JP2015054644A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動騒音抑制機能とロードパス機能とを確保しつつ、車体重量を軽量化できる車両の下部車体構造を提供する。
【解決手段】エンジンルームEと車室Sとを仕切るダッシュパネル8の下端から車体後方へ延びるフロアパネル1と、このフロアパネル1の車幅方向中央部分から上方へ突出して車体後方に延びるトンネル部2とを備えた車両Vの下部車体構造において、トンネル部2の車幅方向外側部分に車体前後方向に延びるトンネルサイドメンバ3を設け、トンネルサイドメンバ3は、車幅方向外側端部がフロアパネル1の車幅方向内側端部に接合されると共にフロアパネル1よりも下方へ突出して上面開放状の開断面部C3を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の下部車体構造に関し、特にフロアパネルの車幅方向中央部分から上方へ突出して車体前後方向に延びるトンネル部を備えた車両の下部車体構造に関する。
従来より、車両のフロアパネルの車幅方向中央部分には、排気系やプロペラシャフト等を挿通するために上方突出状のトンネル部が車体前後方向に延びるように形成されている。
車両のフロアパネルには、走行中のサスペンション装置の共振やタイヤの空洞共鳴等に起因した振動や騒音(ロードノイズ)が発生することが知られている。
そこで、トンネル部とサイドシルとをフロアクロスメンバを介して接合することにより、車幅方向の車体剛性の向上が図られていた。
特許文献1の車両の下部車体構造は、フロアパネル上において車室内に突出するトンネル部と、このトンネル部を跨いで配設されたフロアクロスメンバとを備え、フロアクロスメンバと車体前後方向において対応するトンネル部の途中位置に、フロアクロスメンバを略直線状に接続する第1トンネルメンバと、トンネル部の側面に沿ってフロアクロスメンバを湾曲状に接続する第2トンネルメンバが配設されている。これにより、トンネル部と第1トンネルメンバとが略環状の構造体を構成することにより、トンネル部の変形を抑制し、第2トンネルメンバがトンネル部の車幅方向に連続する補強部材を構成することにより、車体の捩れ剛性を向上している。
この車両の下部車体構造には、トンネル部の車幅方向外側部分にフロアパネルと協働して車体前後方向に延びる閉断面部を構成するトンネルサイドメンバが形成されている。
通常、トンネルサイドメンバは、フロアクロスメンバ及びサイドシルと協働して格子状の閉断面構造体を形成することにより車室内の振動や騒音を低減する振動騒音抑制機能と、前突時、前方から作用した衝突荷重を車体後部へ向けて分散伝達することにより車室空間を保護するロードパス機能を目的として設けられている。
特開2012−11856号公報
特許文献1の車両の下部車体構造は、閉断面構造体を車体前後方向及び車幅方向に連続させることによって、車体剛性を向上し、衝突荷重の分散と振動低減を図ることができる。
一般に、特許文献1に開示されるように、車体構造の剛性を向上させる程、フロアパネル周りに装着される部品点数の増加や各構成部材の板厚の増加を招き、車体重量が増加する虞がある。
車両に要求される主なニーズには、前述した安全性の確保や走行時の乗り心地感の他に、燃費や車両の生産コスト等が存在している。ここで、燃費と車両の生産コストとを同時に改善できる効果的な解決策として、車体重量の軽量化を挙げることができる。
しかし、フロアパネル周りの構成部材は車体の剛性部材として安全性確保や走行時の乗り心地感改善に寄与しているため、これらの剛性部材を単に省略したり、或いは薄肉化した場合、車体重量の軽量化を図ることができても、車室内の振動や騒音の面で課題が残る虞がある。
上記の課題について、本発明者がフロアパネル周りの閉断面部を構成する構成部材の形状について検証した結果、トンネルサイドメンバを開断面形状に形成した場合でも、車室内の振動騒音抑制機能とロードパス機能とを十分に確保できることを知見することができた。
本発明の目的は、振動騒音抑制機能とロードパス機能とを確保しつつ、車体重量を軽量化できる車両の下部車体構造等を提供することである。
請求項1の車両の下部車体構造は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの下端から車体後方へ延びるフロアパネルと、このフロアパネルの車幅方向中央部分から上方へ突出して車体後方に延びるトンネル部とを備えた車両の下部車体構造において、前記トンネル部の車幅方向外側部分に車体前後方向に延びるトンネルサイドメンバを設け、前記トンネルサイドメンバは、車幅方向外側端部が前記フロアパネルの車幅方向内側端部に接合されると共に前記フロアパネルよりも下方へ突出して上面開放状の開断面部を形成することを特徴としている。
この請求項1の車両の下部車体構造では、トンネル部の車幅方向外側部分に車体前後方向に延びるトンネルサイドメンバを設けているため、車室内に発生する振動や騒音を低減する振動騒音抑制機能と、前突時、前方から作用した衝突荷重を車体後部へ分散伝達するロードパス機能とを確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記トンネルサイドメンバのうちの前部トンネルサイドメンバは、車体前方程下方への突出量が小さくなるように形成され、前部トンネルサイドメンバの底部に設けられた前側補強部材と協働して閉断面部を形成することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記前部トンネルサイドメンバの底部に車体前後方向に延びるビード部が形成されたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記フロアパネルの後端に連なるキックアップ部を設け、前記トンネルサイドメンバのうちの後部トンネルサイドメンバは、車体後方程下方への突出量が小さくなるように形成され、後部トンネルサイドメンバの底部に設けられた後側補強部材と協働して閉断面部を形成すると共に、前記閉断面部は前記キックアップ部の近傍部まで延在するするように形成されたことを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項の発明において、前記トンネルサイドメンバにシート装置を取り付けるためのシートブラケットを設け、前記シートブラケットが、少なくとも、前記フロアパネルの車幅方向内側端部と前記トンネル部の縦壁部とに夫々接合するためのフランジ部を有することを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記フロアパネルの車幅方向内側端部と前記トンネル部の縦壁部とを連結する連結部材を設け、前記シートブラケットの連結部材用フランジ部が前記連結部材に接合されたことを特徴とする請求項5に記載の車両の下部車体構造。
請求項1の発明によれば、開断面形状のトンネルサイドメンバにより振動騒音抑制機能とロードパス機能とを確保できるため、車室内の振動や騒音を低減でき、前突時、車室空間を保護することができる。また、トンネルサイドメンバが上面開放状の開断面部を形成するため、トンネルサイドメンバの上面相当の材料鋼板を削減することができ、トンネルサイドメンバの車幅方向外側端部がフロアパネルの車幅方向内側端部に接合されるため、従前の作業工程を変更することなく組立作業することができる。
請求項2の発明によれば、前部トンネルサイドメンバの底部を利用して閉断面部を形成することにより、前突時、前部トンネルサイドメンバによって衝撃荷重を受け止めることができ、車室内への衝突の影響を低減できる。
請求項3の発明によれば、前部トンネルサイドメンバの前後方向の耐力を増加することができ、一層車室内への衝突の影響を低減できる。
請求項4の発明によれば、前突時、前部トンネルサイドメンバに作用した衝撃荷重を後部トンネルサイドメンバを介して車体後部へ伝達しながら分散し、車室内への衝突の影響を低減することができる。また、後突時、後部トンネルサイドメンバによって衝撃荷重を受け止めることができ、車室内への衝突の影響を低減できる。
請求項5の発明によれば、シートブラケットを利用して車幅方向の車体剛性を増加することができ、側突時、トンネル部の車幅方向の倒れを防止することができる。
請求項6の発明によれば、トンネル部の車幅方向の倒れを防止するための連結部材を利用してシートブラケットを設置することができる。
本発明の実施例1に係る車両の下部車体構造を斜め後方から視た図である。 図1の平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図2のVII−VII線断面図である。 図2のVIII−VIII線断面図である。 第1ブラケットの斜視図である。 第1ブラケットの平面図である。 第3ブラケットの斜視図である。 第3ブラケットの平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。尚、本実施例では、車両の前後方向を前後方向とし、車両の左右方向を左右方向として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図12に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、本実施例では、フロアパネル1と、トンネル部2と、左右1対のトンネルサイドメンバ3等を備えた車両Vの下部車体構造を例として説明する。
車両Vは、フロアパネル1の左右端部に接合されて前後方向に延びる左右1対のサイドシル4と、各サイドシル4の前端部から上方へ延びるフロントドア用のヒンジピラー5と、各ヒンジピラー5の上端から後側上方へ延びるフロントピラー6と、各サイドシル4の前後方向中間部から上方へ延びるセンターピラー7と、キックアップ部K等を備えたモノコック式乗用車である。尚、車両Vの下部車体構造は、左右対称構造であるため、以下、主に左側の構造について説明する。
鋼板製のフロアパネル1は、車室Sの底面を形成し、トンネル部2を挟んで左右2分割形成されている。このフロアパネル1は、ダッシュパネル8の下端からキックアップ部Kまで車体後方へ延びるように構成されている。
エンジンルームEと車室Sとを仕切るダッシュパネル8は、フロアパネル1の前端部に接合され、前方程上方へ移行するように配設されている。このダッシュパネル8の前面には、左右1対のフロントサイドフレーム(図示略)が前方に延びるように接合されている。
フロアパネル1の下面には、サイドシル4とトンネル部2との中間部において前後方向に延びるフロアフレーム11が設けられている。このフロアフレーム11は、断面ハット状に形成され、フロアパネル1の下面と協働してダッシュパネル8の下端部分からキックアップ部K近傍部まで延びる閉断面部を構成している。
図1,図2,図5に示すように、フロアパネル1の上面には、センターピラー7に対応した前後方向位置においてサイドシル4とトンネル部2とを接続するフロアクロスメンバ12が設置されている。このフロアクロスメンバ12は、断面略ハット状に形成され、上壁部12aに凹入状に形成されたビード部12fと、車幅方向外側の外側フランジ部12bと、車幅方向内側の内側フランジ部12cと、前側フランジ部12dと、後側フランジ部12eとを備えている。フロアクロスメンバ12は、外側フランジ部12bがサイドシル4の車幅方向内側の縦壁部4aと接合され、内側フランジ部12cがトンネル部2の車幅方向外側の縦壁部2aと接合され、前側フランジ部12dと後側フランジ部12eとがフロアパネル1の上面に接合されることにより、フロアパネル1の上面と協働して車幅方向に延びる閉断面部を構成している。
図1〜図7に示すように、鋼板製のトンネル部2は、フロアパネル1の車幅方向中央部分から上方へ突出し、ダッシュパネル8の下端部分からキックアップ部Kまで車体後方に延びるように形成されている。トンネル部2の下方には、排気管(図示略)等が配設されている。トンネル部2とフロアパネル1との間には、トンネルサイドメンバ3が設けられている。
次に、トンネルサイドメンバ3について説明する。
図1〜図8に示すように、トンネルサイドメンバ3は、トンネル部2の縦壁部2aの車幅方向外側部分をフロアパネル1よりも下方に延長することにより上方に開口された断面略コ字状に形成されている。トンネルサイドメンバ3は、車室Sの前側部分に対応した前部トンネルサイドメンバ21と、前部トンネルサイドメンバ21よりも後側位置の中間トンネルサイドメンバ22と、中間トンネルサイドメンバ22よりも後側部分の後部トンネルサイドメンバ23とを備えている。
図3,図8に示すように、前部トンネルサイドメンバ21は、車幅方向内側の縦壁部21aと、車幅方向外側の縦壁部21bと、両縦壁部21a,21bの下端部を連結する底部21cと、縦壁部21bの上端部から車幅方向外側に水平状に張り出した張出部21dとを備えている。前部トンネルサイドメンバ21は、車体前方程下方への突出量が小さくなるように車体前方程底部21cの高さ位置が高くなるように形成されている。
底部21cには、前後方向に延びる下方突出状のビード部21eが設けられている。
底部21cの下側には、断面略コ字状の前側補強部材24がフロアパネル1の前端部から前部トンネルサイドメンバ21の後端部までを覆うように設けられ、底部21cの下面と協働して前後方向に延びる閉断面部C1を構成している。
張出部21dは、フロアパネル1の車幅方向内側部分と重合接合されている。
図4〜図6,図8に示すように、中間トンネルサイドメンバ22は、車幅方向内側の縦壁部22aと、車幅方向外側の縦壁部22bと、両縦壁部22a,22bの下端部を連結する底部22cと、縦壁部22bの上端部から車幅方向外側に水平状に張り出した張出部22dとを備えている。底部22cは、略一定の高さ位置になるように形成されている。
張出部22dは、フロアパネル1の車幅方向内側部分と重合接合されている。
中間トンネルサイドメンバ22の前側部分には、トンネル部2の縦壁部2aとフロアパネル1の車幅方向内側部分とを連結することにより中間トンネルサイドメンバ22の上部を部分的に覆う連結部材26が設けられている。連結部材26は、平面視にて略コ字状板部材で形成され、前側部分と後側部分とがトンネル部2とフロアパネル1とに接合され、中間部分はトンネル部2のみに接合されている。
図7,図8に示すように、後部トンネルサイドメンバ23は、車幅方向内側の縦壁部23aと、車幅方向外側の縦壁部23bと、両縦壁部23a,23bの下端部を連結する底部23cと、縦壁部23bの上端部から車幅方向外側に水平状に張り出した張出部23dとを備えている。後部トンネルサイドメンバ23は、車体後方程下方への突出量が小さくなるように車体後方程底部23cの高さ位置が高くなるように形成されている。
底部23cには、前後方向に延びる上方突出状のビード部23eが設けられている。
底部23cの下側には、断面略コ字状の後側補強部材25が後部トンネルサイドメンバ23の前端部からキックアップ部Kの近傍部までを覆うように設けられ、底部23cの下面と協働して前後方向に延びる閉断面部C2を構成している。
張出部23dは、フロアパネル1の車幅方向内側部分と重合接合されている。
以上の構成により、トンネル部2とフロアパネル1との間に、トンネル部2に沿うと共に2本の稜線を有する上面開放状の開断面部C3を形成しているため、2本の稜線によるエッジ効果により開断面部C3の座屈を抑制でき、車体前後方向の剛性と捩り剛性とを向上できる。それ故、車室S内の振動や騒音を低減する振動騒音抑制機能と、前突時、前方から作用した衝突荷重を車体後部へ向けて分散伝達することにより車室S内を保護するロードパス機能を確保している。また、上面開放状の開断面部C3を利用することにより、車載電装品等のハーネスの配索自由度を拡大することも可能である。更に、センターピラー7に作用した車幅方向の衝突荷重を、直接的にフロアクロスメンバ12を介してトンネル部2等に分散することが可能である。
次に、シート装置を装着するためのシートブラケットの取付け構造について説明する。
この車両Vには、車室Sの前側に運転席用シート装置と助手席用シート装置が隣り合うように設けられ、車室Sの後側に後席用シート装置が設けられている(何れも図示略)。
図1,図2に示すように、運転席用シート装置と助手席用シート装置は、前方内側シートブラケット(以下、第1ブラケットという)31と、前方外側シートブラケット(以下、第2ブラケットという)32と、後方内側シートブラケット(以下、第3ブラケットという)33と、後方外側シートブラケット(以下、第4ブラケットという)34との4つのシートブラケットによって夫々車体側に取付けられている。尚、運転席用シート装置と助手席用シート装置の各シートブラケットは同様の構成であるため、以下、共通した説明を行う。
第1ブラケット31と第2ブラケット32をフロアクロスメンバ12の前側位置、第3ブラケット33と第4ブラケット34をフロアクロスメンバ12の後側位置に設置することにより、第1,第3ブラケット31,33で車幅方向内側のシートスライダ機構(図示略)を支持し、第2,第4ブラケット32,34で車幅方向外側のシートスライダ機構を支持するように構成されている。図1に示すように、第2,第4ブラケット32,34は、フロアパネル1の上面とサイドシル4の縦壁部4aに溶接によって接合されている。
図4,図8,図9,図10に示すように、第1ブラケット31は、略直方体状に形成され、トンネル部2の縦壁部2aとフロアパネル1の車幅方向内側部分と連結部材26の途中部分とに連結されている。第1ブラケット31は、外壁部31aと、前壁部31bと、後壁部31cと、開断面部C3の上部を部分的に覆う上壁部31dとを備えている。
外壁部31aには、中央部分に開口部31kが形成され、下端から車幅方向外側へ延びてフロアパネル1に接合される外側フランジ部31eが設けられている。
前壁部31bには、下端から前方へ延びて連結部材26の上面に接合される前側フランジ部31f(連結部材用フランジ部)が設けられ、車幅方向内側端部から前方へ延びてトンネル部2に接合される第1内側フランジ部31gが設けられている。
後壁部31cには、下端から後方へ延びて連結部材26の上面に接合される後側フランジ部31h(連結部材用フランジ部)が設けられ、車幅方向内側端部から後方へ延びてトンネル部2に接合される第2内側フランジ部31iが設けられている。
上壁部31dには、車幅方向内側端部から上方へ延びてトンネル部2に接合される第3内側フランジ部31jが設けられている。
図6,図8,図11,図12に示すように、第3ブラケット33は、略直方体状に形成され、トンネル部2の縦壁部2aとフロアパネル1の車幅方向内側部分とに連結されている。第3ブラケット33は、外壁部33aと、前壁部33bと、後壁部33cと、開断面部C3の上部を部分的に覆う上壁部33dとを備えている。
外壁部33aには、中央部分に開口部33kが形成され、下端から車幅方向外側へ延びてフロアパネル1に接合される外側フランジ部33eが設けられている。
前壁部33bには、下端から下方に延びる前側脚部33lと、車幅方向内側端部から前方へ延びてトンネル部2に接合される第1内側フランジ部33gとが設けられている。
前側脚部33lの下端には、前方へ延びて中間トンネルサイドメンバ22の底部22cに接合される前側フランジ部33fが設けられている。
後壁部33cには、下端から下方に延びる後側脚部33mと、車幅方向内側端部から後方へ延びてトンネル部2に接合される第2内側フランジ部33iとが設けられている。
後側脚部33mの下端には、後方へ延びて中間トンネルサイドメンバ22の底部22cに接合される後側フランジ部33hが設けられている。
上壁部33dには、車幅方向内側端部から上方へ延びてトンネル部2に接合される第3内側フランジ部31jが設けられている。
以上により、第1,第3ブラケット31,33によって開断面部C3の上部を部分的に車幅方向に連結するため、車幅方向の車体剛性を強化でき、側突時、トンネル部2の車幅方向の倒れを防止することができる。しかも、第1ブラケット31が連結部材26に支持されているため、脚部が不要となり、部品の小型化を図ることができる。
次に、実施例1に係る車両の下部車体構造の作用・効果について説明する。
この車両の下部車体構造によれば、開断面形状のトンネルサイドメンバ3により振動騒音抑制機能とロードパス機能とを確保できるため、車室S内の振動や騒音を低減でき、前突時、車室空間を保護することができる。また、トンネルサイドメンバ3が上面開放状の開断面部C3を形成するため、トンネルサイドメンバ3の上面相当の材料鋼板を削減することができ、トンネルサイドメンバ3の張出部21d,22d,23dがフロアパネル1の車幅方向内側端部に接合されるため、従前の作業工程を変更することなく組立作業することができる。
トンネルサイドメンバ3のうちの前部トンネルサイドメンバ21は、車体前方程下方への突出量が小さくなるように形成され、前部トンネルサイドメンバ21の底部21cに設けられた前側補強部材24と協働して閉断面部C1を形成している。前部トンネルサイドメンバ21の底部21cを利用して閉断面部C1を形成することにより、前突時、前部トンネルサイドメンバ21によって衝撃荷重を受け止めることができ、車室S内への衝突の影響を低減できる。
前部トンネルサイドメンバ21の底部21cに車体前後方向に延びるビード部21eが形成されたため、前部トンネルサイドメンバ21の前後方向の耐力を増加することができ、一層車室S内への衝突の影響を低減できる。
フロアパネル1の後端に連なるキックアップ部Kを設け、トンネルサイドメンバ3のうちの後部トンネルサイドメンバ23は、車体後方程下方への突出量が小さくなるように形成され、後部トンネルサイドメンバ23の底部23cに設けられた後側補強部材25と協働して閉断面部C2を形成すると共に、閉断面部C2はキックアップ部Kの近傍部まで延在するように形成されている。これにより、前突時、前部トンネルサイドメンバ21に作用した衝撃荷重を後部トンネルサイドメンバ23を介して車体後部へ伝達しながら分散し、車室S内への衝突の影響を低減することができる。また、後突時、後部トンネルサイドメンバ23によって衝撃荷重を受け止めることができ、車室S内への衝突の影響を低減できる。
トンネルサイドメンバ3にシート装置を取り付けるための第1(第3)ブラケット31(33)を設け、第1(第3)ブラケット31(33)が、少なくとも、フロアパネル1の車幅方向内側端部とトンネル部2の縦壁部2aとに夫々接合するためのフランジ部31e,31g,31i,31j(33e,33g,33i,33j)を有する。
これにより、、第1(第3)ブラケット31(33)を利用して車幅方向の車体剛性を増加することができ、側突時、トンネル部2の車幅方向の倒れを防止することができる。
フロアパネル1の車幅方向内側端部とトンネル部2の縦壁部2aとを連結する連結部材26を設け、第1ブラケット31のフランジ部31f,31hが連結部材26に接合されているため、トンネル部2の車幅方向の倒れを防止するための連結部材26を利用して第1ブラケット31を設置することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕トンネルサイドメンバが2本の稜線を備えた断面略コ字状の開断面部を形成した例を説明したが、少なくともトンネルサイドメンバが前後に延びる開断面部を備えていれば良く、稜線を備えていないトンネルサイドメンバであっても良い。また、3本以上の稜線を備えたトンネルサイドメンバであっても基本的に同様の効果を奏することができる。
2〕前記実施例においては、トンネル部とフロアパネルとを連結する連結部材によって前方内側シートブラケットを支持する例を説明したが、連結部材を省略することも可能である。また、後方内側シートブラケットを連結部材によって支持しても良く、両方の内側シートブラケットを連結部材によって支持しても良い。
3〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、フロアパネルの車幅方向中央部分から上方へ突出して車体前後方向に延びるトンネル部を備えた車両の下部車体構造において、トンネルサイドメンバの形状を変更することにより車体重量を軽量化する。
1 フロアパネル
2 トンネル部
3 トンネルサイドメンバ
8 ダッシュパネル
21 前部トンネルサイドメンバ
21c 底部
21e ビード部
23 後部トンネルサイドメンバ
23c 底部
24 前側補強部材
25 後側補強部材
26 連結部材
31 第1ブラケット
31e,31g, フランジ部
31i,31j
33 第3ブラケット
33e,33g, フランジ部
33i,33j
V 車両
E エンジンルーム
S 車室
C1,C2 閉断面部
C3 開断面部

Claims (6)

  1. エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの下端から車体後方へ延びるフロアパネルと、このフロアパネルの車幅方向中央部分から上方へ突出して車体後方に延びるトンネル部とを備えた車両の下部車体構造において、
    前記トンネル部の車幅方向外側部分に車体前後方向に延びるトンネルサイドメンバを設け、
    前記トンネルサイドメンバは、車幅方向外側端部が前記フロアパネルの車幅方向内側端部に接合されると共に前記フロアパネルよりも下方へ突出して上面開放状の開断面部を形成することを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 前記トンネルサイドメンバのうちの前部トンネルサイドメンバは、車体前方程下方への突出量が小さくなるように形成され、前部トンネルサイドメンバの底部に設けられた前側補強部材と協働して閉断面部を形成することを特徴とする請求項1に記載の車両の下部車体構造。
  3. 前記前部トンネルサイドメンバの底部に車体前後方向に延びるビード部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の下部車体構造。
  4. 前記フロアパネルの後端に連なるキックアップ部を設け、
    前記トンネルサイドメンバのうちの後部トンネルサイドメンバは、車体後方程下方への突出量が小さくなるように形成され、後部トンネルサイドメンバの底部に設けられた後側補強部材と協働して閉断面部を形成すると共に、
    前記閉断面部は前記キックアップ部の近傍部まで延在するするように形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の下部車体構造。
  5. 前記トンネルサイドメンバにシート装置を取り付けるためのシートブラケットを設け、
    前記シートブラケットが、少なくとも、前記フロアパネルの車幅方向内側端部と前記トンネル部の縦壁部とに夫々接合するためのフランジ部を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両の下部車体構造。
  6. 前記フロアパネルの車幅方向内側端部と前記トンネル部の縦壁部とを連結する連結部材を設け、
    前記シートブラケットの連結部材用フランジ部が前記連結部材に接合されたことを特徴とする請求項5に記載の車両の下部車体構造。
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