JP5099145B2 - 車体下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体下部構造に関し、詳しくは、車両の前方から入力される前面衝突荷重を車体下部に配設された複数本の前後骨格部に伝達するように構成された車体下部構造に関するものである。
パワーユニットが前部に配置された車両においては、前面衝突時にパワーユニットが前面衝突荷重を受けて後方の車室側に移動し、このパワーユニットの後方移動によって車室の前部が押し潰されることがある(特許文献1参照)。特に、前面衝突の形態がオフセット衝突やポール衝突などであって、前面衝突荷重が車幅方向の片側に集中する場合においては、パワーユニットが後方の車室側に大きく押し込まれて車室の前部が大きく押し潰されることがある。
そこで、このような車両の前面オフセット衝突時におけるパワーユニットによる車室の変形を抑制するため、従来、種々の車体構造が提案されている。例えば、パワーユニットから前輪に駆動力を伝達する左右のドライブシャフトが後方移動したときに当たる一対のストッパを車体フレームに設けた車体構造が提案されている(特許文献2参照)。
特開平8−133125号公報 特開2002−321648号公報
ところで、特許文献2に記載されたような車体構造においては、車両の前面オフセット衝突や前面ポール衝突のように車幅方向の片側に前面衝突荷重が集中する場合、衝突した側のストッパに衝突荷重が集中し、そのストッパを起点とする回転力がパワーユニットに発生する。このため、パワーユニットから車体の前後方向に延びるサイドメンバ、サイドシル、トンネルリインホースメントなどの車体の前後骨格部に前面衝突荷重を的確に分散して伝達することができない虞がある。
そこで、本発明は、車両の前方から入力される前面衝突荷重が車幅方向の片側に集中する場合においても、その前面衝突荷重を車体下部の前後骨格部に的確に分散して伝達することができる車体下部構造を提供することを課題とする。
本願の第1の発明に係る車体下部構造は、車両の前部に配置されたパワーユニットに入力される車両の前面衝突荷重を受けて車体下部に配設された複数本の前後骨格部に伝達する衝突荷重伝達部材を備えた車体下部構造であって、衝突荷重伝達部材は、パワーユニットの車幅方向の両側部分および中間部分から車両の前面衝突荷重を受ける少なくとも3点の荷重受点を有し、車体下部の車幅方向の両側部分および中間部分に配設された少なくとも4本の前後骨格部に前面衝突荷重を伝達するための少なくとも4点の荷重伝達点を有し、各荷重受点から荷重伝達点の少なくとも2点に前面衝突荷重を分散して伝達するための複数の荷重伝達経路を有し、車両のサイドメンバより車幅方向の内側に配置される荷重伝達点を少なくとも有することを特徴とする。
第1の発明に係る車体下部構造では、車両の前面衝突時にその前面衝突荷重がパワーユニットに入力されると、衝突荷重伝達部材が少なくとも3点の荷重受点でパワーユニットの車幅方向の両側部分および中間部分から車両の前面衝突荷重を受ける。そして、この衝突荷重伝達部材は、パワーユニットに不用意な回転力を発生させることなく、パワーユニットから受けた前面衝突荷重を車体下部の複数本の前後骨格部に的確に分散して伝達する。
第1の発明の車体下部構造において、衝突荷重伝達部材は、車体下部の車幅方向の両側部分および中間部分に配設された少なくとも4本の前後骨格部に前面衝突荷重を伝達するための少なくとも4点の荷重伝達点を有しているのが好ましい。この場合、衝突荷重伝達部材は、パワーユニットから受けた前面衝突荷重を車体下部の少なくとも4本の前後骨格部に分散して伝達することが可能となり、車両の前面オフセット衝突や前面ポール衝突にも対応可能となる。
また、第1の発明の車体下部構造において、衝突荷重伝達部材は、少なくとも3点の各荷重受点から少なくとも4点の荷重伝達点のうちの2点に前面衝突荷重を伝達するための複数の荷重伝達経路を有しているのが好ましい。この場合、衝突荷重伝達部材は、パワーユニットから受けた前面衝突荷重を複数の荷重伝達経路により車体下部の少なくとも4本の前後骨格部に確実に分散して伝達することが可能となり、車両の前面オフセット衝突や前面ポール衝突にも対応可能となる。
ここで、第1の発明の車体下部構造において、衝突荷重伝達部材は車体下部のサスペンションメンバまたはサブフレームとして構成し、前後骨格部は車体下部のサイドメンバ、サイドシルおよびトンネルリインホースメントとして構成することができる。
本願の第2の発明に係る車体下部構造は、車両前方から入力される衝突荷重を後方に伝達可能なサスペンションメンバを備えた車両の車体下部構造であって、サスペンションメンバの車幅方向の内側に配置されるトンネルリインホースメントを有し、サスペンションメンバの後部が車体の左右一対のサイドメンバおよび左右一対のトンネルリインホースメントに車幅方向の4点で結合されており、サスペンションメンバの後部を少なくともトンネルリインホースメントに結合する部材として、サスペンションメンバ側の前部が、車幅方向に広がる扇状の結合部材を備えており、又は、車幅方向に開いて分岐するV字状の結合部材を備えており、結合部材は、車幅方向の外部部位に形成されて車体の前後方向に延びる外側骨格部と、車幅方向の内側部位に形成されて前部が車幅方向の内側に向かって斜めに延びる内側骨格部とを有することを、特徴とする車体下部構造。
第2の発明に係る車体下部構造では、車両の前面衝突時にその前面衝突荷重が車両の前方からサスペンションメンバに入力されると、サスペンションメンバがその衝突荷重を車体下部の左右一対のサイドメンバおよび左右一対のトンネルリインホースメントに的確に分散して伝達する。
第2の発明の車体下部構造において、サスペンションメンバは、面板状であってもよいし、車体の前方へ扇状に展開して延びる荷重伝達ビームを内側に有する枠状であってもよい。
また、第2の発明の車体下部構造においては、サスペンションメンバの後部を少なくともトンネルリインホースメントに結合する部材として、サスペンションメンバ側の前部が車幅方向に拡がる扇状の結合部材、または、サスペンションメンバ側の前部が車幅方向に開いて分岐するV字状の結合部材を備えているのが好ましい。
ここで、扇状の結合部材またはV字状の結合部材は、車幅方向の外側部位に形成されて車体の前後方向に延びる外側骨格部と、車幅方向の内側部位に形成されて前部が車幅方向の内側に向かって斜めに延びる内側骨格部とを有しているのが好ましく、内側骨格部は、車体前部の左右方向中央部から左右の片側に亘る領域に向かって前部が斜め前方に延びているのが好ましい。
この場合、車両の前面衝突荷重が車幅方向の片側に集中した際には、車幅方向の片側寄りに配置された一方の扇状結合部材またはV字状結合部材の外側骨格部が少なくとも片側のトンネルリインホースメントに前面衝突荷重を分散して伝達すると共に、車幅方向の反対側寄りに配置された他方の扇状結合部材またはV字状結合部材の内側骨格部が少なくとも反対側のトンネルリインホースメントに前面衝突荷重を分散して伝達する。
本願の第1の発明に係る車体下部構造によれば、パワーユニットに入力される前面衝突荷重を衝突荷重伝達部材が少なくとも3点の荷重受点でパワーユニットの車幅方向の両側部分から受けるため、車両の前面衝突荷重が車幅方向の片側に集中した際においても、パワーユニットに不用意な回転力を発生させることなく、パワーユニットに入力される前面衝突荷重を車体下部の複数本の前後骨格部に的確に分散して伝達することができ、前後骨格部の剛性を確保することができる。その結果、パワーユニットが車室側に押し込まれて車室の前部が押し潰される事態を未然に防止することが可能となる。
また、本願の第2の発明に係る車体下部構造によれば、サスペンションメンバの後部が車体の左右一対のサイドメンバおよび左右一対のトンネルリインホースメントに車幅方向の4点で結合されているため、車両の前面衝突荷重が車幅方向の片側に集中した際においても、その前面衝突荷重をサスペンションメンバの後部から車体下部の前後骨格部である左右一対のサイドメンバおよび左右一対のトンネルリインホースメントに的確に分散して伝達することができ、前後骨格部の剛性を確保することができる。その結果、前面衝突荷重により車室の前部が押し潰される事態を未然に防止することが可能となる。
図1は本発明の第1実施形態に係る車体下部構造を車体の前側下方から見て示す斜視図である。 図2は図1に示したパワーユニットおよび車輪を除いた状態で示す図1に対応する斜視図である。 図3は図1および図2に示した衝突荷重伝達部材としてのサブフレームを前側上方から見て示す斜視図である。 図4は一実施形態に係る車体下部構造による車両の前面オフセット衝突荷重の伝達状況を示す図1に対応した斜視図である。 図5は図4に示した車両の前面オフセット衝突荷重の伝達状況を車体の下方から見て示す車体下部構造の底面図である。 図6は図5に示したエンジン横置きタイプのパワーユニットをエンジン縦置きタイプのパワーユニットに変更した第1実施形態の変形例を示す図5に対応した底面図である。 図7は第2実施形態に係る車体下部構造を車体の下方から見て示す底面図である。 図8は図7に示した左側結合部材を車体の下方から見て示す部分斜視図である。 図9は図7に示した右側結合部材の断面図であって、(a)は図7のa−a線に沿う断面図、(b)は図7のb−b線に沿う断面図、(c)は図7のc−c線に沿う断面図である。 図10は図7に示した左側結合部材の内側骨格部の傾斜状態を説明する図7に対応した底面図である。 図11は第2実施形態の車体下部構造における前面衝突荷重の伝達状況を車体の下方から見て示す図7に対応した底面図である。 図12は従来構造の車体下部構造における前面衝突荷重の伝達状況を車体の下方から見て示す図11に対応した底面図である。 図13は図7に示した左側結合部材および右側結合部材の変更例を示す図8に対応した部分斜視図である。 図14は図13に示した左側結合部材の拡大斜視図である。 図15は図13のXV−XV線に沿う部分縦断面図である。
