JP7318478B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームを備える車両の前部車体構造に関する。
従来、車両前突時においてフロントサイドフレームを車両前後方向に圧縮変形させることで、衝突エネルギを吸収するように構成したものが知られており、特許文献1には次のような車両の前部車体構造が開示されている。
すなわち、車両前突時に、フロントサイドフレームの前部を前後方向に圧縮変形(いわゆる軸圧縮変形)して潰し、フロントサイドフレームの後部は、車幅方向外側に突出するように折曲(いわゆる横折れ変形)させるものであり、さらに、フロントサイドフレームの前部のアウタ部材とインナ部材の縦壁面部には前部から後方に向かって延びる凹状ビードが形成され、稜線を増やすことで圧縮変形時のエネルギ吸収量の増大を図っている。
ところで、圧縮変形と横折れ変形とでは、同じストロークでも軸圧縮変形の方がより多くの衝突エネルギを吸収できるため、サスペンションタワーの側方位置まで圧縮変形させればより多くのエネルギ吸収が可能になる。
しかしながら、凹状ビード形状をサスペンションタワー部の側方位置まで形成すると、その凹状ビード形状がサスペンションタワーからの上下方向の荷重入力に対して伸び代となり、その結果、上下方向の荷重に対する変形には弱く、サスペンションタワー部からの上下方向の荷重入力により、フロントサイドフレームが断面崩れを起こし、結果、NVH性能が悪化することが懸念される。なお、特許文献1には、フロントサイドフレームの無用な位置での横折れを防止させるため、サスペンションタワー横のエンジンマウントが支持されるフロントサイドフレームの内部にはフロントサイドフレームの閉断面を左右に分割するようにレインが前後方向に延びるように配設されているが、レインが配置位置される領域はフロントサイドフレーム後部の横折れによるエネルギ吸収領域であり、レインの縦面には前後方向に延びる凹状ビードが形成されるとともに、レインの上下のフロントサイドフレームに対する接合位置も縦面の位置と車幅方向でズレた位置にあるため、サスペンションタワーからの上下方向の荷重に対する変形を抑制するための補強構造にはなっていない。
特開2009-137523号公報
そこで、この発明は、サスペンションタワー部からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレームの断面崩れを抑制し、NVH性能の悪化を抑制することができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の前部車体構造は、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームを備える車両の前部車体構造であって、上記各フロントサイドフレームはアウタ部材とインナ部材とを備えており、これらアウタ部材とインナ部材の縦壁面部には、前方から少なくともサスペンションタワー部の横位置まで車両前後方向に延びる凹状ビードまたは凸状ビードが形成されており、上記サスペンションタワー部とフロントサイドフレームとの連結部と車両前後方向で重複する位置において、上記フロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材との間に、当該フロントサイドフレームの閉断面を左右に分割するように上下方向に延びると共に車両前後方向に延びるように配設されるレインフォースメントを備え、上記レインフォースメントは、上記フロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材との上下の各フランジ部に挟み込まれて接合される上端部と下端部とを有し、上記上端部から上記下端部に亙って上下方向に直線状に延びるように形成されたものである。
上記構成によれば、サスペンションタワー部が連結されるフロントサイドフレームの閉断面内に、上下方向に延びるレインフォースメントを設けたので、サスペンションタワー部からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレームの断面崩れを、当該レインフォースメントにて抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
特に、上述のレインフォースメントが上記上下の各フランジ部に挟み込まれて上下方向に直線状に延びるので、サスペンションタワー部からフロントサイドフレーム上部を上方へ引っ張るような引っ張り力が作用した際に、フロントサイドフレームの上下方向の変位に対し、レインフォースメントが確実に突っ張ることで、フロントサイドフレームの断面崩れをより一層抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記レインフォースメントは、車両前後方向に所定間隔を隔てて上下方向にビードが形成されたものである。
この発明の一実施態様においては、上記フロントサイドフレームのアウタ部材およびインナ部材の縦壁面部に凹状ビードが形成され、上記アウタ部材およびインナ部材の上記上下の各フランジ部と上記レインフォースメントとの車幅方向の位置が、一方の凹状ビードの位置と略一致しており、上記レインフォースメントが上記一方の凹状ビードの底面に接合され、上記レインフォースメントには、他方の凹状ビード側への折り返し部が形成され、当該折り返し部が上記他方の凹状ビードに接合されたものである。
上記構成によれば、レインフォースメントを一方の凹状ビードと他方の凹状ビードとにそれぞれ接合させたので、フロントサイドフレームの断面崩れをより一層効果的に防止することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記レインフォースメントには、車両前後方向に所定間隔を隔てて上下方向に長い開口部が形成されており、当該開口部の口縁部に段差部が形成されたものである。
上記構成によれば、上下方向に長い開口部にて、レインフォースメントに前後方向の荷重(前突荷重)に対する脆弱部を形成しつつ、上記段差部の形成により、圧縮方向と引っ張り方向に対する当該レインフォースメントの剛性の向上を図ることができる。この結果、サスペンションタワー部からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレームの断面崩れをさらに効果的に抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記レインフォースメントの直後方位置のフロントサイドフレーム下面にはサブフレームが取付けられると共に、当該位置のフロントサイドフレーム断面内には節部材が設けられ、上記節部材が左右の凹状ビードに接合されたものである。
上記構成によれば、上述のサスペンションタワー部からフロントサイドフレームに加わる上下荷重に起因して、フロントサイドフレームが上下方向に変形しようとするのを、上述のレインフォースメントと上述の節部材との双方でより一層効果的に抑制することができる。
この発明によれば、サスペンションタワー部からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレームの断面崩れを抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる効果がある。
本発明の車両の前部車体構造を示す斜視図 車両右側の前部車体構造を示す外側面図 フロントサイドフレームインナを取外した状態で示す前部車体構造の内側面図 図3の要部斜視図 (a)は図3のA-A線に沿う要部拡大断面図、(b)は図3のB-B線に沿う要部拡大断面図 図3のC-C線に沿う要部拡大断面図 図6の上方斜視図 レインフォースメントを示す斜視図 (a)はサブフレーム前側取付け部における補強部材の拡大平面図、(b)は前部節部材の拡大平面図、(c)は中間節部材の拡大平面図 車両右側の前部車体構造の他の実施例を示す外側面図 フロントサイドフレームインナを取外した状態での前部車体構造の他の実施例を示す内側面図 図11の要部斜視図 図11のD-D線に沿う要部拡大断面図 図13の上方斜視図 レインフォースメントの他の実施例を示す斜視図
サスペンションタワー部からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレームの断面崩れを抑制し、NVH性能の悪化を抑制するという目的を、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームを備える車両の前部車体構造であって、上記各フロントサイドフレームはアウタ部材とインナ部材とを備えており、これらアウタ部材とインナ部材の縦壁面部には、前方から少なくともサスペンションタワー部の横位置まで車両前後方向に延びる凹状ビードまたは凸状ビードが形成されており、上記サスペンションタワー部が連結されるフロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材との間に、当該フロントサイドフレームの閉断面を左右に分割するように上下方向に延びると共に車両前後方向に延びるように配設されるレインフォースメントを備え、上記レインフォースメントは、上記フロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材との上下の各フランジ部に挟み込まれて接合され、上下方向に直線状に延びるように形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の前部車体構造を示し、図1は当該車両の前部車体構造を示す斜視図、図2は前部車体構造を示す外側面図、図3はフロントサイドフレームインナを取外した状態で示す前部車体構造の内側面図である。
また、図4は図3の要部斜視図、図5の(a)は図3のA-A線に沿う要部拡大断面図、図5の(b)は図3のB-B線に沿う要部拡大断面図、図6は図3のC-C線に沿う要部拡大断面図、図7は図6の上方斜視図である。
さらに、図8はレインフォースメントを示す斜視図、図9の(a)はサブフレーム前側取付け部に位置する補強部材の平面図、図9の(b)は前部節部材の平面図、図9の(c)は中間節部材の平面図である。
なお、図2~図9は車両右側の構造を示すので、以下の説明においては主として車両右側の構造について説明するが、車両左側の構造は、右側のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
図3において、エンジンルーム(但し、電動車両の場合は、モータルーム)と車室とを車両前後方向に仕切るダッシュロアパネル1を設けている。
この実施例では、上述のダッシュロアパネル1は上側パネル1aと下側パネル1bとに上下2分割されている。また、下側パネル1bの下部車幅方向中央にはトンネル部1cが形成されている。
図1、図3に示すように、上述のダッシュロアパネル1の前部には、トンネル部1cとダッシュロアパネル1下部に沿う断面ハット形状のダッシュクロスメンバ2を設け、このダッシュクロスメンバ2とダッシュロアパネル1との間には、ダッシュクロス閉断面3(図3参照)を形成している。
上述のダッシュクロスメンバ2は、図1に示すように、トンネル部1cと対応する部位のアーチ部2aと、このアーチ部2aの下部から車幅方向左右外方に延びる水平部2b,2cと、を備えている。
図3に示すように、上述のダッシュロアパネル1の上部には、ダッシュレイン4と、ダッシュパネル補強部材5の橋架部5aと、ダッシュアッパパネル6と、カウルパネル7と、から成るカウル部8が形成されている。ダッシュレイン4はダッシュロアパネル1の上部から車両前方に延びる部材である。ダッシュパネル補強部材5の橋架部5aはダッシュレイン4の前部に対して車両前後方向に延びる部材である。ダッシュアッパパネル6は橋架部5aの後部とダッシュロアパネル1の上端折曲げ部1dとに接合されている。カウルパネル7はダッシュアッパパネル6の上部に接合されている。
図1に示すように、上述のダッシュパネル補強部材5は、トンネル部1cの前部左右と対応するダッシュクロスメンバ2から上方に延びる左右の脚部5b,5cと、これら脚部5b,5cの上端部相互間を車幅方向に連結する上述の橋架部5aと、から形成されている。上述の左右の脚部5b,5cとダッシュロアパネル1との間には、上下方向に延びる閉断面(図示せず)が形成されている。
上述のダッシュロアパネル1およびカウル部8の車幅方向左右両端には車体強度部材であるヒンジピラー(図示せず)が取付けられ、このヒンジピラーの前部には、図1~図4に示すように、エプロンパネル9を介してエプロンレインフォースメント10が設けられる。
上述のエプロンレインフォースメント10は車両前後方向に延びる車体強度部材であって、このエプロンレインフォースメント10は、図4に示すように、断面ハット形状のエプロンレインフォースメントアッパ11と、断面逆ハット形状のエプロンレインフォースメントロア12とを接合して形成されている。また、エプロンレインフォースメントアッパ11とエプロンレインフォースメントロア12との間には、車両の前後方向に延びるエプロンレイン閉断面13が形成されている。
図1に示すように、上述のエプロンレインフォースメント10よりも車幅方向内方かつ下方には、ダッシュクロスメンバ2を含むダッシュロアパネル1から車両の前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム50,50を設けている。
このフロントサイドフレーム50は、エンジンルーム(但し、電動車両の場合には、モータルーム)の左右両サイドを車両の前後方向に延びる車体強度部材である。
図1に示すように、上述のフロントサイドフレーム50の前端にはセットプレート14を取付けており、このセットプレート14に対して、クラッシュカン15後端部の取付けプレート16を締結固定している。
そして、左右一対のフロントサイドフレーム50,50の前部には、セットプレート14、取付けプレート16およびクラッシュカン15を介して、車幅方向に延びるバンパビーム17を取付けている。
図1~図3に示すように、フロントサイドフレーム50の前部と、エプロンレインフォースメントロア12の前部と、の間は、上下方向に延びるシュラウドサイド18により連結されている。同図に示すように、当該シュラウドサイド18は、シュラウドサイド前側部材19と、シュラウドサイド後側部材20と、を備えている。
左右のシュラウドサイド18,18の上端部相互間は、図示しないシュラウドアッパにより車幅方向に連結される。
図1~図4に示すように、上述のフロントサイドフレーム50の後端部には、当該フロントサイドフレーム50後端部からフロアパネル下面に沿って車両後方に延びるフロアフレーム21を設けている。このフロアフレーム21は上述のフロントサイドフレーム50と連続して車両前後方向に延びる車体強度部材であっ
て、フロアパネルとフロアフレーム21との間には、車両の前後方向に延びるフロアフレーム閉断面(図示せず)が形成されている。
上述のフロアフレーム21におけるサブフレーム後側取付け位置には、サブフレーム取付け座22が取付けられている。
上述のフロントサイドフレーム50は、図5の(a)、(b)に示すように、インナ部材としてのフロントサイドフレームインナ51と、アウタ部材としてのフロントサイドフレームアウタ52との上下の各接合フランジ部51a,52a、51b,52bを接合して構成されている。
図1に示すように、上述のフロントサイドフレームインナ51の後部と、その後方に位置するダッシュクロスメンバ2の水平部2cとの間にはガセット部材23を斜交い状に取付けている。
図1~図4に示すように、エプロンレインフォースメント10とフロントサイドフレーム50との間には、アルミ鋳造製のフロントサスペンションタワー部24(以下、単にサスペンションタワー部24と略記する)を取付けている。
図2~図4に示すように、このサスペンションタワー部24は、サスペンションハウジング24aに、タワー部24b、サストップ部24c、上壁部24d、上壁部24dの後部から上方に隆起したタワーバー取付け座24e、前下取付け部24f、中間下側取付け部24g、後下取付け部24h、が一体形成されている。
サスペンションタワー部24の上壁部24dには、図示しないリベットを用いて、エプロンレインフォースメントアッパ11が取付けられている。また、図2に示すように、前下取付け部24fは、複数のリベット25を用いてフロントサイドフレームアウタ52に取付けられている。同様に、図2に示すように、後下取付け部24hは、複数のリベット26を用いてフロントサイドフレームアウタ52に取付けられている。さらに、図2~図4、図5の(a)に示すように、中間下側取付け部24gは、複数のリベット27を用いてフロントサイドフレームアウタ52の上側の接合フランジ部52a(詳しくは、その上方延長部)に取付けられている。
ここで、上述の各リベット25,26,27としては、セルフピアシング・リベット(self-piercing rivet、いわゆるSPR)を用いる
ことができる。
図1に示すように、平面視で車両前方側が開放する略V字状のタワーバー28を設けている。このタワーバー28は基部28aと、左右のスラント部28b,28cと、スラント部28b,28cの前端部に固定したブラケット29,29と、を備えている。図1、図3に示すように、タワーバー28の基部28aはダッシュパネル補強部材5の橋架部5aに固定されており、上述のブラケット29は複数の締結部材30を用いて、サスペンションタワー部24のタワーバー取付け座24eに固定されている。
上述のタワーバー28により、サスペンションタワー部24の変位を抑制して、操縦安定性および乗り心地の向上を図るように構成している。
なお、図1において、31はトルクボックス、図1~図3において、32はホイールハウスである。
図2、図3、図6に示すように、上述のフロントサイドフレーム50は、前端50Eと、前側部50Fと、後側部50Rと、を備えている。
上述のフロントサイドフレーム50の前端50Eは、サブフレームの前側が取付けられるサブフレーム取付け部としてのウエルドナット53が設けられた領域である。また、上述のフロントサイドフレーム50の後側部50Rは、サスペンションタワー部24の少なくともタワー部24bと対応する位置において後述するレインフォースメント54が接合される領域である。さらに、上述のフロントサイドフレーム50の前側部50Fは、上記前端50Eと上記後側部50Rとの間に位置する領域である。
そして、上述のフロントサイドフレーム50は、前側部50Fに対して後側部50Rの剛性が高く形成されている。具体的には、フロントサイドフレーム50の後側部50Rに車両前後方向に延びて当該後側部50Rに接合されるレインフォースメント54を備える一方で、前側部50Fにはレインフォースメントを
一切設けていない。これにより、前側部50Fに対して後側部50Rの剛性が高くなるように形成している。
しかも、上述の前側部50Fおよび後側部50Rの各領域で、車両前後方向に交互に剛性差が形成されている。
具体的には、フロントサイドフレーム50の前側部50Fにおいては、図6、図7に示すように、凹状上下ビード部57により剛性が最も低い低剛性部58を形成し、この凹状上下ビード部57の直後方におけるフロントサイドフレーム50の内部に前部節部材59を配設している。これにより、前側部50Fは、車両前後方向に交互に剛性差が形成されている。なお、これら各要素57,58,59の詳細については後述する。
また、フロントサイドフレーム50の後側部50Rにおいては、図6、図7に示すように、上述のレインフォースメント54に車両前後方向に所定の間隔を隔てて脆弱部としての長円形状の複数の開口部54aを形成することで、後側部50Rは、車両前後方向に交互に剛性差が形成されている。
すなわち、レインフォースメント54に、複数の開口部54aを形成することで、開口部54aが存在して相対的に剛性が低い部位と、開口部54aが存在することなく相対的に剛性が高い部位と、が車両前後方向に交互に形成されている。
つまり、フロントサイドフレーム50は、前側部50Fに対して後側部50Rの剛性を高く形成したうえで、さらに前側部50Fおよび後側部50Rの各領域で、車両前後方向に交互に剛性差が形成されたものである。
これにより、車両前突時に相対的に剛性が低いフロントサイドフレーム50の前側部50Fから圧縮変形が開始される。その後、相対的に剛性が高いフロントサイドフレーム50の後側部50Rを圧縮変形させることで、フロントサイドフレーム50を前側部50Fから長手方向全体にわたってスムーズな蛇腹状に圧縮変形させるよう構成したものである。
また、既述したように、車両前後方向に延びてフロントサイドフレーム50に接合される上述のレインフォースメント54を備え、当該レインフォースメント54には、車両前後方向に所定の間隔を隔てて複数の脆弱部としての開口部54aが形成されている。
これにより、上記レインフォースメント54にて車両前突時の衝突エネルギ吸収量の向上を図りつつ、前後方向に所定の間隔を隔てた複数の脆弱部である開口部54aにて、フロントサイドフレーム50をスムーズな蛇腹状に圧縮変形させるよう構成したものである。
さらに、上記脆弱部を、上下方向に延びる長円形状の開口部54aから形成している。これにより、簡単な構成でレインフォースメント54に車両前後方向で大きな剛性差をもたせ、車両前突時にフロントサイドフレーム50のスムーズな蛇腹状の圧縮変形を達成すると共に、レインフォースメント54の軽量化をも図るよう構成している。
図5の(a)(b)に示すように、フロントサイドフレーム50は、外壁面部52c(フロントサイドフレームアウタ52の縦壁面部)と内壁面部51c(フロントサイドフレームインナ51の縦壁面部)とを備えている。
図5の(a)(b)に示すように、フロントサイドフレームインナ51は、上下の接合フランジ部51a,51bと内壁面部51cとで、車幅方向外方へ開放する断面横向きハット形状に形成されている。同様に、フロントサイドフレームアウタ52は、上下の接合フランジ部52a,52bと外壁面部52cとで、車幅方向内方へ開放する断面横向きハット形状に形成されている。
同図に示すように、フロントサイドフレーム50の上記外壁面部52cおよび内壁面部51cの上下方向中央部位には、車両の前後方向に延びる凹状ビードとしての凹状前後ビード部55がそれぞれ形成されている。
フロントサイドフレームインナ51に形成された凹状前後ビード部55(凹状ビード)により、当該フロントサイドフレームインナ51には、本来の稜線X1~X4に対して、凹状前後ビード部55による稜線X5~X8が増加形成される。
同様に、フロントサイドフレームアウタ52に形成された凹状前後ビード部55(凹状ビード)により、当該フロントサイドフレームアウタ52には、本来の稜線X11~X14に対して、凹状前後ビード部55による稜線X15~X18が増加形成される。
ここで、上述の各凹状前後ビード部55は、フロントサイドフレーム50の前方から少なくともサスペンションタワー部24の横位置まで車両前後方向に延びている。
図1~図3に示すように、フロントサイドフレーム50の前側部50Fにおける前寄り位置には、上述の凹状前後ビード部55の上下幅が上下方向に拡大する上下幅拡大部56が形成されている。この上下幅拡大部56は、フロントサイドフレームインナ51とフロントサイドフレームアウタ52との車幅方向の対向位置にそれぞれ形成されたものである。
図2、図3、図6、図7に示すように、上述の上下幅拡大部56には、その上下幅の範囲内において凹状前後ビード部55よりもフロントサイドフレーム50内部側に凹んで上下方向に延びる上述の凹状上下ビード部57が形成されている。当該凹状上下ビード部57にて上述の低剛性部58が形成されている。
この低剛性部58の形成により、車両前突時にフロントサイドフレーム50を前側部50Fから圧縮変形させる際、当該前側部50Fの前寄り位置に形成した低剛性部58が折れ切っ掛けとなる。これにより、フロントサイドフレーム50の前側部50Fの前後方向の途中からの変形を抑制し、フロントサイドフレーム50の前側部50Fの前寄り位置からの変形を可能としたものである。
図6で示した前部節部材59は、凹状上下ビード部57または上下幅拡大部56の直後方におけるフロントサイドフレーム50内部に位置するもので、この前部節部材59と、凹状上下ビード部57(または、上下幅拡大部56)とで剛性差が形成される。これにより、圧縮変形開始を確実に誘起させ、フロントサイドフレーム50の蛇腹状の圧縮変形を可能としたものである。
図9の(b)に示すように、上述の前部節部材59は、車幅方向に延びる節部59aと、この節部59aの車幅方向両端から車両前方に向けて一体に折曲げ形成されたフランジ59b,59cと、を備えている。図6に示すように、車幅方向内側のフランジ59bは、フロントサイドフレームインナ51に形成されたアーク溶接用の開口60を利用して、フロントサイドフレームインナ51の内面に固定されている。車幅方向外側のフランジ59cは、フロントサイドフレームアウタ52の内面にスポット溶接手段にて固定されている。
図3、図6、図7に示すように、フロントサイドフレーム50の前側部50Fよりも車両前方に位置するフロントサイドフレーム50の前端50Eには、サブフレーム取付け部として上述のウエルドナット53が設けられている。
そして、上述の凹状上下ビード部57または上下幅拡大部56は、ウエルドナット53の直後方に設けられている。
上述の前側部50Fよりも車両前方に位置するフロントサイドフレーム50の前端50Eに、サブフレーム取付け部としてのウエルドナット53を設け、凹状上下ビード部57、上下幅拡大部56は、ウエルドナット53の直後方に設けることで、圧縮変形への影響を抑制しつつ、サブフレーム前部の支持を可能とするよう構成している。
図6、図7に示すように、上述のウエルドナット53の周囲は、フロントサイドフレーム50内部に配設されたインナ側補強部材61とアウタ側補強部材62とで補強されている。
図9の(a)に示すように、インナ側補強部材61は、車幅方向に延びる前壁61a、および後壁61bと、これら各壁61a,61bの車幅方向内端を前後方向に連結する内側壁61cと、前壁61aおよび後壁61bの車幅方向外端から前方および後方に延びるフランジ61d,61eと、を一体形成したものである。
アウタ側補強部材62は、前後のフランジ62a,62b間を、連結壁62cで前後方向に一体連結したものである。
図6、図7に示すように、インナ側補強部材61の内側壁61cは、フロントサイドフレームインナ51に形成されたアーク溶接用の開口63を利用して、フロントサイドフレームインナ51の内面に固定されている。
インナ側補強部材61、およびアウタ側補強部材62の前側の各フランジ61d,62aは、フロントサイドフレームアウタ52に対してスポット溶接手段にて3枚接合固定されている。同様に、インナ側補強部材61およびアウタ側補強部材62の後側の各フランジ61e,62bも、フロントサイドフレームアウタ52に対してスポット溶接手段にて3枚接合固定されている。
上述の各補強部材61,62により、サブフレーム前部の支持剛性向上を図るように構成している。
図5に示すように、上述のレインフォースメント54は、その上端部がフロントサイドフレームインナ51の上側の接合フランジ部51aとサスペンションタワー部24が連結されるフロントサイドフレームアウタ52の上側の接合フランジ部52aとに挟み込まれて接合固定されている。同様に、レインフォースメント54の下端部は、フロントサイドフレームインナ51の下側の接合フランジ部51bとフロントサイドフレームアウタ52の下側の接合フランジ部52bとに挟み込まれて接合固定されている。
これにより、上述のレインフォースメント54でフロントサイドフレーム閉断面50Sを、図5に示すように、左右に分割すると共に、該レインフォースメント54は上下の各接合フランジ部51a,52a、51b,52b間を上下方向に直線状に延びるように形成されている。
このように、サスペンションタワー部24が連結されるフロントサイドフレーム50の閉断面50S内に、上下方向に延びるレインフォースメント54を設けることで、サスペンションタワー部24からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレーム50の断面崩れを、当該レインフォースメント54にて抑制すべく構成している。
特に、サスペンションタワー部24からフロントサイドフレーム50上部を上方へ引っ張るような引っ張り力が作用した際、上述のレインフォースメント54が突っ張りと成り、フロントサイドフレーム50の断面崩れを抑制するものである。さらに、レインフォースメント54は上下の各フランジ部51a,52a、51b,52bに挟み込まれて上下方向に直線状に延びるので、フロントサイドフレーム50の上下方向変位に対し、当該レインフォースメント54が確実に突っ張ることで、フロントサイドフレーム50の断面崩れを一層抑制し、NVH性能の悪化を抑制するものである。
図5の(a)に示すように、フロントサイドフレームインナ51およびフロントサイドフレームアウタ52の上下の各接合フランジ部51a,51b,52a,52bと、レインフォースメント54との車幅方向の位置は、フロントサイドフレームインナ51側の凹状前後ビード部55(一方の凹状ビード)の位置と略一致している。
また、上述のレインフォースメント54の上下方向中間部は、フロントサイドフレームインナ51の凹状前後ビード部55(一方の凹状ビード)における凹底部いわゆる底面に形成された複数のアーク溶接用の開口64,64を利用して、当該底面の底面に接合されている(図5~図7参照)。
図2、図3に示すように、上述のレインフォースメント54は、車両前後方向でサスペンションタワー部24のフロントサイドフレーム50、特に、フロントサイドフレームアウタ52への連結部(各リベット25,26,27による連結部参照)とオーバラップするよう設けられている。これにより、サスペンションタワー部24からフロントサイドフレーム50に加わる上下荷重によって、当該フロントサイドフレーム50が上下方向に変形しようとするのを、レインフォースメント54にて抑制すべく構成している。
ここで、上述のレインフォースメント54は、図5で示したように、フロントサイドフレームインナ51およびフロントサイドフレームアウタ52の上下の各接合フランジ部51a,52a、51b,52bと3枚接合固定されている。
既述したように、レインフォースメント54には、車両前後方向に所定間隔を隔てて上下方向に長い開口部54aが複数形成されており、当該開口部54aの口縁部の全周囲には、段差部54S(図5、図6、図8参照)が形成されている。
すなわち、図6に示すように、レインフォースメント54の上記開口部54aが形成されていない本体部の車幅方向外面と、開口部54aが形成された部位の外面との間には、離間距離L1を形成しており、この離間距離L1に相当する段差部54Sが形成されたものである。
換言すれば、レインフォースメント54のレイン本体54Aには、車幅方向外方へ突出するビード(各要素54a,54S参照)が形成されており、このビードの車幅方向外方面を略フラットに形成し、このフラット部に上述の開口部54aを形成したものである。そして、上記ビードの突出量(離間距離L1参照)に相当する段差部54Sが形成されている。
これにより、上下方向に長い開口部54aにて、レインフォースメント54に前突荷重に対する脆弱部を形成しつつ、上記段差部54Sにより、圧縮方向と引っ張り方向に対するレインフォースメント54の剛性向上を図っている。以て、サスペンションタワー部24からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレーム50の断面崩れをさらに効果的に抑制すべく構成している。
図6、図8に示すように、レインフォースメント54の前後両端部には、当該両端部から車幅方向外方に延びる折曲げ部54b,54cがそれぞれ一体形成されている。また、当該レインフォースメント54の上側前後には生産時の位置決め開口部54d,54e(つまり、位置決め用の基準孔)が開口形成されている。
図8に示すように、上述の位置決め開口部54d,54eのうち後側の位置決め開口部54eは、上記長円形状の開口部54a(複数の開口部54aのうち最も後方に位置する開口部54a参照)の上下方向に隣接して形成されている。すなわち、位置決め開口部54eは最後部に位置する開口部54aの延長線上に存在する。
これにより、上記位置決め開口部54eを、レインフォースメント54がフロントサイドフレーム50に対して組付けられる際の位置決め部と、車両前突時に
おけるフロントサイドフレーム50、レインフォースメント54の圧縮変形時の脆弱部と、に兼用すべく構成している。
図3、図4、図5に示すように、上述のレインフォースメント54の後端部対応位置からフロントサイドフレーム50の後端部まで前後方向に延びる下部補強部材65を設けている。図5の(a)に示すように、この下部補強部材65は、断面凹状でフロントサイドフレームアウタ52の内底部に配置されている。
図3、図6に示すように、上述のレインフォースメント54の直後方位置のフロントサイドフレーム50下面には、サブフレームの前後方向中間部が取付けられる。このサブフレームの前後方向中間部を取付けるために、上述のレインフォースメント54の直後方位置には、サブフレーム中間取付け部としてのウエルドナット66を設けている。
図3、図4、図6に示すように、レインフォースメント54の直後方位置で、かつウエルドナット66の直前位置におけるフロントサイドフレーム閉断面50S内には、中間節部材67を設けている。
図6、図9の(c)に示すように、この中間節部材67は、車幅方向に延びる節部67aと、該節部67aの車幅方向内端から後方に延びるフランジ67bと、上記節部67aの車幅方向外端から前方に延びるフランジ67cと、を一体形成
したものである。
図6、図7に示すように、上述の中間節部材67のフランジ67bは、フロントサイドフレームインナ51に形成されたアーク溶接用の開口68を利用して、フロントサイドフレームインナ51側の凹状前後ビード部55に固定されている。また、中間節部材67のフランジ67cはスポット溶接手段にてフロントサイドフレームアウタ52側の凹状前後ビード部55に接合固定されている。
すなわち、中間節部材67がレインフォースメント54の直後方位置におけるフロントサイドフレーム閉断面50S内において、左右の凹状ビードである凹状前後ビード部55,55に接合されている。
これにより、サスペンションタワー部24からフロントサイドフレーム50に加わる上下荷重に起因して、当該フロントサイドフレーム50が上下方向に変形しようとするのを、上述のレインフォースメント54と中間節部材67との双方でより一層効果的に抑制すべく構成している。
さらに、図3、図4に示すように、上述のガセット部材23の前端と対応するフロントサイドフレーム閉断面50S内部には、後部節部材69を配設している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、図1~図9で示した実施例1の車両の前部車体構造は、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム50を備える車両の前部車体構造であって、上記各フロントサイドフレーム50はアウタ部材(フロントサイドフレームアウタ52参照)とインナ部材(フロントサイドフレームインナ51参照)とを備えており、これらアウタ部材とインナ部材の縦壁面部(外壁面部52c、内壁面部51c)には、前方から少なくともサスペンションタワー部24の横位置まで車両前後方向に延びる凹状ビード(凹状前後ビード部55)が形成されており、上記サスペンションタワー部24が連結されるフロントサイドフレーム50のアウタ部材とインナ部材との間に、当該フロントサイドフレーム50の閉断面50Sを左右に分割するように上下方向に延びると共に車両前後方向に延びるように配設されるレインフォースメント54を備え、上記レインフォースメント54は、上記フロントサイドフレーム50のアウタ部材とインナ部材との上下の各フランジ部に挟み込まれて接合され、上下方向に直線状に延びるように形成されたものである(図1、図3~図6参照)。
この構成によれば、サスペンションタワー部24が連結されるフロントサイドフレーム50の閉断面50S内に、上下方向に延びるレインフォースメント54を設けたので、サスペンションタワー部24からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレーム50の断面崩れを、当該レインフォースメント54にて抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
特に、サスペンションタワー部24からフロントサイドフレーム50上部を上方へ引っ張るような引っ張り力が作用した際に、上記レインフォースメント54が突っ張りと成って、フロントサイドフレーム50の断面崩れを抑制し、NVH性能の悪化を抑制することができる。
さらに、上記レインフォースメント54は、上記フロントサイドフレーム50のアウタ部材(フロントサイドフレームアウタ52)とインナ部材(フロントサイドフレームインナ51)との上下の各フランジ部51a,51b,52a,52bに挟み込まれて接合され、上下方向に直線状に延びるよう形成されたものであるから(図5参照)、次のような効果がある。
すなわち、上述のレインフォースメント54が上記上下の各フランジ部51a,52a、51b,52bに挟み込まれて上下方向に直線状に延びるので、フロントサイドフレーム50の上下方向の変位に対し、レインフォースメント54が確実に突っ張ることで、フロントサイドフレーム50の断面崩れをより一層抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記レインフォースメント54には、車両前後方向に所定間隔を隔てて上下方向に長い開口部54aが形成されており、当該開口部54aの口縁部に段差部54Sが形成されたものである(図5、図6参照)。
この構成によれば、上下方向に長い開口部54aにて、レインフォースメント54に前後方向の荷重(前突荷重)に対する脆弱部を形成しつつ、上記段差部54Sの形成により、圧縮方向と引っ張り方向に対する当該レインフォースメント54の剛性の向上を図ることができる。この結果、サスペンションタワー部24からの上下方向の荷重入力によるフロントサイドフレーム50の断面崩れをさらに効果的に抑制することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記レインフォースメント54の直後方位置のフロントサイドフレーム50下面にはサブフレームが取付けられると共に、当該位置のフロントサイドフレーム閉断面50S内には節部材(中間節部材67参照)が設けられ、上記節部材(中間節部材67)が左右の凹状ビード(凹状前後ビード部55参照)に接合されたものである(図6、図9参照)。
この構成によれば、上述のサスペンションタワー部24からフロントサイドフレーム50に加わる上下荷重に起因して、フロントサイドフレーム50が上下方向に変形しようとするのを、上述のレインフォースメント54と上述の節部材(中間節部材67)との双方でより一層効果的に抑制することができる。
この構成によれば、上述のサスペンションタワー部24からフロントサイドフレーム50に加わる上下荷重に起因して、フロントサイドフレーム50が上下方向に変形しようとするのを、上述のレインフォースメント54と上述の節部材(中間節部材67)との双方でより一層効果的に抑制することができる。
なお、上記フロントサイドフレーム50に形成される凹状前後ビード部55に代えて、凸状ビードを採用してもよい。該凸状ビードは、車幅方向の断面形状が中空十文字形状のフロントサイドフレームにおいて、中空十文字形状部の車幅方向に突出する部分である。
図10~図15は車両の前部車体構造の実施例2を示す。
図10は車両右側の前部車体構造の実施例2を示す外側図面、図11はフロントサイドフレームインナ51を取外した状態での前部車体構造の実施例2を示す内側面図である。また、図12は図11の要部斜視図、図13は図11のD-D線に沿う要部拡大断面図、図14は図13の上方斜視図、図15はレインフォースメント54の他の実施例を示す斜視図である。
なお、図10~図15において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。また、図10~図15は車両右側の構造を示すが、車両左側の構造は、右側のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
図1~図9で示した実施例1においては、車両前後方向に所定の間隔を隔てて合計5つの脆弱部(開口部54a)が形成されたレインフォースメント54を例示したが、図10~図15に示す実施例2においては、所定間隔を隔てて合計2つの脆弱部(開口部54a)が形成されたレインフォースメント54を採用している。
これにより、実施例2のレインフォースメント54の車両前後方向の長さは、実施例1のレインフォースメント54の車両前後方向の長さに対して、相対的に短くなり、この分、レインフォースメント54の軽量化を図ることができる。
実施例2のレインフォースメント54において、開口部54aが形成された部位の上下方向断面構造は、図5の(b)と同一となり、また開口部54aの非形成部位の上下方向断面構造は、図5の(a)と同一となる。
図15に示すように、上述のレインフォースメント54は、上下方向に延びる複数の開口部54a、並びに、複数の位置め開口部54d,54eが形成されたレイン本体54Aと、このレイン本体54Aの前端から車幅方向外方に一体に折曲げ形成された折り返し部54Bと、を備えている。
図15に示すように、上述の折り返し部54Bは、レイン本体54Aの前端から車幅方向外方に延びる前壁部54fと、この前壁部54fの車幅方向外端から前方に延びる側部フランジ54gと、前壁部54fの上端および下端からそれぞれ前方に延びる上部フランジ54hおよび下部フランジ54iと、を備えている。
図12、図13に示すように、上記折り返し部54Bは他方の凹状ビードであるフロントサイドフレームアウタ52の凹状前後ビード部55側へ折り返されている。そして、折り返し部54Bの側部フランジ54gは、フロントサイドフレームアウタ52の凹状前後ビード部55における凹底面にスポット溶接手段にて接合固定されている。また、折り返し部54Bの上下の各フランジ54h,54iは、フロントサイドフレームアウタ52の上下の内面にスポット溶接手段にて接合固定されている。
さらに、レインフォースメント54のレイン本体54Aは、図14に示す複数のアーク溶接用の開口64を利用して、フロントサイドフレームインナ51の凹状前後ビード部55(一方の凹状ビード)における凹底面に接合固定されている。
