JP5134045B2 - 圧電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、厚みすべり振動モードを有するATカット型の圧電振動片又は一対の振動腕を有する音叉型の圧電振動片をキャビティ内に有する圧電デバイス及びその製造方法に関する。
従来、圧電デバイスにおいて圧電振動片が収納されるキャビティを形成するリッドとベースとは、有機樹脂接着剤により接合する場合がある。しかし、有機樹脂接着剤でリッドとベースとを真空気密封止する際の有機樹脂接着剤から発生したガス又は有機樹脂接着剤が吸湿したガスがキャビティ内部に進入してキャビティ内部の真空度に影響を与えることがある。
特許文献1では、このような問題を解決するため、リッド及びベースの接合面に金属膜を形成し、封止部材でリッドに形成された金属膜とベースに形成された金属膜とを接合して、リッドとベースとを接合する。ここで、封止部材はロウ材及び有機樹脂接着剤からなり、ロウ材はキャビティ側に形成され、有機樹脂接着剤はロウ材の外側に形成されている。これにより、リッドとベースとを真空気密封止する際、ロウ材により有機樹脂接着剤からの発生したガスがキャビティ内部に進入することを防止している。
実開平4−23326号公報
しかし、特許文献1に開示された圧電デバイスにおいて、有機樹脂接着剤は金属膜を介してリッドとベースとを接合し、その金属膜と異なる材料であるロウ材により有機樹脂接着剤からの発生したガスがキャビティ内部に進入することを防止する。したがって、圧電デバイスの製造コストが高くなってしまう。
本発明は、金属膜により有機樹脂接着剤からの発生したガスがキャビティ内部に進入することを防止し、製造コストが低くなる圧電デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
第1観点の圧電デバイスは、電圧の印加により振動する圧電振動片と、圧電振動片を収納する凹部とその凹部の周囲に形成された端面とを有する第1板と、第1板の端面に接合して圧電振動片を密閉封入する第2板と、端面を周回するように環状に形成され端面に配置されて第1板と第2板とを接合する接着剤と、端面を周回するように環状に形成され接着剤の凹部側に配置されて接着剤から発生するガスが凹部内に流れ込まないように形成された金属膜と、を備える。
第2観点の圧電デバイスにおいて、第1観点の接着剤はポリイミド樹脂である。
第3観点の圧電デバイスにおいて、金属膜は下地層及び金(Au)層により構成され、下地層は第1板又は第2板に直接接合する。
第4観点の圧電デバイスにおいて、下地層は第1板及び第2板の両方に形成され、下地層同士の間に金層が形成される。
第5観点の圧電デバイスは、金属膜が第1板と接着剤との間、又は第2板と接着剤との間まで伸びて形成される。
第6観点の圧電デバイスは、金属膜の下地層が、少なくとも第1板と接着剤との間及び第2板と接着剤との間の一方に伸びて形成される。
第7観点の圧電デバイスにおいて、第2板は第1板の端面に接合される接合領域を有し、第1板の端面の外側又は第2板の接合領域の外側の少なくとも一方には第1板又は第2板の外縁まで伸び端面又は接合領域より凹んだ凹み面が形成され、接着剤は凹み面で第1板と第2板とを接合する。
第8観点の圧電デバイスにおいて、接着剤は凹み面の凹部側の側面から隙間を隔てて第1板と第2板とを接合する。
第9観点の圧電デバイスにおいて、端面はそれを周回するように環状に形成され端面の中央に形成され端面より凹んだ空間部によって分割され金属膜が配置された内側端面と接着剤が配置される。
第10観点の圧電デバイスにおいて、金属膜は端面に平行である水平金属膜と、水平金属膜と垂直に接続し第1板の凹部を形成する内壁に接合される垂直金属膜とを有し、接着剤は端面の内側まで伸びて端面と水平金属膜との間で垂直金属膜に接触するように形成される。
第11観点の圧電デバイスにおいて、接着剤は垂直金属膜及び水平金属膜に接合された内側接着剤と、垂直金属膜及び水平金属膜が形成されておらず内側接着剤から隙間を隔てた内側接着剤の外側に配置された外側接着剤とを有する。
第12観点の圧電デバイスにおいて、圧電デバイスの外周には第2板側から第1板までを第1板を貫通しない範囲で切欠きが形成され、切欠きの凹部側の側面には外部ガラスが接着されている。
第13観点の圧電デバイスにおいて、外部ガラスは第1板又は第2板の融点よりも低い低融点ガラスを含む。
第14観点の圧電デバイスにおいて、圧電デバイスの外周には第2板側から第1板までを第1板を貫通しない範囲で切欠きが形成され、切欠きの凹部側の側面には外部金属膜が接着されている。
第15観点の圧電デバイスにおいて、外部金属膜は下地層及び金(Au)層により構成され、下地層は第1板又は第2板に直接接合する。
第16観点の圧電デバイスにおいて、金属膜と接着剤との間には低融点ガラスが形成されている。
第17観点の圧電デバイスは、電圧の印加により振動する圧電振動片と、圧電振動片を囲んで圧電振動片と一体に形成され一主面と他主面とを含む枠体とを有する圧電フレームと、接着剤によって枠体の一主面に接合される第1板と、枠体の他主面に接合され、枠部及び第1板とともに圧電振動片を密閉封入する第2板と、を備える。また、接着剤は一主面を周回するように環状に一主面に配置され、接着剤の圧電振動片側には一主面を周回するように環状に一主面に配置されて接着剤から発生するガスの圧電振動子への流れ込みをする金属膜が形成される圧電デバイス。
第18観点の圧電デバイスにおいて、第12観点の接着剤はポリイミド樹脂である。
第19観点の圧電デバイスにおいて、金属膜は下地層及び金(Au)層より構成され、下地層によって第1板又は圧電フレームに接合される。
第20観点の圧電デバイスにおいて、圧電振動片は厚みすべり振動モードを有する圧電振動片又は一対の振動腕を有する音叉型圧電振動片である。
第21観点の圧電デバイスの製造方法は、電圧の印加により振動する複数の圧電振動片を用意する工程と、圧電振動片が収納される凹部とその凹部の周囲に形成された端面とを有する第1板が複数形成された第1板ウエハを用意する工程と、端面を周回するように環状に形成され端面に形成された金属膜と端面を周回するように環状に形成され金属膜の外側に形成された接着剤とを形成する形成工程と、第1板と同じ大きさの第2板が複数形成された第2板ウエハを用意する工程と、第1板の凹部内に圧電振動片を収納する収納工程と、収納工程後金属膜が接着剤から発生するガスが圧電振動片へ流れ込まないようにするとともに圧電振動片を密閉封入するように、接着剤によって第1板ウエハと第2板ウエハとを接合する接合工程と、を備える。
第22観点の圧電デバイスの製造方法において、第1板ウエハを用意する工程は隣り合う第1板の間に端面より凹み直線状に伸びる溝部を形成する工程を含み、形成工程は接着剤を溝部に沿って塗布する塗布工程と、溝部内で接着剤を仮焼成する仮焼成工程とを含。
第23観点の圧電デバイスの製造方法において、接合工程の後、第2板ウエハ側から第1板ウエハまでを第1板ウエハを貫通しない範囲で圧電デバイスの外周に第2溝部を形成する工程と、第2溝部に沿って外部ガラスを塗布する塗布工程と、外部ガラスを硬化する硬化工程と、第2溝部に貫通するように外部ガラス及び第1板ウエハを切断する切断工程と、を含む。
第24観点の圧電デバイスの製造方法において、接合工程の後、第2板ウエハ側から第1板ウエハまでを第1板ウエハを貫通しない範囲で圧電デバイスの外周に第2溝部を形成する工程と、第2溝部の凹部側の側面に外部金属膜を形成する工程と、第2溝部に貫通するように外部金属膜及び第1板ウエハを切断する切断工程と、を含む。
第25観点の圧電デバイスの製造方法において、接合工程では300℃を超える温度で加熱して且つ押圧することで第1板と第2板とを接合する。
第26観点の圧電デバイスの製造方法において、接合工程前に金属膜を表面に異物がないように処理する清浄化させる工程を含み、清浄化工程により接合工程で金属膜同士が接合される。
本発明によれば、製造コストがより低い圧電デバイス及びその製造方法が得られる。
第1水晶振動子100Aの分解斜視図である。 (a)は、リッド部11Aとベース部12Aとを接合する前の第1水晶振動子100Aの断面図である。 (b)は、リッド部11Aとベース部12Aとを接合した後の第1水晶振動子100Aの断面図である。 第1水晶振動子100Aの製造を示したフローチャートである。 第1実施形態のリッドウエハ11Wの平面図である。 第1実施形態のベースウエハ12Wの平面図である。 (a)は、リッド部11Bとベース部12Aとを接合する前の第2水晶振動子100Bの断面図である。 (b)は、リッド部11Bとベース部12Aとを接合した後の第2水晶振動子100Bの断面図である。 (a)は、リッド部11Bとベース部12Bとを接合する前の第2水晶振動子100B’の断面図である。 (b)は、リッド部11Bとベース部12Bとを接合した後の第2水晶振動子100B’の断面図である。 (a)は、リッド部11Cとベース部12Cとを接合する前の第3水晶振動子100Cの断面図である。 (b)は、リッド部11Cとベース部12Cとを接合した後の第3水晶振動子100Cの断面図である。 リッド部11Cの製造ステップT12又はベース部12Cの製造ステップT13を示したフローチャートである。 第3実施形態のリッドウエハ21W又はベースウエハ22Wの平面図である。 リッド部11Cとベース部12Cとを接合した後の第3水晶振動子100C’の断面図である。 (a)は、リッド部11Dとベース部12Dとを接合する前の第4水晶振動子100Dの断面図である。 (b)は、リッド部11Dとベース部12Dとを接合した後の第4水晶振動子100Dの断面図である。 (a)は、リッド部11Eとベース部12Aとを接合する前の第5水晶振動子100Eの断面図である。 (b)は、リッド部11Eとベース部12Aとを接合した後の第5水晶振動子100Eの断面図である。 リッド部11Eの製造ステップP12を示したフローチャートである。 (a)は、リッド部11Fとベース部12Fとを接合する前の第6水晶振動子100Fの断面図である。 (b)は、リッド部11Fとベース部12Fとを接合した後の第6水晶振動子100Fの断面図である。 (a)は、リッド部11Gとベース部12Gとを接合する前の第7水晶振動子100Gの断面図である。 (b)は、リッド部11Gとベース部12Gとを接合した後の第7水晶振動子100Gの断面図である。 (a)は、リッド部11Gとベース部12Gとを接合する前の第7水晶振動子100G’の断面図である。 (b)は、リッド部11Gとベース部12Gとを接合した後の第7水晶振動子100G’の断面図である。 第8水晶振動子100Hの分解斜視図である。 (a)は、リッド部11Hと、水晶フレーム20と、ベース部12Hとを接合する前の第8水晶振動子100Hの断面図である。 (b)は、リッド部11Hと、水晶フレーム20と、ベース部12Hとを接合した後の第8水晶振動子100Hの断面図である。 第8水晶振動子100Hの製造を示したフローチャートである。 第8実施形態の水晶ウエハ20Wの平面図である。 第8実施形態のリッドウエハ31W又はベースウエハ32Wの平面図である。 第9水晶振動子100Jの断面図である。 第9水晶振動子100Jの製造工程を示した図である。 第10水晶振動子100Kの断面図である。 第10水晶振動子100Kの製造工程を示した図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下の各実施形態において、圧電振動片として表面実装(SMD)型のATカットの水晶振動片が使われている。ここで、ATカットの水晶振動片は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。このため、以降の各実施形態ではATカットの水晶振動片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をX’軸、Y’軸及びZ’軸として用いる。また本明細書の説明としてY’軸方向の高低を、+方向を高く−方向を低いと表現する。
(第1実施形態)
<第1水晶振動子100Aの全体構成>
第1水晶振動子100Aの全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、第1水晶振動子100Aの分解斜視図である。図2(a)はリッド部11Aとベース部12Aとが接合される前の第1水晶振動子100Aの断面図である。図2(b)はリッド部11Aとベース部12Aとが接合された後の第1水晶振動子100Aの断面図である。
図1に示されたように、第1水晶振動子100Aは、リッド側凹部111を有するリッド部11Aと、ベース側凹部121を有するベース部12Aと、ベース側凹部121内に載置される水晶振動片10とを備える。
ここで、水晶振動片10は水晶片101により構成され、その水晶片101の中央付近の両主面に一対の励振電極102が対向して配置されている。図2に示されたように水晶振動片10は導電性接着剤13によりベース部12Aに接着されている。また一対の励振電極102(図1を参照)は、導電性接着剤13とベース部12Aのスルーホール14に形成された接続電極141とを介してベース部12Aの底面に形成された一対の外部電極15にそれぞれ接続されている。そして、一対の外部電極15が外部電源(図示しない)の両極にそれぞれ接続されると、水晶振動片10の両主面が逆方向に動く厚みすべり振動する。両主面の厚さに応じて水晶振動片10は数MHz〜数百MHzで振動する。
図1及び図2に示されたように、リッド部11Aは水晶などの圧電体又はガラスなどで形成されたリッド110Aを備える。またリッド110Aは、リッド側凹部111と、このリッド側凹部111の外周に幅WIの第1端面M1を有するリッド突起部112とを備える。また、リッド突起部112のリッド側凹部111側(内側)にはリッド側凹部111を周回するように幅WI/2の金属膜113が形成されている。
また、ベース部12Aは圧電体又はガラスなどで形成されたベース120Aを備える。またベース120Aは、ベース側凹部121と、このベース側凹部121の外周に幅WIの第2端面M2を有するベース突起部122とを備える。また、ベース突起部122のベース側凹部121側にはリッド突起部112に形成された金属膜113と対応するように幅WI/2の金属膜123が形成されている。
金属膜113、123は50オングストローム〜700オングストロームのクロム(Cr)層の上に2000オングストローム〜3000オングストロームの金(Au)層が形成された構成になっている。クロム層の代わりに、タングステン層、ニッケル層又はチタン層を使用してもよい。
また、ベース部12Aはベース突起部122の第2端面M2において金属膜123の外側にベース側凹部121を周回するように幅が(WI/2)程度で厚さが金属膜113と金属膜123との合計厚さより厚いポリイミド樹脂接着剤(以降は接着剤と称する)124が形成されている。
リッド部11Aとベース部12Aとが窒素ガス中又は真空中で300〜400℃に加熱され押圧されることで、リッド部11Aとベース部12Aとが接着剤124により接合する(図2(b)を参照)。つまり、接着剤124はリッド側凹部111とベース側凹部121とを接合して水晶振動片10が収納されるキャビティCTを形成することができ、キャビティCT内を窒素ガスや真空などで気密的に封止することができる。
金属膜113の金層と金属膜123の金層とは、300〜400℃に加熱されても溶融することはないが、押圧されることで互いに隙間なく接触する。金属膜113の金層と金属膜123の金層とはともに微視的に観察すると表面に凹凸が生じているが、金(Au)は他の金属に比べて柔らかいため押圧されることで凹凸がつぶれて隙間なく接触する。さらに可鍛性があるため加圧することで金層が破壊されることがない。そのため、接着剤124が加熱された際に発生するガスがキャビティCT内に進入しない。
第1実施形態において、接着剤124がベース部12Aに形成されているが、リッド部11Aに形成されてもよいし、リッド部11A及びベース部12の両方に形成されてもよい。また、金属膜113、123はリッド部11A及びベース部12Aの両方に形成されているが、いずれかの一方のみに形成されてもよい。
<第1水晶振動子100Aの製造方法>
図3は、第1水晶振動子100Aの製造を示したフローチャートである。図3において、水晶振動片10の製造ステップS11と、リッド部11Aの製造ステップS12と、ベース部12Aの製造ステップS13とは別々に並行して行うことができる。また、図4は第1実施形態のリッドウエハ11Wの平面図で、図5は第1実施形態のベースウエハ12Wの平面図である。
ステップS11において、水晶振動片10(図1を参照)が形成される。水晶振動片10は以下の方法で形成される。まず、スパッタリングまたは真空蒸着によって水晶ウエハ(不図示)の両面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。その後、水晶片101両面に例えばノボラック樹脂によるポジフォトレジストなどのフォトレジスト層がスピンコートなどの手法で均一に塗布される。そして露光装置(図示しない)を用いて、フォトマスクに描かれた水晶振動片10の外形パターンを水晶ウエハの両面に露光される。次にフォトレジスト層から露出した金層が例えばヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液を用いてエッチングされ、金層が除去されて露出したクロム層が例えば硝酸第二セリウムアンモニウムなどの水溶液でエッチングされる。そして、露出した水晶をエッチングして、水晶振動片10の外形を形成する。その後、水晶ウエハに励振電極102が形成され、水晶ウエハから個々に切り出されて水晶振動片10が完成する。
ステップS12では、リッド部11Aが製造される。ステップS12はステップS121〜S123を含んでいる。
ステップS121では、図4に示されたように円形の水晶材料で均一平板のリッドウエハ11Wに、リッド110Aが数百から数千個形成される。リッドウエハ11Wの材質が水晶又はガラスであれば、エッチング又は機械加工によりリッド110の中央付近にリッド側凹部111が形成される。リッド側凹部111の周囲には第1端面M1が形成される。
ステップS122では、スパッタリングまたは真空蒸着で、リッドウエハ11W全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。
ステップS123では、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、図4に示されたように第1端面M1のリッド側凹部111側に金属膜113が形成される。金属膜113はリッド側凹部111を周回するように環状に形成される。
ステップS13では、ベース部12Aが製造される。ステップS13はステップS131〜S136を含んでいる。
ステップS131では、図5に示されたように円形の水晶材料で均一平板のベースウエハ12Wには、ベース120Aが数百から数千個形成される。ベース側凹部121はエッチング又は機械加工により形成され、同時にスルーホール14がさらに形成される。ベース側凹部121の周囲には第2端面M2が形成される。
ステップS132では、スパッタリングまたは真空蒸着で、ベースウエハ12W全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。
