JP5262548B2 - 振動子 - Google Patents

振動子 Download PDF

Info

Publication number
JP5262548B2
JP5262548B2 JP2008263570A JP2008263570A JP5262548B2 JP 5262548 B2 JP5262548 B2 JP 5262548B2 JP 2008263570 A JP2008263570 A JP 2008263570A JP 2008263570 A JP2008263570 A JP 2008263570A JP 5262548 B2 JP5262548 B2 JP 5262548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
bonding layer
base
bonding
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008263570A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010093675A (ja
JP2010093675A5 (ja
Inventor
健次 土戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008263570A priority Critical patent/JP5262548B2/ja
Publication of JP2010093675A publication Critical patent/JP2010093675A/ja
Publication of JP2010093675A5 publication Critical patent/JP2010093675A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262548B2 publication Critical patent/JP5262548B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、水晶振動子などに代表される圧電振動子に関する。
従来、一対の振動電極(以下、励振電極という)が形成された振動子片(以下、振動片
部という)と振動片部を支持する枠部とを備えた振動子基板(以下、圧電基板という)と
、圧電基板を支持するベース基板と、圧電基板を覆うリッド基板とを備え、圧電基板とベ
ース基板及びリッド基板とが、共晶接合により気密封止された水晶振動子(以下、圧電振
動子という)が知られている(特許文献1参照)。
特開2001−267875号公報
上記圧電振動子は、圧電基板とベース基板及びリッド基板とを重ね合わせて共晶接合に
より気密封止されている。この圧電振動子は、各基板の接合面が平坦であることから、各
基板の重ね合わせ方向と交差する方向(横方向)の外力が共晶接合前に加わった場合、各
基板が横方向に容易にずれて各基板間の位置関係が狂ってしまうおそれがある。
また、圧電振動子は、各種金属被膜からなる共晶接合用の接合層が、ベース基板及びリ
ッド基板の平坦な接合面上に、この接合面から圧電基板側に突出して形成され、圧電基板
の平坦な接合面に当接した状態で共晶接合されている。このことから、圧電振動子は、接
合層の厚みがそのまま圧電振動子の総厚に付加されてしまい、薄型化が困難という問題が
ある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形
態または適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態に係る振動子は、振動片と、当該振動片の周囲を囲み、前記振動片を支持する枠部と、を有する振動基板と、前記振動基板の一方の主面に前記振動片を覆うように積層されたベースと、前記振動基板の他方の主面に前記振動片を覆うように積層されたリッドと、を備え、前記ベースは、前記枠部と接合層を介して接合され、前記リッドは、前記枠部と接合層を介して接合され、前記枠部の前記ベースと対向する面と、前記枠部の前記リッドと対向する面と、前記ベースと前記リッドとの前記枠部と対向する面と、のうち少なくともいずれかの面は、凹部を有し、前記接合層は、前記凹部に設けられ、前記凹部の深さ方向の距離は、前記接合層の厚みよりも小さくなっており、前記凹部の深さ方向と交差する一の方向の前記凹部の幅は、前記一の方向における前記接合層の幅より大きく、かつ、前記凹部の側壁は、前記振動基板の内側に向かって傾斜していることを特徴とする。
本発明の第2の形態に係る振動子は、前記ベースの外側に設けられた実装端子と、前記ベースの前記振動基板との積層側に設けられた第1の開口部と、前記実装端子に設けられた第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通するように前記ベースに設けられた貫通孔と、前記貫通孔の内壁に設けられ、前記実装端子と電気的に接続された導電膜と、を有し、前記第1の開口部は、前記振動片から前記枠部へ延在された引き出し電極と対向し、前記貫通孔は、封止部材により塞がれ、前記第1の開口部から突出した前記封止部材の突出部が、前記第1の開口部と対向する領域の前記引き出し電極の表面に接続され、前記引き出し電極は、前記封止部材を介して前記貫通孔の内壁の前記導電膜と電気的に接続されることにより、前記実装端子と電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の第3の形態に係る振動子は、前記接合層は、金錫合金被膜、金と錫との積層被膜、金ゲルマニウム合金被膜のうちいずれかの被膜であることを特徴とする。
本発明の第4の形態に係る振動子は、前記接合層は、前記凹部に設けられた金属被膜と共晶接合していることを特徴とする。
本発明の第5の形態に係る振動子は、前記振動基板は水晶基板であることを特徴とする。
本発明の第6の形態に係る振動子は、前記水晶基板がATカット水晶基板であることを特徴とする。
本発明の第7の形態に係る振動子は、前記ベースと前記リッドは、水晶基板、又はガラス基板であることを特徴とする。
[適用例1]本適用例にかかる圧電振動子は、振動片部と、該振動片部の周囲を囲むとともに前記振動片部を支持する枠部とを有する圧電基板と、前記圧電基板を支持するベース基板と、前記圧電基板を覆うリッド基板とを備え、前記圧電基板は、接合層を介して前記ベース基板と前記リッド基板とに接合され、前記圧電基板において、前記ベース基板及び前記リッド基板と接合する面の少なくともいずれか一方に、厚み方向に段差部が設けられ、前記接合層は、平面視して前記段差部に収まるように形成され、前記段差部の厚み方向の大きさは、前記接合層の厚みより小さいことを特徴とする。
これによれば、圧電振動子は、圧電基板が、接合層を介してベース基板とリッド基板と
に接合され、圧電基板において、ベース基板及びリッド基板と接合する面の少なくともい
ずれか一方に、厚み方向に段差部が設けられている。
そして、圧電振動子は、平面視において接合層が段差部に収まるように形成され、段差
部の厚み方向の大きさは、接合層の厚みより小さい。
このことから、圧電振動子は、各基板を重ね合わせて接合する際に、横方向の外力が加
わった場合、各基板の段差部と接合層とが当接することでストッパとなる。したがって、
圧電振動子は、従来のような各基板が横方向に容易にずれて各基板間の位置関係が狂って
しまうことを抑制できる。
また、圧電振動子は、段差部の厚み方向の大きさが接合層の厚みより小さいことから、
接合層を介して各基板が確実に接合されるとともに、段差部によって接合面からの接合層
の突出量を少なくできることから、圧電振動子の総厚を従来より薄くすることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる圧電振動子は、前記段差部の延在方向と交差する一の
方向の前記段差部の幅は、前記一の方向における前記接合層の幅より僅かに大きいことが
好ましい。
これによれば、圧電振動子は、段差部の延在方向と交差する一の方向の段差部の幅が、
一の方向における接合層の幅より僅かに大きいことから、各基板を重ね合わせて接合する
際に、横方向の外力が加わった場合、各基板の段差部と接合層とが僅かなずれで当接する
ことでストッパとしての効果がより大きくなる。
[適用例3]上記適用例にかかる圧電振動子は、前記圧電基板、前記ベース基板及び前
記リッド基板が、水晶板であることが好ましい。
これによれば、圧電振動子は、圧電基板、ベース基板及びリッド基板が、水晶板である
ことから、各基板の線膨張係数の違いに起因する温度変化時における圧電基板の応力の発
生がない。したがって、圧電振動子は、温度変化に伴う発振周波数の変化が少ない優れた
周波数−温度特性を得ることができる。
以下、圧電振動子の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態の圧電振動子としての水晶振動子の概略構成を示す模式図である。
図1(a)は、リッド基板側から見た表平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−
A線での断面図であり、図1(c)は、ベース基板側から見た裏平面図である。なお、理
解を容易にするために表平面図では、リッド基板を省略してある。
図1に示すように、水晶振動子1は、圧電基板10、ベース基板20、リッド基板30
、接合層40,41などから構成されている。
圧電基板10、ベース基板20、リッド基板30は、ともに水晶の原石から同一カット
角で切り出された水晶板である。なお、本実施形態では、各基板はATカット角で切り出
されたATカット水晶板から形成されている。なお、各基板のカット角は、異なっていて
もよい。
なお、水晶振動子1は、各基板とも数百個取りの大きさの矩形形状のウエハ状に形成さ
れ、所定の加工後、圧電基板10が、ベース基板20とリッド基板30とに挟持され、接
合層40,41を介してベース基板20とリッド基板30とに接合される。その後、個別
に分割され、水晶振動子1となる。なお、水晶振動子1の製造方法については、後述する
圧電基板10は、振動片部11と、振動片部11を囲むとともに支持部12a,12b
を介して振動片部11を支持する矩形形状の枠部13とを有して構成されている。そして
、振動片部11の一方の主面11aには、励振電極14aが形成され、他方の主面11b
には、励振電極14bが形成されている。
なお、枠部13の内側形状は、表(一方の主面11a側)裏(他方の主面11b側)両
側とも内側に行くにしたがい厚みが薄くなる斜面状に形成されることにより、断面がくさ
び状になっている。
励振電極14aは、支持部12a、枠部13の内側表斜面13a、内側裏斜面13bを
経由して、枠部13の裏側に形成された接続電極15aに繋がっている。
励振電極14bは、支持部12b、枠部13の内側裏斜面13cを経由して、枠部13
の裏側に形成された接続電極15bに繋がっている。
励振電極14a,14b及び接続電極15a,15bは、蒸着、スパッタなどの方法を
用いてクロム(その他、チタンまたはニッケルなど)下地の金被膜などからなる。
圧電基板10の外周部には、ベース基板20側の接合面17に圧電基板10の外形に沿
って枠状に段差部17aが設けられ、同様にリッド基板30側の接合面16に段差部16
aが設けられている。
段差部17aは、圧電基板10の厚み方向に、接合面17に対向するベース基板20の
接合面21から離れるように設けられ、段差部16aは、圧電基板10の厚み方向に、接
合面16に対向するリッド基板30の接合面31から離れるように設けられている。
段差部16a,17aには、後述する接合層40,41との共晶接合用に蒸着、スパッ
タなどの方法を用いてクロム(その他、チタンまたはニッケルなど)下地の金被膜などの
金属被膜部16b,17bが形成されている。
なお、圧電基板10は、枠部13の厚みが約30〜100μm程度、振動片部11の厚
みが所定の発振周波数に応じて数μm〜数十μmの範囲で適宜設定される。
ベース基板20は、厚みが約50〜200μm程度の矩形形状に形成され、圧電基板1
0を支持している。ベース基板20の圧電基板10との接合面21の外周部には、ベース
基板20の外形に沿って枠状に接合層40が形成されている。
この接合層40は、平面視において圧電基板10の段差部17aに収まるように形成さ
れている。接合層40は、金錫合金被膜または、金被膜と錫被膜の積層被膜からなってお
り、圧電基板10の段差部17aの金属被膜部17bと共晶接合されている。
ベース基板20の接合面21の反対側の実装面22には、実装端子23,24が形成さ
れている。実装端子23,24は、メッキ、スパッタなどの方法を用いてクロム(その他
、チタンまたはニッケルなど)下地の金被膜などからなる。
ベース基板20の実装端子23,24部分には、ベース基板20と圧電基板10とを重
ね合わせたときに、圧電基板10の接続電極15a,15bが露出するように、貫通孔2
5a,25bが形成されている。
そして、実装端子23は、ベース基板20の貫通孔25aを封止する封止部材50aを
介して、圧電基板10の接続電極15aと導通接続されている。また、実装端子24は、
ベース基板20の貫通孔25bを封止する封止部材50bを介して、圧電基板10の接続
電極15bと導通接続されている。なお、封止部材50a,50bには、金ゲルマニウム
合金などが用いられている。
リッド基板30は、厚みが約50〜200μm程度の矩形形状に形成され、圧電基板1
0を覆っている。リッド基板30の圧電基板10との接合面31の外周部には、リッド基
板30の外形に沿って枠状に接合層41が形成されている。
この接合層41は、平面視において圧電基板10の段差部16aに収まるように形成さ
れている。接合層41は、金錫合金被膜または、金被膜と錫被膜の積層被膜からなってお
り、圧電基板10の段差部16aの金属被膜部16bと共晶接合されている。
水晶振動子1の内部は、圧電基板10とベース基板20及びリッド基板30との接合層
40,41を介しての共晶接合と、封止部材50a,50bによる貫通孔25a,25b
の封止とにより気密に封止されている。
なお、水晶振動子1の内部は、真空状態または窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性
ガスが封入されている。
このように構成された水晶振動子1は、実装端子23,24を介して、励振電極14a
,14bに外部から駆動電圧が印加されると、厚みすべり振動を発振する。
ここで、段差部16a,17aと接合層40,41との関係について詳述する。
水晶振動子1は、平面視において接合層40,41が段差部16a,17aに収まるよ
うに形成され、段差部16a,17aの、接合面16,17との段差寸法H1,H2が、
接合層40,41の厚み寸法T1,T2より小さくなっている。
また、段差部16a,17aの延在方向(圧電基板10の外形に沿った方向)と交差す
る一の方向の幅寸法W1,W2は、一の方向における接合層40,41の幅寸法W3,W
4より僅かに大きくなるように形成されている。
つまり、接合層40,41は、各基板を重ね合わせたときに、段差部16a,17aに
対して段差部16a,17aの側壁16c,17cと干渉しない程度の隙間を設けて形成
されている。
なお、水晶振動子1は、側壁16c,17cが枠部13の内側に向かって傾斜している
ことから、接合層40,41が圧電基板10の接合面16,17に乗り上げることを回避
しやすくなっている。
なお、圧電基板10の接合面17には、接続電極15a,15bが形成されているので
上記段差寸法H2は、厳密には接続電極15a,15bの上面が基準となるが、接続電極
15a,15bの厚みは、約0.1〜0.2μm程度なので、上記段差寸法H2の基準を
接合面17にしてもよい。
また、上記段差寸法H1,H2は、金属被膜部16b,17bの厚みを除いた寸法とし
てある。しかしながら、金属被膜部16b,17bの厚みは、約0.1〜0.2μm程度
なので、上記段差寸法H1,H2に、金属被膜部16b,17bの厚みが含まれてもよい
なお、本実施形態では、接合層40,41の厚み寸法T1,T2は、約3〜20μm程
度、幅寸法W3,W4は、約50μm程度となっている。また、段差部16a,17aの
幅寸法W1,W2は、約55μm程度となっている。
なお、幅寸法W1,W2は、互いに同寸法でもよいし、異なる寸法でもよい。同様に幅
寸法W3,W4は、互いに同寸法でもよいし、異なる寸法でもよい。
ここで、水晶振動子1の製造方法の一例についての概略を図面を参照して説明する。
図2は、水晶振動子の製造方法の一例についての概略を説明する模式断面図である。
まず、図2(a)に示すように、ウエハ状のベース基板20の接合面21の所定の位置
(圧電基板10の段差部17aに収まる位置)に、メッキ、スパッタ、蒸着などの方法を
用いて平面視において枠状に接合層40を形成する。なお、ベース基板20には、予め貫
通孔25a,25bを形成してある。
なお、図中の2点鎖線は、水晶振動子1を個別に分割する際の分割線(外形線)を表し
ている。
ついで、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィ、エッチングなどの方法を用い
て振動片部11、段差部16a,17aを形成し、さらにスパッタ、蒸着などの方法を用
いて金属被膜部16b,17bなどを形成したウエハ状の圧電基板10を、ベース基板2
0に重ね合わせる。
ついで、図2(c)に示すように、接合面31の所定の位置(圧電基板10の段差部1
6aに収まる位置)に、メッキ、スパッタ、蒸着などの方法を用いて平面視において枠状
に接合層41を形成したウエハ状のリッド基板30を、圧電基板10に重ね合わせる。
ついで、リッド基板30上から各基板を押圧した状態で、約300℃程度で加熱して圧
電基板10の金属被膜部17bと、ベース基板20の接合面21とを接合層40を介して
共晶接合し、圧電基板10の金属被膜部16bと、リッド基板30の接合面31とを接合
層41を介して共晶接合する。
ついで、図2(d)に示すように、接合された各基板を反転し、ベース基板20の実装
面22にメッキ、スパッタ、蒸着などの方法を用いて実装端子23,24を形成する。
ついで、球状の封止部材50a,50bを貫通孔25a,25bに投入し、過熱溶融し
て貫通孔25a,25bを封止するとともに、実装端子23,24と接続電極15a,1
5bとを導通接続する。
ついで、分割線に沿ってダイシングにより個別に分割し、図1に示すような水晶振動子
1を得る。
上述したように、水晶振動子1は、圧電基板10が、接合層40,41を介してベース
基板20とリッド基板30とに挟持されるように接合され、圧電基板10のベース基板2
0との接合面17及び圧電基板10のリッド基板30との接合面16に、それぞれ段差部
17a,段差部16aが設けられている。
そして、水晶振動子1は、平面視において接合層40が段差部17aに収まるように形
成され、接合層41が段差部16aに収まるように形成されている。
そして、水晶振動子1は、段差部17aの延在方向と交差する一の方向の段差部17a
の幅寸法W2が、一の方向における接合層40の幅寸法W4より僅かに大きく形成され、
段差部16aの一の方向における幅寸法W1が、一の方向における接合層41の幅寸法W
3より僅かに大きく形成されている。
このことから、水晶振動子1は、各基板を重ね合わせて共晶接合する際に、図2(c)
に示すような、矢印B方向(横方向)の外力が各基板に加わった場合に、圧電基板10の
段差部16a,17aと、ベース基板20の接合層40及びリッド基板30の接合層41
とが、各基板間の僅かなずれで当接することでストッパとなる。
したがって、水晶振動子1は、従来のような横方向の外力により各基板が横方向に容易
にずれて各基板間の位置関係が狂ってしまうことを抑制できる。
また、水晶振動子1は、段差部16aの段差寸法H1が接合層41の厚み寸法T1より
小さく、段差部17aの段差寸法H2が接合層40の厚み寸法T2より小さいことから、
接合層40,41を介して各基板が確実に接合される。
加えて、水晶振動子1は、段差部16aによって圧電基板10の接合面16からの接合
層41の突出量を、段差部16aがない場合より少なくでき、段差部17aによって圧電
基板10の接合面17からの接合層40の突出量を、段差部17aがない場合より少なく
できることから、水晶振動子1の総厚を従来より薄くすることができる。
また、水晶振動子1は、圧電基板10、ベース基板20及びリッド基板30が、水晶板
であることから、各基板の線膨張係数の違いに起因する温度変化時における圧電基板10
の応力の発生がない。したがって、水晶振動子1は、温度変化に伴う発振周波数の変化が
少ない優れた周波数−温度特性を得ることができる。
なお、段差部16a,17aと接合層40,41との構成は、上記実施形態の構成に限
定するものではなく、図3の他の実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式断面図に示
すような構成でもよい。
例えば、図3(a)に示すように、他の実施形態の水晶振動子101は、圧電基板10
の接合面16に接合層41が形成され、接合面17に接合層40が形成されている。また
、水晶振動子101は、ベース基板20の接合面21に段差部21aが設けられ、リッド
基板30の接合面31に段差部31aが設けられている。
なお、段差部21a,31aには、金属被膜部21b,31bが形成されている。これ
により、水晶振動子101は、接合層40,41を介して各基板が共晶接合されている。
また、図3(b)に示すように、他の実施形態の水晶振動子201は、圧電基板10の
接合面16に接合層41が形成され、リッド基板30の接合面31に段差部31aが設け
られている。そして、水晶振動子201は、上記実施形態の水晶振動子1と同様に、ベー
ス基板20の接合面21に接合層40が形成され、圧電基板10の接合面17に段差部1
7aが設けられている。
なお、段差部31a,17aには、金属被膜部31b,17bが形成されている。これ
により、水晶振動子201は、接合層40,41を介して各基板が共晶接合されている。
また、図3(c)に示すように、他の実施形態の水晶振動子301は、圧電基板10の
接合面17に接合層40が形成され、ベース基板20の接合面21に段差部21aが設け
られている。そして、水晶振動子301は、上記実施形態の水晶振動子1と同様に、リッ
ド基板30の接合面31に接合層41が形成され、圧電基板10の接合面16に段差部1
6aが設けられている。
なお、段差部21a,16aには、金属被膜部21b,16bが形成されている。これ
により、水晶振動子301は、接合層40,41を介して各基板が共晶接合されている。
これらの構成によれば、他の実施形態の水晶振動子101,201,301は、上記実
施形態の水晶振動子1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態では、圧電基板10とベース基板20との間、圧電基板10とリ
ッド基板30との間の両方に段差部を設けたが、これに限定するものではなく、両者のい
ずれか一方のみに段差部を設けてもよい。
また、上記各実施形態では、圧電基板10をATカット水晶板としたが、これに限定す
るものではなく、音叉型水晶板でもよい。また、圧電基板10としては、水晶板だけでは
なく、タンタル酸リチウム板、ニオブ酸リチウム板などでもよい。また、ベース基板20
及びリッド基板30には、圧電基板10と異なるガラス板などを用いてもよい。
また、接合層40,41には、金ゲルマニウム合金、低融点ガラスなどを用いてもよい
本実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図。 水晶振動子の製造方法の一例についての概略を説明する模式断面図。 他の実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式断面図。
符号の説明
1…圧電振動子としての水晶振動子、10…圧電基板、11…振動片部、11a…一方
の主面、11b…他方の主面、12a,12b…支持部、13…枠部、13a…内側表斜
面、13b,13c…内側裏斜面、14a,14b…励振電極、15a,15b…接続電
極、16,17…圧電基板の接合面、16a,17a…段差部、16b,17b…金属被
膜部、16c,17c…段差部の側壁、20…ベース基板、21…ベース基板の接合面、
22…実装面、23,24…実装端子、25a,25b…貫通孔、30…リッド基板、3
1…リッド基板の接合面、40,41…接合層、50a,50b…封止部材、H1,H2
…段差寸法、T1,T2…接合層の厚み寸法、W1,W2…段差部の幅寸法、W3,W4
…接合層の幅寸法。

Claims (7)

  1. 振動片と、
    当該振動片の周囲を囲み、前記振動片を支持する枠部と、
    を有する振動基板と、
    前記振動基板の一方の主面に前記振動片を覆うように積層されたベースと、
    前記振動基板の他方の主面に前記振動片を覆うように積層されたリッドと、
    を備え、
    前記ベースは、前記枠部と接合層を介して接合され、
    前記リッドは、前記枠部と接合層を介して接合され、
    前記枠部の前記ベースと対向する面と、
    前記枠部の前記リッドと対向する面と、
    前記ベースと前記リッドとの前記枠部と対向する面と、
    のうち少なくともいずれかの面は、
    凹部を有し、
    前記接合層は、前記凹部に設けられ、
    前記凹部の深さ方向の距離は、前記接合層の厚みよりも小さくなっており、
    前記凹部の深さ方向と交差する一の方向の前記凹部の幅は、前記一の方向における前記接合層の幅より大きく、
    かつ、前記凹部の側壁は、前記振動基板の内側に向かって傾斜していることを特徴とする振動子。
  2. 前記ベースの外側に設けられた実装端子と、
    前記ベースの前記振動基板との積層側に設けられた第1の開口部と、
    前記実装端子に設けられた第2の開口部と、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通するように前記ベースに設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔の内壁に設けられ、前記実装端子と電気的に接続された導電膜と、
    を有し、
    前記第1の開口部は、
    前記振動片から前記枠部へ延在された引き出し電極と対向し、
    前記貫通孔は、
    封止部材により塞がれ、
    前記第1の開口部から突出した前記封止部材の突出部が、
    前記第1の開口部と対向する領域の前記引き出し電極の表面に接続され、
    前記引き出し電極は、
    前記封止部材を介して前記貫通孔の内壁の前記導電膜と電気的に接続されることにより、前記実装端子と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動子。
  3. 前記接合層は、
    金錫合金被膜、金と錫との積層被膜、金ゲルマニウム合金被膜のうちいずれかの被膜である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振動子。
  4. 前記接合層は、
    前記凹部に設けられた金属被膜と共晶接合していることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の振動子。
  5. 前記振動基板は水晶基板であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の振動子。
  6. 前記水晶基板がATカット水晶基板であることを特徴とする請求項5に記載の振動子。
  7. 前記ベースと前記リッドは、水晶基板、又はガラス基板であることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の振動子。
JP2008263570A 2008-10-10 2008-10-10 振動子 Expired - Fee Related JP5262548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008263570A JP5262548B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 振動子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008263570A JP5262548B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 振動子

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010093675A JP2010093675A (ja) 2010-04-22
JP2010093675A5 JP2010093675A5 (ja) 2011-11-10
JP5262548B2 true JP5262548B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42255943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008263570A Expired - Fee Related JP5262548B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 振動子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262548B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5134045B2 (ja) 2010-06-23 2013-01-30 日本電波工業株式会社 圧電デバイス及びその製造方法
WO2013128496A1 (ja) * 2012-03-02 2013-09-06 富士通株式会社 水晶振動子及びその製造方法
CN109155620B (zh) 2016-06-29 2022-05-03 株式会社大真空 压电振动器件及压电振动器件的制造方法
JP2018019417A (ja) * 2017-09-25 2018-02-01 株式会社大真空 圧電振動デバイス

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0865093A (ja) * 1994-08-26 1996-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品とその製造方法
JP2001267875A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Seiko Epson Corp 水晶振動子及びその製造方法
JP4576693B2 (ja) * 2000-10-04 2010-11-10 エプソントヨコム株式会社 圧電振動子
JP2004208236A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Seiko Epson Corp 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010093675A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010079803A1 (ja) 圧電振動デバイスの製造方法
US11515857B2 (en) Piezoelectric resonator device
JP4060972B2 (ja) 圧電振動子及びその製造方法
JP3887137B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP4864152B2 (ja) 表面実装用の水晶振動子
JP5262548B2 (ja) 振動子
WO2016158010A1 (ja) 圧電振動デバイス
JP5398689B2 (ja) 圧電デバイス及びその製造方法
JP5282392B2 (ja) 直接接合用ウェハ
US10600953B2 (en) Piezoelectric resonator device
JP6780718B2 (ja) 圧電振動デバイス
JP3709113B2 (ja) 圧電振動子とその製造方法
JP5155352B2 (ja) 圧電デバイス
JP5239784B2 (ja) 圧電振動デバイス
JP2017085327A (ja) 水晶振動板、及び水晶振動デバイス
WO2021059731A1 (ja) 圧電振動板、圧電振動デバイス、及び、圧電振動デバイスの製造方法
JPH10242795A (ja) 圧電素子とその製造方法
JP2008167402A (ja) 圧電振動片、圧電デバイスおよび圧電振動片の製造方法
JP2008182468A (ja) 圧電振動デバイスの製造方法
JP2005333658A (ja) 圧電振動子
WO2013128496A1 (ja) 水晶振動子及びその製造方法
JP3164890B2 (ja) 水晶振動子とその製造方法
JP6725208B2 (ja) 圧電振動デバイス
WO2024024614A1 (ja) 水晶振動板および水晶振動デバイス
US20230291381A1 (en) Vibrator device and method for manufacturing vibrator device

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130308

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees