以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1により、一実施形態の画像形成装置としてのプリンタ1における全体構造を説明する。図1は、本発明の一実施形態としてのプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための正面図である。
以下の説明において、プリンタ1の前側に立ったユーザから見て、左右方向を矢印Xの方向とし、前後(奥行き)方向を矢印Yの方向とし、上下方向を矢印Zの方向とする。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ1は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成されている。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラ8と、対向ローラ18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、複数のローラ又はローラ対と、排紙部50と、を備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、画像形成時に感光体ドラム2a、2b、2c、2dが回転すると順に、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対して、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対向ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に、図1に示した矢印の方向に回転可能に配置されている。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置されている。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置されている。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成されている。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器から入力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置されている。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像の帯電電荷が除去された箇所に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラ、トナー攪拌用の攪拌ローラ等を有して構成されている。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、トナー搬送装置500a、500b、500c、500dによって結ばれている。トナー搬送装置500a、500b、500c、500dの詳細については、後述する。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラ35、駆動ローラとして機能する対向ローラ18、テンションローラ36等に掛け渡されている。テンションローラ36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置されている。
中間転写ベルト7は、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成されている。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置されている。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置されている。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に1次転写後に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラ8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成されている。詳細には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラ8とは反対側には、対向ローラ18が配置されている。中間転写ベルト7は、2次転写ローラ8と対向ローラ18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間に2次転写ニップN2が形成されている。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写されている。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧をされることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する給紙カセット52が配置されている。給紙カセット52は、装置本体Mのケース体BDから水平方向に引き出し可能に構成されている。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置されている。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容されている。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52の用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置されているカセット給紙部51により搬送路Lに送り出されている。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対81とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされている用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成するシート載置部としての手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置されている。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
ここで、手差し給紙部64は、ユニット化され、シート供給ユニット600に一体的に配置される(図2参照)。シート供給ユニット600は、給紙位置検知センサ部材28の取り付け機構70を含んで構成される。シート供給ユニット600及び給紙位置検知センサ部材28の取り付け機構70の詳細については、後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から排紙部50までの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を下流側から上流側へ搬送する用紙を、表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、を備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、戻し搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ニップN2との間)には、用紙Tを検出するための用紙検知センサ(図示せず)と、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラ対80とが配置されている。前記用紙検出センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置されている。レジストローラ対80は、前記用紙検出センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
第1搬送路L1における第1合流部P1と第2合流部P2との間には、中間ローラ対82が配置されている。中間ローラ対82は、給紙ローラ対81に関して用紙搬送方向の下流側に配置され、給紙ローラ対81より搬送されている用紙Tを挟持して、レジストローラ対80へ搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられた搬送路である。戻し搬送路Lbによって、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対してトナー画像が転写されている。
第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出され第3搬送路L3を上流側から下流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、排紙部50に向かう方向に整流すると共に、排紙部50から第3搬送路L3を下流側から上流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、戻し搬送路Lbに向かう方向に整流する。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成されている。排紙部50は、装置本体Mの上部に配置されている。排紙部50は、装置本体Mの左側面側(図1において左側)に向けて開口している。排紙部50は、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50は、排出ローラ対53を有している。排出ローラ対53によって、第3搬送路L3を上流側から下流側に搬送されている用紙Tを装置本体Mの外部に排紙すると共に、排紙部50において用紙Tの搬送方向を反転させて用紙Tを第3搬送路L3の上流側に向けて搬送することができる。
