JP5063384B2 - 液体塗布装置および記録装置 - Google Patents

液体塗布装置および記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5063384B2
JP5063384B2 JP2008013066A JP2008013066A JP5063384B2 JP 5063384 B2 JP5063384 B2 JP 5063384B2 JP 2008013066 A JP2008013066 A JP 2008013066A JP 2008013066 A JP2008013066 A JP 2008013066A JP 5063384 B2 JP5063384 B2 JP 5063384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
application
coating
roller
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008013066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009172840A5 (ja
JP2009172840A (ja
Inventor
恵世 袴田
哲洋 大橋
英明 永原
浩史 吉野
健 関野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008013066A priority Critical patent/JP5063384B2/ja
Priority to EP09151114.7A priority patent/EP2082810B1/en
Priority to US12/357,876 priority patent/US8146529B2/en
Priority to CN2009100011842A priority patent/CN101491980B/zh
Publication of JP2009172840A publication Critical patent/JP2009172840A/ja
Publication of JP2009172840A5 publication Critical patent/JP2009172840A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5063384B2 publication Critical patent/JP5063384B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • B05C1/0813Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line characterised by means for supplying liquid or other fluent material to the roller
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M2205/00Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
    • B41M2205/12Preparation of material for subsequent imaging, e.g. corona treatment, simultaneous coating, pre-treatments

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体塗布装置および記録装置に関し、特にインクの凝集を早めるなどの所定の目的で記録媒体に液体と塗布する液体塗布装置および記録装置に関する。
現在、記録装置により記録される記録媒体に、液体や液状の材料を塗布する方式として、スピンコータ、ロールコータ、バーコータ、ダイコータが知られている。これらの塗布方式は、比較的長い塗布媒体に塗布を連続的に行うことを前提としたものである。このため、例えば、比較的小さなサイズの塗布媒体が断続的に搬送されてこれらの記録媒体に塗布を行う場合には、塗布媒体ごとに、その塗布開始や終了の位置で塗料ビードが乱れるなどして均一な塗膜が得られないことがある。
このような問題を解消する構成として、例えば特許文献1には、ダイコータ方式において、回転するロッドバーを用いる方法が開示されている。このロッドバーを用いる方法では、ロッドバーに対して吐出用スリットから塗布液を吐出し、ロッドバー上に塗膜を形成する。そして、形成された塗膜はロッドバーの回転に伴い塗布媒体に接触して転写される。このような方法では、ロッドバーに形成された塗膜を塗布媒体に転写、塗布しないときは、塗布液はロッドバーの回転によりヘッド内に戻り回収用スリットを介して回収される。すなわち、非塗布時でもロッドバーは回転し続け、塗布液はロッドバーに塗膜を形成した状態にある。これにより、塗布媒体が断続的に供給されそれらに断続的に塗布を行う場合でも、均一な塗膜を得ることを可能としている。
また、例えば特許文献2には、ローラと接するドクターブレードを用い、このブレードとローラとの間に塗布液を溜めるようにし、ローラの回転に伴ってこのローラに塗布液が付与される技術が開示されている。本技術では、ローラの回転に伴い、これと他のローラとの間を搬送される支持体に対し付与されている塗布液が転写、塗布される。さらに、特許文献3には、染料を不溶化する処理液(塗布液)を記録の前に予め塗布する機構が開示されている。本技術では、補充タンクの塗布液が回転するローラに付着することによって汲み出され、同時にその汲み出された塗布液が記録媒体に塗布されるものである。
以上の特許文献1ないし3に開示された技術は、いずれも、ロッドバーまたはローラが回転しつつ、バーまたはローラの表面に塗布液が付与・供給されるところ、この付与・供給を行なう部分は、大気に開放されあるいは連通した部分である。このため、塗布液が蒸発するおそれがあり、また、装置の姿勢が変わったときに、それによって塗布液が漏れることがある。
これに対し、インク等の液体をローラに付与・供給する部分をシールする構成が知られている。例えば、特許文献4に開示された装置は、ドクターブレードを有するインクチャンバーをローラの周面に当接させることにより、ローラとの間で液室(インク溜まり)を形成している。このような構成により、液体の蒸発および漏れを抑制することができる。
さらに、特許文献5に開示された装置は、円環状の部材をローラに当接することにより、塗布液を保持するための密閉領域を形成して、塗布液が蒸発することを防止することができる。
しかしながら、特許文献4および5に開示される塗布構成では、塗布液を掻き取るドクターブレード上もしくはシールプレートに塗布液が残留することになる。間隔調整板の利用や撥水材の使用により低減することは可能であるが、塗布部材と液室とのニップ部およびその付近には塗布液は残留する。この状態で長期間にわたって装置を停止させていると、塗布部材と液室との間およびその付近に介在する塗布液の粘度が上昇し、塗布液が固着することがある。塗布液が塗布部材と液室とのニップ部で増粘・固着した場合には、塗布部材上の液室とのニップ部に相当する箇所のみ多量の塗布液が付着し、塗布部材の表面上で均一な層を形成することが困難となる。そのため、部分的に塗布液が不均一となることがある。
これに対し、特許文献6に開示された技術では、記録動作の待機状態中に一定時間毎にローラ回転動作を行い、固着防止を行う手段が開示されている。特許文献6に開示された記録装置では、記録動作の待機中の一定時間毎にローラの空回転を行なうことにより、ローラ上に付着した増粘した塗布液を、通常の粘度に復帰させている。そして、一定時間が経過する毎に対向するローラを離間させることにより、ニップ部に塗布液が固着することを抑制している。
特開2001−70858号公報 特表2002−517341号公報 特開平08−72227号公報 特開平08−58069号公報 特開2005−254229号公報 特開2002−96452号公報
しかしながら、特許文献6に開示された技術では、待機中の一定時間毎に動作を行なうため、待機時間が長ければ長いほど、消費電力が増大する。また、電源をOFFの状態で放置された場合には、内蔵電源などの機構が必要となる。さらに、一定時間が経過する毎に対向するローラを離間させるため、通常の塗布機構の他、ローラを離間させる機構が必要となり、塗布装置の機構が複雑になり、また、装置のサイズを大きくせざるを得ないことがある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、新たな機構を設けることなく、塗布部材および液体供給部材の当接部で増粘・固着した塗布液を効率的に除去し、安定した塗布を行うことができる液体塗布装置および記録装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、塗布面に供給された液体を記録媒体に塗布する塗布動作を行なう塗布ローラと、前記塗布面に当接して前記液体を保持する液体保持空間を形成する液体保持部材と、前記塗布動作よりも前に、前記塗布ローラの回転を伴って、前記塗布面に付着した固着液を前記液体保持空間内の前記液体に接触させることより前記固着液を溶解させる固着液除去動作を行なう制御部と、を具える液体塗布装置であって、前記制御部は、前記塗布面の部分が前記液体保持空間を通過する間に前記液体と接触する時間が、前記塗布動作時よりも前記固着液除去動作時の方が長くなるように、前記塗布ローラの回転を制御することを特徴とする。
以上の構成によれば、塗布動作前に塗布部材と液体保持部材との間やその付近に残留・固着した増粘した液体を再溶解することができ、塗布部材の表面上に付着する液体の不均一を抑制することができる。その結果、記録媒体にムラのない塗布動作を行うことができる。
以下に図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
1.液体塗布部
図1は、本実施形態の液体塗布機構100の全体構成を示す斜視図である。液体塗布機構100は、塗布媒体に対し塗布液を塗布する液体塗布手段と、この液体塗布手段に塗布液を供給する液体供給手段を有している。
液体塗布手段は、円筒状の塗布ローラ1001、この塗布ローラ1001に対向して配置された円筒状のカウンタローラ(媒体支持部材)1002、塗布ローラ1001を駆動するローラ駆動機構1003を備えている。ローラ駆動機構1003は、ローラ駆動モータ1004と、ローラ駆動モータ1004の駆動力を塗布ローラ1001に伝達するギアトレインなどを有する動力伝達機構1005とによって構成されている。塗布ローラ1001およびカウンタローラ1002は、それぞれ、それらの両端が不図示のフレームに対して回動自在に取り付けられており、互いに平行な軸によって回動自在に支持されている。
液体供給手段は、塗布ローラ1001の周面との間で塗布液を保持する液体保持部材2001と、液体保持部材2001に液体を供給する後述する不図示の液体流路3000を備えている。液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の長手方向のほぼ全体にわたって延在している。そして液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の周面に対して接離動作を可能とする機構を介して不図示のフレームに移動可能に取り付けられている。
図2は、塗布ローラ1001、カウンタローラ1002および液体保持部材2001の配置の例を示す縦断側面図である。本実施形態の塗布ローラ1001の材質はゴム硬度20度のシリコン系材料であり、表面粗さはRa1.0〜2.0μm程度、直径23.169mmである。また、本実施形態のカウンタローラ1002の材質は鉄材であり、直径は12mmである。なお、シリコン系材料の一例として、液状シリコンがある。
カウンタローラ1002は、バネ部材2006により塗布ローラ1001の周面に向けて付勢されている。このような構成により、塗布ローラ1001を矢印X方向に回転させることにより、両ローラの間に塗布液が塗布される塗布媒体Pを挟持し得ると共に、塗布媒体Pを矢印Y方向に搬送している。
また、液体保持部材2001は、バネ部材2006の付勢力によって塗布ローラ1001の周面に対して付勢されて当接するとき、塗布ローラ1001による液体塗布領域全体に亘って延在する長尺な液体保持空間Sを形成するようになっている。この液体保持空間S内には、後述の液体供給流路3000から液体保持部材2001を介して塗布液が供給される。本実施形態の液体保持部材2001は、塗布ローラ1001が停止状態であるとき、液体保持空間Sから外方へ不用意に塗布液が漏出することを防止ないしは軽減することができるものである。また、同時に液体の蒸発を抑制することができるものである。
図3から図8は、本実施形態の液体保持部材2001の構成を示す図である。
図3は、液体保持部材2001の構成を示す正面図、図4は図3A−A線にて切断した端面を示す端面図、図5は図3のB−B線にて切断した端面を示す端面図である。また、図6は、液体保持部材2001の構成を示す平面図、図7および図8は、液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す左側面図および右側面図である。
図3に示すように、液体保持部材2001は、空間形成基材2002と、空間形成基材2002の一方の面に設けられた環状の当接部材2009を備えている。空間形成基材2002には、その中央部分における長手方向に沿って、凹部2003が形成される。そして、当接部材2009は、その直線部分がこの凹部2003の上縁部に沿って固着され、また、円周部分が上縁部から底部を経て反対側の上縁部に至るように固着される。このような構成により、液体保持部材2001の当接部材2009が塗布ローラ1001に当接したとき、塗布ローラの周面形状に沿った当接が可能となり、均一な圧力の当接を実現することができる。
このように本実施形態の液体保持部材2001は、継ぎ目のない一体に形成された当接部材2009が、バネ部材2006の付勢力によって塗布ローラ1001の外周面に隙間なく連続した状態で当接する。その結果、液体保持空間Sは、この当接部材2009と、空間形成基材2002の一面と、塗布ローラ1001の外周面とによる実質的に閉塞した空間となり、この空間に塗布液が保持される。そして、塗布ローラ1001の回転が停止した状態では、当接部材2009と塗布ローラ1001の外周面とは液密状態を維持し、液体が外部へと漏出するのを確実に防止することができる。なおこの場合、当接部材2009の当接状態としては、当接部材2009が塗布ローラ1001の外周面に対して、直に接する状態の他、毛管力によって形成される液体の膜を介して塗布ローラ1001の外周面に当接する状態も含む。一方、塗布ローラ1001が回転するときは、塗布液は塗布ローラ1001の外周面と当接部材2009との間を摺り抜けて、塗布ローラ1001の外周面に層状に付着する。
また、図6から図8に示すように、当接部材2009の長手方向における左右両側部は、緩やかに湾曲する形状をなしている。このため、塗布ローラ1001に対し、比較的強い押圧力で当接部材2009を当接させても、当接部材2009の全体が略均一に弾性変形し、局所的に大きな歪みが生じることはない。このため、当接部材2009は、隙間なく連続的に塗布ローラ1001の外周面に当接し、実質的に閉塞した空間を形成することができる。なお、液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の略外周部に回転中心を有し、塗布ローラ中心に調芯する構造である。
空間形成基材2002は、図3から図5に示すように、当接部材2009に囲繞された領域内に、それぞれ空間形成基材2002を貫通する孔を有して構成される液体供給口2004および液体回収口2005が設けられている。これらは空間形成基材2002の背面側に突設された円筒状の連結部20041および20051にそれぞれ連通している。これらの連結部20041および20051は、後述する液体供給流路3000に連結されている。なお、本実施形態では、液体供給口2004が当接部材2009に囲繞された領域の一端部(図3では左端部)近傍に形成され、液体回収口2005が同領域の他端部(図3では右端部)近傍に設けられている。液体供給口2004は、液体流路3000から供給される塗布液を液体保持空間Sに供給するためのものであり、液体回収口2005は液体保持空間S内の液体を液体流路3000へと流出させるためのものである。この液体の供給、流出を行うことにより、液体保持空間S内において、塗布液は図3に示す左端部から右端部へと流動する。
2.塗布液流路および液循環部
次に、以上概略を説明した液体塗布構成の塗布液流路および液循環部の各要素についてより詳細に説明する。
なお、本実施形態で使用する塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に、顔料の凝集を早めることを目的とする液体である。塗布する液体の成分の一例としては、
硝酸カルシウム・4水和物 10%
グリセリン 42%
界面活性剤 1%
水 残量
であり、塗布液の粘度は25℃で5〜6cP(センチポアズ)である。なお、本発明の塗布液は、これに限られないことは勿論である。例えば、染料を不溶化あるいは凝集させる成分を含有する液体を塗布液として用いることも可能である。また、塗布媒体のカール(媒体が湾曲形状となる現象)を抑制する成分を含有する液体を塗布液として用いることも可能である。
また、塗布する液体に水を用いる場合、本実施形態の塗布ローラとの液体保持部材の当接部分での摺動性は、表面張力を下げる成分を液体に含ませることで良好なものとなる。このような塗布する液体の成分の一例は、グリセリン及び界面活性剤が水の表面張力を下げる成分がある。
(1)流路構成
図9は、本実施形態の塗布液供給手段の液体保持部材2001に連結される液体流路3000の概略構成を示す説明図である。液体流路3000は、空間形成基材2002の液体供給口2004と塗布液を貯蔵するバッファタンク3002とを連結する第1流路(供給流路)に含まれるチューブ3101およびチューブ3102を有する。また、液体流路3000は、空間形成基材2002の液体回収口2005とバッファタンク3002とを連結する第2流路(回収流路)に含まれるチューブ3103、3103a、3104および3105を有する。空間形成基材2002内の塗布液の有無を判定するために、第2流路の途中であるチューブ3103と3103aの間には、電気的な検知手段である液体検知センサY001が設けられている。また、バッファタンク3002には、大気連通口3004が設けられている。
図10は、液体検知センサY001を示す概略断面図である。液体検知センサY001のジョイント部Y001b、Y001cには、チューブ3103および3103aが接続されている。また、内部には密閉された流路Y001aが形成されており、金属で形成された電極部材Y001d、Y001eが流路Y001aに突出している。電極部材Y001d、Y001eにはコネクタY005が接続されており、コネクタY005は接続手段によって不図示の検知回路に接続されている。そして、検知回路は制御部4000に接続されている。液体検知センサY001および検知回路は、電極部材Y001d、Y001eに通電することにより、流路Y001a内に塗布液の有無を判定する。
第1流路を構成するチューブ3101およびチューブ3102には三方の口を連結する第1T字流路3301が設けられている。第1T字流路3301はチューブ3101によりバッファタンク3002と連結されている。さらに三方の口を連結する合流点よりチューブ3101と連結される連結口側に連通、遮断の切換えを可能とする第1遮断弁3201が設けられている。また、第1T字流路3301はもう一方の連結口をチューブ3109と連結している。チューブ3109はバッファタンク3002に連結し、バッファタンク3002および大気連通口3004を介して大気と連通する。
また、第一T字流路3301のチューブ3109側には、連通、遮断の切換えを可能とする第2遮断弁3202が設けられている。さらに、第1T字流路3301は残りの連結口をチューブ3102により液体供給口2004と連結している。この第1遮断弁3201と第2遮断弁3202および第1T字流路3301の構成は、2つの遮断弁の連通、遮断の組み合わせによりチューブ3102の連結先を大気とバッファタンク3002に貯蔵する塗布液の内から選択することを可能としている。
さらに、第2流路には、チューブ3103、3103a、3104、3105、液体検知センサY001、本液体流路3000内で塗布液および空気をバッファタンク3002の方向へと強制的に流動させるためのポンプ3007が配置されている。ポンプ3007の、塗布液が流入する側(以下、「ポンプの上流側」ともいう。)には、チューブ3104が連結されている。一方、ポンプ3007の、塗布液が流出する側(以下、「ポンプの下流側」ともいう。)には、チューブ3105が連結されている。このチューブ3105はバッファタンク3002とポンプ3007とを連結している。
これらの第1流路および第2流路により、バッファタンク3002と空間形成基材2002とを連結し、ポンプ3007を駆動させることでバッファタンク3002内の塗布液を空間形成基材2002に循環させながら供給することができる。
さらに液体流路3000は、塗布液を貯蔵する交換可能な交換タンク3001と第2流路とを連結する第3流路(補給流路)と、バッファタンク3002と交換タンク3001とを連結する第4流路とを有している。なお、交換タンク3001は、バッファタンク3002よりも容積が大きいタンクである。
第3流路に含まれるチューブ3106は、注射針状の第1連結口3005および連結流路を構成する台座3003を介して交換タンク3001と連結している。すなわち、注射針状の第1連結口3005が、交換タンク3001の底部に設けられたゴム3501を突き抜けることによって、チューブ3106は交換タンク3001と連結される。チューブ3106のもう一方の口は前記第2T字流路3302と連結している。本実施形態では、チューブ3106が、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を供給するための補給流路となる。
また、第3流路および第4流路は、水蒸気バリア性が高く、柔軟性も備えた材料で構成されている。例えば、高密度ポリエチレンにより構成されている。これにより、流路内の塗布液の蒸発を最低限に抑えるとともに、本循環部を搭載する記録装置の組み立て性を向上することができる。
前記第2T字流路3302は、三方の口を連結する合流点よりチューブ3103aと連結される連結口側に、チューブ3103aと第2T字流路3302との連通、遮断の切換えを可能とする第3遮断弁3203を備えている。また、第2T字流路3302は、合流点よりチューブ3106と連結される連結口側に、チューブ3106と第2T字流路3302との連通、遮断の切換えを可能とする第4遮断弁3204を備えている。この第3遮断弁3203と第4遮断弁3204および第2T字流路3302の構成は、2つの遮断弁の連通、遮断の組み合わせによりチューブ3104との連結先を交換タンク3001と空間形成基材2002の内から選択することを可能としている。
第4流路は、チューブ3107および3108を含んでいる。第4流路に含まれるチューブ3108は、注射針状の第2連結口3006および連結流路を構成する台座3003を介して交換タンク3001と連結する。すなわち、注射針状の第2の連結口3006が、交換タンク3001の底部に設けられたゴム3502を突き抜けることによって、チューブ3108は交換タンク3001と連結される。交換タンク3001は、チューブ3107とチューブ3108との連通、遮断の切換えを可能とする第5遮断弁3205を介してバッファタンク3002と連通している。
また、交換タンク3001内には、大気連通パイプ3001aが設けられている。大気連通パイプ3001aは、下端が第2の連結口3006に接続され、上端は交換タンク3001内の空気層Aに突出している。このような構成により、第5遮断弁3205を開放すると、交換タンク3001内の塗布液Lを循環経路に流出させることなく、交換タンク3001の内圧を外気と均衡にすることができる。この第4流路を設けることによって、交換タンク3001に大気連通口を設ける必要が無くなる。また、第4流路を設けることによって、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を補給する際に、循環補給を行うことができる。バッファタンク3002への塗布液の補給時に、バッファタンク3002内に塗布液が残っている場合、この残った塗布液は、蒸発等により増粘することがある。しかしながら、本実施形態によれば、バッファタンク3002に供給された塗布液と残った塗布液とが相溶し、さらに相溶した塗布液が循環補給により交換タンク3001へと送られる。よって、バッファタンク内の蒸発による塗布液への影響をより軽減することができる。
また、本実施形態では、交換タンク3001への連結口を注射針状とし、交換タンク3001の底部をゴムにてシールしているので、交換タンクの未装着時における、交換タンク内の塗布液の蒸発を抑制できる。
なお、各遮断弁の切換えは、制御部からの制御信号によって行われ、塗布液の充填、供給、回収などが行われる。具体的な動作の詳細は後述する。
本実施形態では、ポンプ3007の上流側で、回収流路と補給流路とを合流させ、かつポンプ3007へと繋がる流路と、回収流路と補給流路との連結の切換を行っている。この切換時によって、回収流路とポンプ3007とが連結された場合は、補給流路とポンプ3007とは連結されていない。よって、このとき、ポンプ3007により、第1流路、液体保持空間Sおよび第2流路内で、塗布液の循環、液体保持空間Sに対する塗布液の供給、回収を行うことができる。一方、切換により、補給流路とポンプ3007とが連結された場合は、回収流路とポンプ3007とは連結されていない。よって、このとき、第3流路を介して、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を補給することができる。
このように、本実施形態では、ポンプ3007の上流側で、回収流路と補給流路との合流およびこれら流路の切換を行い、ポンプ3007と連通しない方の流路をポンプ3007に対して遮断している。したがって、バッファタンク3002と交換タンク3001とを有する流路の制御を、1つのポンプにより行うことが可能となる。すなわち、同一装置内でバッファタンクと交換タンクとを同時に配置しても、ポンプの数を増やす必要が無い。これにより、ポンプの増加に伴う流路や制御部を増やす必要が無いため、ポンプを含めて部品数の増加を抑制でき、装置の大型化を招かず、またコストダウンにも繋がる。
また、本実施形態では、バッファタンク3002と交換タンク3001とを同一の装置内に設けても、ポンプの数は1つで済む。よって、水頭差制御などの目的でバッファタンクを設ける場合であっても、液体塗布に必要な部材を、同一の液体塗布装置内に収めることができる。
さらに、本実施形態において、塗布動作中では、塗布液は第1流路、液体保持空間S、第2流路、バッファタンク3002を循環しているので、塗布動作時に混入したゴミや紙粉等による注射針状の連結口へのゴミ詰まりを回避することができる。
液体保持空間Sから塗布ローラ1001への塗布液の塗布量の安定化を実現するためには、貯蔵タンク内の塗布液を消費しても、貯蔵タンク内の塗布液の液面と液体保持空間Sとの水頭差の変動を抑えることが望ましい。このような貯蔵タンク内の塗布液の消費に伴う水頭差の変動を抑えるためには、貯蔵タンクの高さを小さくすれば良い。しかしながら、貯蔵タンクに貯蔵できる塗布液の量は多ければ多いほど好ましい、ということを考慮すると、高さの小さい貯蔵タンクにおいてより多くの塗布液を貯蔵しようとすると、その底面積を大きくしなければならない。これでは装置の大型化に繋がってしまう。そこで、本実施形態では、役割が異なる、交換タンク3001とバッファタンク3002を用いている。すなわち、交換タンク3001よりも小さい容積であって、少なくとも交換タンク3001よりも低い高さであるバッファタンク3002を用いて、液体保持空間Sに対して塗布液の循環、充填、回収を行う。また、同一の装置内に、バッファタンク3002よりも大きな容積を有する交換タンク3001により、多量の塗布液を貯蔵する。バッファタンク3002の容積は交換タンク3001に比べて小さいので、塗布液を使い切るまでの時間も早くなるが、随時、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液の補給を行う。このように、装置内に貯蔵できる塗布液の量を多量にしつつ、液体保持空間Sに対する塗布液の、充填、回収、循環に関わる貯蔵タンク(バッファタンク)の高さを小さくすることができる。よって、バッファタンク3002内の塗布液を消費しても、バッファタンク3002内の塗布液の液面と、液体保持空間Sとの間の水頭差の変動を抑えることができる。その結果、塗布ローラ1001による塗布液の塗布量を安定化することが可能となる。
また、水頭差の変動を抑えることにより、塗布ローラ1001および当接部材2009の磨耗を低減することができる。本実施形態では、ポンプ3007を、バッファタンク3002への回収側に設けているので、塗布液の循環の際には、液体回収口2005での圧力は液体供給口2004での圧力よりも相対的に低くなり、減圧方式の循環が達成される。よって、液体保持空間S内には負圧が発生することになるが、この負圧は、水頭差が大きくなるに従って大きくなる。本実施形態では、バネ部材2006のバネ付勢によって当接部材2009を塗布ローラ1001に押圧しているが、水頭差の増大による負圧の増大により、押圧力も増大してしまう。この押圧力の増大によって、塗布ローラ1001と当接部材2009との当接部の磨耗も増大してしまう。しかしながら、本実施形態では、水頭差の変動を抑えることができるので、磨耗を低減させることができ、塗布ローラ1001および当接部材2009の耐久性を向上させることが可能となる。
(2)制御系
図11は、本実施形態の液体塗布装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。図11において、制御部4000は液体塗布装置全体を制御する制御手段である。この制御部4000は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU4001を有する。また、制御部4000は、図12にて後述するCPU4001によって実行される処理などの制御プログラムなどを格納するROM4002と、CPU4001の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM4003などを有している。
この制御部4000には、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む入力操作部4004、液体塗布装置の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う表示部4005が接続されている。また、制御部4000には、塗布媒体の位置や各部の動作状態などを検出するセンサなどを含む検出部4006が接続されている。前述の液体検知センサY001は、検出部4006の一部である。さらに、制御部4000には、ローラ駆動モータ1004、ポンプ駆動モータ4009、第1〜第5切換弁3201〜3205が、それぞれ駆動回路4007,4008,4011を介して接続されている。
(3)液体塗布動作シーケンス
図12は、本実施形態の液体塗布装置における液体塗布の処理手順を示すフローチャートである。液体塗布装置に電源が投入されると、制御部4000は、図12に示すフローチャートに従って塗布動作シーケンスを実行する。以下、このフローチャートを参照して、液体塗布にかかる各工程を説明する。
なお各遮断弁の開閉組み合わせを、以下の表1に示す「放置」、「補給」、「循環」、「回収」の4つの組み合わせとする。制御部4000は、装置の状態に適切な組み合わせを選択し、選択された組み合わせに対応する動作を行うように各遮断弁へと制御信号を送信する。
Figure 0005063384
ここで「放置」とは、非動作時であって、液体保持空間Sから塗布液を回収した状態の各遮断弁の状態である。「補給」とは、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を補給する際の各遮断弁の状態である。「循環」とは、バッファタンク3002、第1流路、液体保持空間S、第2流路内において塗布液を循環させる際の各遮断弁の状態である。「回収」とは、液体保持空間Sからバッファタンク3002へと塗布液を回収する際の各遮断弁の状態である。
また、「放置」の状態として、第2遮断弁を「閉」状態にすることも可能である。この場合は、液体保持空間Sとバッファタンク3002が完全に遮断されることになるので、非動作時の如何なる状況においても、バッファタンク3002内の塗布液が液体保持空間Sに侵入していくことはなくなる。
(3−1)充填工程
図13は、図12のステップS1における保持空間Sに対する塗布液の充填工程の動作の詳細を示すフローチャートである。この充填工程では、塗布動作が開始されると(ステップS10)、各遮断弁を切り替えることにより、「循環」の開閉組み合わせにする(ステップS11)。この開閉組み合わせにすると、液体保持空間Sに対して第1流路および第2流路によってバッファタンク3002が連通する。
その後、液体検知センサY001で液の有無を監視しながら、ポンプ3007を通常の速度で駆動する(ステップS12)。ポンプ3007の駆動により、第1流路、液体保持空間S、チューブ3103、液体検知センサY001の順に塗布液が供給される。そして、液体検知センサY001の流路Y001aが塗布液で満たされると、液体検知センサY001により液体が有る状態を検知されたか否かを判断する(ステップS13)。液体検知センサY001により液体が検知されると、ポンプ3007の駆動が停止される。この場合には、塗布ローラ1001に対し塗布液が供給された状態となっているため、塗布媒体への塗布が可能となり(ステップS16)、塗布動作を行なう(ステップS17)。
一方、液体検知センサY001により液体が有る状態を検知しない場合には、塗布ローラを駆動する(ステップS14)。すなわち、液体検知センサY001に液が充填されるために十分な量ポンプ3007を駆動しても、液体検知センサY001が液有を検知できない場合がある。その原因として、例えば、ポンプ或いは循環経路の不良がある。また、他の原因として、塗布液がポンプ内で増粘して粘性抵抗が高くなり、通常のポンプ速度ではポンプが正常に機能しないことがある。さらに、塗布液が循環経路内で増粘し、流動速度が遅くなっていることがある。また、液体検知センサY001の流路Y001aに塗布液があっても、液有と検知されないことがある。
このように、ポンプ3007を十分な量駆動しても液体検知センサY00により液体が有る状態が検知されなかった場合(ステップS13)、ローラ駆動モータ1004を駆動して塗布ローラ1001を回転させる(ステップS14)。このときの駆動負荷を、ローラ駆動モータ1004の駆動電流或いはPWMのデューティなどにより検知する(ステップS15)。負荷が閾値未満の場合には、液体保持空間S内に塗布液が存在していると判断し(ステップS16)、その後の塗布動作を行う(ステップS17)。
負荷が閾値以上の場合には(ステップS15)、液体保持空間S内に塗布液が存在していないと判断し、塗布液を充填させるためにポンプ3007を低速で再度駆動する(ステップS19)。その結果、液体検知センサY001が塗布液有を検知した場合には、液体保持空間S内に塗布液が存在していると判断し(ステップS13、S16)、その後の塗布動作に進む(ステップS17)。
ポンプ3007の再駆動を行っても液体検知センサY001により液体が有る状態が検知されなかった場合は、塗布ローラ1001を再度駆動し(ステップS14)、ローラ駆動モータ1004の駆動負荷を検出する(ステップS15)。駆動負荷が閾値未満であれば、液体保持空間S内に塗布液が存在していると判断し(ステップS16)、その後の塗布動作を行う(ステップS17)。一方、駆動負荷が再度閾値以上だった場合は、ポンプ3007或いは液体流路3000に何らかの異常が発生していると判断し、ステップS18を経て循環系エラーとなる(ステップS20)。
なお、本実施形態では、ステップS19におけるポンプ3007の再駆動の際、ポンプの駆動速度を変更している。しかしながら、本発明のポンプの再駆動は、ステップS12におけるポンプ3007の駆動と同じ速度であってもよい。例えば、駆動速度を早くすると、ポンプでより大きい負圧を発生することが出来、塗布液が増念して流動速度が遅くなっている場合の流動速度を早くすることが出来る。また、駆動速度を遅くすると、ポンプ内で塗布液が増粘した場合でもポンプをほぼ正常に機能させることが出来る。
また、ステップS14におけるローラ駆動モータ1004の駆動は、記録用紙の搬送動作を行うための予備動作を利用することも出来る。予備動作とは、例えば後述する固着液除去動作がある。このようにすると、液体保持空間S内の塗布液の有無の検知のための新しい動作を追加する必要がなくなり、動作時間の短縮につながる。
(3−2)補給工程
図12のステップS1で、液体保持部材内の液面の高さを検知するための液面管理手段としてのセンサ等により、バッファタンク3002内の塗布液の充填が不十分であると判断する場合は、各遮断弁を「補給」の開閉組み合わせにする。その後、ポンプ3007を一定時間駆動する。この開閉組み合わせにすると、交換タンク3001に対して第3流路および第4流路によってバッファタンク3002が連通する。これにより、バッファタンク3002に塗布液が補給されていく。
図14、図15および図16は、本実施形態のバッファタンク3002の構成を示す概略図である。本実施形態におけるバッファタンクの内部の空間は説明の便宜を考慮して直方体とする。
図14において、バッファタンク3002の内部と供給流路3101に連結する流路とは開口部3402で連通している。バッファタンク3002の内部と回収流路3105に連結する流路とは開口部3404で連通している。バッファタンク3002の内部とチューブ3109に連結する流路とは開口部3405で連通している。開口部3403は交換タンク3001と連通している第4流路であるチューブ3107と連通している。開口部3401は大気連通口3004と連通している。
開口部3404の垂直方向における位置に制約は無い。本実施形態の開口部3404の垂直方向における位置は、説明の便宜上図14に示す位置とする。開口部3402はバッファタンク3002内の塗布液をなるべく有効に使用できる様にバッファタンク3002の底面に近い位置にする。開口部3405は回収動作の際に大気と連通する必要があり、バッファタンク3002内部を経由して大気連通口3004と連通していなければならない。よって、開口部3405の垂直方向における位置はバッファタンク3002の天井に近い位置にする。但し補給動作の際には、開口部3402および開口部3405に連通する流路は各々の弁により遮断されている為、開口部が無い構造と等価である。開口部3401はバッファタンク3002の内部空間の中心になるべく近い位置とする。ここで、バッファタンク3002の内部空間の形状を均一な物質で形成した際の重心をバッファタンク3002の内部空間の中心を定義する。開口部3403の垂直方向における位置は前記の開口部3401の位置よりも低く位置にする。
図15および図16に示す様に、この充填は、バッファタンク3002の内部に位置する第4流路の端部である開口部3403の水位まで行われる。この第4流路の端部3403の水位まで塗布液が充填されると交換タンクとバッファタンク3002間での循環の流れになり、バッファタンク3002内の水位は変化しない。この第4流路の端部3403がバッファタンクの大気連通口である開口部3401の位置よりも重力方向に低い位置に配置することで、大気連通口から塗布液が流出することはない。本構成によれば補給工程においてポンプ3007の駆動時間に関わらずバッファタンク3002からの液漏れは発生しない。
なお、別の構成として、バッファタンク3002内に大気連通口3401の位置よりも重力方向に低い水位を検出するセンサを設けてもよい。この場合は第4流路が不必要となる。但し、水位を検出するセンサが故障した場合を考慮して、第4流路と前記センサの双方を併せ持ってもよい。
また、大気連通口3401の位置よりも重力方向に低い水位を検出するセンサよりもバッファタンクの底面により近い側に、別の水位センサを設置するようにしてもよい。この場合は、バッファタンク内の液量が少なくなった状態を検知できるので、それをトリガにして、補給工程を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、バッファタンク3002内に位置する第1流路の端部3402は、バッファタンク3002の底部近傍に位置している。こうすることで、第1流路へと気泡が混入することを抑制することができる。
このように、本実施形態に係るバッファタンク3002は、水頭差の管理、液体の貯蔵、タンク内の水位の管理だけでなく、脱気の機能も有している。
(3−3)塗布工程
再度図12を参照するに、塗布開始指令が入力されると(ステップS2)、再びポンプ3007が作動を開始し(ステップS3)、塗布ローラ1001が図2に示す矢印X方向に回転を開始する(ステップS4)。この塗布ローラ1001の回転により、液体保持空間Sに充填された塗布液Lは、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2009の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2009の下縁部2011との間を摺り抜ける。この擦り抜けた塗布液は、塗布ローラ1001の外周に層状態となって付着する。塗布ローラ1001に付着した塗布液Lは、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との当接部に送られる。
そして、塗布媒体送給機構1006によって塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との間に塗布媒体Pが搬送され、これらのローラの間に塗布媒体Pが挿入される。これと共に、塗布媒体Pは、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002の回転に伴い排紙部へ向けて搬送される(ステップS5)。この搬送の間に、塗布ローラ1001の外周面に塗布された塗布液Lが、図17に示すように塗布ローラ1001から塗布媒体Pに転写される。なお、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との間に塗布媒体Pを供給する手段としては、上記の送給機構に限られないことは勿論である。このような手段としては、例えば、所定のガイド部材を補助的に用いる手差しによる手段を併せて用いてもよく、また、手差し手段を単独で用いる構成など、どのような手段を用いてもよい。
図17および図18は、液体塗布手段の構成を示す縦断面図である。図17は、液体保持部材2001と塗布ローラ1001とによって形成される液体保持空間Sに塗布液Lが充填され、塗布ローラ1001の回転により塗布媒体Pに液体が塗布されている状態を示している。また、図18は、液体保持部材2001と塗布ローラ1001とによって形成される液体保持空間Sに塗布液Lが充填され、塗布媒体Pが存在しない状態で塗布ローラ1001を回転させた状態を示している。
図17において、交差する斜線で表現した部分が塗布液Lを示している。なお、ここでは、塗布ローラ1001および塗布媒体Pにおける塗布液の層の厚みは、塗布時における塗布液Lの様子を明確に図示する上で、実際の厚みよりもかなり過大に表している。塗布媒体Pの塗布された部分は塗布ローラ1001の搬送力により矢印方向に搬送される。これと共に、塗布媒体Pと塗布ローラ1001の接触部に塗布媒体Pの未塗布部分が搬送され、この動作を連続もしくは間欠的に行うことで塗布媒体全体に塗布液を塗布することができる。
なお、図17では、当接部材2009の下縁部2011から摺り抜けて塗布ローラ2001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写された理想的な塗布状態を示している。しかしながら、実際には、塗布ローラ1001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写されるとは限らない。つまり、搬送される塗布媒体Pが塗布ローラ1001から離間する際、塗布液Lは、塗布ローラ1001にも付着し、塗布ローラ1001に塗布液Lが残留することが多い。この塗布ローラ1001における塗布液Lの残留量は、塗布媒体Pの材質および表面の微小な凹凸の状態によっても異なるが、塗布媒体Pが普通紙の場合、塗布動作後も塗布ローラ1001の周面には塗布液Lが残留する。
図19、図20および図21は、塗布媒体Pが普通紙である場合における媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。これらの図において黒く塗りつぶされている領域は、液体(塗布液L)を示している。
図19は、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部より上流側での状態を示している。同図において塗布ローラ1001の塗布面には液体が塗布面の表面の微細な凹凸をわずかに被うように液体が付着している。
図20は、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部での、塗布媒体Pである普通紙の表面と塗布ローラ1001の塗布面の状態を示している。同図において普通紙の表面の凸部は塗布ローラ1001の塗布面と接触し、接触した部分より塗布液L
が瞬時に普通紙の表面の繊維に浸透ないし吸着する。また塗布ローラ1001の塗布面には普通紙の表面の凸部と接触しない部分に付着した塗布液Lが残留する。
図21は、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部より下流側での状態を示している。同図は媒体Pと塗布ローラ1001の塗布面が完全に離脱した状態である。塗布ローラ1001の塗布面には普通紙の表面の凸部と接触しない部分に残留した塗布液Lと接触部における塗布液Lも極微量ながら塗布面に残留する。
この塗布ローラ1001に残留した塗布液Lは、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2009の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2009の上縁部2010との間を摺り抜けて液体保持空間S内に戻る。液体保持空間S内に戻った塗布液Lは、同空間S内に充填されている塗布液Lと混合される。
この塗布液Lの戻し動作は、図18に示すように塗布媒体Pが存在しない状態で塗布ローラ1001を回転させた場合にも同様に行われる。すなわち、塗布ローラ1001を回転することで塗布ローラ1001の外周に付着した塗布液Lは、カウンタローラ1002と当接する部分(ニップ部)を摺り抜ける。摺り抜けた後は塗布ローラ1001側とカウンタローラ1002側とに塗布液Lが分離し、塗布ローラ1001に塗布液Lが残留する。そして、塗布ローラ1001側に付着した塗布液Lは当接部材2009の上縁部2010と塗布ローラ1001との間を摺り抜けて液体保持空間S内に侵入し、同空間S内に充填されている塗布液Lに混合される。
(3−4)固着液除去動作
図22は、本実施形態の固着液除去動作の動作を説明するフローチャートである。まず、前回の駆動時の時間からの経過時間を取得して、予め用意された固着液除去動作から適切な塗布動作前の固着液除去動作を選択する(ステップS220)。選択された固着液除去動作に基づき、固着液を除去する(ステップS221)。そして、塗布動作(ステップS222)を行った後、塗布動作後の残存液低減動作を行なう(ステップS223)。最後に、次に塗布動作を行なう時に選択される固着液除去動作を選択するために固着液除去動作時刻を更新する(ステップS224)。
以下、詳細に本実施形態の固着液除去動作について説明する。
図23および図24は、塗布ローラ1001と当接部材2009とのニップ部を示す概略断面図である。
本実施形態では、前述の塗布液の戻し動作の際、塗布液の多くは当接部材2009の上縁部2010と塗布ローラ1001との間をすり抜ける。しかしながら、当接部材2009の上縁部2010に掻き取られる塗布液もあり、塗布ローラ1001と当接部材2009とのニップ部およびその付近に残留する塗布液も存在する。また、液体の表面張力によってはまとまった滴になる場合もある。この状態で長時間放置すると、塗布液内の水分が蒸発し、塗布液が、粘度が上昇した状態で塗布ローラ1001の表面上に介在することになる。さらに、放置をし続けると、塗布液内の不揮発成分のみが残留し、塗布ローラ1001と当接部材2009とのニップ部に塗布液が固着する現象が起こる。塗布液が増粘した状態もしくは固着した状態で塗布動作を実行すると、塗布ローラ1001上の当接部材2009とのニップ部に相当する箇所のみ多量の塗布液が付着する。その結果、塗布ローラ1001上に均一な塗布液の層を形成することができず、塗布媒体Pへの塗布は不均一となる。
これに対して、塗布動作前に、塗布ローラ1001が単位時間に接触する液体保持空間Sに保持されている液体の体積を塗布動作時よりも多くすることで、固着した塗布液の再溶解を促進させることが可能となる。
本実施形態では、塗布動作前に、液体保持空間Sに塗布液を満たした状態で、塗布媒体Pを通さずに、低速度での塗布ローラ1001の回転動作を実行すること(以下「固着液除去動作」ともいう。)で、不均一な塗布を回避する。図23に示すように、塗布ローラ1001と当接部材2009とのニップ部に、塗布液が増粘・固着した状態から、図中矢印方向に塗布ローラ1001を回転させると、塗布ローラ1001上に増粘・固着した塗布液(以下「固着液」ともいう。)Tが付着する。そして、固着液Tは、図24に示されるように、液体保持空間S内に入り込む。この際、塗布ローラ1001の回転速度が低速であればあるほど、塗布ローラ1001上の固着液Tの、液体保持空間Sに保持されている塗布液Lとの接触時間が延びる。その結果、固着液Tが再溶解するため、固着液Tを除去することが可能となる。この動作は、塗布ローラ1001の1回転のうち、少なくとも、塗布ローラ1001上の、起動前に当接部材2009が当接していた位置が、液体保持空間Sを通過する間だけ低速度になっていればよい。
また、固着液除去動作の塗布ローラの回転時に、塗布ローラ1001の回転動作量を多くして、固着液Tと液体保持空間Sに介在する塗布液Lとの接触する時間を増やしてもよい。本実施形態の場合、塗布ローラ1001の回転動作量を多くすることで、副次的に、当接する部材2009の上縁部2010により固着液Tを掻き取る力も加わり、より効果的となる。
本実施形態を用いて、固着液除去動作時の塗布ローラ1001の回転動作速度および回転動作量を変更して塗布均一性を確認したデータを表2に示す。本表では、60時間放置した場合に相当する条件、および120時間放置した場合に相当する条件の下、塗布ローラ1001の周速および回転数を変えたときのデータを示している。○は塗布均一性問題無し、△はわずかに塗布不均一部あり、×は塗布不均一部あり、を示している。この結果より、固着液Tによる塗布不均一問題に対して、塗布ローラ1001の回転動作は、低速度かつ多回転量である場合が効果的であることがわかる。
Figure 0005063384
また、塗布ローラ1001上の固着液Tが、液体保持空間Sに保持されている塗布液と接触している状態(図24に示す状態)において待機時間を設けると、固着液Tの再溶解が進む。したがって、塗布ローラの回転時にローラを停止する動作を含むことも効果的である。別な制御手段として、塗布ローラ1001の回転は、図中矢印で示す正転方向のだけに限らず、逆転動作であってもよく、回転時に逆転動作を加え、それらを組み合わせて複数回行ってもよい。さらに、塗布ローラ1001の表面もしくは液体保持空間Sに保持されている塗布液の温度を上昇させる手段を有し、加温した状態で固着液を溶融させる手段も効果的である。
また、塗布ローラ1001上で固着液Tが、液体保持空間Sに保持されている塗布液と接触している状態(図24に示す状態)において、液体供給手段を用いて液体保持空間S内に塗布液の流れを発生させることも、塗布液の再溶解が促進され、効果的である。さらに、前述した手段と組み合わせて、塗布ローラ1001の駆動を停止した状態で、液体保持空間Sに塗布液の流れを発生させてもよい。
本実施形態では、固着液除去動作中は、このような液体供給手段により、液体保持部材2001内の塗布液を連続的もしくは断続的に流動させることで、固着液Tの再溶解を加速させている。液体供給手段が負圧循環系であることより、ポンプ3007の回転数を上げることで、液体流路3000内および液体保持空間S内の流速が速くなると共に、見かけ上、液体保持部材2001の塗布ローラ1001に対する当接圧が強くなる。このため、副次的に、固着液Tを掻き落とす効果が高まる。
固着液Tの増粘・固着の度合いは、塗布液Lの水分蒸発が原因であることより、機構の放置時間によって異なる。放置時間が長ければ長いほど、増粘・固着度合いは促進する。一方、上述したように、固着液除去動作において、塗布ローラ1001の回転は、低速であればあるほど、もしくは待機時間が長いほど、固着液除去に対する効果は大きいが、塗布動作に入るまでの時間が遅くなるという不利な面もある。このため、放置時間が短い場合は、固着度合いも軽微であるため、塗布ローラ1001の回転速度もしくは回転量、待機時間を適切に選択することで、固着液除去動作の時間短縮を図ることが可能となる。
すなわち、前回駆動時の時間に関する情報を取得する取得手段を有し、取得手段を用いて、固着液除去動作時にその時刻からの経過時間を算出し、その値に応じて動作条件を選択することで、効率的な固着液除去動作を行なうことができる。
表3では、本実施形態における固着液除去シーケンスの一例を示す。本実施形態では、制御部4000の一部に不図示の電気的な記録部を具え、記録部に塗布動作終了時刻を格納し、随時最新の塗布動作終了時刻に更新する。固着液除去動作時に、前回の通紙動作の時刻を取得し、その時刻からの経過時間を算出し、その出力結果に応じて、塗布ローラ1001の回転速度および回転量を選択している。表3は、経過時間と塗布ローラ1001の駆動条件の一例を示している。本実施形態では、塗布均一性を確保しながら起動時間の効率化を実現している。加えて、固着液除去動作時にポンプ3007の回転速度を上げ、固着液Tの再溶解を促進させている。
Figure 0005063384
さらに本実施形態では、塗布ローラ1001と当節部材2009との当接部に残存する塗布液の量を低減するために、塗布動作終了後に、塗布ローラ1001の表面上に残存する塗布液の量を低減する動作(以下、「残存液低減動作」ともいう。)を行っている。塗布ローラ1001の回転速度が遅い方がニュートンの粘性法則に従い、塗布ローラ1001上に付着する塗布液が少なくなる。また、前述のように、ポンプ3007の回転速度を上げると液体保持空間S内の負圧値が大きくなるため、塗布ローラ1001に対する当接部材2009の見かけ上の当接圧が大きくなり、液体保持部材2001より流出する塗布液の量が少なくなる。これらの動作を組み合わせることで、塗布ローラ1001上に残存する塗布液の量は、大幅に低減することができる。この結果、塗布ローラ1001と当接部材2009との間およびその付近に残存する塗布液の量が減り、固着液Tの量を低減することができる。
なお、密閉空間を形成しない機構であっても、液面と塗布部材の接点があると、増粘現象は起こるため、上記手段が有効である。
(3−5)終了工程
再度図12に戻り、塗布媒体への塗布動作が実行されると、次に塗布工程を終了して良いか否かの判断を行う(ステップS6)。塗布工程を終了しない場合は、ステップS5に戻り、塗布媒体の塗布が必要な部分全体に塗布工程を終了するまで塗布動作を繰り返す。塗布工程を終了すると、ポンプ3007の駆動を停止させる(ステップS8)。この後、ステップS2へ移行し、塗布開始指令が入力されていれば、ステップS2〜S8の動作を繰り返す。一方、塗布開始指令が入力されていなければ、保持空間Sおよび液体流路内の塗布液を回収する回収動作などの後処理を行い(ステップS9)、塗布にかかる処理を終了する。
なお、ステップS8でポンプ3007を停止させるのではなく、固着液除去動作での塗布ローラ1001の駆動と同期してポンプ3007を停止させるようにしてもよい。
また、回収動作は、各遮断弁を「回収」の開閉組み合わせにして、ポンプ3007を一定時間駆動する。この開閉組み合わせにすると、液体保持空間Sに対して第2流路によってバッファタンク3002が連通し、また液体保持空間Sに対して第1流路は大気連通口である連通口3004と連通する。これにより、チューブ3102、液体保持空間S、チューブ3103、チューブ3104、ポンプ3007、およびチューブ3105に大気を供給することになり、充満されていた塗布液Lはバッファタンク3002に回収される。この回収動作を行うことにより、液体保持空間Sからの塗布液の蒸発を完全に防止ないしは軽減することができる。
また、回収動作後は、各遮断弁を「放置」の開閉組み合わせにする。この開閉組み合わせにすると、交換タンク3001、バッファタンク3002および液体保持空間Sは互いに遮断された状態になる。よって、移動、運搬などにおいて装置の姿勢が傾いた場合にも塗布液Lが各タンク間を移動や外部へ流出するのを完全に防止ないしは軽減することができる。
なお、本実施形態では、交換タンク3001からバッファタンク3002への塗布液の補給と、液体保持空間Sに対する塗布液の循環とを別個に行っているが、同時に行っても良い。このときは、第2遮断弁3202は閉じ、第1遮断弁3201、第3遮断弁3203〜第5遮断弁3205を開けるようにすれば良い。
(第2実施形態)
第1実施形態では、液体塗布装置について説明したが、本発明は上述の液体塗布装置を備えたインクジェット記録装置にも適用することができる。
図25は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す概略図である。本実施形態のインクジェット記録装置1には、複数枚の記録媒体Pを積載する給送トレイ2が設けられている。半月形状の分離ローラ3は、給送トレイ2に積載された記録媒体Pを1枚ずつ分離して搬送経路に給送する。搬送経路中には、液体塗布機構の液体塗布手段を構成する塗布ローラ1001およびカウンタローラ1002が配置されている。給送トレイ2から給送された記録媒体Pは、ローラ1001および1002の間に搬送される。塗布ローラ1001はローラ駆動モータの回転によって図17における時計回り方向に回転され、記録媒体Pを搬送しながら塗布液Lを記録媒体Pの記録面に塗布する。塗布液Lが塗布された記録媒体Pは、搬送ローラ4とピンチローラ5との間に送られ、搬送ローラ4が、図25における反時計周り方向へと回転することによって、記録媒体Pはプラテン6の上を搬送される。そして、記録媒体Pは、記録手段を構成する記録ヘッド7に対向する位置へと搬送される。記録ヘッド7は所定数のインク吐出用のノズルが配設されたインクジェット記録ヘッドであり、この記録ヘッド7が記録媒体Pと垂直方向に走査する間に、記録データに従ってノズルから記録媒体Pの記録面に対してインク滴が吐出される。この記録動作と搬送ローラ4による所定量の搬送動作とを交互に繰り返しながら、記録媒体P上に画像が形成される。この画像形成動作とともに、記録媒体の搬送経路において記録ヘッド7の走査領域の後流側に設けられた、排紙ローラ8と排紙拍車9によって記録媒体Pが挟持され、排紙ローラ8の回転によって排紙トレイ10上に排紙される。
なお、本発明の記録装置はシリアル型のインクジェット記録装置に限定されず、例えば、インクを吐出するノズルを記録媒体の最大幅に亘って配設した長尺な記録ヘッドを用いて記録動作を行ういわゆるフルライン型のインクジェット記録装置であってもよい。
また、本実施形態で用いる塗布液Lは、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を早める処理液である。塗布液として処理液を用いることにより、処理液と処理液が塗布された記録媒体Pに吐出されるインクの色材である顔料を反応させて顔料の凝集を早めさせることができる。そして、この不溶化により、記録濃度の向上を図ることができる。さらに、ブリーディングの軽減または防止が可能となる。なお、インクジェット記録装置において用いる塗布液としては、上述の例に限られないことは勿論である。
図26は、本実施形態のインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。給送トレイ2の一端の上方に塗布機構100が設けられ、この塗布機構より上部に給送トレイ2の中央部上方に記録ヘッド7などを備えた記録機構が設けられる。
図27は、本実施形態のインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。液体塗布機構の要素であるローラ駆動モータ1004、ポンプ駆動モータ4009は、第1実施形態の液体塗布装置と同様の要素である。CPU5001は、後述する処理手順に従い、塗布機構の各要素の駆動を制御する。またCPU5001は、記録機構にかかるLFモータ5013、CRモータ5015、および記録ヘッド7の駆動を、それぞれの駆動回路5012、5014、5016を介して制御する。すなわち、LFモータ5013の駆動によって搬送ローラ4などを回転させ、また、CRモータ5015の駆動によって記録ヘッド7を搭載したキャリッジを移動させる。さらに、記録ヘッド7のノズルからインクを吐出させる制御を行う。
図28は、本実施形態のインクジェット記録装置における液体塗布およびそれに伴う記録動作の手順を示すフローチャートである。
同図において、ステップS101、S103〜S105の処理、およびステップS108〜S110の処理は、それぞれ、第1実施形態の図12に示すステップS1、S3〜S5、S8〜S9の処理と同様である。
図28に示すように、本実施形態では、記録開始の指令があると(ステップS102)、ポンプ作動などの一連の液体塗布動作を行う(ステップS103〜S105)。そして、記録媒体の液体塗布が必要な部分に液体を塗布する。塗布動作の前後では、必要に応じて前述した固着液除去動作を行う。
この塗布工程の後、必要な部分に塗布液が塗布された記録媒体に対して、記録動作を行う(ステップS106)。すなわち、搬送ローラ4によって所定量ずつ搬送される記録媒体Pに対して記録ヘッド7を走査させ、この走査の間に記録データに応じてノズルからインクを吐出することにより記録媒体にインクを付着させてドットを形成する。この付着するインクは塗布液と反応するため、濃度向上や滲みの防止が可能となる。以上の記録媒体の搬送と記録ヘッドの走査を繰り返すことにより、記録媒体Pに対して記録がなされ、記録を終了した記録媒体は排紙トレイ10上に排紙される。ステップS107で記録が終了したと判断すると、ステップS108以降の処理を行い、本処理を終了する。
なお、本実施形態では、記録媒体に対する液体塗布に伴い、その塗布が終了した部分に対して順次記録を行うものである。すなわち、塗布ローラから記録ヘッドへ至る搬送経路の長さが記録媒体の長さよりも短く、記録媒体上の液体の塗布がなされた部分が記録ヘッドによる走査領域に至るときに、記録媒体の他の部分に塗布機構によって塗布が行われる形態である。この形態により、記録媒体の所定量の搬送ごとに、記録媒体の異なる部分で、順次、液体塗布と記録がなされていくものである。しかしながら、本発明はこのような形態に限定されず、1つの記録媒体に対する塗布が完了してから記録を行うものであってもよい。
また、本実施形態の記録装置では、液体塗布機構によって、蛍光増白剤を含有する液体を塗布することにより、媒体の白色度を向上させることもできる。このとき、液体塗布後の記録手段は、インクジェット記録方式に限られず、熱転写方式、電子写真方式などの記録方式でも効果を得ることができる。また、銀塩写真方式の記録装置に適用する場合には、記録前に感光剤を塗布してもよい。
すなわち、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合に限定されるものではなく、記録媒体に処理液等の液体を塗布する機構を有する記録装置に適用されるものである。
本発明の第1実施形態の液体塗布機構の全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の塗布ローラ、カウンタローラおよび液体保持部材の配置の例を示す縦断側面図である。 本発明の第1の実施形態の液体保持部材の構成を示す正面図である。 図3のA−A線にて切断した端面を示す端面図である。 図3のB−B線にて切断した端面を示す端面図である。 本発明の第1の実施形態の液体保持部材の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す左側面図である。 本発明の第1の実施形態の液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す右側面図である。 本発明の第1実施形態の液体流路の概略構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の液体検知センサを示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の液体塗布装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の液体塗布装置における液体塗布の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の充填工程の動作の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態のバッファタンクの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態のバッファタンクの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態のバッファタンクの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の液体塗布手段の構成を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態の液体塗布手段の構成を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態の媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の固着液除去動作の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態の塗布ローラと当接部材とのニップ部を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の塗布ローラと当接部材とのニップ部を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置を示す概略図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置における液体塗布およびそれに伴う記録動作の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
Y001 液体検知センサ
1 インクジェット記録装置
2 給紙トレイ
3 分離ローラ
4 搬送ローラ
7 記録部
2001 液体保持部材
2002 空間形成部材
2004 液体供給口
2005 液体回収口
2009 当接部材
3000 液体流路
3001 交換タンク
3002 バッファタンク
3007 ポンプ
3008 連通口
3101 供給流路
3105 回収流路
4000 制御部
4009 ポンプ駆動モータ
5001 CPU
L 塗布液
P 塗布媒体
S 液体保持空間

Claims (10)

  1. 塗布面に供給された液体を記録媒体に塗布する塗布動作を行なう塗布ローラと、
    前記塗布面に当接して前記液体を保持する液体保持空間を形成する液体保持部材と
    前記塗布動作よりも前に、前記塗布ローラの回転を伴って、前記塗布面に付着した固着液を前記液体保持空間内の前記液体に接触させることより前記固着液を溶解させる固着液除去動作を行なう制御部と、
    を具える液体塗布装置であって、
    前記制御部は、前記塗布面の部分が前記液体保持空間を通過する間に前記液体と接触する時間が、前記塗布動作時よりも前記固着液除去動作時の方が長くなるように、前記塗布ローラの回転を制御することを特徴とする液体塗布装置。
  2. 前記液体保持空間に保持される液体の体積、前記塗布動作時より前記固着液除去動作時の方が多いことを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  3. 前記塗布ローラの回転速度、前記塗布動作時より前記固着液除去動作時の方が低いことを特徴とする請求項1または2に記載の液体塗布装置。
  4. 前記固着液除去動作時の前記塗布ローラの回転動作は当該塗布ローラの回転が停止する動作を含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液体塗布装置。
  5. 前記固着液除去動作時の前記塗布ローラの回転動作は当該塗布ローラの回転が前記塗布動作時の回転と逆に回転する動作を含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液体塗布装置。
  6. 前記制御部は、前記固着液除去動作時に、前記液体保持空間に保持された液体に流れを発生させることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液体塗布装置。
  7. 前記液体塗布装置は、さらに塗布動作後に前記塗布ローラを回転させ、前記塗布動作後の前記塗布ローラの回転は、前記塗布動作時の前記塗布ローラの回転よりも回転速度が低速であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液体塗布装置。
  8. 前記塗布面の部分が前記液体保持空間を通過する間に前記液体と接触する時間は、前回の塗布動作からの経過時間に基づき変更することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の液体塗布装置。
  9. 記録媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記記録媒体に記録を行なう記録手段と、前記記録媒体に液体を塗布する液体塗布手段とを備えた記録装置であって、
    前記液体塗布手段は、
    塗布面に供給された液体を記録媒体に塗布する塗布動作を行なう塗布ローラと、
    前記塗布面に当接して前記液体を保持する液体保持空間を形成する液体保持部材と
    前記塗布動作よりも前に、前記塗布ローラの回転を伴って、前記塗布面に付着した固着液を前記液体保持空間内の前記液体に接触させることより前記固着液を溶解させる固着液除去動作を行なう制御部と、
    を具える液体塗布手段であって、
    前記制御部は、前記塗布面の部分が前記液体保持空間を通過する間に前記液体と接触する時間が、前記塗布動作時よりも前記固着液除去動作時の方が長くなるように、前記塗布ローラの回転を制御することを特徴とする記録装置。
  10. 前記搬送経路において、前記液体塗布手段は、前記記録手段よりも上流側に配置されたことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
JP2008013066A 2008-01-23 2008-01-23 液体塗布装置および記録装置 Expired - Fee Related JP5063384B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008013066A JP5063384B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 液体塗布装置および記録装置
EP09151114.7A EP2082810B1 (en) 2008-01-23 2009-01-22 Liquid application apparatus and printing apparatus
US12/357,876 US8146529B2 (en) 2008-01-23 2009-01-22 Liquid application apparatus and printing apparatus
CN2009100011842A CN101491980B (zh) 2008-01-23 2009-01-23 液体涂布设备和打印设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008013066A JP5063384B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 液体塗布装置および記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009172840A JP2009172840A (ja) 2009-08-06
JP2009172840A5 JP2009172840A5 (ja) 2011-01-20
JP5063384B2 true JP5063384B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=40513910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008013066A Expired - Fee Related JP5063384B2 (ja) 2008-01-23 2008-01-23 液体塗布装置および記録装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8146529B2 (ja)
EP (1) EP2082810B1 (ja)
JP (1) JP5063384B2 (ja)
CN (1) CN101491980B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5441341B2 (ja) * 2008-01-23 2014-03-12 キヤノン株式会社 液体塗布装置、および液体塗布装置の制御方法
JP5063385B2 (ja) * 2008-01-23 2012-10-31 キヤノン株式会社 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
US20100154706A1 (en) * 2008-12-19 2010-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid applying apparatus
JP5794466B2 (ja) 2011-04-13 2015-10-14 株式会社リコー 処理液付与装置及び画像形成装置
JP6028433B2 (ja) * 2012-07-17 2016-11-16 株式会社リコー インクジェットプリンタ用処理液塗布装置、インクジェットシステム
JP6201479B2 (ja) * 2013-07-22 2017-09-27 株式会社リコー インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置
JP6327882B2 (ja) 2014-02-25 2018-05-23 キヤノン株式会社 記録装置
JP6116525B2 (ja) 2014-06-10 2017-04-19 キヤノン株式会社 キャリッジ装置
JP2023020119A (ja) 2021-07-30 2023-02-09 キヤノン株式会社 ハンドヘルド型の記録装置
JP2023020127A (ja) 2021-07-30 2023-02-09 キヤノン株式会社 ハンドヘルド型の記録装置
JP2023020124A (ja) 2021-07-30 2023-02-09 キヤノン株式会社 ハンドヘルド型の記録装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3952700A (en) * 1970-11-09 1976-04-27 Xerox Corporation Liquid applicator
JP3184050B2 (ja) 1994-08-24 2001-07-09 富士機械工業株式会社 グラビア印刷機のインク供給装置
JPH0872227A (ja) 1994-09-02 1996-03-19 Canon Inc 画像形成装置
US6183079B1 (en) * 1998-06-11 2001-02-06 Lexmark International, Inc. Coating apparatus for use in an ink jet printer
JP2001070858A (ja) 1999-07-07 2001-03-21 Canon Inc 塗料の塗工装置および塗工方法
JP4025004B2 (ja) 2000-09-22 2007-12-19 株式会社リコー 画像記録装置
US6706118B2 (en) * 2002-02-26 2004-03-16 Lexmark International, Inc. Apparatus and method of using motion control to improve coatweight uniformity in intermittent coaters in an inkjet printer
JP4498148B2 (ja) 2004-02-12 2010-07-07 キヤノン株式会社 液体塗布装置、記録装置
JP2006346534A (ja) 2005-06-14 2006-12-28 Canon Inc 液体塗布装置及び記録装置
JP4480166B2 (ja) * 2005-08-11 2010-06-16 キヤノン株式会社 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4915529B2 (ja) * 2005-08-11 2012-04-11 キヤノン株式会社 液体塗布装置
JP4845499B2 (ja) * 2005-12-07 2011-12-28 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2082810B1 (en) 2013-07-10
CN101491980B (zh) 2011-03-16
EP2082810A3 (en) 2009-12-30
EP2082810A2 (en) 2009-07-29
US8146529B2 (en) 2012-04-03
CN101491980A (zh) 2009-07-29
JP2009172840A (ja) 2009-08-06
US20090194019A1 (en) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5063384B2 (ja) 液体塗布装置および記録装置
JP5441341B2 (ja) 液体塗布装置、および液体塗布装置の制御方法
JP4533274B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4533275B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4498148B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
US7650850B2 (en) Liquid applying apparatus and ink jet printing apparatus
JP5414356B2 (ja) インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法
JP4915529B2 (ja) 液体塗布装置
JP4617383B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5116471B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
US20050200666A1 (en) Liquid applying apparatus and ink jet printing apparatus
JP2007050315A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4355586B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4677246B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5371226B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2010143014A (ja) 記録装置および記録方法
JP2010274255A (ja) 液体貯留容器、塗布液体供給システムおよびインクジェット記録装置
JP4748768B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4906460B2 (ja) 液体塗布装置
JP4642360B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
JP6515540B2 (ja) 液体塗布装置および画像形成システム
JP2008149231A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4533120B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4508978B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2005224701A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5063384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees