以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3は、本発明に係る画像形成装置の第1実施形態を説明する図である。
図1は、本実施形態における画像形成装置を示す図である。画像形成装置100は、プラテン10上に置かれた原稿11の画像を光学的に読み取ってこれをCCDセンサ12で電気的な画像データ(画像情報)に変換する画像入力部(IIT)1、及び画像入力部1から転送された画情データに基づいて記録シート(記録媒体)P上に画像形成を行う画像出力部(IOT)2から構成されており、更に、画像入力部1にはプラテン10に対して原稿11を自動給送するADF13を取り付けることができるようになっている。
画像出力部2は、画像データに基づいて記録シートPに現像剤で未定着画像を形成する画像形成部(画像形成手段)2A、及び画像形成部2Aで記録シートPに形成された未定着画像を溶融して記録シートPに画像が形成されるように定着する定着器(定着手段)4から構成されている。
画像出力部2は画像入力部1から転送された画像データに基づいて感光体ドラム20上にトナー像を形成した後、かかるトナー像を無端状の転写ベルト3に一次転写し、更に転写ベルト3上のトナー像を記録シートPに二次転写することで記録シートP上に未定着画像を形成しており、トナー像が二次転写された記録シートPは定着器4を経て排出トレイ(排出部)50上に排出されるようになっている。排出トレイ50の詳細については後述する。
また、感光体ドラム20は所定のプロセス速度で矢線方向に回転しており、その周囲には、感光体ドラム20の表面を所定の背景部電位にまで一様帯電する帯電コロトロン21、画像データに基づいて変調されたレーザビームで感光体ドラム20を露光し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成するレーザビームスキャナ22、感光体ドラム20上の静電潜像を現像する現像器23、転写ベルト3に対するトナー像の一次転写に先立って感光体ドラム20上の電位を除去する転写前処理コロトロン24、及びトナー像の一次転写が終了した後の感光体ドラム20上の残留トナーを除去するクリーナ25が配置されている。
一方、転写ベルト3は複数のロールに掛け回されて矢線方向に回転しており、感光体ドラム20上に形成されるトナー像はこの転写ベルト3に転写された後に、転写ベルト3から記録シートPへ二次転写されるようになっている。転写ベルト3を挟んで感光体ドラム20と対向する位置には感光体ドラム20との間に転写電界を形成する一次転写ロール30が設けられる一方、トナー像の二次転写位置には二次転写ロール31及び対向電極ロール32が転写ベルト3を挟んで設けられており、記録シートPは二次転写ロール31と転写ベルト3との間に挿入され通過されてトナー像が転写されるように構成されている。また、転写ベルト3の回転経路のうち、二次転写位置と一次転写位置との間には、二次転写が終了した転写ベルト3の表面から紙粉や残留トナーを除去するベルトクリーナ33が設けられている。
また、画像出力部2の下方は、画像出力部2に対して記録シートPを供給するための給紙部となっており、サイズの異なる記録シートPを収容した4段の給紙トレイ5a〜5dが装備されている。そして、複写作業で選択されたサイズの記録シートPがピックアップロール51の回転により、いずれかの給紙トレイから画像出力部2へ送り出されるようになっている。各給紙トレイ5a〜5dからトナー像の二次転写位置へ至る記録シートPの搬送経路上には複数のシート搬送ロール52が設けられていると共に、二次転写位置の直前にはレジストレーションロール53が設けられており、レジストレーションロール53は給紙トレイ5a〜5dから送り出された記録シートPを感光体ドラム20に対する静電潜像の書き出しタイミングに同期した所定のタイミングで二次転写位置に送り込むようになっている。
尚、図1中において、符号26は画像入力部1から画像出力部2に転送されてきた画像データを複写作業の内容に応じて処理した後にレーザビームスキャナ22に供給する画像処理部である。
また、符号54は記録シートPの手差し給紙に用いる手差しトレイ(画像形成部2Aに記録シートPを供給する供給部)である。
また、符号55はトナー像が二次転写された記録シートPを定着器4へ給送するためのシート搬送ベルトである。
また、符号56は、画像形成部2A及び定着器4で一面に画像が形成された記録シートPを反転して両面に画像を形成するため再度画像形成部2Aに搬送するインバータ通路(反転搬送手段)である。従って、排出トレイ50には、画像形成部2A及び定着器4で一面又は両面に画像が形成された記録シートPが排出される。
インバータ通路56の近傍には、インバータ通路56で搬送する記録シートPを通気で冷却するファン(冷却手段)58が設けられている。ファン58の詳細については後述する。
また、符号CRは、各構成機器の所定の制御動作を司る装置コントローラである。
以上のように構成された本実施形態における画像形成装置では、画像入力部1によって取り込まれた原稿の画像データに基づいてレーザビームスキャナ22が感光体ドラム20を露光し、感光体ドラム20上には画像データに対応した静電潜像の書き込みが行われる。この静電潜像は現像器23によってその書き込みタイミングから少し遅れて現像される。そして、このようにして形成されたトナー像は一次転写ロール30によって転写ベルト3上に一次転写され、転写ベルト3はトナー像を保持したまま回転する。転写ベルト上に一次転写されたトナー像は所定のタイミングでレジストレーションロール53から送られてきた記録シートPに二次転写され、未定着画像が転写された記録シートPは定着器4を経て排出トレイ50に排出される。
次に、本実施形態における画像形成装置100の排出トレイ50及びファン58について説明する。
図2及び図3は、本実施形態における画像形成装置の排出トレイ及びファンを説明する図である。
図2は、本実施形態における画像形成装置の排出トレイ及びファンの位置関係を示す図である。図2(a)は、画像形成装置100から排出トレイ50を取り外した状態である画像形成装置本体100Aを示す斜視図である。図2(b)は、画像形成装置本体100Aに排出トレイ50を取り付けた状態である画像形成装置100を示す斜視図である。
画像形成装置本体100Aの右側面には、画像形成部2A及び定着器4で一面又は両面に画像が形成された記録シートPが画像形成装置本体100Aから排出される排出口60が形成されている。
また、画像形成装置本体100Aの右側面には、排出口60の下方であってインバータ通路56の右方に画像形成装置本体100Aの内部と外部とを通気する通気口62が形成されている。尚、本実施形態において通気口62は、水平方向に所定間隔で2箇所に形成されている。
ファン58は、通気口62の画像形成装置本体100A内部側に設けられている。尚、本実施形態においてファン58は2箇所に設けられている通気口62に対応して2個設けられている。ファン58は、画像形成装置100の外部から内部に空気を吸気する吸気ファンである。
排出トレイ50は、排出口60の下部であって通気口62を画像形成装置本体100Aの外部から水平視で覆うように画像形成装置本体100Aの右側面に設けられている。
排出トレイ50は、画像形成装置本体100Aの右側面に取り付けられる取付部50a、及び取付部50aの下端を基端部として正面視で所定角度上方に傾斜するように所定距離延びて排出口60から排出された記録シートPが載るように形成されているトレイ部50bから構成されている。
図3は、本実施形態における排出トレイに形成されている通気路を示す図である。図3(a)は、排出トレイ50の通気路50cを示す正面図である。図3(b)は、排出トレイ50の通気路50cを示す底面図である。
排出トレイ50には、画像形成装置の外部と内部とを通気する通気路50cが形成されている。排出トレイ50の通気路50cは、排出トレイ50のトレイ部50bの基端部における画像形成装置本体100A側である右端面に形成されている開口部50dと排出トレイ50のトレイ部50bの基端部における下端面に形成されている開口部50eとが接続されて形成される空洞である。
尚、開口部50dは、画像形成装置本体100Aに形成されている通気口62の位置と略同一位置に形成されていると共に通気口62の開口面積と略同一面積となるように形成されている。
尚、本実施形態において通気路50cは、2個設けられているファン58に対応して2箇所に設けられている。
以上、本実施形態においてファン58は、排出トレイ50に形成される通気路50cで通気する。
また、本実施形態において通気路50cの開口部50eは、下方に向けて開口している。
尚、排出トレイ50の通気路の開口部は、画像形成装置100の後方に向けて開口するようにすることもできる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る画像形成装置の第2実施形態について説明する。図4及び図5は、本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を説明する図である。
図4は、本実施形態における画像形成装置(カラー複合機)を示す図である。尚、カラー複合機200は、複写機やプリンタ、或いはファクシミリとしての機能をも兼ね備えている。
カラー複合機(画像形成装置)200は、図4に示すように、上部に画像読取装置としてのスキャナ103を備えていると共に、図示しないネットワークを介して図示しないパーソナルコンピュータ等が接続されている。
カラー複合機200は、スキャナで読み取った文書の画像を複写したり、パーソナルコンピュータから送られてきた画像データに基づいてプリントしたり、電話回線を介して画像データを送受信するファックスとして機能するようになっている。
図4において、101はカラー複合機の本体を示すものであり、カラー複合機本体(装置本体)101の上部には、図示しない原稿を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)102と、自動原稿搬送装置102によって搬送される原稿の画像を読み取るスキャナ103が設けられている。スキャナ103は、プラテンガラス104上に置かれた図示しない原稿を光源105によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー106及びハーフレートミラー107、108及び結像レンズ109からなる縮小光学系111を介してCCD等からなる画像読取素子110上に走査露光して、画像読取素子110によって原稿の反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
スキャナ103によって読み取られた原稿の反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の反射率データとして画像処理装置112(IPS)に送られ、画像処理装置112では、原稿の画像データ(画像情報)に対して、必要に応じて、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。また、画像処理装置112は、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データ(画像情報)に対しても、所定の画像処理を行なうようになっている。
画像処理装置112で所定の画像処理が施された画像データは、同じく画像処理装置112によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8ビット)の4色の階調データ(画像データ)に変換され、後述するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kに共通するROS(Raser Output Scanner)114に送られる。画像書き込み手段としてのROS114では、所定の色の階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。尚、カラー画像に限らず、白黒の画像のみを形成することもできる。
装置本体101の内部には、図4に示すように、画像形成手段Aが設けられており、画像形成手段Aには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
4つの画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kは、すべて同様に構成されており、大別して、所定の速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム115、感光体ドラム115の表面を一様に帯電する接触型の帯電装置としての帯電ロール116、感光体ドラム115の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像書き込み手段としてのROS114、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像手段としての現像装置117、及び感光体ドラム115の表面を清掃するクリーニング装置118から構成されている。これらの感光体ドラム115と周辺に配置される画像形成部材は、一体的にユニット化されており、各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113K毎に装置本体101から個別に交換可能となっている。
ROS114は、図4に示すように、4つの画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の画像データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを画像データに応じて出射するように構成されている。尚、ROS114は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成することもできる。半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介してポリゴンミラー119に照射され、ポリゴンミラー119によって偏向走査される。ポリゴンミラー119によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光体ドラム115上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
ROS114は、図4に示すように、下方から感光体ドラム115上に画像を走査露光するものであるため、ROS114には、上方に位置する4つの画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの現像装置117などからトナー等が落下して、汚損される虞を有している。そのため、ROS114は、周囲が直方体状のフレーム120によって密閉されていると共に、フレーム120の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの感光体ドラム115上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ121Y、121M、121C、121Kが設けられている。
画像処理装置112からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kに共通して設けられたROS114に、各色の画像データが順次出力され、ROS114から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム115の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム115上に形成された静電潜像は、現像装置117Y、117M、117C、117Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像される。
各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの感光体ドラム115上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの上方に亘って配置された転写ユニット122の中間転写ベルト125上に、4つの一次転写ロール126Y、126M、126C、126Kによって多重に転写される。これらの一次転写ロール126Y、126M、126C、126Kは、各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの感光体ドラム115に対応した中間転写ベルト125の裏面側に設けられている。一次転写ロール126Y、126M、126C、126Kには、転写バイアス電源(図示しない)が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト125は、図4に示すように、ドライブロール127と、テンションロール124と、バックアップロール128との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール127により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。中間転写ベルト125は、例えば、チャージアップを起こさないベルト素材(ゴムまたは樹脂)にて構成されている。
中間転写ベルト125上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、図4に示すように、バックアップロール128に圧接する二次転写ロール129によって、シート材としての用紙(記録媒体)130上に二次転写され、これらの各色のトナー像(未定着画像)が転写された用紙130は、上方に位置する定着装置(定着手段)140へと搬送される。二次転写ロール129は、バックアップロール128の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される用紙130上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。
用紙130は、装置本体101の下部に複数段配設された給紙トレイ131、132、133、134の何れかから所定サイズのものが、フィードロール135及びリタードロール136等によって一枚ずつ分離された状態で、搬送ロール137を備えた用紙搬送路138を介して給紙される。給紙トレイ131、132、133、134の何れかから給紙された用紙130は、レジストロール139で一旦停止され、中間転写ベルト125上の画像と同期して、レジストロール129によって中間転写ベルト125の二次転写位置へと再度給紙される。
各色のトナー像が転写された用紙130は、図4に示すように、定着装置140によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、搬送ロール141によって、画像形成面を下にして第1の排出トレイとしてのフェイスダウントレイ142に排出するための第1の用紙搬送路143を介して、第1の用紙搬送路143の出口に設けられた排出ロール144によって、装置本体101の上部に設けられたフェイスダウントレイ142上に排出される。
また、上記の如く画像が形成された用紙130を、画像形成面を上にして排出する場合には、図4に示すように、画像形成面を上にして第2の排出トレイとしてのファイスアップトレイ(排出部)145に排出するための第2の用紙搬送路146を介して、第2の用紙搬送路146の出口に設けられた排出ロール147によって、装置本体101の側部(図中、左側面)に設けられるフェイスアップトレイ145上に排出されるようになっている。
尚、カラー複合機200において、フルカラー等の両面コピーをする場合には、図4に示すように、片面に画像が定着された用紙130を、排出ロール144によってフェイスダウントレイ142上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替えると共に、排出ロール144を一旦停止させた後に逆転して、排出ロール144によって両面用の用紙搬送路(反転搬送手段)148へと搬送する。両面用の用紙搬送路148には、用紙搬送路148に沿って設けられた搬送ローラ149により、用紙130の表裏が反転された状態で、再度レジストロール139へと搬送され、今度は、用紙130の裏面に画像が転写・定着された後、第1の用紙搬送路143又は第2の用紙搬送路146を介して、フェイスダウントレイ142又はフェイスアップトレイ145の何れかに排出される。
両面用の用紙搬送路148の近傍には、用紙搬送路148で搬送する用紙130を通気で冷却するファン(冷却手段)152が設けられている。
図4中、150Y、150M、150C、150Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の現像装置117に、所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジを、151は中間転写ベルト125の表面をクリーニングするクリーニング装置をそれぞれ示している。
図5は、本実施形態におけるカラー複合機200の各画像形成ユニットを示す図である。
イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kは、図5に示すように、すべて同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように構成されている。各色の画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kは、上述したように、それぞれ感光体ドラム115を備えており、感光体ドラム115の表面は、一次帯電用の帯電ロール116によって一様に帯電される。その後、感光体ドラム115の表面は、ROS114から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。感光体ドラム115上に走査露光されるレーザ光LBは、感光体ドラム115の直下よりやや右側寄りの斜め下方から露光されるように設定されている。感光体ドラム115上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの現像装置117の現像ロール117aによってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール126の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。各画像形成ユニット113Y、113M、113C、113Kの現像装置117は、トナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤を使用するものであっても、トナーのみからなる一成分系の現像剤を使用するものであっても良い。
尚、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム115の表面は、クリーニング装置118のクリーニングブレード118aによって残留トナー等が除去されて、次の画像形成プロセスに備えるようになっている。クリーニング装置118では、便宜上、クリーニングブレード118aやシール部材の先端が、感光体ドラム115の内部に入り込んだ状態で図示されているが、これは、クリーニングブレード118aやシール部材の先端が、感光体ドラム115の表面に接触する前の自由状態を示したものである。
次に、本実施形態におけるカラー複合機200のフェイスアップトレイ145及びファン152について説明する。
装置本体101の左側面には、画像形成手段A及び定着装置140で一面又は両面に画像が形成された用紙130が装置本体101から排出される排出口154が形成されている。
また、装置本体101の左側面には、排出口154の下方であって両面用の用紙搬送路148の左方に装置本体101の内部と外部とを通気する通気口156が形成されている。
ファン152は、通気口156の装置本体101内部側に設けられている。ファン152は、カラー複合機200の外部から内部に空気を吸気する吸気ファンである。
フェイスアップトレイ145は、排出口154の下部であって通気口156を装置本体101の外部から水平視で覆うように装置本体101の左側面に設けられている。
フェイスアップトレイ145は、装置本体101の左側面に取り付けられる取付部145a、及び取付部145aの下端を基端部として正面視で所定角度上方に傾斜するように所定距離延びて排出口154から排出された用紙130が載るように形成されているトレイ部145bから構成されている。
フェイスアップトレイ145には、カラー複合機200の外部と内部とを通気する通気路145cが形成されている。フェイスアップトレイ145の通気路145cは、フェイスアップトレイ145のトレイ部145bの基端部における装置本体101側である右端面に形成されている開口部145dとフェイスアップトレイ145のトレイ部145bの基端部における下端面に形成されている開口部145eとが接続されて形成される空洞である。
尚、開口部145dは、装置本体101に形成されている通気口156の位置と略同一位置に形成されていると共に通気口156の開口面積と略同一面積となるように形成されている。
以上、本実施形態においてファン152は、フェイスアップトレイ145に形成される通気路145cで通気する。
また、本実施形態において通気路145cの開口部145eは、下方に向けて開口している。
尚、フェイスアップトレイ145の通気路の開口部は、カラー複合機200の後方に向けて開口するようにすることもできる。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る画像形成装置における第3実施形態について説明する。尚、本実施形態において、第2実施形態に示す構成と同一の構成については、同一符号を付すことでその説明を省略する。
図6は、本実施形態における画像形成装置(カラー複合機)を示す図である。カラー複合機(画像形成装置)300は、カラー複合機200のフェイスアップトレイ部Bをフェイスアップトレイ202に変更すると共に、手差しトレイ部Cを設けたものである。尚、フェイスアップトレイ部Bは、フェイスアップトレイ145、ファン152、排出口154、及び通気口156から構成されている。また、フェイスアップトレイ202は、画像形成手段A及び定着装置140で一面又は両面に画像が形成され装置本体101から排出される用紙130が載るように形成されている部材である。
以下、手差しトレイ部Cの構成について説明する。
装置本体101の左側面には、画像形成手段Aに供給する用紙130が載るように形成されている手差しトレイ(供給部)204が設けられている。
また、装置本体101の左側面には、画像形成手段Aに用紙130を供給する供給口206が形成されている。
また、装置本体101の左側面には、供給口206の下方であって両面用の用紙搬送路148の左方に装置本体101の内部と外部とを通気する通気口208が形成されている。
両面用の用紙搬送路148の近傍には、用紙搬送路148で搬送する用紙130を通気で冷却するファン(冷却手段)210が設けられている。ファン210は、通気口208の装置本体101内部側に設けられている。ファン210は、カラー複合機300の外部から内部に空気を吸気する吸気ファンである。
尚、手差しトレイ204は、供給口206の下部であって通気口208を装置本体101の外部から水平視で覆うように装置本体101の左側面に設けられている。
また、手差しトレイ204は、装置本体101の左側面に取り付けられる取付部204a、及び取付部204aの上端を基端部として正面視で所定角度上方に傾斜するように所定距離延びて画像形成手段Aに供給する用紙130が載るように形成されているトレイ部204bから構成されている。
手差しトレイ204には、カラー複合機300の外部と内部とを通気する通気路204cが形成されている。手差しトレイ204の通気路204cは、手差しトレイ204の取付部204aの基端部における装置本体101側である右端面に形成されている開口部204dと手差しトレイ204の取付部204aの基端部における下端面に形成されている開口部204eとが接続されて形成される空洞である。
尚、開口部204dは、装置本体101に形成されている通気口208の位置と略同一位置に形成されていると共に通気口208の開口面積と略同一面積となるように形成されている。
以上、本実施形態においてファン210は、手差しトレイ204に形成される通気路204cで通気する。
また、本実施形態において通気路204cの開口部204eは、下方に向けて開口している。
尚、手差しトレイ204の通気路の開口部は、カラー複合機300の後方に向けて開口するようにすることもできる。
[第4実施形態]
次に、本発明に係る画像形成装置における第4実施形態について説明する。尚、本実施形態において、第1実施形態に示す構成と同一の構成については、同一符号を付すことでその説明を省略する。
図7は、本実施形態における画像形成装置の排出トレイ部を示す図である。図7(a)は、画像形成装置400の排出トレイ部Eを示す正面図である。図7(b)は、画像形成装置400の排出トレイ部Eを示す側面図である。画像形成装置400は、画像形成装置100の排出トレイ部Dを排出トレイ部Eに変更したものである。尚、排出トレイ部Dは、排出トレイ50、ファン58、排出口60、及び通気口62から構成されている。
以下、排出トレイ部Eについて説明する。
画像形成装置本体100Aの右側面には、画像形成部2A及び定着器4で一面又は両面に画像が形成され画像形成装置本体100Aから排出される記録シートPが載るように形成されている排出トレイ302が設けられている。
また、画像形成装置本体100Aの右側面には、画像形成部2A及び定着器4で一面又は両面に画像が形成された記録シートPが画像形成装置本体100Aから排出される排出口304が形成されている。
また、画像形成装置本体100Aの右側面には、排出口304の下方であってインバータ通路56の右方に画像形成装置本体100Aの内部と外部とを通気する通気口306が形成されている。尚、本実施形態において通気口306は、水平方向に所定間隔で2箇所に形成されている。
インバータ通路56の近傍には、インバータ通路56で搬送する記録シートPを通気で冷却するファン(冷却手段)308が設けられている。ファン308は、通気口306の画像形成装置本体100A内部側に設けられている。ファン308は、画像形成装置400の外部から内部に空気を吸気する吸気ファンである。
尚、排出トレイ302は、排出口304の下部であって通気口306を画像形成装置本体100Aの外部から水平視で覆うように画像形成装置本体100Aの右側面に設けられている。
また、排出トレイ302は、画像形成装置本体100Aの右側面に取り付けられ上部が画像形成装置本体100Aの右側面側を基端部として正面視で所定角度上方に傾斜するように所定距離延びている取付部302a、取付部302aの上方に設けられ画像形成装置本体100Aの右側面側を基端部として正面視で所定角度上方に傾斜するように所定距離延びて画像形成装置本体100Aから排出される記録シートPが載るように形成されているトレイ部302b、取付部302aとトレイ部302bを連結してトレイ部302bに排出された記録シートPの上下方向の位置が所定高さとなるように記録シートPの自重に応じて上下方向に変位するコイルバネ(変位手段)302c、及びトレイ部302bの後端から後方に所定距離の厚さに形成されトレイ部302bの上端から上方に所定距離突出している凸部302d1を有して取付部302aの後端に接続されている後端部302dから構成されている。
尚、本実施形態においてコイルバネ302cは、取付部302a及びトレイ部302bが傾斜している方向に対して水平方向に基端部に2個、先端部に1個設けられている。
また、後端部302dの凸部302d1の前面には開口部302d2が形成されている。本実施形態において開口部302d2は、取付部302a及びトレイ部302bが傾斜している方向に対して水平方向に基端部から先端部に亘って3箇所に形成されている。
排出トレイ302には、画像形成装置400の外部と内部とを通気する通気路302eが形成されている。排出トレイ302の通気路302eは、排出トレイ302の取付部302aの基端部における画像形成装置本体100A側である左端面に形成されている開口部302fと排出トレイ302の後端部302dの凸部302d1に形成されている開口部302d2とが接続されて形成される空洞である。
尚、開口部302fは、画像形成装置本体100Aに形成されている通気口306の位置と略同一位置に形成されていると共に通気口306の開口面積と略同一面積となるように形成されている。
以上、本実施形態においてファン308は、排出トレイ302に形成される通気路302eで通気する。
また、通気口306の画像形成装置本体100A外部側には、排出トレイ302に排出された記録シートPの表面に発生している臭気及び揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)を分解・吸着して所定の除去率で除去するフィルタ(除去手段)310が設けられている。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
100,400:画像形成装置、200,300:カラー複合機(画像形成装置)、2A:画像形成部(画像形成手段)、A:画像形成手段、4:定着器(定着手段)、140:定着装置(定着手段)、56:インバータ通路(反転搬送手段)、148:用紙搬送路(反転搬送手段)、58,152,210,308:ファン(冷却手段)、50,302:排出トレイ(排出部)、145:ファイスアップトレイ(排出部)、204:手差しトレイ(供給部)、50c,145c,204c,302e:通気路、50e,145e,204e,302d2:開口部、310:フィルタ(除去手段)、302c:コイルバネ(変位手段)、P:記録シート(記録媒体)、130:用紙(記録媒体)