JP5108240B2 - 燃料電池及び燃料電池の製造方法 - Google Patents

燃料電池及び燃料電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5108240B2
JP5108240B2 JP2006077494A JP2006077494A JP5108240B2 JP 5108240 B2 JP5108240 B2 JP 5108240B2 JP 2006077494 A JP2006077494 A JP 2006077494A JP 2006077494 A JP2006077494 A JP 2006077494A JP 5108240 B2 JP5108240 B2 JP 5108240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyte membrane
electrolyte
catalyst
carbon nanotube
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006077494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007257886A (ja
Inventor
治通 中西
近 稲住
友紀 西良
百世 澤井
研次 吉川
智也 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2006077494A priority Critical patent/JP5108240B2/ja
Priority to CN2007800098671A priority patent/CN101405908B/zh
Priority to US12/293,667 priority patent/US8486583B2/en
Priority to DE112007000670.6T priority patent/DE112007000670B4/de
Priority to PCT/IB2007/000639 priority patent/WO2007107832A1/en
Publication of JP2007257886A publication Critical patent/JP2007257886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5108240B2 publication Critical patent/JP5108240B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8647Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites
    • H01M4/8657Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites layered
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • H01M4/925Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers
    • H01M4/926Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers on carbon or graphite
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8605Porous electrodes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Description

本発明は、燃料電池及び燃料電池の製造方法に関する。
燃料電池は、燃料と酸化剤を電気的に接続された2つの電極に供給し、電気化学的に燃料の酸化を起こさせることで、化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。ゆえに燃料電池は、火力発電とは異なり、カルノーサイクルの制約を受けないので高いエネルギー変換効率を示す。燃料電池は、通常、電解質膜を一対の電極で挟持した膜・電極接合体を基本構造とする単セルを複数積層して構成されている。中でも、電解質膜として固体高分子電解質膜を用いる固体高分子電解質型燃料電池は、小型化が容易であること、低い温度で作動すること、などの利点があることから、特に携帯用、移動体用電源として注目されている。
固体高分子電解質型燃料電池において、アノード(燃料極)では(1)式の反応が進行する。
2 → 2H+ + 2e- ・・・(1)
(1)式で生じる電子は、外部回路を経由し、外部の負荷で仕事をした後、カソード(酸化剤極)に到達する。そして、(1)式で生じたプロトンは、水と水和した状態で、固体高分子電解質膜内をアノード側からカソード側に、電気浸透により移動する。
そして、カソードでは(2)式の反応が進行する。
4H+ + O2 + 4e- → 2H2O ・・・(2)
従来の固体高分子電解質型燃料電池としては、電解質膜の両面に、カーボンブラック等の炭素系粒子に白金等の触媒を担持させたもの及び電解質樹脂を含有する触媒層と、カーボンクロス等の導電性多孔質体からなるガス拡散層と、を有する電極を配設した構造が一般的である(図3参照)。
このような固体高分子電解質型燃料電池のアノードにおいて、上記式(1)の反応が触媒上で進行したとき、水素から生じたプロトンは、電解質樹脂を通って電解質膜へと移動し、カソードへ到達する。そしてカソードへ到達したプロトンは、電解質樹脂を通ってカソード内の触媒へと移動する。一方、アノードにおいて水素から生じた電子は、炭素系粒子を通って集電体へと移動し、外部回路を通ってカソードへ到達し、炭素系粒子を伝ってカソードの触媒に移動する。
このようなアノード及びカソードでの電気化学的な反応は、反応を促進する触媒と、電子を伝導する炭素系粒子と、プロトンを伝導する電解質樹脂という三相が共存する界面において活発に進行する。
アノード側及びカソード側触媒層での反応は、カーボン粒子に担持させる触媒の量が多い方が活発となり、電池の発電性能が上がる。しかしながら、燃料電池に使用される触媒は白金等の貴金属であるため、触媒の担持量を増やすと燃料電池の製造コストが増大するという問題がある。
カーボン粒子に触媒を担持させた反応電極では、カーボン粒子間、及び、カーボン粒子と集電体であるセパレータとの間において電子伝導の損失が生じる。この電子の損失は、発電性能を頭打ちにする原因の一つとされている。
そこで発明者のうちの一部は、図4に示すように、燃料電池の電極が、カーボンナノチューブを電解質膜に実質的に垂直配向するとともに、該カーボンナノチューブの表面に触媒を担持し、さらに電解質樹脂を被覆した構造を有する燃料電池を開発した(特許文献1)。カーボンナノチューブを垂直配向させた構造を有する電極は電子伝導性に優れ、炭素系粒子に触媒を担持させる場合と比較して電子の損失は抑制されるため、触媒重量当りの発電効率が向上する。
しかしながら、触媒上で生じたプロトンが移動するためには、その触媒近傍にある電解質樹脂にある程度の膜厚が必要であることが報告されている(非特許文献1)。
そのため、カーボンナノチューブ表面に塗布された電解質樹脂の厚さが薄いと、カーボンナノチューブの電解質膜と接している側とは反対側の一端よりに担持された触媒上で生じたプロトンが、カーボンナノチューブ表面に薄く塗布された電解質樹脂中を移動して電解質膜へ到達する際の抵抗が大きくなる。同様に、カーボンナノチューブ表面に塗布された電解質樹脂の厚さが薄いと、プロトンが、電解質膜からカーボンナノチューブ表面に薄く塗布された電解質樹脂中を移動して、カーボンナノチューブの電解質膜と接している側とは反対側の一端よりに担持された触媒へ到達する際の抵抗が大きい。
このように、電解質膜から離れた位置に存在する触媒から或いは触媒へのプロトン伝導性が低いと、カーボンナノチューブに担持された触媒のうち、電極反応に有効に寄与するものは、カーボンナノチューブの電解質膜と接している側に担持された触媒に限られ、触媒利用効率が低下する。
このような触媒利用率の低下を抑制する方法として、特許文献1には、カーボンナノチューブの電解質膜と接している側に触媒を担持することが記載されている。しかしながら、この方法では、触媒利用率は向上するが、燃料電池の単位体積当りの発電効率は制約される。
また、垂直配向させたカーボンナノチューブ間の空隙を電解質樹脂で埋めてしまうことによりプロトン伝導性を向上させようとすると、ガス拡散性が低下し、触媒に反応ガスが到達しないという問題がある。
特開2005−4967号公報 キャストナフィオン薄膜イオン伝導度の膜厚依存性:城間ら、電池討論会3C10(2003)
本発明は上記実情を鑑みて成し遂げられたものであり、電解質膜から離れた位置に存在する触媒も電極反応に寄与するようにし、触媒の単位重量当りの発電効率、および燃料電池の単位体積当りの発電効率を共に向上させた燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池は、電解質膜と、当該電解質膜の両面に配設された一対の電極とを備える燃料電池であって、前記電極のうち少なくとも一方は、前記電解質膜の面方向に対して0°より大きく60°以下の傾斜をもって配向している導電性ナノ柱状体と、当該導電性ナノ柱状体に担持された触媒と、当該導電性ナノ柱状体を被覆する電解質樹脂とを有し、前記導電性ナノ柱状体が外表面にアモルファス層を有することを特徴とするものである。
上記のように触媒を担持し、且つ電解質樹脂で被覆された導電性ナノ柱状体を、電解質膜の面方向に対して0°より大きく60°以下の傾斜をもって配向させることによって、隣接する導電性ナノ柱状体同士の間隔が狭くなり、各導電性ナノ柱状体上の電解質樹脂同士が接触する。その結果、導電性ナノ柱状体に担持された触媒から電解質膜へのプロトンの移動及び電解質膜から導電性ナノ柱状体に担持された触媒へのプロトンの移動が、該触媒が担持された導電性ナノ柱状体のみならず、該導電性ナノ柱状体に隣接する導電性ナノ柱状体上の電解質樹脂を介して行われるようになり、プロトン伝導性が向上する。また、電解質膜とは反対側の導電性ナノ柱状体の先端と、電解質膜との直線距離が短くなることによりプロトン伝導の抵抗が低下する。
従って、本発明によれば、導電性ナノ柱状体の電解質膜から遠く離れた側の先端付近に担持された触媒も電極反応に有効に働くため、触媒の単位重量当りの発電効率を高められ、さらに電池全体の単位体積当りの発電効率も高められる。また、前記導電性ナノ柱状体が外表面にアモルファス層を有することにより、より多くの触媒を均一に担持することが可能である。
電解質膜と導電性ナノ柱状体の接合性の観点から、前記導電性ナノ柱状体は、一端が前記電解質膜に埋設していることが好ましい。
前記導電性ナノ柱状体としては、カーボンナノチューブが挙げられる。
本発明の燃料電池は、導電性ナノ柱状体の電解質膜に近い側の先端付近に担持させた触媒だけでなく、電解質膜から遠く離れた側の先端付近に担持させた触媒も電極反応に有効に働くため、触媒の利用効率が高く、しかも、有効に働く触媒量が多いため、燃料電池全体の発電効率にも優れるものである。従って、本発明によれば、発電効率を向上させることが可能であり、さらに触媒の使用による燃料電池の製造コストを削減することも可能である。
本発明の燃料電池は、電解質膜と、当該電解質膜の両面に配設された一対の電極とを備える燃料電池であって、前記電極のうち少なくとも一方は、前記電解質膜の面方向に対して60°以下の傾斜をもって配向している導電性ナノ柱状体と、当該導電性ナノ柱状体に担持された触媒と、当該導電性ナノ柱状体を被覆する電解質樹脂とを有することを特徴とするものである。
以下、図1及び図2を用いて、本発明の燃料電池の一形態例について説明する。
図1は本発明の燃料電池を構成する単セルの一形態例を示すものであって、単セルの積層方向の断面図である。また、図2は、本発明の燃料電池の電極及び電解質膜の部分拡大図である。尚、本発明の燃料電池は本実施形態に限定されるものではない。
図1において、膜・電極接合体7は、固体高分子電解質膜(以下、単に電解質膜ということがある)1と、電解質膜1の一方の面に配設されたアノード2、電解質膜の他方の面に配設されたカソード3からなる。さらに、膜・電極接合体7は、アノード側セパレータ8aとカソード側セパレータ8bとに狭持され、単セル100を構成している。
アノード側セパレータ8a、カソード側セパレータ8bそれぞれの片面には、反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)流路9a、9bを形成する溝が設けられており、これらの溝とアノード2、カソード3の外面とで燃料ガス流路9a、酸化剤ガス流路9bが画成されている。燃料ガス流路9aは、アノード2に燃料ガス(水素を含む又は水素を発生させる気体)を供給するための流路であり、酸化剤ガス流路9bは、カソード3に酸化剤ガス(酸素を含む又は酸素を発生させる気体)を供給するための流路である。
アノード側セパレータ8a及び/又はカソード側セパレータ8bには、反応ガス流路用の溝が形成された面とは反対側の面に、冷却水流路を形成する溝(図示せず)が設けられていてもよい。
本発明の燃料電池は、アノード2及びカソード3の少なくとも一方が、図2に示すように、電解質膜1の面方向に対して60°以下の傾斜をもって配向されたカーボンナノチューブ4と、カーボンナノチューブ4に担持された触媒5及び電解質樹脂6とを有していることを特徴とするものである。カーボンナノチューブ4は、導電性ナノ柱状体の代表的な材料である。
ここで、電解質膜1の面方向とは、電解質膜1の電極2,3と接する面が広がる方向である。また、カーボンナノチューブ4が、電解質膜1の面方向に対して60°以下の傾斜をもって配向しているとは、電解質膜1の面方向とカーボンナノチューブ4のなす角が60°以下の状態であって、電解質膜1の面方向とカーボンナノチューブ4のなす角が0°の場合は含まれない。
尚、カーボンナノチューブはその長さ方向の形状が直線状でない場合が多いので、この場合には、カーボンナノチューブの両端面の中心部を結ぶ直線と、電解質膜の面方向との角度を、カーボンナノチューブと電解質膜の面方向とがなす角とする。
図2に示すように、カーボンナノチューブ4を、電解質膜1の面方向に対する傾斜角度が60°以下となるように配向させることによって、電解質膜の面方向に対してカーボンナノチューブが垂直に配向されている場合と比較して、電解質膜上でのカーボンナノチューブ間の間隔が同等であっても、隣接しあうカーボンナノチューブ4間の距離は小さくなる。
その結果、電解質膜の面方向に対して垂直配向している場合には、隣接するカーボンナノチューブの電解質樹脂同士が接触することがないような間隔(例えば、70〜100nm程度)で、電解質膜上にカーボンナノチューブが配置されている場合でも、上記のようにカーボンナノチューブを傾斜させることで、隣接しあうカーボンナノチューブ4の表面を被覆する電解質樹脂6同士が接触し、カーボンナノチューブ4の表面を被覆する電解質樹脂の厚みが見かけ上大きくなる。すなわち、触媒−電解質膜間におけるプロトンの移動は、当該触媒が担持されたカーボンナノチューブ表面を被覆する電解質樹脂のみならず、隣接するカーボンナノチューブ表面を被覆する電解質樹脂を介して行われることになる。また、カーボンナノチューブを傾斜させることで、電解質膜表面からカーボンナノチューブの先端(電解質膜とは反対側の)までの直線距離が短くなる。
このように、カーボンナノチューブ4の表面を被覆する電解質樹脂の膜厚が見かけ上大きくなることによって、電解質膜とカーボンナノチューブに担持された触媒間でのプロトン伝導性が向上する。また、電解質膜表面からカーボンナノチューブの先端までの直線距離が短くなるということは、カーボンナノチューブの先端に担持された触媒と電解質膜との間をプロトンが移動する距離が短くなる。その結果、アノード2では、電解質膜1から離れた位置に担持された触媒5で発生したプロトンもスムーズに電解質膜へと移動することが可能となる。また、カソード3では、電解質膜1から離れた位置に担持された触媒5へもプロトンがスムーズに移動することが可能となる。
以上のように、触媒5及び電解質樹脂6を担持するカーボンナノチューブ4を、電解質膜1の面方向に対して60°以下の傾斜をもって配向させることによって、アノード2、カソード3におけるプロトン伝導性がそれぞれ向上する。その結果、カーボンナノチューブが電解質膜の面方向に対して垂直配向した構造を有する燃料電池では、電極反応に有効に働かなかった、電解質膜から離れた位置に存在する触媒でも、本発明の燃料電池においては電極反応に寄与することができる。よって、本発明によれば、触媒の単位重量当りの利用効率が向上し、燃料電池全体としても単位体積当りの発電効率に優れた燃料電池を得ることが可能となる。
本発明において、上記のような電極構造を有するのは、アノード及びカソードのうちどちらか一方のみでもよいが、本発明による効果をより高めるためには、アノード及びカソードの両方が上記のような構造を有していることが好ましい。
カーボンナノチューブ4の電解質膜1の面方向に対する傾斜角度は、0°より大きく、60°以下であれば特に限定されず、カーボンナノチューブのチューブ長や触媒の担持状態等を考慮して、適宜決定すればよい。通常は、1〜35°程度が好ましく、ガス拡散性の観点から特に10〜30°程度が好ましい。カーボンナノチューブの傾斜角度が小さいとガス拡散性が低下する場合もある。
カーボンナノチューブ4のチューブ径やチューブ長さ等の形状は特に限定されないが、担持できる触媒量の点から、10〜80μmが好ましい。チューブ長さが10μmより小さいと、担持できる触媒量が少なくなる。一方、チューブ長さが80μmより大きいと、ガス拡散が阻害されるおそれがある。
また、カーボンナノチューブの構造は、一枚のグラフェンシートを丸めた単層カーボンナノチューブであってもよいし、複数のグラフェンシートが入れ子状に積層された多層カーボンナノチューブであってもよい。
また、カーボンナノチューブ以外の導電性ナノ柱状体としては、柱径が5〜50nm程度、長さが10〜80μm程度、アスペクト比が500〜10,000nm程度の細長い導電性材料であれば特に限定されず、例えば、カーボンナノホーンが挙げられる。
カーボンナノチューブは、外表面にアモルファス層を有していることが好ましい。アモルファス層は表面積が大きいため、より多くの触媒を担持することが可能である。また、表面にアモルファス層を有するカーボンナノチューブは、触媒がカーボンナノチューブの表面で凝集したり、カーボンナノチューブ同士の隙間に集中するのを抑制し、触媒をカーボンナノチューブの表面に均一に分散させた状態で担持することができる。また、アモルファス層は電子雲の乱れによる触媒の担持力が強く、外表面にアモルファス層を有するカーボンナノチューブは、触媒を外表面上に保持する能力が高い。
アモルファス層の厚さは特に限定されないが、0.5〜10nm程度が好ましく、特に1〜3nmが好ましい。アモルファス層が0.5nmより薄いと、触媒が担持されにくくなるおそれがあり、10nmより厚いと、導電性が悪くなるおそれがある。
カーボンナノチューブに担持される触媒5としては、アノード2における水素の酸化反応又はカソード3における酸素の還元反応に触媒作用を有するものであればよく、例えば、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスニウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム等の金属、又はそれらの合金等が挙げられる。好ましくは、白金、及び白金と例えばルテニウムなど他の金属とからなる合金である。
触媒は、カーボンナノチューブのチューブ外径よりも小さい粒径を有する粒子であることが好ましく、具体的には、1〜10nm、特に1〜5nmの粒径を有するものが好ましい。
カーボンナノチューブ4の表面を被覆する電解質樹脂6は、一般的な燃料電池に用いられているものを使用することができ、例えば、ナフィオン(商品名)等のパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂に代表されるフッ素系電解質樹脂や、スルホン酸基、カルボン酸基、ボロン酸基等のプロトン伝導性基を側鎖に有する炭化水素系ポリマー等の電解質樹脂が挙げられる。好ましい電解質樹脂としては、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂等が挙げられる。
カーボンナノチューブの電解質樹脂の被覆量は、特に限定されず、電極のプロトン伝導性やガス拡散性を考慮して適宜決定すればよい。通常は、カーボンナノチューブと電解質樹脂の重量比(電解質樹脂の重量/カーボンナノチューブの重量)が1〜6程度であることが好ましく、特に2〜5の範囲であることが好ましい。カーボンナノチューブと電解質樹脂の重量比が大きくなると、プロトン伝導性が高くなるが、ガス拡散性が低下しやすい。一方、カーボンナノチューブと電解質樹脂の重量比が大きくなると、ガス拡散性が高くなるが、プロトン伝導性が低下しやすい。このとき、カーボンナノチューブ表面の電解質樹脂層の厚みが5〜30nm程度であることが好ましい。
本発明の燃料電池において、電極2,3は、上記したカーボンナノチューブ4、触媒5、電解質樹脂6以外の成分を含有していてもよい。また、触媒5を担持し且つ電解質樹脂6で被覆されたカーボンナノチューブ4から構成される層とセパレータとの間に、カーボンペーパーやカーボンクロス等の多孔質導電体を用いたガス拡散層を設けてもよい。
電解質膜1には、一般的な燃料電池に用いられているものを使用することができ、例えば、ナフィオン(商品名)等のパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂に代表されるフッ素系電解質樹脂膜や、スルホン酸基、カルボン酸基、ボロン酸基等のプロトン伝導性基を側鎖に有する炭化水素系ポリマー等の電解質樹脂膜、ポリベンゾイミダゾール、ポリピリミジン、ポリベンゾオキサゾールなどの塩基性高分子に強酸をドープした塩基性高分子と強酸との複合電解質膜等が挙げられる。好ましい電解質膜としては、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂膜が挙げられる。電解質膜1の膜厚は特に限定されないが、通常、30〜70μm程度でよい。
カーボンナノチューブ4は、その一端が電解質膜1に埋設していることが好ましい。ここでいう埋設とは、カーボンナノチューブ4の一端が電解質膜の表面からある程度内部にめり込んだ状態である。カーボンナノチューブ4の一端が電解質膜に埋設していることで、電解質膜1とカーボンナノチューブ4との接合状態を強固なものとし、カーボンナノチューブの電解質膜からの剥離を防止することができる。電解質膜内に埋設するカーボンナノチューブの長さは、当該埋設部分のカーボンナノチューブの長さと埋設されないカーボンナノチューブの長さとのバランスや、埋設部分に担持された触媒へのガスの供給等を考慮して決定すればよいが、通常は、1〜5μm程度とする。
カーボンナノチューブ4の一端を電解質膜1に埋設しない場合には、カーボンナノチューブと電解質膜との接合部のプロトン伝導性を確保するために、カーボンナノチューブの一端を電解質膜に接触させるか、接触しない場合にはカーボンナノチューブの一端と電解質膜の間の間隔を20nm以下とし、且つ、その間を電解質樹脂により接続することが好ましい。
以下、本発明の燃料電池の製造方法について説明する。尚、本発明の燃料電池を製造する方法は、以下に記載の方法に限定されるものではない。
まず、金属微粒子を担持した基板(以下、金属微粒子担持基板ということがある)を準備する。基板としては、シリコン基板やガラス基板、石英基板等を用いることができる。基板は、必要に応じて表面の洗浄を行う。基板の洗浄方法としては、例えば、真空中における加熱処理等が挙げられる。
金属微粒子は、カーボンナノチューブが成長する際の核となるものであり、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、モリブデン、パラジウム等を用いることができる。これら金属又はこれら金属の錯体を含む溶液を塗布、或いは、電子ビーム蒸着法等によって、基板上に金属薄膜を形成し、不活性雰囲気下又は減圧下、700〜750℃程度に加熱すると、上記金属薄膜が微粒子化し、基板上に金属微粒子を担持させることができる。金属微粒子は、通常、5〜20nm程度の粒径を有していることが好ましく、このような粒径を有する金属微粒子を担持させるためには、上記金属薄膜の膜厚は3〜10nm程度とすることが好ましい。
次に、上記基板上にカーボンナノチューブを成長させる。このカーボンナノチューブ成長工程では、金属微粒子担持基板を、カーボンナノチューブの成長に適した所定温度(通常、700〜750℃程度)、不活性雰囲気の空間内に配置した状態で、上記基板上の金属微粒子に原料ガスを供給する。原料ガスとしては、例えば、アセチレン、メタン、エチレン等の炭化水素系ガス等を用いることができる。
原料ガスの流量、供給時間、総供給量等は特に限定されず、カーボンナノチューブのチューブ長さやチューブ径、アモルファス層の厚み等を考慮して、適宜決定すればよい。例えば、供給する原料ガスの濃度[原料ガス流量/(原料ガス流量+不活性ガス流量)]によって、成長するカーボンナノチューブの長さやアモルファス層の厚み等が異なってくる。すなわち、供給する原料ガスの濃度が高いほどアモルファス層の厚みが厚くなり、カーボンナノチューブの長さは短くなる。
また、カーボンナノチューブの成長の際には煤が生成し、この煤が金属微粒子の周囲に堆積することによって、金属微粒子への原料ガス供給が妨げられる場合がある。カーボンナノチューブの成長は、基板上の金属微粒子を核として進行するため、金属微粒子への原料ガスの供給が妨げられると、チューブ長さ方向へのカーボンナノチューブの成長は停止し、チューブ径の方向への成長やアモルファス層の形成が中心となると考えられている。
以上のようにして、基板上に該基板の面方向に対して実質上垂直配向したカーボンナノチューブが得られる。尚、ここでいう基板の面方向に対して実質上垂直配向したカーボンナノチューブ、とは、チューブ長さ方向の形状が直線状及び/又は直線状でないカーボンナノチューブを含むものであり、チューブ長さ方向の形状が直線状の場合には当該直線と基板の面方向との角度、チューブ長さ方向の形状が直線状でないカーボンナノチューブの場合には両端面の中心部を結ぶ直線と基板の面方向との角度が、ほぼ直角となっているものである。
以上説明したカーボンナノチューブ成長工程は、金属微粒子(触媒金属)と原料ガスを高温条件下、共存させることによってカーボンナノチューブを生成するCVD法(化学気相成長法)を用いたものであるが、カーボンナノチューブを生成する方法はCVD法に限定されず、例えば、アーク放電法やレーザー蒸着法などの気相成長法、或いはその他の公知の合成法を利用して生成することができる。
次に、基板上に成長したカーボンナノチューブに触媒を担持させる。触媒担持工程における触媒担持方法は特に限定されず、湿式法、乾式法のいずれの方法によっても行うことができる。湿式法としては、金属塩を含む溶液をカーボンナノチューブ表面に塗布した後、水素雰囲気中で200℃以上に加熱して還元処理する方法が挙げられる。金属塩は、上記触媒として例示した金属のハロゲン物、金属酸ハロゲン物、金属の無機酸塩、金属の有機酸塩、金属錯塩等が挙げられる。これら金属塩を含む溶液は、水溶液でも有機溶媒溶液でもよい。金属塩溶液のカーボンナノチューブ表面への塗布は、例えば、金属塩溶液中にカーボンナノチューブを浸漬する、或いはカーボンナノチューブの表面に金属塩溶液を滴下、噴霧(スプレー)する等の方法がある。
例えば、触媒として白金を用いる場合、湿式法としては、エタノールやイソプロパノール等のアルコール中に塩化白金酸や白金硝酸溶液(例えば、ジニトロジアミン白金硝酸溶液など)等を適量溶解させた白金塩溶液を用いることができる。カーボンナノチューブ表面に白金を均一に担持できるという点から、特に、アルコール中にジニトロジアミン白金硝酸溶液を溶解させた白金塩溶液を用いることが好ましい。
乾式法としては、電子ビーム蒸着法やスパッタリング法、静電塗装法等が挙げられる。
次に、触媒を担持させたカーボンナノチューブの表面に電解質樹脂を塗布する電解質樹脂塗布工程を行う。電解質樹脂の塗布方法は特に限定されず、電解質樹脂を分散又は溶解した電解質樹脂溶液を一般的な方法によりカーボンナノチューブ表面に塗布、或いは、電解質樹脂溶液にカーボンナノチューブを浸漬した後、乾燥させる等の方法が挙げられる。
また、電解質樹脂は、上記のように重合体である電解質樹脂を塗布する等してカーボンナノチューブ表面に担持させる他、例えば、電解質樹脂前駆体と必要に応じて各種重合開始剤等の添加物とを含む重合組成物を、カーボンナノチューブの表面に塗布し、必要に応じて乾燥させた後、紫外線などの放射線の照射又は加熱により重合させることでカーボンナノチューブ表面に担持させてもよい。
次に、基板上に垂直配向したカーボンナノチューブ(触媒を担持、電解質樹脂で被覆)を、電解質膜の面方向に対して60°以下の傾斜をもって配向されるように、電解質膜に熱転写する。この熱転写工程における加熱温度、加圧力、並びに加熱及び加圧を保持する時間(転写時間)とを調節することによって、電解質膜の面方向に対するカーボンナノチューブの傾斜角度を調節することができる。具体的には、加熱温度を高くする、加圧力を大きくする、転写時間を長くすることによって、カーボンナノチューブの電解質膜の面方向に対する角度を小さくすることができる。
加熱温度は、カーボンナノチューブに所望の傾斜角度を付与することができるように、電解質膜及びカーボンナノチューブに担持された電解質樹脂の軟化温度以上とする。ただし、電解質膜及び電解質樹脂の劣化やプロトン伝導性の低下が生じないよう、過度な加熱はしない。従って、用いる電解質膜や電解質樹脂によって、熱転写工程の適正加熱温度は異なるが、通常は、120〜170℃程度、好ましくは130〜160℃程度でよい。電解質膜及び電解質樹脂として、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂を用いる場合には、140℃〜160℃が好ましい。
加圧力は、加熱温度が上記範囲内である場合、通常、1〜10MPa程度、好ましくは2〜5MPa程度である。電解質膜及び電解質樹脂として、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂を用いる場合には、1〜5MPaが好ましい。
上記加熱温度及び加圧力を保持する時間(転写時間)は、通常、1〜30分間程度、好ましくは5〜30分間程度である。電解質膜及び電解質樹脂として、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂を用いる場合には、10〜30分間が好ましい。
尚、ここでは、触媒担持工程後に、電解質樹脂塗布工程、熱転写工程をこの順で行う製造方法について説明したが、上記工程のうち、電解質樹脂塗布工程と熱転写工程の順序を変えてもよい。すなわち、触媒担持工程後、熱転写工程により、電解質膜にカーボンナノチューブ(触媒担持済み)を転写した後、電解質樹脂塗布工程を行ってもよい。電解質樹脂塗布工程における樹脂の塗布方法が湿式の場合、熱転写工程後に電解質樹脂塗布工程を設けると、電解質樹脂や電解質樹脂前駆体を溶解又は分散させる溶媒によって、電解質膜が膨潤し、折角熱転写した電解質膜とカーボンナノチューブがはがれてしまうおそれがある。ゆえに、触媒担持工程後、まず、熱転写工程を行い、その後、電解質樹脂塗布工程を行う場合には、電解質樹脂塗布工程での電解質樹脂塗布は乾式とすることが好ましい。
また、電解質樹脂塗布工程は、必須工程ではなく、省略することも可能である。例えば、熱転写工程において、カーボンナノチューブがその一端から全長の5分の1程度まで電解質膜に埋設するように熱転写する場合、ガラス化した電解質膜の一部がカーボンナノチューブの表面に浸透し、カーボンナノチューブの電解質膜との接合部の表面が電解質樹脂で被覆される。
そして、上記基板を剥がす際に、カーボンナノチューブが電解質膜から離れる方向に引っ張られ、カーボンナノチューブは一端のみが電解質膜に埋設し、電解質膜の表面から突出した状態となる。このとき、カーボンナノチューブの電解質膜と反対側の一端が電解質樹脂に被覆されていない状態であっても、カーボンナノチューブの当該一端が電解質膜表面に接近するように、カーボンナノチューブを電解質膜の面方向に傾斜配向することによって、当該一端付近−電解質膜間のプロトン伝導性が得られる。
このように、電解質樹脂塗布工程を設けない場合、プロトン伝導性の確保の点から、電解質膜の面方向に対するカーボンナノチューブの傾斜角度は10°以下とすることが好ましく、特に、カーボンナノチューブの電解質膜に埋設した側とは反対側の一端と、電解質膜の表面との距離が、1μm以下となるように傾斜させることが好ましい。
以上のようにして得られた膜・電極接合体は、通常、一般的に用いられている炭素材料や金属材料等の導電性材料からなるセパレータによって挟持し、燃料電池セル100(図1参照)を形成する。
[膜・電極接合体の作製]
(実施例1)
<工程1>
まず、50mm×50mmのシリコン基板上に、電子ビーム蒸着法により厚さ5nmの鉄薄膜を形成し、このシリコン基板を内径50mmの石英反応管内に設置した。次に、石英反応管にヘリウムガスを200ml/minで流し、730℃まで昇温した。
<工程2>
石英反応管が730℃になった後、ヘリウムガス(200ml/min)と共にアセチレンガス30ml/minを10分間流した。続いて、アセチレンガスの流入を停止し、その後常温まで冷却した。
この操作により、シリコン基板上に実質上垂直配向したカーボンナノチューブ(CNT)が生成した。得られたカーボンナノチューブは、シリコン基板の単位面積当りの重量が0.2mg/cm2、長さが40μmだった。また、透過型電子顕微鏡(日立製作所製)で観察したところ、カーボンナノチューブの表面には、約2nmのアモルファス層が形成されていた。
<工程3>
ジニトロジアミン白金硝酸溶液をエタノールで希釈し、白金濃度10g/lの白金塩溶液を調製した。上記カーボンナノチューブが生成した基板表面を上向きにした状態で、白金塩溶液200μlを、シリコン基板の単位面積当りの白金塩溶液量が均一(8μl/cm2程度)になるように滴下した。続いて、4%水素(アルゴンガス希釈)雰囲気中、320℃で2時間熱処理を行った。この白金塩溶液の滴下及び熱処理を3回繰り返すことによって、シリコン基板上に垂直配向したカーボンナノチューブに、0.24mg/cm2の白金触媒を担持させた電極前駆体を得た。
<工程4>
得られた電極前駆体に、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の10g/lエタノール溶液(ナフィオン溶液、EW:1100、デュポン社製)を、シリコン基板の単位面積当りのパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂量(電解質樹脂)が0.6mg/cm2となるように(すなわち、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂/カーボンナノチューブ=3(重量比)となるように)滴下し、その後140℃で真空乾燥させた。
<工程5>
100mm×100mmのパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂膜(商品名:ナフィオン112、膜厚:50μm、デュポン社製)を、工程1〜4により作製したカーボンナノチューブ(白金及び電解質樹脂担持済み)が垂直配向したシリコン基板2枚で挟み込んだ。このとき、カーボンナノチューブ生成面がパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂膜(以下、単に電解質膜ということがある)側となるように、2枚のシリコン基板とパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂膜を重ね合わせた。
次に、この2枚のシリコン基板と電解質膜をホットプレート上に設置し、2MPaで加圧しつつ、150℃まで昇温し、20分間保持した。その後、常温まで冷却し、荷重を外した。
続いて、シリコン基板をカーボンナノチューブから剥がすと、電解質膜の両面に、カーボンナノチューブが電解質膜の面方向に対して20°で傾斜して配向した膜・電極接合体が得られた。膜・電極接合体の作製条件や、カーボンナノチューブの重量、傾斜角度、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の塗布量等は、まとめて表1に示した。
(実施例2)
<工程1〜2>
実施例1に同じ。
<工程3>
塩化白金酸をイソプロパノールで溶解し、白金濃度30g/lの白金塩溶液を調製した。カーボンナノチューブが生成した基板表面を上向きにした状態で、白金塩溶液200μlを、シリコン基板の単位面積当りの白金塩溶液量が均一(8μl/cm2程度)になるように滴下した。続いて、4%水素(アルゴンガス希釈)雰囲気中、320℃で2時間熱処理を行った。シリコン基板上に垂直配向したカーボンナノチューブに0.24mg/cm2の白金触媒を担持させた電極前駆体を得た。
<工程4〜工程5>
工程3により得られた電極前駆体を用いて、実施例1と同様にして膜・電極接合体を得た。膜・電極接合体の作製条件や、カーボンナノチューブの重量、傾斜角度、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の塗布量等は、まとめて表1に示した。
(実施例3〜7)
<工程1〜4>
実施例1に同じ。
<工程5>
熱転写条件を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして膜・電極接合体を得た。
各膜・電極接合体のカーボンナノチューブの傾斜角度を表1に示す。表1より、カーボンナノチューブが垂直配向したシリコン基板から、電解質膜にカーボンナノチューブを熱転写する際、加熱温度を高くする、或いは、加圧力を高くする、或いは、転写時間を長くすることによって、カーボンナノチューブの傾斜角度が小さくなることがわかる。また、電解質膜及び電解質樹脂としてパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂を用いた場合、加熱温度を140〜160℃、加圧力を1〜3MPa、転写時間を10〜30分間の範囲内とすることで、カーボンナノチューブの電解質膜の面方向に対する傾斜角度を60°以下にすることができることがわかる。
