JP5982843B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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本発明は、左右1対のサスペンションを支持するサブフレームを備えた車両の下部車体構造に関し、特に左右1対のフロアフレームと左右1対のトンネルロアフレームを略直線状に連結するクロスメンバを設けた車両の下部車体構造に関する。
従来より、図10に示すように、フロアパネル51の左右両端において前後方向に延びる左右1対のサイドシル50と、左右1対のフロントサイドフレームの後端からフロアパネル51の下面に沿って車体後方へ延びる左右1対のフロアフレーム52と、フロアパネル1の車幅方向中央に形成されたトンネル部51aと左右1対のフロアフレーム52との間をこれらのフロアフレーム52に沿って車体後方へ延びる左右1対のトンネルロアフレーム53を設け、左右1対のサイドシル50の前端と左右1対のフロントサイドフレームの前端とを左右1対の車幅方向に延びる外側補強部材(外側トルクボックス)54によって連結し、左右1対のフロントサイドフレームの前端と左右1対のトンネルロアフレーム53の前端とを左右1対の車幅方向に延びる内側補強部材(内側トルクボックス)55によって連結した下部車体構造は公知である。
前述した下部車体構造は、フロントサイドフレームに作用した前方からの衝撃荷重をサイドシル、フロアフレーム及びトンネルロアフレームの3つの荷重伝達経路に分散することによって車幅方向の車体剛性確保と衝突性能向上とを図っている。
この下部車体構造では、フロアパネル51の下面と協働して閉断面を構成する左右1対のフロアフレーム52と左右1対のトンネルロアフレーム53との間を内側補強部材55が閉鎖しているため、燃料パイプ、ブレーキパイプ、電力ケーブル等の配索部材はプロペラシャフトや排気管等と並設するようにトンネル部内に配置されている。
図10に示すように、車両の下部車体構造には、サスペンションの支持剛性を向上させるために、フロントサスペンション(フロントロアアーム56)を支持するサブフレーム57が設けられている。このサブフレーム57は、平面視にて枠状(井桁状)に形成され、左右1対のサイドメンバ58の途中部を車幅方向に連結する湾曲状のセンタクロスメンバ59と、左右1対のサイドメンバ58の後端部分において左側フロアフレーム連結部分52aと右側フロアフレーム連結部分52aとを車幅方向に亙って連結する湾曲状のリヤクロスメンバ60が設けられている。
特許文献1の車両の下部車体構造は、左右1対のフロアフレームと、左右1対のトンネルロアフレームと、フロントサスペンションを支持する枠状のサブフレームを備え、このサブフレームのリヤクロスメンバに、左側フロアフレームの下部と左側トンネルロアフレームの下部とを連結する左側メンバ部と、右側フロアフレームの下部と右側トンネルロアフレームの下部とを連結する右側メンバ部とを設け、フロントクロスメンバとリヤクロスメンバとの間をW字状の荷重伝達ビームによって連結している。この下部車体構造では、前方から作用した衝撃荷重を効率的に車体後方へ分散している。
また、コスト低減を狙いとして、パイプ部材を用いたサブフレームも知られている。
特許文献2の下部車体構造は、平面視にて前方に拡開したU字状パイプ部材と、このパイプ部材の左側途中部分と右側途中部分とを車幅方向にストレート状に連結する連結部材と、パイプ部材の左側後部と左側フロアフレームとを連結する左側取付部と、パイプ部材の右側後部と右側フロアフレームとを連結する右側取付部とを備えたサブフレームを設け、連結部材の中間部と左右両側の取付部とをパイプ部材よりも径の小さなV字状伝達パイプによって連結している。これにより、サスペンションの支持剛性向上とコスト低減とを図っている。
WO2009/072614号公報 特開2009−61879号公報
本発明者がサブフレームについて構造解析した結果、以下のことが判明した。
尚、図11は、サブフレームのサスペンション支持剛性に関する寄与分布図を示し、フロントロアアーム56から伝達された荷重(応力)が大きな領域程濃い色で表示している。
図11に示すように、片側のフロントロアアーム56に車幅方向内側に荷重が作用したとき、センタクロスメンバ59の前端部が入力された荷重を他の部材に分散するための伝達経路になっている。即ち、サスペンション支持剛性(荷重分散性)を高めるには、片側のフロントロアアーム56の前側連結部56aと他側のフロントロアアーム56の前側連結部56aとを最短経路にする、即ちセンタクロスメンバ59の前端部を前方へ移行してストレート状に構成する必要がある。また、比較的大きな荷重の伝達経路が、片側のフロントロアアーム56の後側連結部56bと片側のフロアフレーム連結部分52aとの間、片側のフロアフレーム連結部分52aと他側のフロントロアアーム56の前側連結部56aとの間、センタクロスメンバ59とリヤクロスメンバ60との間においてトンネルロアフレーム53の対応部分であるため、その他の部分、例えば、片側のトンネル連結部分から他側のトンネル連結部分との間等はサスペンション支持剛性にあまり寄与していないことが判明した。
また、前記のように、左右1対のサイドシルと左右1対のフロントサイドフレームとを左右1対の外側補強部材によって連結し、左右1対のフロントサイドフレームと左右1対のトンネルロアフレームとを左右1対の内側補強部材によって連結した下部車体構造は、高い車体剛性を確保することができる。しかし、燃料パイプ等の配索部材がトンネル部内側の限られたスペースにプロペラシャフト等と一緒に配置されるため、配索部材のレイアウトの自由度が制限される。しかも、排気管からの熱影響を避けるために配索部材を耐熱シールドで被覆した場合、部品点数の増加に伴うコストアップを招き、レイアウトの自由度が更に制限される虞がある。
特許文献1の下部車体構造は、左側フロアフレームの下部と左側トンネルロアフレームの下部とを連結する左側メンバ部と、右側フロアフレームの下部と右側トンネルロアフレームの下部とを連結する右側メンバ部とを設けているため、左右1対の内側補強部材を省略し、配索部材をトンネルロアフレームよりも車幅方向外側に配置することもできる。
しかし、この下部車体構造では、サスペンション支持剛性に対して寄与が少ない中央メンバ部が左側メンバ部及び右側メンバ部に一体形成されているため、車体重量が重くなる虞がある。また、左側メンバ部が車幅方向外側程車体前方へ延び、右側メンバ部が車幅方向外側程車体前方へ延びるように設置されているため、車体に対して側方から衝撃荷重が作用したとき、リヤクロスメンバに捩れ荷重が掛かり、車体剛性が低下する虞もある。
特許文献2の下部車体構造は、片側のフロントロアアームの前側連結部と他側のフロントロアアームの前側連結部とが連結部材によってストレート状に連結されている。
しかし、パイプ部材の左右両側の後部分と左右1対のフロアフレームとを連結する左右両取付部が左右1対のトンネルロアフレームに連結されていないため、サスペンション支持剛性と車体剛性との確保が十分ではない。また、サスペンション支持剛性にあまり寄与しない左側取付部と右側取付部との間が太いパイプ部材によって連結され、反対にサスペンション支持剛性に対して寄与が大きな連結部材(センタクロスメンバ)の前端中間部と左右両取付部との間が前記パイプ部材よりも径の小さなV字状伝達パイプによって連結されているため、サブフレームの重量に対してサスペンション支持剛性を高くできない虞がある。
本発明の目的は、サスペンション支持剛性及び車体剛性を向上しつつ、車重の軽量化と配索部材のレイアウトの自由度を拡大できる車両の下部車体構造を提供することである。
請求項1の車両の下部車体構造は、左右1対のフロントサイドフレームに下方から連結され且つ左右1対のサスペンションを支持するサブフレームと、前記1対のフロントサイドフレームの後端からフロアパネルに沿って車体後方に夫々延びる左右1対のフロアフレームと、これら1対のフロアフレームの車幅方向外側において前記1対のフロアフレームに沿って車体後方に夫々延びる左右1対のサイドシルと、これら1対のサイドシルの前部と前記1対のフロアフレームの前部とを夫々連結する左右1対の連結部材と、前記フロアパネルの車幅方向中央に設けられたトンネル部と前記1対のフロアフレームとの間に設けられ前記1対のフロアフレームに沿って車体後方に夫々延びる左右1対のトンネルロアフレームとを備えた車両の下部車体構造において、前記1対のフロアフレームと1対のトンネルロアフレームは、少なくとも前部において前記フロアパネルと夫々連結されてフロアパネルの下側に閉断面を構成し、前記サブフレームは、前記1対のフロアフレームの部と車幅方向内側において隣り合う前記1対のトンネルロアフレームの部とを夫々連結するパイプ状の左右1対のメンバ部と、前1対のメンバ部を連結する中央メンバ部とから構成された略直線状のクロスメンバと、前記左右1対のフロアフレームよりも車幅方向内側において前記1対のメンバ部に夫々連結された左右1対のサイドメンバと、前記クロスメンバの前側において左側アーム支持用縦メンバが連結された前記左側サイドメンバの途中部と右側アーム支持用縦メンバが連結された前記右側サイドメンバの途中部との間を直線状に連結するセンタクロスメンバと、前記1対のメンバ部と前記1対のサイドメンバの後端側部分を夫々連結する左右1対のアーム支持ブラケットとを備え、前記1対のメンバ部が中央メンバ部よりも高剛性に夫々構成され且つ車幅方向外側端部から車幅方向内側途中部まで車幅方向内側に延びると共に前記途中部から車幅方向内側程前方に移行して前記センタクロスメンバに夫々連結され、側面視にて、前記1対のメンバ部の断面積が中央メンバ部の断面積よりも大きく構成されたことを特徴としている。
この車両の下部車体構造では、サブフレームは、左側フロアフレームの下部と左側トンネルロアフレームの下部とを連結する左側メンバ部と、右側フロアフレームの下部と右側トンネルロアフレームの下部とを連結する右側メンバ部と、左側メンバ部と右側メンバ部とを連結する中央メンバ部とから構成された略直線状のクロスメンバを備えているため、車体剛性を維持しつつ、フロアフレームとトンネルロアフレームとを連結する内側補強部材を省略することができる。
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記サブフレームは平面視にて後方に拡開したV字状パイプ部材を備え、前記パイプ部材の左端部分が少なくとも前記左側フロアフレームと連結された左側メンバ部を形成し、前記パイプ部材の右端部分が少なくとも前記右側フロアフレームと連結された右側メンバ部を形成すると共に、前記中央メンバ部が鋼板製の開断面部材によって構成されたことを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記トンネル部の下面に沿った鞍型のトンネルクロスメンバと、前記左側メンバ部に連結された左側トンネルロアフレームの左側トンネル連結部分及び前記右側メンバ部に連結された右側トンネルロアフレームの右側トンネル連結部分から前記トンネルクロスメンバの前端までトンネル部の下側を補強する湾曲状のトンネル補強部材と、を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、左側メンバ部及び右側メンバ部を中央メンバ部よりも高剛性に構成したため、サスペンション支持剛性に対して寄与が少なく車体剛性に寄与する中央メンバ部をサスペンション支持剛性と車体剛性に対して寄与する左側メンバ部及び右側メンバ部よりも小さく(薄く又は細く)構成することができる。車体剛性を低下させることなく、フロアフレームとトンネルロアフレームとを連結する内側補強部材を省略できるため、燃料パイプ等の配索部材をフロアパネルとトンネルロアフレームとフロアフレームとによって構成されたスペースに配置することができる。
これにより、サスペンション支持剛性及び車体剛性を向上しつつ、車重の軽量化と配索部材のレイアウトの自由度を拡大できる。
また、左側メンバ部及び右側メンバ部の断面係数を高くし、低コストで排気管等のレイアウトの自由度拡大とサスペンション支持剛性向上とを両立することができる。
そして、クロスメンバとサイドメンバとの連結剛性を高くすることができ、サスペンション支持剛性を一層高めることができる。
求項の発明によれば、サブフレームのパイプ部材を内側補強部材として兼用できるため、部品点数を削減できると共に中央メンバ部を小さくできるため、トンネル部前部の内側スペースを拡大することができる。
請求項の発明によれば、トンネル補強部材によって中央メンバ部を小さくできるため、車体剛性を高めつつトンネル部前部の内側スペースを拡大することができる
本発明の実施例1に係る車両の下部車体構造を下方から視た平面図である。 実施例1に係る車両の下部車体構造を斜め下方から視た斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 サブフレームの斜視図である。 サブフレームの分解斜視図である。 サブフレームを外した下部車体構造を下方から視た平面図である。 サブフレームを外した下部車体構造を斜め下方から視た斜視図である。 実施例2に係る図6相当図である。 従来の車両の下部車体構造を下方から視た平面図である。 従来のサブフレームの構造解析結果を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。尚、本実施例では、車両の進行方向に対して前後方向を前後方向とし、左右方向を左右方向として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図8に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、本実施例の車両Vは、左右1対のフロントサイドフレーム1の後端からフロアパネル2に沿って車体後方に延びる左右1対のフロアフレーム3と、これら左右1対のフロアフレーム3に沿って車体後方に延びる左右1対のトンネルロアフレーム4と、左右1対のサスペンションを支持するサブフレーム20等を備えている。
本実施例のサスペンションは、フロントアッパアーム(図示略)及びフロントロアアームと11と、フロントアッパアームとフロントロアアーム11に取付けられたナックル(図示略)等を備えたダブルウィッシュボーン型である。
図1〜図3に示すように、左右1対のフロントサイドフレーム1は、車体前側の左右両側に前後方向に延びる閉断面を構成している。これらフロントサイドフレーム1の後部は、車室前部とエンジンルームとを仕切るように設置されたダッシュパネル5に沿って後方下がり傾斜状に形成されている。左右1対のフロントサイドフレーム1には、前端位置とダッシュパネル5の前側近傍位置に、サブフレーム20を支持するための装着部1a及び装着部1bが下方に延びるように夫々設けられている。左右1対のフロントサイドフレーム1の車幅方向外側には、エンジンルーム内に膨出して前輪(図示略)を収容するホイールハウス6が夫々設けられ、これらホイールハウス6の上側にはエプロンレインフォースメント(図示略)が夫々設けられている。
フロアパネル2は、ダッシュパネル5の下端から後方へ延びて車室床面を構成している。このフロアパネル2は、左右両端に前後方向に延びる左右1対のサイドシル7が連結され、車幅方向中央部に上方に膨出して前後方向に延びるトンネル部2aが形成されている。
左右1対のサイドシル7の内壁には、複数のピラー(図示略)の下端と、左右1対のフロアクロスメンバ8の車幅方向外側端部が夫々連結されている。左右1対のフロアクロスメンバ8は、フロアパネル2の上面と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成し、車幅方向内側端部がトンネル部2aに夫々連結されている。
図1,図2,図7,図8に示すように、トンネル部2aの前部には、左右1対のフロアクロスメンバ8の車幅方向内側端部に亙って湾曲状に延びるトンネルクロスメンバ9が設けられている。トンネルクロスメンバ9は、トンネル部2aの下側において、正面視にてトンネル部2aに沿った鞍型に形成され、トンネル部2aと協働して車幅方向に延びる鞍型の閉断面を構成している。トンネルクロスメンバ9の左右両側部分は、トンネル部2aを介して左右1対のフロアクロスメンバ8の車幅方向内側端部と隣り合うように配置されている。
次に、左右1対のフロアフレーム3について説明する。
図1〜図4,図7,図8に示すように、左右1対のフロアフレーム3は、前端部が左右1対のフロントサイドフレーム1の後部下面に夫々連結され、トンネル部2aと左右1対のサイドシル7との間において前後方向に延びるように設けられている。左右1対のフロアフレーム3は、断面ハット状に形成され、フロアパネル2の下側においてフロアパネル2と協働して前後に延びる閉断面を構成している。
左右1対のフロアフレーム3の前部は、ダッシュパネル5に沿って前方上がり傾斜状に形成され、ダッシュパネル5の後側近傍位置において、サブフレーム20を支持する装着部3a(フロアフレーム連結部分)が夫々設けられている。左右1対の装着部3aは、各フロアフレーム3下部から前側下方に突出され、各装着部3aが形成された左右1対のフロアフレーム3前部は、左右1対のトルクボックス10(連結部材)を介して左右1対のサイドシル7の前部に夫々連結されている。左右1対のトルクボックス10は、閉断面を備えた立方体状に形成され、車幅方向外側程後方へ移行するように構成されている。
図1〜図4,図7,図8に示すように、左右1対のトンネルロアフレーム4は、トンネル部2aと左右1対のフロアフレーム3との間に設けられ、フロアパネル2の下側においてフロアパネル2と協働して前後に延びる閉断面を構成している。左側トンネルロアフレーム4と左側フロアフレーム3との間には、燃料パイプ、ブレーキパイプ及びハーネス等の配索部材12が前後方向に延びるように配置されている。左右1対のトンネルロアフレーム4は、トンネル部2aの左右端部を車幅方向へ延長することにより断面ハット状に形成されている。この左右1対のトンネルロアフレーム4の前部は、ダッシュパネル5に沿って前方上がり傾斜状に形成され、ダッシュパネル5の後側近傍位置において、サブフレーム20を支持する装着部4a(トンネル連結部分)が夫々設けられている。これら左右1対の装着部4aは、各トンネルロアフレーム4下部から前側下方に突出されている。
次に、サブフレーム20について説明する。
図1,図2,図4〜図6に示すように、サブフレーム20は、平面視にて台形状に形成され、車体側に設けられた4組の左右1対の装着部1a,1b,3a,4aに取付けられている。サブフレーム20は、前後方向に延びる左右1対のサイドメンバ21と、車幅方向に延びる3本のクロスメンバ、具体的には、フロントクロスメンバ22と、センタクロスメンバ23と、リヤクロスメンバ24と、センタクロスメンバ23とリヤクロスメンバ24との間に配置されたV字状のブレース部材25(パイプ部材)等によって構成されている。
左右1対のサイドメンバ21は、金属製パイプ部材を液圧成形により一体形成され、前方程車幅方向の間隔が拡開するように配置されている。左右1対のサイドメンバ21は、装着部1a直下に設けられた前端部から中間部に亙って後方下がり傾斜状に延びる前側サイドメンバ21aと、中間部から後端部まで略水平状に延びる後側サイドメンバ21bとにより夫々構成されている。左右1対の前側サイドメンバ21aには、前端に左右1対のフロントサイドフレーム1の前端と協働してバンパレインフォースメント(図示略)を支持するペリプレート26と、ペリプレート26の後側上部にパイプ部41が夫々設けられている。これら左右1対のパイプ部41は左右1対の装着部1aに連結される。
図1,図2,図5、図6に示すように、左右1対の後側サイドメンバ21b前部には、車幅方向外側上方に延び、平面視にて略三角形状の縦メンバ27が夫々設けられている。これら左右1対の縦メンバ27の車幅方向外側後部には、左右1対の装着部1bに連結されるパイプ部42が夫々設けられ、各縦メンバ27の車幅方向内側前部には、各フロントロアアーム11の前側連結部11aを前後方向軸に対して回動自在に枢支可能な軸支部27aが夫々設けられている。左右1対のパイプ部42は左右1対の装着部1bに連結される。
フロントクロスメンバ22は、左右1対の前側サイドメンバ21aの前端下部に亙って略ストレート状に架設され、センタクロスメンバ23は、左右1対の後側サイドメンバ21b前部(サイドメンバ21の中間部)に亙って架設されている。
図5,図6に示すように、センタクロスメンバ23は、上下2部材で閉断面を構成した略立方体形状に形成され、左右1対の縦メンバ27の間をストレート状に連結するように左右1対の後側サイドメンバ21bに対して溶接接合されている。センタクロスメンバ23の後部中央にはブレース部材25を固定するための鋼板製ブレースブラケット28が設けられている。
図6に示すように、ブレース部材25は、サイドメンバ21と同様の金属製パイプ部材を液圧成形することにより、平面視にて後方に拡開するV字形状に形成されている。このブレース部材25は、左右両端部分に相当する左右1対のメンバ部25aと、これら左右1対のメンバ部25aの車幅方向内端に連なる中央部25bとがパイプ部材によって一体成形されている。尚、ブレース部材25は、左右対称の構造であるため、以下、主に左側部分について説明する。
左側メンバ部25aは、左端から車幅方向途中部まで車幅方向内側に延び、途中部から車幅方向内側程前方へ移行するように形成されている。左側メンバ部25aの車幅方向外側端部は、扁平状に押圧成形され、筒状のカラー43が上下方向に嵌合されている。図4に示すように、左側メンバ部25aは、カラー43に挿通された締結ボルト44により左側フロアフレーム3の装着部3aに締結固定される。右側メンバ部25aの車幅方向外側端部も、左側メンバ部25aと同様に、右側フロアフレーム3の装着部3aに締結固定されている。
中央部25bは、左端が右側メンバ部25aの車幅方向内端に連なり、右端が左側メンバ部25aの車幅方向内端に連なり、車幅方向内側程前方へ移行するように形成されている。中央部25bの前端(中央)部分は、ブレースブラケット28に対して内嵌状に溶接接合されている。図5,図6に示すように、中央部25bの左側途中部には、前部に左側サイドメンバ21(後側サイドメンバ21b)の後端が突き当て状態で溶接接合されている。
左側メンバ部25aの前側には、左側メンバ部25aと左側サイドメンバ21(後側サイドメンバ21b)とに連結された左側アーム支持ブラケット29が設けられている。左側アーム支持ブラケット29は、平面視にて三角形状の上下2部材で構成され、左側メンバ部25aの左端側部分の前部と左側サイドメンバ21の後端側部分の車幅方向外側部とに溶接されている。図2に示すように、左側アーム支持ブラケット29には、フロントロアアーム11の後側連結部11bを上下揺動可能に支持する支持部29aが挟持されている。右側アーム支持ブラケット29は、左側アーム支持ブラケット29と左右対称に構成されている。
図1,図4〜6に示すように、リヤクロスメンバ24は、ブレース部材25の左側メンバ部25a及び右側メンバ部25aと、中央メンバ部材30と、左右1対のガセット31によって略直線状に構成されている。中央メンバ部材30は、下方に開放した断面コ字状の鋼板製開断面部材によって構成され、左右1対の接続部30aと、中央メンバ部30bとがプレス加工により一体形成されている。この中央メンバ部材30の板厚はブレース部材25(左右1対のメンバ部25a)の肉厚よりも小さく、中央メンバ部材30の剛性はブレース部材25(左右1対のメンバ部25a)の剛性よりも低く設定されている。
左右1対の接続部30aの下側には、ガセット31が設けられている。
左側接続部30aは、左端部が前側を向き、左側メンバ部25aの上部と後部とを部分的に覆う状態で左側メンバ部25aに溶接されている。左側接続部30aには、左側メンバ部25aとの接合部よりも車幅方向内側位置に開口30cが形成されている。
左側ガセット31は、左端部が前側を向き、左側メンバ部25aの下部と後部とを部分的に覆う状態で左側メンバ部25aに溶接接合されている。左側ガセット31には、左側メンバ部25aとの接合部よりも車幅方向内側位置に開口31aが形成されている。
左側ガセット31を下側から左側接続部30aに組み付けた状態で、開口31aは開口30cの直下位置に配置され、開口30c,31aの間に筒状のカラー45が設置されている。左側接続部30a(リヤクロスメンバ24)は、カラー45に挿通された締結ボルト46により左側トンネルロアフレーム4の装着部4aに締結固定される。これにより、左側メンバ部25aは、左側接続部30a及び左側ガセット31を介して装着部4aに連結されている。中央メンバ部30bは、前後方向幅及び上下方向幅がブレース部材25の外径よりも小さく設定されている。側面視にて、中央メンバ部30b(中央メンバ部材30)によって構成された断面積は、左右1対のメンバ部25a(ブレース部材25)の断面積よりも小さく設定され、断面係数も小さくなるように構成されている。
中央メンバ部材30は、左右対称の構造であるため、右側部分の説明は省略する。
リヤクロスメンバ24の上方には、トンネル部2aの下側を補強するトンネル補強部13が設けられている。このトンネル補強部13は、トンネル部2aの片側下端部から他側下端部に亙りトンネル部2aに沿って湾曲状に設けられ、左側トンネルロアフレーム4の装着部4a及び右側トンネルロアフレーム4の装着部4aの前端に対応した位置からトンネルクロスメンバ9の前端位置に亙って形成されている。
次に、実施例に係る車両の下部車体構造の作用・効果について説明する。
左右1対のフロントロアアーム11の前側連結部11aを夫々軸支する1対の縦メンバ27がセンタクロスメンバ23によってストレート状に連結されているため、片方のフロントロアアーム11に車幅方向内側に向かう荷重が作用したとき、入力荷重を最短経路で分散することができる。片側のメンバ部25aによって片側のアーム支持ブラケット29と片側のフロアフレーム3の装着部3aとの間を連結し、片側のメンバ部25aと中央部25bとセンタメンバ23によって片側のフロアフレーム3の装着部3aと他側の縦メンバ27との間を連結し、片側の後側サイドメンバ21bによってトンネルロアフレーム4の装着部4aとセンタクロスメンバ23との間を連結しているため、大きな荷重の伝達経路を剛性の高い部材で構成でき、効率的にサスペンション支持剛性を増加している。
サイドメンバ21が一体型パイプ部材によって構成され、片側のサイドメンバ21の後端が中央部25bと接続部30aとガセット31を介して片側のトンネルロアフレーム4(装着部4a)に連結されているため、片側のサイドメンバ21に前方から衝撃荷重が作用したとき、荷重を最短経路で車体後方の片側のフロアフレーム3とトンネルロアフレーム4に分散できる。しかも、片側のサイドメンバ21の前端がセンタクロスメンバ23及びメンバ部25aを介して他側のトンネルロアフレーム4(装着部4a)と対角線状に連結されているため、更に荷重分散能率を高め、効率的に前後方向の車体剛性を増加している。
左右1対のトルクボックス10がサイドシル7とフロアフレーム3を車幅方向に夫々連結し、メンバ部25aと接続部30aとガセット31がフロアフレーム3とトンネルロアフレーム4を連結し、トンネル部2aがトンネルクロスメンバ9及びトンネル補強部13によって補強されているため、車体に対して側方から衝撃荷重が作用したとき、荷重分散能率を高め、効率的に車幅方向の車体剛性を増加している。
即ち、左側メンバ部25a及び右側メンバ部25aを中央メンバ部30bよりも高剛性に構成したため、サスペンション支持剛性に対して寄与が少なく車体剛性に寄与する中央メンバ部30bをサスペンション支持剛性と車体剛性に対して寄与する左側メンバ部25a及び右側メンバ部25aよりも小さく(薄く又は細く)構成することができる。車体剛性を低下させることなく、フロアフレーム3とトンネルロアフレーム4とを連結する内側補強部材としてのトルクボックスを省略できるため、配索部材12をフロアパネル2とトンネルロアフレーム4とフロアフレーム3とによって構成されたスペースに配置することができる。これにより、サスペンション支持剛性及び車体剛性を向上しつつ、車重の軽量化と配索部材のレイアウトの自由度を拡大できる。
また、側面視にて、左側メンバ部25a及び右側メンバ部25aの断面積を中央メンバ部30bの断面積よりも大きく構成したため、左側メンバ部25a及び右側メンバ部25aの断面係数を高くし、低コストで排気管等のレイアウトの自由度拡大とサスペンション支持剛性向上とを両立することができる。
サブフレーム20は、左右1対のフロアフレーム3よりも車幅方向内側において左側メンバ部25aと右側メンバ部25aに夫々連結された左右1対のサイドメンバ21と、左側メンバ部25aと左側サイドメンバ21の後端側部分を連結する左側アーム支持ブラケット29と、右側メンバ部25aと右側サイドメンバ21の後端側部分を連結する右側アーム支持ブラケット29とを備えている。これにより、リヤクロスメンバ24とサイドメンバ21との連結剛性を高くすることができ、サスペンション支持剛性を一層高めることができる。
サブフレーム20は平面視にて後方に拡開したV字状ブレース部材25を備え、ブレース部材25の左端部分が少なくとも左側フロアフレーム3と連結された左側メンバ部25aを形成し、ブレース部材25の右端部分が少なくとも右側フロアフレーム3と連結された右側メンバ部を25a形成すると共に、中央メンバ部30bが鋼板製の開断面部材によって構成されている。これにより、サブフレーム20のブレース部材25を内側補強部材として兼用できるため、部品点数を削減できると共に中央メンバ部30bを小さくできるため、トンネル部2a前部の内側スペースを拡大することができる。
トンネル部2aの下面に沿った鞍型のトンネルクロスメンバ9と、左側メンバ部25aに連結された左側トンネルロアフレーム4の左側装着部4a及び右側メンバ部25aに連結された右側トンネルロアフレーム4の右側装着部4aからトンネルクロスメンバ9の前端までトンネル部2aの下側を補強する湾曲状のトンネル補強部材13とを設けている。これにより、トンネル補強部材13によって中央メンバ部30bを小さくできるため、車体剛性を高めつつトンネル部2a前部の内側スペースを拡大することができる。
フロアパネル2の左右両端に設けられた左右1対のサイドシル7を備え、左側メンバ部25aに連結された左側フロアフレーム3の左側装着部3aと左側サイドシル7とを車幅方向に連結した左側トルクポックス10と、右側メンバ部25aに連結された右側フロアフレーム3の右側装着部3aと右側サイドシル7とを車幅方向に連結した右側トルクポックス10とを設けたため、片側サイドシル7から他側サイドシル7に亙って衝撃荷重の伝達経路を形成でき、車幅方向の車体剛性を高くすることができる。
次に、実施例2の車体の下部車体構造について図9に基づいて説明する。実施例1と同様の主要な構成要素には同じ参照符号を付けて図示し、それらについての説明は省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。実施例1では、サブフレーム20のブレース部材25を金属製パイプ部材で一体成形したが、実施例2では、サブフレーム20Aのブレース部材25Aを左側ブレース部材47と右側ブレース部材47の2部品で構成している。
図9に示すように、センタクロスメンバ23Aは、上下2部材で閉断面を構成した略立方体形状に形成され、左右1対の縦メンバ27の間をストレート状に連結するように左右1対の後側サイドメンバ21bに溶接接合されている。センタクロスメンバ23Aの後部中央部分にはブレース部材25Aを固定するための左右1対の開口部23aが設けられている。
ブレース部材25Aは、左右1対のブレース部材47によって構成されている。
左側ブレース部材47は、サイドメンバ21と同様の金属製パイプ部材を液圧成形することにより、平面視にて略へ字状に形成されている。左側ブレース部材47は、車幅方向外側に配置される左側メンバ部47aと、車幅方向内側に配置される中央部47bとがパイプ部材によって一体成形されている。尚、右側ブレース部材47は、左側ブレース部材47と左右対称の構造であるため、以下、左側ブレース部材47について主に説明する。
左側メンバ部47aは、左端から車幅方向途中部まで車幅方向内側に延び、途中部から車幅方向内側程前方へ移行するように形成されている。左側メンバ部47aの車幅方向外側端部は、左側フロアフレーム3の装着部3aに締結固定される。左側メンバ部47aの前側には、左右1対のメンバ部47aと左右1対のサイドメンバ21とに夫々連結された左側アーム支持ブラケット29が設けられている。中央部47bは、車幅方向内側程前方へ移行するように形成され、車幅方向内側端部がセンタクロスメンバ23Aの後部中央部分に設けられた左側の開口部23aに挿通状態で溶接接合されている。
リヤクロスメンバ24Aは、左側メンバ部47a及び右側メンバ部47aと、中央メンバ部材30と、左右1対のガセット31によって略直線状に構成されている。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、リヤクロスメンバをブレース部材の左側メンバ部及び右側メンバ部と、中央メンバ部材と、左右1対のガセットによって構成した例を説明したが、少なくとも、左右1対のメンバ部を中央メンバ部よりも高剛性に構成すればよく、1部品にて構成しても良い。この場合、パイプ部材を用いるときには、左右1対のメンバ部の径を中央メンバ部の径よりも大きく設定する、左右1対のメンバ部と中央メンバ部を同径にしつつ左右1対のメンバ部の肉厚を中央メンバ部の肉厚よりも厚くする、或いは、左右1対のメンバ部と中央メンバ部の組成を変更する等により、左右1対のメンバ部を中央メンバ部よりも高剛性に設定する。また、リヤクロスメンバはパイプ部材に限らず、例えば、断面矩形状の閉断面部材や開断面部材等種々の部材を適用することができる。
2〕前記実施例においては、前側サイドメンバと後側サイドメンバとをパイプ部材によって一体成形した例を説明したが、少なくとも、センタクロスメンバとリヤクロスメンバの左右両端を連結する後側サイドメンバを備えればよく、前側サイドメンバを後側サイドメンバと別部材によって構成することも可能である。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、左右1対のサスペンションを支持するサブフレームと、左右1対のフロアフレームと左右1対のトンネルロアフレームを略直線状に連結するクロスメンバを設けた車両の下部車体構造において、クロスメンバの左側メンバ部と右側メンバ部を中央メンバ部よりも高剛性に構成することで、サスペンション支持剛性及び車体剛性を向上しつつ、車重の軽量化と配索部材のレイアウトの自由度を拡大することができる
1 フロントサイドフレーム
2 フロアパネル
2a トンネル部
3 フロアフレーム
3a 装着部(フロアフレーム連結部分)
4 トンネルロアフレーム
4a 装着部(トンネルロアフレーム連結部分)
7 サイドシル
9 トンネルクロスメンバ
10 トルクボックス
13 トンネル補強部材
20,20A サブフレーム
21 サイドメンバ
23,23A センタクロスメンバ
24,24A リヤクロスメンバ
25,25A ブレース部材
25a 左側(右側)メンバ部
29 左側(右側)アーム支持ブラケット
30 中央メンバ部材
30b 中央メンバ部
47 左側(右側)ブレース部材
47a 左側(右側)メンバ部
V 車両

Claims (3)

  1. 左右1対のフロントサイドフレームに下方から連結され且つ左右1対のサスペンションを支持するサブフレームと、前記1対のフロントサイドフレームの後端からフロアパネルに沿って車体後方に夫々延びる左右1対のフロアフレームと、これら1対のフロアフレームの車幅方向外側において前記1対のフロアフレームに沿って車体後方に夫々延びる左右1対のサイドシルと、これら1対のサイドシルの前部と前記1対のフロアフレームの前部とを夫々連結する左右1対の連結部材と、前記フロアパネルの車幅方向中央に設けられたトンネル部と前記1対のフロアフレームとの間に設けられ前記1対のフロアフレームに沿って車体後方に夫々延びる左右1対のトンネルロアフレームとを備えた車両の下部車体構造において、
    記1対のフロアフレームと1対のトンネルロアフレームは、少なくとも前部において前記フロアパネルと夫々連結されてフロアパネルの下側に閉断面を構成し、
    前記サブフレームは、前記1対のフロアフレームの部と車幅方向内側において隣り合う前記1対のトンネルロアフレームの部とを夫々連結するパイプ状の左右1対のメンバ部と、前1対のメンバ部を連結する中央メンバ部とから構成された略直線状のクロスメンバと、前記左右1対のフロアフレームよりも車幅方向内側において前記1対のメンバ部に夫々連結された左右1対のサイドメンバと、前記クロスメンバの前側において左側アーム支持用縦メンバが連結された前記左側サイドメンバの途中部と右側アーム支持用縦メンバが連結された前記右側サイドメンバの途中部との間を直線状に連結するセンタクロスメンバと、前記1対のメンバ部と前記1対のサイドメンバの後端側部分を夫々連結する左右1対のアーム支持ブラケットとを備え、
    前記1対のメンバ部が中央メンバ部よりも高剛性に夫々構成され且つ車幅方向外側端部から車幅方向内側途中部まで車幅方向内側に延びると共に前記途中部から車幅方向内側程前方に移行して前記センタクロスメンバに夫々連結され、
    側面視にて、前記1対のメンバ部の断面積が中央メンバ部の断面積よりも大きく構成されたことを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 前記サブフレームは平面視にて後方に拡開したV字状パイプ部材を備え、
    前記パイプ部材の左端部分が少なくとも前記左側フロアフレームと連結された左側メンバ部を形成し、
    前記パイプ部材の右端部分が少なくとも前記右側フロアフレームと連結された右側メンバ部を形成すると共に、
    前記中央メンバ部が鋼板製の開断面部材によって構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の下部車体構造。
  3. 前記トンネル部の下面に沿った鞍型のトンネルクロスメンバと、
    前記左側メンバ部に連結された左側トンネルロアフレームの左側トンネル連結部分及び前記右側メンバ部に連結された右側トンネルロアフレームの右側トンネル連結部分から前記トンネルクロスメンバの前端までトンネル部の下側を補強する湾曲状のトンネル補強部材と、
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の下部車体構造。
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