以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面に基づいて説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例として、タンデム方式のカラープリンタを例示する。画像形成装置は、例えば、複写機、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。なお、以下の説明で用いられる「上」や「下」、「前」や「後」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、画像形成装置の原理を何ら限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパーや画像形成処理を受ける他のシート材料或いは画像形成処理以外の任意の処理を受けるシート材料を意味する。
画像形成装置1は、箱形の筐体2を備える。筐体2は、下部筐体20と、上部筐体21と、連結筐体22とを含む。下部筐体20は、筐体2の下方部分を画定し、略直方体形状に形成される。下部筐体20は、装置本体の一例である。上部筐体21は、下部筐体20の上方に間隔をおいて配置された扁平状の筐体である。連結筐体22は、下部筐体20と上部筐体21とを、互いの左端部および後端部において上下方向に連結する。連結筐体22よりも前方であって、下部筐体20と上部筐体21との間には、排紙部18が形成されている。排紙部18には、画像が形成されたシートが排出される。下部筐体20の上部筐体21に対向する上面部には、排紙トレイ181が配置される。排紙トレイ181には、排紙部18に排出されたシートが積載される。排紙トレイ181は、画像が形成されたシートの排出方向下流側から上流側に向かって先下がりの傾斜面を有する。
下部筐体20の内部には、シートが搬送される搬送路として、主搬送路11Aと、両面搬送路11Bと、手差し搬送路11Cとが延設されている。主搬送路11Aは、給紙部12から中間転写部14と二次転写ローラー16との間の二次転写ニップ部および定着部17を通過して、下部筐体20の上方部分までシートを搬送する。主搬送路11Aには、複数の搬送ローラー対が配置されている。
また、下部筐体20の上端部には、切替部23と、排紙口24とが形成されている。切替部23は、シートの搬送方向を切り替える。主搬送路11Aを搬送されたシートは排紙口24から排紙部18に排出される。両面搬送路11Bは、主搬送路11Aの下流側端部に連通されている。両面搬送路11Bは、シートの裏面にも画像が形成される際に、シートが搬送される搬送路である。表面に画像が形成されたシートの先端部が排紙口24から排紙部18に露出された状態で、切替部23が回動され、シートの搬送路が切り替えられる。その後、不図示の搬送ローラー対が逆回転されると、シートが両面搬送路11Bに搬入される。両面搬送路11Bを搬送されたシートは、二次転写ニップ部よりも上流側の主搬送路11Aに再び搬入される。この結果、シートの裏面に画像が形成される。手差し搬送路11Cは、後述の手差しトレイ124から搬送されたシートを主搬送路11Aに搬入させる搬送路である。手差し搬送路11Cは、給紙カセット121の上方において、水平方向に延設されている。
画像形成装置1は、給紙部12と、画像形成部13と、中間転写部14と、露光部15と、二次転写ローラー16と、定着部17と、原稿読取部19Aと、原稿搬送部19Bと、を備える。画像形成装置1において、給紙部12、画像形成部13、中間転写部14、露光部15、二次転写ローラー16、及び定着部17は、下部筐体20に配設される。また、原稿読取部19Aは上部筐体21に配設され、原稿搬送部19Bは上部筐体21の上方に配設される。
給紙部12は、シートを給紙する。給紙部12は、給紙カセット121と、ピックアップローラー122と、給紙ローラー対123と、手差しトレイ124と、手差し給紙ローラー125と、を備える。
給紙カセット121は、下部筐体20の下方位置に前方から挿脱可能に装着され、複数枚のシートが積層されたシート束を貯留する。給紙カセット121は、内部にリフト板121Sを備える。リフト板121Sは、不図示の昇降機構によって後端側が上方に移動される。この結果、リフト板121S上に積載されたシートがピックアップローラー122に当接する。ピックアップローラー122は、給紙カセット121に貯留されたシートを繰り出す。給紙ローラー対123は、ピックアップローラー122によって繰り出されたシートを1枚ずつ捌きながら主搬送路11Aに送り出す。手差しトレイ124は、手差しされるシートが載置されるトレイであり、手差しでシートを給紙する際、下部筐体20の前側面から開放される。手差し給紙ローラー125は、手差しトレイ124に載置されたシートを手差し搬送路11Cに繰り出す。
