JP2004025666A - シート搬送方法 - Google Patents

シート搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004025666A
JP2004025666A JP2002186353A JP2002186353A JP2004025666A JP 2004025666 A JP2004025666 A JP 2004025666A JP 2002186353 A JP2002186353 A JP 2002186353A JP 2002186353 A JP2002186353 A JP 2002186353A JP 2004025666 A JP2004025666 A JP 2004025666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
platen
recording
rib
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002186353A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Edamura
枝村 哲也
Yuji Konno
今野 裕司
Miyuki Fujita
藤田 美由紀
Norihiro Kawatoko
川床 徳宏
Tetsuhiro Maeda
前田 哲宏
Michihiko Masuyama
増山 充彦
Takayuki Ogasawara
小笠原 隆行
Hiroshi Tajika
田鹿 博司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002186353A priority Critical patent/JP2004025666A/ja
Publication of JP2004025666A publication Critical patent/JP2004025666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

【課題】ユーザーがクリーニングシートの管理を気にすることなく、安価にプリンタのプラテン汚れを除去できるシート搬送方法を提供する。
【解決手段】リブ31の最上面の端部から2mmの位置にクリーニングシート先端がある所(図(a))からクリーニングシート54を、4mm前進させ(図(b))、さらに2mm後退させる(図(c))。このような4mm前進と2mm後退を全部で4回繰り返すと、クリーニングシート先端はリブ31の最上面の搬送方向上流側端から搬送方向下流側端まで到達する。この動作により、リブ最上面にあるインク汚れ52をクリーニングシート54の先端エッジ部で掻き取り、インク吸収する。
【選択図】  図6

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ、詳しくはインクジェットプリンタの機内汚れの除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェットプリンタは、性能の向上と低価格、小型というメリットから、コンピュータ用の記録装置などに広く用いられている。インクジェットプリンタでは、ピエゾ素子の振動によりインクを吐出する方式や、ヒーターを瞬間的に加熱してインクの膜沸騰による気泡を利用してインクを吐出する方式などが実用化されている。どちらの方式であっても、数pl〜数十plという微小な液滴を吐出するため、記録のためのインク滴(主滴)以外に、主滴より更に細かいインク滴(ミスト)も同時に噴霧される。通常、ミストは極めて微小であって吐出後の減速も速いため、ミストの大部分は記録媒体に付着せずプリンタ機内を浮遊する。浮遊したミストは拡散し、プリンタ機内のいたるところに付着する。ミストは非常に小さい液滴であるため、少量の付着では汚れはほとんど問題にならないが、長期にわたる使用のあとや、比較的大きなデューティ比(ヘビーデューティ)のパターンを繰り返し記録した後では、汚れが堆積し様々な問題を引き起こす。その1つとして、紙、フィルムなどのシート状の記録媒体を支持して平面状に保つプラテンの汚れが挙げられる。記録媒体の搬送通過面であるプラテンが汚れると記録媒体そのものに汚れが転写してしまうため、記録品位を著しく劣化させるという深刻な事態を引き起こす。この問題に対しては、特開2000−033749号公報で開示されるような機内の汚れを拭き取るクリーニングシートが考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クリーニングシートの使用は、数ヶ月〜数年の長期使用の後やヘビーデューティのパターンを繰り返し記録した後など、限られた場合にのみ必要となる。このことは、ごく稀にしか使用しないクリーニングシートの管理をユーザーに強制することを意味する。また、ユーザーにクリーニングシートを購入させることは、金銭的な負担を負わせることとなり好ましくないが、プリンタ本体に同梱すると製品全体のコストアップに繋がってしまう。
【0004】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、ユーザーがクリーニングシートの管理を気にすることなく、安価にプリンタのプラテン汚れを除去できるシート搬送方法およびこれを実施するインクジェットプリンタを提供することである。具体的には、特殊なクリーニングシートではなく、普通紙を通紙するだけでプリンタのプラテン汚れを除去することが可能なインクジェットプリンタ(記録装置)を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1発明のシート搬送方法は、記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持し平面状に保つプラテンを備えた記録装置におけるシート搬送方法であって、前記シートの搬送中、前記シートの前進と後退を繰り返すことを特徴とする。このように構成すると、前記シートの前進と後退により、プラテン上の記録液の汚れがシート先端のエッジ部で掻き取られ、シートに吸収される。このような動作により、普段ユーザーが使用している安価な紙を前記シートとして使用して、プラテン上の記録液の汚れを除去することが可能である。
【0006】
また、第2発明のシート搬送方法は、記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持するプラテンを備え、該プラテン上に複数のリブがそれぞれ前記シートの搬送方向に延びる形状で配設され、各リブの最上面によって前記シートの通過面を構成する記録装置におけるシート搬送方法であって、前記シートの搬送中、前記プラテンのリブ上において前記シートの前進と後退を繰り返すことを特徴とする。このように構成すると、前記シートの前進と後退により、プラテンリブ上の記録液の汚れがシート先端のエッジ部で掻き取られ、シートに吸収される。このような動作により、普段ユーザーが使用している安価な紙を前記シートとして使用して、プラテンリブ上の記録液の汚れを除去することが可能である。
【0007】
上記の第1及び第2発明において、記録装置は、回転自在に支持されたレバー部材の一端が搬送されてきたシートを乗り上げると該レバー部材が回転し、前記レバー部材の他端がセンサから外れることで、前記シートの有無及び端部の検出を行うシート検出手段を有しており、該シート検出手段により前記シートの後端を検知したら、前記シートの後退を実施しないことが好ましい。このような構成によれば、前記シートの後端を検知して前記レバー部材の他端が前記シートの下方に落ち込む場合、前記シートを後退させないので、前記シートと前記レバー部材の衝突の危険性を回避することができる。
【0008】
また、第3発明のシート搬送方法は、記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持し平面状に保つプラテンを備えた記録装置におけるシート搬送方法であって、前記シートの搬送中、前記シートの前進と停止を繰り返すことを特徴とする。このように構成すると、前記シートの前進によってプラテン上の記録液の汚れに前記シートが突入し、停止する。この停止している間に記録液の汚れを前記シートが吸い上げ、吸収する。このような動作により、普段ユーザーが使用している安価な紙を前記シートとして使用して、プラテン上の記録液の汚れを除去することが可能である。
【0009】
また、第4発明のシート搬送方法は、記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持するプラテンを備え、該プラテン上に複数のリブがそれぞれ前記シートの搬送方向に延びる形状で配設され、各リブの最上面によって前記シートの通過面を構成する記録装置におけるシート搬送方法であって、前記シートの搬送中、前記プラテンのリブ上において前記シートの前進と停止を繰り返すことを特徴とする。このように構成すると、前記シートの前進によってプラテンリブ上の記録液の汚れに前記シートが突入し、停止する。この停止している間に記録液の汚れを前記シートが吸い上げ、吸収する。このような動作により、普段ユーザーが使用している安価な紙を前記シートとして使用して、プラテンリブ上の記録液の汚れを除去することが可能である。
【0010】
上記の第3及び第4発明においては、前記シートを前進させる時のシート搬送量がリブの長さ以上であることが好ましい。このように構成すれば、常に、シートの記録液を吸収していない部分でプラテン上またはプラテンリブ上のクリーニングを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの要部構成を示す斜視図である。
【0013】
