JP5075885B2 - 2成分現像剤、現像装置、画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Description
トナーは、トナー表面の離型剤露出率が、1.00%以上2.16%以下であり、
キャリア芯材は、見掛密度が1.86g/cm3以上2.45g/cm3以下、残留磁化が10emu/g以下のソフトフェライトであり、
トナーに含有される前記帯電制御剤と、前記樹脂被覆層に含有される前記帯電制御剤とが、同一極性の帯電性を有することを特徴とする2成分現像剤である。
像担持体に形成されるトナー像が転写される中間転写体を備える転写手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
図1は、本発明の第1の実施形態である2成分現像剤1の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の2成分現像剤1は、トナー3と、樹脂被覆キャリア2とを含む。
トナー3は、トナー母粒子3b、および粒子径の異なる2種類以上の外添剤3aを含む。トナー母粒子3bは結着樹脂、着色剤および離型剤を必須成分とし、それ以外に、電荷制御剤などを含む。
結着樹脂としては、特に限定されるものではなく、黒トナー用またはカラートナー用の公知の結着樹脂を使用することができる。たとえば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂などのスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂などが挙げられる。また、原料モノマー混合物に離型剤を混合し、重合反応を行って得られる樹脂を用いてもよい。結着樹脂は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤としては、所望の色に応じて種々の着色剤を用いることができ、たとえば、イエロートナー用着色剤、マゼンタトナー用着色剤、シアントナー用着色剤、ブラックトナー用着色剤などが挙げられる。
離型剤としては、この分野で常用されるものが使用でき、たとえば、パラフィンワックスおよびその誘導体、マイクロクリスタリンワックスおよびその誘導体などの石油系ワックス、フィッシャートロプシュワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックスおよびその誘導体、低分子量ポリプロピリンワックスおよびその誘導体、ポリオレフィン系重合体ワックス(低分子量ポリエチレンワックスなど)およびその誘導体などの炭化水素系合成ワックス、カルナバワックスおよびその誘導体、ライスワックスおよびその誘導体、キャンデリラワックスおよびその誘導体、木蝋などの植物系ワックス、蜜蝋、鯨蝋などの動物系ワックス、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系合成ワックス、長鎖カルボン酸およびその誘導体、長鎖アルコールおよびその誘導体、シリコーン系重合体、高級脂肪酸などが挙げられる。なお、誘導体には、酸化物、ビニル系モノマーとワックスとのブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグラフト変性物などが含まれる。
電荷制御剤は、トナー3の摩擦帯電性を制御することを目的として添加される。電荷制御剤としては、この分野で常用される正電荷制御用または負電荷制御用の電荷制御剤を使用できる。正電荷制御用の電荷制御剤としては、たとえば、ニグロシン染料、塩基性染料、四級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩、アミノピリン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン、ニグロシン染料およびその誘導体、トリフェニルメタン誘導体、グアニジン塩、アミジン塩などが挙げられる。
トナー3の外添剤3aとしては、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、酸化ケイ素、酸化チタン、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、チタン酸バリウムなどが挙げられる。本実施形態では、粒子径の異なる2種類以上の外添剤3aを併用し、少なくとも1種類の1次粒子径の体積平均粒径が0.1μm以上0.2μm以下である。外添剤として、少なくとも1種類の1次粒子径が0.1μm以上であるものを用いると、特にカラートナーにおいて、転写性が向上するとともに、外添剤のキャリア表面への付着による帯電低下を引き起こすことなく、長期的かつ安定的にトナー3を帯電させことができる。外添剤3aの使用量は、特に制限されないが、好ましくはトナー100重量部に対して0.1〜3.0重量部である。なお、外添剤3aをトナー母粒子3bに外添させず、トナー母粒子3bをそのままトナー3として用いてもよい。
ヘンシェルミキサ、スーパーミキサ、メカノミルおよびQ型ミキサなどの混合機によって、外添剤3aを除くトナー3の原料を前混合し、得られる原料混合物を2軸混練機、1軸混練機および連続式2本ロール型混練機などの混練機によって70〜180℃程度の温度で溶融混練し、冷却固化する。冷却固化後のトナー3の原料の溶融混練物は、カッターミル、フェザーミルなどによって粗粉砕される。得られる粗粉砕物は、微粉砕される。微粉砕には、ジェットミル、流動層型ジェット粉砕機などが用いられる。これらの粉砕機は、複数の方向からトナー粒子を含む気流を衝突させることによってトナー粒子同士を衝突させてトナー粒子の粉砕を行うものである。これによって、特定の粒度分布を有する非磁性のトナー母粒子3bを製造できる。トナー母粒子3bの粒子径は、特に限定されるものではないが、体積平均粒径が3〜10μmの範囲が好ましい。さらに必要に応じて分級などの粒度調整を行ってもよい。このように製造されたトナー母粒子3bに対して上記外添剤3aを公知の方法で添加する。なお、トナー3の製造方法は上記に限定されるものではない。
樹脂被覆キャリア2は、キャリア芯材2aと、該キャリア芯材2aの表面に形成される樹脂被覆層2bとを含む。
キャリア芯材2aとしては、磁性を有する粒子を使用することができる。磁性を有する粒子の具体例としては、たとえば、鉄、フェライトおよびマグネタイトなどの金属、およびこれらの金属とアルミニウムまたは鉛などの金属との合金などが挙げられる。これらの中でも、フェライトが好ましい。
樹脂被覆層2bに用いられる樹脂(以下「被覆樹脂」とも記載する)としては、たとえば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂、およびフッ素含有重合体系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂のうち、シリコーン樹脂が好ましい。
樹脂被覆キャリア2の形状は、球形または扁平形状が好ましい。樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径は特に制限されないけれども、高画質化を考慮すると、10μm以上100μm以下であることが好ましく、25μm以上50μm以下であることがより好ましい。樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径が10μm未満であると、樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径が10μm以上である場合と比較して、樹脂被覆キャリア2と現像ローラとの間の磁力が弱くなり、現像工程において、樹脂被覆キャリア2がトナー3と一緒に現像される現象であるキャリア付着が発生する。樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径が100μmを超えると、個々のトナー粒子を充分に帯電させることができないおそれがある。
エマルゲン109P(ポリオキシエチレンラウリルエーテルHLB13.6、花王株式会社製)5%の溶液10mLに樹脂被覆キャリア2を約10〜15mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散する。このうち約1mLをマイクロトラックMT3000(商品名、日機装株式会社)の所定箇所に加えた後、1分間撹拌し散乱光強度が安定したのを確認して測定を行う。
(Y)nSi(R)m …(3)
(式中、m個のRは同一または異なってアルキル基、アルコキシ基または塩素原子を示す。n個のYは同一または異なってアミノ基を含有する炭化水素基を示す。mおよびnはそれぞれ1〜3の整数を示す。ただし、m+n=4である。)
H2N(H2C)3Si(OCH3)3
H2N(H2C)3Si(OC2H5)3
H2N(H2C)3Si(CH3)(OCH3)2
H2N(H2C)2HN(H2C)3Si(CH3)(OCH3)2
H2NOCHN(H2C)3Si(OC2H5)3
H2N(H2C)2HN(H2C)3Si(OCH3)3
H2N−Ph−Si(OCH3)3(式中−Ph−はp−フェニレン基を示す。)
Ph−HN(H2C)3Si(OCH3)3(式中Ph−はフェニル基を示す。)
(H9C4)2N(H2C)3Si(OCH3)3