排紙部50の開口側には、排紙集積部M1が形成されている。排紙集積部M1は、装置本体Mの上面(外面)に形成されている。排紙集積部M1は、装置本体Mの上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mの上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され排紙部50から排紙された用紙Tが積層して集積される。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサ(不図示)が配置されている。
次に、図2及び図3により、本発明のシート供給ユニット600について説明する。図2は、本発明のシート供給ユニット600を示す斜視図である。図3は、シート供給ユニット600のハウジング底部材75を示す斜視図である。
図2に示すように、シート供給ユニット600は、手差し給紙部64と、ハウジング71と、を備える。
手差し給紙部64は、シート載置部としての手差しトレイ65と、給紙コロ66と、給紙コロ66を収容するケース体661と、リフト部材610と、用紙載置検知部21と、給紙位置検知部26と、を備える。
手差しトレイ65について説明する。
図2に示すように、手差しトレイ65は、装置本体Mの右側(図1の右側)の外部に配置され、装置本体Mの内部に供給される用紙Tが載置されるトレイである。
手差しトレイ65は、その下端部が、装置本体Mにおける給紙コロ66の下方に回動自在に取り付けられる。手差しトレイ65は、その下端部における回動により、装置本体Mの右側壁面部MLに形成される用紙挿入口601を開閉するように配置される。また、手差しトレイ65は、閉状態において装置本体Mの右側壁面部MLの一部を構成するように配置される。
手差しトレイ65には、図2に示すように、用紙挿入口601を開いた状態で、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tが載置される。手差しトレイ65における用紙供給方向(左右方向X)の下流側には、リフト部材610(後述)が配置されている。
手差しトレイ65は、トレイ本体650を備えている。トレイ本体650は、用紙Tの全体を載置可能な用紙載置部651を有する。トレイ本体650は、用紙挿入口601と略同じ大きさに形成されている。トレイ本体650は、前後方向Yと平行な支持軸によって装置本体Mに矢印R方向に回転自在に設けられており、用紙挿入口601を開閉できるようになっている。
トレイ本体650は、用紙挿入口601を開いているときに、用紙挿入口601の下部に受け止められて、用紙Tを用紙挿入口601の内側に滑り込ませることができる程度の角度で傾斜している。また、トレイ本体650の用紙載置部651には、用紙載置部651に載置された用紙Tの両側端(前後方向Yにおける両端部)の位置を整合する一対の整合板653、653が、互いに接近又は離間自在に設けられている。
給紙コロ66について説明する。
給紙コロ66は、その周面が手差しトレイ65の用紙載置部651に載置される用紙Tに当接した状態で回転することにより、用紙Tを装置本体Mの内部に供給するコロ(ローラ)である。
給紙コロ66は、略円柱形状を有し、前後方向Yに延びる回転軸(不図示)が接続されている。給紙コロ66は、手差しトレイ65のリフト部材610の用紙載置面611(後述)の上方に離間するように配置されている。給紙コロ66は、リフト部材610の用紙載置面611の上方における前後方向Yの略中央部に配置される。
給紙コロ66は、ケース体661に収容される。ケース体661は、後述するハウジング71の被取り付け部材としてのハウジング底部材75の中央開口部752に配置される。
ケース体661は、略直方体形状の箱体により形成され、上下方向Zにおける下側に向けて開口している。給紙コロ66の一部は、ケース体661の開口から突出するように配置される。ケース体661は、その上面における用紙供給方向(左右方向X)の下流側の端部側がハウジング71のハウジング底部材75に回動可能に取り付けられている。
リフト部材610について説明する。
図2に示すように、リフト部材610は、給紙コロ66の下方に配置される。リフト部材610は、用紙供給方向(左右方向X)の下流側において、前後方向Yに延びる回転軸(不図示)に回転可能に支持される。リフト部材610は、回転軸を中心に手差しトレイ65から給紙コロ66に向けて回動することにより、手差しトレイ65に載置される用紙Tを給紙コロ66の周面に当接又は離間させる板状の部材である。
リフト部材610は、用紙Tが載置される用紙載置面611を有する。リフト部材610の前後方向Yの前側には、用紙供給方向(左右方向X)に延びる検知レバー移動用スリット612が形成される。検知レバー移動用スリット612には、後述する用紙載置検知レバー22の先端22A側が挿入される。用紙載置検知レバー22の先端22A側は、用紙Tが用紙載置面611に載置されることにより、用紙Tに押圧される。これにより、用紙載置検知レバー22の先端22A側は、検知レバー移動用スリット612に沿って用紙供給方向(左右方向X)の下流側に押圧される。
用紙載置検知部21について説明する。
用紙載置検知部21は、用紙Tが手差しトレイ65における所定位置に配置されたことを検知する。図2及び図3に示すように、用紙載置検知部21は、用紙載置検知センサ部材23と、用紙載置検知レバー22と、レバー軸部材221と、第1コイルバネ223と、アーム部材224と、第1遮蔽板222と、を有する。
図3に示すように、用紙載置検知センサ部材23は、ハウジング71のハウジング底部材75の内部側に、後述する取り付け機構70により取り付けられる。用紙載置検知センサ部材23は、後述するハウジング底部材75の下段部78の上面側であってハウジング突出部751の近傍に配置される。
用紙載置検知センサ部材23は、例えば、第1発光部231と第1受光部232とを有する光透過型のセンサ230を有して構成される。用紙載置検知センサ部材23のセンサ230は、第1発光部231の発光を第1受光部232で受光するか否かにより、後述する第1遮蔽板222が光を遮る位置に位置するか、又は、第1遮蔽板222が光を遮らない位置に位置するかを検知する。
用紙載置検知レバー22は、上下方向Zに延びる部材である。用紙載置検知レバー22は、先端22A側が下方であって検知レバー移動用スリット612に配置され、後端22B側が上方であってハウジング底部材75の内部に配置される。用紙載置検知レバー22は、先端22Aが自由端で構成され、後端22Bが後述するハウジング71の内部に配置されたレバー軸部材221により回転可能に支持される。用紙載置検知レバー22は、レバー軸部材221の回転軸を中心に回転することで先端22A側が用紙供給方向(左右方向X)に沿って移動可能に構成される。
図3に示すように、レバー軸部材221は、ハウジング底部材75の内部に配置される。レバー軸部材221は、前後方向Yに延びる回転軸(不図示)を中心に回転する。レバー軸部材221は、一端部側が用紙載置検知レバー22の後端22Bに接続され、他端部側がアーム部材224に接続される。
レバー軸部材221における用紙供給方向(前後方向Y)の略中央部には、第1コイルバネ223が接続される。第1コイルバネ223は、レバー軸部材221の回転軸方向に直交する方向に伸縮可能である。第1コイルバネ223は、レバー軸部材221の回転を規制するようにレバー軸部材221を付勢する。
アーム部材224は、クランク形状を有する。アーム部材224は、一端部がレバー軸部材221に接続され、他端部には第1遮蔽板222が配置される。アーム部材224は、レバー軸部材221の回転によりレバー軸部材221の回転軸を中心に回転する。
第1遮蔽板222は、アーム部材224におけるレバー軸部材221とは反対側の端部に配置される。第1遮蔽板222は、レバー軸部材221の回転により、アーム部材224を介して、用紙載置検知センサ部材23の第1発光部231と第1受光部232との間に配置される位置と、用紙載置検知センサ部材23の第1発光部231と第1受光部232との間に配置されない位置と、に移動可能に構成される。
第1遮蔽板222は、用紙載置検知レバー22の先端22A側が用紙Tに押圧されていない場合には、レバー軸部材221が第1コイルバネ223に付勢されることにより、ハウジング底部材75の内面に当接又は近接する側に付勢される。この場合、第1遮蔽板222は、用紙載置検知センサ部材23の第1発光部231と第1受光部232との間に配置され、第1発光部231からの光を遮蔽する位置に位置する。
一方、第1遮蔽板222は、用紙載置検知レバー22の先端22A側が用紙Tに押圧された場合には、レバー軸部材221が第1コイルバネ223の付勢力に抗して回転するため、ハウジング底部材75の内面から離間される。この場合、第1遮蔽板222は、ハウジング底部材75の内面から離間され、用紙載置検知センサ部材23の第1発光部231からの光を遮蔽しない位置に移動される。これにより、用紙載置検知部21は、用紙Tが手差しトレイ65における所定位置に配置されたことを検知する。
給紙位置検知部26について説明する。
給紙位置検知部26は、用紙Tが給紙コロ66に当接される位置に配置されたことを検知する。図2及び図3に示すように、給紙位置検知部26は、給紙位置検知センサ部材28と、第2遮蔽板27と、第2コイルバネ662とを有する。
図3に示すように、給紙位置検知センサ部材28は、ハウジング71のハウジング底部材75の内部側に、後述する取り付け機構70により取り付けられる。給紙位置検知センサ部材28は、後述するハウジング底部材75の上段部76の上面側に配置される。
給紙位置検知センサ部材28は、用紙載置検知センサ部材23と同様に、例えば、第2発光部281と第2受光部282とを有する光透過型の部品としてのセンサ280を有して構成される。給紙位置検知センサ部材28のセンサ280は、第2発光部281の発光を第2受光部282で受光するか否かにより、後述する第2遮蔽板27が光を遮る位置に位置するか、又は、第2遮蔽板27が光を遮らない位置に位置するかを検知する。
第2遮蔽板27は、図2に示すように、給紙コロ66のケース体661の上面から上方に向けて延びるように突出している。第2遮蔽板27は、ケース体661と一体的に形成される。
