JP4297283B2 - 人形用の頭部及び頭部製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人形用の頭部に関し、より詳細には、植毛された髪を束ねた状態を表わした人形用の頭部に関する。
なお、本明細書において、人形とは、胴体と脚部と腕部と頭部を備えた人形全般に限らず、脚部や腕部を備えていない人形をも含み、例えば人魚のような人形も含む概念とする。また、いわゆる人形用素体といわれるものであっても本発明による頭部が接続可能なものをも含み、手足、腰などの所要箇所が可動可能に構成されている、いわゆる可動人形や、手足、腰等が動かない人形の全ても対象とされる。前記可動人形には、所要可動箇所に別途関節部を設けているものや、関節部を設けず一体に成形されているが膝・肘などの所要箇所にて屈曲可能に構成されているものなど公知のもの全てが対象とされる。
また、「頭部」は人形の胴体を除いた部分をいい、「植毛」とは、前記「頭部」の所定の箇所に植えられている人工の頭髪をいい、「髷部」とは、頭髪を頭上で束ねた部分をいうものであって女髪の「もとどり」を含む概念とする。
昨今の人形業界において、特にフィギュアと称される人間の身体(裸体)形態を忠実に模写した構成を有する人形が需要者に人気を得ている。
このフィギュアなる人形は、一般に女児等が手に持って遊んだり、単に着せ替えをして遊んだりすることもあるが、昨今のフィギュア需要者層も変化し、特に男性女性を問わず成人の需要者も多くなってきている。このような成人の需要者層では、鑑賞の目的で人形に高品質の服飾で飾り付けることも珍しくなく、人形が身に付けた服飾にあわせた髪型を人形に求めるようになってきている。
従来から、適宜の長さに揃えられた化学繊維製髪素材の小束を多数用意し、その髪素材の小束を樹脂製の人形用頭部に設けられた多数の細孔のひとつひとつに通して根元部を結びつけることによって植毛する植毛技術が一般的である。
このような植毛技術の一例として非特許文献1及び非特許文献2に開示される記事は、人形が製品として出荷された当時の髪素材が痛んだり、人形の髪の色が新たに着せた衣装と会わなかったりした場合に、人形の頭部から既存の髪素材を取り除いて、新たに用意した髪素材を植毛する工程を詳細に解説しているが、人形製作業者が製品として出荷する人形の頭部にも同様の技術を用いて髪素材が植毛されている。
"真葛野茶屋(まくずのちゃや)"、"植毛教室 P3〜P5"[online]、2002年6月16日、[平成17年5月6日]、インターネット、<URL:http://www.coara.or.jp/~show/makuzu/syokumou.htm> "DOLLS CLINIC(お人形病院カスタマイズ講座)"、"DOLLS KARTE 3号室 Operation2 P1〜P4"、[online]、2002年11月10日、[平成17年5月6日]、インターネット、<URL:http://members.ld.infoseek.co.jp/alces/operation-room.html>
しかし、非特許文献1及び2に開示されているような植毛技術で植毛された髪は、長い直毛を三つ編みにしたりパーマをかけた風合いにセットしたりする場合には適しているが、着飾った和服やドレスにあわせて、髪を後頭部でまとめて留めて髷部(シニオンとも言う。)とする、いわゆるアップスタイルのヘアセットを望む場合には、頭部の大きさに対して頭頂部の髪の量と後頭部の髷部が多くなり過ぎてしまい、バランスを欠くという問題点があった。すなわち、人形用の頭部は、軟質樹脂材などで成形した頭部本体の地肌部分が露呈しないように多量の髪が植毛されているため、これら植毛を後頭部でまとめて髷部を結った場合、髷部が極端に大きくなってしまう。
このような不具合は、例えば、頭部に植毛される髪全体量を少なくするとともに接着剤で固め、そして髷部を後付すれば解消できる。
昨今のフィギュアブームでは、できる限り人間に近い形態を求める需要者が増えている傾向にある。そこで、人形の髪は、人間的なリアルさを醸し出すには大変重要な要素の一つである。
