JP5172380B2 - コントロールケーブルの端末支持装置 - Google Patents
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Description
この端末支持装置では、エンジン振動等の振動は湾曲した弾性部材の低バネ剛性で吸収し、操作衝撃等の大荷重の入力時には、弾性部材が偏平に潰れることで弾性部材が高バネ剛性に切り換わる。したがって、これにより微小な入力振動の吸収と、衝撃吸収性および操作応答性の両立が可能になる。
入力荷重が小さい間は、弾性部材のフランジに被着した部位の径方向内側領域のみがソケットの収容室の内面に当接し、弾性部材が低バネ剛性の吸振部材として振動吸収に寄与するようになる。この状態から入力荷重が増大すると、弾性部材のフランジに被着した部位のうちの、ソケットの内面に当接する領域が入力荷重に応じて径方向外側に拡大する。
これにより、弾性部材のバネ剛性が次第に増大し、衝撃吸収と変位規制のための特性に緩やかに切り換わる。
入力荷重が増大すると、弾性部材の潰れ変形する領域が径方向外側に拡大するとともに径方向外側への弾性部材の膨出量も増大するが、この径方向外側への膨出は膨出初期の段階では収容室との隙間によって許容されるようになる。また、弾性部材が径方向外側にある程度以上に膨出すると、隙間が次第に消失して膨出部が収容室の内面に密接し、弾性部材のバネ剛性がさらに増大するようになる。
これにより、弾性部材の軸方向の肉厚を大きく変化させることなく、弾性部材のフランジに装着される部位を、フランジの外周側に向かって軸方向の幅が狭まるテーパ状とすることができる。したがって、弾性部材のフランジ先端側の軸方向の肉厚を充分に確保することが可能になる。
入力荷重が増大すると、弾性部材の径方向外側への膨出量が増大するが、このとき弾性部材の外周部に軸方向に沿って湾曲する曲面が設けられているため、弾性部材と収容室の間の隙間が急激に埋まり難くなる。
図1は、この発明にかかる端末支持装置10を適用した変速装置1のシフトレバー2側の操作系を示す斜視図である。
同図に示すように、シフトレバー2を保持する車体側のレバー支持部3(車体側の固定部)には端末支持装置10を介して2本のコントロールケーブル4の端末が支持されている。各コントロールケーブル4の一端側はシフトレバー2側に連結され、他端側は変速装置1の本体部(トランスミッション)側に連結されている。
コントロールケーブル4は、両端部がシフトレバー2側のロッド11と本体部側のロッド(図示せず)に直接連結されるインナーケーブル12と、ライナー13を介してインナーケーブル12の周囲に配置されるガイドチューブ14とから構成されている。
同図に示すように、ケーシングキャップ15の係止フランジ20は付根部側から外周側に向かって軸方向の幅が次第に狭まるテーパ状に形成され、キャップラバー18のフランジ被着部18aは、係止フランジ20の軸方向前後のテーパ面に接触する円板状の隆起壁24が軸被着部18bの肉厚よりも厚い肉厚に形成されるとともに、係止フランジ20の外周面に接触する頂部壁25が隆起壁24の肉厚よりも薄い肉厚に形成されている。隆起壁24は、最外周部の肉厚こそ若干厚くなるものの付根部側から外周側にかけてほぼ一定肉厚に形成されており、係止フランジ20に被着されたときにおける隆起壁24の外側面24a(端面)は、係止フランジ20の断面形状に倣ってほぼテーパ状に傾斜している。また、頂部壁25は、軸方向の中央部が径方向外側に最大に膨出し、その外周面25aは軸方向前後に湾曲する曲面となっている。
また、収容室21のうちの、キャップラバー18の外周面25aに対向する内周面21bは、軸方向に亘ってキャップラバー18側の外周面25aの最大外径よりも若干大きい一定内径に形成されている。したがって、収容室21の内周面21bとキャップラバー18の外周面25aの間には隙間dが設けられ、その隙間dは、軸方向のほぼ中央部が最も狭く、両端に向かって次第に拡大するようになっている。
このとき、キャップラバー18は、図3に示すように、軸被着部18bと、フランジ被着部18aの付根部分のみでソケット17に当接している。このため、フランジ被着部18aのバネ剛性は低くなり、入力振動に対する吸収性能は高く維持される。
ソケット17の内面21aがフランジ被着部18aの外側面24aのほぼ全域に当接するようになると、フランジ被着部18aが外周側にも次第に膨出し、最終的には、同図に示すように、フランジ被着部18aが隙間dの一部を消失させるようにして収容室21の内周面21bに密着するようになる。
特に、この実施形態においては、フランジ被着部18aの外周面25aに、軸方向に沿って湾曲する曲面が設けられているため、フランジ被着部18aが径方向外側に膨出する際に隙間dの消失が遅くなり、特性の切り換わりがさらに緩やかになる。
図7に示すように、フランジ被着部18aの軸方向の幅W1,W2を変えることによって一段目バネ特性を任意に変えることができる。また、一段目バネ特性は、この他フランジ被着部18aの隆起壁24の傾斜角を変えることでも調整することができる。
図10に示すように、フランジ被着部18aの頂部壁25の曲率半径R1,R2を変えることによって二段目ばね特性を任意に変えることができる。
10…端末支持装置
12…インナーケーブル
14…ガイドチューブ
15…ケーシングキャップ
17…ソケット
18…キャップラバー(弾性部材)
20…係止フランジ(フランジ)
21…収容室
21a…内面
d…隙間
Claims (4)
- インナーケーブルを囲繞するガイドチューブの端末部を車体側の固定部に支持するコントロールケーブルの端末支持装置であって、
前記ガイドチューブの端末部に結合された略円筒状のケーシングキャップと、
このケーシングキャップを保持した状態で前記車体側の固定部に取り付けられるソケットと、
このソケットと前記ケーシングキャップの間に介装される弾性部材と、を備え、
前記ケーシングキャップの外周にフランジを形成し、
前記ソケットの内部に前記フランジを収容する環状の収容室を形成し、
前記弾性部材を前記フランジに密着状態で被着するとともに、前記弾性部材の前記フランジに被着した部位の外側面を、前記フランジの外周側に向かって軸方向の幅が狭まるテーパ状とし、
前記弾性部材の外側面に対向する前記収容室の内面を、前記外側面との離間幅が径方向外側に向かって拡大するように形成するとともに、
前記コントロールケーブルの非操作時には、前記弾性部材の外側面の付根部分に前記収容室の内面の縁部のみが当接することを特徴とするコントロールケーブルの端末支持装置。 - 前記ソケットの収容室は、前記弾性部材のフランジに被着する部位の外周面を隙間をもって覆うように形成したことを特徴とする請求項1に記載のコントロールケーブルの端末支持装置。
- 前記ケーシングキャップのフランジは、径方向外側に向かって軸方向の幅が狭まるテーパ状に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のコントロールケーブルの端末支持装置。
- 前記弾性部材のフランジに被着した部位の外周部は、前記フランジを挟んで両側に配置された前記テーパ状の外側面同士を繋ぐとともに、前記フランジの外周を覆い、前記両外側面の間に、軸方向に沿って湾曲する曲面を形成したことを特徴とする請求項2に記載のコントロールケーブルの端末支持装置。
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