JP5070686B2 - 非水電解質リチウムイオン電池用正極材料およびこれを用いた電池 - Google Patents

非水電解質リチウムイオン電池用正極材料およびこれを用いた電池 Download PDF

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Description

本発明は非水電解質リチウムイオン電池用の正極材料に関り、より詳細には耐久性が向上した非水電解質リチウムイオン電池用の正極材料に関る。
非水電解質リチウムイオン電池は、携帯電話などの情報機器用の電源、または電気自動車(EV)や、ハイブリッド電気自動車(HEV)や、燃料電池車(FCV)などのモーター駆動もしくは補助電源などに用いられており、更なる高出力、高サイクル寿命化が求められている。
非水電解質リチウムイオン電池用の正極活物質としては、高容量化を目的にリチウムニッケル酸化物の開発が進められている。しかし、リチウムニッケル酸化物のみを正極活物質として用いると、正極活物質が過充電時に発熱して電解液が分解し、外装が破裂するという安全性上の問題がある。
特許文献1では正極活物質としてリチウムニッケル酸化物とリチウムマンガン酸化物とを併用することにより正極活物質の発熱を抑制し、上記安全性の問題に対して解決を試みている。
特開2003−123738号
しかしながら、特許文献1に記載の正極材料ではリチウムニッケル酸化物表面において酸素ラジカルが発生して、電解液を分解するおそれがある。電解液は分解される際にガスを発生するため、電池の外装が変形、破裂するおそれがある。
また、特許文献1の正極材料では充放電時にリチウムマンガン酸化物からMnが溶出して容量が低下し、内部抵抗が上昇するおそれがある。
また、特許文献1の正極材料では一次粒子同士の結着力が弱く、充放電により一次粒子同士が解離して内部抵抗が上昇するおそれがある。
上記課題を解決するために、本発明はリチウムニッケル酸化物表面での酸素ラジカルの発生、リチウムマンガン酸化物からのMnの溶出、および一次粒子同士の解離が抑制された正極材料を提供することを目的とする。
本発明者らは、一次粒子表面にリチウム化合物を添着させることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、リチウムニッケル酸化物からなる第1の一次粒子と、リチウムマンガン酸化物からなる第2の一次粒子と、前記第1の一次粒子および前記第2の一次粒子の表面に添着した、実質的に遷移金属を含まないリチウム化合物と、により構成される二次粒子を含むことを特徴とする非水電解質リチウムイオン電池用正極材料により上記課題を解決する。
本発明により、リチウムニッケル酸化物表面での電解液の分解、リチウムマンガン酸化物からのMnの溶出、および一次粒子同士の解離が抑制された正極材料を提供することができる。
本発明の第一は、リチウムニッケル酸化物からなる第1の一次粒子と、リチウムマンガン酸化物からなる第2の一次粒子と、前記第1の一次粒子および前記第2の一次粒子の表面に添着した、実質的に遷移金属を含まないリチウム化合物と、により構成される二次粒子を含むことを特徴とする非水電解質リチウムイオン電池用正極材料である。本発明において「実質的に遷移金属を含まない」とは、本発明の効果を阻害しない範囲であれば遷移金属を含みうることを指す。
リチウムニッケル酸化物からなる一次粒子と、リチウムマンガン酸化物からなる一次粒子とにより構成される二次粒子を正極活物質として用いることにより、正極活物質の発熱が抑制されて電池の安全性が向上する。さらに、上述の各一次粒子の表面に、実質的に遷移金属を含まないリチウム化合物を添着することにより、リチウムニッケル酸化物表面での電解液の分解、リチウムマンガン酸化物からのMnの溶出、および一次粒子同士の解離を抑制することができる。
以下に本発明の正極材料の構成要素である、第1の一次粒子、第2の一次粒子、およびリチウム化合物、ならびに本発明の正極材料に含まれうる導電性材料またはバインダなどの他の構成要素について詳細を記載する。
(第1の一次粒子)
本発明において第1の一次粒子はリチウムニッケル酸化物からなり、正極材料中においてリチウムを吸蔵、放出する正極活物質の役割を担う。リチウムニッケル酸化物からなる一次粒子を正極活物質として用いると、容量を増加させることができる。
リチウムニッケル酸化物としては、ニッケル以外の遷移金属は含まなくてもよいし、含んでいてもよい。ニッケル以外の遷移金属を含む場合には、電池容量などの点から少なくともコバルトを含むことが好ましい。リチウムニッケル酸化物粒子の好ましい例を下記化学式1〜3に示す。
Figure 0005070686
第1の一次粒子の平均粒径は50nm〜3μmが好ましく、より好ましくは50nm〜150nmである。平均粒径が上述の範囲であると容量、反応性、サイクル耐久性が向上するため好ましい。
(第2の一次粒子)
本発明において第2の一次粒子はリチウムマンガン酸化物からなり、正極材料中においてリチウムを吸蔵、放出する正極活物質の役割を担う。リチウムマンガン酸化物からなる一次粒子と上述の第1の一次粒子と併用して正極活物質として用いると、正極活物質の発熱を抑制することができ、電池の安全性を向上させることができる。
リチウムマンガン酸化物としては、マンガン以外の遷移金属は含まなくてもよいし、含んでいてもよい。マンガン以外の遷移金属を含む場合には、電池容量などの点から少なくともコバルトを含むことが好ましい。
リチウムマンガン酸化物粒子の好ましい例を下記化学式4〜6に示す。
Figure 0005070686
第2の一次粒子の平均粒径は50nm〜3μmが好ましく、より好ましくは250nm〜350μmである。平均粒径が上述の範囲であると容量、反応性、サイクル耐久性が向上するため好ましい。
(リチウム化合物)
本発明において上述の第1の一次粒子および第2の一次粒子(以下、これらを併せて単に一次粒子とも記載する)の表面にはリチウム化合物が添着している。前記リチウム化合物は実質的に遷移金属を含まないことから、酸素ラジカルの発生を抑えることができ、電解液の分解を抑制することができる。また、第2の一次粒子表面からMnが溶出することを抑えることができ、内部抵抗の上昇を抑制することができる。
さらに、前記リチウム化合物は、一次粒子同士を繋げるバインダの役割を果たすため、一次粒子同士の解離を抑制することができる。
リチウム化合物として具体的には、硫酸リチウム、リン酸リチウム、Li2.9PO3.30.36化合物、LiO−B化合物、LiO−B−LiI化合物、LiS−SiS化合物、LiS−SiS−LiPO化合物、水酸化リチウム、フッ化リチウム、酢酸リチウム、リチウムアセチリドエチレンジアミン、安息香酸リチウム、臭化リチウム、炭酸リチウム、硝酸リチウム、シュウ酸リチウム、ピルビン酸リチウム、ステアリン酸リチウム、および酒石酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、より好ましくは硫酸リチウム、Li2.9PO3.30.36化合物、LiO−B−LiI化合物、LiS−SiS化合物、LiS−SiS−LiPO化合物、フッ化リチウム、および酢酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種であり、更に好ましくは硫酸リチウム、LiS−SiS化合物、およびLiS−SiS−LiPO化合物からなる群より選択される少なくとも1種である。
リチウム化合物は前記第1の一次粒子と前記第2の一次粒子との総量に対して1〜10質量%含まれることが好ましく、より好ましくは2〜7質量%含まれる。1質量%未満であると酸素ラジカルが発生したり、Mnが溶出したり、一次粒子同士の結着性が低下したりするおそれがある。10質量%超であると内部抵抗が上昇するおそれがある。
図1のAおよびBに、リチウム−遷移金属酸化物粒子の表面にリチウム化合物を配置した好ましい例を示す。
図1のAに示すようにリチウム化合物20が一次粒子(10、11)の表面を被覆していると、高出力充放電を繰り返した際に発生する電池の膨張を抑制することができるという観点から好ましい。これは、一次粒子(10、11)の表面がリチウム化合物20によって被覆されているため、一次粒子(10、11)表面における酸素ラジカルの発生を抑制できるためであると考えられる。
この場合、リチウム化合物の膜厚は3nm〜1μmが好ましく、より好ましくは5〜700nm、更に好ましくは5〜100nmである。リチウム化合物の膜厚が3nm未満であると、一次粒子同士の結着性が低下するおそれがある。また、膜厚が3nm未満であると、一次粒子が酸素イオンを酸化して酸素ラジカルを発生させるおそれもある。膜厚が1μmを超えると、リチウムイオンを伝導し難くなり、電池の発電特性が低下するおそれがある。リチウム化合物の膜厚は、一次粒子の断面のTEM観察により測定することができる。
図1のBに示すようにリチウム化合物20が一次粒子(10、11)の表面に点在していると、電池の内部抵抗の上昇を抑制することができるという観点から好ましい。これは、一次粒子(10、11)の一部が露出しているためであると考えられる。
この場合、リチウム化合物の平均粒径は10〜2000nmであることが好ましく、より好ましくは50〜1500nmである。平均粒径が10nm未満であると、一次粒子同士の結着性が低下するおそれがあり、2000nm超であるとリチウム化合物の粒子を点在化させることが困難となり、発電特性が低下するおそれがある。
図1のAに示すようにリチウム化合物がリチウム−遷移金属酸化物粒子の表面を被覆している場合には、リチウムイオン伝導性を有している必要がある。また、図1のBに示すようにリチウム−遷移金属酸化物粒子の一部が露出している形状の場合もリチウム化合物が、リチウムイオン伝導性を有していることが好ましく、リチウムイオン伝導性を有するリチウム化合物を用いることにより電池の内部抵抗の上昇を抑制することができる。
リチウム化合物のリチウムイオン伝導度としては、1015Ω・m以下が好ましく、より好ましくは1012Ω・mである。リチウムイオン伝導度が1015Ω・m以下であると、電池の内部抵抗の上昇を効果的に抑制することができる。リチウムイオン伝導度は交流インピーダンス法、定電位ステップ法、定電流ステップ法などにより測定することができる。
(二次粒子)
本発明の二次粒子は、図2のCまたはDに例示するようにリチウムニッケル酸化物からなる第1の一次粒子10、リチウムマンガン酸化物からなる第2の一次粒子11、およびリチウム化合物20を含む。本発明では正極活物質である一次粒子が凝集して二次粒子を形成しているため、非水電解質リチウムイオン電池を高出力、高サイクル寿命化することができる。
本発明の二次粒子において、第1の一次粒子と第2の一次粒子との混合比としては、質量比で9:1〜3:7が好ましく、より好ましくは8:2〜4:6である。混合比が前記範囲内であると、電池容量と安全性とを両立できるため好ましい。二次粒子に含まれるリチウム化合物の好ましい量は上述のリチウム化合物の項に一次粒子の総量に対する好ましい割合として記載したとおりである。
二次粒子の平均粒径は0.1〜20μmが好ましく、より好ましくは0.1〜10μmである。平均粒径が上述の範囲であると容量、反応性、サイクル耐久性が向上するため好ましい。
(導電性材料)
本発明では、上述の二次粒子中に導電性材料を含むことが好ましい。導電性材料を含むと電子伝導性を向上させることができるため内部抵抗を下げることができる。
導電性材料としては、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ、メソフェーズ小球体、気相炭素繊維(気相成長カーボンファイバー、VGCF(登録商標))、グラファイト、ハードカーボン、ソフトカーボン、チタン酸化物、バナジウム酸化物、ニオブ酸化物、ランタン酸化物、ネオジウム酸化物、サマリウム酸化物、レニウム酸化物、およびルテニウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、より好ましくはアセチレンブラック、気相炭素繊維、グラファイト、ハードカーボン、チタン酸化物、ニオブ酸化物、ランタン酸化物、ネオジウム酸化物、サマリウム酸化物、レニウム酸化物、およびルテニウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1種であり、更に好ましくはアセチレンブラックまたはグラファイトである。
導電性材料は上述の前記第1の一次粒子と前記第2の一次粒子との総量に対して1〜5質量%含まれることが好ましく、より好ましくは2〜4質量%である。1質量%未満であると電子伝導性が向上しないおそれがあり、5質量%超であると直接反応に関与しない導電性材料が増大し、抵抗が上昇して正極活物質反応性が低下するおそれがある。
導電性材料として高い電子伝導性を有するものを用いると、電池の内部抵抗の上昇を抑制することができる。導電性材料の導電率としては、10Ω・m以下が好ましく、より好ましくは5Ω・m以下である。導電率が10Ω・m以下であると、電池の内部抵抗の上昇を効果的に抑制することができる。導電率は交流インピーダンス法、定電位ステップ法、定電流ステップ法などにより測定することができる。
導電性材料は、一次粒子とリチウム化合物との複合体の表面に配置されていてもよいし、二次粒子の表面に配置されていてもよいし、これらの組み合わせでもよい。
導電性材料の形状は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができるが、導電性材料の短辺平均径は10〜2000nmであることが好ましく、より好ましくは50〜1500nmである。短辺平均径が10nm未満であると一次粒子同士の結着性が低下するおそれがあり、2000nm超であると導電性材料を点在化させることが困難となり、発電特性が低下するおそれがある。本発明でいう導電性材料の短辺径とは最も短い辺または最も短い径の長さのことである。導電性材料の短辺平均径はTEM観察により測定することができる。
(バインダ)
本発明では、上述の二次粒子中にバインダを含んでいてもよい。バインダを含むと一次粒子同士の結着性を向上させることができる。
バインダとしてはポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリイミド、およびエラストマーなどが好ましい。エラストマーとしてはSBRまたはシリコーンゴムが好ましく挙げられる。
バインダは上述の前記第1の一次粒子と前記第2の一次粒子との総量に対して1〜5質量%含まれることが好ましく、より好ましくは1.5〜4質量%含まれる。1質量%未満であると粒子間の結着力が弱く、サイクル耐久性が著しく低下するおそれがあり、5質量%超であると電池の内部抵抗が著しく上昇するおそれがある。
(製造方法)
以下、本発明の正極材料の製造方法について詳細を記載する。
[1]表面にリチウム化合物を添着した、第1の一次粒子の製造方法
表面にリチウム化合物を添着した第1の一次粒子の製造方法としては、湿式方法または乾式方法が好ましく挙げられる。
湿式方法としては、リチウム化合物、リチウムイオンを含む無機塩、ニッケルイオンを含む無機塩、および溶媒を混合して混合液を調製する段階(I)、混合液を加熱により乾燥する段階(II)、段階(II)の結果物を熱処理する段階(III)、ならびに段階(III)の結果物を焼成する段階(IV)を含むことが好ましい。
段階(I)に関して、リチウム化合物、リチウムイオンを含む無機塩、ニッケルイオンを含む無機塩、および溶媒の混合比は適宜決定することができる。
段階(II)に関して、混合液の加熱温度は200〜300℃が好ましく、より好ましくは250〜300℃である。加熱時間は20〜30時間前が好ましく、より好ましくは22〜26時間である。段階(II)は空気中で行うことが好ましい。
段階(III)に関して、熱分解温度は300〜500℃が好ましく、より好ましくは350〜450℃である。熱分解温度により一次粒子の平均粒子径を調整することができる。熱分解温度が高い程平均粒子径が大きくなり、熱分解温度が低い程平均粒子径が小さくなる。熱分解時間は6〜10時間が好ましく、より好ましくは7〜9時間である。
段階(IV)に関して、焼成温度は500〜850℃が好ましく、より好ましくは600〜750℃である。焼成時間は20〜30時間前が好ましく、より好ましくは22〜26時間である。段階(IV)は酸素雰囲気中で行うことが好ましい。
一次粒子の平均粒子径を調整するために、段階(IV)の後に粉砕工程を行ってもよい。
乾式方法としては、リチウムイオンを含む無機塩、ニッケルイオンを含む無機塩、および溶媒を混合して混合液を調製する段階(i)、混合液を加熱により乾燥する段階(ii)、段階(ii)の結果物を熱処理する段階(iii)、段階(iii)の結果物を焼成する段階(iv)、ならびに段階(iv)により得られた第1の一次粒子とリチウム化合物とを乾式混合する段階(v)を含むことが好ましい。
段階(i)〜(iv)に関して、好ましい混合比、加熱温度、加熱時間、熱分解温度、熱分解時間、焼成温度、焼成時間、金属化合物、導電性材料の結着方法、および二次粒子の形成方法などは上述の湿式方法と同様である。
段階(v)に関して、乾式混合を行う際には、株式会社奈良機械製作所製のハイブリダイゼーションシステム、川崎重工業株式会社製のコスモス、ホソカワミクロン株式会社製のメカノフュージョン、日本ニューマチック工業株式会社製のサーフュージングシステム、または岡田精工株式会社製メカノミル、スピードニーダー、スピードミル、もしくはスピラコーターなどを好ましく用いることができる。
一次粒子の平均粒子径を調整するために、段階(v)の後に粉砕工程を行ってもよい。
[2]表面にリチウム化合物を添着した、第2の一次粒子の製造方法
表面にリチウム化合物を添着した第2の一次粒子の製造方法としては、湿式方法または乾式方法が好ましく挙げられる。具体的には、上述の表面にリチウム化合物を添着した第1の一次粒子の製造方法の段階(I)または段階(i)において、ニッケルイオンを含む無機塩の代わりにマンガンイオンを含む無機塩を用いる方法が挙げられる。
[3]二次粒子の製造方法
上述の表面にリチウム化合物を添着した第1の一次粒子、および表面にリチウム化合物を添着した第2の一次粒子を用いて二次粒子を製造する方法としては、表面にリチウム化合物を添着した第1の一次粒子、表面にリチウム化合物を添着した第2の一次粒子、および純水をホモジナイザーにより湿式混合し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥する方法が挙げられる。
また、第1の一次粒子および第2の一次粒子を用いて二次粒子を製造する方法としては、第1の一次粒子、第2の一次粒子、純水、およびリチウム化合物をホモジナイザーにより湿式混合し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥する方法が挙げられる。第1の一次粒子および第2の一次粒子の製造方法としては、上述の段階(i)〜(iv)に示す方法が好ましく挙げられる。
第1の一次粒子と第2の一次粒子との好ましい混合比は上述の二次粒子の項に記載したとおりである。一次粒子の総量に対するリチウム化合物の好ましい添加割合については上述のリチウム化合物の項に記載したとおりである。
導電性材料を含む場合には、ホモジナイザーにより湿式混合する段階において、導電性材料を添加することにより、導電性材料を含む二次粒子を製造することができる。一次粒子の総量に対する導電性材料の好ましい添加割合については上述の導電性材料の項に記載したとおりである。
バインダを含む場合には、ホモジナイザーにより湿式混合する段階において、バインダを添加することにより、バインダを含む二次粒子を製造することができる。一次粒子の総量に対するバインダの好ましい添加割合については上述のバインダの項に記載したとおりである。
本発明の第二は上述の正極材料を含むことを特徴とする非水電解質リチウムイオン電池である。
本発明の非水電解質リチウムイオン電池に含まれる正極材料は、リチウムニッケル酸化物表面での電解液の分解、リチウムマンガン酸化物からのMnの溶出、および一次粒子同士の解離が抑制されるため耐久性に優れる。
本発明の非水電解質リチウムイオン電池に含まれる集電体、負極活物質、および非水電解質などの構成要素については従来公知の技術を適宜用いることができる。
本発明の電池は、並列−直列、直列−並列、直列、または並列に接続して組電池とすることもできる。前記組電池を直列および/または並列に接続して複合組電池とすることもできる。前記複合組電池は、各々着脱可能とすることもできる。前記組電池、または前記複合組電池は車両に搭載することもできる。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明を制限するものではない。
(実施例1)
[正極の作製]
室温で水酸化リチウム水和物を250gと、Co15質量%−Al3質量%水酸化ニッケルを1000gとを純水2000gに溶解し、混合液を作製した。前記混合液を室温から300℃まで加熱し、空気中で24時間脱水した。その後、400℃で8時間熱分解を行った。次に800℃で酸素雰囲気中で均質化を行いながら24時間焼成した。これにより得られた平均粒径5μmのリチウムニッケル酸化物を、カウンタージェットミル(ホソカワミクロン株式会社製)を用いて乾式粉砕を行い、平均粒径が100nmの第1の一次粒子を得た。
水酸化リチウム水和物250gと、水酸化マンガン950gとを純水に溶解し、混合液を作製した。前記混合液を室温から300℃まで加熱し、空気中で24時間脱水した。その後、400℃で8時間熱分解を行った。次に800℃で酸素雰囲気中で均質化を行いながら24時間焼成した。これにより得られた平均粒径5μmのリチウムマンガン酸化物を、カウンタージェットミル(ホソカワミクロン株式会社製)を用いて乾式粉砕を行い、平均粒径が300nmの第2の一次粒子を得た。
第1の一次粒子100g、第2の一次粒子100g、純水200g、およびリチウム化合物として硫酸リチウム2g(一次粒子の総量に対して1質量%)をホモジナイザーにより湿式混合し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥し、二次粒子を作製した。
正極材料として上述の二次粒子と、N−メチルピロリドン(NMP)適量とを混合して正極スラリーを作製した。
正極集電体であるアルミ箔(厚さ20μm)上に正極スラリーをアプリケーターにて塗布した。次に、真空乾燥機にて80℃±5℃で加熱乾燥した後、電極を直径15mmに打ち抜き、90℃、高真空(10−1Pa)で6時間乾燥して正極を得た。得られた正極の中の正極活物質層の厚さは50μmであった。
[負極の作製]
カーボンを85質量%、アセチレンブラックを8質量%、VGCFを2質量%、およびPVDFを5質量%を混合、攪拌して負極スラリーを調整した。負極スラリーの粘度の調整にはN−メチルピロリドン(NMP)を適量用いた。
負極集電体である銅箔(厚さ20μm)上に負極スラリーをアプリケーターにて塗布した。次に、真空乾燥機にて80℃±5℃で加熱乾燥した後、電極を直径16mmに打ち抜き、90℃、高真空(10−1Pa)で6時間乾燥して負極を得た。得られた負極の中の負極活物質層の厚さは80μmであった。
[電池の作製]
上述の正極、上述の負極、ポリフッ化ビニリデンからなる微多孔質セパレーター(細孔の平均孔径=800nm、空孔率=35%、厚さ=30μm)、非水電解液(0.1MのLiPFを含むエチレンカーボネート−ジエチルカーボネート溶液、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの質量比は2:8)、および外装(SUS)を用いてコインセルを作製した。正負極の容量バランスは正極支配とした。
[耐久性試験]
上述のコインセルを作製直後、正極の換算で0.2Cにて4.1Vまで充電し、室温で1週間保存し、その後直流により内部抵抗を測定した。
次に、2.5Vまで放電し、0.2Cで4.1Vまで充電し、4.1V定電圧で121時間充電後、2.5Vまで1C相当定電流で放電し、初期容量とした。60℃において1C電流一定で上限4.1V、下限2.5Vの充放電を1サイクルとして200サイクル繰り返した。上限、下限電圧に達した後は10分間の休止を取った。
その後、初期容量と同様に直流により内部抵抗を測定した。
電池の内部抵抗上昇率を下記式1から求めた。コインセルは5つ用意して、それぞれ耐久試験を行い、これらの平均値を耐久試験の測定結果として表1に示す。
Figure 0005070686
また、容量維持率を下記式2から求め、その結果を表1に示す。
Figure 0005070686
[高温貯蔵試験]
上述のコインセルを0.2Cで4.1Vまで充電し、4.1Vで定電圧充電を12時間行った。その後、60℃の恒温槽に1ヶ月保存した後、目視によって電池が膨らんでいるかどうかを確認した。
(実施例2)
二次粒子を作製する際に添加する硫酸リチウムの量を4g(一次粒子の総量に対して2質量%)としたこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例3)
二次粒子を作製する際に添加する硫酸リチウムの量を6g(一次粒子の総量に対して3質量%)としたこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例4)
二次粒子を作製する際に添加する硫酸リチウムの量を10g(一次粒子の総量に対して5質量%)としたこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例5)
二次粒子を作製する際に添加する硫酸リチウムの量を14g(一次粒子の総量に対して7質量%)としたこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例6)
二次粒子を作製する際に添加する硫酸リチウムの量を16g(一次粒子の総量に対して8質量%)としたこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例7)
二次粒子を作製する際に添加する硫酸リチウムの量を20g(一次粒子の総量に対して10質量%)としたこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(比較例1)
二次粒子を作製する際に硫酸リチウムを添加しなかったこと以外は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
Figure 0005070686
(実施例8)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにリン酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例9)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにLi2.9PO3.30.36化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例10)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにLiO−B化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例11)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにLiO−B−LiI化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例12)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにLiS−SiS化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例13)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにLiS−SiS−LiPO化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例14)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに水酸化リチウム化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例15)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにフッ化リチウム化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例16)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに硫酸リチウム化合物を用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例17)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにリチウムアセチリドエチレンジアミンを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例18)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに安息香酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例19)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに臭化リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例20)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに炭酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例21)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに硝酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例22)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにシュウ酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例23)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにピルビン酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例24)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりにステアリン酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
(実施例25)
リチウム化合物として硫酸リチウムの代わりに酒石酸リチウムを用いたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表2に示す。
Figure 0005070686
(実施例26)
二次粒子を作製する際に、さらに導電性材料としてアセチレンブラックを2g(一次粒子の総量に対して1質量%)加えたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表3に示す。
(実施例27)
アセチレンブラックを4g(一次粒子の総量に対して2質量%)加えたこと以外は実施例26と同様にした。結果を表3に示す。
(実施例28)
アセチレンブラックを6g(一次粒子の総量に対して3質量%)加えたこと以外は実施例26と同様にした。結果を表3に示す。
(実施例29)
アセチレンブラックを8g(一次粒子の総量に対して4質量%)加えたこと以外は実施例26と同様にした。結果を表3に示す。
(実施例30)
アセチレンブラックを10g(一次粒子の総量に対して5質量%)加えたこと以外は実施例26と同様にした。結果を表3に示す。
Figure 0005070686
(実施例31)
アセチレンブラックの代わりにカーボンナノチューブを用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例32)
アセチレンブラックの代わりにメソフェーズ小球体を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例33)
アセチレンブラックの代わりに気相炭素繊維を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例34)
アセチレンブラックの代わりにグラファイトを用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例35)
アセチレンブラックの代わりにハードカーボンを用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例36)
アセチレンブラックの代わりにソフトカーボンを用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例37)
アセチレンブラックの代わりにチタン酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例38)
アセチレンブラックの代わりにバナジウム酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例39)
アセチレンブラックの代わりにニオブ酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例40)
アセチレンブラックの代わりにランタン酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例41)
アセチレンブラックの代わりにネオジウム酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例42)
アセチレンブラックの代わりにサマリウム酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例43)
アセチレンブラックの代わりにレニウム酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
(実施例44)
アセチレンブラックの代わりにルテニウム酸化物を用いたこと以外は実施例27と同様にした。結果を表4に示す。
Figure 0005070686
(実施例45)
二次粒子を作製する際に、さらにバインダとしてPVDFを2g(一次粒子の総量に対して1質量%)加えたこと以外は実施例4と同様にした。結果を表5に示す。
(実施例46)
PVDFを4g(一次粒子の総量に対して2質量%)加えたこと以外は実施例45と同様にした。結果を表5に示す。
(実施例47)
PVDFを6g(一次粒子の総量に対して3質量%)加えたこと以外は実施例45と同様にした。結果を表5に示す。
(実施例48)
PVDFを8g(一次粒子の総量に対して4質量%)加えたこと以外は実施例45と同様にした。結果を表5に示す。
(実施例49)
PVDFを10g(一次粒子の総量に対して5質量%)加えたこと以外は実施例45と同様にした。結果を表5に示す。
Figure 0005070686
(実施例50)
PVDFの代わりにSBRを用いたこと以外は実施例46と同様にした。結果を表6に示す。
(実施例51)
PVDFの代わりにポリイミドを用いたこと以外は実施例46と同様にした。結果を表6に示す。
(実施例52)
PVDFの代わりにシリコーンゴムを用いたこと以外は実施例46と同様にした。結果を表6に示す。
Figure 0005070686
(実施例53)
第1の一次粒子100g、第2の一次粒子100g、純水200g、リチウム化合物として硫酸リチウム10g(一次粒子の総量に対して5質量%)、導電性材料としてアセチレンブラック4g(一次粒子の総量に対して2質量%)、およびバインダとしてPVDF4g(一次粒子の総量に対して2質量%)をホモジナイザーにより湿式混合し、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥し、二次粒子を作製したこと以外は実施例1と同様にした。結果を表7に示す。
Figure 0005070686
表1〜7からわかるように、比較例1のコインセルに膨らみが見られたのに対し、実施例1〜53のコインセルに膨らみが見られなかった。また、比較例1の内部抵抗上昇率が75%であるのに対し、実施例の内部抵抗上昇率は最大でも14%である。また、比較例1の容量維持率が62%であるのに対し、実施例の容量維持率は最低でも88%である。これらは、二次粒子中にリチウム化合物を含むことにより、電解液の分解が抑制され、リチウムマンガン酸化物からのMnの溶出が抑制され、一次粒子同士の解離が抑制されたためであると考えられる。
一次粒子の表面にリチウム化合物を配置した好ましい例を示す断面概略図である。 第1の一次粒子、第2の一次粒子、およびリチウム化合物を含む二次粒子の例を示す断面概略図である。
符号の説明
10 第1の一次粒子、
11 第2の一次粒子、
20 リチウム化合物。

Claims (10)

  1. リチウムニッケル酸化物からなる第1の一次粒子と、
    リチウムマンガン酸化物からなる第2の一次粒子と、
    前記第1の一次粒子および前記第2の一次粒子の表面に添着した、遷移金属を含まないリチウム化合物と、
    を含む二次粒子を含み、
    前記リチウム化合物が硫酸リチウム、リン酸リチウム、Li2.9PO3.30.36化合物、LiO−B化合物、LiO−B−LiI化合物、LiS−SiS化合物、LiS−SiS−LiPO化合物、水酸化リチウム、フッ化リチウム、酢酸リチウム、リチウムアセチリドエチレンジアミン、安息香酸リチウム、臭化リチウム、炭酸リチウム、硝酸リチウム、シュウ酸リチウム、ピルビン酸リチウム、ステアリン酸リチウム、および酒石酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする非水電解質リチウムイオン電池用正極材料。
  2. 前記リチウム化合物は前記第1の一次粒子と前記第2の一次粒子との総量に対して1〜10質量%含まれることを特徴とする請求項1に記載の正極材料。
  3. 前記二次粒子が導電性材料を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の正極材料。
  4. 前記導電性材料が、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ、メソフェーズ小球体、気相炭素繊維、グラファイト、ハードカーボン、ソフトカーボン、チタン酸化物、バナジウム酸化物、ニオブ酸化物、ランタン酸化物、ネオジウム酸化物、サマリウム酸化物、レニウム酸化物、およびルテニウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の正極材料。
  5. 前記導電性材料は前記第1の一次粒子と前記第2の一次粒子との総量に対して1〜5質量%含まれることを特徴とする請求項3または4に記載の正極材料。
  6. 前記二次粒子がバインダを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の正極材料。
  7. 前記バインダがポリフッ化ビニリデン、SBR、ポリイミド、およびシリコーンゴムからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の正極材料。
  8. 前記バインダが前記第1の一次粒子と前記第2の一次粒子との総量に対して1〜5質量%含まれることを特徴とする請求項6または7に記載の正極材料。
  9. 前記第1の一次粒子または前記第2の一次粒子の平均粒径が50nm〜3μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の正極材料。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の正極材料を含むことを特徴とする非水電解質リチウムイオン電池。
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