JP3669845B2 - 人形体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の部位から屈曲可能な人形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕部や足部が折り曲げ可能に形成され変形させて様々な姿勢をさせるとともに、様々な衣服を着せて楽しむ着せ変え人形遊びが女の子に受け入れられている。この人形は、図6(a)に示すように、胴体部20に腕部21と脚部22とが回動可能に連結され、さらに腕部21は肘23から折り曲げ可能に形成され、脚部22は膝24から折り曲げ可能に形成されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の人形に衣服を着せた場合は、人形が女の子を模した人形の場合、長袖の服を着せて肩や肘の屈曲部分が露出しないようにすることはできても、スカートを履かせた場合は膝の部分の露出は避けることはできず、図6(b)に示すように膝24の関節部分の構造が露出し、不自然な人形にならざるを得なかった。そのため、関節部分の構造が露出しない人形が、特開昭63ー35 277号(特願昭61ー179603号)公報に開示されている。この人形は、腕部又は脚部を合成樹脂製の外皮層と、この外皮層の内部に軟質樹脂層を設け、さらに、軟質樹脂層の内部に針金等の芯材を埋設したものであり、折り曲げた状態は保持することはできるが、曲がる部分は限定されないし、軟質樹脂層の屈曲にも限界があり不自然な曲がり方をしてしまう問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、曲折する部位で曲がり、曲折してはいけない部位では曲がることのない自然な形で変形させることができ、しかも、小型化を図ることができる人形体の製造方法を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る人形体の製造方法は、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)硬質の骨格部成形材料を用いて針金製の芯材に所定間隔をおいて骨格部材をインサート成形し、骨格部材と骨格部材とが芯材により連結された状態の骨格部を形成すること
(ロ)外皮層成形材料を用いて上記骨格部に外皮層をインサート成形すること
(ハ)上記骨格部成形材料と上記外皮層成形材料とを相溶性を有する材料により構成するとともに、インサート成形をするときに上記骨格部成形材料と上記外皮層成形材料とを溶着させること
【0006】
【発明の実施の形態】
図1において符号1は、本発明の人形体の製造方法によって腕部を成形する場合の第1の金型を示し、この第1の金型には手骨を模した第1の骨格部材を成形する第1の型2と、橈骨を模した第2の骨格部材を成形する第2の型3と、上腕骨を模した第3の骨格部材を成形する第3の型4とが形成され、針金を芯材5としてポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなる骨格部成形材料を用いて骨格部10をインサート成形するものである。
【0007】
上記金型を用いて芯材5をインサートとして成形された骨格部10は、図2に示すように、針金を芯材5として所定間隔をおいて第1の骨格部材11と、第2の骨格部材12と、第3の骨格部材13とが形成され、芯材5が露出した部分はそれぞれ手首部、肘部などの関節部に対応し、骨格部10を折り曲げた時には露出した芯材5の部分から曲折し各骨格部材は曲がらないようにしたものである。
【0008】
上述の骨格部10をインサートとして、図3に示すように、第2の金型15にセットし、エストラマーからなる外皮層成形材料を用いてインサート成形により骨格部10の周囲に外皮層16を成形する。この際、外皮層16の成形材料と、骨格部10の成形材料とは相溶性を有する素材を用いるので、外皮層16と第1〜第3の骨格部材12〜13とは溶着することになり腕部を曲げた際、骨格部10と外皮層16とが遊離することなく、連係して変形する。また、第1〜第3の骨格部材11〜13は硬質なので、曲げた際、関節部に相当する針金5の部分で曲折し、骨格部材は曲がることはないので、腕の途中から曲がったり、腕全体が湾曲するようにして曲がる不自然な変形をすることがない。
【0009】
また、人形体全体を上述した二重のインサート成形により成形しても構わない。
【0010】
この場合、図5に示すように、針金製の芯材5で予め全身の骨格を形成し、この骨格をインサートとして多数の骨格部材20からなる骨格部10をインサート成形し、成形した骨格部10をインサートとして外皮層16をインサート成形する。
【0011】
このようにして成形した人形体は小型化が図れると共に、曲がるべきところは曲がり、曲がってほしくないところは曲がらないので、変形させる時も不自然なところから曲がることがなくなり自然な変形をさせることができ、小型でありながら大きな人形と遜色のない変形をさせることができ、人形遊びを一層楽しくすることができる。
【0012】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、骨格部は硬質の骨格部材と骨格部材とが針金製の芯材により所定間隔をおいて連結されているので、関節に相当する部分に骨格部材がないように構成することにより、人形の腕部等を折り曲げて変形させる時、針金製芯材の関節部分から確実に折れ曲がるので、不自然な部分から曲がったり湾曲するように曲がったりすることがなく、簡単な構造にもかかわらずリアル感を向上させることができる。さらに、骨格部成形材料と上記外皮層成形材料とを相溶性を有する材料により構成するとともに、インサート成形をするときに上記骨格部成形材料と上記外皮層成形材料とを溶着させるようにしたから、骨格部をインサートとして外皮層をインサート成形した場合、骨格部材と外皮層との接触面が溶着するので、外皮層の中で骨格部がずれるようなことがなく、腕部などを折り曲げた時に自然な変形をさせることができ、人形遊びをより楽しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人形体の製造方法で用いる第1の金型の一例を示す斜視図
【図2】上記金型で成形した骨格部の斜視図
【図3】上記骨格部を第2の金型にセットした状態を示す斜視図
【図4】上記人形体の製造方法で成形した腕部の変形状態を示す斜視図
【図5】上記人形体の製造方法で成形した人形の正面図
【図6】(a)(b)は従来の人形体の説明図
【符号の説明】
5 芯材
10 骨格部
16 外皮層
Claims (1)
- 以下の要件を備えたことを特徴とする人形体の製造方法。
(イ)硬質の骨格部成形材料を用いて針金製の芯材に所定間隔をおいて骨格部材をインサート成形し、骨格部材と骨格部材とが芯材により連結された状態の骨格部を形成すること
(ロ)外皮層成形材料を用いて上記骨格部に外皮層をインサート成形すること
(ハ)上記骨格部成形材料と上記外皮層成形材料とを相溶性を有する材料により構成するとともに、インサート成形をするときに上記骨格部成形材料と上記外皮層成形材料とを溶着させること
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