膜・電極接合体の作製条件や、カーボンナノチューブの重量、傾斜角度、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の塗布量等は、まとめて表1に示した。
(実施例8〜16)
<工程1>
実施例1に同じ。
<工程2>
アセチレンガスの流量、流入時間を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にしてシリコン基板上にカーボンナノチューブを生成させた。
得られたカーボンナノチューブの、シリコン基板の単位面積当りの重量(mg/cm2)、長さ(μm)、アモルファス層の厚さ(nm)を表1に示す。
<工程3〜5>
実施例1に同じ。
(実施例17〜19)
<工程1〜3>
実施例1と同じ。
<工程4>
シリコン基板の単位面積当りのパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂量(mg/cm2)が、表1に示すような量になるように、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の10g/lエタノール溶液(ナフィオン溶液、EW:1100、デュポン社製)を電極前駆体に滴下した以外は実施例1と同様にした。パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂/カーボンナノチューブ(重量比)を表1に示す。
<工程5>
実施例1に同じ。
(比較例)
<工程1〜4>
実施例1に同じ。
<工程5>
熱転写条件を表1に示すように変更し、カーボンナノチューブが電解質膜の面方向に対して直角(90°)に配向するようにした以外は、実施例1と同様にして膜・電極接合体を得た。
Figure 0005108240
[膜・電極接合体の発電性能評価]
上記のようにして得られた実施例1〜19及び比較例の膜・電極接合体について、以下の条件の下、0.8V及び0.6Vでの電流密度を測定した。結果を表2に示す。
<発電性能試験条件>
燃料ガス:純水素(273ml/min)
酸化剤ガス:空気(866ml/min)
圧力:0.2MPa
温度:80℃
湿度:100%RH
Figure 0005108240
実施例1、実施例3〜7及び比較例は、カーボンナノチューブの傾斜角度が異なるように製造された以外は、同様の条件で製造したものである。表2に示すように、電解質膜の面方向に対して、60°以下の傾斜角度で配向した実施例1及び実施例3〜7は、電解質膜の面方向に対して垂直に配向した比較例と比べて、発電性能に優れるものであった。
また、実施例2や実施例8〜実施例19において、カーボンナノチューブの電解質膜の面方向に対する傾斜角度を60°以下としつつ、実施例1からカーボンナノチューブの製造条件を変更して、カーボンナノチューブの長さやアモルファス層の厚みを変化させたり、或いは、電解質樹脂の塗布量を変更したり、触媒担持工程において使用する白金塩の種類を変更する等したが、いずれも良好な発電性能を示した。
実施例1及び実施例2のカーボンナノチューブを透過型電子顕微鏡(日立製作所製)で観察したところ、実施例1のカーボンナノチューブの方が実施例2のカーボンナノチューブよりも、その表面に均一に白金を担持していた。これは、実施例1の白金担持工程において用いたジニトロジアミン白金硝酸塩溶液の方が、実施例2の白金担持工程において用いた塩化白金塩溶液よりもCNTとの親和性が高く、CNTの表面に分散することができたためと考えられる。これにより、実施例1と実施例2の発電性能に差が生じたと推測される。
本発明を適用した燃料電池を単セルの積層方向に切断した断面模式図。 図2の燃料電池の拡大図。 従来の炭素系粒子に触媒を担持させた燃料電池の一形態例を示す図。 従来の触媒を担持したカーボンナノチューブを垂直配向させた燃料電池の一形態例を示す図。
符号の説明
1…電解質膜
2…アノード
3…カソード
4…カーボンナノチューブ
5…触媒
6…電解質樹脂
7…膜・電極接合体
8…セパレータ(8a:アノード側セパレータ、8b:カソード側セパレータ)
9…反応ガス流路(9a:燃料ガス流路、9b:酸化剤ガス流路)
100…単セル

Claims (3)

  1. 電解質膜と、当該電解質膜の両面に配設された一対の電極とを備える燃料電池であって、
    前記電極のうち少なくとも一方は、前記電解質膜の面方向に対して0°より大きく60°以下の傾斜をもって配向している導電性ナノ柱状体と、当該導電性ナノ柱状体に担持された触媒と、当該導電性ナノ柱状体を被覆する電解質樹脂とを有し、前記導電性ナノ柱状体が外表面にアモルファス層を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記導電性ナノ柱状体は、一端が前記電解質膜に埋設している、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記導電性ナノ柱状体は、カーボンナノチューブである、請求項1又は2に記載の燃料電池。
JP2006077494A 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池及び燃料電池の製造方法 Expired - Fee Related JP5108240B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006077494A JP5108240B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池及び燃料電池の製造方法
CN2007800098671A CN101405908B (zh) 2006-03-20 2007-03-15 具有包含导电纳米柱的电极的燃料电池及其制造方法
US12/293,667 US8486583B2 (en) 2006-03-20 2007-03-15 Fuel cell with electrode having an electrically conductive nano-column and production method thereof
DE112007000670.6T DE112007000670B4 (de) 2006-03-20 2007-03-15 Brennstoffzelle und Herstellungsverfahren für eine Brennstoffzelle
PCT/IB2007/000639 WO2007107832A1 (en) 2006-03-20 2007-03-15 Fuel cell with electrode having an electrically conductive nano-column and production method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006077494A JP5108240B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池及び燃料電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007257886A JP2007257886A (ja) 2007-10-04
JP5108240B2 true JP5108240B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=38233542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006077494A Expired - Fee Related JP5108240B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池及び燃料電池の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8486583B2 (ja)
