JP5161770B2 - 免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 - Google Patents
免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5161770B2 JP5161770B2 JP2008517983A JP2008517983A JP5161770B2 JP 5161770 B2 JP5161770 B2 JP 5161770B2 JP 2008517983 A JP2008517983 A JP 2008517983A JP 2008517983 A JP2008517983 A JP 2008517983A JP 5161770 B2 JP5161770 B2 JP 5161770B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- immunostimulatory oligonucleotide
- seq
- ifn
- immunostimulatory
- sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
- A61K31/7088—Compounds having three or more nucleosides or nucleotides
- A61K31/711—Natural deoxyribonucleic acids, i.e. containing only 2'-deoxyriboses attached to adenine, guanine, cytosine or thymine and having 3'-5' phosphodiester links
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
- A61P1/16—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
- A61P31/14—Antivirals for RNA viruses
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/02—Immunomodulators
- A61P37/04—Immunostimulants
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/02—Immunomodulators
- A61P37/06—Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/08—Antiallergic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/555—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by a specific combination antigen/adjuvant
- A61K2039/55511—Organic adjuvants
- A61K2039/55561—CpG containing adjuvants; Oligonucleotide containing adjuvants
Description
以上のことから、ヒトにおいて、上述した既存の免疫刺激配列と比較して、IFN誘導活性が向上し、かつ炎症性サイトカイン誘導活性が低減した配列を見出すことは、産業利用上、非常に有用であり、有益性が極めて高い。
〔1〕 式:5’−(G)MPXCGYQ(G)N−3’で示される塩基配列からなり、
(式中、Cはシトシンであり、Gはグアニンである。X及びYは相互に独立した0乃至10ヌクレオチド長でかつ4塩基以上の連続したグアニンを含まない任意の配列であり、X+Yの長さは6乃至20ヌクレオチド長である。XCGYは長さが少なくとも8ヌクレオチド長のパリンドローム配列を含み、長さが8乃至22ヌクレオチド長である。P及びQはグアニン以外の相互に独立した1ヌクレオチドであり、Mは6乃至10の整数であり、Nは0乃至3の整数である。なお、XとYのヌクレオチド長は必ずしも同じでなくとも良い。)
全長が16乃至37ヌクレオチド長である(但し、配列番号5記載の塩基配列(GGGGGGTGCCGATCGGCAGGG)からなるものを除く。)ことを特徴とする、免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔2〕 前記Mが6乃至8の整数であり、かつ全長が16乃至35ヌクレオチド長である、〔1〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔3〕 前記XCGYの長さが9または10ヌクレオチド長であり、かつ全長が17乃至23ヌクレオチド長である、〔1〕または〔2〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔4〕 前記XCGYがCGATCG(配列番号59)、ATCGAT(配列番号60)およびGACGTC(配列番号61)から選ばれるいずれか一つの塩基配列を含む、〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔5〕 前記XCGYがCGATCG(配列番号59)を含む、〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔6〕 前記CGATCG(配列番号59)を含む免疫刺激オリゴヌクレオチドが配列番号6、7、9乃至11及び15乃至18、22、24、26、28、48、50乃至52、54、95及び97に示される塩基配列からなる〔4〕又は〔5〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔7〕 前記CGATCG(配列番号60)を含む免疫刺激オリゴヌクレオチドが配列番号30に示される塩基配列からなる〔4〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔8〕 前記CGATCG(配列番号61)を含む免疫刺激オリゴヌクレオチドが配列番号40及び42に示される塩基配列からなる〔4〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔9〕 配列番号6、7、10及び15乃至17、24、26、28、48、50乃至52、95および97に示される塩基配列からなる〔4〕又は〔5〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔10〕 全て又は一部のヌクレオチド残基間のホスホジエステル結合がホスホロチオエート修飾されている、〔1〕乃至〔9〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔11〕 5'−末端の連続するG配列のヌクレオチド残基間の少なくとも一部のホスホジエステル結合がホスホロチオエート修飾されている、〔10〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔12〕 3'−末端のヌクレオチド残基間の少なくとも一部のホスホジエステル結合がホスホロチオエート修飾されている、〔10〕または〔11〕に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
〔13〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを有効成分として含有する、医薬。
〔14〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを有効成分として含有する、アレルギー疾患の治療、又は予防剤。
〔15〕 前記アレルギー疾患が花粉アレルギー症である、〔14〕に記載のアレルギー疾患の治療、又は予防剤。
〔16〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドをアジュバントとして含む、ワクチン。
〔17〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを有効成分として含有する、肝炎の治療、又は予防剤。
〔18〕 前記肝炎がウイルス性肝炎である〔17〕に記載の肝炎の治療、又は予防剤。
〔19〕 前記ウイルス性肝炎がB型あるいはC型肝炎である〔18〕に記載の肝炎の治療、又は予防剤。
〔20〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、アレルギー疾患の治療、又は予防剤としての使用。
〔21〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、ワクチンのアジュバントとしての使用。
〔22〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、肝炎の治療、又は予防剤としての使用。
〔23〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、アレルギー疾患の治療、又は予防方法。
〔24〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを、ワクチンに対するアジュバントとして利用する方法。
〔25〕 〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、肝炎の治療、又は予防方法。
XCGYの長さは8乃至22ヌクレオチド長であり、この範囲でXとYのそれぞれの長さやパリンドローム配列の種類に応じて調整することができる。好ましくは、8乃至14ヌクレオチド長が好ましく、9または10ヌクレオチド長がより好ましく、10ヌクレオチド長が最も好ましい。
前記式中のMは、6乃至10の整数であり、6乃至8であることが好ましい。上記範囲を逸脱すると、IFN誘導活性が不十分となるため好ましくない。また、Nは0乃至3の整数である。上記範囲を逸脱すると、炎症性サイトカイン誘導活性を充分に低減させることができないので好ましくない。
本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドの塩基配列の例として、好ましくは、GGGGGGTGACGATCGTCGGG(配列番号97:Mod92),GGGGGGTGACGATCGTCAGGG(配列番号28:Mod46),GGGGGGTCCCGATCGGGAGGG(配列番号22:Mod43),GGGGGGTTCCGATCGGAAGGG(配列番号24:Mod44),GGGGGGTGGCGATCGCCAGGG(配列番号26:Mod45),GGGGGGTGCATCGATGCAGGG(配列番号30:Mod47),GGGGGGGTGCCGATCGGCAGGG(配列番号6:Mod53),GGGGGGGGTGCCGATCGGCAGGG(配列番号7:Mod54),GGGGGGTGCCGATCGGCAGG(配列番号9:Mod40),GGGGGGGTGCCGATCGGCAGG(配列番号10:Mod55),GGGGGGTGCCGATCGGCAG(配列番号11:Mod41),GGGGGGTGCCGATCGGCA(配列番号15:Mod61),GGGGGGGTGCCGATCGGCA(配列番号16:Mod62),GGGGGGGGTGCCGATCGGCA(配列番号17:Mod63),GGGGGGGGGGTGCCGATCGGCA(配列番号18:Mod64),GGGGGGGACGACGTCGTCGG(配列番号40:Mod71)及びGGGGGGAACGACGTCGTTGG(配列番号42:Mod73)を挙げることができるが、必ずしもこれに限定されない。また、例えば、式:5’−(G)MPXCGYQ(G)N−3’のMが7でNが2である場合、GGGGGGGAGCCGATCGGCTGG(配列番号43),GGGGGGGAGCCGATCGGCAGG(配列番号44),GGGGGGGTGCCGATCGGCTGG(配列番号45),GGGGGGGAGCCGATCGGCCGG(配列番号46),GGGGGGGCGCCGATCGGCCGG(配列番号47),GGGGGGGTGACGATCGTCAGG(配列番号48:Mod84),GGGGGGGTGACGATCGTCTGG(配列番号49),GGGGGGGAGACGATCGTCAGG(配列番号50:Mod85),GGGGGGGAGACGATCGTCTGG(配列番号51:Mod83),GGGGGGGCGACGATCGTCAGG(配列番号52:Mod87),GGGGGGGTGACGATCGTTAGG(配列番号53),GGGGGGGTCGACGTCGTGG(配列番号100),GGGGGGGACGACGTCGTGG(配列番号101)及びGGGGGGGTCGACGTCGAGG(配列番号102),GGGGGGGACGACGTCGTCGG(配列番号105)であってもよく、さらに、Mが7でNが3である場合、GGGGGGGCGACGATCGTCGGG(配列番号54),GGGGGGGTGACGATCGTCGGG(配列番号94),GGGGGGGTCGACGTCGTGGG(配列番号99)及びGGGGGGGTCGACGTCGAGGG(配列番号107)、Mが8でNが1である場合、GGGGGGGGCGACGATCGTCG(配列番号95;Mod93),GGGGGGGGTGACGATCGTCG(配列番号96),GGGGGGGGACGACGTCGTG(配列番号103)及びGGGGGGGGTCGACGTCGAG(配列番号104)であってもよい。また、Mが8でNが0である場合、GGGGGGGGACGACGTCGTC(配列番号106)であってもよい。
従って、上記本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドは各種アレルギーに対して高い治療、予防効果を示す。
本明細書のHBV及び/又はHCV感染の症状には、急性および慢性の肝炎を成因とする症状が含まれる。ウイルス性肝炎の臨床症状は、黄疸、腹痛、倦怠感、吐き気、及び嘔吐、並びに肝炎に関係する臨床的/検査所見、肝酵素レベルの上昇(例えば、アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、及び/又は乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH))、ビリルビンの上昇、HCVウイルス血症または抗原レベル、門脈圧亢進症および食欲不振等の上昇を含むが必ずしもこれに限定されない。
またこれらの免疫刺激オリゴヌクレオチドは、アレルギー疾患の治療、若しくは予防剤、ワクチンのアジュバント又は肝炎の治療、若しくは予防剤としての使用し、アレルギー疾患の治療、若しくは予防方法、ワクチンに対するアジュバントとして利用する方法又は肝炎の治療、若しくは予防方法としても使用できる。
なお、以下の説明文中で使用されている免疫刺激オリゴヌクレオチドの配列の略号及び特性は、配列表に記載されている。また、実施例中に記載されている公知の免疫刺激オリゴヌクレオチドの配列、略号及び特性は表1に示した。
