JPWO2008099509A1 - 自立人形とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
弾性を有する人形胴体部4Bに少なくとも背骨相当部8を備える剛性を有する模擬骨格8が埋設され、模擬骨格8から延設された複数の連結芯部9h,9a,9a,9l,9lが剛性を有する人形頭部4Hと人形腕部4Aと人形脚部4Lの各連結穴5h,5a,5a,5l,5lにそれぞれ嵌合して人形胴体部4Bに人形頭部4Hと人形腕部4Aと人形脚部4Lが接合されて形成された自立人形とすることで、所要部を含む胴体の大部分が弾性体からなり所要部が柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をして触感に違和感がないとともに、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
Description
本発明は、弾性を有しながら自立する自立人形およびその製造方法に関する。
剛性を有する人形本体の一部に、人体のような柔らかい触感を得るために柔軟部を形成した人形は、既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
同特許文献1には、女性を模した硬質素材によって成形された人形本体に、柔軟性のある素材で作られた乳房部分または臀部を外側から取り付ける構成が開示されている。
同特許文献1には、女性を模した硬質素材によって成形された人形本体に、柔軟性のある素材で作られた乳房部分または臀部を外側から取り付ける構成が開示されている。
また、自立人形を製造する方法として、生産性を確保するために鋳型に軟質合成樹脂を注入して製造するインサート成形が行われている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示されたものは、胴体部と腕部と脚部のそれぞれの内部に配置された金属製芯材と硬質合成樹脂製芯材からなる骨格部材と、胴体部と腕部と脚部を構成する熱可塑性エラストマーからなる皮肉部材とがインサート成形により一体的に成形される弾性人形であり、前記骨格部材の硬質合成樹脂製芯材と一体に突設された固定軸を成形用金型の合せ面に固定して成形用金型内に骨格部材を安定保持させて熱可塑性エラストマーを注入して人形体を成型する。
成型後の人形体表面には固定軸が突出しているので、この固定軸を除去し、かつ人形体表面に残った除去跡を処理する。
成型後の人形体表面には固定軸が突出しているので、この固定軸を除去し、かつ人形体表面に残った除去跡を処理する。
特許文献1においては、硬質素材からなる人形本体に、柔軟素材からなる乳房部分などの一部が外側から取り付けられるので、硬い基盤に一部柔らかい部分が固定されている状態にあり、したがって触ったときに、当初柔らかさを感じるものの、少し強く押したときに基盤となっている硬い部分が影響して柔軟部が不自然に変形し、触感にも違和感があって実際の人体の触感とは大分異なるものとなっているほか、柔らかい素材を強くつまむと柔らかい素材と硬い素材の間に隙間が生じるなど実際の人体ではありえない状態となる。
また、特許文献2においては、金属製芯材の所要箇所(上腕部、前腕部、胸部、腰部、上脚部、下脚部、足部)に硬質合成樹脂製芯材を一体に連結した骨格部材を使用しているが、かかる骨格部材を製造することは、労力と時間を要し、生産効率を低下させ、コスト高ともなる。
また、成型後の固定軸の除去と除去跡の処理も生産効率を低下させるものである。
また、成型後の固定軸の除去と除去跡の処理も生産効率を低下させるものである。
本発明は、触ると柔らかく弾性変形することが要求されるのは主に胴体部であることに着目してなされたもので、その目的とする処は、所要部を含む胴体の大部分が弾性体からなり所要部が柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をして触感に違和感がないとともに、生産性に優れ低コスト化を図ることができる自立人形およびその製造方法を供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の形態(Aspect)は、弾性を有する人形胴体部に少なくとも背骨相当部を備える剛性を有する模擬骨格が埋設され、前記模擬骨格から延設された複数の連結芯部が剛性を有する人形頭部と人形腕部と人形脚部の各連結部にそれぞれ嵌合して前記人形胴体部に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部が接合されて形成されたことを特徴とする自立人形である。
本発明の第2の形態は、人形原型を製造する原型製造工程と、前記人形原型を少なくとも胴体部原型と頭部原型と腕部原型と脚部原型とに切断する人形切断工程と、前記胴体部原型と頭部原型と腕部原型と脚部原型にそれぞれ基づいて胴体部鋳型と頭部鋳型と腕部鋳型と脚部鋳型を製造する鋳型製造工程と、前記頭部鋳型と前記腕部鋳型と前記脚部鋳型にそれぞれ連結部用中子を組込み硬質合成樹脂を注入して連結部を備えた人形頭部と人形腕部と人形脚部を成型する人形頭部四肢成型工程と、胴体部の少なくとも背骨相当部を備える剛性を有する模擬骨格を前記胴体部原型の形状に合せて鋳型で成型するとともに、同模擬骨格の首部と肩部と腰部に連結芯部を延出して前記模擬骨格と一体に成型する骨格成型工程と、前記胴体部鋳型の型内に前記連結芯部を支えとして前記模擬骨格を所定位置に保持して軟質合成樹脂を注入して弾性を有する人形胴体部を成型する人形胴体部成型工程と、前記人形胴体部の各連結芯部を前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部の各連結部に嵌合して前記人形胴体部に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部を接合し合体する合体工程と、から少なくともなることを特徴とする自立人形製造方法である。