樹脂被覆キャリア2に含まれるキャリア芯材2aは、たとえば樹脂添加法およびシリカ粒子添加法で作製することができる。樹脂添加法を用いる樹脂被覆キャリア2の製造方法は、秤量工程と、混合工程と、粉砕工程と、造粒工程と、仮焼工程と、焼成工程と、解砕工程と、分級工程と、被覆工程とを含む。シリカ粒子添加法を用いる樹脂被覆キャリア2の製造方法は、秤量工程と、混合工程と、粉砕工程と、造粒工程と、焼成工程と、解砕工程と、分級工程と、被覆工程とを含む。
[秤量工程、混合工程]
本工程では、磁性酸化物などのキャリア芯材2aの原材料を秤量し、混合して金属原料混合物を得る。2種類以上の磁性酸化物を用いる場合には、2種類以上の磁性酸化物の配合比を、磁性酸化物の目的とする組成と一致させて秤量する。
本工程では、金属原料混合物および樹脂粒子を、振動ミルなどの粉砕機中に導入し、体積平均粒径0.5〜2.0μm、好ましくは1μmまで粉砕する。次いで、この粉砕物に水と、0.5〜2重量%のバインダーと、0.5〜2重量%の分散剤とを加えることで、固形分濃度が50〜90重量%のスラリーとし、該スラリーをボールミルなどで湿式粉砕する。ここで、バインダーとしては、ポリビニルアルコールなどが好ましく、分散剤としては、ポリカルボン酸アンモニウムなどが好ましい。
本工程では、該湿式粉砕されたスラリーを噴霧乾燥機に導入し、100〜300℃の熱風中に噴霧して乾燥させ、体積平均粒径10〜200μmの乾燥造粒粉を得る。得られた乾燥造粒粉は、本製造方法で製造される樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径を考慮して、それを外れる粗粒および微粉を、振動ふるいで除外して粒度調整する。樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径は25μm以上50μm以下が好ましいことから、具体的には、当該造粒粉の体積平均粒径を15〜100μmに調整しておくことが好ましい。
本工程では、前記造粒粉を、800℃〜1000℃に加熱した炉に投入し、大気下で仮焼して仮焼品とする。このとき、樹脂粒子が燃焼し発生するガスにより造粒粉中に中空構造が形成される。樹脂粒子としてシリコーン系樹脂粒子を用いた場合には、該中空構造中に非磁性酸化物であるSiO2が生成される。
本工程では、該中空構造が形成された仮焼品を、1100〜1250℃に加熱した炉に投入して焼成し、フェライト化して焼成物とする。焼成時の温度が高いと鉄の酸化が進行し、磁力が低下するため、キャリア芯材2aの残留磁化はたとえば焼成温度で調整することができる。該焼成時の雰囲気は、キャリア芯材2aの原材料のうち、磁性酸化物などの金属原料の種類によって適宜選択される。たとえば、金属原料がFeおよびMn(モル比100:0〜50:50)である場合は窒素雰囲気が求められる。金属原料がFe,MnおよびMgの場合は窒素雰囲気や酸素分圧調製雰囲気が好ましく、金属原料がFe,MnおよびMgの場合であってMgのモル比が30%を超える場合は大気雰囲気でもよい。
本工程では、焼成工程で得られた焼成物をハンマーミル解粒等で粗粉砕し、次に気流分級機で1次分級する。さらに振動ふるいまたは超音波ふるいにて粒度をそろえた後、磁場
選鉱機にかけ、非磁性成分を除去することによってキャリア芯材2aを得る。
本工程では、分級工程で得られたキャリア芯材2aに対して樹脂コーティングを施し、キャリア芯材2a表面に樹脂被覆層2bを形成して樹脂被覆キャリア2を得る。キャリア芯材2a表面に樹脂被覆層2bを形成する方法としては、たとえば、キャリア芯材2aを被覆用樹脂溶液に含浸させる浸漬法、キャリア芯材2aに被覆用樹脂溶液を噴霧するスプレー法、流動気流により浮遊状態にあるキャリア芯材2aに被覆用樹脂溶液を噴霧する流動層法などが挙げられる。これらの中でも、樹脂被覆層2bの形成を容易にできることから、浸漬法が好ましい。キャリア芯材2a表面に被覆用樹脂溶液を塗布して塗布層を形成し、加熱により塗布層から有機溶媒を揮発除去し、さらに乾燥時または乾燥後に塗布層を加熱硬化または単に硬化させることによって、樹脂被覆層2bが形成され、樹脂被覆キャリア2が得られる。
[秤量工程、混合工程]
本工程では、樹脂添加法の秤量工程と同様にして金属原料混合物を得て、この金属原料混合物中にシリカ粒子を添加する。シリカ粒子は、樹脂添加法で説明した樹脂粒子とは異なり、燃焼してガスを発生することはないが、後述する焼成工程において、フェライト化する焼成物中に取り込まれる。そのため、該シリカ粒子を取り込んだ焼成物は、樹脂添加法で説明した、「中空構造中にSiO2が残留した焼成物」と類似の構造を有する。
樹脂添加法の粉砕工程および造粒工程と同様である。