種々の塩基数からなるポリG配列を挿入したCpGオリゴヌクレオチドを合成し、IFN誘導活性に必須な長さについて検討した。徳永らが示しているパリンドローム配列CGATCG(特開平4−352724号公報の配列49及び配列15)を含むパリンドローム配列TGCCGATCGGCAの外側の両末端あるいは5’末端側のみにホスホロチオエート修飾されたポリG配列を含むオリゴヌクレオチドを挿入した免疫誘導オリゴヌクレオチド20種を構築した(配列番号1〜20)。なお、Mod2(配列番号1)およびMod33(配列番号5)については国際公開2006/035939パンフレットにおいて、IFN誘導活性を有することが示されている。そしてこれらの配列からなるオリゴヌクレオチドのうち、ヒトPBMCにおけるIFN−α及びIFN−γ産生の誘導活性を有するものをスクリーニングした(図1−1〜図1−6、表2)。IFN−α及びIFN−γ誘導活性の評価は、ヒトPBMCからのIFN−α及びIFN−γのin vitroでの誘導活性を評価する試験の具体的方法として示した手順及び条件に従い、それぞれ24時間刺激及び7日間刺激した培養上清中の産生量をもとに評価した。
以上の結果から、5'末端側のポリG配列の塩基数(M)が6乃至10、好ましくは6乃至8である場合、3'末端側にポリG配列が全くないオリゴヌクレオチド(M=6〜8/N=0)であっても、前記式中のPXCGYQ部分が同一である従来のD−タイプCpG配列よりも増強されたIFN誘導活性を有することを確認した。
5'末端側に長さが6塩基のポリG配列を挿入した免疫刺激オリゴヌクレオチドについて、前述したマウスJ774細胞のIL−12p40産生誘導の有無を確認する手段としてのin vitroでの誘導評価試験を行った。すなわち、J774細胞株を各オリゴヌクレオチドで48時間刺激し、培養上清中の炎症性サイトカインIL−12(IL−12p40)の産生量を評価した。その結果、(Mod50(レーン2)、Mod49(配列番号13:レーン3)、Mod48(配列番号12:レーン4)、Mod33(配列番号5:レーン5)、Mod40(レーン6)、Mod41(レーン7))の、それぞれの終濃度300nMにおけるIL−12p40の産生は、3'末端側のポリG配列の塩基数が4以上(M=6/N=4〜6:レーン2〜4)で誘導されたが、3塩基以下(M=6/N=0〜3:レーン5〜7)では全く活性が認められなかった(図2)。
式:5’−(G)MPXCGYQ(G)N−3’のPがT(チミン)、QがA(アデニン)であり、XCGYが10塩基である6種のパリンドロームモチーフに、それぞれポリG配列が5'末端側に6塩基と3'末端側に3塩基を挿入した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド(G6−PXCGYQ−G3、M=6/N=3)、及びポリG配列が5'末端側に2塩基で3'末端側に6塩基挿入したD−タイプCpG配列(D−type CpG: G2−PXCGYQ−G6、M=2/N=6)を合成し、ヒトPBMCにおけるIFN誘導活性を評価した。それぞれのオリゴヌクレオチドのパリンドロームモチーフは、配列表、図3−1、及び3−2、及び3−3中で示されており、Mod29(配列番号21)及びMod43(配列番号22)はレーン1のCCCGATCGGG、Mod37(配列番号23)及びMod44(配列番号24)はレーン2のTCCGATCGGA、Mod38(配列番号25)及びMod45(配列番号26)はレーン3のGGCGATCGCC、Mod39(配列番号27)及びMod46(配列番号28)はレーン4のGACGATCGTC、D19(配列番号29)及びMod47(配列番号30)はレーン5のGCATCGATGCである。尚、ヒトPBMCにおけるIFN誘導活性の評価は、上述のオリゴヌクレオチドを用いた他は実施例1と同様の手順及び条件にて行った。
本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドの最適な配列について検討した。M=7且つN=2であり、XCGYがGACGATCGTCである本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドのPとQについて、さらに検討した。PがA(アデニン)かつQがT(チミン)のオリゴヌクレオチド(Mod83,配列番号51)、PがTかつQがAのオリゴヌクレオチド(Mod84,配列番号48)、PとQがともにAのオリゴヌクレオチド(Mod85,配列番号50)、PがCかつQがAのオリゴヌクレオチド(Mod87,配列番号52)を合成した。実施例3において見出した、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドの中でも特に強いIFN誘導活性を有するMod46とこれらのオリゴヌクレオチドのヒトPBMCにおけるIFN−α誘導活性について比較評価した。尚、ヒトPBMCにおけるIFN誘導活性の評価は、上述のオリゴヌクレオチドを用いたこと、及びIFN−αのみを測定した他は実施例1と同様の手順及び条件にて行った。
その結果、オリゴヌクレオチドの濃度100nMにおいて、Mod83、Mod84、Mod85およびMod87はMod46と同程度のIFN−α誘導活性を示した(図4)。この結果は、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドのPとQが、G以外の塩基、すなわちA、T及びCのいずれでも良く、互いに相補的なヌクレオチドでなくても強いIFN−α誘導活性を有することを示している。
本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドと特開2005−237328号公報において強いIFN−α誘導活性を有する配列として示されているオリゴヌクレオチド配列G9−GACGATCGTC−G1(配列番号36)及びG7−GACGATCGTC−G3(配列番号98)のヒトPBMCにおけるIFN誘導活性を比較した。
G9−GACGATCGTC−G1及びG7−GACGATCGTC−G3と最近似な配列を有し、ホスホロチオエート修飾していない本発明の免疫刺激オリゴオリゴヌクレオチドであるMod92(配列番号97)及びMod93(配列番号95)を合成し、ヒトPBMCにおけるIFN−α誘導活性を比較した(表3及び表4)。尚、ヒトPBMCにおけるIFN誘導活性の評価は、上述のオリゴヌクレオチドを用いた他は実施例1と同様の手順及び条件にて行った。
その結果、Mod92及びMod93はG7−GACGATCGTC−G3及びG9−GACGATCGTC−G1に比べて高いIFN−α誘導活性を示した。
実施例5において用いた本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod93と特開2005−237328号公報で示されているオリゴヌクレオチド配列G9−GACGATCGTC−G1のヒトPBMCにおけるIL−12誘導活性を比較した。尚、測定は前述したPBMCからのIL−12のin vitroでの誘導活性を評価する試験の具体的方法に沿って行った。
その結果、本発明のMod93はIL−12の産生を全く誘導せず、むしろ刺激しなかった対照と比べて抑制する傾向を示した(表5)。一方、G9−GACGATCGTC−G1は弱いながらIL−12産生の増加を認めた。従って本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドはヒトにおいても炎症性サイトカインの誘導活性が低いことが示された。
KR2001−0063153(大韓民国公開特許)において示されているオリゴヌクレオチド配列M26(配列番号37)及びM27(配列番号38)とそれぞれのポリG配列のヌクレオチド間をホスホロチオエート修飾したM26−GSおよびM27−GSと、実施例1及び3において見出した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod55およびMod46のIFN−α誘導活性を比較評価した。尚、本実施例5におけるヒトPBMCにおけるIFN誘導活性の評価は、上述のオリゴヌクレオチドを用いたこと、及びIFN−αのみを測定した他は実施例1と同様の手順及び条件にて行った。その結果、オリゴヌクレオチド濃度100nMにおいて、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドは他のオリゴヌクレオチドに比べて著しく高いIFN−α誘導活性を示した(図5−1)。
パリンドローム配列GACGATCGTCの外側にポリG配列が挿入された公知のCpGオリゴヌクレオチドとしては、特開2005−237328号公報において示されているオリゴヌクレオチド配列G9−GACGATCGTC−G1(配列番号36)及びG1−GACGATCGTC−G9(配列番号55)、国際公開第2005/014110号パンフレットにおいて開示されているオリゴヌクレオチド配列G10(配列番号56)及びG3−6(配列番号57)と、特表2003−510290号公報において示されているオリゴヌクレオチド2332(配列番号58)がある。そこで、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod46、Mod83、Mod85及びMod87と上記公知CpGオリゴヌクレオチドのIFN−α誘導活性を比較評価した。尚、ヒトPBMCにおけるIFN誘導活性の評価は、上述のオリゴヌクレオチドを用いたこと、及びIFN−αのみを測定した他は実施例1と同様の手順及び条件にて行った。その結果、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドの方が、オリゴヌクレオチド濃度30nMにおいて高いIFN−α誘導活性を示した(図6)。
C57BL/6系統由来のマウス脾細胞を用いて実施例1および3で見出した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドであるMod46と、Mod33、D−タイプCpGであるMod39及びMod2との間で、サイトカイン誘導活性を比較評価した。
実施例3で見出した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドなどによる炎症性サイトカイン産生の誘導活性についてパリンドロームモチーフが同一のD−タイプCpGと比較評価した。それぞれのオリゴヌクレオチドのパリンドロームモチーフは、配列表及び図8−1及び8−2中で示されており、Mod37及びMod44はレーン1のTCCGATCGGA、Mod38及びMod45はレーン2のGGCGATCGCC、Mod39及びMod46はレーン3のGACGATCGTCである。尚、評価は、前述したマウスJ774細胞におけるIL−12とTNF−αの誘導活性を評価する試験として挙げた手順及び条件に従って行った。その結果、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドであるMod44、Mod45及びMod46は、それぞれの同一のパリンドローム配列を有するD−タイプCpGのMod37、Mod38及びMod39と比べて、濃度300nMにおいて、IL−12(図8−1)とTNF−α(図8−2)の誘導活性がどちらも顕著に抑制された。
実施例8で見出した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod46と公知のCpGオリゴヌクレオチドのTNF−α誘導活性を評価した。J774細胞株にそれぞれの免疫刺激オリゴヌクレオチドを(最終濃度300nM)あるいは陽性対照のリポポリサッカライド(LPS:最終濃度100ng/mL)で8時間刺激処置して培養上清中のTNF−α産生量を測定した。その他の手順及び条件は実施例10と同様とした。その結果、実施例4において示されているオリゴヌクレオチド配列2006(配列番号31)、2395(配列番号32)、1018(配列番号33)、C274(配列番号34)及びMod39とLPSと比べて、Mod46は減弱されたTNF−α誘導活性を示した(図9)。このことから、実施例2及び6で示される結果も考慮すると、3'末端のポリG配列の塩基数が3塩基以下である本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドは炎症性サイトカインの誘導活性が減弱することが示された。
実施例8で見出した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod87と公知のCpGオリゴヌクレオチドのヒトIgE産生抑制活性を、前述したin vitroでのIgE産生の抑制活性を評価する試験の具体的方法として示した手順及び条件に従い、14日間刺激した培養上清中の産生量をもとに評価した。すなわち、PBMCを10%FCS入りRPMI1640培地で1mLあたり4.0×106個の細胞が含まれるように調製した後、平底の96穴マイクロプレートに1ウェルあたり4.0×105個の細胞を播き、20ng/mLのヒトIL−4と0.2μg/mLの抗CD40抗体とともに免疫刺激オリゴヌクレオチドを最終濃度が30あるいは100nMとなるように添加した後、14日間刺激して培養上清中のIgE産生量をELISA法にて測定した(図10)。
その結果、IL−4と抗CD40抗体で誘導されるIgE産生に関し、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドであるMod87(図10のレーン5)は、国際公開2006/035939パンフレットにおいて示されているMod2(図10のレーン3)及びMod39(レーン4)、特表2002−500159号公報において示されている1018(レーン6)や国際公開第03/015711号パンフレットにおいて示されている2395(レーン7)と比べ、IgE産生量が低かった。
実施例12で顕著なヒトIgE抑制活性を示した本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod87のアレルギー治療効果について、アレルゲンに特異的なTh2反応をマウスに惹起したときに誘導される血清中のIgE量を指標に評価した。アレルゲンはスギ花粉症のアレルゲンの一つとして知られる、スギ花粉抗原Cry j 1を用いた。Cry j 1の精製は公知の方法(H.Yasueda et al.(1983)J.Allergey Clin.Immunol.,71,77−86,M.Sakaguchi et al.(1990),45,309−312)に準じて行った。特表2002−517156号公報においてアレルギー治療効果を高める手段として抗原と免疫刺激オリゴヌクレオチドを近接化する方法が開示されている。具体的には共有結合やリポソーム等のマイクロカプセルを用いた方法があり、国際公開第2006/035939号パンフレットにおいてMod2とCry j 1を封入したリポソーム複合体がアレルゲンに暴露された時に誘導されるマウスの血中IgEを抑制することが報告されている。このIgE抑制効果については公知のCpG配列を有するオリゴヌクレオチドと比べて強いことが確認されている。そこで、リポソームによる近接化技術を用いてMod87とMod2のアレルギー治療効果を上記の試験方法により評価した。
