JP5171554B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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本発明は、自動二輪車、特に自動二輪車に備える車体カバーの改良に関する。
車体フレームの殆どを車体カバーで覆った形式の自動二輪車が実用に供されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−76512公報(図3、図5)
特許文献1の図3で示されているように、クランクケースから斜め上(図では左上)へ延びているシリンダ(13b)(括弧付き符号は特許文献1に記載の符号を示す。以下同様)は、車体カバー(27)及びレッグシールド(29)の陰に配置されている。図には符号が付されていないが、シリンダ(13b)は、クランクケースに近い部位にあるシリンダブロック、遠い部位にあって排気管(21)が延ばされるシリンダヘッドとに区分される。
レッグシールド(29)を外すと、特許文献1の図5に示されるように、シリンダ(13b)の上半部分、すなわち、シリンダヘッドが露出状態になる。一方、シリンダ(13b)の下半部、すなわち、シリンダブロックは車体カバー(27)で覆われている。
シリンダヘッド及びシリンダブロックを含むシリンダ(13b)を全て目視可能にするには、レッグシールド(29)及び車体カバー(27)からなる複数のカバー類を外す必要がある。
しかし、カバー類を外し、保守・点検・部品交換後に復旧する場合、取り外すカバー類が複数であれば、その作業が繁雑となり、メンテナンスに時間を要する。
以下、シリンダヘッド及びシリンダブロックを主体とする部分(ヘッドカバーを含む。)を、シリンダ部と呼ぶことにする。
現在及び将来、シリンダ部廻りに設けられる機器(電装部品等)が増々増加することを考えると、シリンダヘッドだけではなく、シリンダブロック及びその他の機器をも容易にメンテナンスすることができるカバー構造が求められる。
本発明は、シリンダブロック及びその他の機器を容易にメンテナンスすることができるカバー構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の前部に配置されるヘッドパイプと、このヘッドパイプから後下方へ延ばされるメインフレームと、このメインフレームの下方に配置され且つクランクケースから車両前方へ突出するシリンダブロック及びシリンダヘッドを有するエンジンと、ヘッドパイプを前方から覆うフロントカバーと、ヘッドパイプを後方から覆うと共に、メインフレームの上方を覆うメインフレームカバーと、フロントカバー及びメインフレームカバーの下方に配置され前記シリンダヘッドの側方を覆う下部カバーとを備えている自動二輪車において、下部カバーで、シリンダブロックの側方をも覆い、メインフレームの後部上方にシートが配置され、このシートの下方に且つメインフレームカバー及び下部カバーの後方に、車両の後部を覆うリアカバーが配置されており、このリアカバーは、車両側面視でクランクケースの後方に配置され、シート下方の車両側面部分を覆い、車両側面視で、リアカバーと重なる位置に、エンジンを駆動するための電装部品が配置され、制動時に足で踏むフットブレーキ操作子が備えられ、このフットブレーキ操作子の動作を検出するフットブレーキスイッチが備えられ、このフットブレーキスイッチからハーネスが延ばされ、車両側面視で、不使用時のキックペダルと重なるように、リアカバーの下部から下方へ補助サイドカバーが延ばされており、この補助サイドカバーの内側に、ハーネスが配線されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、シリンダブロックの後方で且つクランクケースの前側上部に、エンジンを始動させるスタータモータが配置されており、このスタータモータの上方まで、下部カバーの後部が車両の後方へ延ばされていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、メインフレームとシリンダヘッドとの間に、エンジンの吸気系が配置されており、この吸気系を車両の側方から臨むことができるように、下部カバーの縁とメインフレームカバーとの縁とで開口部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、吸気系に、燃料をエンジンへ供給するインジェクタが含まれており、このインジェクタは、側面視で開口部と重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、リアカバーは、メインフレームカバーの後方に配置され、メインフレームの後半部分の上方及びシート下方の前側部分を覆うリアフロントカバーと、このリアフロントカバーの