本製造方法では、樹脂粒子を用いていないため、金属原料混合物とシリカ粒子との混合造粒物は、仮焼することなく次工程の焼成を施す。
金属原料混合物とシリカ粒子との混合造粒物を、1100〜1250℃に加熱した炉に投入して焼成し、フェライト化して焼成物とする。該焼成時の雰囲気は、樹脂添加法と同様である。該焼成により、シリカ粒子を含有する焼成物が得られる。
樹脂添加法の解砕工程、分級工程および被覆工程と同様である。これらの工程を経ることによって樹脂被覆キャリア2を製造することができる。
2成分現像剤1は、上記トナー3と上記樹脂被覆キャリア2とを混合することによって製造される。トナー3と樹脂被覆キャリア2との混合割合は、特に制限はないが、高速画像形成装置(A4サイズの画像で40枚/分以上)に用いることを考慮すると、樹脂被覆キャリア2の体積平均粒径/トナー3の体積平均粒径が5以上の状態で、樹脂被覆キャリア2の総表面積(全樹脂被覆キャリア粒子の表面積の総和)に対するトナー3の総投影面積(全トナー粒子の投影面積の総和)の割合((トナー3の総投影面積/樹脂被覆キャリア2の総表面積)×100)が30〜70%になればよい。これによって、トナー3の帯電性が充分良好な状態で安定的に維持され、高速画像形成装置においても高画質画像を安定的に、かつ長期的に形成できる好適な2成分現像剤1として使用できる。
本発明の第1の実施形態である現像装置20は、前述の2成分現像剤1を用いて現像を行う。図2は、本実施形態の第1の実施形態である現像装置20の構造を模式的に示す断面図である。図2に示すように、現像装置20は、2成分現像剤1を格納する現像ユニット10と、2成分現像剤1を像担持体(像形成体、感光体)15に搬送する現像剤担持体(現像剤搬送担持体)13とを備える。
本発明の第1の実施形態である画像形成装置は、上記現像装置20を備える。他構成は、公知の電子写真方式の画像形成装置と同様の構成を用いることができ、たとえば、像担持体と、帯電手段と、露光手段と、転写手段と、定着手段と、像担持体クリーニング手段と、中間転写体クリーニング手段とを含む。
本発明の第1の実施形態である画像形成方法は、前述の現像装置20を備える画像形成装置を用いて画像形成を行う。
100mLビーカーに、塩化ナトリウム(1級)の1%水溶液(電解液)を20mL入れ、これにアルキルベンゼンスルホン酸塩(分散剤)0.5mLおよび試料であるトナー母粒子3mgを順次添加し、5分間超音波分散した。これに全量が100mLになるように塩化ナトリウム(1級)の1%水溶液を添加し、再度5分間超音波分散したものを測定用試料とした。この測定用試料について、コールターカウンタ・マルチサイザーII(商品名、コールター社製)を用い、アパーチャー径100μm、測定対象粒径が個数基準で2〜60μmの条件下で測定を行い、体積平均粒径を算出した。
トナーの比重を1.0とし、コールターカウンタ(商品名:コールターカウンタ・マルチサイザーII、ベックマン・コールター社製)で得られた体積平均粒径をもとに、混合するトナー重量に対するトナー個数を算出し、トナー個数×トナー面積(円と仮定して算出)でトナー総投影面積とした。
トナー1gをヘキサン20mlに分散させ、スターラーを入れて10分間撹拌してトナー表面の離型剤をヘキサンに溶出させた。その後、ろ過を行い、ヘキサンにより溶出処理したトナーを40℃設定の乾燥機に一晩入れて乾燥させた。そのトナー1gを温度20℃から昇温速度毎分10℃で150℃まで昇温させ、次いで150℃から20℃までトナーを急冷させる操作を2回繰返し、DSC曲線を求めた。2回目の操作で測定されるDSC曲線の融解熱量によって、トナー中の離型剤の熱容量を計算した。処理していないトナーについても、同様の方法で、トナー中の離型剤の熱容量を計算した。これらの熱容量の差から離型剤露出率を見積もった。
2Lビーカーにn−ヘキサン(キシダ化学株式会社製)100部と撹拌子とを入れ、スターラーで撹拌しながら、前記ビーカー内にトナー5重量部を入れた。前記ビーカー内に超音波振動棒を浸して28kHzで振動させながら10秒間撹拌することによって、トナー粒子表面に露出している離型剤を除去した。その後、トナー粒子が分散している前記ビーカー内の分散液を吸引ろ過し、ろ紙上に残ったトナー粒子を温度35℃、湿度5%RHの恒温恒湿槽内で乾燥させた。乾燥させたトナー粒子の表面に、スパッタ蒸着によって金属膜(Au膜、膜厚0.5μm)を形成させた。走査型電子顕微鏡(商品名:VE9800、株式会社キーエンス製)を用い、加速電圧10kV、1000倍の倍率で、金属膜を形成させた金属膜被覆トナーから無作為に200〜300個離型剤除去後の穴を抽出して、写真撮影を行った。この電子顕微鏡写真データを、画像解析ソフト(商品名:A像くん、旭化成エンジニアリング株式会社製)で画像解析し、無作為に選んだ200〜300個の離型剤除去後の穴の平均径を求めることで、トナー表面の離型剤の分散径を求めた。
キャリア芯材の見掛密度は、JIS Z2504 2000に準拠して測定した。
キャリア芯材の残留磁化には、振動試料型磁力計(商品名:VSM、東英工業株式会社製)を用いた。キャリア芯材を直径6mmのプラスチック容器(円形)に隙間がないように充填し、外部磁場を変更することによって測定した。
キャリア芯材の体積平均粒径は、レーザ回折・散乱法を用いた粒度分布測定装置「マイクロトラックMT3000(日機装株式会社)」を用いて測定した。トリトンX−100(非イオン性界面活性剤(化学式:C34H62O11))の0.1%純水溶液10mL中に、測定試料約1〜5mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させた。この分散液のうち約2〜5mLを、該粒度分布測定装置の所定箇所に加えた後、1分間攪拌し、散乱光強度が安定したことを確認してキャリア芯材の体積平均粒径を測定した。
対向する電極間の距離1mm、測定電極エリア面積が40×16mm2のブリッジ抵抗測定治具を用いて常温常湿環境下で測定した。具体的には、樹脂被覆キャリアを測定サンプルとして別途電子天秤等で0.2mgに取り分けた後、ブリッジ抵抗測定治具の対向する電極間の間に挿入し、該電極の裏側から磁石を用いて、対向電極間に樹脂被覆キャリアのブリッジを形成させた。このとき、ブリッジ間の樹脂被覆キャリアを均すために、5〜6回程度タッピングした。ブリッジ間の樹脂被覆キャリアを均一に均した後、2×103(V/cm)の電界強度が生じる電圧を印加したときの電流値を、デジタルエレクトロンメータ(商品名:R8340、アドバンテスト社製)を用いて測定し、樹脂被覆キャリアの体積抵抗値を算出した。
樹脂被覆キャリアの比重を4.7とし、マイクロトラック(商品名:マイクロトラックMT3000、日機装株式会社製)よって得られた体積平均粒径をもとに、混合する樹脂被覆キャリア重量から総面積を算出した。
6種類のトナー(トナー(1)〜(6))を以下のようにして作製した。
・結着樹脂 :ポリエステル樹脂(酸価:21mgKOH/g、芳香族系アルコール成分:PO−BPAおよびEP−BPA、酸成分:フマル酸および無水メリット酸)
…87.5重量%
・着色剤 :C.I.Pigment Blue 15:1 …5重量%
・離型剤 :無極性パラフィンワックス(DSCピーク78℃、重量平均分子量Mw8.32×102) …4.5重量%
・電荷制御剤 :ボントロン E−84(商品名、オリエント化学社製)
…1.5重量%
離型剤露出率およびトナー表面の離型剤の分散径が表1に示す値になるように離型剤の添加量などを調整したこと以外はトナー(1)の作製方法と同様にしてトナー(2)〜(6)を作製した。なお、トナー(6)に関しては、離型剤の添加量を変更するとともに、ヘンシェルミキサにて前混合する際、離型剤のみ混合撹拌する時間を半分にし、さらに、二軸押出混練機にて溶融混練条件時間を調整することによって、トナー表面の離型剤の分散径を他のトナーより大きくした。
17種類の樹脂被覆キャリア(樹脂被覆キャリア(1)〜(17))を以下のようにして作製した。
キャリア芯材の原料として、微粉砕したFe2O3とMgCO3とを準備した。そしてモル比でFe2O3:MgCO3=80:20となるように秤量した。一方、水中へキャリア芯材の全ての材料に対して10重量%に相当する、体積平均粒径が5μmのポリエチレン樹脂粒子(商品名:LE−1080、住友精化製)と、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を1.5重量%と、湿潤剤(商品名:SNウェット980、サンノプコ株式会社製)0.05重量%と、バインダーとしてポリビニルアルコール0.02重量%とを添加したものを準備し、ここへ先程秤量したFe2O3およびMgCO3を投入して撹拌し、濃度75重量%のスラリーを得た。
・被覆樹脂 :SR2411(商品名、シリコーン樹脂20%溶液、東レダウコーニング株式会社製) …100重量部
・カップリング剤 :SH6020(商品名、100%溶液、東レダウコーニング株式会社製) …1重量部
・導電性粒子 :VULCANXC72(商品名、導電性カーボンブラックトルエン分散液、固形濃度15%溶液、キャボット株式会社製) …5重量部
・電荷制御剤 :LR−147(商品名、負帯電性電荷制御剤、溶液、日本カーリット株式会社製) …20重量部
キャリア芯材の見掛密度が1.8g/cm3となるようにポリエチレン樹脂粒子の添加量を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(2)を得た。樹脂被覆キャリア(2)に含まれるキャリア芯材の見掛密度の実測値は、1.86g/cm3であった。
キャリア芯材の見掛密度が2.0g/cm3となるようにポリエチレン樹脂粒子の添加量を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(3)を得た。樹脂被覆キャリア(3)に含まれるキャリア芯材の見掛密度の実測値は、1.88g/cm3であった。
キャリア芯材の見掛密度が2.5g/cm3となるようにポリエチレン樹脂粒子の添加量を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(4)を得た。樹脂被覆キャリア(4)に含まれるキャリア芯材の見掛密度の実測値は、2.45g/cm3であった。
キャリア芯材の見掛密度が1.5g/cm3となるようにポリエチレン樹脂粒子の添加量を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(5)を得た。樹脂被覆キャリア(5)に含まれるキャリア芯材の見掛密度の実測値は、1.59g/cm3であった。
キャリア芯材の見掛密度が2.5g/cm3となるようにポリエチレン樹脂粒子の添加量を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(6)を得た。樹脂被覆キャリア(6)に含まれるキャリア芯材の見掛密度の実測値は、2.61g/cm3であった。
キャリア芯材の体積平均粒径が25μmとなるようにキャリア芯材の作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(7)を得た。
キャリア芯材の体積平均粒径が35μmとなるようにキャリア芯材の作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(8)を得た。
キャリア芯材の体積平均粒径が50μmとなるようにキャリア芯材の作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(9)を得た。
キャリア芯材の体積平均粒径が20μmとなるようにキャリア芯材の作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(10)を得た。
キャリア芯材の体積平均粒径が55μmとなるようにキャリア芯材の作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(11)を得た。
樹脂被覆キャリアの体積抵抗値を調整するために、前記導電性粒子の添加量を5重量部から2.5重量部に変更したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(12)を得た。
樹脂被覆キャリアの体積抵抗値を調整するために、前記導電性粒子の添加量を5重量部から7重量部に変更したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(13)を得た。
樹脂被覆キャリアの体積抵抗値を調整するために、前記導電性粒子の添加量を5重量部から2.0重量部に変更したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(14)を得た。
樹脂被覆キャリアの体積抵抗値を調整するために、前記導電性粒子の添加量を5重量部から10重量部に変更したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(15)を得た。
樹脂被覆キャリアの体積抵抗値を調整するために、前記導電性粒子の添加量を5重量部から0.5重量部に変更したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(16)を得た。
キャリア芯材の見掛密度が2.10g/cm3になるように作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(17)を得た。
樹脂被覆キャリア芯材の残留磁化が11emu/g以上になるように作製条件を調整したこと以外は、樹脂被覆キャリア(1)の作製方法と同様にして樹脂被覆キャリア(18)を得た。
3.0〜8.0重量%の範囲において離型剤の含有量の異なるトナー(1)〜(5)と、1.86〜2.45g/cm3の範囲において異なる見掛密度を有する樹脂被覆キャリア(1)〜(4)とをそれぞれ組み合わせることによって、実施例1〜8および参考例1の2成分現像剤を作製した。具体的には、樹脂被覆キャリアに対するトナー被覆率が60%となるようにトナーと樹脂被覆キャリアとの混合比率を調整し、ロールミルにて60分間混合させた。
3.0〜8.0重量%の範囲において離型剤の含有量の異なるトナー(1)〜(5)と、1.59〜2.61g/cm3の範囲において異なる見掛密度を有する樹脂被覆キャリア(1)〜(6)とをそれぞれ組み合わせることによって、比較例1〜21の2成分現像剤を作製した。具体的には、樹脂被覆キャリアに対するトナー被覆率が60%となるようにトナーと樹脂被覆キャリアとの混合比率を調整し、ロールミルにて60分間混合させた。
実施例1〜8、参考例1および比較例1〜21の2成分現像剤をそれぞれ用いて、シェーカーによる撹拌劣化実験を実施し、撹拌後の2成分現像剤の流動性を測定した。具体的には、まず、ガラス製サンプル瓶(50cc)に、2成分現像剤を15cc投入した。初期の現像剤流動性を評価するため、流動表面角測定器を用いてガラス製サンプル瓶中の2成分現像剤の粉体層が崩壊する回転角度数を円筒回転法によって測定し、初期の流動開始角度とした。
○:良好。流動開始角度の差(Δθ)が30°以下である。
△:可。流動開始角度の差(Δθ)が30°より大きく60°以下である。
×:不良。流動開始角度の差(Δθ)が60°を超える。
キャリア付着の評価には、2成分現像装置を有するデジタルカラー複写機(商品名:MX−4500、シャープ株式会社製)を用いた。この2成分現像装置に、実施例1〜8、参考例1および比較例1〜21の2成分現像剤を投入した。
○:良好。比率(F)が0.5未満である。
△:可。比率(F)が0.5以上1.0未満である。
×:不良。比率(F)が1.0以上である。
前記複写機を改造したものに実施例1〜8、参考例1および比較例1〜21の2成分現像剤をそれぞれ充填した。記録媒体である記録用紙(商品名:PPC用紙SF−4AM3、シャープ株式会社製)に、サンプル画像のべた画像部における未定着状態でのトナーの記録用紙への付着量が0.5mg/cm2になるように調整して未定着画像を形成し、カラー複合機の定着部を用いて作製した外部定着器を用いて定着画像を形成した。サンプル画像のべた画像部は、縦20mm、横50mmの長方形状のべた画像である。定着プロセス速度は124mm/秒とし、定着ローラの温度を130℃から5℃刻みで上げ、低温オフセットおよび高温オフセットが発生しない温度域である定着非オフセット域(℃)を求めた。
(定着非オフセット域〔℃〕)=(高温オフセット発生温度〔℃〕)
−(低温オフセット発生温度〔℃〕)…(4)
○:良好。定着非オフセット域が45℃以上である。
△:可。定着非オフセット域が35℃以上45℃未満である。
×:不良。定着非オフセット域が35℃未満である。
トナー帯電特性を評価するために、実施例1〜8、参考例1および比較例1〜21の2成分現像剤における初期の帯電性、帯電の減衰特性および帯電のライフ特性を評価した。
実施例1〜8、参考例1および比較例1〜21の2成分現像剤を、2成分現像装置を有する複写機(シャープ株式会社製で商品名がMX−6200Nの改造機)にセットした。常温常湿環境下において3分間空転させた後、現像剤担持体(現像スリーブ)上の2成分現像剤を採取し、吸引式帯電量測定装置(商品名:210H−2A Q/M Meter、TREK社製)で2成分現像剤の帯電量を測定した。
○:良好。帯電量が−25μC/g以上である。
△:可。帯電量が−20μC/g以上−25μC/g未満である。
×:不良。帯電量が−20μC/g未満である。
樹脂被覆キャリア69.6gとトナー6.4gとを併せた現像剤がそれぞれ入った100mlのポリエチレン容器を150rpmのボールミルで60分間撹拌した後、2成分現像剤の帯電量を測定し、高温高湿下に曝露した。3日放置した後の2成分現像剤を同様の条件で撹拌し、2成分現像剤の帯電量を測定した。
○:良好。2成分現像剤の初日の帯電量と、3日後の帯電量との差(以下「帯電量差」と記載する)が絶対値で5μC/g以下である。
△:可。帯電量差が絶対値で5μC/gを超えて7μC/g以下である。
×:不良。帯電量差が絶対値で7μC/gを超える。
帯電のライフ特性を評価するために、ライフ帯電性を評価した。2成分現像装置を有する複写機(商品名:MX−6000N、シャープ株式会社製)に実施例1〜8、参考例1および比較例1〜21の2成分現像剤を充填し、常温常湿環境下においてベタ画像を50000枚実写した後、2成分現像剤のライフの帯電量を測定した。2成分現像剤のライフの帯電量は吸引式帯電量測定装置を用いて測定した。なお、2成分現像剤の初期の帯電量は、前述の(初期の帯電性)の評価での測定によって得られた値を用いた。
△:可。ライフ帯電量差が絶対値で5μC/gを超えて7μC/g以下である。
×:不良。ライフ帯電量差が絶対値で7μC/gを超える。
トナー(6)と前記樹脂被覆キャリア(1)とを用い、実施例1と同一条件で混合および撹拌することによって実施例9の2成分現像剤を得た。なお、表1に示したように、実施例9の2成分現像剤に含まれるトナー表面の離型剤に分散径は315nmである。
トナー(2)と、体積平均粒径の範囲が25〜50μmであるキャリア芯材を含む樹脂被覆キャリア(7)〜(9)とを用い、実施例5と同一条件で混合および撹拌することによって実施例10〜12の2成分現像剤を得た。
トナー(2)と、体積抵抗値が1013Ω・cmである樹脂被覆キャリア(12)、体積抵抗値が1010Ω・cmである樹脂被覆キャリア(13)、体積抵抗値が1014Ω・cmである樹脂被覆キャリア(14)とを用い、実施例5と同一条件で混合および撹拌することによって実施例15〜17の2成分現像剤を得た。
トナー(2)と、体積抵抗値が109Ω・cmである樹脂被覆キャリア(15)および体積抵抗値が1015Ω・cmである樹脂被覆キャリア(16)とを用い、実施例5と同一条件で混合および撹拌することによって実施例18,19の2成分現像剤を得た。
トナー(2)と、残留磁化が11emu/gであるキャリア芯材を含む樹脂被覆キャリア(18)とを用い、実施例1と同一条件で混合および撹拌することによって参考例2の2成分現像剤を得た。
トナー(2)と、キャリア芯材の見掛密度2.10g/cm3であるキャリア芯材を含む樹脂被覆キャリア(17)とを用い、実施例8と同一条件で混合および撹拌することによって実施例20の2成分現像剤を得た。
2 樹脂被覆キャリア
2a キャリア芯材
2b 樹脂被覆層
3 トナー
3a 外添剤
3b トナー母粒子
Claims (10)
- 結着樹脂、着色剤、帯電制御剤および離型剤を含有してなるトナーと、キャリア芯材と該キャリア芯材の表面に形成され、帯電制御剤を含有する樹脂被覆層とからなる樹脂被覆キャリアとを含む2成分現像剤であって、
トナーは、トナー表面の離型剤露出率が、1.00%以上2.16%以下であり、
キャリア芯材は、見掛密度が1.86g/cm3以上2.45g/cm3以下、残留磁化が10emu/g以下のソフトフェライトであり、
トナーに含有される前記帯電制御剤と、前記樹脂被覆層に含有される前記帯電制御剤とが、同一極性の帯電性を有することを特徴とする2成分現像剤。 - トナーは、表面に露出している離型剤の分散径が300nm未満であることを特徴とする請求項1に記載の2成分現像剤。
- キャリア芯材は、体積平均粒径が25μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の2成分現像剤。
- 樹脂被覆層が、カップリング剤が分散されたシリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の2成分現像剤。
- 樹脂被覆キャリアは、樹脂被覆層が導電剤を含み、体積抵抗値が1010Ω・cm以上1014Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の2成分現像剤。
- キャリア芯材は、見掛密度が1.86g/cm3以上2.10g/cm3以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の2成分現像剤。
- 請求項1〜6のいずれか1つに記載の2成分現像剤を用いて、像担持体に形成される静電潜像を現像してトナー像を形成することを特徴とする現像装置。
- 像担持体に形成される静電潜像を現像してトナー像を形成する請求項7に記載の現像装置と、
像担持体に形成されるトナー像が転写される中間転写体を備える転写手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の2成分現像剤を用いて、像担持体に形成される静電潜像を現像してトナー像を形成し、前記トナー像に基づいた単色画像または多色画像を記録媒体に形成することを特徴とする画像形成方法。
- 像担持体に形成されたトナー像を中間転写体上に一次転写した後、中間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体に二次転写して、前記トナー像に基づいた単色画像または多色画像を記録媒体に形成することを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
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