JP4410711B2 - 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤 - Google Patents

電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4410711B2
JP4410711B2 JP2005074137A JP2005074137A JP4410711B2 JP 4410711 B2 JP4410711 B2 JP 4410711B2 JP 2005074137 A JP2005074137 A JP 2005074137A JP 2005074137 A JP2005074137 A JP 2005074137A JP 4410711 B2 JP4410711 B2 JP 4410711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
toner
electrophotographic developer
developer
electrophotographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005074137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006259010A (ja
Inventor
公利 山口
直樹 今橋
将志 長山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005074137A priority Critical patent/JP4410711B2/ja
Publication of JP2006259010A publication Critical patent/JP2006259010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4410711B2 publication Critical patent/JP4410711B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、磁性を有する芯材粒子と該粒子表面を被覆する樹脂層とからなる、重量平均粒径Dwが22〜45μmである電子写真現像剤用キャリア、現像剤、現像方法、およびキャリアカートリッジに関する。
電子写真の現像方式には、トナーのみを主成分とする、いわゆる一成分系現像方式と、ガラスビーズ、磁性体キャリア、あるいは、それらの表面を樹脂などで被覆したコートキャリアとトナーとを混合して使用する二成分系現像方式がある。
二成分現像方式は、キャリアを使用することから、トナーに対する摩擦帯電面積が広いため、一成分方式に比較して、帯電特性が安定しており、長期にわたって高画質を維持するのに有利である。また、現像領域へのトナー量供給能力が高いことが特徴であり、レーザービームなどで感光体上に静電潜像を形成し、この潜像を顕像化するデジタル方式の電子写真システムにおいて、前述の特徴を活かした二成分現像方式が広く採用されている。
近年、解像度アップ、ハイライト再現性、均一性(粒状性)向上、およびカラー化などに対応するため、潜像の最小単位(1ドット)の極小化、高密度化が図られており、特に、これらの潜像(ドット)を、忠実に現像できる現像システムが重要な課題となってきている。そのため、プロセス条件、現像剤(トナー、キャリア)両面から種々の提案がなされている。プロセス面では、現像ギャップの近接化、感光体の薄膜化、また、書き込みビーム径の小径化等が有効であるが、コストが高くなること、また信頼性などの点で依然大きな課題がある。
一方、現像剤としては、小粒径トナーの使用によりドットの再現性が大幅に改良される。しかし、小粒径トナーを含む現像剤には、地汚れの発生、画像濃度の不足などの解決すべき課題が残っている。また、小粒径のフルカラートナーの場合、充分な色調を得るため、低軟化点の樹脂が使用されるが、黒トナーの場合に比べて、キャリアへのスペント量が多くなり、現像剤が劣化して、トナー飛散および地肌汚れが起こり易くなる。
小粒径キャリアの使用も種々提案されている。
例えば、特許文献1では、スピネル構造をもつフェライト粒子からなる、平均粒径が30μm未満の磁性キャリアが提案されている。これは、樹脂コートされていないキャリアであって、低い現像電界のもとで使用するものであり、現像能力に乏しく、また樹脂コートされていないため、寿命が短い。
また、特許文献2には、キャリア粒子を有する電子写真用キャリアにおいて、該キャリアは、50%平均粒径(D50)15〜45μmを有し、22μmより小さいキャリア粒子を1〜20%含有しており、16μmより小さいキャリア粒子を3%以下含有しており、62μm以上のキャリア粒子を2〜15%含有しており、かつ88μm以上のキャリア粒子を2%以下含有し、かつ、特定の比表面積をもつ電子写真用キャリアが記載されている。
この小粒径キャリアを使用する場合には、次のような利点が得られる。
(1)単位体積当りの表面積が広いため、個々のトナーに充分な摩擦帯電を与えることができ、低帯電量トナー、逆帯電量トナーの発生が少ない。その結果、地汚れが発生しにくくなり、また、ドット周辺のトナーのちり、にじみが少なくドット再現性が良好となる。
(2)単位体積当りの表面積が広く、地汚れが発生しにくく、現像により充分な画像濃度が得られる。
(3)小粒径キャリアは、緻密な磁気ブラシを形成し、かつ穂の流動性が良いため、画像に穂跡が発生しにくいという特徴がある。
しかし、従来の小粒径キャリアは、キャリア付着が発生し易いことが非常に大きな課題であり、感光体の傷や定着ローラー傷の発生原因となっていたので、実用化が難しかった。
この課題について、本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、以下のことが判明した。
即ち、画像の地肌部や画像部へのキャリア付着は、Fm<Fcとなったときに、キャリア粒子、または切断された磁気ブラシの形態で付着することにより生じる(ただし、Fm:磁気束縛力、Fc:キャリア付着を引き起こす力である)が、ここで、
キャリア付着を引き起こす力Fcは、現像ポテンシャル、地肌ポテンシャル、キャリアにかかる遠心力、キャリアの抵抗、および現像剤帯電量に関係している。
従って、キャリア付着を起こり難くするため、キャリアのFmを大きくするか、現像剤帯電量を小さくする、あるいは、キャリアの抵抗を小さくすることでキャリアに残るトナーのカウンターチャージを減らすことが有効である。
しかし、一方で、キャリアの抵抗を小さくすると、誘導によりキャリアに電荷が誘起され、キャリア付着を起こりやすいと言う課題がある。
特開昭58−144839号公報 特許第3029180号公報
従って、本発明の主たる目的は、キャリア付着の起き難く、高画像濃度が得られ、かつ画像の粒状性(ザラツキ)がなく、良好な小粒径キャリアを提供することである。
ここで言うキャリア付着とは、静電潜像の画像部又は地肌部にキャリアが付着する現象を示す。
本発明者らは、上記の課題を、以下の手段により解決できることを見出し本発明に至った。
(1)「磁性を有する芯材粒子と該粒子表面を被覆する樹脂層とからなり、重量平均粒径Dwが22〜50μm、かつ重量平均粒径Dwと個数平均粒径Dpとの比Dw/Dpが1〜1.30である電子写真現像剤用キャリアであって、前記樹脂層は、遠心転動造粒コーティング装置を用いてコーティングしたものであり、測定電界強度100V/mm、およびに1000V/mmおける電気抵抗率LogR(Ωcm)が10.0〜14.0であることを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。」