符号の説明
1…パワーユニット、1A…エンジン、1B…トランスミッション、1C…左側ドライブシャフト、1D…右側ドライブシャフト、1E…左側荷重伝達突部、1F…右側荷重伝達突部、2…フロアパネル、3…サイドシル、4…フロントサイドメンバ、4A…リヤ部、4B…フロント部、4C…キック部、5…トンネルリインホースメント、6A…左前輪、6B…右前輪、7…サブフレーム、7A…前側クロスビーム、7B…後側クロスビーム、7B1〜7B4…締結ボルト、7C…左側ビーム、7D…右側ビーム、7E…エンジンリヤマウント、7F…左側連結アーム、7G…右側連結アーム、7H…左側ストッパ、7I…右側ストッパ、7J1…左側の荷重伝達ビーム、7J2…右側の荷重伝達ビーム、7J3…中間部左側の荷重伝達ビーム、7J4…中間部右側の荷重伝達ビーム、8…バンパリインホースメント、9…サスペンションメンバ、10…左側結合部材、11…右側結合部材、12…左側結合部材。
以下、図面を参照して本発明に係る車体下部構造の最良の実施形態を説明する。本発明の第1実施形態に係る車体下部構造は、車両が他車両や電柱などの構造物に前面衝突した際に、その前面衝突荷重を車体下部の複数本の前後骨格部に確実に伝達できるように構成されたものであり、例えば図1に示すように、パワーユニット1が車体前部に配置された車両に適用される。
ここで、第1実施形態の車体下部構造は、図1および図2に示すように、車室の下部を構成するフロアパネル2にそれぞれ結合されて車体の前後方向に延びる閉断面構造のそれぞれ左右一対のサイドシル3,3、フロントサイドメンバ4,4およびトンネルリインホースメント5,5を前後骨格部として備えている。
左右2本のサイドシル3,3は、フロアパネル2の車幅方向(車体の左右方向)の両側部に結合されてその部分を補強している。また、左右2本のトンネルリインホースメント5,5は、フロアパネル2の車幅方向中間部の下面に結合されてその部分を補強している。そして、左右2本のフロントサイドメンバ4,4は、そのリヤ部4A,4Aがサイドシル3,3とトンネルリインホースメント5,5との間に配置されてフロアパネル2の前部の下面に結合されている。
ここで、フロントサイドメンバ4,4は、フロアパネル2に結合されたリヤ部4A,4Aから前方に突出するフロント部4B,4Bがリヤ部4A,4Aよりも上方に位置しており、中間のキック部4C,4Cがリヤ部4A,4Aから前上方に向かって傾斜している。
一方、パワーユニット1は、図示しないクランクシャフトが車幅方向に向く横置きタイプのエンジン1Aにトランスミッション1Bが一体に組み付けられたものであり、フロントサイドメンバ4,4のフロント部4B,4Bの間に配置されている。
パワーユニット1の本体の直後方には、トランスミッション1Bの後部から左方に突出して左前輪6Aを駆動する左側ドライブシャフト1Cと、トランスミッション1Bの後部から右方に突出して右前輪6Bを駆動する右側ドライブシャフト1Dとが配置されている(図1参照)。
ここで、第1実施形態の車体下部構造は、車両の前面衝突の際にパワーユニット1に入力される前面衝突荷重を受け、その前面衝突荷重を車体下部の前後骨格部であるフロントサイドメンバ4,4およびトンネルリインホースメント5,5に伝達するように構成されたサブフレーム(サスペンションメンバ)7を衝突荷重伝達部材として備えている。
サブフレーム7は、図1〜図3に例示するような横長の枠状に形成されており、それぞれ閉断面に形成された前側クロスビーム7A、後側クロスビーム7B、左側ビーム7Cおよび右側ビーム7Dを有する。このサブフレーム7の左側ビーム7Cには、左前輪6Aのサスペンション装置を構成する左側ロアアーム(図示省略)が枢支され、右側ビーム7Dには、右前輪6Bのサスペンション装置を構成する右側ロアアーム図示省略)が枢支されている。
また、サブフレーム7の前側クロスビーム7Aの車幅方向中央部付近には、パワーユニット1の後部を支持するためのエンジンリヤマウント7Eが前方に突出して設けられている(図1参照)。そして、このエンジンリヤマウント7Eと、左右のフロントサイドメンバ4,4のフロント部4B,4Bに設けられた左右のエンジンサイドマウント(図示省略)との3点でパワーユニット1が支持されている。
ここで、サブフレーム7の前側クロスビーム7Aには、その左右両端部分から上方に立上がり、その上端部がフロントサイドメンバ4,4のフロント部4B,4Bの後部付近に締結される左右一対の連結アーム7F,7Gと、この連結アーム7F,7Gとエンジンリヤマウント7Eとの間に配置されて上方に突出する左右一対のストッパ7H,7Iとが一体に形成されている。
左右一対の連結アーム7F,7Gは、パワーユニット1のトランスミッション1Bの後部から突出する左右のドライブシャフト1C,1Dの直後方に臨んでそれぞれ配置されており、パワーユニット1の車幅方向の両側部分から車両の前面衝突荷重を受ける2つの荷重受点を構成している。
また、左右一対のストッパ7H,7Iは、パワーユニット1の本体の直後方に臨んでそれぞれ配置されており、パワーユニット1の車幅方向の中間部分から車両の前面衝突荷重を受ける2つの荷重受点を構成している。そして、パワーユニット1の後部を支持するエンジンリヤマウント7Eがパワーユニット1の車幅方向の中間部分からの車両の前面衝突荷重を受ける他の荷重受点を構成している(図1参照)。
一方、サブフレーム7の後側クロスビーム7Bは、左右両端部分が左右一対の締結ボルト7B1,7B2を介してフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aの前部にそれぞれ締結され、また、中間部分が左右一対の締結ボルト7B3,7B4を介してトンネルリインホースメント5,5の前部にそれぞれ締結されている。そして、これらの締結ボルト7B1〜7B4がパワーユニット1からサブフレーム7に入力される車両の前面衝突荷重を車体下部の4本の前後骨格部に伝達するための4つの荷重伝達点を構成している。
ここで、サブフレーム7の前側クロスビーム7Aと後側クロスビーム7Bとの間には、車体の前方へ扇状に展開して延びる4本の荷重伝達ビーム7J1〜7J4が平面視W字状をなして一体に形成されている。そのうち、左側の荷重伝達ビーム7J1は、パワーユニット1から左側の連結アーム7F付近に入力される前面衝突荷重を左側のトンネルリインホースメント5に伝達するための荷重伝達経路を構成するように、前側クロスビーム7Aの左端部付近と、後側クロスビーム7Bの締結ボルト7B3による締結部付近との間に架設されている。
同様に、右側の荷重伝達ビーム7J2は、パワーユニット1から右側の連結アーム7G付近に入力される前面衝突荷重を右側のトンネルリインホースメント5に伝達するための荷重伝達経路を構成するように、前側クロスビーム7Aの右端部付近と、後側クロスビーム7Bの締結ボルト7B4による締結部付近との間に架設されている。
一方、中間部の左側の荷重伝達ビーム7J3は、パワーユニット1からエンジンリヤマウント7E付近に入力される前面衝突荷重を左側のトンネルリインホースメント5に伝達するための荷重伝達経路を構成するように、前側クロスビーム7Aの中央部付近と、後側クロスビーム7Bの締結ボルト7B3による締結部付近との間に架設されている。
同様に、中間部の右側の荷重伝達ビーム7J4は、パワーユニット1からエンジンリヤマウント7E付近に入力される前面衝突荷重を右側のトンネルリインホースメント5に伝達するための荷重伝達経路を構成するように、前側クロスビーム7Aの中央部付近と、後側クロスビーム7Bの締結ボルト7B4による締結部付近との間に架設されている。
ここで、サブフレーム7の左側ビーム7Cは、パワーユニット1から左側連結アーム7F付近に入力される前面衝突荷重を左側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aに締結ボルト7B1を介して伝達する荷重伝達経路を構成している。同様に、サブフレーム7の右側ビーム7Dは、パワーユニット1から右側連結アーム7G付近に入力される前面衝突荷重を右側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aに締結ボルト7B2を介して伝達する荷重伝達経路を構成している。
このため、パワーユニット1から左側連結アーム7F付近に入力される前面衝突荷重は、左側ビーム7Cの経路により、締結ボルト7B1を介して左側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aに分散して伝達されると共に、左側の荷重伝達ビーム7J1の経路により、締結ボルト7B3を介して左側のトンネルリインホースメント5に分散して伝達される。
同様に、パワーユニット1から右側連結アーム7G付近に入力される前面衝突荷重は、右側ビーム7Dの経路により、締結ボルト7B2を介して右側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aに分散して伝達されると共に、右側の荷重伝達ビーム7J2の経路により、締結ボルト7B4を介して右側のトンネルリインホースメント5に分散して伝達される。
また、パワーユニット1からエンジンリヤマウント7E付近に入力される前面衝突荷重は、中間部の左側の荷重伝達ビーム7J3の経路により、締結ボルト7B3を介して左側のトンネルリインホースメント5に分散して伝達されると共に、中間部の右側の荷重伝達ビーム7J4の経路により、締結ボルト7B4を介して右側のトンネルリインホースメント5に分散して伝達される。
以上のように構成された第1実施形態の車体下部構造では、車両が他車両等に前面衝突し、その前面衝突荷重がパワーユニット1に入力されてパワーユニット1が後方に移動すると、サブフレーム7のエンジンリヤマウント7Eが荷重受点としてパワーユニット1の車幅方向の中間部分から入力される前面衝突荷重を受ける。