画像形成部13は、シートに転写するトナー像(現像剤像)を形成するものであって、異なる色のトナー像を形成する複数のユニットを備える。このユニットとして、本実施形態では、後述する中間転写ベルト141の回転方向上流側から下流側へ(図1の前側から後側へ)向けて順次配設された、マゼンタ(M)色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット、シアン(C)色の現像剤を用いるシアン用ユニット、イエロー(Y)色の現像剤を用いるイエロー用ユニット、及びブラック(BK)色の現像剤を用いるブラック用ユニットが備えられている。各ユニットは、それぞれ感光体ドラム131と、感光体ドラム131の周囲に配置された帯電装置132、現像装置133及びクリーニング装置134とを備える。また、各ユニットの感光体ドラム131を露光するための露光部15が、画像形成部13の下方に配置されている。露光部15は、第1露光ユニット15Aと、第2露光ユニット15Bとを備える。第1露光ユニット15Aは、マゼンタ用ユニットおよびシアン用ユニットの感光体ドラム131の周面に画像情報に応じたレーザー光を照射する。第2露光ユニット15Bは、イエロー用ユニットおよびブラック用ユニットの感光体ドラム131の周面に画像情報に応じたレーザー光を照射する。
感光体ドラム131は、その軸回りに回転駆動され、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。この感光体ドラム131としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。なお、図1に示されるように、各色のユニットに対応して、感光体ドラム131がそれぞれ配置されている。帯電装置132は、感光体ドラム131の表面を均一に帯電する。帯電装置132としては、帯電ローラーと、前記帯電ローラーに付着したトナーを除去するための帯電クリーニングブラシとを備える、接触帯電方式による帯電装置を採用することができる。また、クリーニング装置134は、トナー像転写後の感光体ドラム131の周面を清掃する。
現像装置133は、感光体ドラム131上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム131の周面にトナー(現像剤)を供給する。現像装置133は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤用のものであり、二本の撹拌ローラー、磁気ローラー、及び現像ローラーを含む。撹拌ローラーは、2成分現像剤を撹拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラーの周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラーの周面には、磁気ローラーと現像ローラーとの間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラー上のトナーは、感光体ドラム131の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。
中間転写部14は、画像形成部13の上方に配置されている。中間転写部14は、中間転写ベルト141と、駆動ローラー142と、従動ローラー143と、複数の一次転写ローラー144と、を備える。
中間転写ベルト141は、無端状のベルト状回転体であって、その周面側が各感光体ドラム131の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー142及び従動ローラー143に架け渡されている。中間転写ベルト141は、一の方向(図1の矢印方向)に周回駆動され、感光体ドラム131から転写されたトナー像を表面に担持する。中間転写ベルト141は、基層、弾性層、及びコート層から成る積層構造を有する導電性の軟質ベルトである。
駆動ローラー142は、中間転写部14の後端側で中間転写ベルト141を張架し、中間転写ベルト141を周回駆動させる。従動ローラー143は、中間転写部14の前端側で中間転写ベルト141を張架する。従動ローラー143は、中間転写ベルト141に張力を付与する。
一次転写ローラー144は、感光体ドラム131上のトナー像を中間転写ベルト141上に一次転写する。図1に示されるように、各色の感光体ドラム131に対向して、それぞれ、一次転写ローラー144が配置されている。この結果、中間転写ベルト141を挟んで、各感光体ドラム131と一次転写ローラー144との間に、各色の一次転写ニップ部が形成される。
