JP6907915B2 - 車両のエプロンアッパメンバ - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフロントピラーから車両前方に延びるエプロンアッパメンバの構造に関する。
車両前部に設けられたエンジンルームの車両幅方向両側方には、ホイールハウスとサスペンションタワーが一体に形成されたエプロンが設けられており、エプロンの上側には後端部がフロントピラーに接合されて車両前方に延びてエプロンを補強するエプロンアッパメンバが設けられている。エプロンアッパメンバは、剛性を確保する必要があると同時に車両の前突等により衝突荷重が入力された際の衝撃力を吸収する必要がある。このため、エプロンアッパメンバにビードと膨出部を設け、衝突荷重が入力された際にエプロンアッパメンバが円滑に座屈可能とする構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10-53159号公報
特許文献1に記載されたエプロンアッパメンバは、衝突荷重が入力されると複数のビードあるいは膨出部が順次座屈の起点になって、衝突荷重が入力されている間は連続的に座屈が発生する。このため、比較的小さな衝突荷重で座屈が発生し、その座屈が連続して発生する。このように、比較的小さな衝突荷重で座屈が発生すると、衝突初期の減速加速度が小さく、シートベルト拘束までに時間がかかり、乗員が前に移動して車体に近づいてしまう場合がある。また、座屈が連続的に発生することにより、減速加速度が連続して乗員にかかり、乗員が連続的に車体に近づいてしまう。このため、特に、高速で衝突した際には、乗員が車体に大きく近づいてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、衝突の際に乗員が車体に大きく近づくことを抑制することを目的とする。
本発明の車両のフロントアッパメンバは、フロントピラーから車両前方に延びる車両のエプロンアッパメンバであって、板金構造で車両後方端がフロントピラーに接続される後半部分と、後半部分に接続されて車両前方に延び、車両の前突時に車両前後方向に圧縮塑性変形するクラッシュボックスが車両前方端に接続される鋳造品の前半部分と、を有し、前半部分は後半部分との接続部のすぐ車両前方の位置に強度低下部を有すること、を特徴とする。
このように、硬い鋳造品の前半部分で衝突荷重を受けることにより、衝突初期の減速加速度を大きくしてシートベルトを早期に拘束状態とする。前半部分は鋳造品で脆いので、その後の大きな衝突荷重の入力により強度低下部に折れ破断が発生する。これにより、一時的に減速加速度が低下し、乗員の前方移動速度が低下し、乗員が車体に大きく近づくことを抑制できる。また、強度低下部が後半部分と接続される接続部のすぐ車両前方の位置に配置されているので、強度低下部が折れ破断してからバリアが後半部分に接触して後半部分に衝突荷重がかかり始めるまでに時間がかかる。このため減速加速度が小さい期間が長くなり、乗員が車体に近づくことを効果的に抑制することができる。さらに、後半部分を大きな伸び変形の可能な板金構造としているので、後半部分は、前半部分が折れ破断した際につぶれないで残っており、前半部分が折れ破断した後に衝突荷重を受けると共に折れ曲がり変形により衝突荷重を吸収できる。これにより、衝突荷重の大きい場合でもバリアの侵入を効果的に抑制できる。
本発明の車両のエプロンアッパメンバにおいて、前記後半部分は、閉断面構造であり、前記前半部分は前記接続部と、前記強度低下部と、それ以外の一般部とを有し、前記一般部と前記接続部とは溝型断面で、ウェブと、前記ウェブの両端から立設するフランジと、前記ウェブの表面に配置された補強リブとを含み、前記強度低下部は、前記ウェブの表面に前記補強リブが配置されておらず、前記ウェブ又は前記フランジが前記溝型断面の外形寸法が小さくなる方向に湾曲していること、としてもよい。
このように、前半部分をリブが配置された溝型断面形状にして強度を確保すると共に、リブを設けず、ウェブ又はフランジを湾曲させるという構造により強度低下部を構成することにより、前半部分を鋳造品で構成可能としている。また、後半部分を閉断面構造とすることにより、前半部分が折れ破断した際につぶれないで残るような強度を確保し、前半部分が折れ破断した後に衝突荷重を効果的に受け止めてバリアの侵入を抑制することができる。
本発明の車両のエプロンアッパメンバにおいて、前記クラッシュボックスが圧縮塑性変形を開始するまでの間に乗員拘束装置が発動する減速加速度を発生させること、としてもよい。
これにより、衝突初期にクラッシュボックスが圧縮塑性変形する間にシートベルトを拘束状態にすることができ、乗員が車体に大きく近づくことを抑制できる。
本発明は、衝突の際に乗員が車体に近づくことを抑制できる。
実施形態のエプロンアッパメンバを組み込んだ車両の前部構造を示す斜視図である。 実施形態のエプロンアッパメンバを車両外側から見た拡大斜視図である。 図2に示すエプロンアッパメンバを車両内側から見た立面図(a)とB部を車両上方から見た平面図(b)である。 図2に示すA−A断面図である。 実施形態のエプロンアッパメンバを組み込んだ車両が衝突した際の衝突荷重の時間変化を示す図である。 図5に示す時刻t1におけるエプロンアッパメンバの変形を示す斜視図である。 図5に示す時刻t3におけるエプロンアッパメンバの変形を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態の車両100のエプロンアッパメンバ10について説明する。最初に図1を参照しながら実施形態のエプロンアッパメンバ10を組み込んだ車両100の前部構造200について説明する。
車両100の車室150よりも前側には、エンジンあるいはモータ等のパワーユニット110が搭載されるエンジンコンパートメント101が設けられている。エンジンコンパートメント101の下部の車両幅方向両側部には、車両前後方向に延びる構造部材であるフロントサイドメンバ102が設けられている。フロントサイドメンバ102の前端は、クラッシュボックス103を介してフロントクロスメンバ104に接続されている。
フロントサイドメンバ102の車両幅方向両側方には、ホイールハウス106とサスペンションタワー105とが一体に形成されたエプロン107が設けられており、ホイールハウス106の上側とサスペンションタワー105の車両幅方向には後端がフロントピラー120に接合されて車両前方に延びてエプロン107を補強するエプロンアッパメンバ10が設けられている。エプロンアッパメンバ10の前端は、クラッシュボックス50を介してフロントクロスメンバ104に接続されている。
図2に示すように、エプロンアッパメンバ10は、板金構造で車両後方端40rの接続フランジ43がフロントピラー120に溶接接続される後半部分40と、後半部分40に接続されて車両前方に延び、車両100の前突時に車両前後方向に圧縮塑性変形するクラッシュボックス50が接続されるアルミダイカスト等の鋳造品の前半部分20と、を有している。
図2は、エプロンアッパメンバ10を車両外側から見た拡大斜視図であり、図3(a)は、エプロンアッパメンバ10を図2と反対側の車両内側から見た立面図である。図2、図3(a)に示すように、前半部分20は、一般部21と、一般部21よりも強度が低くなっている強度低下部25と、後半部分40と接続される接続部26とを有している。一般部21は、板状のウェブ22とウェブ22の車両上下方向の上端から車両内側に向かって立設する上フランジ23と、ウェブ22の下端から車両幅方向内側に向かって立設する下フランジ24とを含む溝型断面である。つまり、各フランジ23、24は、ウェブ22の車両上下方向の両端から車両幅方向内側に向かって延びている。図4に示すように、接続部26は、一般部21と同様、ウェブ22、上フランジ23、下フランジ24で構成される溝型断面である。強度低下部25は、一般部21と接続部26との間の部分である。
