JP2012011857A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、車両前突時または車両後突時に発生する衝突荷重を車両前後方向の一方のフレーム部材から他方のフレーム部材に有効且つ直接的に伝達させることを可能にしつつ、リヤサイドフレーム前部におけるトレーリングアームの支持剛性を簡素な構成で向上させることができる車両の下部車体構造を提供することを目的とする。
【解決手段】車両後部において前後方向に延びると共に、前部にサスペンションのトレーリングアーム80を揺動可能に支持するトレーリングアームブラケット30が設けられるリヤサイドフレーム20の前端部と、車両前部において前後方向に延びるフロントサイドフレーム6の後端部とを、車室の底面を構成するフロアパネル3において前後方向に延びるフロアフレーム5で接続した。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両後部において車両前後方向に延びると共に、サスペンションのトレーリングアームを揺動可能に支持する支持部を設けたリヤサイドフレームを備える車両の下部車体構造に関する。
従来、下記特許文献1に開示されているように、後輪用サスペンションのトレーリングアームを、車両後部において車両前後方向に延びるリヤサイドフレームの底面前部で揺動可能に支持するように構成したものが知られている。
ところで、従来、車両下部では、車室の底面を形成するフロアパネルで車両前後方向に延びるフロアフレームが備えられており、その前端部が、車両前部において前後方向に延びるフロントフレームに接続されている。このフロアフレームは、例えば下記特許文献1に開示されているように、後端部が車幅方向に延びるクロスメンバ(ミッドクロスメンバ)を介して上記リヤサイドフレームの前端部に接続されることが多い。
特開2007−290665号公報
しかしながら、上記特許文献1では、あくまでもフロアフレームの後端部とリヤサイドフレームの前端部とを、クロスメンバを介して間接的に接続しているに過ぎない。このため、上述したようにリヤサイドフレームの前部でトレーリングアームを支持する場合、トレーリングアームの支持剛性を十分に確保することができなかった。
また、車両前突時には、車両前方から入力される衝突荷重を、フロントフレームやフロアフレームを介してリヤサイドフレームへ伝達させることにより、上記衝突荷重を車両後方へ分散させることが考えられる。しかしながら、上述のようにクロスメンバを介してフロアフレームをリヤサイドフレームに接続する従来の構造では、上記衝突荷重を後方へ有効且つ直接的に伝達させることができなかった。
また、車両後突時には、車両後方から入力される衝突荷重を、リヤサイドフレームやフロアフレームを介してフロントサイドフレームへ伝達させることにより、上記衝突荷重を車両前方へ分散させることが考えられるが、上述した従来の構造では、やはり車両後突時における衝突荷重を前方へ有効且つ直接的に伝達させることができなかった。
この発明は、車両前突時または車両後突時に発生する衝突荷重を車両前後方向の一方のフレーム部材から他方のフレーム部材に有効且つ直接的に伝達させることを可能にしつつ、リヤサイドフレーム前部におけるトレーリングアームの支持剛性を簡素な構成で向上させることができる車両の下部車体構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の下部車体構造は、車両後部において前後方向に延びると共に、前部にサスペンションのトレーリングアームを揺動可能に支持する支持部が設けられるリヤサイドフレームの前端部と、車両前部において前後方向に延びるフロントフレームの後端部とを、車室の底面を構成するフロアパネルにおいて前後方向に延びるフロアフレームで接続したものである。
この構成によれば、車両前突時または車両後突時には、車両前後の一方のフレーム(ここではフロントフレーム、リヤサイドフレームのいずれか)から入力される衝突荷重を、フロアフレームを介して車両前後方向の他方のフレームに有効且つ直接的に伝達することができる。
さらに、リヤサイドフレームの前部にトレーリングアームの支持部を設けた場合、リヤサイドフレームの前端部をフロアフレームに直接的に接続することで、リヤサイドフレームの前部におけるトレーリングアームの支持剛性を簡素な構成で向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤサイドフレームの上記支持部に、開口部が設けられ、上記トレーリングアームの一端側が上記開口部を通って上記リヤサイドフレームの基本断面内に配設されると共に、上記トレーリングアームの揺動枢支点が上記基本断面内に位置するよう、上記支持部が設けられるものである。
