JP5082261B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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これら色ズレ検知センサおよび濃度検知センサ(以下これらを画像制御センサ類と総称する)は、中間転写ベルトの移動方向に対して最も下流側に配設された画像形成部のさらに下流側に配設される。なお、画像制御センサ類は、一体のセンサユニットとして構成することで、合理的な配設が可能となる。
このような不具合を防ぐためには、画像制御センサ類の検知面を清掃する等のメンテナンスが必要となるが、画像制御センサ類は、中間転写ベルトに近接して配設されるために、装着状態のままでの清掃は困難であった。また、画像制御センサ類は、中間転写ベルトに対して高い位置精度で配設しなければならないために、従来は中間転写ベルトのユニットに一体に構成されることが多く、取り外して清掃するには面倒で時間を要するものであった。
なお、センサの検知面を清掃するものとして、特許文献1に開示のごとき構成が提案されている。
すなわち、特許文献1に開示の構成は、レジスト検知手段と濃度検知手段とが一つの検知ユニットとして構成され、その検知ユニットにはレジスト検知手段と濃度検知手段の各検知面の清掃を同時に行う清掃部材が装備されているものである。
このため、画像制御センサ類の検知面の清掃等のメンテナンスを容易に行うことのできる構成が望まれていた。
そのセンサユニットは、色ズレ検知センサと、濃度検知センサとが一体に構成されていることを特徴とすることができる。
また、センサユニットには入出力のためのユニットケーブル部材が延設されると共に、案内部材には配線部材が装着されており、配線部材がユニットケーブル部材の配線経路を規定するように構成されていることを特徴とすることができる。
また、センサユニットが臨む像担持体は、画像形成を行う作用位置からセンサユニットを着脱する側の退避位置に移動可能に構成され、像担持体が作用位置ではセンサユニットを位置決め固定する位置決め固定手段と、像担持体が退避位置ではセンサユニットを所定位置に支持する支持手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、センサユニットの着脱移動を案内する案内手段を備えることを特徴とすることができる。
図1は本実施の形態が適用された画像形成装置1の全体外観斜視図、図2はその画像形成装置本体10の概念的な構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式による複数の画像形成部15A(15AY,15AM,15AC,15AK)によってカラー画像を形成する、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置である。中央の画像形成装置本体10を挟んで、図中左側に給紙装置10A、右側に排紙装置10Bを備えている。図1は、画像形成装置本体10の操作面(図中手前側の面:前面)側の前面扉10FPが左右に開放されると共に、後述する感光体ユニット15と転写ベルトユニット16とが操作面側に引き出された状態である。
なお、以下の説明において、画像形成装置1の操作面側を前面、この前面と対向する奥側の面を背面と称する。また、前面から背面に至る奥行き方向を前後、これと直交する水平方向を左右、これら前後および左右と直交する方向を上下と呼称する。
すなわち、図2中左側に、上部から、画像形成装置1の制御装置を構成する電気回路基板類が集合された制御基板アッセンブリ12、トナー収容部13、走査露光装置14、画像形成ユニット15、転写ベルトユニット16、用紙搬送機構17が配設されている。また、図中右側上部に電源分配基板アッセンブリ18、電源ユニット19が配設されている。さらに、電源ユニット19の下側には、定着装置20が配置されている。
画像形成ユニット15は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成する4組の画像形成部15A(15AY,15AM,15AC,15AK)を備えている。
トナー収容部13は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色と対応する容器を備えており、それぞれが収容するトナーを必要に応じて画像形成ユニット15の画像形成部15Aの現像装置に補給する。
中間転写ベルト16Aは、駆動ロール16Aaとバックアップロール16Ab等とによって張架されており、駆動ロール16Aaの駆動によって図中反時計回りに周回するようになっている。その上側の周回経路は左右方向に略直線状となっており、その直線状の周回経路に臨んで、前述の画像形成ユニット15の4組の画像形成部15Aが並設されている。これら各画像形成部15Aの感光体ドラムと、中間転写ベルト16Aを挟んで対向する位置には、それぞれ一次転写ロール16Bが配設されている。
二次転写部16Cは、中間転写ベルト16Aの下側の周回経路の外側に位置する二次転写ロール16Caと、周回経路の内側に設けられたバックアップロール16Cbとから成る。そして、二次転写ロール16Caとバックアップロール16Cbとの間に二次転写バイアスが印可され、中間転写ベルト16Aが担持したトナー像を、用紙搬送機構17によって搬送・供給される記録用紙上に転写(二次転写)させる。
このセンサユニット30は、色ずれ制御のための色ズレ検知センサと、濃度制御のための濃度検知センサと、温度および湿度を検知する環境センサとが一体に構成されて、断面形状が矩形の角軸状に形成されている。そして、バックアップロール16Abによって中間転写ベルト16Aの周回方向が屈曲する部位に、その軸方向を前後方向として(中間転写ベルト16Aの周回移動方向と直交する方向として)、フレーム11に装着されている。このセンサユニット30のフレーム11への装着構造については、後に詳述する。
定着装置20は、加熱される定着ロール20Aを備えており、この定着ロール20Aに記録用紙を圧接させて加熱・加圧し、トナー像を記録用紙上に固定する。
電源ユニット19は、入力電流を変圧して、上記各機構を駆動するために必要な電源電流を出力する。
電源分配基板アッセンブリ18は、電源ユニット19から出力された電流を各機構に分配供給する。
すなわち、走査露光装置14による露光によって画像形成ユニット15の各画像形成部15Aが形成した各色の画像を、転写ベルトユニット16の周回駆動される中間転写ベルト16A上にその動きにしたがって順に重ね合わせ、これによってカラートナー画像を形成する。そして、給紙装置10Aから供給される記録用紙を中間転写ベルト16Aの移動とタイミングを合わせて搬送し、この記録用紙に転写ベルトユニット16上のカラートナー画像を二次転写部16Cで転写する。その後、カラートナー画像が転写された記録用紙を定着装置20に搬送し、定着装置20でカラートナー画像を定着し、排紙装置10Bによってカール矯正等の処理を行って外部に設けられた排紙トレイ21に排出するものである。
すなわち、色ずれ制御および濃度制御は、色ずれ制御のためのパターン画像および濃度検知のための画像を中間転写ベルト16A上に形成し、それらのトナー画像をセンサユニット30の各センサで検出した結果を取得する。そして、その取得情報に基づいて走査露光装置14の書き出し位置を変更して色ズレ補正を行うと共に、濃度補正を行うものである。この色ずれ制御および濃度制御は、電源投入時に画像形成に先立って、また、通常の画像形成の合間に行うものである。
図3は図1のX部拡大図、図4はフレーム11に装着されたセンサユニット30を斜め下方から見た斜視図、図5はセンサユニット30の装着部位をその上側で水平断面にして上部から見た斜視図、図6はフレーム11のセンサユニット30の装着部の斜視図、図7はセンサユニット30の装着状態の横断面図、図8はセンサユニット30の着脱状態を示す斜視図である。なお、以下の説明において、画像形成ユニット15および前面パネル15Fについては図1および図2参照のこと。
センサユニット30は、断面図である図7に示すように、下面を形成する略U字状の支持基板31で複数のセンサ30Sを支持しており、その上部はカバー32で覆われている。センサ30Sは、色ズレ検知センサが略中央と両端の三カ所に、トナー濃度検知センサが略中央に一カ所設けられている。また、各センサ30Sと対応する支持基板31の位置には、それぞれ検知窓31Wが開口形成されている。
支持基板31の一方側の側面には、断面形状L字状のガイド板33が固定されている。また、センサユニット30の長手方向の両端面には、位置決め固定ピン34(34F,34R)がそれぞれ二本突設されている。これら位置決め固定ピン34の先端は段付きを介して小径化され、最先端は先細りのテーパ状となっている。
すなわち、センサユニット30の背面側端面の位置決め固定ピン34R(図4および図7中に破線で示す)は、フレーム11の背面を構成するフレーム部材である背面フレーム板11Bに形成された位置決め嵌合孔11Ba(図6参照)に前面側から差し込まれ、これによって上下・左右の位置決めされるようになっている。2個の位置決め嵌合孔11Baの内の一方は、位置決め固定ピン34Rが所定の嵌合公差で嵌合する丸孔であってセンサユニット30の左右上下の位置を規定し、他方は長孔であってセンサユニット30の姿勢(角度)を規定するようになっているものである。また、背面フレーム板11Bには切り起し11Bbが突設されており、この切り起し11Bbがセンサユニット30の姿勢(角度)を規制するようになっている。
センサユニット30の前面側端面の位置決め固定ピン34Fは、詳細は図示しないが、画像形成ユニット15の前面パネル15FPに形成された位置決め嵌合孔に嵌合し、上下・左右に位置決めされるようになっている。つまり、本実施の形態では、位置決め嵌合孔を備える前面パネル15FPが前面側の位置決め固定手段を構成しているものである。
この前部支持ブラケット22は、フレーム11の前面側のフレーム部材である前面フレーム11Fに固定されており、画像形成ユニット15を引き出した際には、この前部支持ブラケット22が前部支持ブラケット22の前端部(位置決め固定ピン34F)を支持する。つまり、前部支持ブラケット22の前端部は、前述のごとく位置決め固定ピン34Fが画像形成ユニット15の前面パネル15FPによって位置決め固定されるが、メンテナンスの際に画像形成ユニット15を引き出すと支持できなくなってしまうため、この前部支持ブラケット22によって支持するようになっているものである。
前部支持ブラケット22は、装着部22Aから板状の支持部22Bが斜め上方に延設されており、装着部22Aで前面フレーム11Fに締着固定され、支持部22Bをセンサユニット30の端面と平行として設けられている。
支持部22Bには、位置決め固定ピン34Fが嵌入可能なスリット22Cが上側に開放して形成されている。また、支持部22Bの内面側(センサユニット30側)には、樹脂製の係合部材23と、押圧バネ24とが装着されている。
押圧バネ24は、背面側に突出する板バネで、係合突起23Aがスリット22Cに嵌合したセンサユニット30を、背面側に押圧して前後方向の位置を規定するようになっているものである。
これにより、画像形成ユニット15を引き出した状態とすることで、センサユニット30の着脱を行うことができる。なお、本実施の形態では画像形成ユニット15と転写ベルトユニット16とが独立して引き出し可能ではあるが、メンテナンスの際には両者とも引き出すことが必要となっており、センサユニット30の着脱の際にはその下側に中間転写ベルト16Aは位置せず、着脱するセンサユニット30によって中間転写ベルト16Aを傷付けることがないようになっているものである。
センサユニット30の取り外しは、位置決め固定ピン34Fをスリット22Cから上側に外し、背面側の位置決め固定ピン34Rを位置決め嵌合孔11Baから引き抜くことで行うことができる。
また、センサユニット30の装着は、背面側の位置決め固定ピン34Rを背面フレーム板11Bの位置決め嵌合孔11Baに嵌合させ、前面側の位置決め固定ピン34Fを前部支持ブラケット22のスリット22Cに嵌合させることで行うことができる。
ガイド支持材40は、背の低いU字状断面を呈している。そして、前面側の端部はU字状の底部で前面フレーム11Fの側面に固定されると共に、背面側の端部は端面で背面フレーム板11Bに突き合わせた状態で固定され、U字状の開放側を装置内側(図6中右側)に向けて設けられている。
ガイド部42は、前面側の第一のガイド部42Aと、それより背面側の第二のガイド部42Bとの二段に形成されている。
第一のガイド部42Aは、側板41の幅広の部分が所定角度で内向き(図6中上向き)に屈曲されて形成されている。
第二のガイド部42Bは、第一のガイド部42Aの外縁部に、さらに外側に屈曲した屈曲係合縁を備えて形成されている。
ガイドピース35は、断面図である図7に示すように、ガイド支持材40の第二のガイド部42Bが遊嵌するガイド溝35Aを備えており、センサユニット30のガイド板33にボルトによって締着されている。
そして、ガイドピース35のガイド溝35Aを、ガイド支持材40の第二のガイド部42Bに嵌合させることで、センサユニット30の前後左右方向の位置が略装着位置に規定されるようになっている。
このような構成により、ガイドピース35をガイド支持材40のガイド部42に嵌合させ、ガイド部42に沿ってスライドさせることで、センサユニット30の位置決め固定ピン34Rが背面フレーム板11Bの位置決め嵌合孔11Baに合致し、容易に嵌合させることができる。
センサユニット30は、電流供給および電気信号の入出力ためのユニットケーブル部材としてのユニットハーネス36が、背面側の端部から所定の長さに延設されている。ユニットハーネス36の先端にはコネクタ36Cが設けられている。
このユニットハーネス36を配線案内する配線部材としてのハーネスガイド50が、ガイド支持材40に設けられている。