本実施形態では、画像形成部13および中間転写部14は、画像形成ユニット10(ユニット)として一体的に下部筐体20に対して着脱可能とされる。画像形成ユニット10の構造の詳細については、後述する。
二次転写ローラー16は、中間転写ベルト141を挟んで駆動ローラー142に対向して配置されている。二次転写ローラー16は、中間転写ベルト141の周面に圧接されて二次転写ニップ部を形成している。二次転写ローラー16は、給紙部12から供給されるシートに、中間転写ベルト141からトナー像を転写する。
定着部17は、内部に加熱源を備えた定着ローラー171と、定着ローラー171に対向配置され定着ニップ部を形成する加圧ローラー172とを備えている。定着部17へ供給されたシートは、前記定着ニップ部を通過することで、加熱加圧される。これにより、前記二次転写ニップ部でシートに転写されたトナー像が、シートに定着される。
原稿読取部19Aは、上部筐体21の内部に配置されている。原稿読取部19Aは、原稿搬送部19Bによって送り出された原稿シート、または、不図示のコンタクトガラス上に載置された原稿シートの画像を読み取る。原稿搬送部19Bは、前記コンタクトガラス上に形成された読取位置に向かって、原稿シートを搬送する。
図2は、画像形成装置1において画像形成ユニット10が下部筐体20に装着される様子を示す斜視図である。画像形成ユニット10は、装着方向F(前後方向の後方側に向かう方向)に沿って下部筐体20のユニット装着部200に装着される。画像形成ユニット10のユニット装着部200への装着方向Fに関し、装着方向Fの上流側は前後方向の前方側であり、装着方向Fの下流側は前後方向の後方側である。まず、画像形成ユニット10の構造の詳細について説明し、次に、下部筐体20の構造を説明する。
図3は、画像形成ユニット10の構成を示す斜視図である。画像形成ユニット10は、シートに画像を形成するための処理を施す処理部として、画像形成部13及び中間転写部14が、ハウジング100内に収容されてなる。画像形成ユニット10の上側部分に中間転写部14が配置され、画像形成ユニット10の下側部分に画像形成部13が配置されている。なお、中間転写部14は、中間転写ベルト141の周回駆動の方向が前後方向に一致し、中間転写ベルト141を張架する駆動ローラー142が後方側に位置するように、配置されている。また、画像形成部13は、4色の各ユニットが前方側から後方側へ向けて順次配設されるように、配置されている。
図4は、画像形成ユニット10におけるハウジング100の構成を示す斜視図である。図5は、画像形成ユニット10の一部を拡大して示す斜視図である。画像形成ユニット10において、ハウジング100は、第1ユニット壁部101と、第2ユニット壁部102と、第3ユニット壁部103と、第4ユニット壁部104と、連結部105とを備える。第1ユニット壁部101は、装着方向Fに沿って(前後方向に沿って)立設される壁部である。第2ユニット壁部102は、左右方向に沿うように装着方向Fに垂直に立設される壁部である。第2ユニット壁部102は、その右端部が第1ユニット壁部101の装着方向Fの下流側端部(後方側端部)に連結されている。第3ユニット壁部103は、第1ユニット壁部101と対向するように、装着方向Fに沿って立設される壁部である。第3ユニット壁部103は、装着方向Fの下流側端部において、第2ユニット壁部102の左端部に連結されている。第4ユニット壁部104は、第2ユニット壁部102と対向するように、左右方向に沿って立設される壁部である。第4ユニット壁部104は、右端部が第1ユニット壁部101の装着方向Fの上流側端部(前方側端部)に連結され、左端部が第3ユニット壁部103の装着方向Fの上流側端部(前方側端部)に連結されている。連結部105は、左右方向に延びる断面略L字状の棒状部材であり、その両端部が第1ユニット壁部101及び第3ユニット壁部103の下端部にそれぞれ接続されている。
ハウジング100において、連結部105は、画像形成部13における4色の各ユニットをそれぞれ支持する。また、第1ユニット壁部101及び第3ユニット壁部103は、画像形成部13における4色の各ユニットに備えられる感光体ドラム131を回転可能に支持している。
画像形成ユニット10のハウジング100は、更に、第1突片106と、第2突片107と、第1固定部102Aと、第2固定部102Bとを備える。第1突片106は、第1ユニット壁部101の搬送方向Fの下流側端部から搬送方向Fに沿って突設される。この第1突片106は、第1ユニット壁部101と一体的に形成されている。第2突片107は、第3ユニット壁部103の搬送方向Fの下流側端部から搬送方向Fに沿って突設される。この第2突片107は、第3ユニット壁部103と一体的に形成されている。図5に示すように、画像形成部13及び中間転写部14がハウジング100内に収容された状態において、第1突片106及び第2突片107は、中間転写部14の駆動ローラー142の下方に配置されている。
第1固定部102Aは、第2ユニット壁部102の右端部において、装着方向Fに沿って突設された円板状の突起部である。第2固定部102Bは、第2ユニット壁部102の左端部において、装着方向Fに沿って突設された円板状の突起部である。第1固定部102A及び第2固定部102Bは、いずれもネジが締結可能な穴部を有する。
図6は、下部筐体20の構成を示す斜視図である。下部筐体20は、画像形成ユニット10が装着方向Fに沿って装着されるユニット装着部200を有する。ユニット装着部200は、下部筐体20において、画像形成ユニット10が装着される装着空間を画定する。
図7は、下部筐体20におけるユニット装着部200の一部を拡大して示す斜視図である。下部筐体20においてユニット装着部200は、第1本体壁部201と、第2本体壁部202と、第3本体壁部203と、支持枠体204とを備える。図8は、ユニット装着部200の第2本体壁部202の構成を示す斜視図である。
第1本体壁部201は、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第1ユニット壁部101に対向するように、前後方向に沿って立設される壁部である。第1本体壁部201は、下部筐体20において、画像形成ユニット10が装着されるユニット装着部200の右端部を画定するための壁部であるとともに、下部筐体20の内部空間全体における右端部を画定するための壁部である。このため、第1本体壁部201は、ユニット装着部200の右端部を画定する領域部分に対して、上方側、下方側及び後方側に延設された領域部分を有する。図7に示すように、第1本体壁部201のユニット装着部200の右端部を画定する領域部分における装着方向Fの下流側端部(後方側端部)には、隆起部201Aが形成されている。隆起部201Aは、第1本体壁部201の内表面から第1ユニット壁部101に向かって隆起する。
第2本体壁部202は、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第2ユニット壁部102に対向するように、左右方向に沿って立設される壁部である。第2本体壁部202は、ユニット装着部200の装着方向Fの下流側端部(後端部)を画定する。図8に示すように、第2本体壁部202には、第1挿通孔202Aと、第2挿通孔202Bと、第1ネジ穴202Cと、第2ネジ穴202Dと、第1固定片202Eと、第2固定片202Fとが形成されている。
第1挿通孔202Aは、第2本体壁部202の右端部において、厚み方向に貫通して形成された孔部であり、第1突片106が挿通される。本実施形態では、第1挿通孔202Aは、上下方向(画像形成ユニット10装着方向Fと交差する第1方向)に延びる長穴形状に形成される。第2挿通孔202Bは、第2本体壁部202の左端部において、厚み方向に貫通して形成された孔部であり、第2突片107が挿通される。本実施形態では、第2挿通孔202Bは、上下方向に延びる長穴形状に形成される。第1ネジ穴202Cは、第2本体壁部202における第1挿通孔202Aよりも左側の部分に、厚み方向に貫通して形成された孔部である。第2ネジ穴202Dは、第2本体壁部202における第2挿通孔202Bよりも右側の部分に、厚み方向に貫通して形成された孔部である。
第1固定片202Eは、第2本体壁部202の右端部において、第1挿通孔202Aよりも右側の部分から前方に向かって突設された片部である。第2本体壁部202の右端部は、第1本体壁部201の装着方向Fの下流側端部における隆起部201Aよりも後方側の部分に、第1固定片202Eによって接続固定される。第2固定片202Fは、第2本体壁部202の左端部において、第2挿通孔202Bよりも左側の部分から前方に向かって突設された片部である。第2本体壁部202の左端部は、第3本体壁部203の装着方向Fの下流側端部に、第2固定片202Fによって接続固定される。
第3本体壁部203は、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第3ユニット壁部103に対向するように、前後方向に沿って立設される壁部である。ユニット装着部200において、第3本体壁部203は、第1本体壁部201と対向配置される。第3本体壁部203は、下部筐体20において、画像形成ユニット10が装着されるユニット装着部200の左端部を画定するための壁部であるとともに、下部筐体20の内部空間全体における左端部を画定するための壁部である。このため、第3本体壁部203は、ユニット装着部200の左端部を画定する領域部分に対して、上方側、下方側及び後方側に延設された領域部分を有する。
支持枠体204は、第1本体壁部201と第3本体壁部203との間において、第1本体壁部201及び第3本体壁部203のユニット装着部200を画定する領域部分における下端部に配置される、枠状の部材である。支持枠体204は、ユニット装着部200の下端部を画定する。支持枠体204は、画像形成ユニット10を下方側から支持するとともに、画像形成ユニット10が装着方向Fに沿って移動しながらユニット装着部200に装着されるときに、画像形成ユニット10の移動を案内する機能を有する。
図9は、画像形成ユニット10が下部筐体20に装着された状態を示す斜視図である。図10は、画像形成ユニット10におけるハウジング100の第1ユニット壁部101に形成された第1突片106が、下部筐体20におけるユニット装着部200の第2本体壁部202の第1挿通孔202Aに進入する様子を示す断面図である。図11は、ハウジング100の第1ユニット壁部101に形成された第1突片106がユニット装着部200の第2本体壁部202の第1挿通孔202Aに進入する様子を示す斜視図である。
画像形成ユニット10を下部筐体20に装着するときには、画像形成ユニット10が前方からユニット装着部200に挿入される。そして、図10(A),(B)及び図11(A)の如く、画像形成ユニット10が、第2本体壁部202に向かって装着方向Fに沿って移動される。画像形成ユニット10が装着方向Fに沿って移動すると、やがて、図9、図10(C)及び図11(B)の如く、第1突片106が第1挿通孔202Aに挿通されるとともに、第2突片107が第2挿通孔202Bに挿通される。この結果、画像形成ユニット10の上下方向及び左右方向における位置が規制され、画像形成ユニット10のユニット装着部200に対する位置決めがなされる。更に、第1固定部102A及び第2固定部102Bが、第2本体壁部202の前側の面に当接する。この際、第1ネジ穴202C及び第2ネジ穴202Dがそれぞれ、第1固定部102A及び第2固定部102Bの穴部に連通する。作業者は、後方から第1ネジ穴202C及び第2ネジ穴202Dに挿通したネジによって、画像形成ユニット10と第2本体壁部202とを締結する。この結果、画像形成ユニット10の前後方向における位置が規制される。
ここで、本実施形態の画像形成装置1においては、第1本体壁部201のユニット装着部200の右端部を画定する領域部分における装着方向Fの下流側端部には、第1ユニット壁部101に向かって隆起する隆起部201Aが形成されている。この隆起部201Aは、画像形成ユニット10が装着方向Fに沿って移動しながらユニット装着部200に装着されるときに、第1突片106が第1挿通孔202Aに挿通され、第2突片107が第2挿通孔202Bに挿通されるように、画像形成ユニット10の移動を案内するよう構成されている。この隆起部201Aの案内によって、第1突片106が第1挿通孔202Aに対してスムーズに挿通され、第2突片107が第2挿通孔202Bに対してスムーズに挿通されるので、下部筐体20におけるユニット装着部200に対する画像形成ユニット10の装着作業を容易化することができる。
また、画像形成部13及び中間転写部14がハウジング100に収容されてなる画像形成ユニット10は、比較的大きなユニットである。このような大きなユニットは、一般的に、ユニット装着部200への装着作業が難しくなる傾向にある。本実施形態の画像形成装置1によれば、比較的大きなユニットである画像形成ユニット10をユニット装着部200に装着する場合であっても、ユニット装着部200の第1本体壁部201に形成された隆起部201Aが、画像形成ユニット10の移動を案内するので、ユニット装着部200に対する画像形成ユニット10の装着作業が容易である。
図5及び図10を参照して、第1ユニット壁部101は、凹所101Aを有する。凹所101Aは、第1ユニット壁部101の装着方向Fの下流側端部(後端部)が、部分的に左方に凹没されることで形成された領域である。更に、凹所101Aは、第1ユニット壁部101の装着方向Fの下流側端部における、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態で隆起部201Aと対向する領域に形成されている。第1ユニット壁部101が凹所101Aを有する構成とすることによって、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第1本体壁部201に形成された隆起部201Aを、第1ユニット壁部101の凹所101A内に配置させることができる。このため、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、隆起部201Aが第1ユニット壁部101に接触することを抑止することができる。