JP (1) JP5108240B2 (ja)
CN (1) CN101405908B (ja)
DE (1) DE112007000670B4 (ja)
WO (1) WO2007107832A1 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125540A1 (ja) 2008-04-11 2009-10-15 パナソニック株式会社 エネルギー蓄積デバイス、その製造方法及びそれを搭載した装置
JP4466760B2 (ja) * 2008-04-11 2010-05-26 トヨタ自動車株式会社 電極触媒の製造方法
JP5465840B2 (ja) * 2008-05-13 2014-04-09 旭化成イーマテリアルズ株式会社 固体高分子形燃料電池の製造方法
KR101071778B1 (ko) 2008-10-29 2011-10-11 현대자동차주식회사 고분자 전해질 막에 나노 표면 구조를 형성하기 위한 연료전지용 전극막 접합체 제조 방법
JP5278042B2 (ja) * 2009-02-27 2013-09-04 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP5464015B2 (ja) 2009-05-21 2014-04-09 トヨタ自動車株式会社 電極触媒層の製造方法、膜電極接合体の製造方法、および燃料電池の製造方法
JP5423143B2 (ja) * 2009-05-21 2014-02-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用膜−電極接合体、その製造方法、および燃料電池
GB0913645D0 (en) * 2009-08-05 2009-09-16 Nano Porous Solutions Ltd A method of forming a fluid separation filter for use in a fluid separation device
WO2011036749A1 (ja) * 2009-09-24 2011-03-31 株式会社 東芝 集電部材、発電装置、および発電装置用集電部材の製造方法
JP5402552B2 (ja) * 2009-11-13 2014-01-29 トヨタ自動車株式会社 燃料電池及び膜電極接合体の製造方法
JP5558087B2 (ja) * 2009-12-08 2014-07-23 ニッタ株式会社 Cntネットワーク構成体
US20130216811A1 (en) * 2010-01-07 2013-08-22 University Of Hawaii Nanotape and nanocarpet materials
JP5093287B2 (ja) * 2010-04-13 2012-12-12 トヨタ自動車株式会社 膜電極接合体及び燃料電池
JP5093288B2 (ja) 2010-04-13 2012-12-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の製造方法
JP5229297B2 (ja) 2010-10-20 2013-07-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の製造方法
JP5516741B2 (ja) 2011-01-18 2014-06-11 トヨタ自動車株式会社 膜電極接合体の製造方法および固体高分子型燃料電池
KR20140038411A (ko) * 2011-04-15 2014-03-28 가부시키가이샤 간쿄우 에네루기 나노 기쥬츠 겡큐쇼 카본 나노 재료 제조 장치 및 그 이용
CN102916198B (zh) * 2011-08-05 2015-03-11 清华大学 燃料电池膜电极
CN102956898B (zh) * 2011-08-30 2015-11-25 清华大学 燃料电池
JP5408209B2 (ja) 2011-08-30 2014-02-05 トヨタ自動車株式会社 触媒製造方法、当該方法により製造される燃料電池用電極触媒、及び、触媒製造装置
JP5812101B2 (ja) * 2011-11-04 2015-11-11 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用膜・電極接合体
JP5724834B2 (ja) 2011-11-07 2015-05-27 トヨタ自動車株式会社 アイオノマが被覆された触媒担持カーボンナノチューブの製造方法
US9123932B2 (en) 2011-11-17 2015-09-01 GM Global Technology Operations LLC Nanofiber supported catalysts as membrane additives for improved fuel cell durability
WO2014020650A1 (ja) * 2012-08-02 2014-02-06 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用電極並びに燃料電池用電極、膜電極接合体及び燃料電池の製造方法
CN103594681B (zh) * 2012-08-13 2016-06-08 清华大学 锂离子电池负极的制备方法
CN103594710A (zh) * 2012-08-13 2014-02-19 清华大学 锂离子电池负极的制备方法
JP6091336B2 (ja) * 2013-05-29 2017-03-08 日立造船株式会社 カーボンナノチューブの製造方法
JP6234298B2 (ja) * 2014-03-28 2017-11-22 日立造船株式会社 カーボンナノチューブの製造装置
TWI640470B (zh) * 2016-06-10 2018-11-11 美國琳得科股份有限公司 奈米纖維片
CN108232204A (zh) * 2016-12-10 2018-06-29 中国科学院大连化学物理研究所 一种硅基有序化电极及其制备方法和应用
WO2018156878A1 (en) 2017-02-24 2018-08-30 Lintec Of America, Inc. Nanofiber thermal interface material
JP6822878B2 (ja) * 2017-03-22 2021-01-27 株式会社東芝 膜電極接合体、電気化学セル、スタック、燃料電池及び車両。
JP6465237B1 (ja) * 2017-10-30 2019-02-06 凸版印刷株式会社 電極触媒層、膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池
WO2019131709A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃料電池用触媒層、膜電極接合体および燃料電池
WO2019131707A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃料電池用触媒層および燃料電池

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3672975D1 (de) * 1985-12-09 1990-08-30 Dow Chemical Co Festkoerperpolymerelektrolyt-elektrode.
DK63389A (da) * 1988-02-12 1989-08-13 Int Fuel Cells Corp Korrosionsbestandige elektrodematerialer til braendselsceller
JPH0697612B2 (ja) * 1989-06-22 1994-11-30 東海カーボン株式会社 燃料電池用電極の製造方法
JP3100754B2 (ja) * 1992-05-20 2000-10-23 三菱電機株式会社 固体高分子電解質膜を用いた電気化学デバイスの製造方法
JP3256649B2 (ja) * 1995-08-29 2002-02-12 三菱電機株式会社 固体高分子形燃料電池の製造方法及び固体高分子形燃料電池
US5879828A (en) 1997-10-10 1999-03-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Membrane electrode assembly
JP2000003714A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子型燃料電池およびその製造法
WO1999065821A1 (en) 1998-06-19 1999-12-23 The Research Foundation Of State University Of New York Free-standing and aligned carbon nanotubes and synthesis thereof
KR100542646B1 (ko) 2001-03-19 2006-01-11 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 연료전지용전극 및 그것을 이용한 연료전지
JP3655208B2 (ja) * 2001-03-29 2005-06-02 株式会社東芝 燃料電池、燃料電池用電極およびその製造方法
US7189472B2 (en) * 2001-03-28 2007-03-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuel cell, electrode for fuel cell and a method of manufacturing the same
DE10118651A1 (de) * 2001-04-14 2002-10-24 Daimler Chrysler Ag Brennstoffzelle
JP3962862B2 (ja) * 2002-02-27 2007-08-22 日立造船株式会社 カーボンナノチューブを用いた導電性材料およびその製造方法
US7147894B2 (en) * 2002-03-25 2006-12-12 The University Of North Carolina At Chapel Hill Method for assembling nano objects
JP3637392B2 (ja) * 2002-04-08 2005-04-13 独立行政法人産業技術総合研究所 燃料電池
KR100759547B1 (ko) * 2002-07-29 2007-09-18 삼성에스디아이 주식회사 연료전지용 탄소나노튜브, 그 제조방법 및 이를 채용한연료전지
JP2005004967A (ja) 2003-06-09 2005-01-06 Toyota Motor Corp 燃料電池用電極、その製造方法、及びこれを備えた固体高分子型燃料電池
JP4878729B2 (ja) * 2003-11-21 2012-02-15 三菱鉛筆株式会社 燃料電池用電極触媒及びその製造方法
JP4977945B2 (ja) * 2003-12-18 2012-07-18 トヨタ自動車株式会社 膜電極接合体及びその製造方法、並びに燃料電池
JP2005317492A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Dainippon Printing Co Ltd 燃料電池、電極−電解質膜接合体、触媒層付き電極基材、それらの製造方法及び転写シート
JP2005294109A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Toyota Motor Corp 燃料電池用基体及び燃料電池
JP4539145B2 (ja) * 2004-04-06 2010-09-08 トヨタ自動車株式会社 膜電極接合体及び燃料電池
JP4440711B2 (ja) 2004-06-11 2010-03-24 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セルモジュール及びその製造方法、並びに燃料電池
JP4674452B2 (ja) * 2004-08-26 2011-04-20 トヨタ自動車株式会社 チューブ型燃料電池用膜電極複合体
WO2006080702A1 (en) * 2004-10-06 2006-08-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Carbon nanotube for fuel cell, nanocompisite comprising the same, method for making the same, and fuel cell using the same
US7758921B2 (en) * 2005-05-26 2010-07-20 Uchicago Argonne, Llc Method of fabricating electrode catalyst layers with directionally oriented carbon support for proton exchange membrane fuel cell
US7820316B2 (en) 2006-10-23 2010-10-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Membrane electrode assembly and fuel cell

Also Published As

Publication number Publication date
CN101405908B (zh) 2011-10-05
US8486583B2 (en) 2013-07-16
DE112007000670T5 (de) 2009-01-29
CN101405908A (zh) 2009-04-08
WO2007107832A1 (en) 2007-09-27
DE112007000670B4 (de) 2018-02-08
JP2007257886A (ja) 2007-10-04
US20100075201A1 (en) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5108240B2 (ja) 燃料電池及び燃料電池の製造方法
KR102323487B1 (ko) 촉매, 이의 제조 방법, 이를 포함하는 전극, 막-전극 어셈블리 및 연료 전지
KR100658675B1 (ko) 연료전지용 전극, 이를 포함하는 연료전지 및 연료전지용전극의 제조방법
JP2008059841A (ja) 燃料電池及び燃料電池の製造方法
JP4977945B2 (ja) 膜電極接合体及びその製造方法、並びに燃料電池
JP2006012832A (ja) 燃料電池用電極,これを含む燃料電池用膜−電極アセンブリと燃料電池,及び燃料電池用電極の製造方法
JP5812101B2 (ja) 燃料電池用膜・電極接合体
US7820316B2 (en) Membrane electrode assembly and fuel cell
US20100227255A1 (en) Cell module for fuel cell, method for forming cell module, and fuel cell
KR102387596B1 (ko) 촉매, 이의 제조 방법, 이를 포함하는 전극, 이를 포함하는 막-전극 어셈블리, 및 이를 포함하는 연료 전지
WO2013073641A1 (ja) 略垂直配向カーボンナノチューブ付き基材
JP2008135274A (ja) 燃料電池の製造方法
JP2010027574A (ja) 燃料電池用電極及び燃料電池用電極の製造方法
JP2005004967A (ja) 燃料電池用電極、その製造方法、及びこれを備えた固体高分子型燃料電池
Chatterjee et al. Carbon-based electrodes for direct methanol fuel cells
JP2008235156A (ja) 燃料電池用電極触媒層およびそれを用いた燃料電池
JP2007123196A (ja) 固体高分子型燃料電池の電極触媒層、その製造方法および燃料電池
JP2006216470A (ja) 燃料電池用セルモジュール及びこれを備えた燃料電池
JP2008171771A (ja) 電極触媒及び燃料電池
JP5439947B2 (ja) 膜電極接合体、膜電極接合体製造用の転写基材、膜電極接合体製造用の電極触媒層の塗工転写基材及び固体高分子形燃料電池
JP2016091879A (ja) 燃料電池および燃料電池スタック
JP2006216469A (ja) 燃料電池用セルモジュール及びこれを備えた燃料電池
JP2007141776A (ja) 燃料直接形燃料電池用電極の製造方法、該製造方法により得られる燃料直接形燃料電池用電極、燃料直接形燃料電池および電子機器
JP2009301824A (ja) 膜電極接合体及びその製造方法、並びに、燃料電池及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121005

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees