JP2002107996A - 現像剤及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

現像剤及びこれを用いた画像形成方法

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JP2002107996A
JP2002107996A JP2000291268A JP2000291268A JP2002107996A JP 2002107996 A JP2002107996 A JP 2002107996A JP 2000291268 A JP2000291268 A JP 2000291268A JP 2000291268 A JP2000291268 A JP 2000291268A JP 2002107996 A JP2002107996 A JP 2002107996A
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particles
wax
additive particles
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JP2000291268A
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Koichi Kuroyama
孝一 黒山
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐オフセット性が良好であり、フィルミング
現像及びキャリア汚染を生じず、定着特性が良好な現像
剤を提供する。 【解決手段】ワックスの添加量が4重量%以上であり、
式(1)及び式(2) 理論ワックス露出量=ワックス添加量(wt%)×トナー粒子の比重(g/cm3)/ワ ックスの比重(g/cm3)×(1−被覆率) ……(1) 被覆率=添加剤粒子添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の比重( g/cm3)/(4×添加剤粒子半径(cm)×添加剤粒子の比重(g/cm3)×100) ……(2) から算出される理論ワックス露出量が0ないし2である
現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電記録方式及び
電子写真方式等の画像形成方法及びこれに使用される現
像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真法等により現像された
乾式トナー像を転写紙等に定着する方法としては、加熱
ローラによる圧着加熱方法が採用されている。この方法
は熱効率が良く、高速定着が可能である反面、加熱ロー
ラ表面と溶融状態のトナーとを加圧化で接触する為に、
トナー像の一部が定着ローラ表面に付着して別の画像上
に転移する、いわゆる高温オフセット現象が生じるとい
う問題があった。
【0003】また、加熱ローラの加熱温度が不十分であ
ると、トナーが溶融しきれずにトナー像の一部が定着ロ
ーラ表面に付着して別の画像上に転移する、いわゆる低
温オフセット現象が生じるという問題があった。
【0004】これらのオフセット現象を防止することを
目的として、離型性に優れたシリコンゴムやフッ素型樹
脂等で定着ローラ表面を構成し、更に、定着ローラ表面
にシリコンオイル等の離型オイルを塗布する方法が一般
に採用されている。この方法は、トナーのオフセットを
防止する方法では極めて有効である。しかしながら、定
着装置に、離型オイルを供給する為の装置がさらに必要
であり、定着装置が大型化し、コスト高になるという欠
点があった。この為、トナー中にワックス等の離型剤を
多量に含有させ、定着ローラに離型オイルを塗布しない
方法が検討されている。
【0005】しかし、トナー中にワックスを多量に含有
させると、トナー表面の結着力が高まり、転写紙への転
写性が低下するという問題があった。また、トナーが感
光体表面トナーに固着するフィルミング現象や、キャリ
ア表面に固着するがいわゆるキャリア汚染が発生すると
いう問題があった。これは、トナー結着樹脂やワックス
等が凝集性を持ち、軟化した場合に除去されにくい状態
となり、その部分に、さらにトナーが固着するために起
こるものと考えられている。
【0006】感光体表面にトナーが固着すると、画像パ
ターンに応じて露光する際に、光が遮断され、静電潜像
が形成されない。このため、正転現像では黒点が発生
し、反転現像においては白点となり、画像欠陥が生じて
いた。その他、ワックスを多量に添加すると現像剤の流
動性が悪化するという問題があった。このため、多湿環
境下では電荷の注入による、キャリアのドラムヘの現像
が起こり、画像上ではベタの白斑となって表れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、その第1の目的は、耐オフセッ
ト性が良好であり、フィルミング現象及びキャリア汚染
を生じず、定着特性が良好な優れた画像を形成し得る現
像剤を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、耐オフセット性が
良好であり、フィルミング現象及びキャリア汚染を生じ
ず、定着特性が良好な優れた画像を形成し得る画像形成
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、バイ
ンダー樹脂、着色剤、及びワックスを含有するトナー粒
子と、該トナー粒子と混合された添加剤粒子とを含有
し、前記ワックスの添加量は4重量%以上であり、該添
加剤粒子が1種類の場合は下記式(1)及び式(2)、
該添加剤粒子がN種類の場合(但し、Nは2以上の整
数)は式(1)及び式(3) 理論ワックス露出量=ワックス添加量(wt%)×トナー粒子の比重(g/cm3)/ワ ックスの比重(g/cm3)×(1−被覆率) ……(1) 被覆率=添加剤粒子の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の比 重(g/cm3)/(4×添加剤粒子半径(cm)×添加剤粒子の比重(g/cm3)×100) ……(2) 被覆率=添加剤粒子1の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の 比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子1の半径(cm)×添加剤粒子1の比重(g/cm3)×1 00)+……+添加剤粒子Nの添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子 の比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子Nの半径(cm)×添加剤粒子Nの比重(g/cm3)× 100) ……(3) から算出される理論ワックス露出量が0ないし2である
現像剤を提供する。
【0010】本発明は、第2に、像担持体上に静電潜像
を形成する静電潜像形成工程、該静電潜像を、バインダ
ー樹脂、着色剤、及びワックスを含有するトナー粒子
と、該トナー粒子と混合された添加剤粒子とを含有し、
前記ワックスの添加量は、4重量%以上であり、上記添
加剤粒子が1種類の場合は下記式(1)及び式(2)、
上記添加剤粒子がN種類の場合(但し、Nは2以上の整
数)は式(1)及び式(3)から算出される理論ワック
ス露出量が0ないし2である現像剤を用いて現像して現
像剤像を形成する現像工程、該現像剤像を被転写材上に
転写する転写工程、及び被転写材上に転写された現像剤
像を、該被転写材に定着させる定着工程を具備する画像
形成方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の現像剤は、バインダー樹
脂、着色剤、及びワックスを含有するトナー粒子と、ト
ナー粒子と混合された添加剤粒子とを含有する現像剤で
あって、ワックスの添加量は、4重量%以上であり、該
添加剤粒子が1種類の場合は下記式(1)及び式
(2)、該添加剤粒子がN種類の場合(但し、Nは2以
上の整数)は式(1)及び式(3) 理論ワックス露出量=ワックス添加量(wt%)×トナー粒子の比重(g/cm3)/ワ ックスの比重(g/cm3)×(1−被覆率) ……(1) 被覆率=添加剤粒子の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の比 重(g/cm3)/(4×添加剤粒子半径(cm)×添加剤粒子の比重(g/cm3)×100) ……(2) 被覆率=添加剤粒子1の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の 比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子1の半径(cm)×添加剤粒子1の比重(g/cm3)×1 00)+……+添加剤粒子Nの添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子 の比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子Nの半径(cm)×添加剤粒子Nの比重(g/cm3)× 100) ……(3) から算出される理論ワックス露出量が0ないし2である
ことを特徴とする。
【0012】本発明の画像形成方法は、像担持体上に静
電潜像を形成する静電潜像形成工程、静電潜像を、バイ
ンダー樹脂、着色剤、及びワックスを含有するトナー粒
子と、トナー粒子と混合された添加剤粒子とを含有し、
ワックスの添加量は、4重量%以上であり、上記式
(1)、及び式(2)または式(3)から算出される理
論ワックス露出量が0ないし2である現像剤を用いて現
像する現像工程、現像された現像剤像を被転写材上に転
写する転写工程、及び被転写材上に転写された現像剤像
を、被転写材に定着させる定着工程を具備する。
【0013】本発明によれば、ワックスを通常より多い
4重量%以上添加することにより、低温における定着特
性を改善し、耐オフセット性を良好にせしめ、かつトナ
ー粒子に添加剤粒子を混合して付着させることにより、
トナー粒子表面を被覆させ、トナー粒子表面からのワッ
クス露出量を、ワックスの添加量及び比重、添加剤粒子
の粒径、比重及び添加量、トナーの粒径及び比重を、上
記式(1)及び式(2)または式(3)に適用して理論
的に算出し、定着性、キャリア付着の面から適正値を規
定する。これにより、ワックス含有量が多いことによる
キャリア付着及びフィルミング等を防ぎ、定着特性を良
好にし、優れた画像を得ることができる。
【0014】ワックスの添加量は、4ないし10重量%
であることが好ましい。ワックスの添加量が4重量%未
満であると、低温オフセットが発生する。また、ワック
スの添加量が10重量%を越えると、高温オフセットの
悪化またはフィルミングを発生しやすくなる傾向があ
る。
【0015】本発明に使用されるワックスは、ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス、ライスワック
ス、及びカルナバワックスからなる群から選択される少
なくとも1種からなることが好ましい。
【0016】トナー半径は、6μmないし12μmであ
ることが好ましい。6μm未満であると、かぶりが発生
しやすくなる傾向があり、12μmを越えると、解像力
に不良が生じる傾向がある。
【0017】添加剤粒子は、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニア、マグネシア、マグネタイト等の金属酸
化物の微粉末、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウ
ム、チタン酸ストロンチウム等のチタン酸塩、ジルコン
酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロ
ンチウム等のジルコン酸塩からなる群から選択される少
なくとも1種からなることが好ましい。
【0018】添加剤粒子の添加量は、0.3ないし1.
3重量%であることが好ましい。0.3重量%未満であ
ると、現像剤の流動性が悪化し、ベタ画像の緻密性等の
画質が悪化する傾向があり、1.3重量%を越えると、
トナー母体から浮遊しやすくなり、感光体表面に付着し
て傷を付け、フィルミングの核となり画質が低下する傾
向がある。
【0019】添加剤粒子の半径は、3×10-7ないし5
0×10-7cmであることが好ましい。3×10-7cm
未満であると、ドラムへのフィルミング性が悪化する傾
向があり、50×10-7cmを越えると、トナー母体か
ら浮遊しやすくなり、感光体表面に付着して傷をつけ、
フィルミングの核となり画質が低下する傾向がある。
【0020】バインダー樹脂のメルトインデックスは、
2ないし8g/minであることが好ましい。2g/m
in未満であると、トナー製造時の粉砕性が悪く、生産
性が悪化する。また、定着特性の残存率が悪化する傾向
があり、8g/minを越えると、混練時にワックス成
分を分散できずキャリア表面に樹脂成分が固着し、トナ
ー帯電量の低下または高温オフセットが悪化する傾向が
ある。
【0021】好ましいバインダー樹脂としては、例えば
スチレン、パラクロルスチレン、ビニルトルエン、塩化
ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ド
デシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキプロピ
ル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)ア
クリロニトリル酸、(メタ)アクリアミド、(メタ)ア
クリル酸、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルメチルケトン、
N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、ブタジエ
ン等の単量体の重合体、または単量体の2種類以上から
なる共重合体、あるいはそれらの混合物が挙げられる。
その他、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エ
ポキシ樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェ
ノール樹脂、脂肪族または脂肪族炭化水素樹脂、芳香族
系石油樹脂などが単独あるいは混合して使用できる。
【0022】好ましい着色剤として、カーボンブラッ
ク、オイルファーネスブラック、チャネルブラック、ラ
ンプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック
等のアジン色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、及び複
合金属酸化物が挙げられる。
【0023】以下、図面を参照し、本発明を具体的に説
明する。
【0024】図1は、本発明の現像剤を適用し得る画像
形成装置の一例を表す概略図である。
【0025】図示するように、矢印aの方向に回転可能
な感光体1には、帯電装置2により一様に−500〜8
00Vの表面電位が付与されている。露光装置3により
感光体1上に静電潜像が形成される。現像装置4で例え
ば負帯電したトナーにより、この静電潜像が可視化され
る。このとき使用される現像剤は、バインダー樹脂、着
色剤、及びワックスを含有するトナー粒子と、トナー粒
子と混合された添加剤粒子とを含有し、ワックスの添加
量は4重量%以上であり、上記式(1)及び式(2)か
ら算出される理論ワックス露出量が0ないし2である。
現像装置の下流では、感光体1にベルト5が押し当てら
れ、ベルト5と感光体1との間に被転写体である紙Pを
介在させ、さらに、高圧電源9によりベルトに印加され
た例えば+300〜5kVのバイアス電圧によって感光
体1上のトナー像が紙Pに転写される。ベルト5は、例
えば体積抵抗が10e8 〜10e12Ω・cmの弾性ベル
トからなり、複数のローラで支持されている。うち一本
のローラ7を駆動することで、ベルト5は感光体とほぼ
同じ面移動速度で回動させることができる。給電部材と
しては、体積抵抗10e2 〜10e8 Ωcmの導電性弾
性ローラ8を用い、感光体1とベルト5とが接触した領
域のベルト背面から給電を行なうことができる。通常の
印字では、ベルト5と感光体1が離間した状態でそれぞ
れが駆動され、両者がほぼ同じ面速度になった後に当接
される。転写バイアスが給電ローラ8に印加されると同
時に、被写体である紙Pが搬送され、転写ニップ領域に
至る。感光体1及び給電ローラ8間の転写ニップを通過
した紙は、ベルト5上に静電的に吸着しているが、ベル
ト5の駆動ローラ7の曲率が大きいため、ベルトユニッ
ト最下流側で、紙Pの先端がベルトから離れ、ガイド部
材を通って定着器11へと搬送され得る。
【0026】転写ニップの下流では、クリーニング手段
13により余分なトナーを除去した後、除電手段14に
より除電が行なわれる。
【0027】定着器11では、定着部材として、ヒート
ローラ15と加圧ローラ10により、160ないし19
0℃の定着温度で定着が行われる。ここで使用される定
着器11は、オイル補給機構が設けられていないオイル
レス型である。
【0028】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0029】実施例1 バインダー樹脂材料として、樹脂の材料にはスチレン、
アクリル酸メチルを用意した。バインダー樹脂を重合を
する為に、反応溶媒としてイソプロパノールを入れたフ
ラスコを用意した。このフラスコを75℃に加熱して重
合工程にてスチレン、メタクリル酸、重合開始剤として
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)との混合物を
4時間かけて滴下し、撹拌しながら重合を行なった。滴
下終了後、直ちに80℃まで昇温し、重合反応を継続し
た。重合終了後、反応生成物を減圧、加熱乾燥し、固体
状のスチレンメチルメタクリレート共重合体を得た。得
られたスチレンメチルメタクリレート共重合体のメルト
インデックス(MI)は、5g/minであった。尚、
MI測定には、メルトインデクサーを用いた。測定温度
150℃、荷重2150gとした。
【0030】得られたスチレンメチルメタクリレート共
重合体90重量部に対し、カーボンブラックMA−10
0(三菱化成社製)5重量部、荷電制御剤TRH(保土
ヶ谷化学社製)1重量部、及び比重1.0g/cm3
ポリプロレピレン660Pワックス(三洋化成工業社)
4重量部を予備混合した後、加熱溶融混練した。得ら
れた混練物を冷却後、粗粉砕及び微粉砕し、得られた粉
砕物を分級し、平均粒径9.3μmのトナー粒子を得
た。
【0031】得られたトナー粒子について、その比重を
測定したところ、1.1g/cm3であった。その後、得ら
れたトナー粒子100重量部に対し、添加剤として、平
均粒径12nm、比重2.2g/cm3の疎水性シリカを
0.4重量部と、平均粒径20nm、比重2.2g/cm3
の二酸化チタン微粒子を0.3重量部とを混合し、トナ
ーを得た。
【0032】このとき、トナーの被覆率、理論ワックス
露出量は、下記式を用いて求めることができる。
【0033】理論ワックス露出量(%)=ワックス添加
量(wt%)×トナー粒子の比重(g/cm 3)/ワックスの比重(g
/cm3)×(1−被覆率/100) 被覆率=添加剤粒子1の添加量(wt%)×トナー粒子半径
(cm)×トナー粒子の比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子1
の半径(cm)×添加剤粒子1の比重(g/cm3)×100)+
添加剤粒子2の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×ト
ナー粒子の比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子2の半径(c
m)×添加剤粒子2の比重(g/cm3)×100) 上記式より、得られたトナーの被覆率は0.56、理論
ワックス露出量は、1.9%であった。
【0034】得られたトナー6重量部とシリコンコート
された鉄粉からなる体積平均径80μmのキャリア94
重量部を、ボールミルを用いて1時間撹拌し、現像剤を
得た。得られた現像剤を、図1と同様の構成を有する複
写機に適用し、画像形成を行ったところ良好な画像が得
られた。
【0035】次に、得られた現像剤を用いて、下記試
験、及び評価を行った。
【0036】定着特性 下記耐オフセット性試験、定着残存率試験を行い、全て
問題の無いものを○、不具合が1つ以上あるものを×と
した。
【0037】・耐オフセット性試験 定着温度を変化し得るよう設計された複写機を用い、定
着温度を140℃〜210℃まで10℃刻みに可変さ
せ、ベタ帯及びハーフトーン帯、及び文字を含む画像を
形成し、各々10枚ずつ通紙し、オフセットレベルを確
認した。160℃〜190℃でオフセットが発生してい
なければ○、発生している部分のかぶりが3.0%未満
を△、かぶりが3.0%発生していたら×とした。
【0038】・定着残存率試験 画像濃度が違うパッチが貼り付けしてある原稿をコピー
し、得られた画像を摩擦堅牢度試験機により擦り試験を
行なった。試験前後の画像濃度を測定し、擦り前と後の
残存率が75%以上を○、残存率が70%以上、75%
未満を△、70%未満を×とした。
【0039】多湿下のキャリア付着 文字印字率が8%のA4サイズの原稿を用いて、20万
枚の複写試験を実施し、多湿環境下に機体を放置した
後、A3全面ベタ画像を面出しし、白斑が無いものを
○、白斑が10個以下を△、白斑があるものを×とし
た。
【0040】ライフエンド時の細線再現性 文字印字率が8%のA4サイズの原稿を用いて、20万
枚の複写試験を実施し、細線のチャートを面出し、原稿
を再現しているものを○、細線が途切れているもの、隣
り合う線が付いてしまっているものを×とした。
【0041】黒点 文字印字率が8%のA4サイズの原稿を用いて、20万
枚の複写試験を実施し、感光体上にフィルミングが無い
ものを○、あるものを×とした。
【0042】耐フィルミング性 耐フィルミング性の評価は、文字印字率が8%のA4サ
イズの原稿をもちいて、20万枚の画像を形成した後、
感光体にフィルミングがないものを○、あるものを×と
した。
【0043】得られた結果を下記表に示す。
【0044】実施例2ないし11,比較例1ないし4 バインダー樹脂材料の重合反応時間を調整し、各々、下
記表のようにメルトインデックスが異なるスチレンメチ
ルメタクリレート共重合体を得、ワックス添加量を変化
させる以外は実施例1と同様にしてトナー粒子を得た。
【0045】得られたトナー粒子と混合する添加剤粒径
の組み合わせ、及び各粒径の添加剤の添加量を下記表の
ように変化させる以外は実施例1と同様にして現像剤を
得た。
【0046】得られた現像剤を用いて、実施例1と同様
にして試験、評価を行った。得られた結果を下記表に示
す。
【0047】
【表1】
【0048】上記表に示すように、実施例1ないし3,
及び5ないし7については、定着特性、耐フィルミング
性、キャリア付着、及びライフエンド時の細線再現性の
全てが良好であった。実施例4では、メルトインデック
スが2g/minより低いため、定着残存率が多少劣っ
ていた。また、実施例8では、ワックス添加量が9を越
えており、実施例9では、メルトインデックスが8を越
えているので、オフセットが多少発生した。実施例10
は、添加剤平均粒径が6nm以下であるため、及び添加
剤平均粒径が50nm以上のものが含まれているため、
オフセット及びフィルミングが多少発生した。
【0049】比較例1では、ワックス添加量が4重量%
未満であるため、オフセットが発生した。また、比較例
2では理論ワックス露出量が0未満であり、被覆率が1
00%を越えるのでフィルミングが発生した。比較例3
及び4は共に理論ワックス露出量が2を越えるので、キ
ャリア付着が生じ、ライフエンドの細線再現性が悪かっ
た。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ワックス添加量を4%
以上にすることによって、定着特性を満足し、さらに理
論ワックス露出量を2以下にすることによって、キャリ
ア付着を無くし、また、フィルミングやキャリア汚染を
少なくすることにより、定着特性が良好で、ライフエン
ドでも高画質を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤を適用し得る画像形成装置の一
例を表す概略図
【符号の説明】
1…感光体 2…帯電装置 3…露光装置 4…現像装置 5…ベルト 8…給電ローラ 10…加圧ローラ 11…定着器 15…ヒートローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー樹脂、着色剤、及びワックスを
    含有するトナー粒子と、該トナー粒子と混合された添加
    剤粒子とを含有し、前記ワックスの添加量は、4重量%
    以上であり、該添加剤粒子が1種類の場合は下記式
    (1)及び式(2)、該添加剤粒子がN種類の場合(但
    し、Nは2以上の整数)は式(1)及び式(3)から算
    出される理論ワックス露出量が0ないし2である現像
    剤。 理論ワックス露出量=ワックス添加量(wt%)×トナー粒子の比重(g/cm3)/ワ ックスの比重(g/cm3)×(1−被覆率) ……(1) 被覆率=添加剤粒子の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の比 重(g/cm3)/(4×添加剤粒子半径(cm)×添加剤粒子の比重(g/cm3)×100) ……(2) 被覆率=添加剤粒子1の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の 比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子1の半径(cm)×添加剤粒子1の比重(g/cm3)×1 00)+……+添加剤粒子Nの添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子 の比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子Nの半径(cm)×添加剤粒子Nの比重(g/cm3)× 100) ……(3)
  2. 【請求項2】前記ワックスの添加量は、4ないし10重
    量%である請求項1に記載の現像剤。
  3. 【請求項3】像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像
    形成工程、該静電潜像を、バインダー樹脂、着色剤、及
    びワックスを含有するトナー粒子と、該トナー粒子と混
    合された添加剤粒子とを含有し、前記ワックスの添加量
    は、4重量%以上であり、該添加剤粒子が1種類の場合
    は下記式(1)及び式(2)、該添加剤粒子がN種類の
    場合(但し、Nは2以上の整数)は式(1)及び式
    (3)から算出される理論ワックス露出量が0ないし2
    である現像剤を用いて現像して現像剤像を形成する現像
    工程、 該現像剤像を被転写材上に転写する転写工程、及び被転
    写材上に転写された現像剤像を、定着部材を用いて加
    熱、加圧することにより、該被転写材に定着させる定着
    工程を具備する画像形成方法。 理論ワックス露出量=ワックス添加量(wt%)×トナー粒子の比重(g/cm3)/ワ ックスの比重(g/cm3)×(1−被覆率) ……(1) 被覆率=添加剤粒子の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の比 重(g/cm3)/(4×添加剤粒子半径(cm)×添加剤粒子の比重(g/cm3)×100) ……(2) 被覆率=添加剤粒子1の添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子の 比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子1の半径(cm)×添加剤粒子1の比重(g/cm3)×1 00)+……+添加剤粒子Nの添加量(wt%)×トナー粒子半径(cm)×トナー粒子 の比重(g/cm3)/(4×添加剤粒子Nの半径(cm)×添加剤粒子Nの比重(g/cm3)× 100) ……(3)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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