下方に配置され、下部カバーの後部から車両後方へ延ばされ、前半部分が車両側面視でクランクケースの上方に配置されてメインフレームの側方を覆い、後半部分が車両側面視で前記クランクケースの後方に配置され、シート下方の車両側面部分を覆う第1リアサイドカバーと、この第1リアサイドカバーの後方に配置されシート下方の車両側面部分を覆う第2リアサイドカバーとを含み、電装品は、第1リアサイドカバーの前半部分と重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、エンジンの排気ガス流路の途中に、外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を再着火させる2次空気導入路が接続されており、この2次空気導入路に、外部から取り入れた空気を浄化する2次空気クリーナ及びこの2次空気クリーナの下流側に配置され前記エンジンの吸気負圧により開閉される2次空気制御弁が備えられ、
この2次空気クリーナは、車両側面視で、第1リアサイドカバーの前半部分と重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、制動時に足で踏むフットブレーキ操作子が備えられ、このフットブレーキ操作子の動作を検出するフットブレーキスイッチが備えられ、このフットブレーキスイッチからハーネスが延ばされ、車両側面視で、不使用時のキックペダルと重なるように、リアカバーの下部から下方へ補助サイドカバーが延ばされており、
この補助サイドカバーの内側に、ハーネスが配線されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、下部カバーによって、シリンダヘッド及びシリンダブロックの側方を覆うようにしたので、エンジンのシリンダ部をメンテナンスする際は、下部カバーを外すだけで、車両側方からシリンダ部にアクセスが可能となる。すなわち、カバー類の取り外し及び取り付けが簡単になるため、メンテナンス作業が容易に行えるようになる。
また、フットブレーキ操作子に連結させたフットブレーキスイッチから延びるハーネスを、補助サイドカバーで覆うことで保護するようにした。結果、他の大型のカバー類を外すことなく、補助サイドカバーを外すだけで、ハーネスにアクセス可能となり、ハーネス及びフットブレーキスイッチのメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、下部カバーを取り外すだけで、シリンダ部だけでなく、スタータモータにもアクセスできるようになり、シリンダ部と共にスタータモータのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
請求項3に係る発明では、吸気系の側方に開口部を形成した。この開口部を通じて吸気系にアクセスが可能となる。すなわち、カバー類を外すことなく、吸気系のメンテナンスが可能となる。
ところで、1つのカバーに、点検用開口部を設けることはよく行われている。この場合、開口部の縁の幅を十分に確保することで、剛性を保つ必要があるため、不可避的に開口部が小さくなる、又はカバーが大きくなる。
この点、本発明では、2つのカバーの外縁を利用して開口部を形成するようにしたので、開口部を大きくすることや2つのカバーを小さくすることができる。
請求項4に係る発明によれば、カバーを外すことなく、インジェクタにアクセスが可能となり、インジェクタのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
請求項5に係る発明では、車両後部を覆うリアカバーを、リアフロントカバーと第1リアサイドカバーと第2リアサイドカバーとで構成した。すなわち、リアカバーを複数に分割したので、各カバーは小さくすることができる。
小さくなった第1リアサイドカバーの前半部分をクランクケースの上方に位置させたので、クランクケースの周囲に配置されるエンジンを駆動するための電装部品を、第1リアサイドカバーを取り外すことで、メンテナンスすることができる。
請求項6に係る発明によれば、小さくなった第1リアサイドカバーの前半部分をクランクケースの上方に位置させたので、クランクケースの周囲に配置される2次空気クリーナを、第1リアサイドカバーを取り外すことで、メンテナンスすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以下の図面において、前後、左右はシートに座った乗員(運転者)を基準とする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、自動二輪車10は、車両の前部に前輪11を回転自在に備え、この前輪11の上部にフロントフェンダ12(詳細構造は後述する)を備え、このフロントフェンダ12の上方に前輪11を操向させるハンドル13を備え、車両の中央下部にエンジン14を備え、このエンジン14の後方にスイングアーム16を配置し、このスイングアーム16の後部に後輪17を回転自在に備え、スイングアーム16をリアクッション18で下方へ付勢し、スイングアーム16に沿ってチェーンケース19を備え、後輪17の上方にタンデムシートと呼ばれるシート21を備え、ハンドル13にハンドルカバー22を備え、車両に車体カバー30(詳細構造は後述する)を備え、メインフレーム(図3、符号52)にセンタスタンド23を備えている二輪車である。
図2は本発明に係る車体カバーの全体図であり、車体カバー30は、図1に示されるハンドルカバ−22より下で且つフロントフェンダ12より上に配置される、フロントカバー31と、このフロントカバー31の後端に接続され主にメインフレームを囲うメインフレームカバー32(分割詳細は後述する。)と、これらのフロントカバー31及びメインフレームカバー32の下端に接続され主にエンジンのシリンダブロック及びシリンダヘッドの側方をカバーする下部カバー33と、これらのメインフレームカバー32及び下部カバー33の後端に接続され主にシート下をカバーするリアカバー34(分割詳細は後述する。)と、このリアカバー34の下端に接続される補助サイドカバー35とからなる。なお、リアカバー34は左右同形であるため、符号を流用するが、補助サイドカバー35は右のリアカバー34にのみ接続される。
図から明らかなように、下部カバー33の上縁36と、メインフレームカバー32の下縁37とで三角形の開口部38が形成されている。
仮に、1つのカバー(例えば下部カバー33のみ)に、開口部38を設けることはよく行われている。この場合、開口部38の縁の幅を十分に確保することで、剛性を保つ必要があるため、不可避的に開口部38が小さくなる、又はカバー33が大きくなる。
この点、本発明では、2つのカバー(下部カバー33とメインフレームカバー32)の縁36、37を巧みに利用して開口部38を形成するようにしたので、開口部38を大きくすることや2つのカバー32、33を小さくすることができる。
メインフレームカバー32は、一体であっても差し支えないが、メインフレームアッパーカバー41とメインフレームアンダーカバー42とで分割構成することが望ましい。
また、リアカバー34は、前から後へ、リアフロントカバー43と、第1リアサイドカバー44と、第2リアサイドカバー45と、第3リアサイドカバー46とで分割構成することが望ましい。第3リアサイドカバー46の後部には、図1に示すようにリアコンビネーションランプユニット47が設けられる。
以上に述べた車体カバー30とエンジン14及びエンジン廻り部品との相対関係を次に詳しく説明する。
図3は車体フレーム及びエンジンと車体カバーとの関係を説明する左側面図であり、車体フレームは、車両の前部に配置されるヘッドパイプ51と、このヘッドパイプ51から後下方へ延ばされるメインフレーム52と、このメインフレーム52の後部から下へ延ばされスイングアーム16の先端及びクランクケース15を支えるピボットプレート53と、メインフレーム52の後部から後上方へ斜めに延ばされシート21を支えるシートパイプ54と、このシートパイプ54を補強するためにメインフレーム52の後端から延ばしたステーパイプ55とからなる。
ステーパイプ55には、同乗者ステップホルダ56を設けることができる。この同乗者ステップホルダ56は、図1に示すように、同乗者が足を載せることができる同乗者ステップ57を支持するブラケットである。
メインフレーム52及びピボットプレート53で支えられているエンジン14は、クランクケース15から車両前方へ突出するシリンダブロック61、シリンダヘッド62及びヘッドカバー63をこの順に有している。シリンダブロック61及びシリンダヘッド62を、クランクケース15から延びているシリンダ部60と呼ぶ。
また、シリンダブロック61の後方で且つクランクケース15前部の上部に、スタータモータ65が備えられている。
シリンダヘッド62に、ヘッドパイプ51の後方で且つメインフレーム52の前部下方に配置されたエアクリーナ66から延ばされた吸気系67が接続されている。すなわち、吸気系67はメインフレーム52とシリンダヘッド62との間に配置されている。
吸気系67にはスロットルバルブ68、及び燃料を噴射するインジェクタ69が配置されている。
図では、車体カバーが想像線で示されているが、下部カバー33で、ヘッドカバー63、シリンダヘッド62及びシリンダブロック61を覆っている。したがって、下部カバー33を外すだけで、ヘッドカバー63、シリンダヘッド62及びシリンダブロック61をメンテナンスすることができる。
また、スタータモータ65の上方まで、下部カバー33の後部71が車両の後方へ延ばされている。すなわち、下部カバー33を取り外すだけで、シリンダ部60だけでなく、スタータモータ65にもアクセスできるようになり、シリンダ部60と共にスタータモータ65のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
さらには、三角形の開口部38からインジェクタ69を見ることができる。開口部38を通じて吸気系67、特にインジェクタ69にアクセスが可能となる。すなわち、カバー類を外すことなく、吸気系67のメンテナンスが可能となる。
次に、自動二輪車の右側面に注目する。
図4はエンジンの右側面図であり、シリンダヘッド62に点火プラグ72が取り付けられ、この点火プラグ72のために高圧電流を発生するイグニッションコイル73及びレギュレータ74がメインフレーム52上に設けられ、イグニッションコイル73から高圧ケーブル75が点火プラグ72へ延ばされている。イグニッションコイル73及びレギュレータ74は電装部品の一種である。
図5は自動二輪車の要部の右側面図であり、車体カバーが想像線で示されているが、電装部品としてのイグニッションコイル73及びレギュレータ74は、斜線を施して強調した第1リアサイドカバー44の陰に配置されている。したがって、第1リアサイドカバー44を外すことで、電装部品のイグニッションコイル73及びレギュレータ74にアクセスでき、これらを容易にメンテナンスすることができる。
さらに、第1リアサイドカバー44は、リアフロントカバー43の下方に配置され、下部カバー33の後部から車両後方(図では左)へ延ばされ、前半部分が車両側面視でクランクケース15の上方に配置されてメインフレーム52の側方を覆い、後半部分が車両側面視でクランクケース15の後方に配置されシート21下方の車両側面部分を覆うカバーである。
すなわち、図2で説明したように、車両後部を覆うリアカバー34を、リアフロントカバー43と第1リアサイドカバー44と第2リアサイドカバー45と第3リアサイドカバー46で構成した。すなわち、リアカバー34を複数に分割したので、各カバー43〜46は小さくすることができる。小さくなった第1リアサイドカバー44の前半部分をクランクケース15の上方に位置させたので、クランクケース15の周囲に配置されるエンジンを駆動するための電装部品73、74を、第1リアサイドカバー44を取り外すことで、メンテナンスすることができる。
また、第2リアサイドカバー45は、第1リアサイドカバー44の後方に配置されシート21下方の車両側面部分を覆うカバーである。
シリンダヘッド62から下へ延出した排気管77は、クランクケース15の下を通って車両後部へ延びている。そして、ピボットプレート53の下部に足踏みペダル形状のフットブレーキ操作子78が上下揺動自在に取り付けられ、このフットブレーキ操作子78の作動状態を検出するフットブレーキスイッチ79が、キックペダル81の近傍に設けられている。
図6はフットブレーキスイッチと補助サイドカバーの関係を説明する図であり、不使用時(待機位置にある時)のキックペダル81の陰に、フットブレーキスイッチ79が配置され、このフットブレーキスイッチ79から下に述べるばね付きワイヤ82がフットブレーキ操作子78に連結され、フットブレーキスイッチ79から上へハーネス83が延ばされ、検出信号が送られる。このハーネス83は補助サイドカバー35の陰に配線されている。したがって、他の大型のカバー類を外すことなく、補助サイドカバー35を外すだけで、ハーネス83にアクセス可能となり、ハーネス83及びフットブレーキスイッチ79のメンテナンスを容易に行うことができる。
次に、2次空気導入路を備えている実施例について説明する。
図7は図5の別実施例図であり、図5と共通部分には符号を流用して、詳細な説明を省略する。すなわち、シリンダヘッド62(排気ガス流路の途中)に、外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を再着火させる2次空気導入路85が接続されており、この2次空気導入路85に、エンジンの吸気負圧により開閉される2次空気制御弁86が備えられている。また、メインフレーム52上に、電装部品としてのECU87が設けられている。この実施例では、下部カバー33と重なる位置に2次空気制御弁86が配置され、第1リヤサイドカバー44と重なる位置にECU87が設けられている。
図8は図3の別実施例図であり、2次空気導入路85は先端から外部空気を取り込み、この空気を2次空気クリーナ88で浄化した上で、2次空気制御弁86へ送る。図示するように、2次空気クリーナ88は、第1リアサイドカバー44の前半部分と重なる位置に配置されている。すなわち、クランクケース15の上方に配置されている小さな第1リアサイドカバー44の前半部分の陰に2次空気クリーナ88が設けられている。
結果、クランクケース15の周囲に配置される2次空気クリーナ88は、第1リアサイドカバー44を取り外すことで、メンテナンスすることができる。2次空気クリーナ88は汚れに応じてエレメントを清掃する、又は交換する必要があるが、メンテナンスが容易であるため、エレメントの清掃・交換作業が容易になる。
また、吸気系67にキャブレター70が設けられ、このキャブレター70に燃料コック89を介して燃料配管90が接続されているが、燃料コック89は、想像線で示す三角形の開口部38と重なる位置に配置されている。この開口部38から燃料コック89に容易にアクセスすることができる。
次に、フロントフェンダ12の構造を説明する。
図9はフロントフェンダの分解斜視図であり、フロントフェンダ12は、ヘッドパイプ(図3、符号51)の下方に配置されるボトムブリッジ91を介して接続される、フロントフェンダ前半体92及びフロントフェンダ後半体93からなる分割可能なフェンダである。分割可能であるため、樹脂成形金型の小型化が可能になる。加えて、形状の自由度が増すため、フェンダの外観性を容易に向上させることができる。この点は後述する。
ボトムブリッジ91は、左右一対のフロントフォーク挿入穴94、94とステアリングパイプ挿入穴95を備えているV字型ブロックであるが、中央前部にボルト穴96、後部左右にねじ穴97、97を一体的に備えており、フロントフォーク挿入穴94、94に直交する向きにねじ穴98、98を備えている。
図面下部に示す、フロントフェンダ後半体93には、フロントフォーク挿入凹部101、101が設けられ、縦長スリット形状の2個の爪挿入穴102(奥の穴102は見えない。)が設けられており、ビス又はボルト103、104、104により、ボトムブリッジ91に下から接続される。
図面上部に示す、フロントフェンダ前半体92には、フロントフォーク挿入凹部101、101及びフロントフォーク(図10、符号105)を外から覆う覆い部106、106が設けられ、これらの覆い部106、106の先端に爪部107、107が設けられている。
フロントフェンダ前半体92は、後部中央がボルト103でボトムブリッジ91にフロントフェンダ後半体93と共締めされ、爪部107、107が2個の爪挿入穴102の各々に係合され、覆い部106、106がビス108、108でねじ穴98、98に固定されることで、ボトムブリッジ91やフロントフェンダ下半体93に締結される。
図10はフロントフェンダの側面図であり、ヘッドパイプ51下のボトムブリッジ91を介して、フロントフェンダ前半体92がフロントフェンダ後半体93にボルト103、104や爪部107で連結されている。フロントフォーク105の上部及びボトムブリッジ91の大部分が、フロントフェンダ12、特にフロントフェンダ前半体92で囲われるため、全体的に外観性がより高まる。
尚、車体カバー30の分割構造を、図2に示したが、分割数を変更することや分割位置を変更することは、本発明の主旨を損なわない範囲において任意である。
また、インジェクタを臨むことのできる開口部38の形状は、三角形の他、半円、半楕円、矩形の何れでもよい。
電装部品は、イグニッションコイル、レギュレータ、ECUの他、同等の部品であれば種類は問わない。
本発明の車体カバーは、自動二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る車体カバーの全体図である。 車体フレーム及びエンジンと車体カバーとの関係を説明する左側面図である。 エンジンの右側面図である。 自動二輪車の要部の右側面図である。 フットブレーキスイッチと補助サイドカバーの関係を説明する図である。 図5の別実施例図である。 図3の別実施例図である。 フロントフェンダの分解斜視図である。 フロントフェンダの側面図である。
符号の説明
10…自動二輪車、14…エンジン、15…クランクケース、21…シート、30…車体カバー、31…フロントカバー、32…メインフレームカバー、33…下部カバー、34…リアカバー、35…補助サイドカバー、36…下部カバーの縁、37…メインフレームカバーの縁、38…開口部、43…リアフロントカバー、44…第1リアサイドカバー、45…第2リアサイドカバー、51…ヘッドパイプ、52…メインフレーム、60…シリンダ部、61…シリンダブロック、62…シリンダヘッド、65…スタータモータ、67…吸気系、69…インジェクタ、71…下部カバーの後部、78…フットブレーキ操作子、79…フットブレーキスイッチ、81…キックペダル、83…ハーネス、85…2次空気導入路、86…2次空気制御弁、88…2次空気クリーナ。

Claims (6)

