JP4025004B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像記録装置に関し、詳細にはインクジェット方式の画像記録法に有効な、記録媒体の前処理手段に関するものであり、具体的には画像品質を向上させるための前処理液を塗布する前処理液塗布装置を具備した画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェットプリンタは低騒音、低ランニングコスト、カラー化が容易といった利点から急速に普及してきている。しかしながら、普通紙に記録すると、にじみ、濃度、色調や裏写り等といった初期品質問題に加え、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を抱えていたため、これらの問題を解決する様々な提案が成されてきた。
【0003】
それらの解決手段として、インクによる画像が形成された際に、普通紙などの被記録材表面にインク中の染料を定着するための材料を予め塗工した被記録材、又は表面に白色顔料や水溶性高分子を塗工した被記録材を使用することが、特開昭56−86789号公報、特開昭55−144172号公報、特開昭52−53012号公報又は特開昭56−89594号公報等に開示されている。しかし、この方法では、予め塗工処理した専用紙を購入しなければならないため、身近にある紙を自由に使えるというわけにはいかないという不便さがあり、また鉛筆やペンによる加筆性の問題があった。
【0004】
また、2色重ね部分等の色境界での滲みを抑えるために、インクに界面活性剤などを添加することにより、インクの浸透性を高めることが特開昭55−65269号公報等に開示されている。この方法は、インクが記録紙に高速に浸透するため、2色重ね部分等の色境界での滲みの解決やスメア(印字後の接触による画像汚れ)に対しては効果的だが、滲みや裏写りは解決できない。更に、インクに揮発性溶剤を添加する方法が特開昭55−66976号公報に開示されているが、上記浸透性インクと同様の効果が得られるがノズルが目詰まりを起こしやすい。また、耐水性、耐光性を向上させるために色剤として顔料を含有するインクの使用も増加してきているが、顔料を含有するインクでは目詰まり等ノズル周りの信頼性を維持するのが難しく、また写真画像やCG等の高い色再現性を要求される場合にはシアンやマゼンタ色の発色が不十分となり満足な画像が得られないという問題がある。
【0005】
そこで、このような問題を解決するために、特開昭56−89595号公報には、被記録材上に予めカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等のポリマー溶液を噴射し、ついでそのポリマー溶液が付着した部分にインクを噴射して印字するインクジェット記録方法が提案されている。しかし、この方法では印字画像のシャープネスの向上は得られるが、印字画像の乾燥性の向上に効果が得られずカラー画像での画質改善効果があまり認められない。また、インク中の染料を不溶化する化合物を含む画像記録促進液を被記録材上にインクジェット方法により付着した後にその画像記録促進液が付着した部分にインクを噴射して印字するインクジェット記録方法が特開昭64−63185号公報、特開平8−20159号公報又は特開平8−20161号公報等に開示されているが、この方法では2色重ね部での水分付着量が大きいため、色境界での滲みを十分に抑えることができず、またインクの裏写りが大きいという問題がある。さらに、被記録材のコックリング(波打ち)が発生するという問題がある。また、画像記録促進液をインクジェットヘッドで吹き付けるため、噴射を安定的に得るためには液の粘度や表面張力に制約があり、さらに目詰まりを起こさないためにノズルの径や液の組成に制約条件が加わり自由度が著しく小さくなるという問題があった。
【0006】
この問題を解決するための方法として、ローラを用いて紙面全体に塗布する方法が特開平7−156538号公報(以下従来例と称す)に開示されている。図6は従来例におけるローラを用いて記録媒体にコーティング材料を塗布する構成を示す概略断面図である。同図において、図示していないモータ等で回動するプラテンローラ61には押えチャック62をもって記録媒体63が巻き付けられる。また、コーティングユニット64内にはコーティング材料65が収納されており、コーティング材料65は攪拌・供給ローラ66、輸送・薄膜化ローラ67,68によってコーティングローラ69のローラ面に薄膜化される。そして、コーティングローラ69は回転するプラテンローラ61に巻き付けられている記録媒体63上に押し付けながら回転され、記録媒体63の表面にコーティング材料65が塗工される。同時に、インクジェットヘッド70はコーティング材料65が塗工された記録媒体63の表面にインクを吐出して記録を行う。このように、画質品質を向上させるための前処理液を予め塗布ローラで記録領域に塗布する従来例の方法によれば、噴射ヘッドを用いて吹き付ける方法に比べ比較的粘度の高い液を薄く塗布することができ、画像滲みやカラーブリードを一段と低減できる点で優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例によれば、塗布ローラに塗布されたまま時間が経過すると水分等の蒸発により塗布ローラの表面の硬化が進み、次第に塗布条件が変り、著しいときはローラ同士が固着してしまい、そのままでは繰り返し使えないという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためのものであり、塗布ローラによる塗布条件を常に一定に保ち、かつ細線等の再現性に優れ色境界での滲みのない色調の良好な高画質で耐水性に優れた画像が継続的に安定して得られる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、記録液中の色剤を不溶化する化合物を含有する液体である前処理液を記録媒体の記録領域に塗布する前処理液塗布手段と、前処理液が塗布された記録媒体の記録領域に記録液で画像を記録する画像記録手段とを有する、本発明の画像記録装置は、画像記録手段による画像記録動作が待機中であって一定期間毎に、用紙なしで前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行う前処理液塗布初期処理を実行する。そして、前処理液塗布初期処理は電源オン時にも行うのが好ましい。よって、前処理液が前処理液塗布手段における塗布ローラ等に循環しローラ上の前処理液は通常の規定値内の粘度に復帰させることができ、塗布ローラによる塗布条件を常に一定に保つことができる。強いては細線等の再現性に優れ色境界での滲みのない色調の良好な高画質で耐水性に優れた画像が継続的に安定して得られる。
【0010】
また、画像記録動作を実行する時、前処理液塗布初期処理は前処理液塗布手段に記録媒体が給紙される前に実行することにより、待機中に画像記録動作を行う際には前処理液塗布初期処理を完了しておりスループットを短くすることができる。
【0011】
更に、別の発明として、前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行わないときは、塗布ローラからカウンタローラを離間させるカウンタローラ離間処理を実行した後カウンタローラをクリーニングするクリーニングローラにカウンタローラを接合させることにより、特に電源オン時等を含む画像記録動作時にローラ上の前処理液を通常の規定値内の粘度に復帰させる時間を短縮することができる。
【0012】
また、別の発明として、前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行わないときは、少なくとも塗布ローラを前処理液に浸しておくローラ浸漬処理を行うことにより、長時間使用しない場合前処理液塗布手段におけるカウンタローラから少なくとも塗布ローラを離間させて更に塗布ローラ上の前処理液が硬化することを防ぐことができ、電源オン時スムーズな始動が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像記録装置によれば、画像記録手段による画像記録動作が待機中であって一定期間毎に、用紙なしで前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行う前処理液塗布初期処理を実行する。よって、前処理液が前処理液塗布手段における塗布ローラ等に循環しローラ上の前処理液は通常の規定値内の粘度に復帰させることができる。
【0014】
【実施例】
図1は本発明の第1の実施例に係る画像記録装置の構成を示す断面図である。同図において、本実施例の画像記録装置1は、主に、用紙供給ユニット10、前処理液塗布ユニット20、そして画像記録ユニット30を含んで構成されている。用紙供給ユニット10は用紙11を送り出す給紙ローラ12を有する。前処理液塗布ユニット20は、記録液中の色剤を不溶化する化合物を含有する液体である前処理液22を収納する前処理液タンク21と、前処理液22を攪拌して汲み上げる汲上げローラ23と、汲み上げられた前処理液を塗布ローラ25に均一な膜厚に制御する膜厚制御ローラ24と、塗布ローラ25とによって搬送されてくる用紙11に前処理液22を塗工するカウンタローラ26を含んで構成されている。そして、画像記録ユニット30は、搬送されてきた用紙11を後述する記録ヘッド36の記録エリアに搬送する搬送ローラ31〜33と、案内ロッド34に沿って移動するキャリッジ35に搭載された記録ヘッド37を有する記録部36と、記録された用紙11を排出するための排出ローラ38〜41とを含んで構成されている。
【0015】
次に、このような構成を有する本実施例の画像記録装置1における一連の画像記録動作について説明する。
先ず、用紙給紙ユニット10に収納されている用紙11は給紙ローラ12によって送り出される。一方、前処理液塗布ユニット20の前処理液タンク21内の前処理液22は汲上げローラ23によって汲み上げられ、塗布ローラ25のローラ面に膜厚制御ローラ24によって均一な膜厚に制御される。そして、塗布ローラ25とカウンタローラ26によって前処理液22が用紙11の記録領域に均一に薄く塗布される。そして、用紙11の記録領域は前処理液塗布ユニット20によって前処理液22を塗布されながら搬送ローラ43,44と搬送ローラ31〜33によって記録ヘッド37のある記録エリアを通過し、用紙11の記録領域が前処理液22の塗布を完了するまで送られる。この時点では記録されない。用紙11への前処理液22の塗布が完了した時点で、逆回転される搬送ローラ31〜33及び搬送ローラ43,44によって用紙11を送られてきた経路と同じ経路を戻すと用紙11の後端が前処理液塗布ユニット20に逆進入することになり、塗りムラや汚れ、用紙ジャムなどの不具合が起こるので、用紙11を戻すときは用紙ガイド42で方向を切り替える(図の点線の位置まで)ことより用紙退避経路45へ案内する。そして、用紙11の先頭は記録走査開始位置(図中A点)まで戻される。その後、キャリッジ35が案内ロッド34に沿って画像信号に基づいて往復動作しキャリッジ35に搭載された記録ヘッド37によって前処理液22が塗布された用紙11の記録領域上に逐次記録がなされ、排出ローラ38〜41によって排出部に排出される。
【0016】
ここで、本実施例の画像記録装置1によれば、通常電源オン時は電源オフから時間が経過しているため前処理液塗布ユニット20の各ローラ23〜26上の前処理液は粘度が増加している、あるいは硬化している。そこで、図2に示す動作タイムチャートに示すように、電源オン時(時刻t0)は先ず用紙なしの状態で前処理液塗布ユニット20を作動させる前処理液塗布初期処理を行う(時刻t1)ことにより前処理液22が循環し各ローラ23〜26上の前処理液22は通常規定値内の粘度に復帰させることができる。このような初期作業はヘッドのクリーニングなど他の立ち上がり準備作業やデータの転送作業とパラレルに進めても、シリアルに進めても構わないが、パラレルに進めた方がトータルのプリント時間(スループット)を短くできる。
【0017】
また、コンピュータなどのホストマシーンに接続されたプリンタは通常電源オン状態でプリント指令を待機しているが、プリント指令のインタバルはまちまちである。インタバルがある一定時間(図2の時刻t3〜時刻t4の時間T)以上になると前処理液塗布ユニット20の各ローラ23〜26上の前処理液22は粘度が増加するか硬化するため、待機中プリント指令を受けたら用紙11を給紙して通常の上記前処理液塗布動作を行う前に前処理液塗布ユニット20による前処理液塗布初期処理を行う(時刻t4)ことにより前処理液22が循環しローラ23〜26上の前処理液22は通常の規定値内の粘度に復帰させることができる。
【0018】
更に一定時間以上プリント指令がない場合、つまり待機中であって、用紙11のない状態で前処理液塗布ユニット20による前処理液塗布初期処理動作を一定時間(図2の時刻t3〜時刻t4、時刻t5〜時刻t6の時間T)毎に行うことにより、各ローラ23〜26上の前処理液22の粘度上昇を一定値以下に抑えることができ、前述の待機中プリント指令を受けて用紙11を給紙する前に前処理液塗布ユニット20を作動させる時間を短縮できる効果がある。
【0019】
前処理液22によっては長時間使用しない場合硬化が著しく、次に電源オンして使用しようとしたとき、特に塗布ローラ25とカウンタローラ26が固着してしまい始動しない場合もあるが後述するように電源オフ時(図2の時刻t7)に塗布ローラ25とカウンタローラ26を離しておくカウントローラ離間処理を行うと問題がない。また、電源オフ時塗布ローラ25とカウンタローラ26を離した後カウンタローラ26を図1のクリーニングローラ47に接合させてクリーニングしておくと次の電源オン時に復帰させる時間を短縮させることができる。
【0020】
図3は本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の給紙ユニット及び前処理液塗布ユニットの構成を示す断面図である。同図において、図1と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。本実施例では用紙11に塗布作業をする時以外及び電源オフ時はカウンタローラ26を塗布ローラ25から離しておくカウンタローラ離間処理を行う例である。なお、カウンタローラ26を塗布ローラ25から離す機構はカムやソレノイド、モータなどを使った通常の回転機構によって簡単に行うことができる。図3に示すように、塗布ローラ25とカウンタローラ26の接合点から距離Lの位置に用紙先端を検出するセンサ28を設けている。本実施例の動作について説明すると、カウンタローラ26は塗布ローラ25に対して図には示されてないが通常のマグネットやカム機構によって離接の制御が可能になっており、非動作時は通常は離れた状態になっている。コンピュータなどのホストマシーンからプリント指令を受け、給紙ローラ12で給紙が開始されると用紙11aは用紙自体の腰と用紙ガイド27によってカウンタローラ26側に接するか、あるいは少なくとも塗布ローラ25には接しない状態で塗布ローラ25とカウンタローラ26の接合点を通過させ、用紙11が接合点から長さLだけとび出させる状態になるようなタイミングでカウンタローラ26を塗布ローラ25に押接し用紙11を挟み込み前処理液塗布作業を開始する。長さLはカウンタローラ26を塗布ローラ25に押接するタイミングすなわち給紙ローラ12による給紙開始時点からの時間をt、給紙速度をv、給紙開始地点から塗布ローラ25とカウンタローラ26の接合点までの距離をSとするとvt=S+L、すなわちt=(S+L)/vになるようなタイミングに制御すればよい。または第2の実施例を示す図3のように、長さLより若干短めの地点にセンサ28を設け、センサ28で用紙の先端を検知したらカウンタローラ26を塗布ローラ25に押接した地点が先端からLとなるように、センサ設置位置を決めてやってもよい。
【0021】
また、用紙11の後端検知においても先端検知の場合と同様な演算をするか、又は本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の給紙ユニット及び前処理液塗布ユニットの構成を示す断面図である図4に示すように、センサ28とカウンタローラ26を挟んで反対側に設けたセンサ29により、用紙11の後端が塗布ローラ25とカウンタローラ26の接合点を通過する直前にカウンタローラ26を離すことができる。かかる動作により用紙11の塗布作業、すなわち用紙11がカウンタローラ26と塗布ローラ25との間にある時以外は塗布ローラ25とカウンタローラ26が接することがなく、カウンタローラ26に前処理液22が付着されることがないので、塗布ローラ25とカウンタローラ26とが固着することがない。また、前述のクリーニングローラ47等のクリーニング装置も不要となる。用紙11の先端及び後端における前処理液22の非塗布部の幅(長さLに相当する)は、通常のプリンタなどが許容される記録エリアの先端余白、後端余白の範囲内におさめればよい。
【0022】
図5は本発明の第4の実施例に係る画像記録装置の給紙ユニット及び前処理液塗布ユニットの構成を示す断面図である。同図において、図3と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。本実施例では、用紙11に塗布作業をする時以外及び電源オフ時にカウンタローラ26以外のローラ23〜25を前処理液22に浸漬させるローラ浸漬処理を行う例である。浸漬させる機構は図示されてないがカムやソレノイド、モータなどを使った通常の回転機構によって簡単に行うことができる。本実施例によれば、長期間使用しない場合でも固着などの問題は全く起きない。
【0023】
なお、本実施例ではローラの構成は4本となっているがこれに限定されるものではない。また、記録方式もここで説明したインクジェット方式に限定されるものではない。更に、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、記録液中の色剤を不溶化する化合物を含有する液体である前処理液を記録媒体の記録領域に塗布する前処理液塗布手段と、前処理液が塗布された記録媒体の記録領域に記録液で画像を記録する画像記録手段とを有する、本発明の画像記録装置は、画像記録手段による画像記録動作が待機中であって一定期間毎に、用紙なしで前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行う前処理液塗布初期処理を実行する。そして、前処理液塗布初期処理は電源オン時にも行うのが好ましい。よって、前処理液が前処理液塗布手段における塗布ローラ等に循環しローラ上の前処理液は通常の規定値内の粘度に復帰させることができ、塗布ローラによる塗布条件を常に一定に保つことができる。強いては細線等の再現性に優れ色境界での滲みのない色調の良好な高画質で耐水性に優れた画像が継続的に安定して得られる。
【0025】
また、画像記録動作を実行する時、前処理液塗布初期処理は前処理液塗布手段に記録媒体が給紙される前に実行することにより、待機中に画像記録動作を行う際には前処理液塗布初期処理を完了しておりスループットを短くすることができる。
【0026】
更に、別の発明として、前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行わないときは、塗布ローラからカウンタローラを離間させるカウンタローラ離間処理を実行した後カウンタローラをクリーニングするクリーニングローラにカウンタローラを接合させることにより、特に電源オン時等を含む画像記録動作時にローラ上の前処理液を通常の規定値内の粘度に復帰させる時間を短縮することができる。
【0027】
また、別の発明として、前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行わないときは、少なくとも塗布ローラを前処理液に浸しておくローラ浸漬処理を行うことにより、長時間使用しない場合前処理液塗布手段におけるカウンタローラから少なくとも塗布ローラを離間させて更に塗布ローラ上の前処理液が硬化することを防ぐことができ、電源オン時スムーズな始動が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像記録装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の画像記録制御動作を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の給紙ユニット及び前処理液塗布ユニットの構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の給紙ユニット及び前処理液塗布ユニットの構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例に係る画像記録装置の給紙ユニット及び前処理液塗布ユニットの構成を示す断面図である。
【図6】従来例における前処理液塗布部の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1;画像記録装置、10;用紙供給ユニット、
11;用紙、12;用紙給紙ローラ、20;前処理液塗布ユニット、
21;前処理液タンク、22;前処理液、23;汲上げローラ、
24;膜厚制御ローラ、25;塗布ローラ、26;カウンタローラ、
28,29;センサ、30;画像記録ユニット、
31〜33,43,44;搬送ローラ、34;案内ロッド、
35;キャリッジ、36;記録部、37;記録ヘッド、
38〜41;排出ローラ、42,27;用紙ガイド、
45;用紙退避経路、46;ブレード、47;クリーニングローラ。

Claims (5)

  1. 録液中の色剤を不溶化する化合物を含有する液体である前処理液を記録媒体の記録領域に塗布する前処理液塗布手段と、前記前処理液が塗布された前記記録媒体の記録領域に前記記録液で画像を記録する画像記録手段とを有する画像記録装置において、
    前記画像記録手段による画像記録動作が待機中であって一定期間毎に、用紙なしで前記前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行う前処理液塗布初期処理を実行することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記前処理液塗布初期処理は電源オン時にも実行する請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記画像記録動作を実行する時、前記前処理液塗布初期処理は、前記前処理液塗布手段に前記記録媒体が給紙される前に実行する請求項1記載の画像記録装置。
  4. 録液中の色剤を不溶化する化合物を含有する液体である前処理液を記録媒体の記録領域に塗布する塗布ローラと該塗布ローラに対向するカウンタローラとを含む前処理液塗布手段と、前記前処理液が塗布された前記記録媒体の記録領域に前記記録液で画像を記録する画像記録手段とを有する画像記録装置において、
    前記前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行わないときは、前記塗布ローラから前記カウンタローラを離間させるカウンタローラ離間処理を実行した後前記カウンタローラをクリーニングするクリーニングローラに前記カウンタローラを接合させることを特徴とする画像記録装置。
  5. 記録液中の色剤を不溶化する化合物を含有する液体である前処理液を記録媒体の記録領域に塗布する塗布ローラと該塗布ローラに対向するカウンタローラとを含む前処理液塗布手段と、前記前処理液が塗布された前記記録媒体の記録領域に前記記録液で画像を記録する画像記録手段とを有する画像記録装置において、
    前記前処理液塗布手段による前処理液塗布動作を行わないときは、少なくとも前記塗布ローラを前記前処理液に浸しておくローラ浸漬処理を実行することを特徴とする画像記録装置。
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