しかし、前述のように髪を接着剤で固める構成を採用したのでは、髪全体の質感が全くなくなり、人間的なリアルさが表現できず需要者のニーズには到底応えられない。
本発明は、このような課題を解消するためになされ、バランス良くセットされた髷部を備えた人形用の頭部及びその頭部の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために第1の発明がなした技術的手段は、人形用の頭部本体と、該頭部本体の所定位置に穿設された少なくとも一つの孔部と、所定の形状に形成した髷部本体と、該髷部本体と一体に形成された差込み部とからなる髷部で構成されており、該髷部は、前記孔部に差込み部を嵌挿して配設されていることを特徴とする人形用の頭部としたことである。
第2の発明がなした技術的手段は、人形用の頭部本体と、該頭部本体の所定位置に穿設された少なくとも一つの孔部と、前記頭部本体に基端側を固定するとともに、前記孔部内に先端側を収容して配設される植毛部と、所定の形状に形成した髷部本体と、該髷部本体と一体に形成された差込み部とからなる髷部で構成されており、該髷部は、前記植毛部を収容した孔部に差込み部を嵌挿して配設されていることを特徴とする人形用の頭部としたことである。
さらに、第3の発明がなした技術的手段は、前記第1の発明又は第2の発明において、植毛部を構成する毛髪素材が前記頭部本体と非固着状態であることを特徴とする人形用の頭部としたことである。
さらに、第4の発明がなした技術的手段は、前記第1の発明乃至第3の発明において、髷部本体と一体に形成された差込み部は棒形状であることを特徴とする人形用の頭部としたことである。
さらに、第5の発明がなした技術的手段は、前記第1の発明乃至第3の発明において、髷部本体と一体に形成された差込み部は球形状であることを特徴とする人形用の頭部としたことである。
さらに、第6の発明がなした技術的手段は、樹脂によって人形用の頭部本体を成型する第1工程と、該第1工程で成型した頭部本体に孔部を設ける第2工程と、前記頭部本体の所定の部位に基端側を固定して植毛部を配設する第3工程と、前記孔部に植毛部の先端側を収容する第4工程と、所定の形状に形成した髷部本体と、該髷部本体と一体に形成された差込み部とで髷部を成形し、前記第4工程で植毛部の先端側を挿入した孔部に、前記髷部の差込み部を嵌挿して頭部本体に髷部を配設する第5工程とからなることを特徴とする人形用の頭部製造方法としたことである。
本発明によれば、バランス良くセットされた髷部を備えた人形用の頭部及びその頭部の製造方法を提供することができる。
また、頭部本体の孔部に植毛部の先端側を挿入しているため、該孔部の周縁は植毛部により覆われ、髷部の差込み部を嵌挿した際に、植毛部と差込み部との間で摩擦が生じるため、接着剤などを用いなくても髷部は孔部の外方に固定される。
このように本発明によれば髷部が接着剤を介することなく摩擦抵抗により固定可能であるため、接着剤により周囲の植毛部を汚す虞もない。
また、髷部の損傷時、あるいは他の形態の髷部(他の形状・色・材質など)に変えたい場合にも、簡単に髷部が着脱可能であるため、取り扱いが容易である。
以下、本発明を実施するための最良の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、本発明の一実施形態にすぎず、本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、図示する本実施形態では、フィギュアと称される人形用の頭部を一実施形態として挙げるが、前記人形は、頭部を備えていれば、腕部や脚部を備えない人形であっても良い。また、何らこれに限定して解釈されるものではなく、一般に人形と称される範疇のものの全てを対象とする。また、その大きさ、外観なども限定されず、さらに、前記人形は女性や男性を模した人形にも限定されず、頭部を備えていれば、人形として本発明の範囲内で変更可能である。
以下、本発明による人形用の頭部の一例を説明する。
本実施例における人形用の頭部は、例えばソフトビニル製人形の軟質製頭部として用いられ、頭部本体と植毛部と孔部と髷部で構成されている。
なお、図1は、本発明による人形用頭部の一例を後頭部方向から見た状態の概略斜視図で髷部をセットした状態を示し、図2は、図1の状態から髷部を分離した状態を示す概略分解斜視図であり、図3は、本実施例の人形用頭部の製造工程の一例を示す概略工程図である。
本発明による人形用の頭部の外観は、例えば、図1に示すように、頭部本体1に植毛された植毛部5a,5bを後頭部の一点1aに向けて撫で付けて、前記植毛部5a,5bの集まる一点1aには髷部6が配設される。なお、前記髷部6は、図2に示すように、頭部本体1の後頭部から分離可能である。
頭部本体1は、本実施例では、例えば軟質合成樹脂材(ソフトビニル樹脂)をもって回転成形,スラッシュ成形などで人間の頭部を模写した外観形態を有するとともに内部中空に形成されている。なお頭部本体1は中実に形成されていても本発明の範囲内である。
また、図3中、符号2は人形の胴体部分に頭部を取り付ける際の嵌合孔である。なお、頭部本体1に形成される顔表情や図示しない耳形状、眼球部分等にあっては任意であって限定はされない。
孔部4は、本実施例では、頭部本体の後頭部の所定領域4aに、該後頭部外面から中空内部に向けて円筒状に貫通して設けられている。また、本実施例では頭部本体1に対して一つの孔部4を備える一例を示すが、孔部4は実施の形態に応じて複数個備えることも可能である。なお孔部4の形状は本実施例のように円筒状に限らず、角筒状など本発明の範囲内で設計変更可能である。但し、後述する植毛部全体5a,5bの先端側5e,5fを全て収容可能な形状を有しているものとする。また、頭部本体1を中実に形成した場合には、後頭部外面から頭部本体内部に向けて所定領域、すなわち、植毛部全体5a,5bの先端側5e,5fを全て収容可能な深さをもって穿設する。
植毛部5a,5bは、例えば、合成繊維などで任意の太さ及び長さに形成した複数本の髪毛単体を基端側で束ねるとともに、前記頭部本体1の所定領域に、前記基端側を埋め込み固定して植設されている。なお植毛部5a,5bは頭部本体1の地肌面1bが露呈しない程度に間隔を詰めて多数植設するとともに、全ての植毛部5a,5bは、その先端側が前記孔部4内に収容可能な程度の長さに形成される。
そして、植毛部5a,5bは、頭部本体1に基端側5c,5dを埋め込み固定した後に、基端部5c,5d以外は前記頭部本体1と非固着状態のまま、後頭部の一点1a(本実施例では孔部4)に向けて撫で付けられ、該植毛部5a,5bの先端側5e,5fを、前記孔部4を介して頭部本体1の中空内部Aへ収容される。これにより、前記孔部4の周縁4b,4cは、植毛部5a,5bの先端側5e,5fにより覆われる。
このような構成により、毛髪素材は頭部本体1の表面上に僅かな空間を含みながら膨らみを帯びて配される。この膨らみの程度は、毛髪の量が多すぎる状態ではなく、また、頭部本体1に貼り付いた状態でもないので、人間の毛髪が適度に撫で付けられているような、自然な毛髪の状態が再現される。
なお、本実施例では、前記毛髪素材を基端部5c,5d以外は前記頭部本体1と非固着状態としているが、需要に応じて頭部本体1に貼付した配置とすることも可能である。
髷部6は、前記植毛部5a,5bを収容した孔部4内に嵌挿可能な径に形成された棒状の差込み部6bと、該差込み部6bの基端側6cに所定の形状で一体に形成された髷部本体6aで構成されている。
例えば、本実施例では、前記植毛部5a,5bと同一の多数本の合成繊維を束ねて所定径かつ所定長さの円柱棒状に成形するとともに、その一端側を団子状に結んで髷部本体6aを形成し、そして髷部本体6aを形成した残りの他端側を円柱棒状の差込み部6bとしている。また、本実施例では前記差込み部6b全体を接着剤などで固めている。