このように、図10~図15で示した実施例2の車両の前部車体構造は、上記フロントサイドフレーム50のアウタ部材(フロントサイドフレームアウタ52)およびインナ部材(フロントサイドフレームインナ51)の縦壁面部(外壁面部52c、内壁面部51c)に凹状ビード(凹状前後ビード部55)が形成され、上記アウタ部材およびインナ部材の上記上下の各フランジ部(51a,52a,51b,52b)と上記レインフォースメント54との車幅方向の位置が、一方の凹状ビード(フロントサイドフレームインナ51側の凹状前後ビード部55)の位置と略一致しており、上記レインフォースメント54が上記一方の凹状ビードの底面に接合され、上記レインフォースメント54には、他方の凹状ビード(フロントサイドフレームアウタ52側の凹状前後ビード部55)側への折り返し部54Bが形成され、当該折り返し部54Bが上記他方の凹状ビードに接合されたものである(図5、図13、図15参照)。
この構成によれば、レインフォースメント54を一方の凹状ビード(インナ側の凹状前後ビード部55)と他方の凹状ビード(アウタ側の凹状前後ビード部55)とにそれぞれ接合させたので、フロントサイドフレーム50の断面崩れをより一層効果的に防止することができ、NVH性能の悪化を抑制することができる。
図10~図15で示した実施例2においても、その他の点については、図1~図9で示した実施例1とほぼ同様の作用、効果を奏するものである。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロントサイドフレームのアウタ部材は、実施例のフロントサイドフレームアウタ52に対応し、
以下同様に、
フロントサイドフレームのインナ部材は、フロントサイドフレームインナ51に対応し、
縦壁面部は、外壁面部52c、内壁面部51cに対応し、
凹状ビードは、凹状前後ビード部55に対応し、
上下の各フランジ部は、接合フランジ部51a,51b,52a,52bに対応し、
フロントサイドフレームの閉断面は、フロントサイドフレーム閉断面50Sに対応し、
節部材は、中間節部材67に対応し、
一方の凹状ビードは、フロントサイドフレームインナ51側の凹状ビード部55に対応し、他方の凹状ビードは、フロントサイドフレームアウタ52側の凹状前後ビード部55に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、図8で示した実施例1のレインフォースメント54の折曲げ部54bに代えて、図8のレインフォースメント54の前端に図15で示した実施例2の折り返し部54Bを設けてもよい。
以上説明したように、本発明は、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームを備える車両の前部車体構造について有用である。
24…サスペンションタワー部
50…フロントサイドフレーム
50S…フロントサイドフレーム閉断面
51…フロントサイドフレームインナ(インナ部材)
52…フロントサイドフレームアウタ(アウタ部材)
51a、51b、52a、52b…接合フランジ部(フランジ部)
51c…内壁面部(縦壁面部)
52c…外壁面部(縦壁面部)
54…レインフォースメント
54a…開口部
54B…折り返し部
54S…段差部
55…凹状前後ビード部(凹状ビード)
67…中間節部材(節部材)

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームを備える車両の前部車体構造であって、上記各フロントサイドフレームはアウタ部材とインナ部材とを備えており、
    これらアウタ部材とインナ部材の縦壁面部には、前方から少なくともサスペンションタワー部の横位置まで車両前後方向に延びる凹状ビードまたは凸状ビードが形成されており、
    上記サスペンションタワー部とフロントサイドフレームとの連結部と車両前後方向で重複する位置において、上記フロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材との間に、当該フロントサイドフレームの閉断面を左右に分割するように上下方向に延びると共に車両前後方向に延びるように配設されるレインフォースメントを備え、
    上記レインフォースメントは、上記フロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材との上下の各フランジ部に挟み込まれて接合される上端部と下端部とを有し、上記上端部から上記下端部に亙って上下方向に直線状に延びるように形成された
    車両の前部車体構造。
  2. 上記レインフォースメントは、車両前後方向に所定間隔を隔てて上下方向にビードが形成されている
    請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  3. 上記フロントサイドフレームのアウタ部材およびインナ部材の縦壁面部に凹状ビードが形成され、
    上記アウタ部材およびインナ部材の上記上下の各フランジ部と上記レインフォースメントとの車幅方向の位置が、
    一方の凹状ビードの位置と略一致しており、
    上記レインフォースメントが上記一方の凹状ビードの底面に接合され、
    上記レインフォースメントには、他方の凹状ビード側への折り返し部が形成され、
    当該折り返し部が上記他方の凹状ビードに接合された
    請求項1または2に記載の車両の前部車体構造。
  4. 上記レインフォースメントには、車両前後方向に所定間隔を隔てて上下方向に長い開口部が形成されており、当該開口部の口縁部に段差部が形成された
    請求項1~3の何れか一項に記載の車両の前部車体構造。
  5. 上記レインフォースメントの直後方位置のフロントサイドフレーム下面にはサブフレームが取付けられると共に、
    当該位置のフロントサイドフレーム断面内には節部材が設けられ、
    上記節部材が左右の凹状ビードに接合された
    請求項1~の何れか一項に記載の車両の前部車体構造。
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