上記第2の形態の一実施態様では、前記骨格成型工程における模擬骨格は、鎖骨や肩甲骨などの皮下部分の薄い骨相当部を備えている自立人形製造方法とする。
前記第2の形態の別の実施態様では、前記合体工程後に、塗装工程を備える自立人形製造方法とする。
本発明の第3の形態は、弾性を有する裸体胴体部に着衣を模した剛性を有する胴体部外郭が部分的に被せられて人形胴体部をなし、前記人形胴体部の前記胴体部外郭に剛性を有する人形脚部と人形腕部と人形頭部が接合されて形成されたことを特徴とする自立人形である。
本発明の第4の形態は、人形の裸体原型を製造する裸体原型製造工程と、前記裸体原型のうち裸体胴体部原型に基づいて裸体胴体部鋳型を製造する裸体胴体部鋳型製造工程と、裸体胴体部鋳型に軟質合成樹脂を注入して弾性を有する弾性裸体胴体部を成型する弾性裸体胴体部成型工程と、裸体胴体部鋳型により剛性を有する裸体胴体部中子を成型する胴体部中子成型工程と、前記裸体原型に少なくとも上着を備えた着衣部分を粘土素材で塗り固めて形成して人形原型を製造する人形原型製造工程と、前記人形原型を少なくとも人形胴体部原型と人形頭部原型と人形腕部原型と人形脚部原型とに切断する人形切断工程と、前記人形胴体部原型と人形頭部原型と人形腕部原型と人形脚部原型にそれぞれ基づいて胴体部鋳型と頭部鋳型と腕部鋳型と脚部鋳型を製造する人形鋳型製造工程と、前記頭部鋳型と前記腕部鋳型と前記脚部鋳型にそれぞれ硬質合成樹脂を注入して人形頭部と人形腕部と人形脚部を成型する人形頭部四肢成型工程と、前記胴体部鋳型の型内に前記裸体胴体部中子を所定位置に保持して硬質合成樹脂を注入して着衣を模した剛性を有する胴体部外郭を成型する胴体部外郭成型工程と、前記弾性裸体胴体部に前記胴体部外郭を部分的に被せて人形胴体部を形成する人形胴体部形成工程と、前記人形胴体部の前記胴体部外郭に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部を接合して前記人形胴体部に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部を合体する合体工程と、から少なくともなることを特徴とする自立人形製造方法である。
上記第4の形態の一実施態様は、前記人形胴体部形成工程では、前記胴体部外郭を半割りに切断した両胴体部外郭半体を前記弾性裸体胴体部に被せて切断部を接合して人形胴体部を形成することを特徴とする。
前記第4の形態の別の実施態様は、前記裸体胴体部鋳型製造工程では、前記裸体原型を切断して裸体胴体部原型を取り出し、同裸体胴体部原型に基づいて裸体胴体部鋳型を製造することを特徴とする。
前記第4の形態のさらに別の実施態様は、好適には、前記合体工程後に、塗装工程を備えることを特徴とする。
本発明の第1の形態の自立人形によれば、弾性を有する人形胴体部に剛性を有する模擬骨格が埋設され、前記模擬骨格から延設された複数の連結芯部が剛性を有する人形頭部と人形腕部と人形脚部の各連結部にそれぞれ嵌合して合体した自立人形であるので、胴体部に埋設された模擬骨格により自立を可能としており、胴体部の大部分が弾性体からなり、この弾性体に胸や腹部や臀部などの所要部があって、同所要部は柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をし触感に違和感がなく、実際の人体の触感に極めて近似する。
胴体部のみに部分的に弾性部を有するようにしたので、製造も簡単でコストの低減を図ることができる。
胴体部のみに部分的に弾性部を有するようにしたので、製造も簡単でコストの低減を図ることができる。
本発明の第2の形態の自立人形製造方法によれば、鋳型製造工程で胴体部鋳型と頭部鋳型と腕部鋳型と脚部鋳型を製造してしまえば、後は人形頭部四肢成型工程、骨格成型工程、人形胴体部成型工程、合体工程、すなわち成型と合体だけで、柔らかさを要求される部分を弾性体とした自立人形を製造することができ、また模型骨格を支軸として内部に埋設して外部に弾性部を有することができるため、製造が簡単で生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
上記第2の形態において、骨格成型工程における模擬骨格は、鎖骨や肩甲骨などの皮下部分の薄い骨相当部を備えることで、触ると柔らかく弾性変形する部分だけでなく、鎖骨や肩甲骨などの存在を想起させる硬い部分を有し、実際の人体を触っているような触感を味わうことができる。
前記第2の形態において、合体工程後に塗装工程を備えることで、自立人形の表面に表れる接合部の境目などを目立たなく処理することが簡単にできるとともに、繊細でよりリアルな表現が可能となる。
本発明の第3の形態の自立人形によれば、弾性を有する裸体胴体部に着衣を模した剛性を有する胴体部外郭が部分的に被せられて人形胴体部をなし、前記人形胴体部の前記胴体部外郭に剛性を有する人形頭部と人形腕部と人形脚部が接合されて形成された自立人形であるので、胴体部を部分的に覆う胴体部外郭により自立を可能としており、裸体胴体部はすべて弾性体からなり、この弾性体に胸などの所要部があって、胴体部の胴体部外郭に被せられずに露出した同所要部は柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をし触感に違和感がなく、実際の人体の触感に極めて近似する。
胴体部のみに部分的に弾性部を有するようにしたので、製造も簡単でコストの低減を図ることができる。
胴体部のみに部分的に弾性部を有するようにしたので、製造も簡単でコストの低減を図ることができる。
本発明の第4の形態の自立人形製造方法によれば、裸体胴体部鋳型製造工程で裸体胴体部鋳型を製造し、人形鋳型製造工程で胴体部鋳型と頭部鋳型と腕部鋳型と脚部鋳型を製造してしまえば、後は人形頭部四肢成型工程と胴体部外郭成型工程の成型工程および人形胴体部形成工程と合体工程の組付け工程だけで、柔らかさを要求される部分を弾性体とした自立人形を製造することができ、製造が簡単で生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
上記第4の形態において、人形胴体部形成工程で、胴体部外郭を半割りに切断した両胴体部外郭半体を弾性裸体胴体部に被せて切断部を接合して人形胴体部を形成することで、弾性裸体胴体部を一部露出した状態で胴体部外郭が実際の着衣のように包むことができる。
前記第4の形態において、裸体胴体部鋳型製造工程で、裸体原型を切断して裸体胴体部原型を取り出し、同切断された裸体胴体部原型に基づいて裸体胴体部鋳型を製造することで、裸体胴体部鋳型を容易に製造することができる。
切断された裸体胴体部原型はまた元の裸体原型に戻しておくことで、裸体原型を後工程に利用できる。
切断された裸体胴体部原型はまた元の裸体原型に戻しておくことで、裸体原型を後工程に利用できる。
前記第4の形態において、合体工程後に塗装工程を備えることで、自立人形の表面に表れる接合部の境目などを目立たなく処理することが簡単にできるとともに、繊細でよりリアルな表現が可能となる。
1…原型人形、1A…腕部原型、1B…胴体部原型、1H…頭部原型、1L…脚部原型、2A…腕部鋳型、2B…胴体部鋳型、2H…頭部鋳型、2L…脚部鋳型、3h,3a,3l…棒状中子、
4…自立人形、4A…人形腕部、4B…人形胴体部、4H…人形頭部、4L…人形脚部、5h,5a,5l…連結穴、
6…骨格鋳型、7h,7a,7l…芯穴、8…模擬骨格、8b…背骨相当部、8c…鎖骨相当部、8p…骨盤相当部、8r…肋骨相当部、8s…肩甲骨相当部、9h,9a,9l…連結芯部、
21…裸体原型、21B…裸体胴体部原型、22…裸体胴体部鋳型、23…弾性裸体胴体部、24…裸体胴体部中子、
25…人形原型、25A…腕部原型、25B…胴体部原型、25H…頭部原型、25L…脚部原型、26A…腕部鋳型、26B…胴体部鋳型、26H…頭部鋳型、26L…脚部鋳型、27h,27a…芯穴、
30A…人形腕部、30H…人形頭部、30L…人形脚部、31h,31a,31l…連結穴、
32…胴体部外郭、32L…左側胴体部外郭半体、32R…右側胴体部外郭半体、33h,33a,33l…連結芯部、
34…人形胴体部、35…自立人形。
4…自立人形、4A…人形腕部、4B…人形胴体部、4H…人形頭部、4L…人形脚部、5h,5a,5l…連結穴、
6…骨格鋳型、7h,7a,7l…芯穴、8…模擬骨格、8b…背骨相当部、8c…鎖骨相当部、8p…骨盤相当部、8r…肋骨相当部、8s…肩甲骨相当部、9h,9a,9l…連結芯部、
21…裸体原型、21B…裸体胴体部原型、22…裸体胴体部鋳型、23…弾性裸体胴体部、24…裸体胴体部中子、
25…人形原型、25A…腕部原型、25B…胴体部原型、25H…頭部原型、25L…脚部原型、26A…腕部鋳型、26B…胴体部鋳型、26H…頭部鋳型、26L…脚部鋳型、27h,27a…芯穴、
30A…人形腕部、30H…人形頭部、30L…人形脚部、31h,31a,31l…連結穴、
32…胴体部外郭、32L…左側胴体部外郭半体、32R…右側胴体部外郭半体、33h,33a,33l…連結芯部、
34…人形胴体部、35…自立人形。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図12に基づいて説明する。
図1ないし図12は、本実施の形態に係る自立人形4を製造する工程を経時的に図示している。
なお、本明細書中では、人形を想定した場合、胸側を前、背側を後、左手側を左、右手側を右と、前後左右を決めておくこととする。
図1ないし図12は、本実施の形態に係る自立人形4を製造する工程を経時的に図示している。
なお、本明細書中では、人形を想定した場合、胸側を前、背側を後、左手側を左、右手側を右と、前後左右を決めておくこととする。
まず、図1に示すようなビキニ姿の若い女性を模した人形原型1を製造する(「原型製造工程」)。
例えば、焼くと硬化する特殊な造形用プラスチック粘土で人形を造形し、加熱により焼き固めて人形原型1を製造する。
この人形原型を造形するに際しては、種々の方法がある。
例えば、原型の基本を彫像で作る場合には、ポリエステルパテなどの素材を用い、塑像で作る場合には、ファンド(石粉粘土)や造形用プラスチック粘土といった素材を用いる方法があるが、これに限定されるものではない。
例えば、焼くと硬化する特殊な造形用プラスチック粘土で人形を造形し、加熱により焼き固めて人形原型1を製造する。
この人形原型を造形するに際しては、種々の方法がある。
例えば、原型の基本を彫像で作る場合には、ポリエステルパテなどの素材を用い、塑像で作る場合には、ファンド(石粉粘土)や造形用プラスチック粘土といった素材を用いる方法があるが、これに限定されるものではない。
こうして作られた人形原型1を、図2に示すように、首、上腕付け根、大腿付け根で切断して胴体部原型1Bと頭部原型1Hと腕部原型1Aと脚部原型1Lに切り分ける(「人形切断工程」)。
そして、胴体部原型1Bと頭部原型1Hと腕部原型1Aと脚部原型1Lにそれぞれ基づいて図3に示す胴体部鋳型2Bと頭部鋳型2Hと腕部鋳型2Aと脚部鋳型2Lを製造する(「鋳型製造工程」)。
鋳型の材質は、鉄でもよいが、精密鋳造が必要とされるときはベリリウム合金などを用いる。
また、鋳型として使用可能な樹脂素材を用いてもよい。
鋳型の材質は、鉄でもよいが、精密鋳造が必要とされるときはベリリウム合金などを用いる。
また、鋳型として使用可能な樹脂素材を用いてもよい。
頭部鋳型2Hには、型の首の部分に連結部用の棒状中子3hが組込まれる。
同様に、腕部鋳型2Aの型の上腕付け根部分および脚部鋳型2Lの型の大腿付け根部分に、連結穴用の棒状中子3a,3lが組み込まれる。