なお、本実施例では髷部本体6aと差込み部6bを一体に成形するものとしているが、髷部本体6aと差込み部6bを別成形するとともに一体に固着してなるものであってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、差込み部6bは、植毛部5a,5bと同一材料で形成されるものに限らず、前記植毛部5a,5bの先端側を収容した孔部4に嵌挿可能な構成であれば特にその材質に限定されるものではない。例えば差込み部6bのみを木材・金属材・合成樹脂材などで形成するものであってもよい。
髷部本体6aの所定の形状は、本実施例のように団子状に形成するものに限定されるものではなく種々の形態が採用可能である。例えば、髷部本体6aとして、ポニーテール形状や夜会巻き形状など、その他の形状も本発明の範囲内である。
なお、本実施例では、女髪の「もとどり」、「シニオン」を対象としているが、特に限定されず、侍などの髷部を模写したものも対象である。
ここで図3に基づいて本実施例の人形用の頭部の製造方法を実施する工程の一例について説明する。本実施例では、第1工程乃至第6工程を経て人形用頭部を製造する。なお、図3a乃至図3eは頭部本体1を顔の中心に沿って切断した縦断側面図を示す。
「第1工程」
まず、軟質樹脂材により中空状の頭部本体1を回転成形により成形する。
頭部本体1の成形方法の一例を説明すると、例えば所定の型内に所定量の原料(合成樹脂材料)を投入するとともに、釜内にて所定温度のもとで所定時間回転成形する。これにより、人間の頭部を模写した外観形態を有するとともに内部中空に形成された人形用の頭部本体1が形成される(図3(a)参照)。
「第2工程」
次に、第1工程にて成形された頭部本体1の後頭部に、所定大きさの孔部4を形成する(図3(b)参照)。
孔部4は、頭部本体1の後頭部の所定領域4aを、後頭部外面から内部中空部Aに向けて円柱状に、例えば所望治具(カッタ等)を用いて刳り貫いて貫通形成している。なお、本実施例では、成形後の頭部本体1の後頭部に孔部4を後成形する実施の一例を説明したが、前述したように頭部本体1の成形時(第1工程)に孔部4を同時に型成形することも可能であり本発明の範囲内である。すなわち、第1工程と第2工程は同一工程で行うことが可能である。
「第3工程」
次に、第2工程を経た後の前記頭部本体1の所定領域3a,3bに、基端側5c,5dを固定して植毛部を配設する(図3(c)参照)。
まず、頭部本体1の所定領域3a,3b、すなわち、植毛を施す領域を決定し、その領域内に微細な孔径の植込み孔を多数穿設する。そして、次に、合成繊維などで任意の太さ及び長さに形成した複数本の髪毛単体を基端側で束ねて植毛部5を形成する。
そして、前記頭部本体の所定領域3a,3bに、前記基端側5c,5dを埋め込み固定して植毛部5a,5bを植設する。
なお植毛部5a,5bは頭部本体1の地肌面1aが露呈しない程度に間隔を詰めて多数植設する。なお、本実施例では微細な孔径の植込み孔をもって説明したが、植込み孔の形状は特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で大小任意に設計変更可能である。
「第4工程」
そして次に、前記第3工程にて植毛部5a,5bの基端側5c,5dを頭部本体1に埋め込み固定した後に、該植毛部5a,5bの先端側5e,5fを、前記孔部4を介して頭部本体1の中空内部Aへ収容する(図3(d)参照)。
これにより、植毛部5a,5bの余剰部分が全て孔部4を介して頭部本体1の中空内部Aに収容されるとともに、前記孔部4の周縁4b,4cは、植毛部5a,5bの先端側5e,5fにより覆われる(5g,5h)。
「第5工程」
前記第4工程により植毛部5a,5bの先端側5e,5fを挿入した孔部4に、差込み部6bを挿入して前記髷部6を頭部本体1の後頭部に配設する(図3(e)参照)。
髷部6の構成については上述の通りである。なお、髷部6は、頭部本体1とは別工程で成形されるものであるため、第1工程乃至第4工程とは別工程で成形可能である。
このとき、植毛部5a,5bの先端側5e,5fを挿入した孔部4に、差込み部6bを嵌挿すると、孔部4の周縁4b,4cに存する植毛部5g,5hと差込み部6bとの間で生じる摩擦抵抗により髷部6が固定される。なお、前記植毛部5g,5hと差込み部6bは接着剤を用いていないため、配設後であっても髷部6の微調整ができるが、需要に応じて接着固定することも可能である。
「変形例1」
なお、本実施例では、第1工程で成形された頭部本体1の後頭部に第2工程により孔部4を成形する別工程を採用しているが、前記孔部4を、頭部本体1を成形する第1工程にて同時に成形することも可能であり本発明の範囲内である。すなわち、回転成形などで用いられる型に孔部4成形用の突起を設けておけば、頭部本体1の成形時に孔部4が後頭部の所定位置に一体成形される。
「変形例2」
本実施例では、髷部6の差込み部6bは棒形状に構成されているが、本変形例2にあっては、髷部6の差込み部6bは、前記植毛部5a,5bを収容した孔部4内に嵌挿可能な径に形成された差込み部6bが球状に構成されていても良い。なお、その他の髷部6の具体的な構成やその他の構成及び作用効果は本実施例と同様であるため、その説明を省略する。
髷部6の差込み部6bの球状部分の大きさは、頭部本体1の後頭部の孔部4よりも僅かに大径に構成される。このような構成によって、髷部6の差込み部6bを前記孔部4に差し込んだ際に、差込み部6bの最大径の球状部分が樹脂製の前記孔部4を押し広げて挿入される。さらに、前記球状部分全体が頭部本体1の内部空間部Aに配された時には、孔部4が元の径に戻り、前記球状部分を頭部本体1で咥えこむように固定される。
従って、髷部6が頭部本体1から抜け難くなるとともに、髷部6の配設後であっても髷部6の角度を微調整することが容易となる。
図4は、頭部の左右上方位置に髷部6を夫々備える形態の髪型に適用した実施の一例である。図は、頭部の縦断正面図を示す。
この実施例2にあっては、頭部本体1の左右上方の所定位置に夫々孔部4d,4eを設けるものとする。なお、孔部4d,4eの具体的な構成やその他の構成及び作用効果は、実施例1と同様であるため、その説明は省略する。
本実施例の人形用頭部を後頭部方向から見た状態の概略斜視図で髷部をセットした状態を示す。 図1の状態から髷部を分離した状態を示す概略分解斜視図。 本実施例の人形用頭部の製造工程の一例を示す概略工程図。 実施例2の人形用頭部の概略を示す断面図。
符号の説明
1:頭部本体
5:植毛部
4:孔部
6:髷部
6b:差込み部

Claims (5)

  1. 人形用の頭部本体と、
    該頭部本体の所定位置に穿設された少なくとも一つの孔部と、
    前記頭部本体に基端側を固定するとともに、前記孔部内に先端側を収容して配設される毛髪素材からなる植毛部と、
    所定の形状に形成した髷部本体と、該髷部本体と一体に形成された差込み部とからなる髷部で構成されており、
    該髷部は、前記植毛部を収容した孔部に差込み部を嵌挿して配設されていることを特徴とする人形用の頭部。
  2. 植毛部を構成する毛髪素材は、植えられた基端部以外が前記頭部本体と非固着状態であることを特徴とする請求項1に記載の人形用の頭部。
  3. 髷部本体と一体に形成された差込み部は棒形状であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の人形用の頭部。
  4. 髷部本体と一体に形成された差込み部は球形状であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の人形用の頭部。
  5. 樹脂によって人形用の頭部本体を成型する第1工程と、
    該第1工程で成型した頭部本体に孔部を設ける第2工程と、
    前記頭部本体の所定の部位に基端側を固定して植毛部を配設する第3工程と、
    前記孔部に植毛部の先端側を収容する第4工程と、
    所定の形状に形成した髷部本体と、該髷部本体と一体に形成された差込み部とで髷部を成形し、前記第4工程で植毛部の先端側を挿入した孔部に、前記髷部の差込み部を嵌挿して頭部本体に髷部を配設する第5工程とからなることを特徴とする人形用の頭部製造方法。
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