図2、図3(a)に示すように、一般部21の車両前方側は、車両前方に向かって真っすぐに延びる上アーム21Uと、図1に示すホイールハウス106に沿って車両前方斜め下方向に向かって延びる下アーム21Dとに分かれている。上アーム21Uと下アーム21Dとの間には平板状の凹部29aが設けられている。凹部29aには、重量軽減のための穴29が設けられている。また、凹部29aとウェブ22との間に立設する縦壁29bが設けられている。同様に、下アーム21Dのウェブ22と凹部29aの間に立設する縦壁29cが設けられている。下アーム21Dの先端(前半部分20の車両前方端20e)には、クラッシュボックス50が接続されるプレート32が取り付けられている。
プレート32の車両前方側にはクラッシュボックス50が接続されている。クラッシュボックス50は、プレート53を介して図1に示すフロントクロスメンバ104に接続されている。クラッシュボックス50は、車両幅方向に延びるビード52が車両前後方向に1段又は2段に配置された箱状部材である。ビード52は、例えば、V字状の溝で、圧縮塑性変形の起点となるものである。本実施形態では、クラッシュボックス50は、圧縮塑性変形の起点となるビード52の本数が少ないので、圧縮塑性変形を開始するまでの間に大きな衝突荷重Fを受けることができ、この間に乗員拘束装置であるシートベルトの拘束が発動する減速加速度を発生させる。
図3(a)に示すように、一般部21のウェブ22の車両幅方向内側の表面には、縦リブ27と、補強リブ30、31とが配置されている。また、接続部26のウェブ22の車両幅方向内側の表面には、縦リブ28が設けられている。縦リブ27は、一般部21と強度低下部25とを仕切るリブであり、縦リブ28は、強度低下部25と接続部26とを仕切るリブである。補強リブ30は、車両前方端20eに設けられたプレート32と縦リブ27とを下フランジ24と平行に接続するリブである。補強リブ31は補強リブ30と下フランジ24との間にトラス構造を形成するリブである。従って、下アーム21Dは、補強リブ30と下フランジ24とウェブ22により構成される溝型断面であり、プレート32と縦リブ27とは、下フランジ24、補強リブ30、31で構成されるトラスで接続されている。
図3(a)、図3(b)に示すように、強度低下部25は、ウェブ25a、上フランジ25b、下フランジ25cで構成される溝型断面である。図3(a)に示すようにウェブ25aの車両幅方向内側の面には、補強リブ30、31が配置されていない。また、図3(a)に示すように、上フランジ25bは下方向に凸に湾曲し、下フランジ25cは上方向に凸に湾曲している。また、図3(b)に示すように、ウェブ25aは、フランジ25b、25cの延びる方向である車両内側に向かって湾曲している。このように、ウェブ25aと各フランジ25b,25cは強度低下部25の溝型断面の外形寸法が小さくなる方向に湾曲している。
以上説明したように、前半部分20の一般部21、強度低下部25、接続部26は、いずれもウェブ22、25a、上下フランジ23、24、25b,25cで構成される溝形断面である。一般部21、接続部26は、強度確保のためにウェブ22の表面に補強リブ30、31を配置した構成となっている。また、強度低下部25は、補強リブ30、31を配置せず、ウェブ25a、フランジ25b,25cを湾曲させることで構成されている。このため、前半部分20は、アルミダイカストのような鋳造で容易に製造することができる。
図4に示すように、後半部分40は、平板状のインナパネル41と、ハット状のアウタパネル42とをスポット溶接46で溶接して四角い閉断面構造としたものである。後半部分40の閉断面の内径寸法は、前半部分20の接続部26の外形寸法と略同一であり、接続部26は車両後方端20rから後半部分40の閉断面の中にぴったりと嵌め込まれている。後半部分40と接続部26とは、フリクションスクリュー45をねじ込んで溶接固定するフリクションスクリュー溶接(FSW)で固定されている。また、図2に示すように、前半部分20の強度低下部25は、後半部分40と接続される接続部26のすぐ車両前方の位置に配置されている。
次に図5から図7を参照しながら、実施形態のエプロンアッパメンバ10を組み込んだ車両100が前突した際の衝突荷重Fの時間変化とエプロンアッパメンバ10の変形について説明する。
車両100が図5に示す時刻t0に、図6に示すバリア60に衝突すると、フロントクロスメンバ104から前半部分20の車両前方端20eに接続されているクラッシュボックス50に衝突荷重Fが入力される。クラッシュボックス50は、圧縮塑性変形の起点となるビード52の本数が少ないので、圧縮塑性変形を開始するまでの間に大きな衝突荷重Fをエプロンアッパメンバ10に伝達する。エプロンアッパメンバ10の前半部分20の下アーム21D、後半部分40は、受けた大きな衝突荷重Fをフロントピラー120に伝達する。これにより、車両100にシートベルトの拘束が発動する減速加速度が発生し、図5に示す時刻t0の直後の衝突初期において、シートベルトにより乗員が拘束され、乗員が車体前方に近づくことが抑制される。
そして、図5の時刻t0からt1に向かって衝突荷重Fが大きくなって来ると、クラッシュボックス50は圧縮塑性変形を開始してつぶれ始める。そして、クラッシュボックス50がつぶれると、より大きな衝突荷重Fがエプロンアッパメンバ10に入力されてくる。この大きな衝突荷重Fは、エプロンアッパメンバ10の前半部分20の強度低下部25に集中する。前半部分20は、脆いアルミダイカスト等の鋳造品であるから、衝突荷重Fが集中する強度低下部25のフランジ25b,25c或いはウェブ25aは破断を起こす。そして、図5に示す時刻t1に図6に示すように、強度低下部25が車両上方向に跳ね上がるように破断する。後半部分40は、大きな伸び変形の可能な鋼板の板金構造としているので、前半部分20が折れ破断した際に、つぶれないで残っている。
図5に示すように、時刻t1に前半部分20の強度低下部25が折れ破断すると、エプロンアッパメンバ10の受ける衝突荷重Fは、図5に示す時刻t2に向かって急速に低下する。この間、エプロンアッパメンバ10からフロントピラー120に伝達される衝突荷重Fも急速に低下する。このため、車両100の減速加速度が急速に小さくなり、乗員はほとんど車体前方に近づかなくなる。また、強度低下部25は、後半部分40と接続される接続部26のすぐ車両前方の位置に配置されているので、強度低下部25が折れ破断してからバリア60が後半部分40に接触して後半部分40に衝突荷重Fがかかり始めるまでに時間がかかる。このため減速加速度が小さい期間が長くなり、乗員が車体に近づくことを効果的に抑制することができる。
後半部分40は、大きな伸び変形の可能な鋼板の板金構造としているので、前半部分20が折れ破断した際に、つぶれないで残っており、前半部分20の強度低下部25が折れ破断した後も衝突荷重Fを受けることができる。そして、時刻t2をすぎると、今度は、後半部分40の車両前方端40eに衝突荷重Fが掛かり始め、衝突荷重Fは再び大きくなり始める。そして、図5の時刻t3になると、図7に示すように、後半部分40が曲げ変形を開始し、衝突荷重Fの低下が始まる。後半部分40は、鋼板の閉断面構造で大きく伸びて変形し、鋳造品の前半部分20のように折れ破断しない。このため、衝突荷重Fは時刻t2の後よりも緩やかに低下していく。この間、後半部分40は、折れ曲がり変形により衝突荷重Fを吸収していく。
そして、時刻t4になると、後半部分40の曲がり変形は終了し、後半部分40全体が圧縮されて行く。この際、ある程度の衝突荷重Fがフロントピラー120に伝達される。そして、時刻t5に衝突が終了し、バリア60の進入が停止すると衝突荷重Fはゼロになる。
車両100の前突の内、車両100の正面からバリア60が進入する正突の場合、左右のエプロンアッパメンバ10で衝突荷重Fを受けるが、車両100の正面の側部のみにバリア60が進入する微小ラップ衝突では、バリア60の進入する側のエプロンアッパメンバ10のみが衝突荷重Fを受ける。このため、エプロンアッパメンバ10には、微小ラップ衝突の場合の方が正突の場合よりも大きな衝突エネルギーが入力される。
正突の際には、エプロンアッパメンバ10は、前半部分20が折れ破断することでこの衝突エネルギーを吸収するので、前半部分20が折れ破断した後、後半部分40に衝突荷重Fが掛かり出す前の図5に示す時刻t2近傍でバリア60の進入が停止する。つまり、バリア60は、後半部分40の車両前方端40eの近傍で停止する。また、微小ラップ衝突の際には、前半部分20の折れ破断と、後半部分40の曲がり破断とで衝突エネルギーを吸収するので、後半部分40が曲がり破断の後の図5に示す時刻t5近傍でバリア60の進入が停止する。この際、バリア60は、フロントピラー120の前で停止する。
従って、本実施形態のエプロンアッパメンバ10は、正突時には、後半部分40の前でバリア60が停止するので、正突時に前半部分20がつぶれ残りが無いように十分つぶれて衝突エネルギーを吸収できる。また、微小ラップ時には、前半部分20と後半部分40とで十分に衝突エネルギーを吸収するので、バリア60の進入をフロントピラー120の前で止めることができる。
以上説明したように、本実施形態のエプロンアッパメンバ10は、硬いクラッシュボックス50と硬い鋳造品の前半部分20で衝突荷重Fを受けることにより、衝突初期の減速加速度を大きくしてシートベルトを早期に拘束状態とした後、前半部分20の強度低下部25に折れ破断を発生させて一時的に減速加速度を低下させ、乗員が大きく車体に近づかないようにする。その後、つぶれないで残った後半部分40により、衝突荷重Fを吸収する。これにより、衝突の際に乗員が大きく車体に近づくことを抑制できる。
なお、強度低下部25は、補強リブ30、31を配置せず、ウェブ25a、フランジ25b,25cを湾曲させることで構成することとして説明したが、これに限らず、穴を設けたり、肉厚を薄くしたりして構成してもよい。
10 エプロンアッパメンバ、20 前半部分、20e,40e 車両前方端、20r,40r 車両後方端、21 一般部、21D 下アーム、21U 上アーム、22,25a ウェブ、23,25b 上フランジ、24,25c 下フランジ、25 強度低下部、26 接続部、27,28 縦リブ、29 穴、29a 凹部、29b,29c 縦壁、30,31 補強リブ、32,53 プレート、40 後半部分、41 インナパネル、42 アウタパネル、43 接続フランジ、45 フリクションスクリュー、46 スポット溶接、50 クラッシュボックス、52 ビード、60 バリア、100 車両、101 エンジンコンパートメント、102 フロントサイドメンバ、103 クラッシュボックス、104 フロントクロスメンバ、105 サスペンションタワー、106 ホイールハウス、107 エプロン、110 パワーユニット、120 フロントピラー、150 車室、200 前部構造。

Claims (3)

  1. フロントピラーから車両前方に延びる車両のエプロンアッパメンバであって、
    板金構造で車両後方端が前記フロントピラーに接続される後半部分と、
    前記後半部分に接続されて車両前方に延び、車両の前突時に車両前後方向に圧縮塑性変形するクラッシュボックスが車両前方端に接続される鋳造品の前半部分と、を有し、
    前記前半部分は前記後半部分との接続部のすぐ車両前方の位置に強度低下部を有すること、
    を特徴とする車両のエプロンアッパメンバ。
  2. 請求項1に記載の車両のエプロンアッパメンバであって、
    前記後半部分は、閉断面構造であり、
    前記前半部分は前記接続部と、前記強度低下部と、それ以外の一般部とを有し、
    前記一般部と前記接続部とは溝型断面で、ウェブと、前記ウェブの両端から立設するフランジと、前記ウェブの表面に配置された補強リブとを含み、
    前記強度低下部は、前記ウェブの表面に前記補強リブが配置されておらず、前記ウェブ又は前記フランジが前記溝型断面の外形寸法が小さくなる方向に湾曲していること、
    を特徴とする車両のエプロンアッパメンバ。
  3. 請求項1又は2に記載の車両のエプロンアッパメンバであって、
    前記クラッシュボックスが圧縮塑性変形を開始するまでの間に乗員拘束装置が発動する減速加速度を発生させること、
    を特徴とする車両のエプロンアッパメンバ。
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