第2遮蔽板27は、ハウジング底部材75に形成された後述する給紙位置検知用スリット754にハウジング底部材75の上段部76の下面側から挿入可能に配置される(図4参照)。これにより、第2遮蔽板27は、ハウジング底部材75の内部側に出没可能に構成される。第2遮蔽板27は、ケース体661が回動することによりハウジング底部材75の内部側に突出して第2発光部281の光を遮蔽する位置と、突出せずに第2発光部281の光を遮蔽しない位置と、に移動可能である。
第2コイルバネ662は、ケース体661の上面とハウジング底部材75の上段部76の下面との間に配置される。第2コイルバネ662は、ケース体661を上下方向Zの下方に向けて付勢する。
ここで、ケース体661は、前述の通り、その上面における用紙供給方向(左右方向X)の下流側の端部がハウジング71に回動可能に取り付けられている。また、ケース体661には、給紙コロ66が取り付けられている。そのため、ケース体661は、リフト部材610に載置される用紙Tが給紙コロ66から離間している場合には、第2コイルバネ662の付勢力により、第2遮蔽板27がハウジング底部材75の内部側に突出しない下方側に位置する。この場合、第2遮蔽板27は、給紙位置検知センサ部材28の第2発光部281からの光を遮蔽しない位置に位置する。
一方、ケース体661は、リフト部材610がその回動により用紙Tを介して給紙コロ66を上方に押し上げることにより、第2コイルバネ662の付勢力に抗して上方側へ回動される。この場合、第2遮蔽板27は、ハウジング底部材75の内部側に突出して給紙位置検知センサ部材28の第2発光部281からの光を遮蔽する位置に位置される。これにより、給紙位置検知部26は、用紙Tが給紙コロ66に当接される位置に配置されたことを検知する。
ハウジング71について説明する。
ハウジング71の内部には、手差し給紙部64の一部や、用紙Tを供給するためのローラや、ローラに回転駆動力を伝達させる伝達軸や、用紙Tが所定位置に配置されたことを検知するセンサ等が収容される。
図2に示すように、ハウジング71は、ハウジング蓋部材72と、被取り付け部材としてのハウジング底部材75とを有する。図3に示すように、ハウジング底部材75は、前後方向Yに長い部材により形成される。ハウジング底部材75は、樹脂材料により一体的に成形されている。ハウジング底部材75の内面側には、用紙載置検知センサ部材23や、給紙位置検知センサ部材28や、給紙コロ66の駆動機構(図示せず)や用紙Tを供給するためのローラを配置するための各種取り付け部などが形成される。
ハウジング底部材75は、中央開口部752と、4つのローラ用開口部753、753、753、753とを有する。中央開口部752は、ハウジング底部材75の略中央に形成される。中央開口部752は、ハウジング底部材75の略中央で上下方向Zに開口すると共に、後述する上段部76の下方において用紙供給方向(左右方向X)に開口する。中央開口部752には、給紙コロ66が取り付けられたケース体661が配置される。
4つのローラ用開口部753、753、753、753は、ハウジング底部材75の用紙供給方向(左右方向X)の下流側の端部近傍において、前後方向Yに並んで形成される。4つのローラ用開口部753、753、753、753には、用紙Tを供給するためのローラがその外周面をハウジング底部材75の外部側に露出した状態で配置される。
図2及び図3に示すように、ハウジング底部材75は、手差しトレイ65側に突出するハウジング突出部751を有する。ハウジング突出部751は、手差し給紙部64のリフト部材610の上方に配置される。ハウジング突出部751は、略直方体の下面の一部が上下方向Zの上側に窪むような箱形状を有する。ハウジング突出部751における窪んだ部分は、中央開口部752の一部を構成する。ハウジング底部材75のハウジング突出部751は、上下方向Zから視た場合において(平面視において)、前後方向Yに長い略長方形状に形成される。
ハウジング底部材75には、上下方向Zにおいて段差が形成されている。
ハウジング底部材75は、上段部76と、下段部78と、ハウジング底部材75の外縁から上方に向けて延びる外壁部79と、を有する。
上段部76は、ケース体661の上方に配置される。上段部76は、ハウジング突出部751の一部を構成する。上段部76は、略長方形状の板部材である。上段部76は、用紙供給方向(左右方向X)及び前後方向Yに略平行に配置される。上段部76は、前後方向Yの長さが長いと共に用紙供給方向(左右方向X)の長さが短く形成される。上段部76の下面は、ハウジング突出部751の窪んだ部分における上方側の面を形成する。
上段部76の上面側には、給紙位置検知センサ部材28が配置される。給紙位置検知センサ部材28は、後述する取り付け機構70により取り付けられる。上段部76における給紙位置検知センサ部材28の近傍には、上面と下面とを連通させる給紙位置検知用スリット754が形成される。給紙位置検知用スリット754は、上段部76における給紙位置検知センサ部材28の第2発光部281と第2受光部282との間の位置に対応する部分に形成される。給紙位置検知用スリット754には、上段部76の下面側から第2遮蔽板27が挿入可能である。
下段部78は、上段部76よりも上下方向Zにおける下方側に配置される。下段部78は、垂直壁部77、77を介して上段部76に連続して形成される。下段部78は、ハウジング底部材75における上段部76が配置される以外の部分であって中央開口部752及び4つのローラ用開口部753、753、753、753が形成されない部分に配置される。下段部78の下面の一部は、ハウジング突出部751の下方側の面を形成する。下段部78の上面側であってハウジング突出部751の近傍には、用紙載置検知センサ部材23が配置される。用紙載置検知センサ部材23は、後述する取り付け機構70により取り付けられる。
外壁部79は、露出外壁部791と、傾斜外壁部792と、一対の側壁部793、793と、を備える。露出外壁部791は、ハウジング底部材75における手差しトレイ65側の外縁に形成される。露出外壁部791は、手差しトレイ65が開状態において、外面が外部側に露出される外壁部である。
露出外壁部791は、上段部76及び下段部78における手差しトレイ65側の縁部から上段部76及び下段部78に対して略垂直に上方に延びている。露出外壁部791は、第1露出外壁部791Aと、第2露出外壁部791Bと、を有する。
第1露出外壁部791Aは、上下方向Zから視た場合において(平面視において)、前後方向Yの略中央に、手差しトレイ側に突出するようなコ字状に形成される。第1露出外壁部791Aは、ハウジング突出部751の側壁を構成する。
第2露出外壁部791Bは、第1露出外壁部791Aから前後方向Yにおける前方向及び後方向に延びるように連続して形成される。
傾斜外壁部792は、ハウジング底部材75における手差しトレイ65とは反対側に形成される外壁部である。傾斜外壁部792は、下段部78における手差しトレイ65とは反対側の縁部から斜め上方に延びている。
一対の側壁部793、793は、ハウジング底部材75の前後方向Yにおける両外縁に対向して形成される外壁部である。下段部78における前後方向Yの両外縁から下段部78に対して略垂直に上方に延びている。
次に、図1を参照して、本実施形態のプリンタ1の動作について、簡単に説明する。
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及び給紙ローラ対81によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、中間ローラ対82により、レジストローラ対80に搬送される。
レジストローラ対80においては、用紙Tのスキュー補正や、画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とのタイミング調整が行われる。
レジストローラ対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間(2次転写ニップN2)に導入される。そして、用紙Tには、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいてトナーが溶融し、トナーが用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、排出ローラ対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、用紙Tを手差しトレイ65に載置する。手差しトレイ65に用紙Tが載置されることにより、用紙Tの先端は、手差しトレイ65における用紙供給方向(左右方向X)の下流側に位置される。
手差しトレイ65に載置された用紙Tは、リフト部材610の検知レバー移動用スリット612に配置された用紙載置検知レバー22の先端22A側を押圧する。用紙載置検知レバー22が押圧されると、用紙載置検知レバー22に接続されたレバー軸部材221が回転する。これにより、アーム部材224を介して、第1遮蔽板222は、用紙載置検知センサ部材23の第1発光部231の光を遮蔽する位置から遮蔽しない位置へ移動される。
これにより、用紙載置検知部21は、第1発光部231の光が遮蔽される状態から遮蔽されない状態に変位したことを検知して、用紙Tが手差しトレイ65における所定位置に配置されたことを検知する。その後、リフト部材610は、用紙Tがリフト部材610に載置された状態で、回転軸を中心に回動して用紙Tを上方に押し上げる。
リフト部材610に載置された用紙Tは、リフト部材610が回動することで、給紙コロ66の外周面に当接する。そして、リフト部材610は、用紙Tを上方に押し上げることにより、給紙コロ66を介して給紙コロ66を支持するケース体661を上方側へ回動させる。ここで、給紙コロ66を支持するケース体661の上面には、ハウジング底部材75の内部に向けて突出する第2遮蔽板27が形成されている。
第2遮蔽板27は、ケース体661の移動により、給紙位置検知センサ部材28の第2発光部281の光を遮蔽しない位置から遮蔽する位置へ移動される。これにより、給紙位置検知部26は、用紙Tが給紙コロ66に当接する位置に配置されたことを検知する。
用紙Tが給紙コロ66に当接する位置に配置されたことが給紙位置検知部26により検知されることで、リフト部材610の回動は停止される。
その後、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出される。そして、用紙Tは、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラ対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、両面印刷を行う場合のプリンタ1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷がされた用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。
これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷がされた用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラ対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラ対53により排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラ対53により保持されている状態において、排出ローラ対53の回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように排出ローラ対53を逆方向に回転させると、排出ローラ対53に保持されている用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(排紙部50から第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、整流部材58により、用紙Tは、戻し搬送路Lbへ整流され、その後、第2合流部P2を介して、第1搬送路L1に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tは、レジストローラ対80により前記補正又は前記調整が行われ、第1搬送路L1を介して、2次転写ニップN2に導入される。用紙Tは、戻し搬送路Lbを経由することにより、未印刷面が中間転写ベルト7に対向するので、未印刷面にトナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
図4から図6により、本発明の特徴部分である給紙位置検知センサ部材28を取り付けるための取り付け機構70の詳細について説明する。図4は、本発明の取り付け機構70により給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けた状態を示す斜視図である。図5は、中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付ける様子を説明する斜視図である。図6は、給紙位置検知センサ部材28を中間取り付け部材30に取り付ける様子を説明する斜視図である。
なお、給紙位置検知センサ部材28を取り付けるための取り付け機構70の説明において、左右方向Xを「第2方向D2」ともいう。第2方向D2において、図1における左右方向Xの右側を「+(プラス)側」ともいい、図1における左右方向Xの左側を「−(マイナス)側」ともいう。また、前後方向Yを「第1方向D1」ともいう。第1方向D1において、図1における前後方向Yの前側を「+(プラス)側」ともいい、図1における前後方向Yの後側を「−(マイナス)側」ともいう。また、上下方向Zを「第3方向D3」ともいう。第3方向D3において、図1における上下方向Zの上側を「+(プラス)側」ともいい、図1における上下方向Zの下側を「−(マイナス)側」ともいう。
取り付け機構70は、シート供給ユニット600に備えられる。具体的には、取り付け機構70は、シート供給ユニット600のハウジング71に給紙位置検知センサ部材28を取り付けるための取り付け機構である。
図4から図6に示すように、取り付け機構70は、給紙位置検知センサ部材28における保持部材290と、被取り付け部材としてのハウジング底部材75と、中間取り付け部材30と、を備える。
給紙位置検知センサ部材28について説明する。
図6に示すように、給紙位置検知センサ部材28は、部品としてのセンサ280と、センサ280を保持する保持部材290と、被コネクタ部材としてのセンサコネクタ部材298と、を有する。
センサ280は、センサ基部283と、第2発光部281と、第2受光部282とを有する。センサ基部283は、第1方向D1に延びるように形成される。第2発光部281及び第2受光部282は、所定距離だけ離間して第1方向D1に並んで配置される。第2発光部281及び第2受光部282は、略同じ形状を有し、第2方向D2に長い略直方体形状である。第2発光部281及び第2受光部282は、センサ基部283に固定され、センサ基部283から第2方向D2におけるプラス側に突出するように配置される。
保持部材290は、センサ280を保持する部材である。保持部材290は、樹脂材料の板部材により形成される。保持部材290は、センサ基部283を囲むように配置される。
保持部材290は、第1方向D1及び第2方向D2に平行であると共に対向配置される一対の第1側板部材290A、290Aと、一対の第1側板部材290A、290Aに直交して配置される第2側板部材290Bとを有する。第2側板部材290Bは、一対の第1側板部材290A、290Aの第1方向D1のマイナス側の端部において、一対の第1側板部材290A、290Aをつなぐように配置される。
保持部材290は、一対の第1側板部材290A、290A及び第2側板部材290Bの内面側においてセンサ基部283を固定することによりセンサ280を保持する。
保持部材290は、第1突出部291と、第2突出部295と、を有する。
第1突出部291は、一対の第1突出部材291A、291Aにより構成される。
一対の第1突出部材291A、291Aそれぞれは、第1側板部材290Aの第1方向D1のプラス側の端部側において、第2方向D2のマイナス側に延びるように突出して第1側板部材290Aに連続して形成される。一対の第1突出部材291A、291Aそれぞれは、第3方向D3に離間して対向配置される。一対の第1突出部材291A、291Aそれぞれは、互いが第3方向D3に近づくように弾性変形可能に構成され、互いが近づくように弾性変形された後に弾性変形される前の状態に復帰可能に構成される。
第1突出部291は、先端側に第1係合部292を有する。第1係合部292は、後述する中間取り付け部材30の第1被係合部315及び第2被係合部318のいずれにも係合可能である。
第1係合部292は、一対の第1爪部292A、292Aにより構成される。第1爪部292Aは、一対の第1突出部材291A、291Aそれぞれの先端側に形成される。一対の第1爪部292A、292Aは、第3方向D3に離間して配置される。
一対の第1爪部292A、292Aそれぞれは、一対の第1突出部材291A、291Aの先端側において、第3方向D3における離間する方向に向けて突出するように形成される。
第2突出部295は、一対の第2A突出部材295A、295Aと、第2B突出部材295Bとにより構成される。一対の第2A突出部材295A、295Aそれぞれは、保持部材290の第1側板部材290Aの第1方向D1のマイナス側の端部側において、第2方向D2のマイナス側に延びるように突出して第1側板部材290Aに連続して形成される。一対の第2A突出部材295A、295Aそれぞれは、第3方向D3に離間して対向配置される。
第2B突出部材295Bは、保持部材290の第2側板部材290Bから第2方向D2のマイナス側に突出するように第2側板部材290Bに連続して形成される。第2B突出部材295Bは、第3方向D3において一対の第2A突出部材295A、295Aの間に配置される。
第2突出部295は、先端側に第2係合部296を有する。第2係合部296は、後述する中間取り付け部材30の第1被係合部315及び第2被係合部318のいずれにも係合可能である。
第2係合部296は、一対の第2A爪部296A、296Aと、第2B爪部296Bとにより構成される。第2A爪部296Aは、一対の第2A突出部材295A、295Aそれぞれの先端側に形成される。第2B爪部296Bは、第2B突出部材295Bの先端側に形成される。一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bそれぞれは、一対の第2A突出部材295A、295A及び第2B突出部材295Bの先端側において、第1方向D1のマイナス側に突出するように形成される。
センサコネクタ部材298は、給紙位置検知センサ部材28の保持部材290の第1方向D1におけるプラス側の一端側に配置される。センサコネクタ部材298は、センサ280へ電流を供給するためのコネクタ部材を装着可能な取り付け開口298Aを有する。取り付け開口298Aは、センサコネクタ部材298の第1方向D1のプラス側に向けて開口する。センサコネクタ部材298の取り付け開口298Aにコネクタ部材を装着することにより、センサコネクタ部材298は、センサ280へ供給される電流の入力を受け付ける。
中間取り付け部材30について説明する。
中間取り付け部材30は、給紙位置検知センサ部材28を取り付け可能であると共に、後述するハウジング底部材75に取り付け可能である。中間取り付け部材30は、樹脂材料により形成される。
図6に示すように、中間取り付け部材30は、中間取り付け部材本体31と、取り付け部材32と、を有する。中間取り付け部材本体31は、第1方向D1及び第3方向D3に平行に延びる板状の部材である。中間取り付け部材本体31は、給紙位置検知センサ部材28が配置される側の面である第1面311と、第1面311とは反対側の第2面312とを有する。
中間取り付け部材本体31は、第1開口部313と、第2開口部316とを有する。第1開口部313及び第2開口部316は、第1面311と第2面312とを連通させて第2方向D2に向けて開口する。第1開口部313及び第2開口部316は、第1方向D1に並んで形成される。
第1開口部313は、中間取り付け部材本体31における第1方向D1のプラス側の端部側に形成される。第2開口部316は、中間取り付け部材本体31における第1方向D1のマイナス側の端部側に形成される。
第1開口部313の周縁には、中間取り付け部材本体31の第2面312側において、第1周縁部314が形成される。第1周縁部314の一部は、第1被係合部315として構成される。
第1被係合部315は、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292及び第2係合部296のいずれにも係合可能である。第1被係合部315は、第1係合部292又は第2係合部296のうちのいずれか他方が後述する第2被係合部318に係合した状態で、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292又は第2係合部296のいずれか一方に係合する。
第1被係合部315は、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292としての一対の第1爪部292A、292Aに係合する場合には、一対の第1A被係合面315A、315Aにより構成される。一対の第1A被係合面315A、315Aは、中間取り付け部材本体31の第2面312において、第1開口部313に対して第3方向D3のプラス側及びマイナス側に形成される第1周縁部314の一部により構成される。
一方、第1被係合部315は、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296としての一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bに係合する場合には、一対の第1B被係合面315B、315B及び第1C被係合面315Cにより構成される。
一対の第1B被係合面315B、315Bは、中間取り付け部材本体31の第2面312において、第1開口部313に対して第1方向D1のプラス側に形成される第1周縁部314の一部であって第3方向D3に離間する部分により構成される。
第1C被係合面315Cは、中間取り付け部材本体31の第2面312において、第1開口部313に対して第1方向D1のプラス側に形成される第1周縁部314の一部であって一対の第1B被係合面315B、315Bの間に形成される部分により構成される。
第2開口部316の周縁には、中間取り付け部材本体31の第2面312側において、第2周縁部317が形成される。第2周縁部317の一部は、第2被係合部318として構成される。
第2被係合部318は、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292及び第2係合部296のいずれにも係合可能である。第2被係合部318は、第1係合部292又は第2係合部296のうちのいずれか一方が第1被係合部315に係合した状態で、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292又は第2係合部296のいずれか他方に係合する。
第2被係合部318は、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296としての一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bに係合する場合には、一対の第2B被係合面318B、318B及び第2C被係合面318Cにより構成される。
一対の第2B被係合面318B、318Bは、中間取り付け部材本体31の第2面312において、第2開口部316に対して第1方向D1のマイナス側に形成される第2周縁部317の一部であって第3方向D3に離間する部分により構成される。
第2C被係合面318Cは、中間取り付け部材本体31の第2面312において、第2開口部316に対して第1方向D1のマイナス側に形成される第2周縁部317の一部であって一対の第1B被係合面315B、315Bの間に形成される部分により構成される。
一方、第2被係合部318は、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292としての一対の第1爪部292A、292Aに係合する場合には、一対の第2A被係合面318A、318Aにより構成される。一対の第2A被係合面318A、318Aは、中間取り付け部材本体31の第2面312において、第1開口部313に対して第3方向D3のプラス側及びマイナス側に形成される第2周縁部317の一部により構成される。
給紙位置検知センサ部材28及び中間取り付け部材30がこのように構成されることで、中間取り付け部材30は、給紙位置検知センサ部材28を第1係合部292の位置と第2係合部296の位置とを入れ替えた状態で、取り付けつけ可能である。取り付け手順については後述するが、中間取り付け部材30は、第1取り付け状態(図7C参照)と、第2取り付け状態(図11B参照)と、に給紙位置検知センサ部材28の取り付け状態を変更可能である。
第1取り付け状態(図7C参照)は、第1係合部292が第1方向D1のプラス側に位置する取り付け状態である。第1取り付け状態は、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292が中間取り付け部材30の第1被係合部315に係合すると共に、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296が中間取り付け部材30の第2被係合部318に係合するように取り付ける取り付け状態である。
詳細には、第1取り付け状態においては、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292は、給紙位置検知センサ部材28の第1突出部291が第1面311側から第1開口部313に挿通された状態で、中間取り付け部材本体31の第1被係合部315に係合する。また、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296は、給紙位置検知センサ部材28の第2突出部295が第1面311側から第2開口部316に挿通された状態で、中間取り付け部材本体31の第2被係合部318に係合する。
第2取り付け状態(図11B参照)は、第2係合部296が第1方向D1のプラス側に位置する取り付け状態である。第2取り付け状態は、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292が中間取り付け部材30の第2被係合部318に係合すると共に、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296が中間取り付け部材30の第1被係合部315に係合するように取り付ける取り付け状態である。
詳細には、第2取り付け状態においては、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292は、給紙位置検知センサ部材28の第1突出部291が第1面311側から第2開口部316に挿通された状態で、中間取り付け部材本体31の第2被係合部318に係合する。また、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296は、給紙位置検知センサ部材28の第2突出部295が第1面311側から第1開口部313に挿通された状態で、中間取り付け部材本体31の第1被係合部315に係合する。
中間取り付け部材30における取り付け部材32について説明する。
図6に示すように、取り付け部材32は、中間取り付け部材本体31に対して第2方向D2のマイナス側に配置される。取り付け部材32は、後述するハウジング底部材75のハウジング壁板部762に取り付けられる。これにより、中間取り付け部材30は、後述するハウジング底部材75に取り付けられる。
取り付け部材32は、取り付け板状部321と、接続部322と、第3係合部323と、を有する。取り付け板状部321は、中間取り付け部材本体31の第2面312側に配置される。取り付け板状部321は、中間取り付け部材本体31の第2面312に略平行に配置される。取り付け板状部321は、第1方向D1及び第3方向D3に略平行に延びる板状の部材である。
接続部322は、中間取り付け部材本体31及び取り付け板状部321における第3方向D3のプラス側(ハウジング底部材75から離間する側)の端部側に配置される。接続部322は、中間取り付け部材本体31と取り付け板状部321とをつないでいる。
第3係合部323は、取り付け板状部321における接続部322とは反対側(第3方向D3のマイナス側)の端部側に配置される。第3係合部323は、ハウジング底部材75の第3被係合部763と係合可能である。
第3係合部323は、爪部としての第3爪部323Aにより構成される。第3爪部323Aは、取り付け板状部321に連続して形成される。第3爪部323Aは、取り付け板状部321から第2方向D2のプラス側(中間取り付け部材本体31側)に突出するように形成される。
第3爪部323Aは、第2方向D2の長さが後述するハウジング壁板部762の厚さよりも長い長さで突出する。これにより、取り付け部材32は、第3爪部323Aの先端がハウジング壁板部762から第2方向D2のプラス側に突出した状態で、ハウジング底部材75の被取り付け部761に係合される(図9参照)。
接続部322には、第3方向D3に沿う方向に向けて貫通する貫通孔324が形成される。貫通孔324には、第3爪部323Aを押圧可能な解除具(不図示)を挿通可能である。
取り外し方向については後述するが、第3爪部323Aは、ハウジング底部材75の被取り付け部761と係合している場合に、その先端がハウジング壁板部762から第2方向D2のプラス側に突出している。そのため、第3爪部323Aと被取り付け部761との係合を解除する際に、解除具を貫通孔324に挿通することにより、第3爪部323Aの先端側を第3方向D3のマイナス側に押圧する。これにより、第3爪部323Aとハウジング底部材75の係合を解除させることができる(図13参照)。
次に、ハウジング71における取り付け機構70に係る構成について説明する。
前述の通り、ハウジング71は、図5に示すように、ハウジング部材としてのハウジング底部材75を有する。ハウジング底部材75は、上段部76を有する。