また、図7及び図10を参照して、隆起部201Aは、第1隆起先端部201Aaと第2隆起先端部201Abとを含む。第1隆起先端部201Aaは、隆起部201Aにおける装着方向Fの上流側(前方側)に配置される先端部である。この第1隆起先端部201Aaは、先端縁に向かって先下がりに傾斜して形成される。第2隆起先端部201Abは、隆起部201Aにおける装着方向Fの下流側(後方側)に配置される先端部である。この第2隆起先端部201Abは、先端縁に向かって装着方向Fに沿って延びるように形成される。
画像形成ユニット10のユニット装着部200への装着時に、装着方向Fに直交する方向(左右方向)に変位しながら画像形成ユニット10が移動すると、第1ユニット壁部101に形成される第1突片106は、第1挿通孔202Aに挿通される前に、隆起部201Aの第1隆起先端部201Aaに接触することになる。第1隆起先端部201Aaに接触した第1突片106は、当該第1隆起先端部201Aaの傾斜に沿って移動した後、装着方向Fに沿って延びた第2隆起先端部201Ab上を移動する。このような第1突片106の隆起部201Aに沿った移動に連動して、装着方向Fに直交する方向(左右方向)への画像形成ユニット10の変位が是正される。このため、第1突片106が第1挿通孔202Aに対してスムーズに挿通される。第1突片106が第1挿通孔202Aに挿通されると、第2突片107も第2挿通孔202Bに挿通されることになる。
また、図5及び図9を参照して、第1突片106は、第1突出先端部106Aを含む。第1突出先端部106Aは、第1突片106において、第1挿通孔202Aに挿通された挿通状態で、第2本体壁部202から後方側(装着方向Fの下流側)に突出する先端部である。第1突出先端部106Aは、上下方向に沿った幅方向の長さが第1先端縁106Aaに向かって短くなる先細形状に形成される。第1挿通孔202Aが上下方向に延びた長穴形状であるのに対し、第1突片106の第1突出先端部106Aが幅狭の先細形状であることによって、画像形成ユニット10のユニット装着部200への装着時に、第1突片106が第1挿通孔202Aに対してスムーズに挿通される。
また、第2突片107は、第2突出先端部107Aを含む。第2突出先端部107Aは、第2突片107において、第2挿通孔202Bに挿通された挿通状態で、第2本体壁部202から後方側(装着方向Fの下流側)に突出する先端部である。第2突出先端部107Aは、上下方向に沿った幅方向の長さが第2先端縁107Aaに向かって短くなる先細形状に形成される。第2挿通孔202Bが上下方向に延びた長穴形状であるのに対し、第2突片107の第2突出先端部107Aが幅狭の先細形状であることによって、画像形成ユニット10のユニット装着部200への装着時に、第2突片107が第2挿通孔202Bに対してスムーズに挿通される。
また、図5、図9及び図10を参照して、第1突片106は、第1先端突起106Bを、更に含む。第1先端突起106Bは、第1突出先端部106Aの第1先端縁106Aaから突設された突起部である。この第1先端突起106Bは、第1突出先端部106Aの第1先端縁106Aaから遠ざかるにつれて第1本体壁部201に近接するように傾斜している。また、第2突片107は、第2先端突起107Bを、更に含む。第2先端突起107Bは、第2突出先端部107Aの第2先端縁107Aaから突設された突起部である。この第2先端突起107Bは、第2突出先端部107Aの第2先端縁107Aaから遠ざかるにつれて第3本体壁部203から離間するように傾斜している。
画像形成ユニット10のユニット装着部200への装着時に、装着方向Fに直交する方向(左右方向)に変位しながら画像形成ユニット10が移動すると、第1ユニット壁部101に形成された第1突片106は、第1本体壁部201に近接するように傾斜した第1先端突起106Bによって、第1本体壁部201に形成された隆起部201Aに、より確実に接触する。このため、第1突片106の隆起部201Aに沿った移動に連動して、装着方向Fに直交する方向への画像形成ユニット10の変位がより確実に是正される。この結果、第1突片106が第1挿通孔202Aに対してスムーズに挿通されるとともに、第2突片107が第2挿通孔202Bに対してスムーズに挿通される。
また、図5、図9及び図10を参照して、第1突片106は、第1絞り部106Cを、更に含む。第1絞り部106Cは、第1突片106の右側面が部分的に略楕円形状をもって右方に突出するように、第1ユニット壁部101が変形されることで形成されている。本実施形態では、公知の絞り加工が第1突片106に施されることによって、第1絞り部106Cが形成されている。このため、第1絞り部106Cの反対側、すなわち、第1突片106の左側面の一部は、凹没している。また、第2突片107は、第2絞り部107Cを、更に含む。第2絞り部107Cは、第2突片107の左側面が部分的に略楕円形状をもって右方に凹没するように、第3ユニット壁部103が変形されることで形成されている。本実施形態では、公知の絞り加工が第2突片107に施されることによって、第2絞り部107Cが形成されている。このため、第2絞り部107Cの反対側、すなわち、第2突片107の右側面の一部は、右方側に突出している。
画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第1突片106が第1挿通孔202Aに挿通され、第2突片107が第2挿通孔202Bに挿通される。第1突片106が第1挿通孔202Aに挿通された挿通状態では、第1突片106における第1突出先端部106Aの第1先端縁106Aaにおいて、第1上端縁部106Aa1が第1挿通孔202Aの第1開口上端縁202Acに当接し、第1下端縁部106Aa2が第1挿通孔202Aの第1開口下端縁202Adに当接する。この結果、画像形成ユニット10の上下方向における位置が規制される。更に、第1突片106が第1挿通孔202Aに挿通された挿通状態では、第1突片106の右側面に形成された第1絞り部106Cが第1挿通孔202Aの第1開口右端縁202Aaに当接し、第1突片106の左側面が第1挿通孔202Aの第1開口左端縁202Abに当接する。この結果、第1絞り部106Cにより、画像形成ユニット10の左右方向における位置が、より確実に規制される。
また、第2突片107が第2挿通孔202Bに挿通された挿通状態では、第2突片107における第2突出先端部107Aの第2先端縁107Aaにおいて、第2上端縁部107Aa1が第2挿通孔202Bの第2開口上端縁202Bcに当接し、第2下端縁部107Aa2が第2挿通孔202Bの第2開口下端縁202Bdに当接する。この結果、画像形成ユニット10の上下方向における位置が規制される。更に、第2突片107が第2挿通孔202Bに挿通された挿通状態では、第2突片107の右側面側に突出した第2絞り部107Cが第2挿通孔202Bの第2開口右端縁202Bbに当接し、第2突片107の左側面が第2挿通孔202Bの第2開口左端縁202Baに当接する。この結果、第2絞り部107Cにより、画像形成ユニット10の左右方向における位置が、より確実に規制される。
以上、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を採ることができる。
(1)上記の実施形態では、下部筐体20のユニット装着部200において、第1突片106が形成された第1ユニット壁部101に対向する第1本体壁部201に、隆起部201Aが形成された態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第2突片107が形成された第3ユニット壁部103に対向する第3本体壁部203に、隆起部が形成された構成であってもよい。この場合には、第3ユニット壁部103は、装着方向F下流側端部における、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態で隆起部と対向する領域に、凹所を有する構成とすることが望ましい。これによって、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第3本体壁部203に形成された隆起部を、第3ユニット壁部103の凹所内に配置させることができる。このため、画像形成ユニット10がユニット装着部200に装着された状態において、第3本体壁部203に形成された隆起部が第3ユニット壁部103に接触することを抑止することができる。
(2)上記の実施形態では、下部筐体20に装着されるユニットが、画像形成部13及び中間転写部14がハウジング100に収容されてなる画像形成ユニット10である態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、定着部17がハウジングに収容されてなる定着ユニットについて、本発明を適用してもよい。この場合、上記の実施形態において説明した、第1突片106及び第1挿通孔202Aからなる位置決め構造と、ユニットの移動を案内する隆起部201Aの構造とを、採用すればよい。