マウスの肝炎モデルとして一般的に利用されているコンカナヴァリンA(ConA)誘発肝炎モデルを用いて本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドのin vivoにおける抗炎症効果について評価した。ConA誘発肝炎モデルは、急激な炎症反応の惹起による肝炎を発症し、免疫反応の活性化を伴う肝炎モデルとして用いられている。尚、ConA誘発肝炎モデルにおいてCpGオリゴヌクレオチドを評価した試験(Abe et al,Fukushima J.Med.Sci.(2005)51,41−49)においてK−タイプCpGである1668(配列番号108)が逆に肝炎の症状を悪化させた結果を示した公知例がある。また、CpGを含有する免疫刺激オリゴヌクレオチドがConA誘発肝炎モデルにおいて肝炎のマーカーとなるALT値の上昇を抑制したという報告例は開示されていない。
5週齢の雌のBALB/cマウス(日本チャールズリバー)を用いた。ConAを投与するマウスは、投与前日の夕方からConA投与完了まで絶食とし、ConA投与終了後に給餌を再開した。ConAを投与しない群をNaive群とした。免疫刺激オリゴヌクレオチドはConAを投与する3,6,24時間前に1回行った。免疫刺激オリゴヌクレオチドはPBS(−)で濃度10μg/mLに調整した後、100μLずつマウスの尾静脈内に注射した。一匹あたり1μgを投与した。ConAは溶媒に生理食塩水を用いて濃度4mg/mlに調整した後、100μLずつマウスの尾静脈内へ投与した。一匹あたり0.4mgを投与した。ConA投与から24時間後に採血し、得られた血液を10000rpm、5分間4℃にて遠心分離し、血清を得た。血清中のALT値はフジドライケム(DRI−CHEM 5500V、富士フィルム)で測定した。
C型慢性肝炎への適用の臨床試験中のCpG10101と同一配列であり、国際公開第03/015711号パンフレットおよび特表2006−515277号公報において示されているオリゴヌクレオチド配列(2395、配列番号32)、特表2003−526662号公報で示されているオリゴヌクレオチド配列(1018、配列番号33)、および特開2005−237328号公報において強いIFN−α誘導活性を有する代表的な配列として示されているオリゴヌクレオチド配列G9−GACGATCGTC−G1(配列番号36)と、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドMod87(配列番号52)とについて、マウスConA誘発肝炎モデルを用いた肝炎治療効果を比較した。
従って、本発明の免疫刺激オリゴヌクレオチドはCpGを含有する公知の免疫刺激オリゴヌクレオチドよりも強い肝炎治療効果を示すことを確認した。
Claims (15)
- 式:5’−(G)MPXCGYQ(G)N−3’で示される塩基配列からなり、
(式中、Cはシトシンであり、Gはグアニンである。X及びYは相互に独立した0〜7ヌクレオチド長でかつ4塩基以上の連続したグアニンを含まない任意の配列であり、X+Yの長さは7または8ヌクレオチド長である。XCGYは長さが少なくとも8ヌクレオチド長のパリンドローム配列を含み、長さが9または10ヌクレオチド長である。P及びQはグアニン以外の相互に独立した1ヌクレオチドであり、Mは6〜8の整数であり、Nは0〜3の整数である。なお、XとYのヌクレオチド長は必ずしも同じでなくとも良い。)
全長が17〜23ヌクレオチド長であり、
前記式で示される塩基配列が、配列番号6、7、10、15〜17、24、26、28、30、40、42、48、50〜52、95及び97からなる群より選ばれる塩基配列からなるものである、免疫刺激オリゴヌクレオチド。 - 全て又は一部のヌクレオチド残基間のホスホジエステル結合がホスホロチオエート修飾されている、請求項1に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
- 5'−末端の連続するG配列のヌクレオチド残基間の少なくとも一部のホスホジエステル結合がホスホロチオエート修飾されている、請求項2に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
- 3'−末端のヌクレオチド残基間の少なくとも一部のホスホジエステル結合がホスホロチオエート修飾されている、請求項2または3に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチド。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを有効成分として含有する、医薬。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを有効成分として含有する、アレルギー疾患の治療、又は予防剤。
- 前記アレルギー疾患が花粉アレルギー症である、請求項6に記載のアレルギー疾患の治療、又は予防剤。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドをアジュバントとして含む、ワクチン。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを有効成分として含有する、肝炎の治療、又は予防剤。
- 前記肝炎がウイルス性肝炎である請求項9に記載の肝炎の治療、又は予防剤。
- 前記ウイルス性肝炎がB型あるいはC型肝炎である請求項10に記載の肝炎の治療、又は予防剤。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、アレルギー疾患の治療、又は予防剤としての使用。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、ワクチンのアジュバントとしての使用。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドの、肝炎の治療、又は予防剤としての使用。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫刺激オリゴヌクレオチドを、ワクチンに対するアジュバントとして利用する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008517983A JP5161770B2 (ja) | 2006-05-31 | 2007-05-31 | 免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 |
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006152544 | 2006-05-31 | ||
JP2006152544 | 2006-05-31 | ||
JP2007046556 | 2007-02-27 | ||
JP2007046556 | 2007-02-27 | ||
JP2008517983A JP5161770B2 (ja) | 2006-05-31 | 2007-05-31 | 免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 |
PCT/JP2007/061105 WO2007139190A1 (ja) | 2006-05-31 | 2007-05-31 | 免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2007139190A1 JPWO2007139190A1 (ja) | 2009-10-15 |
JP5161770B2 true JP5161770B2 (ja) | 2013-03-13 |
Family
ID=38778707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008517983A Expired - Fee Related JP5161770B2 (ja) | 2006-05-31 | 2007-05-31 | 免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8592566B2 (ja) |
EP (1) | EP2034015B1 (ja) |
JP (1) | JP5161770B2 (ja) |
KR (1) | KR101065760B1 (ja) |
CN (1) | CN101460620B (ja) |
AU (1) | AU2007268534B2 (ja) |
CA (1) | CA2653939C (ja) |
DK (1) | DK2034015T3 (ja) |
ES (1) | ES2389112T3 (ja) |
PL (1) | PL2034015T3 (ja) |
WO (1) | WO2007139190A1 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4850512B2 (ja) * | 2003-05-15 | 2012-01-11 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 免疫刺激剤 |
KR101881596B1 (ko) | 2008-12-02 | 2018-07-24 | 웨이브 라이프 사이언시스 재팬 인코포레이티드 | 인 원자 변형된 핵산의 합성 방법 |
SG177564A1 (en) | 2009-07-06 | 2012-02-28 | Ontorii Inc | Novel nucleic acid prodrugs and methods of use thereof |
JPWO2011040535A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-28 | 東レ株式会社 | C型肝炎ウイルスワクチン組成物 |
AU2011259718B2 (en) * | 2010-05-28 | 2016-03-03 | Zoetis Belgium S.A. | Vaccines comprising cholesterol and CpG as sole adjuvant - carrier molecules |
WO2012039448A1 (ja) | 2010-09-24 | 2012-03-29 | 株式会社キラルジェン | 不斉補助基 |
WO2012068295A1 (en) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | Selecta Biosciences, Inc. | Immunostimulatory oligonucleotides |
EP2734208B1 (en) | 2011-07-19 | 2017-03-01 | Wave Life Sciences Ltd. | Methods for the synthesis of functionalized nucleic acids |
KR102213609B1 (ko) | 2012-07-13 | 2021-02-08 | 웨이브 라이프 사이언시스 리미티드 | 키랄 제어 |
WO2014010718A1 (ja) * | 2012-07-13 | 2014-01-16 | 株式会社新日本科学 | キラル核酸アジュバント |
EP2872485B1 (en) | 2012-07-13 | 2020-12-16 | Wave Life Sciences Ltd. | Asymmetric auxiliary group |
JPWO2015108046A1 (ja) | 2014-01-15 | 2017-03-23 | 株式会社新日本科学 | 抗アレルギー作用を有するキラル核酸アジュバンド及び抗アレルギー剤 |
JPWO2015108048A1 (ja) | 2014-01-15 | 2017-03-23 | 株式会社新日本科学 | 抗腫瘍作用を有するキラル核酸アジュバンド及び抗腫瘍剤 |
WO2015108047A1 (ja) | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 株式会社新日本科学 | 免疫誘導活性を有するキラル核酸アジュバンド及び免疫誘導活性剤 |
AU2015207773B2 (en) | 2014-01-16 | 2021-06-17 | Wave Life Sciences Ltd. | Chiral design |
JP6715775B2 (ja) | 2014-12-25 | 2020-07-01 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 | 非凝集性免疫賦活化オリゴヌクレオチド |
MA43072A (fr) | 2015-07-22 | 2018-05-30 | Wave Life Sciences Ltd | Compositions d'oligonucléotides et procédés associés |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003510290A (ja) * | 1999-09-27 | 2003-03-18 | コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド | 免疫刺激核酸誘導インターフェロンに関する方法 |
WO2005083076A1 (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-09 | Emori & Co., Ltd. | インターフェロンアルファを誘導する免疫刺激オリゴヌクレオチド |
WO2006035939A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Osaka University | 免疫刺激オリゴヌクレオチドおよびその医薬用途 |
JP2006515277A (ja) * | 2002-10-29 | 2006-05-25 | コーリー ファーマシューティカル グループ, リミテッド | C型肝炎ウィルス感染の処置および予防に関する方法および製品 |
Family Cites Families (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0315711A (ja) | 1989-03-14 | 1991-01-24 | Kazuko Mizogami | 距離測定用標識棒 |
JPH0458179A (ja) | 1990-06-26 | 1992-02-25 | Mazda Motor Corp | 障害物検出装置 |
EP0468520A3 (en) | 1990-07-27 | 1992-07-01 | Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. | Immunostimulatory remedies containing palindromic dna sequences |