上段部76は、図5に示すように、第1方向D1の長さが長いと共に第2方向D2の長さが短く形成される。上段部76の下面は、ハウジング底部材75のハウジング突出部751の窪んだ部分における上方側の面を形成する。
上段部76は、図4及び図5に示すように、被取り付け部761と、一対の第1規制部材765、765と、一対の第2規制部材767、767と、を有する。
被取り付け部761は、ハウジング壁板部762と、第3被係合部763と、を有する。ハウジング壁板部762は、第1方向D1及び第3方向D3に略平行に延びる板状の部材である。ハウジング壁板部762は、中間取り付け部材30がハウジング底部材75に取り付けられた場合には、中間取り付け部材本体31と取り付け板状部321との間に配置される。
ハウジング壁板部762は、第2方向D2から視た場合に、第3方向D3において上段部76の上面から第3方向D3方向のプラス側に離間して配置される。ハウジング壁板部762は、第1方向D1における両端が後述する一対の第1規制部材765に支持される。
ハウジング壁板部762における上段部76側の周縁には、第3周縁部764が形成される。第3被係合部763は、第3周縁部764の一部により構成される。第3被係合部763は、中間取り付け部材30の第3係合部323に係合可能である。
一対の第1規制部材765、765は、上段部76における第2方向D2のマイナス側に配置される。一対の第1規制部材765、765は、第1方向D1に離間して配置される。一対の第1規制部材765、765は、L字形状を有する。一対の第1規制部材765、765それぞれは、X−Z平面に平行な第1A規制板部765Aと、Y−Z平面に平行な第1B規制板部765Bとを有する。
第1A規制板部765A、765Aそれぞれは、互いに対向して配置される。第1B規制板部765B、765Bそれぞれは、第1A規制板部765A、765Aそれぞれに連続して形成される。第1B規制板部765B、765Bそれぞれは、第1A規制板部765A、765Aそれぞれから互いが離間する側に延びている。
互いに対向する第1A規制板部765A、765Aは、中間取り付け部材30の第1方向D1への移動を規制する。互いに対向する第1A規制板部765A、765Aは、ハウジング壁板部762の両端を支持する。また、第1B規制板部765B、765Bは、中間取り付け部材30の第2方向D2のマイナス側への移動を規制する。
一対の第2規制部材767、767は、上段部76における第2方向D2のプラス側に配置される。一対の第2規制部材767、767は、第1方向D1に離間して配置される。一対の第2規制部材767、767それぞれは、X−Z平面に平行な第2A規制板部767Aと、Y−Z平面に平行な第2B規制板部767Bとを有する。
第2A規制板部767A、767Aそれぞれは、互いに対向して配置される。第2B規制板部767B、767Bそれぞれは、第2A規制板部767A、767Aそれぞれに連続して形成される。第2B規制板部767B、767Bそれぞれは、第2A規制板部767A、767Aそれぞれから互いが離間する側に延びている。
互いに対向する第2A規制板部767A、767Aは、給紙位置検知センサ部材28の第1方向D1への移動を規制する。また、第2B規制板部767B、767Bは、中間取り付け部材30の第2方向D2のマイナス側への移動を規制する。
次に、図7Aから図12を参照して、本実施形態のプリンタ1における特徴部分である取り付け機構70により、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付ける手順について説明する。図7Aは、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順における初期状態を示す図である。図7Bは、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順における途中を示す図である。図7Cは、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順における取り付けた状態を示す図である。
図8Aは、中間取り付け部材30に第1取り付け状態で取り付けた給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付ける手順における初期状態を示す側面図である。図8Bは、中間取り付け部材30に第1取り付け状態で取り付けた給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付ける手順における取り付け状態を示す側面図である。図9は、中間取り付け部材30とハウジング底部材75との取り付け状態を示す図8BにおけるA−A線断面図である。図10は、中間取り付け部材30に第1取り付け状態で取り付けた給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けた状態を示す平面図である。図11Aは、給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順における初期状態を示す図である。図11Bは、給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順における取り付けた状態を示す図である。図12は、中間取り付け部材30に第2取り付け状態で取り付けた給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けた状態を示す平面図である。
給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態でハウジング底部材75に取り付ける手順について説明する。
まず、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順について説明する。
作業者は、図7Aに示すように、給紙位置検知センサ部材28を、センサコネクタ部材298が第1方向D1のプラス側に位置されるように配置する。給紙位置検知センサ部材28は、第1取り付け方向A1に移動されることにより中間取り付け部材30に取り付けられる。第1取り付け方向A1は、第2方向D2に沿う方向である。そのため、作業者は、図7Aに示すように、中間取り付け部材30に対して、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け方向A1に移動させる。
作業者は、図7Bに示すように、給紙位置検知センサ部材28の第2突出部295が第1突出部291に対して下方側(第3方向D3のマイナス側)になるように傾けた状態で、第2突出部295を第1面311側から第2開口部316に挿通させる。そして、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296を中間取り付け部材30の第2被係合部318に係合させる。
本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296は、一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bにより構成される。一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bそれぞれは、一対の第2A突出部材295A、295A及び第2B突出部材295Bの先端側において、第1方向D1のマイナス側に突出するように形成される。中間取り付け部材30の第2被係合部318は、一対の第2B被係合面318B及び第2C被係合面318Cにより構成される。そのため、一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bは、一対の第2B被係合面318B及び第2C被係合面318Cに係合される。
その後、作業者は、第2突出部295が第2開口部316に挿通された状態で、第1突出部291を第1面311側から第1開口部313に挿通させる。そして、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292を中間取り付け部材30の第1被係合部315に係合させる。
本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292は、一対の第1爪部292A、292Aにより構成される。一対の第1爪部292A、292Aそれぞれは、一対の第1突出部材291A、291Aの先端側において、第3方向D3における離間する側に向けて突出するように形成される。また、一対の第1突出部材291A、291Aそれぞれは、互いが第3方向D3に近づくように弾性変形可能に構成され、互いが近づくように弾性変形された後に弾性変形される前の状態に復帰可能に構成される。中間取り付け部材30の第1被係合部315は、第1A被係合面315A、315Aにより構成される。
そのため、作業者は、一対の第1突出部材291A、291Aを互いが近づくように弾性変形させた状態で、第1開口部313に挿通させる。一対の第1爪部292A、292Aが第2面312側に位置するまで挿通されることで、一対の第1突出部材291A、291Aの弾性変形が解除され、一対の第1爪部292A、292Aは、一対の第1A被係合面315A、315Aに係合される。
そして、図7Cに示すように、作業者は、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付けることができる。
次に、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付けた状態で、ハウジング底部材75に取り付ける手順について説明する。
作業者は、図8Aに示すように、第1取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28を、中間取り付け部材30の第3係合部323がハウジング底部材75の第3被係合部763に係合するようにハウジング底部材75に向けて第2取り付け方向A2に移動させる。第2取り付け方向A2は、第1取り付け方向A1及び第1方向D1に直交する方向である。本実施形態においては、第2取り付け方向A2は、第3方向D3に一致する。
そして、作業者は、図8Bに示すように、中間取り付け部材30の第3係合部323をハウジング底部材75の第3被係合部763に係合させる。本実施形態においては、中間取り付け部材30の第3係合部323は、第3爪部323Aにより構成される。そのため、図9に示すように、第3爪部323Aは、第3被係合部763に係合される。
このように、作業者は、第3爪部323Aを第3被係合部763に係合させることで、給紙位置検知センサ部材28及び中間取り付け部材30を取り付けることができる。
この場合、図10に示すように、給紙位置検知センサ部材28は、第1取り付け状態で、ハウジング底部材75に取り付けられる。第1取り付け状態においては、センサコネクタ部材298が給紙位置検知センサ部材28の第1方向D1のプラス側の端部に配置される。そのため、第1取り付け状態は、センサコネクタ部材298に装着されるコネクタ部材やケーブル等を配置ためのスペースがハウジング底部材75における給紙位置検知センサ部材28の第1方向D1のプラス側にある場合に有効である。
次に、給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態でハウジング底部材75に取り付ける手順について説明する。第2取り付け状態は、第1取り付け状態から給紙位置検知センサ部材28における第1係合部292の位置と第2係合部296の位置とを入れ替えた取り付け状態である。
まず、給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付ける手順について説明する。
作業者は、図11Aに示すように、給紙位置検知センサ部材28を、センサコネクタ部材298が第1方向D1のマイナス側に位置されるように配置する。給紙位置検知センサ部材28は、第1取り付け方向A1に移動されることにより中間取り付け部材30に取り付けられる。そのため、作業者は、図11Aに示すように、中間取り付け部材30に対して、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け方向A1に移動させる。
作業者は、給紙位置検知センサ部材28を第1方向D1の第2突出部295が第1突出部291に対して下方側(第3方向D3のマイナス側)になるように傾けた状態で、第2突出部295を第1面311側から第1開口部313に挿通させる。そして、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296を中間取り付け部材30の第1被係合部315に係合させる。
本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296は、一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bにより構成される。一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bそれぞれは、一対の第2A突出部材295A、295A及び第2B突出部材295Bの先端側において、第1方向D1のプラス側に突出するように形成される。中間取り付け部材30の第1被係合部315は、一対の第1B被係合面315B及び第1C被係合面315Cにより構成される。そのため、一対の第2A爪部296A、296A及び第2B爪部296Bは、一対の第1B被係合面315B及び第2C被係合面315Cに係合される。
その後、作業者は、第2突出部295が第1開口部313に挿通された状態で、第1突出部291を第1面311側から第2開口部316に挿通させる。そして、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292を中間取り付け部材30の第2被係合部318に係合させる。
本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28の第1係合部292は、一対の第1爪部292A、292Aにより構成される。一対の第1爪部292A、292Aそれぞれは、一対の第1突出部材291A、291Aの先端側において、第3方向D3における離間する側に向けて突出するように形成される。また、一対の第1突出部材291A、291Aそれぞれは、互いが第3方向D3に近づくように弾性変形可能に構成され、互いが近づくように弾性変形された後に弾性変形される前の状態に復帰可能に構成される。中間取り付け部材30の第2被係合部318は、第1A被係合面318A、318Aにより構成される。
そのため、作業者は、一対の第1突出部材291A、291Aを第3方向D3における互いが近づく側に弾性変形させた状態で、第2開口部316に挿通させる。一対の第1爪部292A、292Aが第2面312側に位置するまで挿通されることで、一対の第1突出部材291A、291Aの弾性変形が解除され、一対の第1爪部292A、292Aは、一対の第1A被係合面318A、318Aに係合される。
そして、図11Bに示すように、作業者は、給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付けることができる。
次に、給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態で中間取り付け部材30に取り付けた状態で、ハウジング底部材75に取り付ける。給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け状態でハウジング底部材75に取り付ける手順については、第1取り付け状態で取り付ける手順と同様であるため、第1取り付け状態で取り付ける手順の説明を援用して説明を省略する。
つまり、作業者は、中間取り付け部材30の第3係合部323をハウジング底部材75の第3被係合部763に係合させる。
この場合、図12に示すように、給紙位置検知センサ部材28は、第2取り付け状態で、ハウジング底部材75に取り付けられる。第2取り付け状態においては、センサコネクタ部材298が給紙位置検知センサ部材28の保持部材290の第1方向D1のマイナス側の端部に配置される。そのため、第2取り付け状態は、センサコネクタ部材298に装着されるコネクタ部材やケーブル等を配置ためのスペースがハウジング底部材75における給紙位置検知センサ部材28の第1方向D1のマイナス側にある場合に有効である。
以上のように構成されることで、本発明に係る取り付け機構70は、給紙位置検知センサ部材28の取り付け状態を、第1取り付け状態と第2取り付け状態とに変更することができる。そのため、取り付け機構70は、第1取り付け状態及び第2取り付け状態で取り付ける場合において、中間取り付け部材30を共通化することができる。従って、第1取り付け状態及び第2取り付け状態で取り付けるどちらの場合においても、中間取り付け部材30を利用することができる。そのため、コストを低減することができる。
ところで、例えば、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75等に設けられた第2方向D2に向けて開口する開口部に取り付けるような場合に、第1取り付け方向A1(第2方向D2に沿う方向)における作業スペースが狭いことがある。
本実施形態においては、第1取り付け方向A1(第2方向D2に沿う方向)における作業スペースは、ハウジング底部材75のハウジング突出部751における第2方向D2の長さが短いため狭い。また、第2取り付け方向A2(第1取り付け方向A1及び第1方向D1に直交する方向、第3方向D3)における作業スペースは、ハウジング底部材75の上方が開放されているため広い。
このような場合であっても、本発明の取り付け機構70によれば、中間取り付け部材30をハウジング底部材75とは別部材で構成しているため、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け方向A1に移動させることにより中間取り付け部材30に取り付けた後に、中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け方向A2に移動させることによりハウジング底部材75に取り付けることができる。
これにより、第1取り付け方向A1(第2方向D2に沿う方向)における作業スペースが狭い場合であっても、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に容易に取り付けることができる。
また、第1取り付け状態及び第2取り付け状態のいずれの場合においても、中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け方向A2に移動させることによりハウジング底部材75に取り付けることができる。そのため、ハウジング底部材75に給紙位置検知センサ部材28を取り付けのための第2方向D2に向けて開口する開口部等を設けなくてよい。これにより、ハウジング底部材75を成形するための金型を簡易な構成とすることができる。従って、金型を作成するためのコストを低減することができる。
なお、本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28を中間取り付け部材30に取り付けた後に、中間取り付け部材30及び給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けている。しかし、中間取り付け部材30をハウジング底部材75に取り付けた後に、給紙位置検知センサ部材28を中間取り付け部材30に取り付けることにより、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けることもできる。これにより、本発明に係る取り付け機構70は、作業スペース等に応じて取り付け手順を柔軟に選択することができるため、汎用性を向上させることができる。
次に、ハウジング底部材75から給紙位置検知センサ部材28を取り外す手順について説明する。図13は、ハウジング底部材75から中間取り付け部材30を取り外す手順を説明する断面図である。
まず、ハウジング底部材75から給紙位置検知センサ部材28が取りつけられた中間取り付け部材30を取り外す手順について説明する。
図13に示すように、細い棒状部材910を備えた解除具900を用いることにより、給紙位置検知センサ部材28が取りつけられた中間取り付け部材30を、ハウジング底部材75から取り外すことができる。
作業者は、図13に示すように、解除具900の棒状部材910を先端911側から貫通孔324に挿通させて、棒状部材910を中間取り付け部材本体31とハウジング壁板部762との間に配置されるように挿入していく。その後、作業者は、棒状部材910により第3爪部323Aの先端側を第3方向D3のマイナス側に押圧する。これにより、第3被係合部763に係合する第3爪部323Aは、係合が解除される。そして、給紙位置検知センサ部材28及び中間取り付け部材30を上方側(第3方向D3のプラス側)に移動させることで、給紙位置検知センサ部材28が取りつけられた中間取り付け部材30をハウジング底部材75から取り外すことができる。
次に、中間取り付け部材30から給紙位置検知センサ部材28を取り外す手順について説明する。
作業者は、図7C及び図11Bに示す状態から、給紙位置検知センサ部材28の一対の第1爪部292A、292A(第1係合部292)が互いに近づくように一対の第1突出部材291A、291Aを弾性変形させる。その状態で、一対の第1爪部292A、292Aを第1開口部313又は第2開口部316から抜き出すように給紙位置検知センサ部材28を第2方向D2のプラス側に移動させる。これにより、第1係合部292は、第1被係合部315又は第2被係合部318との係合が解除される。
そして、作業者は、給紙位置検知センサ部材28の第2係合部296を第1開口部313又は第2開口部316から抜き出すように給紙位置検知センサ部材28を第2方向D2のプラス側に移動させる。これにより、第2係合部296は、第1被係合部315又は第2被係合部318との係合が解除される。
このように、作業者は、ハウジング底部材75から給紙位置検知センサ部材28を取り外すことができる。
本実施形態によれば、例えば、次のような効果が奏される。
本実施形態においては、被取り付け部761を有するハウジング底部材75と、センサ280を保持する保持部材290であって、保持部材290における第1方向D1の一端側に第1方向D1に直交する第2方向D2に延びるように突出して形成されると共に先端側に第1係合部292を有する第1突出部291と、保持部材290における第1方向D1の他端側に第2方向D2に延びるように突出して形成されると共に先端側に第2係合部296が形成される第2突出部295と、を有する保持部材290と、被取り付け部761に取り付け可能な取り付け部材32を有する中間取り付け部材30であって、第1係合部292及び第2係合部296のいずれにも係合されると共に、第1係合部292又は第2係合部296のうちのいずれか一方に係合される第1被係合部315と、第1係合部292及び第2係合部296のいずれにも係合されると共に、第1係合部292又は第2係合部296のうちのいずれか一方が第1被係合部315に係合された状態で、第1係合部292又は第2係合部296のうちのいずれか他方に係合される第2被係合部318と、を有すると共に、第1係合部292が第1被係合部315に係合すると共に第2係合部296が第2被係合部318に係合する第1取り付け状態と、第1取り付け状態から第1係合部292の位置と第2係合部296の位置とを入れ替えた取り付け状態であって第1係合部292が第2被係合部318に係合すると共に第2係合部296が第1被係合部315に係合する第2取り付け状態と、にセンサ280の取り付け状態を変更可能な中間取り付け部材30と、を備える。
そのため、取り付け機構70は、給紙位置検知センサ部材28を第1係合部292の位置と第2係合部296の位置とを入れ替えた状態で、ハウジング底部材75に取り付け可能である。これにより、取り付け機構70は、第1取り付け状態及び第2取り付け状態で取り付ける場合において、中間取り付け部材30を共通化することができる。従って、第1取り付け状態及び第2取り付け状態において、中間取り付け部材30を利用することができるため、コストを低減することができる。
また、中間取り付け部材30は、ハウジング底部材75とは別部材で構成されている。そのため、給紙位置検知センサ部材28を中間取り付け部材30に取り付けた後に、中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けることができる。そのため、作業スペースが狭い場合であっても、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けることができる。これにより、プリンタ1における省スペース化に対応しつつ、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28は、第2方向D2に沿う方向である第1取り付け方向A1に移動されることにより中間取り付け部材30に取り付けられ、中間取り付け部材30は、第1取り付け方向A1及び第1方向D1に直交する方向である第2取り付け方向A2に移動されることによりハウジング底部材75に取り付けられる。
そのため、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け方向A1に移動させることにより中間取り付け部材30に取り付けた後に、中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け方向A2に移動させることによりハウジング底部材75に取り付けることができる。これにより、第1取り付け方向A1(第2方向D2に沿う方向)における作業スペースが狭い場合であっても、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に容易に取り付けることができる。従って、作業性を向上させることができる。
また、中間取り付け部材30に取り付けた給紙位置検知センサ部材28を第2取り付け方向A2に移動させることによりハウジング底部材75に取り付けることができる。そのため、ハウジング底部材75に給紙位置検知センサ部材28を取り付けのための第2方向D2に向けて開口する開口部等を設けなくてよい。これにより、ハウジング底部材75を成形するための金型を簡易な構成とすることができる。従って、金型を作成するためのコストを低減することができる。
また、本実施形態においては、中間取り付け部材30の第1被係合部315は、第1周縁部314の一部により構成され、中間取り付け部材30の第2被係合部318は、第2周縁部317の一部により構成される。第1係合部292は、第1突出部291が第1面311側から第1開口部313又は第2開口部316に挿通された状態で第1被係合部315又は第2被係合部318に係合し、第2係合部296は、第2突出部295が第1面311側から第1開口部313又は第2開口部316に挿通された状態で第1被係合部315又は第2被係合部318に係合する。そのため、給紙位置検知センサ部材28を中間取り付け部材30に容易に取り付けることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、中間取り付け部材30における取り付け部材32は、取り付け板状部321における接続部322とは反対の端部側に配置され取り付け板状部321に連続する第3爪部323Aにより構成される第3係合部323を有し、ハウジング底部材75における被取り付け部761は、ハウジング壁板部762の周縁に形成される第3周縁部764の一部により構成され第3係合部323が係合する第3被係合部763を有する。そのため、第3爪部323Aを第3被係合部763に係合させるだけで、中間取り付け部材30をハウジング底部材75に容易に取り付けることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、中間取り付け部材30は、接続部322に形成され第3方向D3に沿う方向に貫通する貫通孔324であって第3爪部323Aの係合を解除させるように第3爪部323Aを押圧可能な解除具900を挿通可能な貫通孔を有する。そのため、解除具900は、その棒状部材910を貫通孔324に挿通して第3爪部323Aの先端側を押圧することで、第3被係合部763に係合する第3爪部323Aの係合を解除することができる。これにより、ハウジング底部材75に取り付けられた中間取り付け部材30を容易に取り外すことができる。
また、本実施形態においては、保持部材290の第1方向D1における一端側に配置されると共にコネクタ部材を装着可能な被コネクタ部材298を備える。そのため、センサコネクタ部材298に装着されるコネクタ部材やケーブル等を配置するためのスペースに対応して、取り付け状態を対応させる(変更する)ことができる。これにより、省スペース化に対応することができる。
また、本実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28のセンサ280は、第2発光部281と、第2発光部281と第1方向D1に並んで配置される第2受光部282と、を有する。そのため、センサ280は、給紙位置検知センサ部材28を第1取り付け状態及び第2取り付け状態のいずれの状態でハウジング底部材75に取り付けた場合においても、センサとしての機能を有する。これにより、給紙位置検知センサ部材28を、第1取り付け状態及び第2取り付け状態のいずれの状態においてもハウジング底部材75に取り付けることができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態においては、給紙位置検知センサ部材28をハウジング底部材75に取り付けるための取り付け機構70について説明したが、これに制限されない。例えば、取り付け機構70は、用紙載置検知センサ部材23をハウジング底部材75に取り付ける取り付け機構に適用することができる。また、取り付け機構70は、シート供給ユニット600以外に配置されるセンサ部材などの取り付け機構であってもよい。
また、本発明の画像形成装置の種類に特に制限はなく、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
シート状の被転写材は、用紙Tに制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。