ステップS133では、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経て、図5に示されたように第2端面M2のベース側凹部121側に金属膜123が形成される。金属膜123は、ステップS123で形成された金属膜113と対応するようにベース側凹部121を周回するように環状に形成される。金属膜123が形成されると同時に、ベース側凹部121の底面に圧電振動片10の励振電極102とスルーホール14とをそれぞれ接続する引出電極(図示しない)が形成される。
ステップS134では、感光性のポリイミド樹脂を霧状に噴出させてベースウエハ12Wに吹きつける(スプレー方法と称する)。ベースウエハ12W全面に接着剤としてポリイミド樹脂が均一に塗布される。
ステップS135では、仮焼成でポリイミド樹脂がベースウエハ12Wに接合される。ここで、仮焼成温度は250℃(完全焼成温度の約75%)程度であればよい。
ステップS136では、感光性のポリイミド樹脂を露光することで、図5に示されたように第2端面M2の金属膜123の外側のみに接着剤124としてのポリイミド樹脂が形成される。
ステップS14において、接続電極141及び外部電極15(図2を参照)が形成される。例えば、スルーホール14に接続電極141が形成され、ベース部11Aの底面にスルーホール14の接続電極141とそれぞれ接続する外部電極15が形成される。その後、ステップS11で製造された圧電振動片10が導電性接着剤13でベース側凹部121内に固定される。このとき、圧電振動片10の励振電極102とスルーホール14の接続電極141との位置が合わせるように圧電振動片10がベース側凹部121内に載置される。
ステップS15では、接着剤124が加熱されリッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが押圧されることで、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが接合される。具体的には、図4に示されたリッドウエハ11W及び図5に示されたベースウエハ12Wは、その周縁部の一部に水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラットOFが形成されている。したがって、オリエンテーションフラットOFを基準として、ステップS12で製造されたリッドウエハ11WとステップS13で製造されたベースウエハ12Wとが精密な重ね合わせを行って接合される。また、接着剤124の加熱温度は、例えば300℃〜400℃程度である。
また図2(b)に示されたように第1端面M1に形成された金属膜113の金層と第2端面M2に形成された金属膜123の金層とが隙間なく接触する。このため、金属膜113及び金属膜123は、接着剤124が300〜400℃程度まで加熱されたとき発生する発生したガスのキャビティCT内部の進入を防止することができる。したがって、キャビティCT内に収納された圧電振動片10がより正確な周波数で振動することができる。
ステップS16において、接合されたリッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとを第1水晶振動子100Aを単位として切断する工程が行われる。切断工程では、レーザーを用いたダイシング装置、または切断用ブレードを用いたダイシング装置などを用いて図4及び図5に示された一点鎖線のカットラインCLに沿って第1水晶振動子100Aを単位として個片化する。これにより、数百から数千の正確な周波数に調整された第1水晶振動子100Aが製造される。
(第2実施形態)
<第2水晶振動子100Bの全体構成>
図6は第2実施形態の第2水晶振動子100Bの断面図である。図6(a)はリッド部11Bとベース部12Aとを接合する前の状態で、(b)はリッド部11Bとベース部12Aとを接合した後である。なお、第1実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図6に示されたように、第2実施形態の第2水晶振動子100Bは、圧電振動片10と、ベース部12Aと、そのベース部12Aに接合されるリッド部11Bとを備える。
リッド部11Bは、圧電体又はガラスなどで形成された第1実施形態と同じ形状であるリッド110Aを備える。また、リッド110Aのリッド突起部112の第1端面M1全面には、金属膜213が形成されている。
このような構成によれば、リッド部11Bとベース部12Aとが接合される際、金属膜213の金層と金属膜123の金層とが隙間なく接触する。そのため、加熱により接着剤124が発生するガスがたキャビティCT内に進入することを有効的に防止する。したがって、キャビティCT内に収納された圧電振動片10がより正確な周波数で振動する。
また、第2実施形態において、リッド110Aの第1端面M1全面に金属膜213が形成されているが、ベース120Aの第2端面M2全面に金属膜が形成されてもよいし、第1端面M1及び第2端面M2の両方の全面に金属膜が形成されてもよい。
また、金属膜において、金層が金属膜全面に形成されているが、接着剤124と接着される部分、すなわち第1端面M1又は第2端面M2の外側に金層が形成されていなくてもよい。この場合、接着剤124は金属膜に含められたクロム層に接着されてリッド部とベース部とを接合する。
<第2水晶振動子100Bの製造方法>
第2水晶振動子100Bの製造方法は、図3に示された第1実施形態の製造方法とリッド部11Bの製造方法のみが異なる。特に金属膜213が形成されるステップが異なっている。第2実施形態では、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、リッド110Aの第1端面M1全面に金属膜213が形成される。
(第2実施形態の変形例)
<第2水晶振動子100B’の全体構成>
図7(a)はリッド部11Bとベース部12Bとを接合する前の状態で、(b)はリッド部11Bとベース部12Bとを接合した後である。なお、第2実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図7(a)に示された第2水晶振動子100B’において、ベース部12Bの金属膜123の外側には、金属膜123と接触するようにベース側凹部121を周回する封止ガラスGSが形成されている。
なお、封止ガラスGSは350℃〜400℃で溶融し、接着可能な鉛フリーのバナジウム系ガラスである。封止ガラスGSの融点は、圧電体又はガラスなどで形成されたリッド部11B及びベース部12Bよりは融点が低いため、以下鉛フリーのバナジウム系ガラスを低融点ガラスと称する。また、この低融点ガラスは接着時の気密性と耐水性・耐湿性などの信頼性が高い。さらに、低融点ガラスはガラス構造を制御することにより熱膨張係数も柔軟に制御できるので、セラミックス、ガラス、半導体、金属などの熱膨張係数が異なる様々な材料と接着しやすい。
図7(b)に示されたように、リッド部11Bとベース部12Bとは接着剤124及び封止ガラスGSにより接合されるので、より高い接着力で接合することができる。同時に、接着剤124と金属膜123との間に封止ガラスGSが形成されているので、リッド部11Bとベース部12Bとを接合した際、接着剤124が金属膜123側まで流れ込むことが防止できる。
第2実施形態の変形例において、封止ガラスGSがベース部12Bに形成されているが、リッド部11Bに形成されてもよいし、リッド部11B及びベース部12B両方に形成されてもよい。また、図7(b)に示されたように封止ガラスGSが金属膜123と接着剤124と接触するように形成されているが、金属膜123及び接着剤124と離れて形成されてもよい。
<第2水晶振動子100B’の製造方法>
第2水晶振動子100B’のベース部12Bの製造方法は、第1実施形態で説明された第1水晶振動子100Aのベース部12Aの製造方法とほぼ同じである。但し、第2水晶振動子100B’の製造方法では、図3で説明されたステップS136により接着剤124が形成された後、スクリーン印刷により金属膜123と接着剤124との間に封止ガラスGSが形成される。ここで、スクリーンとしてナイロン、テトロン、ステンレスなどの織物が使用される。具体的には、スクリーンの表面にレジストで封止ガラスGSのパターンを形成し、インキをスクリーンの孔版から押し出しながら印刷が行われる。
(第3実施形態)
<第3水晶振動子100Cの全体構成>
図8は第3実施形態の第3水晶振動子100Cの断面図である。図8(a)はリッド部11Cとベース部12Cとを接合する前の状態で、(b)はリッド部11Cとベース部12Cとを接合した後の状態である。なお、第1実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図8に示されたように、第3水晶振動子100Cはリッド部11Cと、ベース部12Cと、ベース部12Cのベース側凹部121内に載置された水晶振動片10とを備える。
ここで、リッド部11Cは圧電体又はガラスなどで形成されたリッド110Cを備える。またリッド110Cは、リッド側凹部111と、このリッド側凹部111の外周に幅WIのリッド突起部312とを備える。リッド突起部312は、リッド側凹部111側に形成された第1リッド突起部312aと、その第1リッド突起部312aの外側に第1リッド突起部312aより低く形成された第2リッド突起部312bとを有している。第1リッド突起部312aは内側端面M11を有し、第2リッド突起部312bは外側端面M12を有する。外側端面M12はリッド突起部312の縁部まで伸びて形成される。外側端面M12は内側端面M11より凹んだ凹み面115である。
また、第1リッド突起部312aの内側端面M11には幅WI/2の金属膜113が形成されている。第2リッド突起部312bの外側端面M12には幅WI/2の接着剤114が形成されている。
また、ベース部12Cは圧電体又はガラスなどで形成されたベース120Cを備える。またベース120Cは、ベース側凹部121と、このベース側凹部121の外周に幅WIのベース突起部322とを備える。ベース突起部322は、ベース側凹部121側に形成された第1ベース突起部322aと、その第1ベース突起部322aの外側に第1ベース突起部322aより低く形成された第2ベース突起部322bとを有している。第1ベース突起部322aは内側端面M21を有し、第2ベース突起部322bは外側端面M22を有する。外側端面M22はベース突起部322の縁部まで伸びて形成される。外側端面M22は内側端面M21より凹んだ凹み面125を形成する。
また、第1ベース突起部322aの内側端面M21には幅WI/2の金属膜123が形成されている。第2ベース突起部322bの外側端面M22には幅WI/2程度である接着剤124が形成されている。なお、金属膜123及び接着剤124は、第1実施形態と同じ材料が用いられる。
リッド部11Cとベース部12Cとが窒素ガス中又は真空中で300〜400℃に加熱され押圧されることで、図8(b)に示されたように、接着剤114、124により双方が接合される。リッド側凹部111とベース側凹部121とは水晶振動片10が収納されるキャビティCTを形成する。また、キャビティCT内は窒素ガスや真空などで気密封止される。
金属膜113の金層と金属膜123の金層とは、300〜400℃に加熱されても溶融することはないが、押圧されることで互いに隙間なく接触する。金属膜113の金層と金属膜123の金層とはともに微視的に観察すると表面に凹凸が生じているが、金(Au)は他の金属に比べて柔らかいため押圧されることで凹凸がつぶれて隙間なく接触する。さらに可鍛性があるため加圧することで金層が破壊されることがない。そのため、接着剤114、124が加熱された際に発生するガスがキャビティCT内に進入しない。したがって、キャビティCT内に収納された圧電振動片10は正確な周波数で振動することができる。
第3実施形態において、リッド部11Cとベース部12Cとの両方に凹み面115、125が形成されているが、いずれかの一方のみに形成されてもよい。したがって、接着剤も凹み面が形成されているリッド部11C又はベース部12Cのみに形成されてもよい。また、金属膜113、123はリッド部11C及びベース部12Cの両方に形成されているが、いずれかの一方のみに形成されてもよい。
<第3水晶振動子100Cの製造方法>
第3水晶振動子100Cの製造方法は、図3に示された第1実施形態の製造方法のフローチャートと比べると、リッド部の形成ステップS12及びベース部の形成ステップS13のみが異なる。このため、第3実施形態では図3のステップS12及びステップS13に対応されるステップT12及びステップT13のみについて説明する。
図9は、リッド部11Cの製造ステップT12又はベース部12Cの製造ステップT13を示したフローチャートである。ベース部はリッド部にスルーホールが形成された点が異なるのであるので、リッド部11Cの製造ステップT12とベース部12Cの製造ステップT13とをまとめて説明する。
図9において、リッド部11Cの形成ステップT12はステップT121〜T125であり、ベース部12Cの形成ステップT13はステップT131〜T136である。なお、以降はベース部12Cの形成ステップT13を一例として説明する。
図10は、第3実施形態のベースウエハ22Wの平面図である。リッドウエハ21Wは点線で示したスルーホール14が無い点でベースウエハ22Wと異なる。
ステップT131において、図10に示されたように例えば円形の水晶材料で均一平板に形成されたベースウエハ22Wには、ベース側凹部121を有するベース120Cが数百から数千個形成される。
また、ベース側凹部121同士の間にはベースウエハ22Wより凹んだ幅Wの溝部TR2がX’軸方向及びZ’軸方向に沿って形成されている。
なお、溝部TR2の半分(幅W/2)が図8に示された凹み面125を構成している(リッドウエハ21Wにおいては溝部TR1が図8に示された凹み面115を構成する)。ベース側凹部121及び溝部TR2の形成工程は第1実施形態のステップS121で説明されたリッド側凹部111の形成工程と同じである。
ステップT132において、スパッタリングまたは真空蒸着で、ベースウエハ22W全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。
ステップT133において、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、内側端面M21に金属膜123が形成される。
ステップT134において、低粘性(液体)のポリイミド樹脂が溝部TR2に沿って塗布される。液体のポリイミド樹脂は溝部TR2に沿って流れる。
ステップT135において、仮焼成でポリイミド樹脂がベースウエハ22Wに接合される。ここで、仮焼成温度は250℃(完全焼成温度の約75%)程度であればよい。
ステップT136において、ベースウエハ22Wの対応する位置にスルーホール14が形成される。第3実施形態ではスルーホール14が最後に形成されているが、ベース側凹部121が形成される際に一緒に形成されてもよい。
図9に示されたフローチャートにより、凹み面115、125のみに接着剤114及び接着剤124が塗布されると、第1実施形態及び第2実施形態に比べて、第3実施形態はポリイミド樹脂の量を減少させることができる。
(第3実施形態の変形例)
<第3水晶振動子100C’の全体構成>
図11は、リッド部11Cとベース部12Cとを接合した後の第3水晶振動子100C’の断面図である。なお、第3実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図8に示された第3実施形態の第3水晶振動子100Cでは接着剤114が凹み面115の側面M13に接着して塗布され接着剤124が凹み面125の側面M23に接着して塗布されているが、図11に示された第3水晶振動子100C’は接着剤114、124と側面M13、M23との間に隙間SP1が形成されている。これにより、リッド部11Cとベース部12Cとを接合した際、接着剤114、124が金属膜113、123側まで流れ込むことが防止できる。
<第3水晶振動子100C’の製造方法>
第3水晶振動子100C’の製造方法は第3実施形態で説明された第3水晶振動子100Cの製造方法とほぼ同じである。但し、第3水晶振動子100C’の製造方法では、図9で説明されたステップT135によりポリイミド樹脂が仮焼成でベースウエハ22W(及びリッドウエハ21W)に接合された後、図10示された溝部TR2(及び溝部TR1)の両側面側のポリイミド樹脂を露光する。その後、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとを接合すると、図11に示されたように接着剤114、124と側面M13、M23との間に隙間SP1が形成される。
(第4実施形態)
<第4水晶振動子100Dの全体構成>
図12は第4実施形態の第4水晶振動子100Dの断面図である。図12(a)はリッド部11Dとベース部12Dとを接合する前の状態で、(b)はリッド部11Dとベース部12Dとを接合した後の状態である。なお、第1実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図12に示されたように、第4水晶振動子100Dはリッド部11Dと、ベース部12Dと、ベース側凹部121内に載置された水晶振動片10とを備える。
ここで、リッド部11Dは圧電体又はガラスなどで形成されたリッド110Dを備える。またリッド110Dは、リッド側凹部111と、このリッド側凹部111の外周に幅WIのリッド突起部412とを備える。リッド突起部412は、そのZ’軸方向でのほぼ中央部にリッド突起部412の端面より凹んだ細長い隙間116を有する。隙間116によりリッド突起部412の端面が内側端面M31及び外側端面M32に分割される。
また、リッド突起部412の内側端面M31には幅WI/2以下の金属膜113が形成され、リッド突起部412の外側端面M32には幅WI/2以下の接着剤114が形成されている。
また、ベース部12Dは圧電体又はガラスなどで形成されたベース120Dを備える。またベース120Dは、ベース側凹部121と、このベース側凹部121の外周に幅WIのベース突起部422とを備える。ベース突起部422は、そのZ’軸方向でのほぼ中央部にベース突起部422の端面より凹んだ細長い隙間126を有する。隙間126によりベース突起部422の端面が内側端面M41及び外側端面M42に分割される。
また、ベース突起部422の内側端面M41には幅WI/2以下の金属膜123が形成され、ベース突起部422の外側端面M42には幅WI/2以下の接着剤124が形成されている。
接着剤114、124が300〜400℃に加熱されリッド部11Dとベース部12Dとが押圧されると、リッド部11Dとベース部12Dとが接合する(図12(b)を参照)。ここで、リッド部11Dとベース部12Dとが接合する際、余分な接着剤114、124が隙間116、126内に流れ込む。余分な接着剤114、124は金属膜113、123側へ流れ込なないので、金属膜113の金層と金属膜123の金層とが隙間なく接触される。余分な接着剤114、124が塗布された場合でも接着剤114、124が加熱された際に発生するガスがキャビティCT内に進入しない。
第4実施形態において、リッド部11Dとベース部12Dとの両方に隙間116、126が形成されているが、いずれかの一方のみに形成されてもよい。
<第4水晶振動子100Dの製造方法>
第4水晶振動子100Dの製造方法は、リッド部11Dにリッド側凹部111を形成する同時に隙間116が形成され、ベース部12Dにベース側凹部121を形成する同時に隙間126が形成される。そのほかの圧電振動片の形成工程などは第1実施形態と同じである。
(第5実施形態)
<第5水晶振動子100Eの全体構成>
図13は第5実施形態の第5水晶振動子100Eの断面図である。図13(a)はリッド部11Eとベース部12Eとを接合する前の状態で、(b)はリッド部11Eとベース部12Eとを接合した後の状態である。
図13に示されたように、第5水晶振動子100Eはリッド部11Eと、ベース部12Eと、ベース部12Eのベース側凹部121内に載置された水晶振動片10とを備える。ベース部12Eは、ベース部12Aに金属膜123及び接着剤124が形成されていない形状である。
リッド部11Eはリッド110Aを備える。幅WIであるリッド突起部112の第1端面M1全面には接着剤114が形成されている。ここで、接着剤114の厚さは5〜15μm程度である。また、接着剤114のリッド側凹部111側には金属膜113が形成されている。ここで、金属膜113はZ’軸方向に伸びた水平金属膜113aと、その水平金属膜113aに垂直に接続されリッド側凹部111の側面Msに接合した垂直金属膜113bとを含んでいる。また、垂直金属膜113bはリッド側凹部111の底面Mbに当接している。
接着剤114が300〜400℃に加熱されリッド部11Eとベース部12Eとが押圧されると、リッド部11Eとベース部12Eとが接合される(図13(b)を参照)。リッド側凹部111とベース側凹部121とは接着剤114により接合され水晶振動片10が収納されたキャビティCTを形成する。また、水平金属膜113aの金層は押圧されることでベース120の第2端面M2に隙間なく接触する。水平金属膜113aの金層は柔らかいため押圧されることで第2端面M2の凹凸に応じて変形し隙間なく接触する。さらに垂直金属膜113bがリッド部11Eとベース部12Eとが接合される際に接着剤114の加熱により発生するガスをキャビティCT内に進入することを有効的に防止する。
第5実施形態において、接着剤114及び金属膜113がリッド部11Eの第1端面M1に形成されるが、ベース部12Eの第2端面M2に形成されてもよいし、両側に形成されてもよい。
<第5水晶振動子100Eの製造方法>
第5水晶振動子100Eの製造方法は、図3に示された第1実施形態の製造方法のフローチャートと比べると、リッド部の形成ステップS12及びベース部の形成ステップS13のみが異なる。また、第5実施形態でのベース部12Eの形成は図3に示されたステップS131のみで実現できる。したがって、以下は図3のステップS12に対応されるステップP12のみについて説明する。
図14は、リッド部11Eの製造ステップP12を示したフローチャートである。
ステップP121において、円形の水晶材料で均一平板に形成されたリッドウエハ11Wにリッド側凹部111を有するリッド110Eが数百から数千個形成される(図4を参照)。例えば、リッドウエハ11Wの材質が水晶又はガラスであれば、エッチング又は機械加工によりリッド110にリッド側凹部111が形成される。これにより、リッドウエハ11Wには第1端面M1及びリッド側凹部111が形成される。
ステップP122において、スクリーン印刷でリッドウエハ11Wの第1端面M1に接着剤114が形成される。ここで、スクリーンとしてナイロン、テトロン、ステンレスなどの織物が使用される。
ステップP123において、スパッタリングまたは真空蒸着で、リッドウエハ11W全面にクロム層を下地としてその表面に金層が形成される。この際に接着剤114の上にもクロム層を下地としてその表面に金層が形成される。
ステップP124において、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、不要な金属層が除去され、第1端面M1のリッド側凹部111側に水平金属膜113a及び垂直金属膜113bからなる金属膜113が形成される。
(第6実施形態)
<第6水晶振動子100Fの全体構成>
図15は第6実施形態の第6水晶振動子100Fの断面図である。図15(a)はリッド部11Eとベース部12Fとを接合する前の状態であり、(b)はリッド部11Eとベース部12Fとを接合した後の状態である。
図15に示されたように、第6水晶振動子100Fは、第5実施形態で説明されたリッド部11Eと、ベース部12Fと、ベース部12Fのベース側凹部121内に載置された水晶振動片10とを備える。
ここで、ベース部12Fはその第2端面M2にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成された金属膜123がベース側凹部121を周回するように形成されている。その他の構成は第5実施形態で説明されたベース部12Eと同じである。
接着剤114が300〜400℃に加熱されリッド部11Eとベース部12Fとが押圧されると、リッド部11Eとベース部12Fとが接合する(図15(b)を参照)。つまり、リッド側凹部111とベース側凹部121とは接着剤114により接合され水晶振動片10が収納されたキャビティCTを形成する。また、金属膜113の金層と金属膜123の金層とが隙間なく接触される。そのため接着剤114が加熱された際に発生したガスがキャビティCT内に進入しない。
<第6水晶振動子100Fの製造方法>
第6水晶振動子100Fにおいて、リッド部11Eは図14に示されたフローチャートのステップP121〜P124により製造でき、ベース部12Fは図3に示されたフローチャートのステップS131〜S133により製造できる。
(第7実施形態)
<第7水晶振動子100Gの全体構成>
図16は第7実施形態の第7水晶振動子100Gの断面図である。図16(a)はリッド部11Gとベース部12Eとを接合する前の状態であり、(b)はリッド部11Gとベース部12Eとを接合した後の状態である。
図16に示されたように、第7水晶振動子100Gは、リッド部11Gと、第5実施形態で説明されたベース部12Eと、ベース部12Eのベース側凹部121内に載置された水晶振動片10とを備える。
ここで、リッド部11Gにおいて、接着剤114はリッド側凹部111を周回するように第1端面M1の外側に形成された外側接着剤114aと、リッド側凹部111を周回するように第1端面M1の内側に形成された内側接着剤114bとを有する。また、内側接着剤114bには、第5実施形態で説明されたようにZ’軸方向に伸びた水平金属膜113aと、その水平金属膜113aに垂直に接続されリッド側凹部111の側面Msに接合された垂直金属膜113bとが形成されている。また、外側接着剤114aは金属膜113と接触しないように、内側接着剤114bと所定の隙間SP2を隔てて形成されている。
接着剤114が300〜400℃に加熱されリッド部11Gとベース部12Eとが押圧されると、リッド部11Gとベース部12Eとが接合する(図16(b)を参照)。リッド側凹部111とベース側凹部121とは接着剤114により接合され水晶振動片10が収納されたキャビティCTを形成する。また、水平金属膜113aの金層は押圧されることでベース120Aの第2端面M2に隙間なく接触する。水平金属膜113aの金層は柔らかいため押圧されることで第2端面M2の凹凸に応じて変形し隙間なく接触する。
このような構成によれば、リッド部11Gとベース部12Eとが接合される際、外側接着剤114aと内側接着剤114bとの間の隙間SP2に、押圧された内側接着剤114bが隙間SP2内に流れ込むことができる。このため、内側接着剤114bがリッド側凹部111側に押圧されてリッド側凹部111の側面Msに接合した垂直金属膜113bが剥がれることを防止できる。
<第7水晶振動子100Gの製造方法>
第7水晶振動子100Gの製造方法は、第5実施形態と比べると、図14に示されたリッド部11Eの製造方法におけるステップP122のみが異なる。第7実施形態においては、接着剤114が内側接着剤114a及び外側接着剤114bに分けるように形成される。
(第7実施形態の変形例)
図17は、第7実施形態の変形例である第7水晶振動子100G’の断面図である。図17(a)はリッド部11Gとベース部12Eとを接合する前の状態で、(b)はリッド部11Gとベース部12Eとを接合した後である。
図17(a)に示されたように、第7水晶振動子100G’では水平金属膜113a’がキャビティCT側の接着剤114bの一部のみを覆うように形成されている。このような構成によれば、図17(b)に示されたようにリッド部11Gとベース部12Gとを接合する際、リッド部11Gとベース部12Eとは外側に形成された接着剤114aのみでなく、キャビティCT側に形成された接着剤114bによりも接合することができる。このため、リッド部11Gとベース部12Eとの接合強度を高めることができ、キャビティCT内の気密性を高めることができる。
(第8実施形態)
<第8水晶振動子100Hの全体構成>
図18は、第8実施形態の第8水晶振動子100Hの分解斜視図である。図19(a)はリッド部11Hと水晶フレーム20とベース部12Hとを接合する前の状態であり、(b)はリッド部11Hと水晶フレーム20とベース部12Hとを接合した後の状態である。
図18及び図19に示されたように、第8水晶振動子100Hは最上部のリッド部11H、最下部のベース部12H及び中央部の水晶フレーム20から構成される。リッド部11Hはエッチングにより形成されたリッド側凹部111を水晶フレーム20側の片面に有している。ベース部12Hはエッチングにより形成されたベース側凹部121を水晶フレーム20側の片面に有している。したがって、窒素ガス中又は真空中でリッド部11Hとベース部12Hとを水晶フレーム20の両面に接合すると、図19(b)に示されたようにリッド側凹部111及びベース側凹部121により窒素ガスや真空などで気密的に封止されたキャビティCTが形成される。
