JP6171878B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents
車両の前部車体構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6171878B2 JP6171878B2 JP2013236468A JP2013236468A JP6171878B2 JP 6171878 B2 JP6171878 B2 JP 6171878B2 JP 2013236468 A JP2013236468 A JP 2013236468A JP 2013236468 A JP2013236468 A JP 2013236468A JP 6171878 B2 JP6171878 B2 JP 6171878B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- rain
- cowl
- dash
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
すなわち、バンパレインおよびクラッシュカンを介してフロントサイドフレームに入力された前突荷重を、当該フロントサイドフレームからサスタワーを介してエプロンレインフォースメントに伝達すると共に、フロントサイドフレームからダッシュロアパネルとバックボーンフレームとの間の閉断面を介して該バックボーンフレームに伝達して、荷重分散を図る車幅方向内側の荷重伝達経路と、フロントサイドフレームに入力された前突荷重を、キックアップフレームを介してフロアパネル下部のフロアフレームに伝達して、荷重分散を図る車両下側の荷重伝達経路と、フロントサイドフレームに入力された前突荷重を、ダッシュフロントレインアッパおよびダッシュフロントレインロアを介して車体側壁であるカウルサイドパネルに伝達して、荷重分散を図る車幅方向外側の荷重伝達経路とを備えている。
加えて、シュラウドメンバからエプロンレインフォースメントに入力された前突荷重を、当該エプロンレインフォースメントからカウルサイドレインフォースメントに伝達した後に、該カウルサイドレインフォースメントからヒンジピラーを介してサイドシルに伝達すると共に、該カウルサイドレインフォースメントからフロントピラーに伝達して、荷重分散を図る荷重伝達経路をも備えている。
上述のダッシュフロントレインは、ダッシュロアパネル、フロントサイドフレーム、カウルサイドパネルと当該ダッシュフロントレインとで囲繞された閉断面を有する構造が採用されることが好ましい。
また上述したとおり、カウルサイドパネルレインの上端部を、サスタワーの後部近傍に位置させており、かつカウルサイドレインフォースメントの前端部とエプロンレインフォースメントの後端部のオーバラップ部分に接続固定したので、閉断面構造のカウルサイドパネルレインにてサスタワーの倒れを防止することができる。
すなわち、サスタワーはエプロンレインフォースメントとフロントサイドフレームとの間に接続されるのが一般的であって、該サスタワーには前輪からの荷重が入力されるが、当該サスタワーの変形を上記閉断面構造のカウルサイドパネルレインにより抑制することができる。
図面は車両の前部車体構造を示し、図1は当該車体構造を示す側面図、図2はその平面図(但し、図2ではフロアパネルの図示を省略)、図3は図1のX−X線に沿う正面図、図4は図3のY−Y線矢視断面図、図5は同車体構造を示す分解斜視図である。
なお、以下の実施例においては、車両右側の前部車体構造のみを示すが、車両の左側の前部車体構造は、右側のそれと左右略対称に構成されている。
上述のフロアパネル4は車室2の底面を形成するもので、該フロアパネル4の車幅方向中央部には、車室内に突出して車両の前後方向に延びるトンネル部(図示せず)を、一体または一体的に形成すると共に、フロアパネル4の車幅方向左右両端部には、車両の前後方向に延びるサイドシル5を設けている。
そして、このヒンジピラー10の上端後部には、図1に示すように、上方かつ後方に向けて斜め方向に延びるフロントピラー11を連設している。このフロントピラー11は、フロントピラーアウタとフロントピラーインナとを接合固定して、斜め方向に延びるフロントピラー閉断面を有する車体強度部材である。
また、図1,図2に示すように、左右一対のフロントサイドフレーム16の前後方向中間部の下面部相互間には、車幅方向に延びるフロントクロスメンバ(いわゆるNo.1クロスメンバ)26を横架している。
このカウルサイドレイン28は、上面部28aと、該上面部28aの車幅方向外端部から下方に延びる縦面部28bと、該縦面部28bの前端下部から車幅方向外方に延びる外向きフランジ28cとを備えている。
また、図3,図5に示すように、エプロンレインフォースメント32の後部において、その下部には上述のホイールエプロン29が接合固定されていて、図3に示すように、エプロンレインフォースメント32とホイールエプロン29とで閉断面33が形成されている。
図8は図1のB−B線矢視断面図、図9は図8の要部斜視図、図10は図1のC−C線矢視断面図、図11は図10の要部斜視図である。
図3,図4,図8〜図11に示すように、上述のダッシュロアパネル3の前部においてフロントサイドフレーム16と車体側部のカウルサイドパネル27との間に車幅方向に延びて、これら両者16,27間に接続されたダッシュフロントレインアッパ37を設けている。
このダッシュフロントレインロア39は、その上端部39aをダッシュフロントレインアッパ37の下端部前面に溶接固定している。また、該ダッシュフロントレインロア39は、図5に示すように、その車幅方向内側にキックアップフレーム20に溶接されるフランジ39bを有すると共に車幅方向外側には、カウルサイドパネル27の前向きフランジ27bに溶接されるフランジ39cを有している。
換言すれば、ダッシュフロントレインアッパ37と車幅方向で対向すべく上述のカウルサイドレイン28の縦面部28b、カウルサイドパネル27の車外側面には、当該カウルサイドレイン28およびカウルサイドパネル27との間に閉断面51を形成するようにカウルサイドパネルレイン50を溶接固定したものである。
また、図6,図7に示すように、カウルサイドパネルレイン50の上部において前部フランジ50e、後部フランジ50gはカウルサイドレイン28に接合固定されている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
この実施例では車両衝突時に入力された前突荷重を車体全体で受けることができるので、その荷重伝達経路について説明する。
図1,図2に示すように、車両の前突時に、バンパレイン25およびクラッシュカン24を介してフロントサイドフレーム16に入力された前突荷重は、当該フロントサイドフレーム16からサスタワー34を介してエプロンレインフォースメント32に伝達されると共に、フロントサイドフレーム16からダッシュロアパネル3とバックボーンフレーム13の前部延長部13aとの間の閉断面14(図6参照)を介して、図2に点線矢印aで示すように当該バックボーンフレーム13およびトンネル部(図示せず)に荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
フロントサイドフレーム16に入力された前突荷重は、図1,図2に点線矢印bで示すように、キックアップフレーム20を介してフロアパネル4下部のフロアフレーム6に荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
フロントサイドフレーム16に入力された前突荷重は、図1,図2に点線矢印cで示すように、ダッシュロアパネル3との間で閉断面38(図4,図10,図11参照)を形成するダッシュフロントレインアッパ37およびダッシュフロントレインロア39を介して、閉断面51構造のカウルサイドパネルレイン50に伝達された後に、当該カウルサイドパネルレイン50から図1に点線矢印dで示すように、サイドシル5に荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
一方で、シュラウドメンバ36からエプロンレインフォースメント32に入力された前突荷重は、その一部が図1に矢印eで示すように、閉断面51構造のカウルサイドパネルレイン50に伝達された後に、当該カウルサイドパネルレイン50からサイドシル5に荷重伝達されて、荷重分散を図ると共に、エプロンレインフォースメント32に入力された前突荷重の他部は図1に矢印fで示すようにカウルサイドレイン28に伝達された後に、該カウルサイドレイン28からフロントピラー11(図1の矢印g参照)とヒンジピラー10(図1の矢印h参照)とに分散され、ヒンジピラー10に伝達された荷重は、さらにサイドシル5にも荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
このように、車両衝突時に入力された前突荷重を車体全体で受けて、車体前部の変形を抑制することができる。このため、車両のさらなる小型コンパクト化が可能となる。
上述のダッシュフロントレイン(ダッシュフロントレインアッパ37)は、ダッシュロアパネル3、フロントサイドフレーム16、カウルサイドパネル27と当該ダッシュフロントレイン(ダッシュフロントレインアッパ37)とで囲繞された閉断面38(図10参照)を有する構造が採用されている。
また、カウルサイドパネルレイン50の上端部を、カウルサイドレイン28またはエプロンレインフォースメント32に接続固定したので、閉断面構造のカウルサイドパネルレイン50にてサスタワー34の倒れを防止することができる。
すなわち、サスタワー34はエプロンレインフォースメント32とフロントサイドフレーム16との間に接続されるのが一般的であって、該サスタワー34には前輪からの荷重が入力されるが、当該サスタワー34の変形を上記閉断面構造のカウルサイドパネルレイン50により抑制することができる。
この発明のダッシュフロントレインは、実施例のダッシュフロントレインアッパ37に対応し、
以下同様に
カウルサイドレインフォースメントは、カウルサイドレイン28に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
3…ダッシュロアパネル
5…サイドシル
16…フロントサイドフレーム
27…カウルサイドパネル
28…カウルサイドレイン(カウルサイドレインフォースメント)
32…エプロンレインフォースメント
37…ダッシュフロントレインアッパ(ダッシュフロントレイン)
50…カウルサイドパネルレイン
51…閉断面
Claims (1)
- ダッシュロアパネルの前部からエンジンルームの側方を車両前後方向に延びるフロントサイドフレームを備えてなる車両の前部車体構造であって、
上記ダッシュロアパネルの前部において上記フロントサイドフレームと車体側部のカウルサイドパネルとの間に車幅方向に延びるダッシュフロントレインを設け、
上記ダッシュフロントレインと車幅方向で対向すべく上記カウルサイドパネルの車外側面には、当該カウルサイドパネルとの間に閉断面を形成するカウルサイドパネルレインを接合固定し、上記カウルサイドパネルレインは斜め下方後方に延びてその下端部がサイドシルに直接、連結され、上記フロントサイドフレームより車外側、かつ上方側には、後部に位置するカウルサイドレインフォースメントと前部に位置するエプロンレインフォースメントとが略一直線状に接続されて車両の前後方向に延在しており、上記カウルサイドパネルレインは斜め上方前方に延びてその上端部が、サスタワーの後部近傍に位置しており、かつ上記カウルサイドレインフォースメントの前端部とエプロンレインフォースメントの後端部のオーバラップ部分に接続固定された
車両の前部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236468A JP6171878B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236468A JP6171878B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両の前部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015096349A JP2015096349A (ja) | 2015-05-21 |
JP6171878B2 true JP6171878B2 (ja) | 2017-08-02 |
Family
ID=53373893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013236468A Active JP6171878B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両の前部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6171878B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6432535B2 (ja) * | 2016-01-20 | 2018-12-05 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP6977692B2 (ja) * | 2018-09-25 | 2021-12-08 | マツダ株式会社 | 前部車体構造 |
JP7318478B2 (ja) * | 2019-10-17 | 2023-08-01 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5737081U (ja) * | 1980-08-12 | 1982-02-26 | ||
DE19926352B4 (de) * | 1999-06-10 | 2004-02-12 | Daimlerchrysler Ag | Rohbaukarosserie eines Kraftfahrzeugs |
JP4938716B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2012-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の前部車体構造 |
-
2013
- 2013-11-15 JP JP2013236468A patent/JP6171878B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015096349A (ja) | 2015-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5585480B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5526644B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP4853101B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP5853666B2 (ja) | 車両の車体下部構造 | |
JP7259506B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP5971222B2 (ja) | 車両下部構造 | |
JP6131967B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP6079708B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6181099B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP2012166740A (ja) | 車両前部構造 | |
JP4244666B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6579131B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6156088B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6171878B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2010083187A (ja) | 車体前部構造 | |
JP5934534B2 (ja) | 車体構造 | |
JP6546030B2 (ja) | 車体構造 | |
JP6098649B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP5262522B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP2008201289A (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2012011857A (ja) | 車両の下部車体構造 | |
JP2010083188A (ja) | 車体前部構造 | |
JP6052231B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6269758B1 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2016155434A (ja) | 自動車の側部車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161206 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20170130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6171878 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |