ3が挿通する部位の外周には、そのリップ部がインナチューブ3の外周に摺接するグリスダストシール7が嵌着されており、このグリスダストシール7のシール作用によってフロントフォーク1内のグリスの外部への漏出が防がれるとともに、フロントフォーク1内へのダストの侵入が防がれている。
ところで、前記インナチューブ3の上端開口部は、その内周に嵌着されたキャップ8によって閉塞されており、アウタチューブ2とインナチューブ3の内部にはオイルは封入されておらず、エアのみが存在する。又、アウタチューブ2の下端部には従来のような水抜き孔兼呼吸孔は形成されておらず、アウタチューブ2の下端部は完全に密閉されている。
而して、自動二輪車の走行時に前輪が路面凹凸に追従して上下動すると、この前輪を懸架するフロントフォーク1においては、潤滑剤であるグリスを介して互いに摺接するガイドブッシュ4,5とインナチューブ3との摩擦抵抗によって所要の減衰力が発生し、この減衰力によって前輪が路面から受ける衝撃が吸収緩和され、自動二輪車の乗心地性が高められる。
又、本実施の形態に係るフロントフォーク1には、インナチューブ3の上端部に、エアの出入りを許容する呼吸構造が形成されている。ここで、その呼吸構造の詳細を図2及び図3に基づいて以下に説明する。
図2は図1のA部拡大詳細図、図3は図2のB−B線断面図であり、前記キャップ8の中心部にはネジ孔8aが上下方向に形成されており、このキャップ8には前記アッパブラケット6が上方から被せられ、このアッパブラケット6はこれに挿通するボルト9をキャップ8の前記ネジ孔8aにねじ込むことによってキャップ8の上面に取り付けられている。ここで、アッパブラケット6は、平坦な金属部材であって、その周縁はカーリング加工等によって下方に向かって円弧状に折り曲げられており、インナチューブ3とキャップ8を上方から覆っている。
ところで、アッパブラケット6の下面には、センタリング部材であるリング状のセンタリングパッチ10が溶着されており、このセンタリングパッチ10がキャップ8の上端部外周に嵌合することによってインナチューブ3がアッパブラケット6に対してセンタリングされる。
而して、本実施の形態に係るフロントフォーク1においては、その内部と外気とを連通させてエアの出入りを許容する迷路状の呼吸連通路11がアッパブラケット6の直下に形成されている。具体的には、前記キャップ8の外周の一部には、横断面矩形の溝状の連通路8bが上下方向に直線状に貫設されており、前記センタリングパッチ10の下面と前記インナチューブ3の上端には微小な隙間12が形成されている。ここで、キャップ8に形成された前記連通路8bと、センタリングパッチ10とインナチューブ3との間の前記隙間12とは互いに連通しており、連通路8bの下端はインナチューブ3の内部に開口し、隙間12は外気に開口しており、これらの隙間12と連通路8bによって迷路状の前記呼吸連通路11が構成されている。尚、本実施の形態では、キャップ8に直線状の連通路8bを上下方向に貫設したが、連通路8bは直線状のものに限らず、螺旋状のものであっても良い。
従って、フロントフォーク1の内部は呼吸連通路11を介して外気に連通しており、自動二輪車の前輪が路面凹凸に追従して上下動し、この前輪の上下動に伴ってフロントフォーク1のアウタチューブ2とインナチューブ3が伸縮動すると、両者の伸縮動に伴うポンピング作用によってフロントフォーク1は呼吸し、該フロントフォーク1の内圧が正圧である場合には、フロントフォーク1内のエアが図2に実線矢印にて示すように呼吸連通路11を通って外部へと排出され、逆にフロントフォーク1の内圧が負圧になると、外気が図2に破線矢印にて示すように呼吸連通路11を通ってフロントフォーク1の内部に吸引される。
従って、本実施の形態に係るフロントフォーク1によれば、アウタチューブ2の下端部には水抜き孔兼呼吸孔を形成していないため、自動二輪車の車輪水没走行によってもアウタチューブ2の内部に泥水が侵入したり、車輪が巻き上げたダストがアウタチューブ2内に侵入することがない。
そして、迷路状の呼吸連通路11をインナチューブ3の上端のアッパブラケット6の直下に形成したため、アウタチューブ2とインナチューブ3の伸縮動に伴うポンピング作用によってエアが呼吸連通路11を介して呼吸(流出入)する。このため、当該フロントフォーク1の内部の圧力変動が抑えられるとともに、内圧が大きな負圧になることがなく、グリスダストシール7部分からフロントフォーク1内への泥水やダストの侵入が防がれる。この場合、呼吸連通路11は迷路状を成し、しかも、その外気への開口部はアッパブラケット6によって上方から覆われているため、呼吸連通路11からの泥水やダストの侵入が一層確実に防がれる。
以上のように、本実施の形態に係るフロントフォーク1によれば、自動二輪車の水没走行による泥水の侵入や車輪が巻き上げたダストの吸い込みを防ぎつつ、内圧変動を抑えて内部への泥水やダストの侵入を防いでガイドブッシュ4,5の耐久性の向上を図ることができるという効果が得られる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて以下に説明する。
図4は本発明の形態2に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図であり、本図においては、図2及び図3において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。 本実施の形態に係るフロントフォーク1は、前記実施の形態1に係るフロントフォーク1において、呼吸連通路11の一部、具体的には、センタリングパッチ10の下面とインナチューブ3の上端との間の隙間12に、エアフィルタ効果を有する発泡部材13を介設したことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1に係るフロントフォーク1のそれと同じである。
而して、本実施の形態に係るフロントフォーク1においても、アッパブラケット6の直下に迷路状の呼吸連通路11を形成したため、前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態では、エアの流通を許容しつつダストの侵入を阻止するエアフィルタ効果を有する発泡部材13を呼吸連通路11の一部に設けたため、呼吸連通路11からのダストの侵入を一層確実に防ぐことができ、ガイドブッシュ4,5の耐久性を一層効果的に高めることができるという効果が得られる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図5及び図6に基づいて以下に説明する。
図5は本発明の実施の形態3に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図、図6は同正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸連通路に設けられる可撓性シートの平面図であり、これらの図においても、図2及び図3において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るフロントフォーク1は、前記実施の形態1に係るフロントフォーク1において、呼吸連通路11の外気への開口部(センタリングパッチ10とインナチューブ3との間の隙間12)に、エアの通過を許容しつつダストと水の侵入を阻止するリング状の可撓性シート14を設けたことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1に係るフロントフォーク1のそれと同じである。ここで、図6に示すように、可撓性シート14の内周部には、当該可撓性シート14の弾性変形を容易にするための8つのスリット14aが周方向に等角度ピッチ(45°ピッチ)で放射状に形成されている。尚、可撓性シート14に形成されるスリット14aの個数は8つに限らず任意である。
而して、本実施の形態に係るフロントフォーク1においても、アッパブラケット6の直下に迷路状の呼吸連通路11を形成したため、前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態では、呼吸連通路11の外気への開口部に、エアの通過を許容しつつダストと水の侵入を阻止するリング状の可撓性シート14を設けたため、呼吸連通路11からのダストと水の侵入を可撓性シート14によって一層確実に防ぐことができ、ガイドブッシュ4,5の耐久性を一層効果的に高めることができるという前記実施の形態2と同様の効果が得られる。
<実施の形態4>
次に、本発明の実施の形態4を図7及び図8に基づいて以下に説明する。
図7は本発明の実施の形態4に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図、図8はセンタリングパッチの平面図であり、これらの図においても、図2及び図3において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るフロントフォーク1は、前記実施の形態1に係るフロントフォーク1において、センタリングパッチ10の内周の一部、具体的には、図8に示すように、センタリングパッチ10の内周の相対向する2箇所に横断面半円状の縦溝10aを上下方向に形成し、これらの縦溝10aと、アッパブラケット6の下面とインナチューブ3の上端との間の隙間15及びキャップ8に形成された連通路8bによって呼吸連通路11を構成したことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1に係るフロントフォーク1のそれと同じである。尚、センタリングパッチ10に形成される縦溝10aの横断面形状と個数は任意である。
而して、本実施の形態に係るフロントフォーク1においても、アウタチューブ2とインナチューブ3が伸縮動すると、両者の伸縮動に伴うポンピング作用によってフロントフォーク1は呼吸し、該フロントフォーク1の内圧が正圧である場合には、フロントフォーク1内のエアが図7に実線矢印にて示すように呼吸連通路11を通って外部へと排出され、逆にフロントフォーク1の内圧が負圧になると、図7に破線矢印にて示すように外気が呼吸連通路11を通ってフロントフォーク1の内部に吸引される。
従って、本実施の形態に係るフロントフォーク1においても、アウタチューブ2の下端部には水抜き孔兼呼吸孔を形成していないため、自動二輪車の車輪水没走行によってもアウタチューブ2の内部に泥水が侵入したり、車輪が巻き上げたダストがアウタチューブ2内に侵入することがない。
そして、迷路状の呼吸連通路11をインナチューブ3の上端のアッパブラケット6の直下に形成したため、アウタチューブ2とインナチューブ3の伸縮動に伴うポンピング作用によってエアが呼吸連通路11を介して呼吸(流出入)する。このため、当該フロントフォーク1内の圧力変動が抑えられるとともに、内圧が大きな負圧になることがなく、グリスダストシール7部分からフロントフォーク1内への泥水やダストの侵入が防がれる。この場合、呼吸連通路11は迷路状を成し、しかも、その外気への開口部はアッパブラケット6によって上方から覆われているため、呼吸連通路11からの泥水やダストの侵入が一層確実に防がれる。
<実施の形態5>
次に、本発明の実施の形態5を図9に基づいて以下に説明する。
図9は本発明の形態5に係る正立型グリス摺動フロントフォークの呼吸構造を示すインナチューブ上端部の半裁断面図であり、本図においては、図7及び図8において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。 本実施の形態に係るフロントフォーク1は、前記実施の形態4に係るフロントフォーク1において、呼吸連通路11の一部、具体的には、キャップ8に形成された連通路8bの途中に、エアフィルタ効果を有する発泡部材13を介設したことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態4に係るフロントフォーク1のそれと同じである。
而して、本実施の形態に係るフロントフォーク1においても、アッパブラケット6の直下に迷路状の呼吸連通路11を形成したため、前記実施の形態1〜4と同様の効果が得られるが、本実施の形態では、エアの流通を許容しつつダストの侵入を阻止するエアフィルタ効果を有する発泡部材13を呼吸連通路11の一部に設けたため、前記実施の形態2と同様に、呼吸連通路11からのダストの侵入を一層確実に防ぐことができ、ガイドブッシュ4,5の耐久性を一層効果的に高めることができるという効果が得られる。
[車輪懸架装置]
[車輪懸架装置]
次に、本発明に係る車輪懸架装置について説明する。
本実施の形態に係る車輪懸架装置は、前記実施の形態1〜5の何れかに係る正立型グリス摺動フロントフォーク1とこれと対を成す図10に示す正立型油圧フロントフォーク21によって自動二輪車の前輪を車体に対して懸架するものである。ここで、正立型油圧フロントフォーク21の構成を図10に基づいて以下に説明する。
図10は正立型油圧フロントフォークの半裁断面図であり、図示の正立型フロントフォーク21は、前記正立型グリス摺動フロントフォーク1に後述の懸架スプリング35と減衰力発生機構を設けて構成されるものである。
即ち、図示の正立型油圧フロントフォーク21においては、車軸側のアウタチューブ22の内部に車体側のインナチューブ23の一部が上方から挿入され、前記アウタチューブ22の内周の上下に嵌着されたリング状のガイドブッシュ24,25によって前記インナチューブ23が上下摺動可能に支持されている。尚、アウタチューブ22の下端部は、これに形成された軸孔22aに挿通する不図示の車軸によって前輪に取り付けられており、インナチューブ23の上端部は、これの上部の上下に嵌着されたアッパブラケット6と不図示のロアブラケットを介して車体側に取り付けられている。
ここで、前記アウタチューブ22の上端開口部の前記インナチューブ23が挿通する部位の内周には、オイルシール26が嵌着されており、アウタチューブ22の上端外周には、そのリップ部がインナチューブ23の外周に摺接するダストシール27が嵌着されており、オイルシール26のシール作用によって正立型油圧フロントフォーク21の内部からのオイルの漏出が防がれ、ダストシール27のシール作用によって正立型油圧フロントフォーク21の内部へのダストの侵入が防がれる。
前記上側のガイドブッシュ24は、アウタチューブ22の上端部の前記オイルシール26の下方に配置されており、このガイドブッシュ24は、アウタチューブ22の上端部内周に嵌着されたリング状のパイプガイド28によって保持されている。又、下側のガイドブッシュ25は、アウタチューブ22の上下方向中間部に嵌着されている。
ところで、前記インナチューブ23の上端開口部は、その内周に嵌着されたキャップ29によって閉塞されており、前記アウタチューブ22内の底部には、上端が開口するシートパイプ30がボルト31によって締結されて同心状に植設されている。そして、シートパイプ30の上端に一体に形成されたフランジ状のピストン32は、その外周に嵌着されたピストンリング33を介して前記インナチューブ23の内周に摺接しており、シートパイプ30の下端部外周には有底筒状のオイルロックピース34が嵌着されている。又、インナチューブ23内のシートパイプ30の上端と前記キャップ29との間には懸架スプリング35が介装されている。尚、前記オイルロックピース34は、上方に向かって縮径するよう上半部外周がテーパ状(先細り状)に形成されている。
又、前記インナチューブ23の下端部(先端部)内周には、円筒状のオイルロックカラー36が嵌着されており、このオイルロックカラー36を挟んでこれの上下にはチェックバルブ37,38がそれぞれ設けられている。尚、チェックバルブ37は、圧縮行程時に開き、伸長行程時に閉じる機能を有しており、チェックバルブ38は、圧縮行程終期においてオイルロックカラー36がオイルロックピース34に嵌合した後、伸長行程において開く機能を有している。
而して、アウタチューブ22とインナチューブ23の内部は、油室S1,S2,S3が画成されており、これらの油室S1〜S3にはオイルが封入されている。又、インナチューブ23内の上部には、オイルによって区画されるエア室Saが形成されており、このエア室Saにはエアが充填されている。尚、油室S3にはリバウンドスプリング39が収容されている。
ところで、シートパイプ30の上端部の側壁には、油室S1と油室S3とを連通させる1箇所以上の油孔40(図10には1つのみ図示)が形成されており、同シートパイプ30の下部(オイルロックピース34の直上)には、油室S1と油室S2とを連通させる1箇所以上の油孔41(図10には1つのみ図示)が形成されている。そして、これらの油孔40,41と前記チェックバルブ37は、アウタチューブ22とインナチューブ23との伸縮動に伴うオイルの流動抵抗(流動損失)によって所要の減衰力を発生する減衰力発生機構を構成している。
次に、以上のように構成された正立型油圧フロントフォーク21の作用を圧縮行程と伸長行程についてそれぞれ説明する。
1)圧縮行程:
自動二輪車の走行中に前輪が路面凹凸に追従して上下動すると、前輪を懸架する正立型油圧フロントフォーク21のアウタチューブ22とインナチューブ23が伸縮動するが、インナチューブ23がアウタチューブ22に対して相対的に下動する圧縮行程においては、油室S2内のオイルが圧縮されてその圧力が高くなり、この油室S2内のオイルの一部は開状態にあるチェックバルブ37を通って油室S3内に流入する。又、油室S2内のオイルの一部は、油孔41を通って油室S3内へと流れ込む。そして、この圧縮行程において、油孔41とチェックバルブ37を通過するオイルの流動抵抗によって所望の減衰力が発生する。尚、この圧縮行程においては、エア室Sa内の空気は、インナチューブ23の進入体積分(インナチューブ23の断面積(外径に囲まれる断面積)×ストローク)だけ圧縮される。
そして、圧縮行程の終期においてオイルロックカラー36がオイルロックピース34の外周に嵌合すると、アウタチューブ22内の底部に密閉空間(オイルロック室)が形成されてオイルロック状態となるため、密閉空間に高い油圧が発生してインナチューブ23のそれ以上の下動が阻止され、インナチューブ23の底付きが防がれる。
2)伸長行程:
インナチューブ23がアウタチューブ22に対して相対的に上動する伸長行程においては、油室S2の容積が増大するために該油室S2の油圧が低下し、油室S1のオイルの一部が油孔41を通って油室S2内に流入する。又、この伸長行程においては、油室S3の容積が減少して該油室S3の油圧が高くなるが、前述のように伸長行程においてはチェックバルブ37は閉じて油室S3から油室S2へのオイルの通過を阻止するため、油室S3内のオイルの一部は、油孔40を通って油室S1へと流れ込む。そして、このときの油孔40,41を通過するオイルの流動抵抗によって所要の減衰力が発生する。尚、この伸長行程においては、エア室Sa内のエアは、インナチューブ23の油室S2からの退出体積分(インナチューブ23の断面積(外径に囲まれる断面積)×ストローク)だけ膨張する。
そして、伸長行程の終期(伸び切り時)においては、油室S3内に設けられたリバウンドスプリング39によってインナチューブ23の伸長ストロークが規制され、該インナチューブ23の下端内周に設けられたチェックバルブ37やオイルロックカラー36とシートパイプ30のピストン32との干渉が防がれ、伸び切り時の衝撃が緩和されて各種部品が損傷から保護される。
以上のように、本実施の形態に係る車輪懸架装置を、図10に示す正立型油圧フロントフォーク21と、構成が単純で安価な前記正立型グリス摺動フロントフォーク1とで構成したため、該車輪懸架装置の構造単純化とコストダウンを図ることができる。
尚、以上は本発明を自動二輪車の前輪を懸架する正立型フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置に対して適用した形態について説明したが、本発明は、自動二輪車以外の他の任意の車両の車輪を懸架する正立型フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 正立型グリス摺動フロントフォーク
2 アウタチューブ
3 インナチューブ
4,5 ガイドブッシュ
6 アッパブラケット(ブラケット)
7 グリスダストシール
8 キャップ
8b キャップの連通路
9 ボルト
10 センタリングパッチ(センタリング部材)
10a センタリングパッチの縦溝
11 呼吸連通路
12 センタリングパッチとインナチューブとの間の隙間
13 発泡部材
14 可撓性シート
15 アッパブラケットとインナチューブとの間の隙間
21 正立型油圧フロントフォーク
22 アウタチューブ
23 インナチューブ
24,25 ガイドブッシュ
30 シートパイプ
32 ピストン
35 懸架スプリング
37,38 チェックバルブ(減衰力発生手段)
40,41 油孔

Claims (5)

  1. 車軸側のアウタチューブの内部に車体側のインナチューブの一部を上方から挿入し、前記アウタチューブ内周の上下に嵌着されたガイドブッシュによって前記インナチューブを上下摺動可能に支持するとともに、該インナチューブを、その上端内周に固着されたキャップに結着されたブラケットによって車体側に取り付け、
    グリスを介して互いに摺接する前記ガイドブッシュと前記インナチューブとの摩擦抵抗によって減衰力を発生する正立型グリス摺動フロントフォークにおいて、
    前記キャップの一部に貫設された連通路を含んで構成される迷路状の呼吸連通路を前記ブラケットの直下に形成し、該呼吸連通路を介して前記インナチューブの内部と外気とを連通させ、
    前記インナチューブの外周に嵌合して該インナチューブをセンタリングするセンタリング部材を前記ブラケットの下面に結着し、該センタリング部材の下面と前記インナチューブの上端との隙間と、前記キャップに形成された前記連通路によって前記呼吸連通路を形成したことを特徴とする正立型グリス摺動フロントフォーク。
  2. 車軸側のアウタチューブの内部に車体側のインナチューブの一部を上方から挿入し、前記アウタチューブ内周の上下に嵌着されたガイドブッシュによって前記インナチューブを上下摺動可能に支持するとともに、該インナチューブを、その上端内周に固着されたキャップに結着されたブラケットによって車体側に取り付け、
    グリスを介して互いに摺接する前記ガイドブッシュと前記インナチューブとの摩擦抵抗によって減衰力を発生する正立型グリス摺動フロントフォークにおいて、
    前記キャップの一部に貫設された連通路を含んで構成される迷路状の呼吸連通路を前記ブラケットの直下に形成し、該呼吸連通路を介して前記インナチューブの内部と外気とを連通させ、
    前記キャップの外周に嵌合して前記インナチューブをセンタリングするセンタリング部材を前記ブラケットの下面に結着し、該センタリング部材の内周の一部に上下方向に形成された縦溝と、前記インナチューブの上端と前記ブラケットの下面との間の隙間と、前記キャップに形成された前記連通路によって前記呼吸連通路を形成したことを特徴とする正立型グリス摺動フロントフォーク。
  3. 前記呼吸連通路に、エアフィルタ効果を有する発泡部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の正立型グリス摺動フロントフォーク。
  4. 前記呼吸連通路の外気への開口部に、エアの通過を許容しつつダストと水の侵入を阻止する可撓性シートを設けたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の正立型グリス摺動フロントフォーク。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載の正立型グリス摺動フロントフォークとこれと対を成す別の正立型油圧フロントフォークとで車輪を懸架する装置であって、
    前記別の正立型油圧フロントフォークを、請求項1〜の何れか1項に記載の正立型グリス摺動フロントフォークに呼吸連通路を廃止して懸架スプリングと減衰力発生機構を設けて構成したことを特徴とする車輪懸架装置。
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