(2)「電気抵抗率LogR(Ωcm)が10.0〜13.0であることを特徴とする前記(1)に記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(3)「被覆層に抵抗調整剤を含有したことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(4)「1000エルステッドの磁界を印加したときの該芯材粒子の磁気モーメントが、50emu/g〜150emu/gであることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(5)「キャリア芯材がMnMgSr系フェライトであることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(6)「キャリア芯材がMnフェライトであることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(7)「キャリア芯材がマグネタイトであることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(8)「嵩密度が2.10〜2.50g/cmである芯材を使用することを特徴とする前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。」
(9)「前記樹脂層は、固形分含有率0.1〜5重量%のコート液を、前記コーティング装置における単時間当りの溶媒の回収量の0.1〜1.5倍供給して形成されたものであることを特徴とする前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。」
10)「トナーとキャリアからなる電子写真用現像剤において、該キャリアとして、前記(1)乃至()のいずれかに記載のキャリアを用いることを特徴とする電子写真用現像剤。」
11)「トナーとキャリアとからなる電子写真用現像剤であって、該キャリアが前記(1)乃至()のいずれかに記載のキャリアであり、該トナーによるキャリアの被覆率が50%のときの該トナーの帯電量が10〜50μc/gであることを特徴とする電子写真用現像剤。」
12)「感光体、前記(10)又は(11)に記載の電子写真用現像剤と、現像スリーブを用い、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧及び/またはDC電圧を印加することを特徴とする電子写真現像方法。」

以下の、詳細且つ具体的な説明により明らかなように、本発明によれば、特定の粒径分布を有する小粒径キャリアを使用し、かつ、抵抗測定時の電界強度が変化しても、電気抵抗率が一定の領域を維持するキャリアを使用することにより、現像能力が高く、粒状性が良好で、かつキャリア付着が起こりにくいキャリア、および現像剤を提供することができ、更に、キャリアの磁気特性、粉体特性、および現像剤の帯電量との組み合わせにより高画質、高信頼性が得られるという極めて優れた効果が発揮される。
(1)本発明の電子写真現像剤用キャリア(以下、単にキャリアともいう)は、磁性を有する芯材粒子とその表面を被覆する樹脂層とからなる。
磁性を有する芯材粒子と該粒子表面を被覆する樹脂層とからなり、重量平均粒径Dwが22〜50μm、かつ重量平均粒径Dwと個数平均粒径Dpとの比Dw/Dpが1〜1.30である電子写真現像剤用キャリアである。好ましくは、Dwが23μm〜45μm、比Dw/Dpが1〜1.25の範囲である。重量平均粒径Dwが前記範囲よりも大きいと、キャリア付着が起こりにくくなるが、潜像に対してトナーが忠実に現像されなくなって、ドット径のバラツキが大きくなり粒状性が低下する。
本発明の主たる目的である、キャリア付着の起き難く、高画像濃度が得られるキャリアについて、本発明者らが鋭意検討したところ、以下のことが分かった。
即ち、低抵抗キャリアは、現像能力は高いが、電界強度が大きくなると、抵抗が急激に低下するため、誘導によるキャリア付着が起きやすい(抵抗の電界依存性が大、即ち、若干の電界強度の変化によりキャリア付着、画質低下を生じやすい)。
一方、従来のいわゆる高抵抗キャリアは、低電界から中電界強度の範囲では抵抗が高い。
しかし、高電界が印加されると、芯材抵抗、あるいはそれ以下のレベルまで抵抗が小さくなることが分かった。
従って、高抵抗キャリアは、現像能力が小さく、中電界ではカウンターチャージが蓄積することによるキャリア付着が発生しやすく、また、高電界では抵抗が下がり、誘導型のキャリア付着も混在して発生することが分かった。
従来型の抵抗制御されたキャリアについて、印加電圧と抵抗の関係を図7に示した。
図中のキャリアは被膜中の抵抗調整剤の含有量によって、抵抗値を変化させたものであり、抵抗の制御方法として、従来から行われているものである。図はキャリア膜厚を一定にした場合を表しており、抵抗調整剤を全く含有しないキャリア、および樹脂コートされていない芯材の抵抗についても示してある。
印加電界(V/mm)の小さな領域、例えば250V/mm以下では、抵抗調整剤の含有量の順にキャリア抵抗が低くなるのが分かる。この領域では、抵抗調整剤を全く含有しない、あるいは抵抗調整剤の少ないキャリアの抵抗は非常に高い。しかし、印加電界が大きくなるにつれて徐々に抵抗が小さくなり、更に高電界の領域になると、抵抗は急激に低下する。
その結果、従来タイプのキャリアでは、いわゆる高抵抗キャリアであっても、電界強度を大きくした場合、あるいは画像上で電界強度が強くなっている場所においては、誘導型のキャリア付着、および潜像への放電による異常画像などが起き易いことが大きな課題であった。
本発明者らがその現象について詳細に検討したところ、高電界領域において、前述の従来タイプのキャリアではいずれも、芯材の抵抗と同じレベルまで抵抗が下がっていることが明らかになった。
そこで、均一に樹脂被覆されているはずのキャリアの抵抗が、高電界領域で芯材抵抗の値に収束する原因について詳細に検討したところ、以下のことが明確になった。
即ち、従来の樹脂被覆キャリアの表面は、場所によって、被膜厚みのバラツキ、組成のバラツキ、およびピンホールが多数存在し、それらの存在によって高電界領域の抵抗が芯材抵抗のレベルに収束することが分かった。
本発明は、この知見に基づき、キャリア抵抗を特定の範囲に制御し、かつ抵抗の電界強度依存性を非常に小さくすることによって、誘導によるキャリア付着、異常画像の起き難く、かつ高現像能力を両立出来るキャリアを得るに到った。
また、本発明において、抵抗値の電界強度依存性が少ないキャリアは、薄膜でかつ均一にコートすることによって初めて得られるものであることが知見された。そして、これを実現するには、具体的には、被膜組成物をコートする際、スプレーノズルへの送液量を少なくして長時間かけて塗布する、固形分の希釈率(=固形分/溶媒)を充分大きくする、コート時の液滴(ミスト)を小さくする、芯材の流動安定性を上げるなどが、本発明のキャリアを得るのに有効な方法である。
コート液の固形分含有率としては、0.1%〜5重量%、より好ましくは0.3%〜4重量%程度が好ましい。0.1%より小さいと、塗布に非常に長時間を要するので好ましくなく、また、5重量%より大きいと、単位時間当りの送液量を少なくしても均一な被膜を得るのが難くなる。
コート液の供給速度はコート液の希釈率と密接に関係するが、塗布装置における単時間当りの溶媒の回収量の0.1〜1.5倍の範囲の供給量となる供給速度が好ましい。0.1より小さいと被膜の乾燥が速すぎて、被膜の均一性が損なわれる。また、1.5より大きいと、キャリアは濡れた状態で流動することになり、均一な被膜が得られ難い。
そして、本発明の重要性を顧るときの背景事情として、最近、高電界領域での抵抗を考慮することが特に重要になってきているが、その理由は以下のとおりである。
即ち、高画質化のために、感光体上に形成されるデジタル潜像は、ますます高密度されて来ている。その潜像を現像するのに強い現像電界を採用する現像システムが主流となっているからである。
更に、電子写真の高速化(=印刷速度アップ)、および、トナー飛散防止・異常画像防止のために現像スリーブの速度を小さくするためにも、現像電界の強度アップが必要となってきている。
現像電界強度を強くするには、現像ギャップを狭くすること、感光体電位を高くすること、現像ポテンシャル(=地肌電位−現像バイアス)を高くすること、感光体の容量を大きくすること、DCバイアスにACバイアスを重畳するなどの方法がとられている。
感光体の静電容量を大きくするには、膜厚を薄くしたり、感光体の比誘電率を大きくする(たとえばα−シリコン)ことが実施されている。
現像電界強度は、凡そ現像ギャップ(感光体と現像スリーブ間の最近接距離)に反比例する形で大きくなる。高画質化かつ高速化等を目指して、最近のデジタル電子写真の現像システムでは、現像ギャップは1mm以下を志向するものが多い。本発明のキャリアを使用する現像システムでは、0.10mm〜0.60が好ましく、特に0.20mm〜0.40が好ましい。
本発明のキャリアは、特にプロセス速度(感光体線速度)100mm/secより大きいプロセスに用いられる場合、特に有効である。
本発明のキャリアは、測定電界強度100V/mm、およびに1000V/mmにおいて、電気抵抗率LogR(Ωcm)の電界強度依存性が小さく、10.0〜14.0の範囲を示すものである。
なお、本発明においてキャリア、キャリア芯材及びトナーに関して言う重量平均粒径Dwは、個数基準で測定された粒子の粒径分布(個数頻度と粒径との関係)に基づいて算出されたものである。
この場合の重量平均粒径Dwは次式で表わされる。
Figure 0004410711
式(1)中、Dは各チャネルに存在する粒子の代表粒径(μm)を示し、nは各チャネルに存在する粒子の総数を示す。なお、チャネルとは、粒径分布図における粒径範囲を等分に分割するための長さを示すもので、本発明の場合には、2μmの長さを採用した。
また、各チャネルに存在する粒子の代表粒径としては、各チャネルに保存する粒子粒径の下限値を採用した。
また、本発明においてキャリア及びキャリア芯材粒子における個数平均粒径Dpは、個数基準で測定された粒子の粒径分布に基づいて算出されたものである。この場合の個数平均粒径Dpは以下の式で表わされる。
Figure 0004410711
前記式中、Nは計測した全粒子数を示し、nは各チャネルに存在する粒子の総数を示し、Dは各チャネル(2μm)に存在する粒子粒径の下限値を示す。
本発明において粒径分布を測定するための粒度分析計としては、マイクロトラック粒度分析計(モデルHRA9320−X100:Honewell社製)を用いた。
その測定条件は以下の通りである。
[1]粒径範囲:100〜8μm
[2]チャネル長さ(チャネル幅):2μm
[3]チャネル数:46
[4]屈折率:2.42
(2)測定電界強度100V/mm、およびに1000V/mmにおいて、電気抵抗率LogR(Ωcm)を10.0〜13.0と、電気抵抗の電界強度依存性を小さいものとし、電気抵抗が過大でなく適度に低くかつ狭い範囲のものとすることにより現像能力がより高くなり、画像濃度がアップする。
(3)キャリアの電気抵抗レベルを調整するには、被覆層に抵抗調整剤を含有させることが有効である。
上記キャリア抵抗率は、次の方法により、測定することができる。
図1に示すように、電極間距離1mm、表面積2.5×4cmの電極(12a)、(12b)を収容したフッ素樹脂製容器からなるセル(11)にキャリア(13)を充填し、両極間に所定の直流電圧を印加し、R8340A ULTRA HIGH RESISTANCE METER(ADVANTEST社製)にて直流抵抗を測定し、電気抵抗率LogR(Ωcm)を算出する。
上記(1)〜(3)のキャリアの抵抗のレベル調整は、芯材粒子上の被覆樹脂の抵抗調整、膜厚の制御によっても可能である。また、抵抗の電界依存性を小さくするには、前記のように、被膜の物理的均一性と電気的均一性を上げることにより得られ、塗布条件、塗布装置、コート液処方、あるいは、層構成などによって達成可能である。
キャリア抵抗調整のために、導電性微粉末を被覆樹脂層に添加して使用することも可能である。上記導電性微粉末としては、導電性ZnO、Al等の金属又は金属酸化物粉、種々の方法で調製されたSnO又は種々の元素をドープしたSnO、TiB、ZnB、MoB等のホウ化物、炭化ケイ素、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ(パラ−フェニレンスルフィド)、ポリピロール、ポリアニリン等の導電性高分子、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック等が挙げられる。
これらの導電性微粉末は、以下の方法、即ち、コーティングに使用する溶媒、あるいは被覆用樹脂溶液に導電性微粉末を投入後、ボールミル、ビーズミルなどメディアを使用した分散機、あるいは高速回転する羽根を備えた攪拌機を使用することによって均一に分散することができる。
(4)本発明者らは、キャリアの磁気束縛力Fmに関係する磁化Mについて、大きさを替えたサンプルを試作して検討し、1000エルステッド(Oe)の磁場を印加したときの磁化が、50emu/g以上、より好ましくは60emu/g以上とすることにより、キャリア付着が改良されることを見出した。その上限値は特に制約されないが、通常、150emu/g程度である。
キャリア芯材粒子の磁化が前記範囲よりも小さくなると、キャリア付着が生じやすくなるので好ましくない。
本発明のキャリアを構成する芯材粒子の材料としては、従来公知の各種の磁性材料が用いられる。
前記磁化は、以下のようにして測定することができる。
B−Hトレーサー(BHU−60/理研電子(株)製)を使用し、円筒のセルにキャリア芯材粒子1.0gを詰めて装置にセットする。磁場を徐々に大きくし、3000エルステッドまで変化させ、次に徐々に小さくして零にした後、反対向きの磁場を徐々に大きくし3000エルステッドとする。更に、徐々に磁場を小さくして零にした後、最初と同じ方向に磁場をかける。このようにして、BHカーブを図示し、その図より1000エルステッドの磁化を算出する。
(5)〜(7)本発明のキャリアで使用する1000エルステッドの磁場を印加したときに、50emu/g以上となる芯材粒子としては、例えば、鉄、コバルトなどの強磁性体、マグネタイト、ヘマタイト、Li系フェライト、Mn−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Ba系フェライト、Mn系フェライトなどが挙げられる。
フェライトとは、一般に下記式で表わされる焼結体である。
Figure 0004410711
但し、x+y+z=100mol%であって、M、Nはそれぞれ、Fe、 Ni、Cu、Zn、Li、Mg、Mn、Sr、Caなどであり、2価の金属酸化物と3価の鉄酸化物との完全混合物から構成されている。本発明におけるキャリア芯材は、これらうち、MnMgSr系フェライト、Mnフェライト、マグネタイトを特に好ましく用いることができる。
本発明において、より好ましく用いられる1000エルステッドの磁場を印加
したときの磁化が70emu/g以上の芯材粒子としては、例えば、鉄系、マグネタイト系、Mn−Mg−Sr系フェライト、Mn系フェライトなどが挙げられる。
(8)キャリアの嵩密度は2.1g/cm以上、より好ましくは2.35g/cm以上であると、キャリア付着防止に有利である。嵩密度が小さい芯材は、多孔性、または表面の凹凸が大きい。
嵩密度が小さいと、1KOeの磁化(emu/g)が大きくても、1粒子当たりの実質的な磁化の値が小さくなるため、キャリア付着に対して不利である。
また、凹凸が大きいと場所によりコート樹脂の厚みが違ってきて、帯電量、および抵抗の不均一性を生じ易く、経時での耐久性、キャリア付着などに影響を与える。
嵩密度を大きくするには、焼成温度を高くすることなどにより可能であるが、芯材同士が融着し易くなり、解砕し難くなるため2.60未満が好ましい。したがって、好ましくは、2.10〜2.60g/cmであり、より好ましくは2.35〜2.50g/cmである。
(10)トナーとキャリアとからなる電子写真用現像剤において、該キャリアが(1)〜(8)のいずれかに記載のキャリアであり、該トナーによるキャリアの被覆率が50%のときの該トナーの帯電量が10〜50μc/g、より好ましくは15〜30μc/gとすることにより、地汚れ、キャリア付着の更に良好な電子写真用現像剤が得られる。
本発明のキャリアとトナーとからなる現像剤において、トナーによるキャリアの被覆率は、10〜90%、好ましくは20〜80%である。また、本発明の現像剤において、トナーによるキャリアの被覆率が50%のときのトナーの帯電量は、好ましくは10〜50μc/g、より好ましくは15〜30μc/gである。
帯電量が10μc/gより低いと、地汚れ、およびトナー飛散が多くなる。また、50μc/gより大きいとキャリア付着が起き易くなる。30μc/g未満ではキャリア付着が大変良好である。
現像剤の帯電量は以下の方法で測定することができる。これを図2に示す。
一定量の現像剤を、両端に金属メッシュを備えた導体容器(ケージ)に入れる。メッシュ(ステンレス製)の目開きはトナーとキャリアの粒径の中間のもの(目開き20μm)選び、トナーがメッシュの間を通過するように設定する。ノズルから圧縮窒素ガス(1kgf/cm)を60秒間吹き付けて、トナーをゲージの外へ飛び出させると、ケージ内にトナーの電荷と逆極性を持ったキャリアが残される。
その電荷量Qと、飛び出したトナーの質量Mを測定し、単位質量当たりの電荷量を帯電量Q/Mとして算出する。トナー帯電量はμc/gで表示される。
なお、前記被覆率は以下の式で算出される。
Figure 0004410711
前記式中、Dcはキャリアの重量平均粒径(μm)、Dtはトナーの重量平均粒径(μm)、Wtはトナーの重量(g)、Wcはキャリアの重量(g)、ρtはトナー真密度(g/cm)、ρcはキャリア真密度(g/cm)をそれぞれ表わす。
キャリアの製造に用いられている使用可能な樹脂としては、従来公知の各種のものを用いることができるが、次式で表わされる繰り返し単位を含むシリコーン樹脂が好ましく用いられる。
Figure 0004410711
上記(2)式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、メトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、またはアリル基(フェニル基、トリル基など)を示し、Rは炭素数1〜4のアルキレン基、またはアリレン基(フェニレン基など)を示す。
上記(2)式のアリル基において、その炭素数は6〜20、好ましくは6〜14である。このアリル基には、ベンゼン由来のアリル基(フェニル基)の他、ナフタレンやフェナンスレン、アントラセン等の縮合多環式芳香族炭化水素由来のアリル基及びビフェニルやターフェニル等の鎖状多環式芳香族炭化水素由来のアリル基等が包含される。
該アリル基には、各種の置換基が結合していてもよい。
本発明では、前記シリコーン樹脂としてストレートシリコーン樹脂を用いることができる。このようなものとしては、KR271、KR272、KR282、KR252、KR255、KR152(信越化学工業社製)、SR2400、SR2406(東レダウコーニングシリコーン社製)などが挙げられる。
本発明では、前記シリコーン樹脂として変性シリコーン樹脂を用いることができる。このようなものとしては、エポキシ変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、アルキッド変性シリコーンなどが挙げられる。
上記変性シリコーン樹脂の具体例としては、エポキシ変性物:ES−1001N、アクリル変性シリコーン:KR−5208、ポリエステル変性物:KR−5203、アルキッド変性物:KR−206、ウレタン変性物:KR−305(以上、信越化学工業社製)、エポキシ変性物:SR2115、アルキッド変性物:SR2110(東レダウコーニングシリコーン社製)などが挙げられる。
更に、本発明では、以下に示すものを単独または上記シリコーン樹脂と混合して使用することも可能である。
ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。これら樹脂/シリコーン樹脂の混合比範囲は、樹脂の種類及び相溶性にもよるが(一般的にストレートシリコーンは組成によっては相溶性が劣る場合がある)、一般的に、0/100〜60/40、好ましくは0/100〜50/50、より好ましくは0/100〜40/60である。
キャリア芯材粒子表面に樹脂層を形成するための装置としては、遠心転動造粒装置、例えばGRANUEX(フロイント産業(株))など、均一な塗付膜を形成するのに有効である。
キャリア芯材粒子表面上に形成する樹脂層の厚みは、通常0.02〜1μm、好ましくは0.03〜0.8μmである。
トナーのバインダー樹脂としては以下のものを、単独あるいは混合して使用できる。
スチレン系バインダー樹脂として、ポリスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;アクリル系バインダーとして、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレーが挙げられ、その他、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられる。
また、ポリエステル樹脂は、スチレン系やアクリル系樹脂に比して、トナーの保存時の安定性を確保しつつ、より溶融粘度を低下させることが可能である。このようなポリエステル樹脂は、例えば、アルコールとカルボン酸との重縮合反応によって得ることができる。
アルコールとしては、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオールなどのジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノーAなどのエーテル化ビスフェノール類、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価のアルコール単位体、その他の2価のアルコール単位体、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエスリトール、ジペンタエスリトール、トリペンタエスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の三価以上の高アルコール単量体を挙げることができる。
また、ポリエステル樹脂を得るために用いられるカルボン酸としては、例えばパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価の有機酸単量体、これらの酸の無水物、低級アルキルエステルとリノレイン酸からの二量体、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸エンボール三量体酸、これらの酸の無水物等の三価以上の多価カルボン酸単量体を挙げることができる。
エポキシ系樹脂としては、ビスフェノールAとエポクロルヒドリンとの重縮合物等があり、例えば、エポミックR362、R364、R365、R366、R367、R369(以上、三井石油化学工業(株)製)、エポトートYD−011、YD−012、YD−014、YD−904、YD−017、(以上、東都化成(株)製)エポコ−ト1002、1004、1007(以上、シェル化学社製)等の市販のものが挙げられる。
本発明に使用される着色剤としては、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、ハンザイエローG、ローダミン6Gレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系、染顔料など、従来公知のいかなる染顔料をも単独あるいは混合して使用し得る。
