JP2571350Y2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2571350Y2
JP2571350Y2 JP539993U JP539993U JP2571350Y2 JP 2571350 Y2 JP2571350 Y2 JP 2571350Y2 JP 539993 U JP539993 U JP 539993U JP 539993 U JP539993 U JP 539993U JP 2571350 Y2 JP2571350 Y2 JP 2571350Y2
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英彦 小谷野
祥二 山本
秋介 稲垣
晃 丸山
泰男 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両等に用いられる油圧
緩衝器に関し、特にカートリッジタイプの油圧緩衝器に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両等において用いられる油圧緩衝器と
しては、実公昭57−47485号公報に記載されてい
るようにシリンダ内にピストンロッドを挿通し、このピ
ストンロッド先端部にシリンダ内周面に摺接するピスト
ンを設けた油圧緩衝器をカートリッジ化し、このカート
リッジ化した油圧緩衝器を二重パイプ内に収納し、この
二重パイプの一端部を車体側に、他端部を車輪側にそれ
ぞれ取付けて固定するとともに、ピストンロッドを車体
側に固定したものがある。
【0003】しかしながら、この油圧緩衝器にあって
は、二重パイプ自体は剛性に寄与せずにピストンロッド
のみで剛性が決まるという不都合があるため、実開昭6
3−109047号公報に記載されているように、シリ
ンダとこのシリンダ内周面に摺接するピストンを固着し
たピストンロッドとを予め組立ててカートリッジとし、
このカートリッジを緩衝器内に組み付けた油圧緩衝器が
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した油圧緩衝器に
あっては、ピストンロッドだけでなくインナケースも剛
性に寄与するが、カートリッジのシリンダ内油室とアウ
タケース内のオイルロック室とが連通しているため、減
衰力を発生させる作動油とオイルロック荷重を発生させ
る作動油とは常に同じものしか使用できず、オイルロッ
ク特性の選択が制限される。
【0005】そこで、油圧緩衝器のシリンダ外周にアウ
タケースを配設してシリンダ内油室と独立したオイルロ
ック室を形成し、ピストンロッドに同動してアウタケー
ス内を摺動するスライドパイプを設けることが考えられ
るが、この場合スライドパイプ内に形成されるエアー室
の体積がダンパーの作動に伴って減少或いは増加するた
め、圧縮時にエアースプリング効果が発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
考案は、スライドパイプの頂部とこのスライドパイプの
頂部に設けるアッパースプリングシートとに互いに連通
する大気開放孔をそれぞれ形成し、各大気開放孔間にフ
ィルタを介装した。
【0007】
【作用】スライドパイプ内のエアー室がスライドパイプ
の頂部とアッパースプリングシートの大気開放孔を介し
て大気に開放されるので、圧縮時のエアースプリング効
果を防止できるとともに、フィルタを内蔵しているので
伸長時に大気をエアー室に吸込むときにダストの侵入を
防止できる。
【0008】
【実施例】以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本考案を適用した油圧緩衝器
の断面図、図2は同油圧緩衝器の要部拡大断面図、図3
は同油圧緩衝器の要部拡大平面図である。
【0009】ユニット化したダンパー1は、シリンダ2
内に上方からロッドガイド3等を介してピストンロッド
である中空ロッド4を挿通して、この中空ロッド4先端
部にシリンダ2内周面に摺接するピストン5を固着し、
ピストン5には減衰力発生用の油路6,7を形成してこ
れらの油路6,7を開閉するバルブ8,9を装着してい
る。
【0010】また、シリンダ2内下部にはボトムピスト
ンホルダ11を固定し、ボトムピストンホルダ11内に
ボトムピストン12を嵌装し、更にボトムピストンホル
ダ11の下方にフリーピストン13を摺動自在に嵌装し
てシリンダ内油室S1と気体室とを画成し、中空ロッド
4の進退動に伴う体積変化を吸収するためのアキューム
レータを構成している。そして、フリーピストン13を
貫通してボトムピストン12に臨む減衰力調整用アジャ
スタロッド14を立設している。
【0011】このダンパー1のシリンダ2の外周にアウ
タケース16を配設し、シリンダ2外周面とアウタケー
ス16内周面との間にシリンダ内油室S1と独立したオ
イルロック室17を形成し、このオイルロック室17内
下方にオイルロック荷重用作動油18を入れ、更にオイ
ルロック室17下部にはシリンダ2の外周面にシリンダ
2の閉塞部材を兼ねるオイルロックピース19を設けて
いる。
【0012】そして、アウタケース16内には上方から
スライドパイプ21を摺動自在に嵌挿し、スライドパイ
プ21の下端部内周面にはオイルロックピース19に嵌
合するオイルロックカラー22を嵌着している。
【0013】スライドパイプ21の上端部にはジョイン
トボルト23を固着し、このジョイントボルト23にア
ッパースプリングシート24をナット部材25にて固定
し、アウタケース16の外周面にロアスプリングシート
26を上下動可能に螺着して、これらのアッパースプリ
ングシート24とロアスプリングシート26との間に懸
架ばね27を介設している。
【0014】また、図2に示すように、スライドパイプ
21の頂部となるジョイントボルト23とアッパースプ
リングシート24には、スライドパイプ21の摺動に伴
ってスライドパイプ21内のエアー室A1のエアーを逃
がすための大気開放孔28,29を形成している。
【0015】ここで、アッパースプリングシート24に
はジョイントボルト23の大気開放孔28が臨む環状溝
30を形成し、この環状溝30内にフィルタ31を内蔵
し、更に図3に示すように大気開放孔29はジョイント
