JP7347110B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents
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その際、フロントサイドフレームに対して車両前後方向に延びるレインフォースメントを接合固定して、エネルギの吸収量の向上を図るように成した車両の前部車体構造が既に発明されている。
要するに、車両前突時における衝突エネルギの吸収量向上と、フロントサイドフレームのスムーズな蛇腹状の圧縮変形と、を両立させることができる。
上記構成によれば、上述のレインフォースメントによりフロントサイドフレーム内部に、左右に分割された2つの閉断面部が形成されるので、車両前突時における衝突エネルギ吸収量のさらなる向上を図ることができる。
上記構成によれば、上述のサスペンションタワー部からフロントサイドフレームに加わる上下荷重によって、当該フロントサイドフレームが上下方向に変形しようとするのを、上述のレインフォースメントにて抑制することができる。
図面は車両の前部車体構造を示し、図1は当該車両の前部車体構造を示す斜視図、図2は前部車体構造を示す外側面図、図3はフロントサイドフレームインナを取外した状態で示す前部車体構造の内側面図である。
なお、図2~図9は車両右側の構造を示すので、以下の説明においては主として車両右側の構造について説明するが、車両左側の構造は、右側のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
この実施例では、上述のダッシュロアパネル1は上側パネル1aと下側パネル1bとに上下2分割されている。また、下側パネル1bの下部車幅方向中央にはトンネル部1cが形成されている。
上述のダッシュクロスメンバ2は、トンネル部1cと対応する部位のアーチ部2aと、このアーチ部2aの下部から車幅方向左右外方に延びる水平部2b,2cと、を備えている。
このフロントサイドフレーム50は、エンジンルーム(但し、電動車両の場合には、モータルーム)の左右両サイドを車両の前後方向に延びる車体強度部材である。
そして、左右一対のフロントサイドフレーム50,50の前部には、セットプレート14、取付けプレート16およびクラッシュカン15を介して、車幅方向に延びるバンパビーム17を取付けている。
左右のシュラウドサイド18,18の上端部相互間は、図示しないシュラウドアッパにより車幅方向に連結される。
上述のフロアフレーム21におけるサブフレーム後側取付け位置には、サブフレーム取付け座22が取付けられている。
図1に示すように、上述のフロントサイドフレームインナ51の後部と、その後方に位置するダッシュクロスメンバ2の水平部2cとの間にはガセット部材23を斜交い状に取付けている。
なお、図示の便宜上、フロントサスペンションダンパSDはその上部側の一部分のみを示している。
ここで、上述の各リベット25,26,27としては、セルフピアシング・リベット(self-piercing rivet、いわゆるSPR)を用いることができる。
なお、図1において、31はトルクボックス、図1~図3において、32はホイールハウスである。
上述のフロントサイドフレーム50の前端50Eは、サブフレームの前側が取付けられるフロントサブフレーム取付け部としてのウエルドナット53が設けられた領域である。また、上述のフロントサイドフレーム50の後側部50Rは、サスペンションタワー部24の少なくともタワー部24bと対応する位置において後述するレインフォースメント54が接合される領域である。さらに、上述のフロントサイドフレーム50の前側部50Fは、上記前端50Eと上記後側部50Rとの間に位置する領域である。
一切設けていない。これにより、前側部50Fに対して後側部50Rの剛性が高くなるように形成している。
具体的には、フロントサイドフレーム50の前側部50Fにおいては、図6、図7に示すように、凹状上下ビード部57により剛性が最も低い低剛性部58を形成し、この凹状上下ビード部57の直後方におけるフロントサイドフレーム50の内部に前部節部材59を配設している。これにより、前側部50Fは、車両前後方向に交互に剛性差が形成されている。なお、これら各要素57,58,59の詳細については後述する。
同図に示すように、フロントサイドフレーム50の上記外壁面部52cおよび内壁面部51cの上下方向中央部位には、車両の前後方向に延びる凹状前後ビード部55がそれぞれ形成されている。
そして、上述の凹状上下ビード部57または上下幅拡大部56は、ウエルドナット53の直後方に設けられている。
図9の(a)に示すように、インナ側補強部材61は、車幅方向に延びる前壁61a、および後壁61bと、これら各壁61a,61bの車幅方向内端を前後方向に連結する内側壁61cと、前壁61aおよび後壁61bの車幅方向外端から前方および後方に延びるフランジ61d,61eと、を一体形成したものである。
アウタ側補強部材62は、前後のフランジ62a,62b間を、連結壁62cで前後方向に一体連結したものである。
上述の各補強部材61,62により、サブフレーム前部の支持剛性向上を図るように構成している。
これにより、上述のレインフォースメント54でフロントサイドフレーム閉断面50Sを、図5に示すように、左右に分割している。
図6、図9の(c)に示すように、この中間節部材67は、車幅方向に延びる節部67aと、該節部67aの車幅方向内端から後方に延びるフランジ67bと、上記節部67aの車幅方向外端から前方に延びるフランジ67cと、を一体形成
したものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように構成した車両の前部車体構造は、上記レインフォースメント54により車両前突時の衝突エネルギ吸収量の向上を図ることができる。
要するに、車両前突時における衝突エネルギの吸収量向上と、フロントサイドフレーム50のスムーズな蛇腹状の圧縮変形と、を両立させることができる。
この構成によれば、簡単な構成でレインフォースメント54に車両前後方向で大きな剛性差が交互に形成され、車両前突時にフロントサイドフレーム50のスムーズな蛇腹状の圧縮変形を達成することができると共に、上記長円形状の開口部54aにより、レインフォースメント54の軽量化をも図ることができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記レインフォースメント54の開口部54eは、生産時の位置決め開口部54eであることを特徴とする。
よって、フロントサイドフレーム50を前方側から確実に圧縮変形させることができる。
図10は車両右側の前部車体構造の実施例2を示す外側図面、図11はフロントサイドフレームインナ51を取外した状態での前部車体構造の実施例2を示す内側面図である。また、図12は図11の要部斜視図、図13は図11のD-D線に沿う要部拡大断面図、図14は図13の上方斜視図、図15はレインフォースメント54の他の実施例を示す斜視図である。
さらに、レイン本体54Aは、図14に示す複数のアーク溶接用の開口64を利用して、フロントサイドフレームインナ51の凹状前後ビード部55における凹底面に接合固定されている。
図10~図15で示した実施例2においても、その他の点については、図1~図9で示した実施例1とほぼ同様の作用、効果を奏するものである。
この発明のレインフォースメントに形成された脆弱部は、実施例の長円形状の開口部54aおよび位置め開口部54eに対応し、
以下同様に、
フロントサイドフレームのアウタ部材は、フロントサイドフレームアウタ52に対応し、
フロントサイドフレームのインナ部材は、フロントサイドフレームインナ51に対応し、
フランジ部は、接合フランジ部51a,51b,52a,52bに対応し、
フロントサイドフレームの閉断面部は、フロントサイドフレーム閉断面50Sに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
50…フロントサイドフレーム
50S…フロントサイドフレーム閉断面(フロントサイドフレームの閉断面部)
51…フロントサイドフレームインナ(インナ部材)
52…フロントサイドフレームアウタ(アウタ部材)
51a、51b、52a、52b…接合フランジ(フランジ部)
54…レインフォースメント
54a…長円形状の開口部(脆弱部)
54e…位置め開口部(脆弱部)
SD…フロントサスペンションダンパ
Claims (3)
- 車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームを備える車両の前部車体構造であって、
上記各フロントサイドフレームは、車両前後方向に延びて当該フロントサイドフレームに接合されるレインフォースメントを備えており、
上記レインフォースメントには、車両前後方向に所定の間隔を隔てて複数の脆弱部が形成され、
上記脆弱部は上下方向に延びる長円形状の開口部と、上記長円形状の開口部の上下方向に隣接して形成された生産時の位置決め開口部である
車両の前部車体構造。 - 上記レインフォースメントは、上記フロントサイドフレームのアウタ部材とインナ部材の上下の各フランジ部に挟み込まれて接合され、
当該レインフォースメントにて上記フロントサイドフレームの閉断面部を左右に分割するように配設された
請求項1に記載の車両の前部車体構造。 - 上部に上記フロントサイドフレーム後部の車外側に配設されるフロントサスペンションダンパ上端が支持されるとともに下端が上記フロントサイドフレームと連結されるサスペンションタワー部を備え、
上記レインフォースメントは、車両前後方向で上記サスペンションタワー部の上記フロントサイドフレームへの連結部とオーバラップするように設けられた
請求項2に記載の車両の前部車体構造。
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