リッド部11Hは、圧電体又はガラスなどで形成されたリッド110Hを備える。またリッド110Hは、リッド側凹部111と、このリッド側凹部111の外周に幅WIの第1端面M1を有するリッド突起部112とを備える。リッド突起部112の第1端面M1にはリッド側凹部111を周回するように接着剤114が形成されている。また、接着剤114のリッド側凹部111側にはリッド側凹部111を周回するように金属膜113が形成されている。金属膜113は、接着剤114のリッド側凹部111側の一部を覆うようにリッド突起部112の第1端面M1に接合して形成されている。
ベース部12Hは、圧電体又はガラスなどで形成されたベース120Hを備える。またベース120Hは、ベース側凹部121と、このベース側凹部121の外周に幅WIの第2端面M2を有するベース突起部122とを備える。ベース突起部122の第2端面M2にはベース側凹部121を周回するように接着剤124が形成されている。また、接着剤124のベース側凹部121側にはベース側凹部121を周回するように金属膜123が形成されている。金属膜123は、接着剤124のベース側凹部121側の一部を覆うようにベース突起部122の第2断面M2に接合して形成されている。
さらに、ベース120Hの下面(実装面側)に外部電極15が形成され、ベース120Hの角部にはベース貫通穴BH(図22を参照)を形成した際の貫通部128が形成されている。対角線に位置する一対の貫通部128の側面には、外部電極15と水晶フレーム20の励振電極102とが電気的に接続するように接続電極127が形成されている。
水晶フレーム20はATカットされた水晶材料で形成され、リッド部11H側の表面Meとベース部12H側の裏面Miとを有している。水晶フレーム20は水晶振動部21と水晶振動部21を囲む枠部22とで構成されている。枠部22の表面Meにはリッド部11Hに形成された金属膜113と対応する位置に水晶振動部21を周回するように環状の金属膜103が形成され、枠部22の裏面Miにはベース部12Hに形成された金属膜123と対応する位置に水晶振動部21を周回するように環状の金属膜103が形成されている。
また、水晶振動部21と枠部22との間には、上下を貫通するU字型の間隙部23が形成され、間隙部23が形成されていない部分が水晶振動部21と枠部22との接続部24となっている。水晶振動部21の表面Meと裏面Miとには励振電極102が形成され、枠部22の両面には励振電極102と導電された引出電極106が形成されている。さらに、水晶フレーム10の角部には、水晶貫通穴CH(図21を参照)を形成した際の貫通部105が形成されている。対角線に位置する一対の貫通部105の側面には、ベース部12Hの貫通部128と水晶フレーム20の引出電極106とが電気的に接続するように接続電極107が形成されている。
このような構成により、外部電極15に交番電圧(正負を交番する電位)が印加された時に励振電極102に交番電圧が印加され、水晶フレーム20は厚みすべり振動し、所望の周波数を発振する。また、第8実施形態において水晶フレーム20は水晶振動部21の外周に間隙部23を形成しているが、間隙部23が形成しなくてもよい。また、水晶振動部21はメサ型または逆メサ型でもよい。
なお、金属膜103、113及び123は50オングストローム〜700オングストロームのクロム(Cr)層の上に2000オングストローム〜3000オングストロームの金(Au)層が形成された構成になっている。
接着剤114、124が300〜400℃に加熱されリッド部11Hとベース部12Hとが水晶フレーム20に押圧されると、リッド部11Hとベース部12Hとを水晶フレーム20とが接合する。ここで、金(Au)はほかの金属に比べてより柔らかいので加熱して押圧する際に隙間なく接触することができ、さらに可鍛性があるため加圧することで破壊されることなく金層と金層とが接触することができる。
また、例えば水晶フレーム20が水晶材料で形成されリッド部11H及びベース部12Hがガラスで形成された場合において、接着剤の材料であるポリイミド樹脂は比較的に硬度が低いため、水晶とガラスとの熱膨張係数の差異による周波数の変化又は水晶振動子の破損などを有効的に防止することができる。
<第8水晶振動子100Hの製造方法>
図20は、第8水晶振動子100Hの製造を示したフローチャートである。図20において、水晶フレーム20の製造ステップS21と、リッド部11Hの製造ステップS22と、ベース部12HのステップS23とは別々に並行して行うことができる。また図21は、第8実施形態の水晶ウエハ20Wの平面図である。図22は、第8実施形態のベースウエハ32Wの平面図である。リッドウエハ31Wは点線で示したベース貫通穴BHが無い点でベースウエハ32Wと異なる。
図20のステップS21では水晶フレーム20が製造される。ステップS21はステップS211及びS212を含んでいる。
ステップS211において、図21に示されたように円形の水晶材料で均一平板に形成された水晶ウエハ20Wに、エッチング又は機械加工により水晶振動部21及び水晶貫通穴CHが形成される。
ステップS212において、スパッタリングまたは真空蒸着で水晶ウエハ20Wの表面Me及び裏面Mi全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。その後、第1実施形態のステップS11で説明されたとおりにフォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、図21に示されたように表面Me及び裏面Miに励振電極102、引出電極106及び金属膜103が形成される。
ステップS22ではリッド部11Hが製造される。ステップS22はステップS221〜S226を含んでいる。
ステップS221において、図22に示されたように円形の水晶材料で均一平板に形成されたリッドウエハ31Wに、エッチング又は機械加工により複数のリッド側凹部111が形成される。
ステップS222において、スプレーなどでリッドウエハ31W全面に接着剤としてポリイミド樹脂が均一に塗布される。
ステップS223において、仮焼成でポリイミド樹脂がリッドウエハ31Wに接合される。ここで、仮焼成温度は250℃(完全焼成温度の約75%)程度であればよい。
ステップS224において、感光性のポリイミド樹脂を露光することで、図22に示されたようにリッドウエハ31Wの第1端面M1の外側のみに接着剤114としてポリイミド樹脂が形成される。
ステップS225において、スパッタリングまたは真空蒸着でリッドウエハ31Wの全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。
ステップS226において、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、図22に示されたようにリッドウエハ31Wの接着剤114の内側に金属膜113が形成される。
ステップS23ではベース部12Hが製造される。ステップS23はステップS231〜S236を含んでいる。
ステップS231において、図22に示されたように円形の水晶材料で均一平板に形成されたベースウエハ32Wに、エッチング又は機械加工により複数のベース側凹部121及びベース貫通穴BHが形成される。
ステップS232において、スプレーなどでベースウエハ32W全面に接着剤としてポリイミド樹脂が均一に塗布される。
ステップS233において、仮焼成でポリイミド樹脂がベースウエハ32Wに接合される。ここで、仮焼成温度は250℃(完全焼成温度の約75%)程度であればよい。
ステップS234において、感光性のポリイミド樹脂を露光することで、図22に示されたようにベースウエハ32Wの第2端面M2の外側のみに接着剤124としてポリイミド樹脂が形成される。
ステップS235において、スパッタリングまたは真空蒸着でベースウエハ32Wの全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成される。
ステップS236において、フォトリソグラフィ及びエッチング工程を経ることで、図22に示されたようにベースウエハ32Wの接着剤124の内側に金属膜123が形成される。
ステップS24において、接着剤114が加熱されリッドウエハ31Wと水晶ウエハ20Wとが押圧されることでリッドウエハ31Wと水晶ウエハ20Wとが接合され、接着剤124が加熱され水晶ウエハ20Wとベースウエハ32Wとが押圧されることで水晶ウエハ20Wとベースウエハ32Wとが接合される。具体的には、図21及び図22に示されたようにリッドウエハ31W、ベースウエハ32W及び水晶ウエハ20Wは、その周縁部の一部に水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラットOFが形成されている。したがって、オリエンテーションフラットOFを基準として、リッドウエハ31Wと、水晶ウエハ20Wと、ベースウエハ32Wとが精密な重ね合わせを行って接合される。また、加熱して押圧するときの温度は、300〜400℃程度である。
また図19(b)に示されたようにリッド部11Hの第1端面M1に形成された金属膜113の金層と水晶ウエハ20Wの表面Meに形成された金属膜103の金層とが隙間なく接触することができる。同様に、水晶ウエハ20Wの裏面Miに形成された金属膜103の金層とベース部12Hの第2端面M2に形成された金属膜123の金層とも隙間なく接触することができる。このため、金属膜103、113及び123は接着剤114、124が300〜400℃程度まで加熱されたとき発生する発生したガスのキャビティCT内部の進入を防止することができる。したがって、キャビティCT内に収納された圧電振動部21がより正確な周波数で振動することができる。
ステップS25において、ステップS22及びS23で説明された金属膜113、123の形成工程と同じ工程で、ベースウエハ32Wの底面(実装面)に外部電極15が形成され、水晶貫通穴CH及びベース貫通穴BHに接続電極107及び127が形成される。
ステップS26において、接合されたリッドウエハ31Wと水晶ウエハ20Wとベースウエハ32Wとを第8水晶振動子100Hを単位として切断する工程が行われる。切断工程では、レーザーを用いたダイシング装置、または切断用ブレードを用いたダイシング装置などを用いて図21及び図22に示された一点鎖線のカットラインCLに沿って第8水晶振動子100Hを単位として個片化する。これにより、数百から数千の正確な周波数に調整された第8水晶振動子100Hが製造される。
(第9実施形態)
<第9水晶振動子100Jの全体構成>
図23は、第9実施形態の第9水晶振動子100Jの断面図である。なお、第1実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図23に示されたように、第9水晶振動子100Jは、リッド側凹部111を有するリッド部11Jと、ベース側凹部121を有するベース部12Jと、ベース側凹部121内に載置される水晶振動片10とを備える。
図23に示されたように、リッド部11Jは水晶などの圧電体又はガラスなどで形成されたリッド110Jを備える。またリッド110Jは、リッド側凹部111と、このリッド側凹部111の外周に幅W2の第1端面M51を有するリッド突起部132とを備える。
また、ベース部12Jは圧電体又はガラスなどで形成されたベース120Jを備える。またベース120Jは、ベース側凹部121と、このベース側凹部121の外周に幅W2の第2端面M52を有するベース突起部142と、第2端面M52より凹んで第9水晶振動子100Jの縁部まで伸びて形成された幅W3の凹み面143とを有している。このため、ベース側凹部121から第9水晶振動子100Jの縁部までの幅WIは(W2+W3)となっている。
リッド突起部132とベース突起部142との間には、キャビティCT側(内側)にキャビティCTを周回するように幅(W2/2)程度の金属膜133が形成され、金属膜133の外側にキャビティCTを周回するように幅(W2/2)程度の接着剤134が形成されている。ここで、金属膜133及び接着剤134は、第1実施形態で説明された金属膜及び接着剤と同じ構成である。
また、リッド部11J及びベース部12Jは同じ幅W2のリッド突起部132及びベース突起部142を有しベース部12Jのベース突起部142の外側には幅W3の凹み面143が形成されている。このため、第9水晶振動子100Jの外周にはリッド部11Jからベース部12Jまでベース部12Jを貫通しないように溝部TR3(図24を参照)を形成した際の切欠き144が形成されている。
第9水晶振動子100Jにおいて、切欠き144の側面M53にはリッド部11J、接着剤134及びベース部12Jに接着された外部ガラス119が形成されている。外部ガラス119は第2実施形態の変形例で説明された低融点ガラスであればよい。
このような構成によれば、接着剤134が窒素ガス中又は真空中で300〜400℃に加熱されリッド部11Jとベース部12Jとを押圧することで、リッド部11Jとベース部12Jとが接合される。また、接着剤134の外側には外部ガラス119が形成されているので、外部からのガスがキャビティCT内に流入することをより確実に防止することができる。さらに、接着剤134が外気にふれないため、接着剤134の劣化を防止することもできる。
<第9水晶振動子100Jの製造方法>
図24は、第9水晶振動子100Jの製造工程を示した図である。第9水晶振動子100Jの製造方法において、圧電振動片10の製造工程と、リッド部11Jの製造工程と、ベース部12Jの製造工程と、圧電振動片10の載置工程と、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとの接合工程とは第1実施形態の図3で説明された圧電振動子の製造方法のステップS11〜S15と同じである。ここで、第9実施形態の金属膜133は第1実施形態の金属膜113、123に対応され、第9実施形態の接着剤134は第1実施形態の接着剤124に対応される。以下、第9水晶振動子100Jに切欠き144と外部ガラス119とを形成する工程について、図24を参照しながら説明する。
図24(a)は、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが接合された後の状態を示した断面図である。図24(a)に示されたように、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとは接着剤134により接合され、金属膜133は接着剤134が加熱された際に発生するガスのキャビティCT内の進入を防止することができる。
図24(b)は、キャビティCT同士の間に溝部TR3が形成された断面図である。図24(b)に示されたように、各キャビティCTの外周に幅(2×W3)の溝部TR3がエッチングによりそれぞれ形成される。ここで、溝部TR3は深さ方向でリッドウエハ11Wからベースウエハ12Wまでベースウエハ12Wを貫通しないように形成されている。
図24(c)は、溝部TR3に外部ガラス119が形成された断面図である。図24(c)に示されたように、液体状態の外部ガラス119を溝部TR3に沿って流れる。その後、液体状態の外部ガラス119を硬化することにより、溝部TR3内面に固体状態の外部ガラス119が形成される。
図24(d)は、接合されたリッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが第9水晶振動子100Jを単位として切断された断面図である。図24(d)に示されたように、レーザーを用いたダイシング装置、または切断用ブレードを用いたダイシング装置などを用いて図24(c)に示された一点鎖線のカットラインCLに沿って第9水晶振動子100Jを単位として個片化する。これにより、数百から数千の正確な周波数に調整された第9水晶振動子100Jが製造される。
(第10実施形態)
<第10水晶振動子100Kの全体構成>
図25は、第10実施形態の第10水晶振動子100Kの断面図である。なお、第9実施形態と同じ構成要件に対しては同じ符号を付して説明する。
図25に示されたように、第10水晶振動子100Kは、リッド側凹部111を有するリッド部11Kと、ベース側凹部121を有するベース部12Kと、ベース側凹部121内に載置される水晶振動片10とを備える。
図25に示されたように、リッド部11Kはリッド110Jを備え、ベース部12Kはベース120Jを備えている。また、リッド突起部132とベース突起部142との間には、金属膜133及び接着剤134が形成されている。
また、リッド部11K及びベース部12Kは同じ幅W2のリッド突起部132及びベース突起部142を有しベース部12Kのベース突起部142の外側に幅W3の凹み面143が形成されている。このため、第10水晶振動子100Kの外周にはリッド部11Kからベース部12Kまでベース部12Kを貫通しないように溝部TR3(図26を参照)を形成した際の切欠き144が形成されている。
また、第10水晶振動子100Kにおいて、切欠き144の底面M54と、切欠き144のキャビティCT側の側面M53と、リッド部11K上面M55とを覆うように外部金属膜129が形成されている。ここで、外部金属膜129は金属膜133と同じ構成となっている。
このような構成によれば、接着剤134が窒素ガス中又は真空中で300〜400℃に加熱されリッド部11Kとベース部12Kとを押圧することで、リッド部11Kとベース部12Kとが接合される。さらに、接着剤134の外側には外部金属膜129が形成されているので、外部からのガスがキャビティCT内に流入することをより確実に防止することができる。
また、第10実施形態において、外部金属膜129はマスクを使うことで切欠き144のキャビティCT側の側面M53のみに形成されてもよい。
<第10水晶振動子100Kの製造方法>
図26は、第10水晶振動子100Kの製造工程を示した図である。第10水晶振動子100Kの製造方法において、圧電振動片10の製造工程と、リッド部11Kの製造工程と、ベース部12Kの製造工程と、圧電振動片10の載置工程と、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとの接合工程とは第1実施形態の図3で説明された圧電振動子の製造方法のステップS11〜S15と同じである。以下、第10水晶振動子100Kに切欠き144と外部金属膜129とを形成する工程について、図26を参照しながら説明する。
図26(a)は、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが接合された後の状態を示した断面図である。図26(a)に示されたように、リッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとは接着剤134により接合され、金属膜133は接着剤134が加熱された際に発生するガスのキャビティCT内の進入を防止することができる。
図26(b)は、キャビティCT同士の間に溝部TR3が形成された断面図である。図26(b)に示されたように、各キャビティCTの外周に幅(2×W3)の溝部TR3がエッチングによりそれぞれ形成される。ここで、溝部TR3は深さ方向でリッドウエハ11Wからベースウエハ12Wまでベースウエハ12Wを貫通しないように形成されている。
図26(c)は、外部金属膜129が形成された断面図である。図26(c)に示されたように、スパッタリングまたは真空蒸着によってリッドウエハ11W全面にクロム(Cr)層を下地としてその表面に金(Au)層が形成された外部金属膜129が形成される。すると、溝部TR3の側面にも外部金属膜129が形成される。ここで、第1実施形態の図3におけるステップS11で説明されたように、マスクを使うことで溝部TR3の側面のみに外部金属膜129が形成されてもよい。
図26(d)は、接合されたリッドウエハ11Wとベースウエハ12Wとが第10水晶振動子100Kを単位として切断された断面図である。図26(d)に示されたように、レーザーを用いたダイシング装置、または切断用ブレードを用いたダイシング装置などを用いて図26(c)に示された一点鎖線のカットラインCLに沿って第10水晶振動子100Kを単位として個片化する。これにより、数百から数千の正確な周波数に調整された第10水晶振動子100Kが製造される。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。例えば、本発明は、圧電振動子以外にも、発振回路を組み込んだICなどをベース部上に配置させた圧電発振器にも適用できる。また、本明細書ではATカット型の圧電振動片を一例として説明したが、一対の振動腕を有する音叉型の圧電振動片にも適用できる。
また、上述の実施形態では金属膜の金層同士が押圧することで接合せずに接触されているが、加熱加圧する前に金層表面を有機物などの異物がないようにアルゴンプラズマ処理で清浄化しておけば、ポリイミド樹脂とほぼ同じ条件(350℃〜400℃)で金層同士が接合することができる。
10 … 水晶振動片
11A〜11H、11J、11K … リッド部
11W、21W、31W … リッドウエハ、 12W、22W、32W … ベースウエハ、 20W … 水晶ウエハ
12A〜12H、12J、12K … ベース部
13 … 導電性接着剤
14 … スルーホール
15 … 外部電極
20 … 水晶フレーム
100A〜100H、100J、100K … 水晶振動子
101 … 水晶片、 102 … 励振電極
110A、110C、110D、110H … リッド
111 … リッド側凹部、 112 … リッド突起部
113、113a、113b、123 … 金属膜
114、114a、114b、124 … 接着剤
115、125 … 凹み面
116、126 … 隙間
120A、120C、120D、120H … ベース部
121 … ベース側凹部、 122 … ベース突起部
141 … 接続電極
BH、CH … 貫通穴
CL … カットライン
CT … キャビティ
M1、M2、M11、M12、M21、M22、M31、M32、M41、M42 … 端面
TR1、TR2 … 溝部

Claims (14)

  1. キャビティに配置され、電圧の印加により振動する圧電振動片と、
    前記キャビティの少なくとも一部を形成する凹部とその凹部の周囲に形成された端面とを有する第1板と、
    前記第1板の前記端面に接合して前記圧電振動片を前記キャビティに密閉封入する第2板と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記端面に配置されて前記第1板と前記第2板とを接合する接着剤と、
    前記接着剤の前記凹部側に少なくとも一部が配置されて前記接着剤から発生するガスが前記凹部内に流れ込まないように形成された金属膜と、
    を備え、
    前記金属膜は、前記端面に平行であり前記端面と共に前記接着剤を挟む水平金属膜と、前記水平金属膜と接続し前記第1板の前記凹部を形成する内壁に接合される垂直金属膜とを有し、
    前記接着剤は、前記端面の内側まで伸びて前記端面と前記水平金属膜との間で前記垂直金属膜に接触するように形成される圧電デバイス。
  2. 前記接着剤は、前記垂直金属膜及び前記水平金属膜に接合された内側接着剤と、前記垂直金属膜及び水平金属膜が形成されておらず前記内側接着剤から隙間を隔てた前記内側接着剤の外側に配置された外側接着剤とを有する請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. キャビティに配置され、電圧の印加により振動する圧電振動片と、
    圧電体又はガラスにより形成され、前記キャビティの少なくとも一部を形成する凹部とその凹部の周囲に形成された端面とを有する第1板と、
    圧電体又はガラスにより形成され、前記第1板の前記端面に接合して前記圧電振動片を前記キャビティに密閉封入する第2板と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記端面に配置されて前記第1板と前記第2板とを接合する接着剤と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記接着剤の前記凹部側に配置されて前記接着剤から発生するガスが前記凹部内に流れ込まないように形成された金属膜と、
    を備え、
    外周には、前記第2板側から前記第1板までを前記第1板を貫通しない範囲で切欠きが形成され、
    前記切欠きの前記凹部側の側面には、外部ガラスが接着されている圧電デバイス。
  4. 前記外部ガラスは、前記第1板又は前記第2板の融点よりも低い低融点ガラスを含む請求項3に記載の圧電デバイス。
  5. キャビティに配置され、電圧の印加により振動する圧電振動片と、
    圧電体又はガラスにより形成され、前記キャビティの少なくとも一部を形成する凹部とその凹部の周囲に形成された端面とを有する第1板と、
    圧電体又はガラスにより形成され、前記第1板の前記端面に接合して前記圧電振動片を前記キャビティに密閉封入する第2板と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記端面に配置されて前記第1板と前記第2板とを接合する接着剤と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記接着剤の前記凹部側に配置されて前記接着剤から発生するガスが前記凹部内に流れ込まないように形成された金属膜と、
    を備え、
    外周には、前記第2板側から前記第1板までを前記第1板を貫通しない範囲で切欠きが形成され、
    前記切欠きの前記凹部側の側面には、外部金属膜が接着されている圧電デバイス。
  6. 前記外部金属膜は下地層及び金層により構成され、前記下地層は前記第1板又は前記第2板に接合する請求項5に記載の圧電デバイス。
  7. キャビティに配置され、電圧の印加により振動する圧電振動片と、
    前記キャビティの少なくとも一部を形成する凹部とその凹部の周囲に形成された端面とを有する第1板と、
    前記第1板の前記端面に接合して前記圧電振動片を前記キャビティに密閉封入する第2板と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記端面に配置されて前記第1板と前記第2板とを接合する接着剤と、
    前記端面を周回するように環状に形成され前記接着剤の前記凹部側に配置されて前記接着剤から発生するガスが前記凹部内に流れ込まないように形成された金属膜と、
    を備え、
    前記金属膜と前記接着剤との間には、低融点ガラスが形成されている圧電デバイス。
  8. 前記第2板は前記第1板の前記端面に接合される接合領域を有し、
    前記第1板の前記端面の外側又は前記第2板の前記接合領域の外側の少なくとも一方には前記第1板又は前記第2板の外縁まで伸び前記端面又は前記接合領域より凹んだ凹み面が形成され、
    前記接着剤は、前記凹み面で前記第1板と前記第2板とを接合する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  9. 前記接着剤は、前記凹み面の前記凹部側の側面から隙間を隔てて前記第1板と前記第2板とを接合する請求項8に記載の圧電デバイス。
  10. 前記端面は、前記端面より凹んで前記端面を周回するように環状に形成された空間部によって分割され前記金属膜が配置された内側端面と前記接着剤が配置された外側端面とを有し、
    前記空間部は前記第1板及び前記第2板を接合する際に前記接着剤が前記金属膜側に流れ込まないように形成される請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  11. 前記金属膜は下地層及び金(Au)層により構成され、前記下地層は前記第1板又は前記第2板に接合する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  12. 前記下地層は前記第1板及び前記第2板の両方に形成され、前記下地層同士の間に前記金層が形成される請求項11に記載の圧電デバイス。
  13. 前記金属膜が、前記第1板と前記接着剤との間、又は前記第2板と前記接着剤との間まで伸びて形成される請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  14. 前記金属膜の下地層が、少なくとも前記第1板と前記接着剤との間及び前記第2板と前記接着剤との間の一方に伸びて形成される請求項11又は請求項12に記載の圧電デバイス。
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