棒状中子3h,3a,3lが組込まれた頭部鋳型2Hと腕部鋳型2Aと脚部鋳型2Lに、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)などの硬質合成樹脂を注入して、図4に示す連結穴5h,5a,5lを備えた人形頭部4Hと人形腕部4Aと人形脚部4Lを成型する(「人形頭部四肢成型工程」)。
同様に、腕部鋳型2Aの型の上腕付け根部分および脚部鋳型2Lの型の大腿付け根部分に、連結穴用の棒状中子3a,3lが組み込まれる。
棒状中子3h,3a,3lが組込まれた頭部鋳型2Hと腕部鋳型2Aと脚部鋳型2Lに、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)などの硬質合成樹脂を注入して、図4に示す連結穴5h,5a,5lを備えた人形頭部4Hと人形腕部4Aと人形脚部4Lを成型する(「人形頭部四肢成型工程」)。
なお、連結穴を角筒形状、棒状中子を角柱形状にして互いに嵌合するように構成することで、所定角度でより確実に連結することが可能である。
人形頭部4Hの首の端面には、連結穴5hが開口している。
同様に、人形腕部4Aと人形脚部4Lの付け根端面には、連結穴5a,5lが開口している。
人形頭部4Hの首の端面には、連結穴5hが開口している。
同様に、人形腕部4Aと人形脚部4Lの付け根端面には、連結穴5a,5lが開口している。
一方で、図5に示すように、骨格鋳型6にPVCなどの硬質合成樹脂を注入して胴体部の模擬骨格8を成型する(「骨格成型工程」)。
模擬骨格8は、背骨相当部8b、肋骨相当部8r、骨盤相当部8p、肩甲骨相当部8s,鎖骨相当部8cからなり、前記胴体部原型1Bの形状に合うように全体の形状が成型される。
これらの骨格は自立人形の姿勢に応じてその大きさや形状を変える。
模擬骨格8は、背骨相当部8b、肋骨相当部8r、骨盤相当部8p、肩甲骨相当部8s,鎖骨相当部8cからなり、前記胴体部原型1Bの形状に合うように全体の形状が成型される。
これらの骨格は自立人形の姿勢に応じてその大きさや形状を変える。
なお、模擬骨格8の成型に際して、模擬骨格7に骨格が延長して連結芯部9h,9a,9a,9l,9lが同時に成型されるように、骨格鋳型6には連結芯部9h,9a,9a,9l,9lを成型する芯穴7h,7a,7a,7l,7lが形成されている。
背骨相当部8bが上方へ延出して首部の連結芯部9hを形成し、左右肩甲骨相当部8s,8sの端部が下方へ延出して上腕付け根部の連結芯部9a,9aを形成し、骨盤相当部8pの左右下端から下方へ延出して大腿付け根部の連結芯部9l,9lを形成している。
背骨相当部8bが上方へ延出して首部の連結芯部9hを形成し、左右肩甲骨相当部8s,8sの端部が下方へ延出して上腕付け根部の連結芯部9a,9aを形成し、骨盤相当部8pの左右下端から下方へ延出して大腿付け根部の連結芯部9l,9lを形成している。
次に、前記鋳型製造工程で製造した胴体部鋳型2Bの型内に、連結芯部9h,9a,9a,9l,9lを支えとして模擬骨格8を所定位置に保持して軟質合成樹脂を注入して弾性を有する人形胴体部4Bを成型する(「人形胴体部成型工程」)。
図6は、前後に半割りにされた胴体部鋳型2Bの後側鋳型半体2Brの型内に、模擬骨格8を保持させた状態を示している。
図6は、前後に半割りにされた胴体部鋳型2Bの後側鋳型半体2Brの型内に、模擬骨格8を保持させた状態を示している。
後側鋳型半体2Brの割り面は、連結芯部9h,9a,9a,9l,9lがそれぞれ位置する異なる5つの面に分かれており、前側鋳型半体2Bfの割り面は後側鋳型半体2Brの割り面にそれぞれ対応した5つの面からなる。
したがって、図7に示すように、後側鋳型半体2Brに前側鋳型半体2Bfを重ね合わせると、模擬骨格8の連結芯部9h,9a,9a,9l,9lが互いの割り面に挟まれて模擬骨格8は型空間内の所定位置に固定保持される。
したがって、図7に示すように、後側鋳型半体2Brに前側鋳型半体2Bfを重ね合わせると、模擬骨格8の連結芯部9h,9a,9a,9l,9lが互いの割り面に挟まれて模擬骨格8は型空間内の所定位置に固定保持される。
この胴体部鋳型2Bの模擬骨格8が保持された型内に、合成ゴム、TPR(エチレンプロピレンターポリマー)などの軟質合成樹脂を注入して弾性を有する人形胴体部4Bを成型する。
したがって、成型された人形胴体部4Bは、図8および図9に図示するように、弾性を有する人形胴体部4B内に剛性を有する模擬骨格8が埋設されており、首部、左右上腕付け根部、左右大腿付け根部からは、それぞれ連結芯部9h,9a,9a,9l,9lが突出している。
したがって、成型された人形胴体部4Bは、図8および図9に図示するように、弾性を有する人形胴体部4B内に剛性を有する模擬骨格8が埋設されており、首部、左右上腕付け根部、左右大腿付け根部からは、それぞれ連結芯部9h,9a,9a,9l,9lが突出している。
模擬骨格8を覆う軟質合成樹脂は、特に胸の膨らみ部分の肉厚が厚く、柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をする。
その他に臀部および腹部が、軟質合成樹脂の肉厚が厚く、触ると適度に弾性変形して凹む。
その他に臀部および腹部が、軟質合成樹脂の肉厚が厚く、触ると適度に弾性変形して凹む。
これに反して、左右の鎖骨相当部8c,8cおよび左右肩甲骨相当部8s,8sのある部分は、軟質合成樹脂は薄く被せられる程度であるので、内部の骨の存在を触感できる。
その他、背骨相当部8bの背後も比較的軟質合成樹脂の肉厚が薄い。
その他、背骨相当部8bの背後も比較的軟質合成樹脂の肉厚が薄い。
図10を参照して、成型された人形胴体部4Bの各連結芯部9h,9a,9a,9l,9lを前記人形頭部4Hと人形腕部4Aと人形脚部4Lの各連結穴5h,5a,5a,5l,5lにそれぞれ嵌合して人形胴体部4Bに前記人形頭部4Hと人形腕部4Aと人形脚部4Lを接合し合体して自立人形4を組み立てる([合体工程])。
人形胴体部4Bに人形頭部4Hを接合する場合、人形胴体部4Bの首部端面から突出した連結芯部9hを人形頭部4Hも首部端面に開口した連結穴5hに嵌合することで、正確な位置決めがなされ、両合せ面が接着剤で接着される。
なお表面に表れる境目は塗装等の表面処理で識別できないようにすることができる。
その他に、着衣相当部の端縁や装飾品のように段部が形成されるところを境目とすると、より目立たないようにすることができる。
その他に、着衣相当部の端縁や装飾品のように段部が形成されるところを境目とすると、より目立たないようにすることができる。
人形胴体部4Bに対する人形腕部4A,人形脚部4Lの接合も同様に行われる。
本自立人形4の場合、人形胴体部4Bに対する人形脚部4Lの接合の合せ面は、ビキニパンツ10の下端縁としており、したがって境目が段部となっていて外からは目立たない(図10および図11参照)。
本自立人形4の場合、人形胴体部4Bに対する人形脚部4Lの接合の合せ面は、ビキニパンツ10の下端縁としており、したがって境目が段部となっていて外からは目立たない(図10および図11参照)。
このようにして、図11および図12に示すようなビキニ姿の若い女性を模した自立人形4が製造される。
人形脚部4L、模擬骨格8、人形頭部4Hと剛性体が連結されているので、本自立人形4は自立することができる。
人形脚部4L、模擬骨格8、人形頭部4Hと剛性体が連結されているので、本自立人形4は自立することができる。
そして、本自立人形4の人形胴体部4Bは、模擬骨格8を軟質合成樹脂が覆う大部分が弾性体からなり、硬質部材に一部弾性体が固定されているのではなく、弾性体に胸や臀部などの所要部があるので、この所要部は柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をし触感に違和感がなく、実際の人体の触感に極めて近似する。
かかる自立人形4は、図1ないし図12に図示して説明したように、人形胴体部4Bのみに弾性部を有するように構成したことで、鋳型製造工程で胴体部鋳型2Bと頭部鋳型2Hと腕部鋳型2Aと脚部鋳型2Lを製造してしまえば、後は少なくとも成型工程と合体工程だけで、本自立人形4を製造することができ、製造が簡単で生産効率が高く、低コスト化を図ることができる。
なお、本自立人形4は最終的に表面を塗装して完成される。
本自立人形4は、2本の脚で立った姿勢であったが、本発明は、椅子に座った姿勢や床に腰を下ろした姿勢など少なくとも上半身が起立した姿勢であれば適用可能である。
上記の方法では、例えば頭の部分を一つの部品として一体成型したが、従来よりある技術を利用して、姿勢や人形の服の形状に応じて、頭であれば頭と髪とを別の部品として作成したり、人形の服の形状に適するようにそれぞれの部品を増減させることが可能であることは言うまでもない。
本自立人形4は、2本の脚で立った姿勢であったが、本発明は、椅子に座った姿勢や床に腰を下ろした姿勢など少なくとも上半身が起立した姿勢であれば適用可能である。
上記の方法では、例えば頭の部分を一つの部品として一体成型したが、従来よりある技術を利用して、姿勢や人形の服の形状に応じて、頭であれば頭と髪とを別の部品として作成したり、人形の服の形状に適するようにそれぞれの部品を増減させることが可能であることは言うまでもない。
次に、別の実施の形態について図13ないし図27に基づいて説明する。
図13ないし図27は、本実施の形態に係る短パンと上着だけを身に付けた若い女性を模した自立人形35(図27参照)を製造する工程を経時的に図示している。
図13ないし図27は、本実施の形態に係る短パンと上着だけを身に付けた若い女性を模した自立人形35(図27参照)を製造する工程を経時的に図示している。
まず、図13に示すような自立人形35の裸体の状態の裸体原型21を製造する(「裸体原型製造工程」)。
例えば、焼くと硬化する特殊な造形用プラスチック粘土で裸体人形を造形し、加熱により焼き固めて裸体原型21を製造する。
この人形を造形するに際しては、種々の方法がある。
例えば、原型の基本を彫像で作る場合には、ポリエステルパテなどの素材を用い、塑像で作る場合には、ファンド(石粉粘土)や造形用プラスチック粘土といった素材を用いる方法があるが、これに限定されるものではない。
例えば、焼くと硬化する特殊な造形用プラスチック粘土で裸体人形を造形し、加熱により焼き固めて裸体原型21を製造する。
この人形を造形するに際しては、種々の方法がある。
例えば、原型の基本を彫像で作る場合には、ポリエステルパテなどの素材を用い、塑像で作る場合には、ファンド(石粉粘土)や造形用プラスチック粘土といった素材を用いる方法があるが、これに限定されるものではない。
こうして作られた裸体原型21を、首、上腕付け根、腰の辺りで切断して、図14に示すように、裸体胴体部原型21Bを取り出し、同裸体胴体部原型21Bに基づいて裸体胴体部鋳型22(図15参照)を製造する(「裸体胴体部鋳型製造工程」)。
切断された裸体胴体部原型に基づいて裸体胴体部鋳型を製造するので、裸体胴体部鋳型22を容易に製造することができる。
鋳型の材質は、鉄でもよいが、精密鋳造が必要とされるときはベリリウム合金などを用いる。
また、鋳型として使用可能な樹脂素材を用いてもよい。
なお、切断された裸体胴体部原型21Bはまた元の裸体原型21に戻し切断前の裸体原型21の形状を復元する。
鋳型の材質は、鉄でもよいが、精密鋳造が必要とされるときはベリリウム合金などを用いる。
また、鋳型として使用可能な樹脂素材を用いてもよい。
なお、切断された裸体胴体部原型21Bはまた元の裸体原型21に戻し切断前の裸体原型21の形状を復元する。
そして、図15を参照して、この裸体胴体部鋳型22の型内に、合成ゴム、TPR(エチレンプロピレンターポリマー)などの軟質合成樹脂を注入して弾性を有する弾性裸体胴体部23を成型する(「弾性裸体胴体部成型工程」)。
また、同じ裸体胴体部鋳型22を用いて、同型内にPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)などの硬質合成樹脂を注入して、剛性を有する裸体胴体部中子24を成型する(「胴体部中子成型工程」)。
一方で、前記元に復元した裸体原型21に上着25aと短パン25bの着衣部分を粘土素材で塗り固めて形成して図16に示すような人形原型25を製造する(「人形原型製造工程」)。
上着25aは首周り、腰周り、袖周りを覆う形状とする。
その際、例えば洋服や装飾品により覆う形状を表現すると見た目に不自然さがなくて効果的である。
上着25aは首周り、腰周り、袖周りを覆う形状とする。
その際、例えば洋服や装飾品により覆う形状を表現すると見た目に不自然さがなくて効果的である。
こうして作られた人形原型25を、図17に示すように、首、上腕、腰で切断して胴体部原型25Bと頭部原型25Hと腕部原型25Aと脚部原型25Lに切り分ける(「人形切断工程」)。
両腕部原型25A,25Aは、人形原型25の上着25aの袖口で切断され、脚部原型25Lは、上着25aの下端縁(短パン25bとの境目)で切断されており、したがって、胴体部原型25Bは上着25aの原型になり、裸体原型を覆うことが可能な大きさの部品となる。
なお、ここでは脚部原型25Lは、腰の一部から下の両脚を含む。
両腕部原型25A,25Aは、人形原型25の上着25aの袖口で切断され、脚部原型25Lは、上着25aの下端縁(短パン25bとの境目)で切断されており、したがって、胴体部原型25Bは上着25aの原型になり、裸体原型を覆うことが可能な大きさの部品となる。
なお、ここでは脚部原型25Lは、腰の一部から下の両脚を含む。
そして、胴体部原型25Bと頭部原型25Hと腕部原型25Aと脚部原型25Lにそれぞれ基づいて図18に示す胴体部鋳型26Bと頭部鋳型26Hと腕部鋳型26Aと脚部鋳型26Lを製造する(「人形鋳型製造工程」)。
鋳型の材質は、鉄でもよいが、精密鋳造が必要とされるときはベリリウム合金などを用いる。
鋳型の材質は、鉄でもよいが、精密鋳造が必要とされるときはベリリウム合金などを用いる。
胴体部鋳型26Bには、型の首端部と袖口端部に、それぞれ連結芯用の芯穴27h,27aが各1本ずつ突出形成され、腰端部には芯穴27lが2本膨出形成されている。
また、頭部鋳型26Hには、型の首の部分に連結穴用の棒状中子28hが組込まれる。
同様に、腕部鋳型26Aの型の上端部に連結穴用の棒状中子28aが各1本組込まれ、脚部鋳型2Lの腰端部に、連結穴用の棒状中子28l,28lが2本組み込まれる。
なお、連結穴を角筒形状、棒状中子を角柱形状にして互いに嵌合するように構成することで、所定角度でより確実に連結することが可能である。
また、頭部鋳型26Hには、型の首の部分に連結穴用の棒状中子28hが組込まれる。
同様に、腕部鋳型26Aの型の上端部に連結穴用の棒状中子28aが各1本組込まれ、脚部鋳型2Lの腰端部に、連結穴用の棒状中子28l,28lが2本組み込まれる。
なお、連結穴を角筒形状、棒状中子を角柱形状にして互いに嵌合するように構成することで、所定角度でより確実に連結することが可能である。
棒状中子28h,28a,28lが組込まれた頭部鋳型26Hと腕部鋳型26Aと脚部鋳型26Lに、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)などの硬質合成樹脂を注入して、図19に示す連結穴31h,31a,31lを備えた人形頭部30Hと人形腕部30Aと人形脚部30Lを成型する(「人形頭部四肢成型工程」)。
人形頭部30Hの首の端面には、連結穴31hが開口している。
同様に、人形腕部30Aの端面には連結穴31aが開口し、人形脚部30Lの腰部端面には、連結穴31l,31lが開口している。
同様に、人形腕部30Aの端面には連結穴31aが開口し、人形脚部30Lの腰部端面には、連結穴31l,31lが開口している。
一方で、前記人形鋳型製造工程で製造した胴体部鋳型26Bの型内に、前記胴体部中子成型工程で成型した裸体胴体部中子24を所定位置に保持してPVCなどの硬質合成樹脂を注入して着衣を模した剛性を有する胴体部外郭32を成型する(「胴体部外郭成型工程」)。
図20は、前後に半割りにされた胴体部鋳型26Bの後側鋳型半体26Brの型内に、裸体胴体部中子24を保持させた状態を示している。
図21に示すように、前側鋳型半体26Bfと後側鋳型半体26Brが合わされ内部にできる型内に、図示されない保持部材によって裸体胴体部中子24が所定位置で保持される。
図20は、前後に半割りにされた胴体部鋳型26Bの後側鋳型半体26Brの型内に、裸体胴体部中子24を保持させた状態を示している。
図21に示すように、前側鋳型半体26Bfと後側鋳型半体26Brが合わされ内部にできる型内に、図示されない保持部材によって裸体胴体部中子24が所定位置で保持される。
この胴体部鋳型26Bの型面と裸体胴体部中子24の外面との間隙に硬質合成樹脂が注入され着衣を模した剛性を有する胴体部外郭32が成型される。
胴体部外郭32の首端部,袖口端部,上着下端部は、硬質合成樹脂により中実に形成されており、この中実な首端部に連結芯部33h、袖口端部に連結芯部33a,上着下端部に連結芯部33l,33lが突出形成されている。
胴体部外郭32の首端部,袖口端部,上着下端部は、硬質合成樹脂により中実に形成されており、この中実な首端部に連結芯部33h、袖口端部に連結芯部33a,上着下端部に連結芯部33l,33lが突出形成されている。
胴体部鋳型26Bから胴体部外郭32を取り出すときは、まず前側鋳型半体26Bfと後側鋳型半体26Brを分割し、内部に裸体胴体部中子24を含んだ胴体部外郭32を取り出し、次に胴体部外郭32を左右半割りに切断して分割することで、中の裸体胴体部中子24を除去して、図22に示すような左右半割りに切断した内部に空洞を有する左側胴体部外郭半体32Lと右側胴体部外郭半体32Rとして取り出される。
この左側胴体部外郭半体32Lと右側胴体部外郭半体32Rの襟元から胸元にかけての切断部を、図23に示すように襟部を大きく外側に展開して広げるように加工する。
なお、中実な首端部32nは、半割りに切断されているが、それぞれが大きく広げられた襟の後側で一体に連結された状態にある。
なお、中実な首端部32nは、半割りに切断されているが、それぞれが大きく広げられた襟の後側で一体に連結された状態にある。
この半割りに切断された左側胴体部外郭半体32Lと右側胴体部外郭半体32Rを、図24に示すように、前記弾性裸体胴体部23に被せるようにして合わせ、左側胴体部外郭半体32Lと右側胴体部外郭半体32Rの首部,上着下端部および背側の切断面を接着剤により接合するとともに、左側胴体部外郭半体32Lと右側胴体部外郭半体32Rの前側の切断面のうち襟元から胸元にかけての大きく展開した部分を除いた下半部を接着剤により接合して人形胴体部34を形成する(「人形胴体部形成工程」)。
こうして形成された人形胴体部34は、図25に示すように、着衣を模した剛性を有する胴体部外郭32に包まれるようにして弾性を有する弾性裸体胴体部23が収容され、大きく開いた胸元に弾性裸体胴体部23の胸の膨らみが一部露出している。
図26を参照して、人形胴体部34の胴体部外郭32の各連結芯部33h,33a,33a,33l,33lを前記人形頭部30Hと人形腕部30Aと人形脚部30Hの各連結穴31h,31a,31a,31l,31lにそれぞれ嵌合して人形胴体部34の胴体部外郭32に人形頭部30Hと人形腕部30Aと人形脚部30Lを接合し合体して自立人形35(図27参照)を組み立てる([合体工程])。
人形胴体部34に人形頭部30Hを接合する場合、人形胴体部34の胴体部外郭32の中実な首端部32nから突出した連結芯部33hを人形頭部30Hも首部端面に開口した連結穴31hに嵌合することで、正確な位置決めがなされ、両合せ面が接着剤で接着される。
この人形胴体部34の胴体部外郭32の中実な首端部32nが表面に表れる境目をなすが、この首端部32nをチョーカー(リング状、ベルト状の首飾り)32cとして構成することで、段部が形成されて境目を目立たなくすることができる。
この人形胴体部34の胴体部外郭32の中実な首端部32nが表面に表れる境目をなすが、この首端部32nをチョーカー(リング状、ベルト状の首飾り)32cとして構成することで、段部が形成されて境目を目立たなくすることができる。
なお表面に表れる境目は塗装等の表面処理で識別できないようにすることができる。
その他に、上記チョーカー32cのように身に付ける物や着衣相当部の端縁のように段部が形成されるところを境目とすると、より目立たないようにすることができる。
その他に、上記チョーカー32cのように身に付ける物や着衣相当部の端縁のように段部が形成されるところを境目とすると、より目立たないようにすることができる。
人形胴体部34に対する人形腕部30A,人形脚部30Lの接合も同様に行われる。
本自立人形35の場合、人形胴体部34に対する人形脚部30Lの接合の合せ面は、上着と短パンの境目にあって、したがって境目が段部となっていて外からは目立たない。
本自立人形35の場合、人形胴体部34に対する人形脚部30Lの接合の合せ面は、上着と短パンの境目にあって、したがって境目が段部となっていて外からは目立たない。
このようにして、図27に示すような短パンと上着姿の若い女性を模した自立人形35が製造される。
人形脚部30L、胴体部外郭32、人形頭部30Hと剛性体が連結されているので、本自立人形35は自立することができる。
人形脚部30L、胴体部外郭32、人形頭部30Hと剛性体が連結されているので、本自立人形35は自立することができる。
そして、本自立人形35の人形胴体部34の着衣を模した胴体部外郭32の胸元が開かれて露出した弾性裸体胴体部23の胸の膨らみは、硬質部材に固定されているのではなく弾性体に形成されているので、柔らかな触感を伴って適度な弾性変形をし触感に違和感がなく、実際の人体の触感に極めて近似する。
かかる自立人形35は、図13ないし図27に図示して説明したように、人形胴体部34のみに弾性裸体胴体部23の弾性部を有するように構成したことで、裸体胴体部鋳型製造工程で裸体胴体部鋳型22を製造し、人形鋳型製造工程で胴体部鋳型26Bと頭部鋳型26Hと腕部鋳型26Aと脚部鋳型26Lを製造してしまえば、後は人形頭部四肢成型工程と胴体部外郭成型工程の成型工程および人形胴体部形成工程と合体工程の組付け工程だけで、柔らかさを要求される部分を弾性体とした自立人形を製造することができ、製造が簡単で生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
なお、本自立人形35は最終的に表面を塗装して完成される。
本自立人形35は、2本の脚で立った姿勢であったが、本発明は、椅子に座った姿勢や床に腰を下ろした姿勢など少なくとも上半身が起立した姿勢であれば適用可能である。
本自立人形35は、2本の脚で立った姿勢であったが、本発明は、椅子に座った姿勢や床に腰を下ろした姿勢など少なくとも上半身が起立した姿勢であれば適用可能である。
本発明は、前記自立人形の製造方法に限定されるものではなく、自立人形の姿勢あるいは用いられる素材によって適宜変更される。
人形の各部分の部品は人形の姿勢や衣装などの形状によって適宜変更することが可能であり、例えば、実施の形態においては頭部を一体で成型したが、頭と髪の部分を鋳型にて成型するなどして、部品の数を増減させることは可能である。
人形の各部分の部品は人形の姿勢や衣装などの形状によって適宜変更することが可能であり、例えば、実施の形態においては頭部を一体で成型したが、頭と髪の部分を鋳型にて成型するなどして、部品の数を増減させることは可能である。
弾性を有する部分を軟質合成樹脂を用いて作成していたが、天然ゴムなどの自然素材で弾性体を作成することは可能であるほか、薄く作成することが可能な例えばポリ塩化ビニル素材等の中にシリコンジェル、ウレタンジェル、ウォータジェルなどのジェル状素材を注入することで柔らかい部品を作成することが可能である。
また、人形を前提として説明したが、本発明は、例えば動物や植物、あるいは空想上の生き物であってもよい。
また、人形を前提として説明したが、本発明は、例えば動物や植物、あるいは空想上の生き物であってもよい。
Claims (9)
- 弾性を有する人形胴体部に少なくとも背骨相当部を備える剛性を有する模擬骨格が埋設され、前記模擬骨格から延設された複数の連結芯部が剛性を有する人形頭部と人形腕部と人形脚部の各連結部にそれぞれ嵌合して前記人形胴体部に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部が接合されて形成されたことを特徴とする自立人形。
- 人形原型を製造する原型製造工程と、
前記人形原型を少なくとも胴体部原型と頭部原型と腕部原型と脚部原型とに切断する人形切断工程と、
前記胴体部原型と頭部原型と腕部原型と脚部原型にそれぞれ基づいて胴体部鋳型と頭部鋳型と腕部鋳型と脚部鋳型を製造する鋳型製造工程と、
前記頭部鋳型と前記腕部鋳型と前記脚部鋳型にそれぞれ連結部用中子を組込み硬質合成樹脂を注入して連結部を備えた人形頭部と人形腕部と人形脚部を成型する人形頭部四肢成型工程と、
胴体部の少なくとも背骨相当部を備える剛性を有する模擬骨格を前記胴体部原型の形状に合せて鋳型で成型するとともに、同模擬骨格の首部と肩部と腰部に連結芯部を延出して前記模擬骨格と一体に成型する骨格成型工程と、
前記胴体部鋳型の型内に前記連結芯部を支えとして前記模擬骨格を所定位置に保持して軟質合成樹脂を注入して弾性を有する人形胴体部を成型する人形胴体部成型工程と、
前記人形胴体部の各連結芯部を前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部の各連結部に嵌合して前記人形胴体部に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部を接合し合体する合体工程と、
から少なくともなることを特徴とする自立人形製造方法。 - 前記骨格成型工程における模擬骨格は、鎖骨や肩甲骨などの皮下部分の薄い骨相当部を備えていることを特徴とする請求項2記載の自立人形製造方法。
- 前記合体工程後に、塗装工程を備えることを特徴とする請求項2または請求項3記載の自立人形製造方法。
- 弾性を有する裸体胴体部に着衣を模した剛性を有する胴体部外郭が部分的に被せられて人形胴体部をなし、前記人形胴体部の前記胴体部外郭に剛性を有する人形頭部と人形腕部と人形脚部が接合されて形成されたことを特徴とする自立人形。
- 人形の裸体原型を製造する裸体原型製造工程と、
前記裸体原型のうち裸体胴体部原型に基づいて裸体胴体部鋳型を製造する裸体胴体部鋳型製造工程と、
裸体胴体部鋳型に軟質合成樹脂を注入して弾性を有する弾性裸体胴体部を成型する弾性裸体胴体部成型工程と、
裸体胴体部鋳型により剛性を有する裸体胴体部中子を成型する胴体部中子成型工程と、
前記裸体原型に少なくとも上着を備えた着衣部分を粘土素材で塗り固めて形成して人形原型を製造する人形原型製造工程と、
前記人形原型を少なくとも人形胴体部原型と人形頭部原型と人形腕部原型と人形脚部原型とに切断する人形切断工程と、
前記人形胴体部原型と人形頭部原型と人形腕部原型と人形脚部原型にそれぞれ基づいて胴体部鋳型と頭部鋳型と腕部鋳型と脚部鋳型を製造する人形鋳型製造工程と、
前記頭部鋳型と前記腕部鋳型と前記脚部鋳型にそれぞれ硬質合成樹脂を注入して人形頭部と人形腕部と人形脚部を成型する人形頭部四肢成型工程と、
前記胴体部鋳型の型内に前記裸体胴体部中子を所定位置に保持して硬質合成樹脂を注入して着衣を模した剛性を有する胴体部外郭を成型する胴体部外郭成型工程と、
前記弾性裸体胴体部に前記胴体部外郭を部分的に被せて人形胴体部を形成する人形胴体部形成工程と、
前記人形胴体部の前記胴体部外郭に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部を接合して前記人形胴体部に前記人形頭部と前記人形腕部と前記人形脚部を合体する合体工程と、
から少なくともなることを特徴とする自立人形製造方法。 - 前記人形胴体部形成工程では、前記胴体部外郭を半割りに切断した両胴体部外郭半体を前記弾性裸体胴体部に被せて切断部を接合して人形胴体部を形成することを特徴とする請求項6記載の自立人形製造方法。
- 前記裸体胴体部鋳型製造工程では、前記裸体原型を切断して裸体胴体部原型を取り出し、同裸体胴体部原型に基づいて裸体胴体部鋳型を製造することを特徴とする請求項6または請求項7記載の自立人形製造方法。
- 前記合体工程後に、塗装工程を備えることを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれか1項記載の自立人形製造方法。
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WO2008099509A1 (ja) | 2008-08-21 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110802 |
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A02 | Decision of refusal |
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