そして、パワーユニット1がさらに後方に移動すると、左右のドライブシャフト1C,1Dがサブフレーム7の左右一対の連結アーム7F,7Gに衝突することで、この連結アーム7F,7Gが荷重受点としてパワーユニット1の車幅方向の両側部分から入力される前面衝突荷重を受ける。
また、パワーユニット1の車幅方向の中間部分がサブフレーム7の左右一対のストッパ7H,7Iに衝突することで、このストッパ7H,7Iが荷重受点としてパワーユニット1の車幅方向の中間部分から入力される前面衝突荷重を受ける。このため、パワーユニット1に不用意な回転力が発生するのが抑制される。
ここで、サブフレーム7のエンジンリヤマウント7Eおよびストッパ7H,7Iに入力される前面衝突荷重は、前側クロスビーム7Aの幅方向中央部から中間部の左右の荷重伝達ビーム7J3,7J4の経路により、締結ボルト7B3,7B4を介して左右のトンネルリインホースメント5,5に分散して伝達される。
また、サブフレーム7の左側連結アーム7Fに入力される前面衝突荷重は、左側ビーム7Cの経路により、締結ボルト7B1を介して左側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aに分散して伝達されると共に、左側の荷重伝達ビーム7J1の経路により、締結ボルト7B3を介して左側のトンネルリインホースメント5に分散して伝達される。
同様に、サブフレーム7の右側連結アーム7Gに入力される前面衝突荷重は、右側ビーム7Dの経路により、締結ボルト7B2を介して右側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aに分散して伝達されると共に、右側の荷重伝達ビーム7J2の経路により、締結ボルト7B4を介して右側のトンネルリインホースメント5に分散して伝達される。
ここで、例えば図4および図5に示すように、車両の右側前面が他車両やポール等の道路構造物にオフセット衝突してバンパリインホースメント8と共にパワーユニット1が後方に移動する場合には、パワーユニット1からサブフレーム7に入力される右側前面のオフセット衝突荷重が右側連結アーム7Gと、エンジンリヤマウント7Eおよび左右のストッパ7H,7Iとに集中するが、この場合にも、パワーユニット1に不用意な回転力が発生するのが抑制される。
そして、右側連結アーム7Gに入力される右側前面のオフセット衝突荷重は、右側ビーム7Dと右側の荷重伝達ビーム7J2との2つの経路により、右側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aと右側のトンネルリインホースメント5とに分散して伝達される。
また、エンジンリヤマウント7Eおよび左右のストッパ7H,7Iから前側クロスビーム7Aの幅方向中央部に入力される右側前面のオフセット衝突荷重は、主として中間部の左側の荷重伝達ビーム7J3と右側の荷重伝達ビーム7J4との2つの経路により、左右のトンネルリインホースメント5,5に分散して伝達される。その際、前側クロスビーム7Aに入力される右側前面のオフセット衝突荷重の一部は、左側ビーム7Cの経路により、左側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aにも伝達される。
従って、第1実施形態の車体下部構造によれば、車両の前面衝突荷重が車幅方向の例えば右側に集中する場合においても、パワーユニット1に不用意な回転力を発生させることなく、パワーユニット1に入力される前面衝突荷重を車体下部の4本の前後骨格部、すなわち、左右のトンネルリインホースメント5,5および左右のフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aに分散して確実に伝達することができる。
そして、4本の前後骨格部である左右のトンネルリインホースメント5,5および左右のフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aが協働してパワーユニット1に入力される前面衝突荷重を受け止める結果、パワーユニット1が車室側に押し込まれて車室の前部が押し潰される事態を未然に防止することができる。
また、車両の前面衝突荷重が分散されて伝達される左右のトンネルリインホースメント5,5および左右のフロントサイドメンバ4,4は、前面衝突荷重の負荷がそれぞれ減少するため、薄肉化などの軽量化が可能となる。
なお、車両の左側前面がオフセット衝突して前面衝突荷重が車幅方向の左側に集中する場合については、車両の右側前面がオフセット衝突して前面衝突荷重が車幅方向の右側に集中する場合と同様であるため、説明を省略する。
ここで、第1実施形態の車体下部構造において、例えば、左右のフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aの間に配置されるトンネルリインホースメント5、すなわち、サブフレーム7の後側クロスビーム7Bに締結されるトンネルリインホースメント5の本数は、2本に限らず3本としてもよい。
また、サブフレーム7の後側クロスビーム7Bは、左右のサイドシル3,3にも締結することで、左右のサイドシル3,3にも車両の前面衝突荷重を分散して伝達できるように構成することができる。
さらに、パワーユニット1は、例えば図6に示すようなエンジン縦置きタイプのパワーユニット1、すなわち、図示しないクランクシャフトが車体の前後方向に向く縦置きタイプのエンジン1Aの後部にトランスミッション1Bが一体に組み付けられたパワーユニット1に変更することができる。
この場合、サブフレーム7の左右一対のストッパ7H,7Iは、エンジン1Aの左右の側面に臨む位置に配置される。これに対応して、エンジン1Aの左右の側面には、左右一対のストッパ7H,7Iに当接することで車両の前面衝突荷重をストッパ7H,7Iに伝達可能な左右一対の荷重伝達突部1E、1Fが突設される。
このようなエンジン縦置きタイプのパワーユニット1を備えた車体下部構造においては、例えば車両の右側前面がオフセット衝突してパワーユニット1が後方に移動する際、エンジン1Aの左右の側面に突設された荷重伝達突部1E、1Fがサブフレーム7側の左右一対のストッパ7H,7Iに衝突することで、パワーユニット1に不用意な回転力が発生するのが抑制される。
そして、パワーユニット1に入力された右側前面のオフセット衝突荷重は、サブフレーム7の左右一対のストッパ7H,7Iから前側クロスビーム7Aに伝達される。ここで、右側ストッパ7Iに集中するオフセット衝突荷重は、主として前側クロスビーム7Aから右側ビーム7Dと右側の荷重伝達ビーム7J2との2つの経路により、右側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aと右側のトンネルリインホースメント5とに分散して伝達される。
また、前側クロスビーム7Aの幅方向中央部に入力されるオフセット衝突荷重は、主として中間部の左側の荷重伝達ビーム7J3と右側の荷重伝達ビーム7J4との2つの経路により、左右のトンネルリインホースメント5,5に分散して伝達される。その際、オフセット衝突荷重の一部は左側ビーム7Cの経路により、左側のフロントサイドメンバ4のリヤ部4Aにも伝達される。
従って、図6に示すような車体下部構造によっても、パワーユニット1に不用意な回転力を発生させることなく、パワーユニット1に入力される前面衝突荷重を車体下部の4本の前後骨格部、すなわち、左右のトンネルリインホースメント5,5および左右のフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aに分散して確実に伝達することができる。
つぎに、図7〜図11を参照して本発明の第2実施形態に係る車体下部構造を説明する。この第2実施形態の車体下部構造は、図1に示した第1実施形態の車体下部構造におけるサブフレーム(サスペンションメンバ)7を図7に示すような面板状のサスペンションメンバ(サブフレーム)9に変更すると共に、このサスペンションメンバ9の後部を車体下部の前後骨格部に結合するための左側結合部材10および右側結合部材11を追加したものである。
なお、第2実施形態の車体下部構造におけるその他の構造部分は、第1実施形態の車体下部構造と略同様であるため、以後の説明において、略同様の構造部分については、第1実施形態の説明に使用した符号と同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
サスペンションメンバ9は、図7に示すような横長の面板状を呈する中空断面の構造物として構成されており、その左側部には、左前輪6Aのサスペンション装置を構成する左側ロアアーム12Aが枢支され、右側部には、右前輪6Bのサスペンション装置を構成する右側ロアアーム12Bが枢支される。
サスペンションメンバ9の前部は、左右一対の連結アームを介して左右のフロントサイドメンバ4,4に連結されている。例えば図8に示すように、サスペンションメンバ9の左側の前部は、左側の連結アーム7Fを介して左側のフロントサイドメンバ4のフロント部4Bの後部付近に連結されている。なお、サスペンションメンバ9の右側の前部も同様に、図示しない右側の連結アームを介して右側のフロントサイドメンバ4のフロント部の後部付近に連結されている。
サスペンションメンバ9の後部には、左右の端部から斜め後方に拡がって突出する左右一対の締結部9A,9Bが形成されている。そして、この左側締結部9Aおよび右側締結部9Bがフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aの前部にそれぞれボルト・ナットB/Nを介して締結されている。
また、図7に示すように、サスペンションメンバ9の後部における左側締結部9Aと右側締結部9Bとの間の部位は、左右一対の左側結合部材10および右側結合部材11を介して左右のトンネルリインホースメント5,5に結合されている。こうしてサスペンションメンバ9の後部が車体の左右一対のフロントサイドメンバ4,4および左右一対のトンネルリインホースメント5,5に車幅方向の4点で結合されている。
ここで、左右一対の左側結合部材10および右側結合部材11は、中空断面を有する左右対称形の長板状に形成されており、車体の下方から見た底面形状は、トンネルリインホースメント5,5側の後部からサスペンションメンバ9側の前部に向かって左右幅が車幅方向に若干拡がる幅狭の扇状を呈している。なお、これらの左側結合部材10および右側結合部材11は、必ずしも左右対称に構成されていなくても良い。
図9の(a)〜(c)は、図7の向かって左側に配置された右側結合部材11の断面形状を示している。この右側結合部材11の前端部には、図9の(a)に示すような幅広の中空断面部が前側骨格部11Aとして形成され、その前後方向中間部には、図9の(b)に示すように左右に分離された2つの中空断面部が外側骨格部11Bおよび内側骨格部11Cとして形成され、その後端部には、図9の(c)に示すような幅狭の中空断面部が後側骨格部11Dとして形成されている。
図10に示すように、右側結合部材11の外側骨格部11Bは、車幅方向の外側部位に形成されており、車体の前後方向に沿って延びている。一方、右側結合部材11の内側骨格部11Cは、車幅方向の内側部位に形成されており、その前部が車幅方向の内側に向かって斜めに延びている。なお、右側結合部材11と左右対称に形成される左側結合部材10にも、右側結合部材11の外側骨格部11Bおよび内側骨格部11Cに対応する外側骨格部10Bおよび内側骨格部10Cが形成されている。
ここで、左側結合部材10の内側骨格部10Cは、車体前部を構成するバンパリインホースメント8の左右方向中央部から右側端部に亘る領域に向かって前部が斜め前方に延びている。同様に、右側結合部材11の内側骨格部11Cは、バンパリインホースメント8の左右方向中央部から左側端部に亘る領域に向かって前部が斜め前方に延びている。
この状態において、例えば左側結合部材10の後端部のトンネルリインホースメント5に対する結合点をP、車体の左右方向の中心線をLC、結合点Pとバンパリインホースメント8の左右方向中央部とを結ぶ線分をL1、内側骨格部10Cの軸方向に沿う線分をL2、結合点Pとバンパリインホースメント8の右側端部とを結ぶ線分をL3とし、中心線LCに対する線分L1の交差角度をα、線分L2の交差角度をβ、線分L3の交差角度をγとすると、α<β<γの関係が成立している。なお、右側結合部材11においても、同様の関係が成立している。
以上のように構成された第2実施形態の車体下部構造では、車両の前面衝突時にその前面衝突荷重が例えば図11に示すように車両の右側前部からパワーユニット1に入力され、パワーユニット1が図11の紙面に対し反時計周りに回転変位しつつサスペンションメンバ9に衝突すると、サスペンションメンバ9は、その前部の左右方向中央部に白抜き矢印のように斜めに入力される前面衝突荷重をその後部から左右方向に的確に分散して車体下部に伝達する。
すなわち、サスペンションメンバ9は、白抜き矢印のように車両の前方左側から後方右側に向かって斜めに入力される衝突荷重を左右の左側締結部9Aおよび右側締結部9Bを介して左右のフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aに伝達すると共に、左右の左側結合部材10および右側結合部材11を介して左右のトンネルリインホースメント5,5に伝達する。
その際、衝突荷重が入力される車両の右側に配置された右側結合部材11は、車体の前後方向に沿って延びている外側骨格部11Bが後方の右側のトンネルリインホースメント5に衝突荷重を伝達する。一方、車両の左側に配置された左側結合部材10は、前部が車幅方向の内側に向かって斜めに延びている内側骨格部10Cが後方の左側のトンネルリインホースメント5に向かって衝突荷重を確実に伝達する。
これに対し、図12に示すような従来一般的な車体下部構造では、パワーユニット1が図12の紙面に対し反時計周りに回転変位しつつサスペンションメンバ9に衝突すると、サスペンションメンバ9は、その前部の左右方向中央部に白抜き矢印のように斜めに入力される衝突荷重を、その後部の左側締結部9Aおよび右側締結部9Bから左右のフロントサイドメンバ4,4のリヤ部4A,4Aに向かって白抜き矢印のように斜め伝達する。
このように、車両の前面衝突荷重がサスペンションメンバ9の前部の左右方向中央部に斜めに入力された際、図12に示した従来一般的な車体下部構造では、サスペンションメンバ9の左側締結部9Aおよび右側締結部9Bから左右のフロントサイドメンバ4,4に向けて前面衝突荷重が2方向に分散して斜めに伝達されるのみであるが、図11に示した第2実施形態の車体下部構造では、この2方向に加えて、左側結合部材10および右側結合部材11から左右のトンネルリインホースメント5,5に向けた2方向へも前面衝突荷重が分散して的確に伝達される。