図1に示すインクジェットプリンタは、記録液であるインクを吐出する吐出口列を有するインクジェットヘッドユニット11を備えている。インクジェットヘッドユニット111はキャリッジ113に搭載され、キャリッジ113はガイドシャフト112により摺動自在に案内支持され、かつ、駆動ベルト114の一部と係合されている。駆動ベルト114は二つのプーリーに掛け回され、いずれか一方のプーリーにキャリッジモータ115の回転軸がエンコーダ(不図示)とともに連結されている。これにより、キャリッジ113は、キャリッジモータ115の駆動により駆動ベルト114を介してガイドシャフト112に沿って往復移動される。一方、用紙やプラスチック薄板等から成るシート状の記録媒体Pは搬送ローラ(不図示)を経て排紙ローラ117に挟持され、不図示の搬送モータの駆動に伴い矢印方向に送られる。インクジェットヘッドユニット111のインク吐出口の内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギーを発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設けられている。そして、エンコーダ(不図示)の読み取りタイミングにしたがい、前述の発熱素子を記録信号に基づいて駆動させ、記録媒体P上にインク液滴を飛翔、付着させることで画像を形成することができる。
【0014】
インクジェットヘッドユニット111が記録領域外で待機するホームポジションHPには、ヘッドのインク吐出ノズル形成面を密封するキャップ部116を含むヘッド回復手段(不図示)が配置されている。このヘッド回復手段は、インクジェットヘッドユニット111のインク吐出ノズルに負圧を発生させてインクを吸収することにより、塵の混入やインクの乾燥及び増粘による目詰まりなどの問題を除去し、インクタンクのインクをインク吐出ノズルまで充填する。また、ヘッド回復手段は、インク吐出ノズルに負圧を発生させるポンプユニットを用いた負圧発生手段(不図示)と、ブレードによりインク吐出ノズル周辺をワイピングして清掃するワイピング手段(不図示)とを有する。
【0015】
次に、記録媒体Pの搬送について図2により詳しく説明する。図2は、記録媒体Pを上記プリンタの搬送手段に挟持、搬送させている過程を側面から見た部分断面図である。
【0016】
図2において、ピンチローラ5が不図示のバネにより搬送ローラ4に圧接されている。尚、搬送ローラ4は砥石やアルミナなどの微少な粒子をローラ表面に接着させた砥石ローラであり、ピンチローラ5はゴムローラとなっている。搬送ローラ4を砥石ローラにすることで、搬送ローラ4の外径精度、振れ精度を従来のゴムローラの場合より向上させることができる。そのため、搬送ローラ4がゴムローラの場合よりも記録媒体Pの搬送精度をより向上させることができる。搬送ローラ4はピンチローラ5と共働して、記録媒体Pを搬送方向(図中矢印A方向)へ搬送させる搬送手段となっている。搬送ローラ4の回転は、不図示の搬送モータの駆動によって行われ、これにより記録媒体Pの所定量の搬送が実施される。この搬送ローラ4とピンチローラ5の記録媒体搬送方向上流側にはPEセンサレバー(紙端検出用レバー部材)1、PEセンサ(紙端検出センサ)2が設けられており、記録媒体Pの有無や端部の検出を行うシート検出手段となっている。PEセンサレバー1は回転自在に支持されており、PEセンサレバー1の一端が記録媒体Pを乗り上げるとPEセンサレバー1が回転し、PEセンサレバー1の他端がPEセンサ2から外れることで、記録媒体Pの有無や端部を検出できる構成である。なお、プリンタには、命令信号を受けると自動的に搬送ローラ4とピンチローラ5の間に記録媒体を、複数の積載された記録媒体の中から一枚ずつ分離して搬送、供給する図示しない自動給紙装置(オートシートフィーダー(ASF))が備えられている。
【0017】
記録部6にはキャリッジ113を、記録媒体Pの搬送方向(矢印A方向)と直交する方向に往復移動可能にするためのガイドシャフト112が設けられている。また、このキャリッジ113上には記録手段としてのインクジェットヘッドユニット111が搭載されており、このインクジェットヘッドユニット111は、搬送ローラ4及びピンチローラ5によりプラテン10の上に搬送された記録媒体Pにインク像を記録するものである。この装置における記録手段は、記録ヘッドからインクを吐出して記録するインクジェット記録方式を採用している。また、円板状の回転体である拍車12が、不図示のバネにより排出ローラ11に圧接され、排出ローラ11のピンチローラとなっている。排出ローラ11及び拍車12は、共働して、記録が実施された記録媒体Pの記録面を汚すことなく、記録媒体Pを不図示の排出トレイ上に排出する。
【0018】
図3の(a)はプラテン10の斜視図である。プラテン10上にリブ31,32が配設されている。リブ31,32の夫々は記録媒体Pの搬送方向に延びる形状で、記録媒体Pの搬送方向と交差する方向に列をなすように配置されている。プラテン10各リブ31,32の最上面によって記録媒体P(シート)の通過面を構成しており、記録媒体Pはリブ31,32の上面を通って図中の矢印方向に搬送される。また、シート状の記録媒体Pの端部からはみ出した位置までインク吐出を行うことによって、記録媒体Pの端部に余白が生じない記録(「縁無し記録」ともいう)を記録媒体Pの搬送方向先端、及び後端で実施するために、リブ31とリブ32の間に空間SPが設けられている。記録媒体Pの端部に対しては、この空間SP上で記録を行うことで、記録媒体Pに着弾せずにプラテンにインク滴が打ち込まれたとしてもリブを汚すことが無い構成になっている。
【0019】
図3の(b)でプラテン10の断面図を示す。各リブ31,32の搬送方向の両側部はリブ基底部より最上面に向かって傾斜する斜面となっている。リブ31,32の最上面の長さ、及びリブ31,32の最上面間の距離はいずれも1cmになっている。また、リブ31最上面の搬送方向上流側端からリブ32最上面の搬送方向下流側端までの長さとして定義するリブ長さは3cmになっている。さらに、リブ31,32の斜面部分の搬送方向長さは1.5mmである。
【0020】
次に、本発明の、プラテン汚れのクリーニングを可能とするシート搬送動作を図4を参照して説明する。
【0021】
前述したASF(オートシートフィーダー)には、ユーザーにより予めクリーニングのための普通紙(以下、クリーニングシートとする)がセットされているものとする。クリーニングシートは、表面、裏面ともインクを吸収するシート状のものであれば普通紙に限定されるものではない。例えば、発色を良くするために紙の表面をコーティングした特殊紙や布、インク吸収層を有するフィルムなどであっても良い。但し、プリンタの給紙能力、搬送能力を越えるものは使用できず、本実施形態の場合、クリーニングシートの厚さが0.1mm〜0.8mmであるという条件を満たす必要がある。
【0022】
そこでクリーニング搬送を開始するには、先ず、ユーザーが本体の回復キー(レジュームキー;resume key)を押下する(図4のS11)。但し、ユーザーの操作ミスにより不用意にクリーニング搬送が実施されるのを防止するためにレジュームキーが連続して5秒間押下された場合のみ、クリーニング搬送が実施されるものとする。この動作は、プリンタにつながっているホスト(コンピュータ)での操作により実行することも出来る。
【0023】
このような開始命令を受けると、プリンタはクリーニングシートの給紙と頭出しを実施する(図4のS12)。次に、クリーニングシートを、リブ31最上面の端部から搬送方向下流へ2mmの位置まで前進させる(図4のS13、図6(a))。図5でこの動作におけるインク除去効果について説明する。
【0024】
図5はリブ31とプラテン10の断面図であり、リブ31上にインク汚れ51〜53が付着している。図5の(a)及び(b)で示すように、搬送されたクリーニングシート54は、まずリブ31の斜面に衝突し、クリーニングシート先端のエッジ部により斜面周辺のインク汚れ51を掻き落とし、吸収する。さらに、図5(c)に示すように、リブ31の最上面に乗り上げ、リブ最上面にあるインク汚れ52をクリーニングシート54の先端エッジ部で掻き取り、インク吸収する。
【0025】
クリーニングシート自体のたわみにより、クリーニングシート54の先端エッジ部がリブ最上面のインク汚れと当接しない場合があるため、上記のリブ最上面のインク掻き取り動作は数回繰り返す必要がある。したがって、図6(a)に示す状態からリブ最上面においてクリーニングシートを搬送する際、前進と後退を繰り返し(図4のS14〜S16)、これによりリブに対するクリーニング性を高めている。
【0026】
本実施形態では、リブ31の最上面の端部から2mmの位置にクリーニングシート先端がある所からクリーニングシート54を、4mm前進させ(図4のS14、図6(b))、さらに2mm後退させる(図14のS15、図6(c))。このような4mm前進と2mm後退を全部で4回繰り返すと(図4のS16)、図7(a)に示すようにクリーニングシート先端はリブ31の最上面の搬送方向上流側端から搬送方向下流側端まで到達する。なお、クリーニングシートの前進幅は、インク掻き取りの効果を高めるために1mm以上が好ましく、また、後退幅は、前進幅以下であれば特に限定されない。
【0027】
その後、プリンタはクリーニングシート54を12mm前進させて、リブ31,32間の空間SPをスキップさせ、リブ32最上面の端部から搬送方向下流へ2mmの位置まで搬送する(図4のS17、図7(b))。その後の動作は、リブ32最上面においてもリブ31へのクリーニングと同様である(図4のS18)。最後に、クリーニングシートをプリンタ機外に排出して終了する(図4のS19)。
【0028】
ところで、ユーザーが搬送方向に関して極端に短い長さのクリーニングシートをセットしたなどの理由で、クリーニングシートの搬送中にPEセンサレバー1(図2参照)が下方に落ち込んでしまうと、クリーニングシートの後退を行った際、クリーニングシートとPEセンサレバー1が衝突することがある。特にクリーニングシートとしてフィルムなど比較的硬い材質が選択されていた場合、衝突の負荷が大きく、不具合を招く危険性がある。このため、本実施形態では、PEセンサ2がクリーニングシートの後端を検知した場合は、動作途中であったとしても、クリーニングシートを排紙して終了する。勿論、このような方法でなくても、PEセンサ2がクリーニングシートの後端を検知した場合は、後退で衝突の危険性がなくなる量だけ前進させてからクリーニング動作を継続する、若しくは、後退の動作を1回省略するなどの処理を行っても良い。
【0029】
また、クリーニングシートのスループットを向上させるために、クリーニングシートの供給、搬送、排出以外の不要な動作(キャリッジの移動や、ヘッド回復手段の動作)は一切行わない。
【0030】
以上説明した動作により、普段ユーザーが使用している安価な紙を利用して、プラテン上のインク汚れを除去することが可能である。
【0031】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。特に、第1の実施形態とは異なる、プラテンクリーニングのためのシート搬送動作を図8を参照して説明する。なお、プリンタ全体の構成は第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0032】
ASF(オートシートフィーダー)には、あらかじめユーザーによりクリーニングのための普通紙(以下、クリーニングシートとする)がセットされているものとする。クリーニングシートは、第1の実施形態と同様で普通紙に限定されるものではない。
【0033】
クリーニング搬送を開始するには、先ず、ユーザーが本体の回復キー(レジュームキー;resume key)を押下する(図8のS21)。但し、ユーザーの操作ミスにより不用意にクリーニング搬送が実施されるのを防止するためにレジュームキーが連続して5秒間押下された場合のみ、クリーニング搬送が実施されるものとする。
【0034】
このような開始命令を受けると、プリンタはクリーニングシートの給紙と頭出しを実施する(図8のS22)。次に、クリーニングシートを、クリーニングシートとの当接位置であるリブの端部から更に搬送方向下流へ3cmの位置まで前進させる(図8のS23)。その位置で、1秒間停止させる(図8のS24)。
【0035】
このような前進と停止の組み合わせ動作にはリブのインク汚れを除去する効果がある。図9でこの動作におけるインク除去効果について説明する。図9はリブ31とプラテン10の断面図であり、リブ31上にインク汚れ71,72が付着している。図9の(a)及び(b)で示すように、搬送されたクリーニングシート73は、インク汚れ71上に突入後、停止する。そして、停止している間、図9(c)に示すように、インク汚れ71をクリーニングシート73が吸い取り、吸収する。この方法は、第1の実施形態の方法と比較し、多量のインク滴がリブに付着している場合に有効である。
【0036】
その後、プリンタは、クリーニングシートを3cm前進、1秒間停止するという搬送動作を繰り返す(図8のS25〜S27)。ステップS27で、PEセンサ2(図2参照)によりクリーニングシートの後端を検知したら、クリーニングシートをプリンタ機外に排出して終了する。
【0037】
ところで、前進幅がリブ長さ以上であれば、常に、クリーニングシートの、インクを吸収していない部分でリブのクリーニングを行うことができる。このため、クリーニング効果という観点から、前進幅はリブ長さと同じかそれ以上が好ましい。本実施形態では、前進幅としては前述したリブ長さ(図3(b)参照)と同じ3cmを採用している。また、停止時間は1秒としたが、これに限定されない。停止時間は長くするほうがクリーニング効果は大きくなるが、スループットが低下するため、適用する系に最適な時間を選択する必要がある。
【0038】
以上説明した動作により、普段ユーザーが使用している安価な紙を利用して、プラテン上のインク汚れを除去することが可能である。
【0039】
なお、上述した第1及び第2の実施形態においてはプラテンにシート搬送時の通過面を構成するリブを備えた記録装置を例にとったが、プラテン上にリブの無い構成においても第1及び第2の実施形態のシート搬送方法を適用しても有効である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持し平面状に保つプラテンまたは、プラテン上にてシート通過面を構成して前記シートを支持する複数のリブを備えた記録装置において、シートの搬送中、シートの前進と後退を繰り返すことにより、プラテンまたはプラテンリブ上の記録液の汚れをシート先端のエッジ部で掻き取り、シートに吸収することができる。また、このような方法により、普段ユーザーが使用している安価な紙を前記シートとして使用して、プラテン上の記録液の汚れを除去することが可能である。
【0041】
この発明において、記録装置は、回転自在に支持されたレバー部材の一端が搬送されてきたシートを乗り上げると該レバー部材が回転し、前記レバー部材の他端がセンサから外れることで、シートの有無及び端部の検出を行うシート検出手段を有し、該シート検出手段によりシートの後端を検知したら、シートの後退を実施しないことにより、シートとレバー部材の衝突の危険性を回避することができる。
【0042】
また、本発明は、記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持し平面状に保つプラテンまたは、プラテン上にてシート通過面を構成して前記シートを支持する複数のリブを備えた記録装置において、シートの搬送中、シートの前進と停止を繰り返すことにより、プラテンまたはプラテンリブ上の記録液の汚れにシートを突入させ、シートが停止している間に記録液の汚れをシートに吸い上げ、除去することができる。また、このような方法により、普段ユーザーが使用している安価な紙を前記シートとして使用して、プラテン上の記録液の汚れを除去することが可能である。
【0043】
この発明において、シートを前進させる時のシート搬送量をリブの長さ以上にすることにより、常に、シートの記録液を吸収していない部分でプラテン上またはプラテンリブ上のクリーニングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるインクジェットプリンタの要部構成を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタの搬送手段に記録媒体Pを挟持、搬送させている過程を側面から見た部分断面図である。
【図3】図1のプリンタにおけるプラテン形状を示し、(a)はプラテン斜視図、(b)はプラテン断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における、プラテン汚れのクリーニングを可能とするシート搬送動作の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態によるプラテンのリブ斜面のクリーニング効果を示す模式的な動作説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるプラテンのリブ最上面のクリーニング効果を示す模式的な動作説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によるプラテン上のクリーニングシート位置を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における、プラテン汚れのクリーニングを可能とするシート搬送動作の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態によるプラテンのリブ最上面のクリーニング効果を示す模式的な動作説明図である。
【符号の説明】
P  記録媒体
1  PEセンサレバー
2  PEセンサ
4  搬送ローラ
5  ピンチローラ
6  記録部
10  プラテン
11  排出ローラ
12  拍車
31,32  リブ
51〜53、71〜73  インク汚れ
54、73  クリーニングシート
111  インクジェットヘッド
112  ガイドシャフト
113  キャリッジ
114  駆動ベルト
115  キャリッジモータ
116  キャップ部
117  排紙ローラ

Claims (6)

  1. 記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持し平面状に保つプラテンを備えた記録装置におけるシート搬送方法であって、
    前記シートの搬送中、前記シートの前進と後退を繰り返すことを特徴とするシート搬送方法。
  2. 記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持するプラテンを備え、該プラテン上に複数のリブがそれぞれ前記シートの搬送方向に延びる形状で配設され、各リブの最上面によって前記シートの通過面を構成する記録装置におけるシート搬送方法であって、
    前記シートの搬送中、前記プラテンのリブ上において前記シートの前進と後退を繰り返すことを特徴とするシート搬送方法。
  3. 記録装置は、回転自在に支持されたレバー部材の一端が搬送されてきたシートを乗り上げると該レバー部材が回転し、前記レバー部材の他端がセンサから外れることで、前記シートの有無及び端部の検出を行うシート検出手段を有しており、該シート検出手段により前記シートの後端を検知したら、前記シートの後退を実施しないことを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送方法。
  4. 記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持し平面状に保つプラテンを備えた記録装置におけるシート搬送方法であって、
    前記シートの搬送中、前記シートの前進と停止を繰り返すことを特徴とするシート搬送方法。
  5. 記録液を吐出するインクジェットヘッドにより画像が記録されるシートを支持するプラテンを備え、該プラテン上に複数のリブがそれぞれ前記シートの搬送方向に延びる形状で配設され、各リブの最上面によって前記シートの通過面を構成する記録装置におけるシート搬送方法であって、
    前記シートの搬送中、前記プラテンのリブ上において前記シートの前進と停止を繰り返すことを特徴とするシート搬送方法。
  6. 前記シートを前進させる時のシート搬送量がリブの長さ以上である請求項4または5に記載のシート搬送方法。
JP2002186353A 2002-06-26 2002-06-26 シート搬送方法 Pending JP2004025666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002186353A JP2004025666A (ja) 2002-06-26 2002-06-26 シート搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002186353A JP2004025666A (ja) 2002-06-26 2002-06-26 シート搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004025666A true JP2004025666A (ja) 2004-01-29

Family

ID=31181727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002186353A Pending JP2004025666A (ja) 2002-06-26 2002-06-26 シート搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004025666A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006027812A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Noritsu Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
JP2009006659A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2009234785A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fujifilm Corp インクジェットプリンタ
CN102909965A (zh) * 2011-08-04 2013-02-06 佳能株式会社 打印设备及其控制方法
JP2021130537A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びクリーニング方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006027812A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Noritsu Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
JP4496871B2 (ja) * 2004-07-15 2010-07-07 ノーリツ鋼機株式会社 インクジェットプリンタ
JP2009006659A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2009234785A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fujifilm Corp インクジェットプリンタ
US7980660B2 (en) 2008-03-28 2011-07-19 Fujifilm Corporation Ink jet printer and method of cleaning platen
CN102909965A (zh) * 2011-08-04 2013-02-06 佳能株式会社 打印设备及其控制方法
US8864269B2 (en) 2011-08-04 2014-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and control method thereof
JP2021130537A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びクリーニング方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5653245B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
JP3372800B2 (ja) 記録装置
JP2000272110A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法
JP2005205901A (ja) 画像形成装置
JP2010046807A (ja) 画像形成装置
JP2009234785A (ja) インクジェットプリンタ
JP2004025666A (ja) シート搬送方法
JP2006256135A (ja) インクジェット記録装置
JPH09183547A (ja) シート材排出装置及び記録装置
JP2009233896A (ja) ヘッド洗浄機構および画像記録装置
JPH03227648A (ja) インクジェット記録装置
JP2006327029A (ja) インクジェット記録装置
JP3787469B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2002211056A (ja) 画像形成装置
JP2004160801A (ja) インクジェット記録装置
JP5454428B2 (ja) 画像形成装置
JP2021030526A (ja) インクジェット記録装置
JP2000094659A (ja) 記録装置の制御方法、および記録装置
JP6432264B2 (ja) 液体吐出装置
JP2014015020A (ja) インクジェット記録装置
JP2003341105A (ja) インクジェットプリンタ
JP2013006303A (ja) フェイス面の払拭方法
JP7222249B2 (ja) インクジェット画像形成装置および加湿方法
JP2004255662A (ja) 記録装置
JP2011161638A (ja) インクジェット記録装置