JP6319672B2 - 車体の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の補強構造に関し、特に強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材を介して補強された車体の補強構造に関する。
従来より、フロアパネル、ボンネット、トランクリッド、ルーフパネル等のパネル部材は、サスペンションからの入力等によって変形し易いことが知られている。
特に、車室の底面を形成するフロアパネルは、車幅方向中間部分に車室内に突出して前後方向に延びるトンネル部が設けられているため、トンネル部を形成しない平板構造に比べて剛性が低下し、上下に変位する膜振動が増加する要因になっていた。
このフロアパネルの振動増加は、車室騒音を招くことから、乗り心地性能が低下する虞があった。
近年、炭素繊維樹脂(Carbon-Fiber-Reinforced-Plastic: CFRP)は、高比強度(強度/比重)と高比剛性(剛性/比重)、所謂軽さと強度・剛性とを併せ持つ物質特性を有するため、航空機や車両等の構造材料として広く使用に供されている。
この炭素繊維樹脂は、炭素繊維が強度等の力学的特性を分担し、母材樹脂(マトリックス)が炭素繊維間の応力伝達機能と繊維の保護機能を分担しているため、繊維方向と非繊維方向(負荷の掛かる方向)によって物性が大きく異なる異方性材料である。
これらの知見を踏まえて、本出願人は、炭素繊維樹脂を車体の補強部材として用いた技術を提案している。
特許文献1の車両用パネル構造は、四隅においてサイドシル及び第2フロアフレームに連結された減衰パネル部材を有し、この減衰パネル部材は、パネル状の合成樹脂からなる粘弾性部材と、この粘弾性部材内に埋め込まれて減衰パネル部材の四隅に固定され且つ粘弾性部材よりも高剛性で且つ長手方向に配列された炭素繊維部材により構成されている。
これにより、外部からの騒音を遮音するアンダカバーを構成しながら、アンダカバー自体に発生する膜振動を減衰している。
特許文献2の車体補強構造は、炭素繊維が長手方向に配列された状態で組み込まれた炭素繊維樹脂製の複数の帯板材の長手方向の両端部が、フロアパネルの下部で且つ前後方向及び車幅方向に離隔して配設された車体側連結部に夫々連結されている。
これにより、車体全体に発生する振動減衰を図っている。
通常、炭素繊維樹脂製帯板材に入力された振動エネルギーは、歪エネルギーと運動エネルギーに変換され、この歪エネルギーは部材内部に剪断歪として一旦蓄えられる。
その後、蓄積された歪エネルギー(剪断歪)は、運動エネルギーに再び変換される。このとき、歪エネルギーの一部が熱エネルギーに変換され、散逸される。
それ故、帯板材内部に蓄積される歪エネルギーを増大させることで、散逸される熱エネルギーを増加し、結果的に、車両の振動減衰能を増加することができる。
図10に、捩りモーメントが作用する前の炭素繊維樹脂の部分拡大図を示し、図11に、捩りモーメントが作用した後の炭素繊維樹脂の部分拡大図を示す。
図10,図11に示すように、特許文献2の車体の補強構造は、帯板材にフロアパネルの振動エネルギーに基づく捩りモーメントが作用したとき、炭素繊維Cが夫々独立して捩れ変形するため、炭素繊維C間に存在する母材Mに剪断変形が生じるものの、炭素繊維C間の母材Mが微小量であることから、炭素繊維C間の母材Mに剪断歪が増加し、これに伴って母材M内に蓄積される歪エネルギーが増加されている。
特開2015−174611号公報 特願2015−186256号
乗員の乗り心地に対して影響を与える車体の挙動モードは、主に2つに分類される。
第1の車体モードは、車体捩りモードである。
この車体捩りモードは、車両旋回時における車体中心軸回りの捩りモーメントに基づく位相遅れに起因した車体全体の捩れ変位運動であり、剛性に関連した車体モードである。
第2の車体モードは、膜振動モードである。
この膜振動モードは、路面上に存在する突起物の乗り上げ時や荒れた路面の走行時におけるフロアパネルによる上下変位運動であり、振動に関連した車体モードである。
特許文献2の車体補強構造は、左右1対のトンネルサイドフレームを車幅方向に連結する帯板材によって車体全体に発生する車体捩りモードを抑制しつつ、合わせて、トンネルサイドフレームとフロアフレームとを車幅方向に連結する帯板材によってフロアパネルに発生する膜振動モードについても抑制を図っている。
しかし、炭素繊維樹脂は、捩れ損失係数が曲げ損失係数の約3倍の値を有する異方性材料であるため、特許文献2の車体補強構造の帯板材の保有する振動減衰能力(歪エネルギー蓄積能力)を更に高める余地がある。
特許文献2のトンネルサイドフレームとフロアフレームとを連結する帯板材は、フロアパネルと略同様の挙動で変形するため、フロアパネルと略同様の捩り変形と帯板材に直交する面直方向への面外変形とが発生している。
それ故、帯板材を構成する炭素繊維樹脂が材料自身の物理的性質として高い歪エネルギー蓄積能力を保有していても、帯板材が、フロアパネル(或いはフロアパネルに連結されたフレーム部材)と同じ変形挙動を行う場合には、この挙動に伴う捩り変形に対応した量の歪エネルギーしか帯板材の内部に蓄積することができず、帯板材の保有する振動減衰能力を有効に活用することができない。
本発明の目的は、強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材の振動減衰能力を有効に活用可能な車体の補強構造等を提供することである。
請求項1の発明は、フロアパネルと、このフロアパネルの車幅方向中間部分に車室側に突出形成されたトンネル部と、このトンネル部の車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第1フレームと、これら1対の第1フレームの車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第2フレームと、車幅方向内側端部分が車幅方向一側の前記第1フレームに連結され且つ車幅方向外側端部分が車幅方向一側の前記第2フレームに連結された強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材とを備えた車体の補強構造において、前記帯板材は、前記第1,第2フレーム間において前後方向に対して直交方向に延びるように形成されると共に合成樹脂内で前後方向に対して直交方向に延びるように配列された前記強化材としての複数の炭素繊維を有し、前記帯板材に、前記車幅方向内側端部分に重複した前記第1フレームの重複部分の変位に追従して変位する第1変位追従部と、前記車幅方向外側端部分に重複した前記第2フレームの重複部分の変位に追従して変位する第2変位追従部とが設けられ、前記第1変位追従部と第2変位追従部が、前後方向軸に対して非対称になるように形成されたことを特徴としている。
この構成によれば、帯板材は、前記第1,第2フレーム間において前後方向に対して直交方向に延びるように形成されると共に合成樹脂内で前後方向に対して直交方向に延びるように配列された前記強化材としての複数の炭素繊維を有するため、帯板材の前後方向に対して直交方向の剛性を高めつつ、振動減衰性能を高くすることができる。
帯板材に、前記車幅方向内側端部分に重複した前記第1フレームの重複部分の変位に追従して変位する第1変位追従部と、前記車幅方向外側端部分に重複した前記第2フレームの重複部分の変位に追従して変位する第2変位追従部とが設けられるため、帯板材に第1フレームと第2フレームの変形挙動を発生させることができる。
第1変位追従部と第2変位追従部が、前後方向軸に対して非対称になるように形成されているため、第1フレームと第2フレームの角度変位に起因して帯板材に発生する面外変形を捩り変形に変換することができ、帯板材に蓄積される歪エネルギーを増すことができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1,第2変位追従部は、前記車幅方向内側端部分及び車幅方向外側端部分を前記第1,第2フレームに対して夫々押圧する第1,第2押圧部材を有することを特徴としている。
この構成によれば、簡単な構成で第1,第2変位追従部の前後長の差を大きく設定することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記第2押圧部材の前後長が、前記第1押圧部材の前後長よりも大きく設定されたことを特徴としている。
この構成によれば、角度変位の大きな車幅方向内側の第1変位追従部の前後長を第2変位追従部の前後長よりも小さくすることができ、構造上の優位性を維持しつつ、帯板材の捩り変形を増大することができる。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記第1,第2変位追従部は、前後方向にオフセットした位置に形成されたことを特徴としている。
この構成によれば、第1,第2変位追従部の前後長が同じ場合であっても、帯板材の捩り変形を増大することができる。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1項の発明において、前記第1フレームが左右1対のトンネルサイドフレームであり、前記第2フレームが左右1対のフロアフレームであることを特徴としている。
この構成によれば、フロアパネルの振動減衰を能率的に図ることができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記帯板材として、左右1対のトンネルサイドフレームと左右1対のフロアフレームを夫々連結するように左右1対の帯板材が設けられ、前記左右1対の帯板材は、車幅方向内側端部を連結する連結補強部を介して一体形成されたことを特徴としている。