すなわち、第2実施形態の車体下部構造によれば、車両の前面衝突荷重が車幅方向の片側に集中する場合を含めて、サスペンションメンバ9の前部に入力される車両の前面衝突荷重をサスペンションメンバ9の後部から車体下部の前後骨格部である左右一対のフロントサイドメンバ4,4および左右一対のトンネルリインホースメント5,5に効率的に分散して伝達することができる。その結果、前面衝突荷重により車室の前部が押し潰される事態を未然に防止することが可能となる。
また、このように前面衝突荷重を複数の前後骨格部に分散して伝達できるため、各前後骨格部の剛性を確保することができ、その質量増加を抑えつつ衝突安全性能を向上させることができる。
ここで、第2実施形態の車体下部構造において、図7に示した一方の扇状の左側結合部材10は、図13に示すようなV字状の左側結合部材12に変更し、図7に示した他方のの扇状の右側結合部材11は、図13に示す左側結合部材12とは左右対称形状の左側結合部材(図示省略)に変更することができる。なお、この左側結合部材(図示省略)は、必ずしも図13に示す左側結合部材12と左右対称に構成されていなくても良い。
図13に示す左側結合部材12は、車体の下方から見た底面形状が図14に示すようなV字状とされている。この左側結合部材12の車幅方向の外側部位には外側骨格部12Bが形成され、車幅方向の外側部位に内側骨格部12Cが形成されている。また、左側結合部材12の車体前後方向の後端部には後側骨格部12Dが形成されている。
ここで、図15に示すように、左側結合部材12の外側骨格部12Bは、上下間隔の大きな中空断面に形成されており、左側結合部材12の後側骨格部12Dは、上下間隔の小さな段付きの中空断面に形成されている。なお、図示省略したが、左側結合部材12の内側骨格部12Cも外側骨格部12Bと同様に上下間隔の大きな中空断面に形成されている。
このようなV字状の左側結合部材12は、図13に示すように、後端部の後側骨格部12Dがトンネルリインホースメント5にボルト・ナットB/Nを介して締結され、外側骨格部12Bおよび内側骨格部12Cの相互に離間した前端部がサスペンションメンバ9の後部にボルト・ナットB/Nを介して締結されている。
本発明に係る車体下部構造は、前述した第1実施形態または第2実施形態に限定されるものではない、例えば図1に示したような枠構造のサブフレーム(サスペンションメンバ)7と、図7に示したような形状の左右一対の結合部材10,11とを組み合わせた構造としてもよい。

Claims (5)

  1. 車両前方から入力される衝突荷重を後方に伝達可能なサスペンションメンバを備えた車両の車体下部構造であって、
    前記サスペンションメンバの車幅方向の内側に配置されるトンネルリインホースメントを有し、
    前記サスペンションメンバの後部が車体の左右一対のサイドメンバおよび左右一対の前記トンネルリインホースメントに車幅方向の4点で結合されており、
    前記サスペンションメンバの後部を少なくとも前記トンネルリインホースメントに結合する部材として、サスペンションメンバ側の前部が、車幅方向に広がる扇状の結合部材を備えており、又は、車幅方向に開いて分岐するV字状の結合部材を備えており、
    前記結合部材は、車幅方向の外部部位に形成されて車体の前後方向に延びる外側骨格部と、車幅方向の内側部位に形成されて前部が車幅方向の内側に向かって斜めに延びる内側骨格部とを有することを、
    特徴とする車体下部構造。
  2. 前記サスペンションメンバが面板状であることを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記サスペンションメンバが枠状であって、車体の前方へ扇状に展開して延びる荷重伝達ビームを内側に有することを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
  4. 前記内側骨格部は、車体前部の左右方向中央部から左右の片側に亘る領域に向かって前部が斜め前方に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体下部構造。
  5. 車両の前部に配置されたパワーユニットに入力される車両の前面衝突荷重を受けて車体下部に配設された複数本の前後骨格部に伝達する衝突荷重伝達部材を備えた車体下部構造であって、
    前記衝突荷重伝達部材は、前記パワーユニットの車幅方向の両側部分および中間部分から車両の前面衝突荷重を受ける少なくとも3点の荷重受点を有し、車体下部の車幅方向の両側部分および中間部分に配設された少なくとも4本の前後骨格部に前面衝突荷重を伝達するための少なくとも4点の荷重伝達点を有し、前記各荷重受点から前記荷重伝達点の少なくとも2点に前面衝突荷重を分散して伝達するための複数の荷重伝達経路を有し、車両のサイドメンバより車幅方向の内側に配置される荷重伝達点を少なくとも有することを特徴とする車体下部構造。
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