ボルト23の大気開放孔28と周方向の異なる位置に形
成している。尚、ジョイントボルト23側に環状溝30
を形成してもよい。
【0016】さらに、ジョイントボルト23の上部には
スフェリカルベアリング33を介してホルダ34を保持
し、このホルダ34に装着したプレート35をボルト3
6を介して車体37側に取付けている。
【0017】以上のように構成したので、ダンパー1の
圧縮行程で中空ロッド4が下降するときにはピストン5
の油路6及びバルブ8にて減衰力を発生するとともに、
中空ロッド4の進入体積相当分の作動油がボトムピスト
ン12の油路を介してフリーピストン13を押し下げな
がら流れることによって減衰力を発生し、伸長行程で中
空ロッド4が上昇するときにはピストン5の油路7及び
バルブ9にて減衰力を発生する。
【0018】そして、ダンパー1の圧縮動に伴って中空
ロッド4に同動してスライドパイプ21が下降すること
によって、スライドパイプ21内のエアー室A1の体積
が減少するが、このときエアー室A1は大気開放孔2
8,29を介して大気に開放されているので、エアーが
大気に抜けるためにエアースプリング効果が抑制され
る。
【0019】また、ダンパー1の伸長動に伴って中空ロ
ッド4に同動してスライドパイプ21が上昇することに
よって、スライドパイプ21内のエアー室A1の体積が
増加するが、このときエアー室A1は大気開放孔28,
29を介して大気に開放されているので、大気中からエ
アーが吸い込まれる。この場合、大気開放孔28,29
間にはフィルタ31を介装しているので、ダストが進入
して作動不良が発生することが防止される。
【0020】更に、スライドパイプ21の頂部となるジ
ョイントボルト23側又はアッパースプリングシート2
4側に環状溝30を形成して、この環状溝30内にフィ
ルタ31を内蔵することによって、大気開放孔28,2
9の位置合せが不要になり、大気開放孔28,29及び
フィルタ30の加工が容易になる。
【0021】しかも、大気開放孔28と大気開放孔29
の周方向位置を異ならせることができるので、オイルロ
ック室17の作動油が大気開放孔から直接出ないように
ドッグレッグさせることができる。また、スライドパイ
プ21の大気開放孔を頂部に設けることによって、デッ
ドストロークがなくなって、ストロークを有効にとるこ
とができる。
【0022】
【考案の効果】以上に説明したように本考案によれば、
スライドパイプの頂部とこのスライドパイプの頂部に設
けるアッパースプリングシートとに互いに連通する大気
開放孔をそれぞれ形成し、各大気開放孔間にフィルタを
介装したので、エアースプリング効果を抑制できるとと
もに、ダストの侵入を防止できる。
【0023】この場合、スライドパイプの頂部及びアッ
パースプリングシートの少なくとも一方には他方の大気
開放孔が臨む環状溝を形成し、この環状溝内にフィルタ
を収納することによって、位置合せが不要になって加工
が容易になる。また、スライドパイプの頂部の大気開放
孔とアッパースプリングシートの大気開放孔とは周方向
で異なる位置に形成することによって内部の作動油が直
接大気開放孔から出ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した油圧緩衝器の断面図
【図2】同油圧緩衝器の要部拡大断面図
【図3】同油圧緩衝器の要部拡大平面図
【符号の説明】
1…ダンパー、2…シリンダ、4…中空ロッド、5…ピ
ストン、12…ボトムピストン、13…フリーピスト
ン、16…アウタケース、17…オイルロック室、19
…オイルロックピース、21…スライドパイプ、22…
オイルロックカラー、23…ジョイントボルト、24…
アッパースプリングシート、27…懸架ばね、28,2
9…大気開放孔、30…環状溝、31…フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 稲垣 秋介 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)考案者 丸山 晃 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)考案者 田中 泰男 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−109047(JP,U) 実公 平3−41163(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/00 - 9/54 B60G 13/06

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタケース内にスライドパイプを摺動
    自在に嵌挿し、これらのアウタケース及びスライドパイ
    プ内に単筒式ダンパーを内蔵し、前記スライドパイプ内
    上部をエアー室とした油圧緩衝器において、前記スライ
    ドパイプの頂部とこのスライドパイプの頂部に設けるア
    ッパースプリングシートとに互いに連通する大気開放孔
    をそれぞれ形成し、各大気開放孔間にフィルタを介装し
    たことを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 スライドパイプの頂部及びアッパースプ
    リングシートの少なくとも一方には他方の大気開放孔が
    臨む環状溝を形成し、この環状溝内にフィルタを収納し
    たことを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 スライドパイプの頂部の大気開放孔とア
    ッパースプリングシートの大気開放孔とは周方向で異な
    る位置に形成したことを特徴とする請求項2に記載の油
    圧緩衝器。
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JP6320800B2 (ja) * 2014-03-13 2018-05-09 株式会社ショーワ 正立型グリス摺動フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置
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