ジョイント部52は、ベース板部51の前面側の端部に、上側に開口する箱状に形成されている。その外側の側板には、中継接続部材としてのコネクタソケット54が装着されている。
配線溝53は、上側に開放する所定深さのU字状の溝で、ジョイント部52からベース板部51の背面側の端部まで延設され、さらにガイド支持材40の下側を潜ってセンサユニット30の側に回り込むように形成されている。その開放上部には、ハーネス脱落防止用のリブ53Aが間欠的に突設されている。
すなわち、センサユニット30の背面側の端部から延設されたユニットハーネス36が、配線溝53の中にハーネスガイド50の背面側から前端側まで配線され、先端のコネクタ36Cがジョイント部52に設けられたコネクタソケット54に嵌合している。このように、配線溝53の中を配線するため、ワイヤクリップ等によってユニットハーネス36を支持する必要が無く、着脱も容易となっている。
一方、画像形成装置本体10の上部に設けられた制御基板アッセンブリ12から、制御側のワイヤハーネス12Hが前面フレーム11Fに略沿って垂下されており、この制御側のワイヤハーネス12Hが、ハーネスガイド50のジョイント部52の開口部から入ってコネクタソケット54に接続している。
コネクタソケット54は、センサユニット30の着脱を行うのと同じ側である装置の前面側に位置しており、従って、センサユニット30を着脱する際における、ユニットハーネス36と制御側のワイヤハーネス12Hの接続および切り離し作業を極めて容易に行えるものである。
なお、上記実施の形態は、本発明をタンデム方式のカラー画像形成装置に適用したものであるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。たとえば、ロータリー式の現像装置を備えるカラー画像形成装置や、中間転写ベルトを用いることなく感光体ドラムから直接記録用紙に画像を転写する画像形成装置に適用しても良いものである。
Claims (4)
- トナー像を担持して回転する像担持体と、
前記像担持体の軸方向に沿って移動し本装置に着脱可能に構成されると共に、当該軸方向に沿って本装置前面側から背面側に向かって装着することで当該像担持体に臨んで配置され、前記トナー像を検知するセンサユニットと、
前記軸方向に沿って前記前面側から背面側にかけて形成され、前記センサユニットの当該軸方向の着脱移動を案内する案内部材と、
前記軸方向における前記前面側に設けられ、前記センサユニットの前記本装置への着脱の際に、当該センサユニットの前記前面側の端部を当該軸方向と直交する方向に移動可能に支持する前側支持部材と、を備え、
前記案内部材は、前記軸方向における前記背面側の一部に形成されて、当該軸方向に沿って形成される第一面を有して前記センサユニットの移動を案内する第一のガイド部と、当該第一面および当該第一面に交差するように屈曲する第二面を有して当該センサユニットの移動を規制する第二のガイド部とを前記前面側から当該背面側に向けて順に備えて前記センサユニットの当該軸方向の着脱移動を案内するガイド部を有し、
前記センサユニットは、前記案内部材の前記ガイド部に移動可能に嵌合する嵌合部を有し、前記背面側にて当該嵌合部が当該ガイド部の前記第二のガイド部に嵌合しながら移動して当該軸方向の着脱移動が案内されると共に、前記前面側にて前記前側支持部材によって前記軸方向と直交する方向から支持されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記センサユニットは、色ズレ検知センサと、濃度検知センサとが一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記センサユニットは、電流供給及び電気信号の入出力のためのユニットケーブル部材を有し、
前記ユニットケーブル部材と本装置の制御装置に繋がる制御装置側ケーブル部材とを断続可能に接続する中継接続部材をさらに備え、
前記案内部材は、前記ユニットケーブル部材の配線経路を定めると共に、前記中継接続部材を前記前面側にて保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、画像形成を行う作用位置から当該センサユニットを着脱する側の退避位置に移動可能に構成され、
前記像担持体が前記作用位置に位置する状態にて、前記センサユニットを位置決めする位置決め固定手段と、
前記像担持体が前記待避位置に位置する状態にて、前記センサユニットを支持する支持手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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