この構成によれば、トンネル部の車幅方向両端部を連結することにより、車体捩りモードに起因したトンネル部の車幅方向の開き挙動を抑制しつつ、フロアパネルの膜振動モードを減衰することができる。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1項の発明において、前記第1フレームが左右1対のトンネルサイドフレームであり、前記第2フレームが左右1対のサイドシルであることを特徴としている。
この構成によれば、トンネルサイドフレームとサイドシルの面角度差が大きいため、歪エネルギーを増すことができ、一層振動減衰性能を高くすることができる。
請求項8の発明は、フロアパネルと、このフロアパネルの車幅方向中間部分に車室側に突出形成されたトンネル部と、このトンネル部の車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第1フレームと、これら1対の第1フレームの車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第2フレームと、車幅方向内側端部分が車幅方向一側の前記第1フレームに連結され且つ車幅方向外側端部分が車幅方向一側の前記第2フレームに連結された強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材とを備えた車体の補強構造において、前記帯板材に、前記車幅方向内側端部分に重複した前記第1フレームの重複部分の変位に追従して変位する第1変位追従部と、前記車幅方向外側端部分に重複した前記第2フレームの重複部分の変位に追従して変位する第2変位追従部とが設けられ、前記第1変位追従部と第2変位追従部が、前後方向軸に対して非対称になるように形成され、前記第1,第2変位追従部は、前記車幅方向内側端部分及び車幅方向外側端部分を前記第1,第2フレームに対して夫々押圧する第1,第2押圧部材を有し、前記第2押圧部材の前後長が、前記第1押圧部材の前後長よりも大きく設定されたことを特徴としている。
この構成によれば、基本的に、請求項1〜3の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の車体の補強構造によれば、強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材の歪エネルギー蓄積能力を十分に発揮させることにより、フロアパネルの振動減衰能を向上することができる。
実施例1に係る車両を斜め下方から視た図である。 車室内を斜め後方から視た図である。 車両の部分底面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 帯板部の拡大図である。 解析結果を示すトンネルサイドフレームの縦断面図である。 解析結果を示すフロアフレームの縦断面図である。 実施例2に係る図5相当図である。 実施例3に係る図5相当図である。 捩りモーメントが作用する前の炭素繊維樹脂の部分拡大図である。 捩りモーメントが作用した後の炭素繊維樹脂の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両の下部車体構造に適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
尚、図において、矢印Fは前方を示し、矢印Lは左方を示し、矢印Uは上方を示すものとして説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図7に基づいて説明する。
まず、車両Vの全体構成について説明する。
図1,図2に示すように、車両Vは、モノコック式ボディで構成され、車室Rの底面を形成するフロアパネル1と、このフロアパネル1の前端部分から上方へ立ち上がるように形成され且つエンジンルームEと車室Rとを仕切るダッシュパネル2と、このダッシュパネル2から前方に延びる左右1対のフロントサイドフレーム3と、フロアパネル1の後端側部分から後方に延びる左右1対のリヤサイドフレーム4等を備えている。
また、この車両Vは、フロアパネル1の左右両端部に配設された左右1対のサイドシル5と、これら1対のサイドシル5の前端部から上方に延びる左右1対のヒンジピラー6と、1対のサイドシル5の中間部から上方に延びる左右1対のセンタピラー7と、1対のヒンジピラー6の上端部から後方上がり傾斜状に後方に延びる左右1対のフロントピラー8と、これら1対のフロントピラー8の後端部から後方に延び且つ1対のセンタピラー7の上端部に夫々連結された左右1対のルーフサイドレール9等を備えている。
次に、フロアパネル1について説明する。
図1〜図4に示すように、フロアパネル1は、平面視にて略矩形状に形成され、車幅方向中央部分に、前後に延び且つ車室Rに向けて突出したトンネル部10を備えている。
トンネル部10の左右両端部には、前後に延びる左右1対の断面略ハット状のトンネルサイドフレーム11(第1フレーム)が設けられ、このトンネルサイドフレーム11はフロアパネル1の下面と協働して略平行状に前後に延びる断面略矩形状の閉断面を構成している。
左右1対のサイドシル5と左右1対のトンネルサイドフレーム11との間には、前後に延びる断面略ハット状のフロアフレーム12(第2フレーム)が夫々設けられている。
このフロアフレーム12は、後側程車幅方向外側に移行するように配設され、フロアパネル1の下面と協働して前後に延びる断面略矩形状の閉断面を構成している。
フロアフレーム12の前端部は、フロントサイドフレーム3の後端部に連結され、後端部はリヤサイドフレーム4の前端部に連結されている。
トンネルサイドフレーム11及びフロアフレーム12の閉断面内には、後述する第1〜第3ブレース部材17,18,20を固定するための複数のナットn1,n2が収容され、各々の底壁部に溶接にて固着されている。
フロアパネル1は、車室R内にトンネル部10を跨いで左右に延びるクロスメンバ13,14を備えている。これらクロスメンバ13,14は、断面略ハット状に夫々形成され、トンネル部10の側壁部からサイドシル5の側壁部に亙ってフロアパネル1の上面と協働して左右に延びる断面略矩形状の閉断面を夫々構成している。
クロスメンバ13は、ヒンジピラー6とセンタピラー7との中間部に対応する位置に配置され、クロスメンバ13の前側壁部には、フロアフレーム12の前端側部分にフロアパネル1を介在させて接合された上側フレーム15の後端部が連結されている。
クロスメンバ14は、クロスメンバ13に略平行状に配設され、センタピラー7に対応する位置に配置されている。
車室R内には、左右1対の前側シート(図示略)が搭載されている。各シートは、シートの強度・剛性を確保するためのシートフレーム(図示略)を夫々備え、左右1対のシートレール16によって前後方向にスライド移動可能に夫々支持されている。
図2に示すように、1対のシートレール16のうち車幅方向外側のシートレール16は、前端部分がクロスメンバ13の車幅方向外側部分に固定され、後端部分がクロスメンバ14の車幅方向外側部分に固定されている。同様に、1対のシートレール16のうち車幅方向内側のシートレール16は、前端部分がクロスメンバ13の車幅方向内側部分に固定され、後端部分がクロスメンバ14の車幅方向内側部分に固定されている。
フロアパネル1の下側には、第1ブレース部材17と、第2ブレース部材18と、第3ブレース部材20が配設されている。
図1,図3に示すように、第1ブレース部材17は、トンネルサイドフレーム11の前端側部分からクロスメンバ13に対応する位置に亙ってトンネル部10の下側領域を塞ぐように左右1対のトンネルサイドフレーム11を連結する鋼板製板状補強部材(トンネルメンバとも言われる)である。
第2ブレース部材18は、クロスメンバ14の周辺位置のトンネル部10の下側領域を塞ぐように左右1対のトンネルサイドフレーム11を連結する鋼板製板状補強部材である。
次に、第3ブレース部材20について説明する。
図1,図3〜図5に示すように、第3ブレース部材20は、左右1対のトンネルサイドフレーム11の底壁部と左右1対のフロアフレーム12の底壁部とを取付座面として夫々左右に連結するように左右に延びる6角形状の板状補強部材に構成されている。
この第3ブレース部材20は、炭素繊維を強化材とした炭素繊維樹脂(CFRP)を成形(例えばホットプレス等)することによって形成されている。
炭素繊維は、第3ブレース部材20の左右方向の一端から他端に亙って連続して第3ブレース部材20の長さ方向に一様に延びる単繊維(フィラメント)が所定数(例えば12k)束ねられた繊維束(トウ)で構成されている。炭素繊維の単繊維の直径は、例えば7〜10μmである。第3ブレース部材20の母材には、例えば熱硬化性エポキシ系合成樹脂が使用されている。
第3ブレース部材20は、1対のトンネルサイドフレーム11と1対のフロアフレーム12とを夫々連結する左右1対の5角形状の帯板部21(帯板材)と、これら1対の帯板部21の車幅方向内側端部同士を連結する四角形状の連結補強部22とを一体的に備えている。第3ブレース部材20は、1対の帯板部21を夫々ボルト締結することにより車体に対して固着されている。
尚、1対の帯板部21は、左右対称構造であるため、以下、左側の帯板部21について主に説明する。
図5に示すように、左側帯板部21は、フロアフレーム12の底壁部に重複する左端部分の前後長がトンネルサイドフレーム11の底壁部に重複する右端部分の前後長よりも短くなるように形成されている。
図4,図5に示すように、帯板部21の左端部分は、前後1対のワッシャw2に夫々挿通された前後1対のボルトb2によってフロアフレーム12の底壁部に設けられた1対のナットn2に締結固定され、右端部分は、ワッシャw1に挿通されたボルトb1によってトンネルサイドフレーム11の底壁部に設けられたナットn1に締結固定されている。
ボルトb1及びワッシャw1は、前側のボルトb2及びワッシャw2に対応した前後方向位置に配設されている。これにより、ボルトb1及びワッシャw1を後側のボルトb2及びワッシャw2に対応した前後方向位置に配設したときに比べて、ボルトb1,b2間の引張応力を低減している。
ここで、ボルトb1及びワッシャw1が第1押圧部材に相当し、1対のボルトb2及び1対のワッシャw2が第2押圧部材に相当している。
帯板部21のワッシャw1に当接する部分及び近傍部分は、トンネルサイドフレーム11の底壁部に対してボルトb1の押圧力で拘束されているため、トンネルサイドフレーム11の変位に追従して変位する円状の第1変位追従部21aが形成されている。
また、帯板部21の1対のワッシャw2に当接する部分、その近傍部分及び1対のワッシャw2に挟まれた部分は、フロアフレーム12の底壁部に対してボルトb2の押圧力で拘束されているため、フロアフレーム12の変位に追従して変位する楕円状の第2変位追従部21bが形成されている。
図5に示すように、第1,第2変位追従部21a,21bは、トンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12との中間地点を通る前後方向軸Aに対して非対称になるように配設され、第2変位追従部21bの前後長が第1変位追従部21aの前後長よりも長くなるように設定されている。これにより、車体が膜振動モードのとき、帯板部21の面外変形を抑制することにより、帯板部21に対応するフロアパネル1の捩り変形よりも大きな捩り変形を帯板部21に発生させている。しかも、引張応力と捩り変形は反比例傾向があるため、引張応力を低減することにより、捩り変形を更に増大することができる。
帯板部21の捩り変形は、ボルトb1(ワッシャw1)と前側のボルトb2(ワッシャw2)とを結ぶ線を仮想捩り軸としたとき、この仮想捩り軸回りの変形である。
第1,第2変位追従部21a,21bの前後長は、両者の差異が大きい程、捩り変形を増加でき、帯板部21に蓄積する歪エネルギーを増加することができる。
好ましくは、フロアパネル1の振動減衰上、第2変位追従部21bの前後長を第1変位追従部21aの前後長の2倍以上に設定することが効果的である。
次に、本実施例の車体の補強構造における作用、効果について説明する。
作用、効果の説明に当り、膜振動モードにおける車両Vの変形挙動についてCAE(Computer Aided Engineering)による解析を行った。
まず、この解析の基本的な考え方について説明する。
車両Vの構造解析モデルを設定し、前後2対のサスペンションを振動入力源とした通常直線走行時の車体挙動を算出した。
図6及び図7に基づき、解析結果を説明する。
尚、図6は、最大下方変位時のトンネルサイドフレーム11の縦断面図を示し、図7は、最大下方変位時のフロアフレーム12の縦断面図を示している。
トンネルサイドフレーム11の変化角度は、フロアフレーム12の変化角度よりも大きく、また、トンネルサイドフレーム11の後端部の変位量αは、フロアフレーム12の後端部の変位量βよりも大きな値であった。
これは、トンネルサイドフレーム11の後端がキックアップ部で途切れている点及びトンネル部10が口開き(口閉じ)変形する点が要因であると考えられる。
以上のことから、トンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12の各々の軸心の位置関係は、車体が変形しない定常時は略平行状態であっても、車体変形時には側面視にて両者が交差するような捩れ状態であることが分かる。
それ故、フロアパネル1においてトンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12との間に相当する領域では、捩り変形と面外変形が発生している。
この車体の補強構造によれば、帯板部21に、帯板部21の車幅方向内側端部分に重複したトンネルサイドフレーム11の重複部分の変位に追従して変位する第1変位追従部21aと、帯板部21の車幅方向外側端部分に重複したフロアフレーム12の重複部分の変位に追従して変位する第2変位追従部21bとが設けられるため、帯板部21にトンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12の変形挙動、換言すれば、トンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12に連結されたフロアパネル1の変形挙動を発生させることができる。そして、第1変位追従部21aと第2変位追従部21bが、前後方向軸Aに対して非対称になるように形成されているため、トンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12の角度変位に起因して帯板部21に発生する面外変形(曲げ変形)を捩り変形に変換することができ、帯板部21に蓄積される歪エネルギーを増すことができる。
つまり、トンネルサイドフレーム11に対する拘束領域を減少させることにより、トンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12の角度変位に起因する帯板部21の変形のうち、曲げ変形としての面外変形を減少させ、これにより帯板部21の捩り変形を増加させることができるため、帯板部21に蓄積される歪エネルギーを増加し、結果的に、フロアパネル1の振動(膜振動モード)を減衰している。
第1,第2変位追従部21a,21bは、帯板部21の車幅方向内側端部分及び車幅方向外側端部分をトンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12に対して夫々押圧する第1,第2押圧部材b1及びw1,b2及びw2を有するため、簡単な構成で第1,第2変位追従部21a,21bの前後長の差を大きく設定することができる。
第2押圧部材b2及びw2の前後長が、第1押圧部材b1及びw1の前後長よりも大きく設定されたため、角度変位の大きな車幅方向内側の第1変位追従部21aの前後長を第2変位追従部21bの前後長よりも小さくすることができ、構造上の優位性を維持しつつ、帯板部21の捩り変形を増大することができる。
帯板部21は、合成樹脂内で帯板部21の長さ方向(左右)に延びるように配列された強化材としての複数の炭素繊維を有するため、帯板部21の長さ方向の剛性を高めつつ、振動減衰性能を高くすることができる。
第1フレームが左右1対のトンネルサイドフレーム11であり、第2フレームが左右1対のフロアフレーム12であるため、フロアパネル1の振動減衰を能率的に図ることができる。
帯板部21として、左右1対のトンネルサイドフレーム11と左右1対のフロアフレーム12を夫々連結するように左右1対の帯板部21が設けられ、左右1対の帯板部21は、車幅方向内側端部を連結する連結補強部22を介して一体形成されている。
これにより、トンネル部10の車幅方向両端部を連結することにより、車体捩りモードに起因したトンネル部10の左右方向の開き挙動を抑制しつつ、フロアパネル1の膜振動モードを減衰することができる。
第1押圧部材が、ボルト部材b1とワッシャw1であり、第2押圧部材が、1対のボルト部材b2と1対のワッシャw2であるため、第1,第2押圧部材を簡単に構成することができる。
次に、実施例2に係る第3ブレース部材20Aについて、図8に基づいて説明する。
尚、実施例1と同様の部材には、同じ符号を付している。
実施例1では、帯板部21の左端部分が前後1対のワッシャw2に夫々挿通された前後1対のボルトb2によってフロアフレーム12の底壁部に締結固定されたのに対し、実施例2では、帯板部21Aの左端部分が固定金具w3に挿通された単一ボルトb2によってフロアフレーム12の底壁部に締結固定されている。
第3ブレース部材20Aは、左右1対の帯板部21Aと、これら1対の帯板部21Aの車幅方向内側端部同士を連結する連結補強部22とを一体的に備えている。
尚、1対の帯板部21Aは、左右対称の構造であるため、以下、左側の帯板部21Aについて主に説明する。
図8に示すように、帯板部21Aの左端部分は、ワッシャw1の直径よりも前後に長い矩形状の固定金具w3の中間部分に挿通された単一のボルトb2によってフロアフレーム12の底壁部に設けられたナットn2に締結固定され、右端部分は、ワッシャw1に挿通されたボルトb1によってトンネルサイドフレーム11の底壁部に設けられたナットn1に締結固定されている。ここで、ボルトb1及びワッシャw1が第1押圧部材に相当し、ボルトb2及び固定金具w3が第2押圧部材に相当している。
帯板部21Aのワッシャw1に当接する部分及び近傍部分は、トンネルサイドフレーム11の底壁部に対してボルトb1の押圧力で拘束されているため、トンネルサイドフレーム11の変位に追従して変位する円状の第1変位追従部21aが形成されている。
また、帯板部21Aの固定金具w3に当接する部分及び近傍部分は、フロアフレーム12の底壁部に対してボルトb2の押圧力で拘束されているため、フロアフレーム12の変位に追従して変位する略矩形状の第2変位追従部21cが形成されている。
図8に示すように、第1,第2変位追従部21a,21cは、トンネルサイドフレーム11とフロアフレーム12との中間地点を通る前後方向軸Aに対して非対称になるように配設され、第2変位追従部21cの前後長が第1変位追従部21aの前後長よりも長くなるように設定されている。これにより、車体が膜振動モードのとき、帯板部21Aに対応するフロアパネル1の捩り変形よりも大きな捩り変形を発生させている。
帯板部21Aの捩り変形は、ボルトb1とボルトb2とを結ぶ線を仮想捩り軸としたとき、この仮想捩り軸回りの変形である。
以上の構成により、第1押圧部材が、ボルト部材b1とワッシャw1であり、第2押圧部材が、ボルト部材b2と固定金具w3であるため、第1,第2押圧部材を簡単に構成でき、少ない部品点数で、実施例1と同様の効果を奏することができる。
次に、実施例3に係る第3ブレース部材20Bについて、図9に基づいて説明する。
尚、実施例1と同様の部材には、同じ符号を付している。
実施例1では、帯板部21の第2変位追従部21bの前後長が第1変位追従部21aの前後長よりも長くなるように設定されたのに対し、実施例3では、帯板部21Bの第2変位追従部21eの前後長が第1変位追従部21dの前後長と同じ長さになるように設定されている。
第3ブレース部材20Bは、左右1対の矩形状の帯板部21Bと、これら1対の帯板部21Bの車幅方向内側端部同士を連結する連結補強部22とを一体的に備えている。
尚、1対の帯板部21Bは、左右対称の構造であるため、以下、左側の帯板部21Bについて主に説明する。
図9に示すように、帯板部21Bの左端部分は、前後1対のワッシャw2に夫々挿通された前後1対のボルトb2によってフロアフレーム12の底壁部に設けられた1対のナットn2に締結固定され、右端部分は、前後1対のワッシャw1に挿通された前後1対のボルトb1によってトンネルサイドフレーム11の底壁部に設けられたナットn1に締結固定されている。後側のボルトb1及びワッシャw1は、前側のボルトb2及びワッシャw2に対応した前後方向位置に配設されている。
ここで、1対のボルトb1及び1対のワッシャw1が第1押圧部材に相当し、1対のボルトb2及び1対のワッシャw2が第2押圧部材に相当している。
帯板部21Bのワッシャw1に当接する部分、その近傍部分及び1対のワッシャw1に挟まれた部分は、トンネルサイドフレーム11の底壁部に対してボルトb1の押圧力で拘束されているため、トンネルサイドフレーム11の変位に追従して変位する楕円状の第1変位追従部21dが形成されている。
また、帯板部21Bの1対のワッシャw2に当接する部分、その近傍部分及び1対のワッシャw2に挟まれた部分は、フロアフレーム12の底壁部に対してボルトb2の押圧力で拘束されているため、フロアフレーム12の変位に追従して変位する楕円状の第2変位追従部21eが形成されている。
図9に示すように、第1,第2変位追従部21d,21eは、前後方向にオフセットするように配設され、第1変位追従部21dの前後長と第2変位追従部21eの前後長が同じ長さに設定されている。
これにより、車体が膜振動モードのとき、帯板部21Bに対応するフロアパネル1の捩り変形よりも大きな捩り変形を帯板部21Bに発生させている。
帯板部21Bの捩り変形は、後側のボルトb1と前側のボルトb2とを結ぶ線を仮想捩り軸としたとき、この仮想捩り軸回りの変形である。
尚、実施例3では、後側のボルトb1と前側のボルトb2とが左右方向に隣り合う例を説明したが、前後方向において後側のボルトb1と前側のボルトb2とが離隔するように第1,第2変位追従部21d,21eを設定しても良い。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、構造上の優位性を考慮して、車幅方向内側の第1変位追従部の前後長が車幅方向外側の第2変位追従部の前後長よりも小さい例を説明したが、少なくとも何れか一方の変位追従部が仮想捩り軸に対して交差する位置関係に配置されれば良く、仕様に応じて車幅方向内側の第1変位追従部の前後長が車幅方向外側の第2変位追従部の前後長よりも大きくなるように構成しても良い。この場合、設計自由度の増加を図れると共に、振動減衰能の観点では、実施例1,2と同様の効果を奏することができる。
2〕前記実施形態においては、第1,第2変位追従部の前後長を同じ長さに設定した場合、第1変位追従部を第2変位追従部よりも前側位置に配設した例を説明したが、少なくとも、仮想捩り軸に対して反対の位置関係に配置されれば良く、第1変位追従部を第2変位追従部よりも後側位置に配設しても良い。この場合、振動減衰能の観点では、実施例3と同様の効果を奏することができる。
3〕前記実施形態においては、第3ブレース部材は、左右1対の矩形状の帯板部と、これら1対の帯板部の車幅方向内側端部同士を連結する連結補強部とを一体的に備え、長手方向に一様に延びる炭素繊維を含有した例を説明したが、少なくとも強化材が組み込まれた合成樹脂で構成されていれば良く、タルクやガラス繊維等通常強化材として用いられるものであれば何れの強化材であっても用いることができる。
また、強化材として炭素繊維を用いる場合、長繊維又は短繊維何れであっても採用することができ、炭素繊維の配向方向について、少なくとも捩りモーメントによって歪エネルギーを蓄積可能であれば長手方向に限るものではない。
4〕前記実施形態においては、トンネルサイドフレームとフロアフレームとを連結する左右1対の帯板部の例を説明したが、トンネルサイドフレームとサイドシル、又はフロアフレームとサイドシルとを連結する帯板部を形成しても良い。
即ち、トンネル部と、前後に延びる複数のフレームとを備えた車両では、車幅方向内側のフレームが車幅方向外側のフレームよりも角度変位に起因した上下振動が大きいことから、車幅方向内側のフレームと車幅方向外側のフレームとを連結し、車幅方向内側の変位追従部よりも車幅方向外側の変位追従部を長くすることで振動減衰効果を奏することができる。
また、膜振動モードのとき、トンネルサイドフレームよりもフロアフレームの面角度変化が小さく、フロアフレームよりもサイドシルの面角度変化が小さいため、トンネルサイドフレームとサイドシルとを連結する帯板部により面角度変化の差を大きくでき、帯板部に蓄積される捩り歪エネルギーを一層大きくすることができる。
連結補強部を省略して左右1対の帯板部のみを設けることも可能である。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態や各実施形態を組み合わせた形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 フロアパネル
10 トンネル部
11 トンネルサイドフレーム
12 フロアフレーム
20 第3ブレース部材
21,21A,21B 帯板部
21a,21c,21e 第1変位追従部
21b,21d 第2変位追従部
22 連結補強部

Claims (8)

  1. フロアパネルと、このフロアパネルの車幅方向中間部分に車室側に突出形成されたトンネル部と、このトンネル部の車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第1フレームと、これら1対の第1フレームの車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第2フレームと、車幅方向内側端部分が車幅方向一側の前記第1フレームに連結され且つ車幅方向外側端部分が車幅方向一側の前記第2フレームに連結された強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材とを備えた車体の補強構造において、
    前記帯板材は、前記第1,第2フレーム間において前後方向に対して直交方向に延びるように形成されると共に合成樹脂内で前後方向に対して直交方向に延びるように配列された前記強化材としての複数の炭素繊維を有し、
    前記帯板材に、前記車幅方向内側端部分に重複した前記第1フレームの重複部分の変位に追従して変位する第1変位追従部と、前記車幅方向外側端部分に重複した前記第2フレームの重複部分の変位に追従して変位する第2変位追従部とが設けられ、
    前記第1変位追従部と第2変位追従部が、前後方向軸に対して非対称になるように形成されたことを特徴とする車体の補強構造。
  2. 前記第1,第2変位追従部は、前記車幅方向内側端部分及び車幅方向外側端部分を前記第1,第2フレームに対して夫々押圧する第1,第2押圧部材を有することを特徴とする請求項1に記載の車体の補強構造。
  3. 前記第2押圧部材の前後長が、前記第1押圧部材の前後長よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項2に記載の車体の補強構造。
  4. 前記第1,第2変位追従部は、前後方向にオフセットした位置に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体の補強構造。
  5. 前記第1フレームが左右1対のトンネルサイドフレームであり、前記第2フレームが左右1対のフロアフレームであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車体の補強構造。
  6. 前記帯板材として、左右1対のトンネルサイドフレームと左右1対のフロアフレームを夫々連結するように左右1対の帯板材が設けられ、
    前記左右1対の帯板材は、車幅方向内側端部を連結する連結補強部を介して一体形成されたことを特徴とする請求項に記載の車体の補強構造。
  7. 前記第1フレームが左右1対のトンネルサイドフレームであり、前記第2フレームが左右1対のサイドシルであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車体の補強構造。
  8. フロアパネルと、このフロアパネルの車幅方向中間部分に車室側に突出形成されたトンネル部と、このトンネル部の車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第1フレームと、これら1対の第1フレームの車幅方向外側に前後方向に延びるように形成された左右1対の第2フレームと、車幅方向内側端部分が車幅方向一側の前記第1フレームに連結され且つ車幅方向外側端部分が車幅方向一側の前記第2フレームに連結された強化材が組み込まれた合成樹脂製の帯板材とを備えた車体の補強構造において、
    前記帯板材に、前記車幅方向内側端部分に重複した前記第1フレームの重複部分の変位に追従して変位する第1変位追従部と、前記車幅方向外側端部分に重複した前記第2フレームの重複部分の変位に追従して変位する第2変位追従部とが設けられ、
    前記第1変位追従部と第2変位追従部が、前後方向軸に対して非対称になるように形成され、
    前記第1,第2変位追従部は、前記車幅方向内側端部分及び車幅方向外側端部分を前記第1,第2フレームに対して夫々押圧する第1,第2押圧部材を有し、
    前記第2押圧部材の前後長が、前記第1押圧部材の前後長よりも大きく設定されたことを特徴とする車体の補強構造。
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