この構成によれば、後輪のホイールセンター位置に対してトレーリングアーム揺動枢支点の位置を可及的に高い位置に設定することができ、乗員の乗り心地や操安性を向上させることができる。
その一方で、リヤサイドフレームに開口部を形成することによって、トレーリングアームの支持剛性の低下を招くという懸念があるが、リヤサイドフレームの前端部をフロアフレームに直接的に接続することで、トレーリングアームの支持剛性低下を簡素な構成で有効に抑制することができる。
この発明によれば、車両前突時または車両後突時には、車両前後の一方のフレーム(ここではフロントフレーム、リヤサイドフレームのいずれか)から入力される衝突荷重を、フロアフレームを介して車両前後方向の他方のフレームに有効且つ直接的に伝達することができる。
さらに、リヤサイドフレームの前部にトレーリングアームの支持部を設けた場合、リヤサイドフレームの前端部をフロアフレームに直接的に接続することで、リヤサイドフレームの前部におけるトレーリングアームの支持剛性を簡素な構成で向上させることができる。
この発明の実施形態に係る車両の下部車体構造を示す底面図。 車両の下部の後部を拡大して示す底面図。 リヤサイドフレームを示す斜視図。 トレーリングアームの揺動枢支点周辺を下方から見た斜視図。 図4のA−A線矢視断面図。 図5のB−B線矢視断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両Vの下部車体構造を示す底面図である。本実施形態に係る車両Vは、その前部において、エンジンルームEと車室(不図示)とを仕切るダッシュパネル1と、上記車室の底面を形成するフロアパネル2とを備え、ダッシュパネル1は、フロアパネル2から立ち上がるように配設されている。そして、車両Vは、フロアパネル2の左右に、車両前後方向に延設された一対のサイドシル3を備えている。なお、図中において矢印(F)は車体前方、矢印(R)は車体後方を示す。
また、車両Vの下部において、ダッシュパネル1及びフロアパネル2の車幅方向中央には、前端部がダッシュパネル1に接続されると共に、フロアパネル2から車体内方側の上記車室に向かって凸設されたトンネル部4を備えている。
また、フロアパネル2において、サイドシル3とトンネル部4との間には、車両前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム5、5が配設され、その前端部が、エンジンルームEにおいて車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム(フロントフレーム)6、6の後端部に接続されている。
また、車両Vの下部では、その前側において、エンジンルームEと対応する位置に前輪用のサスペンション(不図示)を支持するためのサスペンションクロスメンバ(以下、サスクロス)7が配設されている。このサスクロス7は、主に車両前後方向に延びる左右一対の縦メンバ7a、7aと、車幅方向に延びて縦メンバ7a、7a同士を接続する横メンバ7bとを有している。
また、ダッシュパネル1の後端部とフロアパネル2の前端部との接続部Xには、トンネル部4とフロアフレーム5との間にレインフォースメント8が配設されている。また、接続部Xには、フロアフレーム5とサイドシル3との間にトルクボックス9が配設されている。
また、トンネル部4では、その車体外方側に、トンネル部4の形状に沿うように3つのガセット10、11、12が配設されている。
そして、ガセット10〜12のうち、前ガセット10と中間ガセット11との間では、トンネル部4の前部を塞ぐように平板状のプレート部材13が配設されている。プレート部材13は、車幅方向両端部がトンネル部4の下部に接合されており、トンネル部4の下部同士を略直線状に接続している。
また、プレート部材13の前端部、すなわち接続部Xと車両前後方向において対応する位置であって、且つ前ガセット10と対応する位置には、車幅方向に延びてトンネル部4の下部同士を接続する補助メンバ14が配設され、補助メンバ14の前部には、ガイド部材15の後端部が接合されている。ガイド部材15は、略平板状をなしており、その前端部がサスクロス7を構成する横メンバ7bに接合されている。ガイド部材15は、プレート部材13とによって略連続した平面を形成しており、車両走行時には、ガイド部材15やプレート部材13のガイドによって、走行風が、車体の下方を車両前方から後方に向かって略真っ直ぐ流れるようになっている。
そして、ガイド部材15やプレート部材13により、エンジンルームEからトンネル部4内に流れ込んだ流速の遅い熱気が、トンネル部4の前部においてその下方の外側に流れることを抑制している。これにより、流速の速い走行風と流速の遅い熱気との干渉が抑制され、車両Vの空力性能の向上を図ることができるようになっている。
また、後ガセット12の下方には、その車両前後方向の位置に対応して、平板状のプレート部材16が配設されており、トンネル部4の下部同士を接続している。
ところで、本実施形態では、前端部をフロントサイドフレーム6、6に接続された左右のフロアフレーム5、5が、車両後方に向かうに従い車幅方向外側に拡がるように配設されている。そしてフロアフレーム5、5の後端部が、車両Vの後部において車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム20の前端部に直接接続されている。このような構成により、本実施形態では、フロントサイドフレーム6とリヤサイドフレーム20とがフロアフレーム5で接続されている。
そして、フロアフレーム5と接続されるリヤサイドフレーム20の前部には、後述するトレーリングアーム支持部としてのトレーリングアームブラケット30(以下、単にブラケット30と略記する。)が設けられている。
また、フロアフレーム5とリヤサイドフレーム20とが接続された接続部と車両前後方向で対応する位置には、車幅方向に延びるクロスメンバ40が配設されている。
図2は、車両Vの下部の後部を拡大して示す底面図である。図1、図2に示すように、クロスメンバ40の後部には、リヤフロアパネル41が配設され、その後方には、車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム20、20を接続するクロスメンバ42と、上記車室の後部に形成された荷室の底面を形成する荷室フロア43とが配設されている。そして、リヤフロアパネル41の下方では、左右のリヤサイドフレーム20及びクロスメンバ40、42によって区画された領域が形成されており、該領域には、図中二点鎖線で示すように燃料タンクFTが配設される。
さらに、荷室フロア43の車体外方側、つまり底面部では、図2に示すように車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム20、20を接続する第3のクロスメンバ44が配設されている。そして、クロスメンバ42、44と対応する位置には、リヤサイドフレーム20の車幅方向外側に後輪用のホイールハウス45、45が配設されている。
さらに、リヤサイドフレーム20、20の後端部には、それぞれ図2中二点鎖線で示すように管状のクラッシュボックス46、46が配設される。そして、この左右のクラッシュボックス46、46は、図2中二点鎖線で示すように車幅方向に延びるバンパービーム47によって接続される。
次に、図3〜図6をさらに参照して、リヤサイドフレーム20の構造を詳細に説明する。なお、図中において矢印(IN)は車両内方、矢印(OUT)は車両外方を示す。
リヤサイドフレーム20は、トレーリングアームブラケット30が設けられる第1フレーム部21と、該第1フレーム部21の車両後部側に接続され、後輪用のサスペンション(不図示)を支持するためのサスクロス50(図2参照)が取付けられる第2フレーム部22と、第2フレーム部22の車両後部側に接続され、後端部にクラッシュボックス46が取付けられる第3フレーム部23とを備えて構成されている。
このうち、第2フレーム部22では、その前後端部の底面にサスクロス50を車体に取付けるためのサスクロス取付け部22a、22bが設定されており、該サスクロス取付け部22a、22bには、ボルト60、61が立設されている。さらに、第2フレーム部22では、ボルト60の位置に対応して補強プレート62が接合され、前側のボルト60の取付け剛性向上を図っている。
本実施形態では、サスクロス50が、図2中二点鎖線で示すように車両前後方向に延びる左右一対の縦メンバ50a、50aと、車幅方向に延びて縦メンバ50a、50aの前後を接続する横メンバ50b、50cとを有している。サスクロス50は、各縦メンバ50a、50aの前後端部がラバー製のブッシュマウント51、51、…を介して車体(第2フレーム部22のサスクロス取付け部22a、22b)に取付けられ、これによりサスクロス50は、車体に弾性的に支持される。
ここで、第2フレーム部22のボルト60、61は、サスクロス50を所定位置に配設した時のブッシュマウント51の位置に対応して配設されており、縦メンバ50aの前後端部及びブッシュマウント51は、ボルト60、61やナット等の締結部材によってサスクロス取付け部22a、22bで締結固定される。
また、本実施形態では、第2フレーム部22のサスクロス取付け部22a、22bの近傍にクロスメンバ42、44が配設されており、前側の左右のサスクロス取付け部22a、22aの近傍部同士が、クロスメンバ42によって車幅方向に接続されると共に、後側の左右のサスクロス取付け部22b、22bの近傍部同士が、クロスメンバ44によって車幅方向に接続されている。
また、第3フレーム部23では、その後端部に板状のボックス取付け部70が取付けられ、このボックス取付け部70を介してクラッシュボックス46(図2参照)の前端部が接続される。
ここで、第3フレーム部23は、その肉厚が他の第1、第2フレーム部21、22に比べて薄肉とされている。このため、車両後突時には、先ずクラッシュボックス46を衝撃荷重の作用で車両前後方向に潰れ変形させることにより、衝突エネルギーを吸収することが可能になっている。そして、クラッシュボックス46の潰れ変形後、薄肉に成形された第3フレーム部23を車両前後方向に潰れ変形させることによって、クラッシュボックス46で吸収しきれなかった衝突エネルギーを第3フレーム部23で吸収することが可能になっている。これにより、車室内への衝突荷重の入力を最大限抑制することが可能になっている。
ところで、従来より、トレーリングアームを有するリヤサスペンションを採用する場合、乗員の乗り心地や操安性の観点から、トレーリングアーム前端部の揺動枢支点を、可及的に高い位置に設定するのが好ましいとされており、具体的には、後輪のホイールセンター位置よりも高い位置に設定するのがより好ましいとされている。
そこで、本実施形態では、第1フレーム部21の底面部に開口部21aが形成されており、図4〜図6に示すように、後輪用サスペンションのトレーリングアーム80の前端部が、開口部21aを通って第1フレーム部21の閉断面(いわゆる基本断面)21A内に配設されている。そして、トレーリングアーム80の前端部の揺動枢支点Pは、後述するブラケット30の支持によって第1フレーム部21の底面部よりも上方の閉断面21A内に位置しており、これによって、後輪のホイールセンター位置よりも高い位置に揺動枢支点Pを設定することが可能になっている。
トレーリングアーム80は、その前端部において第1フレーム部21のブラケット30に連結されており、この連結部を揺動枢支点Pとして後輪と共に上下に揺動可能に支持されている。
トレーリングアーム80の前端部には、図4〜図6に示すように、円環部81と、円環部81にラバーブッシュ82を介して固定された締結片83とが設けられており、このうち締結片83が、ボルト、ナット等の締結部材90によって第1フレーム部21の閉断面21A内に配設されたブラケット30に締結されている。
ここで、第1フレーム部21では、図5に示すように上部の開放部分がリヤフロアパネル41により覆われこれに接合されると共に、車幅方向外側が、サイドシル3の車体内方側を構成するインナパネル3aに接合されている。本実施形態では、第1フレーム部21の底面部及び車幅方向内側の側面部と、リヤフロアパネル41と、サイドシル3のインナパネル3aとにより、閉断面21Aが形成され、ブラケット30が閉断面21A内に配設されている。
ブラケット30は、図3〜図6に示すように、前側にて略上下方向に延びる第1パネル31と、後述する締結座面部32aを有する第2パネル32とから構成されており、これら第1、第2パネル31、32同士の接合により、側面視で略L字状をなしている。
また、第1パネル31は、図4、図6に示すように下端部と車幅方向両側とにフランジ部31a、31b、31cを有しており、それぞれが第1フレーム部21の底面部、車幅方向内側側面部、サイドシル3のインナパネル3aに接合されている。
そして、第2パネル32は、図4〜図6に示すように後端部と車幅方向両側とにフランジ部32b、32c、32dを有しており、それぞれが第1フレーム部21の底面部、車幅方向両側の側面部に接合されている。
また、ブラケット30では、図3〜図6に示すように、第2パネル32において略水平に延びる締結座面部32aが形成されており、この締結座面部32aには、トレーリングアーム80の前端部をより上方に配置すべく、上方に向かって隆起した前端収容部32a1が形成されている。
また、締結座面部32aは、前端収容部32a1の車幅方向両側に、締結部材90を挿通するための取付孔32a2(図5参照)を有しており、締結片83は、取付孔32a2の位置で締結部材90により締結座面部32aに締結されている。
このように、本実施形態では、トレーリングアーム80の揺動枢支点Pが閉断面21A内に位置するようにブラケット30が配設されている。
なお、本実施形態では、トレーリングアーム80の揺動枢支点Pに大きな荷重が作用することを考慮し、該揺動枢支点Pにおける支持剛性を確保すべく、第2パネル32の板厚を第1パネル31よりも厚く設定している。さらに、ボルト90等による締結部位では、図5に示すように補強板91が配設され、締結片83と、第2パネル32と補強板91とが三重に重なった状態で締結されている。
このように、本実施形態では、リヤサイドフレーム20の前端部と、フロントサイドフレーム6の後端部とをフロアフレーム5で接続したことにより、車両前突時には、車両前方から入力される衝突荷重を、フロントサイドフレーム6、及びフロアフレーム5を介して有効且つ直接的にリヤサイドフレーム20へ伝達させることができる一方、車両後突時には、車両後方から入力される衝突荷重を、リヤサイドフレーム20、及びフロアフレーム5を介して有効且つ直接的にフロントサイドフレーム6へ伝達させることができる。要するに、車両前突時または車両後突時には、車両前後の一方のフレーム(ここではフロントサイドフレーム6、リヤサイドフレーム20のいずれか)から入力される衝突荷重を、フロアフレーム5を介して車両前後方向の他方のフレームに有効且つ直接的に伝達することができ、衝突荷重をよりスムーズに分散させることができる。
さらに、本実施形態のように、リヤサイドフレーム20の前部にトレーリングアーム80の支持部としてのブラケット30を設けた場合には、リヤサイドフレーム20の前端部をフロアフレーム5に直接的に接続することで、リヤサイドフレーム20の前部、つまりは第1フレーム部21におけるトレーリングアーム80の支持剛性を簡素な構成で向上させることができる。
また、第1フレーム部21の底面部に開口部21aを形成して、トレーリングアーム80の揺動枢支点Pを閉断面21A内に位置させるようにブラケット30を配設したことで、後輪のホイールセンター位置に対してトレーリングアーム80揺動枢支点Pの位置を可及的に高い位置に設定することができ、乗員の乗り心地や操安性を向上させることができる。
その一方で、第1フレーム部21の底面部に開口部21aを形成することによって、トレーリングアーム80の支持剛性の低下を招くという懸念があるが、上述したようにリヤサイドフレーム20の前端部をフロアフレーム5に直接的に接続することで、トレーリングアーム80の支持剛性低下を簡素な構成で有効に抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、リヤサイドフレーム20が、第1〜第3フレーム部21〜23によって3分割された構造となっているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、リヤサイドフレーム20を単一のフレーム部材で構成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、支持部は、トレーリングアームブラケット30に対応し、
以下同様に、
フロントフレームは、フロントサイドフレーム6に対応し、
基本断面は、閉断面21Aに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
2…フロアパネル
5…フロアフレーム
6…フロントサイドフレーム
20…リヤサイドフレーム
21a…開口部
30…トレーリングアームブラケット
80…トレーリングアーム

Claims (2)

  1. 車両後部において前後方向に延びると共に、前部にサスペンションのトレーリングアームを揺動可能に支持する支持部が設けられるリヤサイドフレームの前端部と、車両前部において前後方向に延びるフロントフレームの後端部とを、車室の底面を構成するフロアパネルにおいて前後方向に延びるフロアフレームで接続した
    車両の下部車体構造。
  2. 上記リヤサイドフレームの上記支持部には、開口部が設けられ、
    上記トレーリングアームの一端側が上記開口部を通って上記リヤサイドフレームの基本断面内に配設されると共に、
    上記トレーリングアームの揺動枢支点が上記基本断面内に位置するよう、上記支持部が設けられる
    請求項1記載の車両の下部車体構造。
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