また、トナーに磁性体を含有させて磁性トナーとすることも可能である。磁性体としては、鉄、コバルトなどの強磁性体、マグネタイト、ヘマタイト、Li系フェライト、Mn−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Ni−Znフェライト、Baフェライトなどの微粉末が使用できる。
トナーの摩擦帯電性を充分に制御する目的で、いわゆる帯電制御剤、例えばモノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸およびその塩、サリチル酸、ナフトエ塩、ジカルボン酸のCo、Cr、Fe等の金属錯体アミノ化合物、第4級アンモニウム化合物、有機染料などを含有させることができる。
さらにまた、本発明で用いるトナーには必要に応じて離型剤を添加してもよい。
離型材料としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸ワックス等を単独または混合して用いることができるが、これらに限定されるものではない。
トナーには、添加剤を添加することができる。良好な画像を得るためには、トナーに充分な流動性を付与することが肝要である。これには、一般に流動性向上材として疎水化された金属酸化物の微粒子や、滑剤などの微粒子を外添することが有効であり、金属酸化物、有機樹脂微粒子、金属石鹸などを添加剤として用いることが可能である。これら添加物の具体例としては、ポリテトラフルオルエチレン等のフッ素樹脂、ステアリン酸亜鉛のごとき滑剤や、酸化セリウム、炭化ケイ素などの研磨剤;例えば表面を疎水化したSiO、TiO等の無機酸化物などの流動性付与剤;ケーキング防止剤として知られるもの、および、それらの表面処理物などが挙げられる。トナーの流動性を向上させるためには、特に、疎水性シリカが好ましく用いられる。
本発明で用いるトナーにおいて、その重量平均粒径Dtは9.0〜3.0μm、好ましくは7.5〜3.5μmである。キャリアに対するトナーの割合は、キャリア100重量部当り、トナー2〜25重量部、好ましくは3〜20重量部の割合である。
なお、トナー粒径はコールターカウンター(コールターカウンター社製)を用いて測定した。
キャリアとして、前記(1)〜(8)のいずれかに記載のキャリアを用い、トナーによるキャリアの被覆率が50%のときの該トナーの帯電量が10〜50μc/gであり、トナーの重量平均粒径が3.5〜7.5μmを用い、かつ、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧を印加することを特徴とする電子写真現像方法により、キャリア付着の少ない、高画質を得ることができる。
本発明の現像方法は、前記した本発明のキャリア、トナー、および現像剤を用いて潜像を現像する方法である。該方法においては、外部から印加する現像バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳させた交流電圧を印加すると、充分な画像濃度が得られる。特に、ハイライトの粒状性が良好となる。
更に、現像バイアスとして、直流電圧のみを印加すると、キャリア付着、エッジ効果が大幅に改善され、また、地汚れ対する余裕度が大きくなるため、キャリアに対するトナー被覆率を上げられること、またトナー帯電量、および現像バイアスを下げることが可能となり、画像濃度アップを図ることができるので好ましい。
なお、感光体と、この感光体の表面を帯電させる帯電ブラシと、前記感光体の表面に形成される静電潜像を前記のキャリア、および現像剤を用いて現像する現像部と、前記感光体の表面に残存する現像剤を払拭するブレードとを具備することを特徴とするプロセスカートリッジとして電子写真システムに採用することができた。
次に、図面により本発明の電子写真現像方法ならびに電子写真現像装置の例を詳しく説明するが、これら例は、本発明を説明するためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
図3は、本発明の電子写真現像方法および現像装置を説明するための概略図であり、下記するような変形例も本発明の範疇に属するものである。
図3において、潜像担持体である感光体ドラム(20)に対向して配設された現像装置(40)は、現像剤担持体としての現像スリーブ(41)、現像剤収容部材(42)、規制部材としてのドクターブレード(43)、支持ケース(44)等から主に構成されている。
感光体ドラム(20)側に開口を有する支持ケース(44)には、内部にトナー(21)を収容するトナー収容部としてのトナーホッパー(45)が接合されている。トナーホッパー(45)に隣接した、トナー(21)とキャリア粒子(23)とからなる現像剤を収容する現像剤収容部(46)には、トナー粒子(21)とキャリア粒子(23)を撹拌し、トナー粒子に摩擦/剥離電荷を付与するための、現像剤撹拌機構(47)が設けられている。
トナーホッパー(45)の内部には、図示しない駆動手段によって回動されるトナー供給手段としてのトナーアジテータ(48)及びトナー補給機構(49)が配設されている。トナーアジテータ(48)及びトナー補給機構(49)は、トナーホッパー(45)内のトナー(21)を現像剤収容部(46)に向けて撹拌しながら送り出す。
感光体ドラム(20)とトナーホッパー(45)との間の空間には、現像スリーブ(41)が配設されている。図示しない駆動手段で図の矢印方向に回転駆動される現像スリーブ(41)は、キャリア粒子(23)による磁気ブラシを形成するために、その内部に現像装置(40)に対して相対位置不変に配設された、磁界発生手段としての図示しない磁石を有する。
現像剤収容部材(42)の、支持ケース(44)に取り付けられた側と対向する側には、規制部材(ドクターブレード)(43)が一体的に取り付けられている。規制部材(ドクターブレード)(43)は、この例では、その先端と現像スリーブ(41)の外周面との間に一定の隙間を保った状態で配設されている。
このような装置を非限定的に用い、本発明の現像方法は、次のように遂行される。即ち、上記構成により、トナーホッパー(45)の内部からトナーアジテータ(48)、トナー補給機構(49)によって送り出されたトナー(21)は、現像剤収容部(46)へ運ばれ、現像剤撹拌機構(47)で撹拌されることによって、所望の摩擦/剥離電荷が付与され、キャリア粒子(23)と共に現像剤として、現像スリーブ(41)に担持されて感光体ドラム(20)の外周面と対向する位置まで搬送され、トナー(21)のみが感光体ドラム(20)上に形成された静電潜像と静電的に結合することにより、感光体ドラム(20)上にトナー像が形成される。
図4はこのような現像装置を有する画像形成装置の一例を示す断面図である。ドラム状の像担持体すなわち感光体ドラム(20)の周囲に、像担持体帯電部材(32)、像露光系(33)、現像(装置)機構(40)、転写機構(50)、クリーニング機構(60)、除電ランプ(70)が配置されていて、この例の場合、像担持体帯電部材(32)の表面は感光体(20)の表面とは約0.2mmの間隙を置いて非接触状態にあり、帯電用部材(32)により感光体(20)に帯電を施す際、帯電部材(32)に図示してない電圧印加手段によって直流成分に交流成分を重畳した電界により感光体に帯電を与えることにより、帯電ムラを低減することが可能であり、効果的である。現像方法を含む画像形成方法は、以下の動作で行なわれる。
画像形成の一連のプロセスは、ネガ−ポジプロセスで説明を行なうことができる。有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される像担持体(20)は除電ランプ(70)で除電され、帯電チャージャや帯電ローラといった帯電部材(32)で均一にマイナスに帯電され、レーザー光学系(33)より照射されるレーザー光で潜像形成(この例では露光部電位の絶対値は、非露光部電位の絶対値より低電位となる)が行なわれる。
レーザー光は半導体レーザーから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴン)等により像担持体すなわち感光体(20)の表面を、像担持体(20)の回転軸方向に走査する。このようにして形成された潜像が、現像装置、現像手段又は現像装置(40)にある現像剤担持体である現像スリーブ(41)上に供給されたトナー粒子及びキャリア粒子の混合物からなる現像剤により現像され、トナー可視像が形成される。潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブ(41)に、像担持体(20)の露光部と非露光部の間に、ある適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
一方、転写媒体(例えば紙)(80)が、給紙機構(図示せず)から給送され、上下一対のレジストローラ(図示せず)で画像先端と同期をとって像担持体(20)と転写部材(50)との間に給送され、トナー像が転写される。このとき、転写部材(50)には、転写バイアスとして、トナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。その後、転写媒体または中間転写媒体(80)は像担持体(20)より分離され、転写像が得られる。
また、像担持体上に残存するトナー粒子は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード(61)にて、クリーニング機構(60)内のトナー回収室(62)へ回収される。
回収されたトナー粒子は、トナーリサイクル手段(図示せず)により現像部および/またはトナー補給部に搬送され、再使用されても良い。
画像形成装置は、上述の現像装置を複数配置し、転写媒体上へトナー像を順次転写した後、定着機構へ送り、熱等によってトナーを定着する装置であっても良く、一端中間転写媒体上へ複数のトナー像を転写し、これを一括して転写媒体に転写後同様の定着を行なう装置であっても良い。
図5には、本発明による電子写真現像方法を用いた別のプロセス例を示す。感光体(20)は導電性支持体上に少なくとも感光層が設けてなり、駆動ローラ(24a)、(24b)により駆動され、帯電ローラ(32)による帯電、光源(33)による像露光、現像装置(40)による現像、帯電器(50)を用いる転写、光源(26)によるクリーニング前露光、ブラシ状クリーニング手段(64)及びクリーニングブレード(61)によるクリーニング、除電光源(70)による除電が繰返し行なわれる。図6においては、感光体(20)(勿論この場合は支持体が透光性である)に支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
図6には、本発明のプロセスカートリッジの1例が示される。このプロセスカートリッジは、本発明のキャリアを使用し、感光体(20)と、近接型のブラシ状接触帯電手段(32)、本発明の現像剤を収納せる現像手段(40)、クリーニング手段としてのクリーニングブレード(61)を少なくとも有するクリーニング手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。本発明においては、上述の各構成要素をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いて説明する。以下において、「部」は重量部を表わす。
トナーの製造例
(トナー製造例1)
ポリエステル樹脂 100部
キナクリドン系マゼンタ顔料 3.5部
含フッ素4級アンモニウム塩 4部
以上の各成分をブレンダーにて充分に混合した後、2軸式押出し機にて溶融混練し、放冷後カッターミルで粗粉砕し、ついでジェット気流式微粉砕機で微粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級して、重量平均粒径6.8μm、真比重1.20のトナー母粒子を得た。
更に、このトナー母粒子100部に対して、疎水性シリカ微粒子(R972:日本アエロジル社製)0.8部を外添し、ヘンシェルミキサーで混合して、トナーIを得た。
キャリアの製造例
(キャリア製造例1)
シリコーン樹脂(SR2411 トーレダウコーニングシリコーン社製)を希釈し、カーボンを樹脂固形分に対して10部加え、ホモミキサーで十分に分散させて、シリコーン樹脂溶液(固形分:2%)を得た。
次に、遠心転動造粒コーティング装置(Granuex:フロイント産業(株)製)を用いて、表1に示すキャリア芯材粒子1(CuZn系フェライト、1KOeの磁化56emu/g)1Kgの各粒子表面上に、上記のシリコーン樹脂溶液を、80℃の雰囲気下で15g/minの緩い供給割合で塗布し、更に230℃で2時間加熱して、膜厚0.23μm、真比重5.0の実施例1のキャリアAを得た。膜厚の調整はコート液量により行なった。
(キャリア製造例2)
カーボンを樹脂固形分に対して12部加える以外は、製造例1と全く同様にして、膜厚0.24μm、真比重5.0の実施例2のキャリアBを得た。
(キャリア製造例3)
キャリアCは、表1に示す芯材1そのものを、比較例1のキャリアとして使用した。
重量平均粒径は、28.6μm、個数平均粒径は24.7μm、Dv/Dw=1.17、芯材抵抗は100V/mmにて、LogR(Ωcm)が、8.5であった。
(キャリア製造例4)
シリコーン樹脂(SR2411 トーレダウコーニングシリコーン社製)を希釈して、シリコーン樹脂溶液(固形分:10%)を得た。
流動床型コーティング装置を用いて、表1に示した性状を持つキャリア芯材粒子1(CuZn系フェライト、1KOeの磁化56emu/g)5Kgの各粒子表面上に、上記のシリコーン樹脂溶液を、90℃の雰囲気下で30g/minの割合で塗布し、更に230℃で2時間加熱して、膜厚0.23μm、真比重5.0の比較例2のキャリアDを得た。膜厚の調整はコート液量により行なった。
(キャリア製造例5〜キャリア製造例7)
抵抗調整剤としてカーボンを、樹脂の固形分に対して、それぞれ5%、7%、10%加え、ホモミキサーで十分に分散させること以外は、製造例4と全く同様にして、比較例3〜5のキャリアE〜キャリアGを得た。
(キャリア製造例8)
重量平均粒径約68μmのキャリア芯材2を使用する以外は、製造例1と全く同様にして、比較例6のキャリアHを得た。
(キャリア製造例9)
表1に示すキャリア芯材3を使用する以外は、製造例1と全く同様にして、実施例3のキャリアIを得た。
(キャリア製造例10)
表1に示すキャリア芯材4を使用する以外は、製造例1と全く同様にして、実施例4のキャリアJを得た。
(キャリア製造例11)
表1に示すキャリア芯材5を使用する以外は、製造例1と全く同様にして、実施例5のキャリアKを得た。
(キャリア製造例12)
表1に示すキャリア芯材6を使用する以外は、製造例1と全く同様にして、実施例6のキャリアLを得た。
(キャリア製造例13)
表1に示すキャリア芯材7を使用する以外は、製造例1と全く同様にして、実施例7のキャリアMを得た。
(キャリア製造例14)
シリコーン樹脂(SR2411 トーレダウコーニングシリコーン社製)を希釈し、カーボンを樹脂固形分に対して10部加え、ホモミキサーで十分に分散させて、シリコーン樹脂溶液(固形分:2%)を得た。
次に、遠心転動造粒コーティング装置(Granuex:フロイント産業(株)製)を用いて、表1に示すキャリア芯材粒子1(CuZn系フェライト、1KOeの磁化56emu/g)1Kgの各粒子表面上に、上記のシリコーン樹脂溶液を、80℃の雰囲気下で15g/minの割合で塗布し、更に270℃で2時間加熱して、膜厚0.22μm、真比重5.0の実施例8のキャリアNを得た。
ここで、実施例1、比較例1、および比較例5の測定用印加電界に対する電気抵抗率の結果をまとめて、図7のグラフに示す。
(現像剤の作成及び評価)
前記のトナー製造例1で得たトナーIと、キャリア製造例1〜14で得た実施例1〜8、および比較例1〜6のキャリアA〜Nを用いて、種々の現像剤を製造した。
また、得られた現像剤を用いて画像形成を行ない、その画像品質確認および信頼性試験等の特性試験を行なった。
なお、画像はイマジオカラー4000(リコー製デジタルカラー複写機・プリンター複合機)を使用し、次の現像条件で作成した。
現像ギャップ(感光体−現像スリーブ):0.35mm
ドクターギャップ(現像スリーブ−ドクター):0.65mm
感光体線速度200mm/sec
(現像スリーブ線速度/感光体線速度)=1.80
書込み密度:600dpi
帯電電位(Vd):−650V
画像部(べた原稿)にあたる部分の露光後の電位(Vl):−150V
現像バイアス:直流バイアス成分:−400V/
交流バイアス成分:2KHZ、−100V〜−900V、
50%duty
品質評価は転写紙上で実施、但しキャリア付着は現像後転写前の状態を感光体上から粘着テープに転写して観察した。
以下の画像形成の実施例において採用した試験方法は次のとおりである。
(1)画像濃度:上記現像条件における、30mm×30mmのベタ部の中心をX−Rite938分光測色濃度計で、5個所測定し平均値を出す。
(2)ハイライト部の均一性:下記の式で定義された粒状度(明度範囲:50〜80)を転写紙上で測定し、その数値を下記のようにランクに置き換え、表示した。
粒状度=exp(aL+b)∫(WS(f))1/2VTF(f)df
L:平均明度
f:空間周波数(cycle/mm)
WS(f):明度変動のパワースペクトラム
VTF(f):視覚の空間周波数特性
a,b:係数
ランク
◎(大変良好):0以上0.1未満
○(良好) :0.1以上0.2未満
△(使用可能):0.2以上0.3未満
×(使用不可):0.3以上
(3)地汚れ:上記現像条件における地肌部のよごれを10段階で評価した。ランクが高いほど地汚れが少なく、ランク10が最良。
評価方法/転写紙上の地肌部(非画像部)に付着しているトナーの個数を数え、1cm当たり付着個数に換算して、地汚れランクとした。各ランクとトナー付着数(⇒個/cm)は以下の通りである。
ランク10:0〜36
ランク9:37〜72
ランク8:73〜108
ランク7:109〜144
ランク6:145〜180
ランク5:181〜216
ランク4:217〜252
ランク3:253〜288
ランク2:289〜324
ランク1:325以上
(4)キャリア付着:キャリア付着が発生すると、感光体ドラムや定着ローラーの傷の原因となり、画像品質の低下を招く。キャリア付着しても一部のキャリアしか紙に転写してこないため、感光体ドラム上から粘着テープで転写して評価した。
副走査方向に2ドットライン(100lpi/inch)の画像パターンを作成し、直流バイアス400Vを印加して現像し、2ドットラインのライン間に付着したキャリアの個数(面積100cm)粘着テープで転写し、その個数を以下のようにランクで置き換え、表示した。ランク10が最良。
ランク10:0
ランク9:1〜10個
ランク8:11〜20個
ランク7:21〜30個
ランク6:31〜50個
ランク5:51〜100個
ランク4:101〜300個
ランク3:301〜600個
ランク2:601〜1000個
ランク1:1000個以上
(5)20Kラン後の地汚れ:初期画像出しに使用したマゼンタトナーI、またはトナーIを補給しながら画像面積率6%の文字画像チャートで2万枚のランニング評価を行なった。上記現像条件における地肌部の地汚れを前記(3)と同じ基準でランク評価した。
Figure 0004410711

注)*印は比較例キャリア
(実施例9)
実施例1のキャリアAに対して、トナーの被覆率が50%となるように、トナーIを加え、ボールミルで20分攪拌して、11.3Wt%の現像剤を作成した。キャリアに対するトナーの被覆率は50%であり、トナー帯電量は、−39μc/gであった。
次に、前記現像条件のリコー製イマジオカラー4000を使用し、前述の測定
評価方法により、まず画像品質の確認を行なった。
画像濃度は1.73、ハイライトの均一性は◎、地汚れはランク8、キャリア付着はランク8であった。引き続き、画像面積率6%の文字画像チャートで2万枚のランニング評価を行なった。2万枚ランニング後に、地汚れを確認したところ、地汚れはランク8と良好なレベルであり、高画質が維持されていた。
(実施例1〜8、比較例1〜6
実施例1〜8のキャリアA、B,I,J,K,L,M,N、及び比較例1〜6のキャリアC,D,E,F,G,Hを用いて、実施例9で作成したと全く同様に作成した現像剤(したがって、実施例の現像剤=実施例9の現像剤)を用い、現像バイアスとして、DC成分(−400V)のみ印加して画像形成を行ない、実施例9と同様に、品質評価、信頼性の評価を行なった。結果を、表2に示す。
Figure 0004410711

キャリアの電気抵抗率の測定に用いる抵抗測定セルの斜視図である。 本発明における現像剤の帯電量の測定方法を示した図である。 本発明の電子写真現像方法を実行するのに適した現像装置の1例を説明する図である。 本発明の電子写真現像方法を用いた画像形成方法を実行するのに適した画像形成装置の1例を説明する図である。 本発明の電子写真現像方法を用いた画像形成方法を実行するのに適した画像形成装置の他の1例を説明する図である。 本発明のプロセスカートリッジの1例を説明する図である。 比較例1、および比較例5の測定用印加電界に対する電気抵抗率を示す図である。
符号の説明
11 セル
12a 電極
12b 電極
13 キャリア
20 感光体ドラム
21 トナー
23 キャリア
24a 駆動ローラ
24b 駆動ローラ
26 クリーニング前露光光源
32 像担持体帯電部材
33 像露光系
40 現像装置
41 現像スリーブ
42 現像剤収容部材
43 現像剤供給規制部材
44 支持ケース
45 トナーホッパー
46 現像剤収容部
47 現像剤撹拌機構
48 トナーアジテータ
49 トナー補給機構
50 転写機構
60 クリーニング機構
61 クリーニングブレード
64 ブラシ状クリーニング手段
70 除電ランプ
80 中間転写媒体

Claims (12)

  1. 磁性を有する芯材粒子と該粒子表面を被覆する樹脂層とからなり、重量平均粒径Dwが22〜50μm、かつ重量平均粒径Dwと個数平均粒径Dpとの比Dw/Dpが1〜1.30である電子写真現像剤用キャリアであって、前記樹脂層は、遠心転動造粒コーティング装置を用いてコーティングしたものであり、測定電界強度100V/mm、およびに1000V/mmおける電気抵抗率LogR(Ωcm)が10.0〜14.0であることを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。
  2. 電気抵抗率LogR(Ωcm)が10.0〜13.0であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  3. 被覆層に抵抗調整剤を含有したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  4. 1000エルステッドの磁界を印加したときの該芯材粒子の磁気モーメントが、50emu/g〜150emu/gであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  5. キャリア芯材がMnMgSr系フェライトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  6. キャリア芯材がMnフェライトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  7. キャリア芯材がマグネタイトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  8. 嵩密度が2.10〜2.50g/cmである芯材を使用することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  9. 前記樹脂層は、固形分含有率0.1〜5重量%のコート液を、前記コーティング装置における単時間当りの溶媒の回収量の0.1〜1.5倍供給して形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  10. トナーとキャリアからなる電子写真用現像剤において、該キャリアとして、請求項1乃至のいずれかに記載のキャリアを用いることを特徴とする電子写真用現像剤。
  11. トナーとキャリアとからなる電子写真用現像剤であって、該キャリアが請求項1乃至のいずれかに記載のキャリアであり、該トナーによるキャリアの被覆率が50%のときの該トナーの帯電量が10〜50μc/gであることを特徴とする電子写真用現像剤。
  12. 感光体、請求項10又は11に記載の電子写真用現像剤と、現像スリーブを用い、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧及び/またはDC電圧を印加することを特徴とする電子写真現像方法。
JP2005074137A 2005-03-15 2005-03-15 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤 Expired - Fee Related JP4410711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005074137A JP4410711B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005074137A JP4410711B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006259010A JP2006259010A (ja) 2006-09-28
JP4410711B2 true JP4410711B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=37098379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005074137A Expired - Fee Related JP4410711B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4410711B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009125856A1 (ja) * 2008-04-10 2011-08-04 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5075885B2 (ja) * 2009-07-13 2012-11-21 シャープ株式会社 2成分現像剤、現像装置、画像形成装置および画像形成方法
US8304842B2 (en) 2010-07-14 2012-11-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Interconnection structure for N/P metal gates
JP6156408B2 (ja) * 2015-02-25 2017-07-05 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006259010A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5333882B2 (ja) 電子写真用現像剤
JP4728903B2 (ja) キャリア及び現像剤、並びに画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3925911B2 (ja) 電子写真現像剤用キャリア
US8679719B2 (en) Carrier, developer and electrophotographic developing method and image forming method
JP2006293266A (ja) 静電潜像現像用キャリア、これを用いた静電潜像現像剤、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP4087324B2 (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、現像剤、現像装置、現像剤容器、画像形成装置、現像方法及びプロセスカートリッジ
JP2009064003A (ja) 画像形成装置
JP2006259179A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、その製造方法、該キャリアを含む現像剤、該現像剤を用いる画像形成方法、およびプロセスカートリッジ
JP4223976B2 (ja) 電子写真現像剤用キャリア、および現像方法
JP2014021360A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、および静電潜像現像剤
JP4410711B2 (ja) 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤
JP2006039445A (ja) 電子写真現像剤用キャリアおよび現像方法
JP2004061730A (ja) 電子写真現像用現像剤、及び該電子写真現像用現像剤を用いる電子写真現像方法、並びに電子写真現像用現像剤に用いる電子写真現像用キャリアの製造方法
JP2007011045A (ja) キャリア、現像剤、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP5569256B2 (ja) 静電潜像現像剤用キャリア及び静電潜像現像剤
JP2005091878A (ja) 電子写真現像剤用キャリア、現像剤、及びプロセスカートリッジ
JP5354245B2 (ja) 静電潜像現像方法
JP4836812B2 (ja) キャリア及び現像剤、並びに画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2005195728A (ja) 静電潜像現像用キャリアの製造方法および静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像剤並びにプロセスカートリッジ
JP5010313B2 (ja) 電子写真現像剤用キャリア、二成分系現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JP2008287044A (ja) 電子写真現像剤用キャリア、現像剤、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP5106148B2 (ja) 電子写真現像剤用キャリア、現像剤、及び画像形成方法
JP2013109197A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、および静電潜像現像剤
JP2006064713A (ja) 静電潜像現像用キャリア、その製造方法及び現像剤
JP2003280289A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、静電潜像現像剤及び静電潜像現像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090813

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees