JP2010014195A - 単筒型液圧緩衝器 - Google Patents

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Shuji Kamo
修治 加茂
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KYB Corp
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Abstract

【課題】ブラケットの曲げ強度の確保が容易で放熱性も向上することができる単筒型液圧緩衝器を提供することである。
【解決手段】本発明の課題解決手段は、シリンダ1と、シリンダ1内を液室Lと気体室Gとに区画するフリーピストン4と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されて液室Lを二つの作動室R1,R2に区画するピストン5と、シリンダ1内に移動自在に挿入されてピストン5に連結されるロッド6とを備えた単筒型液圧緩衝器Dにおいて、シリンダ1内に収容される筒3を設け、当該筒3内にフリーピストン4を摺動自在に挿入して筒3内に気体室Gを形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、単筒型液圧緩衝器の改良に関する。
自動車の車体と車軸との間に介装されて使用される単筒型液圧緩衝器にあっては、ブレーキホースやセンサ等を支持するブラケットを外周に備えているものがあり、単筒型液圧緩衝器でブレーキホース等を支持することによって、ブレーキホース等が他部材と干渉することを防止して、これらを保護するようになっている。
そして、このようなブラケットは単筒型液圧緩衝器に溶接によって固定され、シリンダの側方にてブレーキホース等を支持するようになっているが、ブラケットを単純に単筒型液圧緩衝器におけるシリンダの側部に溶接することはできない。
なぜならば、内部でピストンやフリーピストンが摺動するシリンダの側部にブラケットを溶接すると、シリンダに溶接歪が生じて歪んでしまい、シリンダ内でのピストンやフリーピストンの円滑な移動が妨げられるばかりでなく、ピストンやフリーピストンの外周とシリンダの内周との間に無用な隙間が生じてシリンダ内にフリーピストンで区画した気体室から気体が作動室へ漏れ出したり、シリンダ内にピストンで区画した二つの作動室同士が上記隙間を介して連通されてしまったりして、緩衝器に設定どおりの減衰力を発揮させることができない等といった種々の弊害を引き起こすからである。
それゆえ、従来の単筒型液圧緩衝器に適用されるブラケットを軸方向に長く設定しておき、当該ブラケットを溶接歪が生じても上記した不具合を生じないシリンダ端部に溶接するようにするといった工夫がなされている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−155773号公報(第4頁第28行目から第42行目まで、図1)
従来の単筒型液圧緩衝器の場合、ブラケットをシリンダの端部に溶接する方法を採用しているため、どうしてもブラケットの軸方向長さが長くなり、形状に工夫を凝らして曲げ強度の向上を図ってはいるものの、曲げ強度の点での課題が残ることになる。
また、単筒型液圧緩衝器は、振動エネルギを吸収して熱エネルギに変換することで、振動を減衰させるので、伸縮を繰り返し行うことで発熱することになり、シリンダ内に充填される液体の粘度は、一般的に温度が上昇すると低下するため、単筒型液圧緩衝器の発生減衰力は温度上昇とともに低下することになるので、放熱性がよいほうが好ましい。しかしながら、ブラケットは、上記曲げ強度確保の観点から断面C型に設定されてシリンダの外周を把持しており、シリンダの下端から中間部まで広範囲に亘って覆っているため、放熱性が悪く熱がシリンダ内に篭ってしまう傾向にある。
そこで、本発明は上記した点を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ブラケットの曲げ強度の確保が容易で放熱性も向上させることができる単筒型液圧緩衝器を提供することである。
本発明の課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内を液室と気体室とに区画するフリーピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されて液室を二つの作動室に区画するピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドとを備えた単筒型液圧緩衝器において、シリンダ内に収容される筒を設け、当該筒内にフリーピストンを摺動自在に挿入して筒内に気体室を形成することを特徴とする。
本発明の単筒型液圧緩衝器によれば、フリーピストンはシリンダの内周に摺接して変位するのではなく、シリンダ内に収容された筒内に摺動自在に挿入されて気体室を筒内に形成しているので、ピストンの摺動範囲に歪を及ぼさない範囲であれば望む位置にセンサやブレーキホースを支持するブラケットを溶接することが可能であるので、ブラケットを長尺に設定してシリンダの端部に溶接する必要はなく、ブラケットを小型化でき、ブラケットの曲げ強度の確保が容易となるとともに、シリンダの外周を広範に亘ってブラケットで覆うことがないので、放熱性も向上させることができる。
以下、図に示した一実施の形態に基づいて本発明について説明する。図1は、本発明の一実施の形態における単筒型液圧緩衝器の縦断面図である。図2は、本発明の一実施の形態における単筒型液圧緩衝器の一部拡大斜視図である。
一実施の形態における単筒型液圧緩衝器Dは、図1および図2に示すように、シリンダ1と、シリンダ1の図1中下端を閉塞するキャップ2と、キャップ2に保持されてシリンダ1内に収容される筒3と、筒3内に摺動自在に挿入されて筒3内に気体室Gを区画するとともにシリンダ1内に液室Lを区画するフリーピストン4と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されて液室Lを二つの作動室R1,R2に区画するピストン5と、シリンダ1内に移動自在に挿入されるとともにピストン5に連結されるロッド6とを備えて構成され、シリンダ1の側部にはブラケットBが溶接されて固定されている。
そして、作動室R1,R2内には、作動油等の液体が充填され、気体室G内には、たとえば、窒素等といった不活性ガスが所定圧で充填されている。
また、ロッド6は、シリンダ1の上端に設けられてシリンダ1内を封止する環状のロッドガイド7に軸支されて、シリンダ1外へ突出させてあり、このロッド6の上端とシリンダ1の下端に設けられる図示しない取付部を介して単筒型液圧緩衝器Dを車両における車体と車軸との間に介装することができるようになっている。
ピストン5には、上記圧力室R1と圧力室R2とを連通する通路が設けられており、該通路5aの途中には、減衰力発生要素5bが設けられている。減衰力発生要素5bは、上記通路5aを液体が通過する際に液体の流れに抵抗を与え、所定の圧力損失を生じさせるものであればよく、具体的にはたとえば、オリフィスやリーフバルブといった減衰バルブを採用することができる。なお、通路5aは、図示したところでは、一つのみ設けられるようになっているが、複数設けるようにしてもよく、さらに、作動室R1から作動室R2へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路と作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路を並列させて設けるようにしてもよい。
そして、この単筒型液圧緩衝器Dにあっては、シリンダ1に対してピストン5が図1中上下方向へ移動すると、ピストン5の移動に伴って容積が減少する作動室R1(R2)から容積が増大する作動室R2(R1)へ通路5aを介して移動する液体の流れに抵抗を与えて圧力損失を生じせしめ、作動室R1と作動室R2に差圧を所持せしめて減衰力を発揮するようになっており、ロッド6がシリンダ1内に出入りすることによるシリンダ1内における容積変化を、フリーピストン4が筒3内で移動することによる気体室Gの容積変化によって補償するようになっている。
また、筒3は、図1中下端がシリンダ1の図1中下端を閉塞するキャップ2に固定されており、その長さは、単筒型液圧緩衝器Dに要求されるピストン5のストローク範囲に干渉しないように設定されている。さらに、筒3は、シリンダ1の外周に図1および図2に示すようにブラケットBを溶接しても溶接による熱が伝達されて歪まないように、シリンダ1にある程度の隙間を介して臨んでいる。
なお、ブラケットBは、図2に示すように、シリンダ1の外周に溶接固定される円弧帯状の基部10と、基部10の一端からシリンダ1の径方向へ立ち上がりセンサ等を固定する孔11aを備えた取付部11とを備えて構成されている。
上記の筒3内には、摺動自在にフリーピストン4が挿入されており、筒3内であってフリーピストン4とキャップ2との間に気体室Gが設けられており、気体室Gの容積はフリーピストン4の筒3に対する変位によって変化するようになっている。フリーピストン4は、具体的には、円盤状のフリーピストン本体4aと、フリーピストン本体4aの外周に装着したシールリング4bとを備えて構成され、筒3との間が気密に保たれ、気体室G内に充填される気体の液室Lへの漏れを防止している。
なお、気体室Gの容積は、単筒型液圧緩衝器Dの伸縮に伴って生じるシリンダ1内の容積変化を充分に補償することができる程度に確保される。また、筒3の長さは、単筒型液圧緩衝器Dが最伸長してシリンダ1に対してピストン5が最上方へ移動しても、フリーピストン4が筒3の上方から抜け出てしまわないように設定されているので、特に、筒3の図1中上端にフリーピストン4の抜け止めを設けていないが、筒3の上端を内側へ折り曲げる等してフリーピストン4の移動を規制して抜け止めを図ってもよい。
キャップ2は、これを貫いて筒3内に通じる気体注入孔2aを備えており、外部から筒3内に気体を注入することができるようになっており、気体注入後は、当該気体注入孔2aは栓2bによって塞がれ、気体室Gの気密が保たれるようになっている。
このように構成された単筒型液圧緩衝器Dの場合、フリーピストン4はシリンダ1の内周に摺接して変位するのではなく、シリンダ1内に収容された筒3内に摺動自在に挿入されて気体室Gを筒3内に形成しているので、ピストン5の摺動範囲に歪を及ぼさない範囲であれば望む位置にブラケットBを溶接することが可能であるので、ブラケットBを長尺に設定してシリンダ1の端部に溶接する必要はなく、ブラケットBを小型化でき、ブラケットBの曲げ強度の確保が容易となるとともに、シリンダ1の外周を広範に亘ってブラケットBで覆うことがないので、放熱性も向上させることができる。
さらに、放熱性を向上させることができるので、単筒型液圧緩衝器が発揮する減衰力の温度上昇による落ち込みを抑制することができ、車両における乗り心地を向上させることができる。
また、構成上長尺のブラケットしか使用することができなかった従来の単筒型液圧緩衝器に比較して、本発明の単筒型液圧緩衝器Dにあっては、ブラケットBを軽量小型化でき、かつ、シリンダ1の外周に強固に溶接することができるので、車両走行中絶えず振動が入力されるブラケットBの疲労を抑制することができるという利点もある。加えて、ブラケットBを小型化することで、センサやブレーキホースをブラケットBの孔11aに捩じ込みなどによって組み付ける際に、ブラケットBに作用するモーメント荷重を小さくすることができる。
さらに、軽量小型なブラケットBを使用することができるので、車両走行中に振動が入力された際にブラケットBがビビリ振動を呈してしまうことも防止されるから、ブラケットBで支持する精密機器であるセンサやブレーキホースの振動による劣化が抑制されるとともに、ブレーキホースの他部材への干渉機会を減少させることもできることになる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の一実施の形態における単筒型液圧緩衝器の縦断面図である。 本発明の一実施の形態における単筒型液圧緩衝器の一部拡大斜視図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 キャップ
3 筒
4 フリーピストン
5 ピストン
5a 通路
5b 減衰力発生要素
6 ロッド
7 ロッドガイド
10 ブラケットにおける基部
11 ブラケットにおける取付部
11a ブラケットにおける孔
B ブラケット
D 単筒型液圧緩衝器
G 気体室
L 液室
R1,R2 作動室

Claims (2)

  1. シリンダと、シリンダ内を液室と気体室とに区画するフリーピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されて液室を二つの作動室に区画するピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドとを備えた単筒型液圧緩衝器において、シリンダ内に収容される筒を設け、当該筒内にフリーピストンを摺動自在に挿入して筒内に気体室を形成することを特徴とする単筒型液圧緩衝器。
  2. 筒の一端がシリンダの端部を密閉するキャップに保持されることを特徴とする請求項1に記載の単筒型液圧緩衝器。
JP2008174594A 2008-07-03 2008-07-03 単筒型液圧緩衝器 Pending JP2010014195A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106641068A (zh) * 2016-11-16 2017-05-10 宁波力减震器有限公司 具有爆发力特性的压缩气弹簧

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