  1. 車両の前部に配置されるヘッドパイプ(51)と、このヘッドパイプ(51)から後下方へ延ばされるメインフレーム(52)と、このメインフレーム(52)の下方に配置され且つクランクケース(15)から車両前方へ突出するシリンダブロック(61)及びシリンダヘッド(62)を有するエンジン(14)と、前記ヘッドパイプ(51)を前方から覆うフロントカバー(31)と、前記ヘッドパイプ(51)を後方から覆うと共に、前記メインフレーム(52)の上方を覆うメインフレームカバー(32)と、前記フロントカバー(31)及び前記メインフレームカバー(32)の下方に配置され前記シリンダヘッド(62)の側方を覆う下部カバー(33)とを備えている自動二輪車(10)において、
    前記下部カバー(33)で、前記シリンダブロック(61)の側方をも覆い、
    前記メインフレーム(52)の後部上方にシート(21)が配置され、
    このシート(21)の下方に且つ前記メインフレームカバー(32)及び前記下部カバー(33)の後方に、車両の後部を覆うリアカバー(34)が配置されており、
    このリアカバー(34)は、車両側面視で前記クランクケース(15)の後方に配置され、前記シート(21)下方の車両側面部分を覆い、車両側面視で、前記リアカバー(34)と重なる位置に、前記エンジン(14)を駆動するための電装部品(87)が配置され、
    制動時に足で踏むフットブレーキ操作子(78)が備えられ、このフットブレーキ操作子(78)の動作を検出するフットブレーキスイッチ(79)が備えられ、このフットブレーキスイッチ(79)からハーネス(83)が延ばされ、
    車両側面視で、不使用時のキックペダル(81)と重なるように、前記リアカバー(34)の下部から下方へ補助サイドカバー(35)が延ばされており、
    この補助サイドカバー(35)の内側に、前記ハーネス(83)が配線されている、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記シリンダブロック(61)の後方で且つ前記クランクケース(15)の前側上部に、エンジン(14)を始動させるスタータモータ(65)が配置されており、
    このスタータモータ(65)の上方まで、前記下部カバー(33)の後部が車両の後方へ延ばされていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記メインフレーム(52)と前記シリンダヘッド(62)との間に、前記エンジン(14)の吸気系(67)が配置されており、
    この吸気系(67)を車両の側方から臨むことができるように、前記下部カバー(33)の縁(36)と前記メインフレームカバー(32)の(37)とで開口部(38)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  4. 前記吸気系(67)に、燃料を前記エンジン(14)へ供給するインジェクタ(69)が含まれており、
    このインジェクタ(69)は、車両側面視で前記開口部(38)と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。
  5. 前記リアカバー(34)は、前記メインフレームカバー(32)の後方に配置され、前記メインフレーム(52)の後半部分の上方及び前記シート(21)下方の前側部分を覆うリアフロントカバー(43)と、
    このリアフロントカバー(43)の下方に配置され、前記下部カバー(33)の後部から車両後方へ延ばされ、前半部分が車両側面視で前記クランクケース(15)の上方に配置されて前記メインフレーム(52)の側方を覆い、後半部分が車両側面視で前記クランクケース(15)の後方に配置され、前記シート(21)下方の車両側面部分を覆う第1リアサイドカバー(44)と、
    この第1リアサイドカバー(44)の後方に配置され前記シート(21)下方の車両側面部分を覆う第2リアサイドカバー(45)とを含み、
    前記電装品(87)は、前記第1リアサイドカバー(44)の前半部分と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  6. 前記エンジン(14)の排気ガス流路の途中に、外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を再着火させる2次空気導入路(85)が接続されており、
    この2次空気導入路(85)に、外部から取り入れた空気を浄化する2次空気クリーナ(88)及びこの2次空気クリーナ(88)の下流側に配置され前記エンジン(14)の吸気負圧により開閉される2次空気制御弁(86)が備えられ、
    この2次空気クリーナ(88)は、車両側面視で、前記第1リアサイドカバー(44)の前半部分と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項5記載の自動二輪車。
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