JPH04352724A (ja) | 1990-07-27 | 1992-12-07 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 免疫調節型治療剤 |
CA2194761C (en) | 1994-07-15 | 2006-12-19 | Arthur M. Krieg | Immunomodulatory oligonucleotides |
US6207646B1 (en) | 1994-07-15 | 2001-03-27 | University Of Iowa Research Foundation | Immunostimulatory nucleic acid molecules |
US6239116B1 (en) | 1994-07-15 | 2001-05-29 | University Of Iowa Research Foundation | Immunostimulatory nucleic acid molecules |
EP0879284B1 (en) * | 1996-01-30 | 2009-07-29 | The Regents of The University of California | Gene expression vectors which generate an antigen specific immune response and methods of using the same |
JP3130799B2 (ja) | 1996-06-28 | 2001-01-31 | 川崎重工業株式会社 | 発電方法及び装置 |
CA2291483C (en) | 1997-06-06 | 2012-09-18 | Dynavax Technologies Corporation | Immunostimulatory oligonucleotides, compositions thereof and methods of use thereof |
EP1009413B1 (en) | 1997-09-05 | 2007-02-14 | The Regents Of The University Of California | Use of immunostimulatory oligonucleotides for preventing or treating asthma |
JP3669845B2 (ja) | 1998-08-25 | 2005-07-13 | 株式会社タカラ | 人形体の製造方法 |
EP1176966B1 (en) | 1999-04-12 | 2013-04-03 | THE GOVERNMENT OF THE UNITED STATES OF AMERICA, as represented by THE SECRETARY, DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES | Oligodeoxynucleotide and its use to induce an immune response |
US6977245B2 (en) * | 1999-04-12 | 2005-12-20 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Oligodeoxynucleotide and its use to induce an immune response |
US6949520B1 (en) | 1999-09-27 | 2005-09-27 | Coley Pharmaceutical Group, Inc. | Methods related to immunostimulatory nucleic acid-induced interferon |
KR100359753B1 (ko) | 1999-12-21 | 2002-11-09 | 주식회사 제넥신 | 면역조절능력 및 안전성이 증가되고 dG 연속서열이결합된 포스포다이에스터 CpG올리고데옥시뉴클레오티드 변형체 |
US7585847B2 (en) * | 2000-02-03 | 2009-09-08 | Coley Pharmaceutical Group, Inc. | Immunostimulatory nucleic acids for the treatment of asthma and allergy |
US20020098199A1 (en) | 2000-03-10 | 2002-07-25 | Gary Van Nest | Methods of suppressing hepatitis virus infection using immunomodulatory polynucleotide sequences |
JP2003015711A (ja) | 2001-07-03 | 2003-01-17 | Yaskawa Electric Corp | ドライブシステムのプログラム更新方法 |
SG177000A1 (en) | 2001-08-17 | 2012-01-30 | Coley Pharm Gmbh | Combination motif immune stimulatory oligonucleotides with improved activity |
JP2004058179A (ja) | 2002-07-25 | 2004-02-26 | Nippon Densan Corp | 電解加工用電極工具 |
EP1575977B1 (en) | 2002-12-23 | 2009-09-09 | Dynavax Technologies Corporation | Immunostimulatory sequence oligonucleotides and methods of using the same |
WO2004064782A2 (en) * | 2003-01-16 | 2004-08-05 | Hybridon, Inc. | Modulation of immunostimulatory properties of oligonucleotide-based compounds by utilizing modified immunostimulatory dinucleotides |
JP2004287102A (ja) | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法 |
KR101137572B1 (ko) * | 2003-06-11 | 2012-05-30 | 이데라 파마슈티칼즈, 인코포레이티드 | 안정화된 면역조절 올리고뉴클레오티드 |
JP2005014110A (ja) | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Daishowa Seiki Co Ltd | 押圧装置 |
US20060182793A1 (en) | 2003-07-22 | 2006-08-17 | Cytos Biotechnology Ag | Cpg-packaged liposomes |
JP2006035939A (ja) | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Denso Corp | 電気ヒータ |
-
2007
- 2007-05-31 JP JP2008517983A patent/JP5161770B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2007-05-31 KR KR1020087029105A patent/KR101065760B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2007-05-31 WO PCT/JP2007/061105 patent/WO2007139190A1/ja active Application Filing
- 2007-05-31 EP EP07744493A patent/EP2034015B1/en not_active Not-in-force
- 2007-05-31 CA CA2653939A patent/CA2653939C/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-05-31 DK DK07744493.3T patent/DK2034015T3/da active
- 2007-05-31 CN CN2007800200966A patent/CN101460620B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2007-05-31 PL PL07744493T patent/PL2034015T3/pl unknown
- 2007-05-31 AU AU2007268534A patent/AU2007268534B2/en not_active Ceased
- 2007-05-31 US US12/301,746 patent/US8592566B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-05-31 ES ES07744493T patent/ES2389112T3/es active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003510290A (ja) * | 1999-09-27 | 2003-03-18 | コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド | 免疫刺激核酸誘導インターフェロンに関する方法 |
JP2006515277A (ja) * | 2002-10-29 | 2006-05-25 | コーリー ファーマシューティカル グループ, リミテッド | C型肝炎ウィルス感染の処置および予防に関する方法および製品 |
WO2005083076A1 (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-09 | Emori & Co., Ltd. | インターフェロンアルファを誘導する免疫刺激オリゴヌクレオチド |
WO2006035939A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Osaka University | 免疫刺激オリゴヌクレオチドおよびその医薬用途 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6012000076; The Journal of Immunology Vol.163, No.7, 1999, p.3642-3652 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2034015A1 (en) | 2009-03-11 |
ES2389112T3 (es) | 2012-10-23 |
US8592566B2 (en) | 2013-11-26 |
EP2034015B1 (en) | 2012-07-11 |
KR101065760B1 (ko) | 2011-09-19 |
EP2034015A4 (en) | 2010-03-17 |
CA2653939C (en) | 2013-01-22 |
CA2653939A1 (en) | 2007-12-06 |
PL2034015T3 (pl) | 2012-11-30 |
AU2007268534A1 (en) | 2007-12-06 |
DK2034015T3 (da) | 2012-10-15 |
JPWO2007139190A1 (ja) | 2009-10-15 |
AU2007268534B2 (en) | 2011-07-14 |
CN101460620A (zh) | 2009-06-17 |
CN101460620B (zh) | 2012-02-15 |
KR20090018798A (ko) | 2009-02-23 |
US20090263413A1 (en) | 2009-10-22 |
WO2007139190A1 (ja) | 2007-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5161770B2 (ja) | 免疫刺激オリゴヌクレオチド及びその医薬用途 | |
CN102333538B (zh) | 免疫刺激性寡核苷酸 | |
KR101309501B1 (ko) | 면역자극성 서열 올리고뉴클레오타이드 및 이의 이용방법 | |
JP5128745B2 (ja) | 免疫調節性ポリヌクレオチド配列を用いた肝炎ウイルス感染症の抑制方法 | |
JP6023142B2 (ja) | 免疫刺激性オリゴヌクレオチドを使用する長期疾患修飾 | |
WO2006035939A1 (ja) | 免疫刺激オリゴヌクレオチドおよびその医薬用途 | |
JP5727367B2 (ja) | 免疫賦活オリゴヌクレオチドを使用する長期疾患改良 | |
EP0855184A1 (en) | Pharmaceutical composition comprising a polynucleotide and an antigen especially for vaccination | |
JP2004530629A (ja) | 免疫刺激rna/dnaハイブリッド分子 | |
JP2006516099A (ja) | 分枝状の免疫調節化合物及び該化合物の使用方法 | |
JP2004502645A (ja) | 免疫調節製剤及びその使用方法 | |
JP2003535043A (ja) | 免疫調節ポリヌクレオチド配列を用いてウイルス感染症を予防および治療する方法 | |
KR20050052467A (ko) | 면역조절 조성물, 이의 제조방법 및 이의 이용방법 | |
JP5359883B2 (ja) | 肝炎の治療剤又は予防剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120229 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120410 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120530 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120717 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20121012 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20121101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |