JP2006027812A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2006027812A
JP2006027812A JP2004209053A JP2004209053A JP2006027812A JP 2006027812 A JP2006027812 A JP 2006027812A JP 2004209053 A JP2004209053 A JP 2004209053A JP 2004209053 A JP2004209053 A JP 2004209053A JP 2006027812 A JP2006027812 A JP 2006027812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
paper
platen
print paper
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004209053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4496871B2 (ja
Inventor
Yoshihisa Higashimoto
佳久 東本
Masaaki Tsuji
正秋 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2004209053A priority Critical patent/JP4496871B2/ja
Publication of JP2006027812A publication Critical patent/JP2006027812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4496871B2 publication Critical patent/JP4496871B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 プリント媒体(プリントペーパP)を、プラテン32に形成された吸引用孔32aを介して吸引することでプラテン32の表面上に吸着保持させる吸引手段を備えたインクジェットプリンタにおいて、オペレータ等を煩わせることなく、プラテン32の表面のクリーニングを行って、そのプラテン32の表面に供給されるプリント媒体が汚れるのを確実に防止する。
【解決手段】 プラテン32の表面上にクリーニング部材を供給して、該プラテン32の表面に付着したインクを該クリーニング部材により拭うクリーニング動作を行うクリーニング手段を設ける。そして、クリーニング部材をプリントペーパPの先端部とし、クリーニング手段を、該プリントペーパPをプラテン32の表面上に供給するプリント媒体供給手段で構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、プラテンの表面上に供給されたプリント媒体を、該プラテンに形成された吸引用孔を介して吸引することでプラテンの表面上に吸着保持させる吸引手段を備えたインクジェットプリンタに関する技術分野に属する。
従来より、写真プリントシステム等に用いられるインクジェットプリンタにおいて、インクを吐出するプリントヘッドと対向する位置に、プリントペーパを支持するプラテン(吸着プレート)を設け、このプラテンの表面にプリントペーパを吸着保持させることで、プリントペーパの印刷時の平面性を確保するようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、このプラテンの表面(プリントペーパ支持面)には、多数の吸引用孔が開口され、プラテンの裏面側には密閉空間が形成され、上記各吸引用孔は、この密閉空間と連通される。そして、この密閉空間内には、プラテンの表面上に供給されたプリントペーパを、上記吸引用孔を介して吸引することでプラテンの表面上に吸着保持させる吸引手段としてのファンが配設される。
特開2003−260827号公報
しかしながら、上記吸引手段を備えたインクジェットプリンタでは、この吸引手段が、プリントヘッドから吐出されて霧状となったインクを、プリントペーパの幅方向外側に位置する吸引用孔から吸い込もうとするため、プラテンの表面における上記吸引用孔の開口周辺にインクが付着し易くなるという問題がある。特に写真プリントシステムでは、サービスサイズ用のプリントペーパ(幅が狭い)に対し縁なしプリントが連続的に行われ、その後に大判サイズ用のプリントペーパ(幅が広い)に対しプリントが行われると、そのプリントペーパの裏面に、上記プラテンの表面のインクが付着してしまう。このため、従来では、オペレータ等がプラテンの表面のクリーニングを手作業で行っているが、このような手作業はオペレータ等にとっては非常に煩わしく、また、クリーニングの時期が分からずに、或いはクリーニングするのを忘れて、プリントペーパを汚してしまう場合が生じる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のような吸引手段を備えたインクジェットプリンタに対して、その構成を改良することによって、オペレータ等を煩わせることなく、プラテンの表面のクリーニングを行って、そのプラテンの表面に供給されるプリントペーパ等のプリント媒体が汚れるのを確実に防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、プラテンの表面上にクリーニング部材を供給して、該プラテンの表面に付着したインクを該クリーニング部材により拭うクリーニング動作を行うクリーニング手段を設けるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、表面に開口する吸引用孔を有するプラテンと、該プラテンの表面上にプリント媒体を供給するプリント媒体供給手段と、該プリント媒体供給手段によりプラテンの表面上に供給されたプリント媒体を、上記吸引用孔を介して吸引することでプラテンの表面上に吸着保持させる吸引手段と、該吸引手段によりプラテンの表面上に吸着保持されたプリント媒体に対しインクを吐出して印刷を行うプリントヘッドとを備えたインクジェットプリンタを対象とする。
そして、上記プラテンの表面上にクリーニング部材を供給して、該プラテンの表面に付着したインクを該クリーニング部材により拭うクリーニング動作を行うクリーニング手段を備えているものとする。
上記の構成により、クリーニング手段によって、プラテンの表面上にクリーニング部材が供給されて、このクリーニング部材によりプラテンの表面に付着したインクが拭われる。このクリーニング動作を、例えば定期的に又は所定枚数分のプリントを行う毎に実行するようにすれば、オペレータ等を煩わせることなく、プラテンの表面のクリーニングを自動で行うことができて、プリント媒体の汚れを確実に防止することができるようになる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、クリーニング手段は、所定条件に基づいて、クリーニング動作を行うように構成されているものとする。
このようにクリーニング動作を行う条件を設定しておくことで、クリーニング動作を出来る限り少なくしつつ(つまりプリント媒体へのプリントができない時間を最小限に抑えつつ)、プリント媒体の汚れを確実に防止することができる。このような所定条件としては、所定枚数分のプリントを行ったとき、プリンタを所定時間稼働したとき、プリント媒体を幅の広いものに変更したとき等が挙げられる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、プリント媒体は、長尺状のプリントペーパであり、クリーニング部材は、上記プリントペーパの先端部であり、クリーニング手段は、上記プリントペーパを該プリントペーパの先端部側からプラテンの表面上に供給するプリント媒体供給手段で構成されているものとする。
すなわち、写真プリントシステムに用いられるインクジェットプリンタにおいては、長尺状のプリントペーパの先端部は、印刷されずにカットされる部分であるので、この部分で、プラテンの表面に付着したインクを拭うようにすれば、クリーニング部材やクリーニング手段として特別なものを設ける必要はない。一方、プラテンの表面に付着するインクは、霧状の極少量のインクであるので、その付着量は多くなく、この結果、プリントペーパの先端部だけで十分に拭うことができる。よって、低コストでクリーニング効果が得られ、写真プリントシステムに用いられるインクジェットプリンタに最適な構成となる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、クリーニング手段は、プリントペーパの先端部をプラテンの表面に沿って所定ストロークだけ往復運動させることで、クリーニング動作を行うように構成されているものとする。
こうすることで、プリントペーパの先端部で、プラテンの表面のインクを確実に拭うことができるようになる。
請求項5の発明では、請求項3の発明において、長尺状のプリントペーパをロール状にセットするペーパセット部と、上記ペーパセット部に設けられ、該ペーパセット部に上記プリントペーパがセットされたことを検出するペーパセット検出手段とを備え、プリント媒体供給手段は、上記ペーパセット部にセットされたプリントペーパを該ペーパセット部からプラテンの表面上に供給するように構成され、クリーニング手段は、上記ペーパセット検出手段により上記ペーパセット部にプリントペーパがセットされたことが検出されたときに、プリントヘッドにより該プリントペーパに対し印刷が行われる前にクリーニング動作を行うように構成されているものとする。
すなわち、ペーパセット部に新たなプリントペーパがセットされると、そのプリントペーパの幅が前回セットされたプリントペーパよりも大きくて、該プリントペーパが汚れる可能性がある。しかし、この発明では、プリントペーパがセットされたときに、クリーニング動作を行うので、プリントペーパが汚れるのを確実に防止することができる。また、写真プリントシステムに用いられるインクジェットプリンタにおいては、ペーパセット部にプリントペーパがセットされたときに、該セットされたプリントペーパを安定してプラテンに供給するために、プリント動作前に、プリントペーパをペーパセット部から所定位置(プラテンよりも先の位置)まで引き出し、その後再びペーパセット部に巻き戻す予備動作を行う場合があり、この予備動作のときに、クリーニング動作を行うようにすれば、クリーニング動作によってプリント動作までの待ち時間が長くなるのを抑制することができる。
請求項6の発明では、請求項3の発明において、プリントペーパの幅を検出する幅検出手段を備え、クリーニング手段は、プリント媒体供給手段によりプラテンの表面上に供給されるプリントペーパの幅が、前回にプラテンの表面上に供給されてプリントヘッドにより印刷されたプリントペーパよりも大きいことが上記幅検出手段により検出されたときに、プリントヘッドにより該幅が大きいプリントペーパに対し印刷が行われる前にクリーニング動作を行うように構成されているものとする。
このように印刷するプリントペーパが、幅が大きいものに変更されたときに、プリントペーパが汚れる可能性が高いので、この幅が大きいプリントペーパへの印刷前にクリーニング動作を行うことで、プリントペーパの汚れを確実にかつ効果的に防止することができる。
請求項7の発明では、請求項6の発明において、クリーニング手段は、プリント媒体供給手段によりプラテンの表面上に供給されるプリントペーパの幅が、前回にプラテンの表面上に供給されてプリントヘッドにより印刷されたプリントペーパよりも大きいことが上記幅検出手段により検出されかつ所定条件を満たすときに、プリントヘッドにより該幅が大きいプリントペーパに対し印刷が行われる前にクリーニング動作を行うように構成されているものとする。
このことで、請求項2の発明と同様に、プリントペーパへのプリントができない時間(待ち時間)を最小限に抑えつつ、プリントペーパの汚れを確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタによると、プラテンの表面上にクリーニング部材を供給して、該プラテンの表面に付着したインクを該クリーニング部材により拭うクリーニング動作を行うクリーニング手段を備えるようにしたことにより、オペレータ等を煩わせることなく、プラテンの表面のクリーニングを自動で行うことができて、プリント媒体の汚れを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ100を示す。このプリンタ100は、写真プリントシステムに用いられるものであって、画像データの取得及びオーダ情報の取得を行い必要な補正処理等を行う受付ブロックAと、その受付ブロックAから通信ケーブル1を介して伝送される画像データをオーダ情報に基づきプリントペーパP(プリント媒体)に対して印刷を行うプリントブロックBとを備えている。
[受付ブロック]
上記受付ブロックAは、ワゴン型のフレーム5の上部に設けられた受付装置6と、表示画面がタッチパネル7によって構成されている液晶型のディスプレイ8と、フレーム5の上下方向の中間位置に設けられたフラットベッドスキャナFSとを備えている。上記受付装置6の前面部には、フラッシュメモリから成る記録媒体Msに保存された画像データを読み出すための半導体ドライブ9と、CD−RやDVD等のディスク型の記録媒体Mdに保存された画像データを読み出すためのディスクドライブ10とが配設されている。
上記フラットベッドスキャナFSは、透明ガラス製のスキャニングデーブル13と該スキャニングテーブル13の下側に配置されたスキャニングヘッド14とを有する本体部11と、この本体部11に開閉自在に取り付けられたプラテンカバー12とを備えている。上記スキャニングヘッド14は主走査方向に配設された複数の光電変換素子(例えば、CCD等)と光源とを備えていて、主走査方向と直交する副走査方向に移動することにより、スキャニングテーブル13に載せられたスキャニング対象物の画像をR(赤)・G(緑)・B(青)の三原色に色分解した画像データとして取り込むように構成されている。
[プリントブロック]
図1及び図2に示すように、上記プリントブロックBは、筐体15と、この筐体15の下部において上下に並んで配置された2つのマガジン収容部Ba(ペーパセット部)と、筐体15の上部に配置されかつプリントペーパPに対して画像データの記録印刷を行うプリント部Bbと、筐体15の側部に配置されたインク貯留部Bcとを備えている。上記筐体15の上面部には、横送りベルト16によって送り出された、小サイズのプリントペーパPを受け止める仕分け部17と、大サイズのプリントペーパPを受け止めるラック板18とが配設されている。
上記各マガジン収容部Baは、前壁体15Aのスライド移動に伴い開閉するドロワー20を備えており、このドロワー20に、ロール状に巻かれた長尺のプリントペーパPを、ペーパマガジン21により保持された状態でセットして収容するようになっている。すなわち、各マガジン収容部Baに対してペーパマガジン21と共にロール状のプリントペーパPを交換自在にセットすることが可能になっている。尚、図2においては、上側のマガジン収容部Baには、幅寸法が小さいプリントペーパPが2つ並列にセットされ、下側のマガジン収容部Baには、幅寸法が大きいプリントペーパPが1つだけセットされている(上側のマガジン収容部Baに幅寸法が大きいプリントペーパPを、下側のマガジン収容部Baに幅寸法が小さいプリントペーパPをそれぞれセットすることも可能である)。
上記プリント部Bbは、壁体15B内に設けられかつプリントペーパPに対してインクを吐出して画像を形成する(つまり印刷を行う)プリントヘッドHを備えている(詳細は図3及び図4参照)。また、上記インク貯留部Bcは、壁体15C内に着脱可能に収容されかつ色相が互いに異なるインクがそれぞれ封入された7つのインクカートリッジ23を備えている。これらのインクカートリッジ23は、着脱により、使用中又は完全使用済みのものを新しいものに交換することができるようになっている。これらのインクカートリッジ23には、各々、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、V(バイオレット)及びクリア(CL:透明)の各インクが封入されている。尚、壁体15Cは、鉛直方向に延びる軸周りに回動することで開閉自在に構成されている。
[ペーパ搬送機構]
図3に示すように、上記プリントブロックBには、上記マガジン収容部BaからプリントペーパPを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送するペーパ搬送機構が設けられている。このペーパ搬送機構は、上記搬送経路を構成すべく、マガジン収容部Baから順に、供給ユニットU1、プリントユニットU2、ループ形成ユニットU3、カッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6を備えており、プリントユニットU2の搬送経路上に位置するプリントペーパPに対して画像データの印刷が行われるようになっている。そして、ペーパ搬送機構は、プリントペーパPへの印刷時には、2つのマガジン収容部Baのうちいずれか一方にセットされたプリントペーパPを、供給ユニットU1によってマガジン収容部Baから引き出してプリント部Bbに位置するプリントユニットU2に搬送供給し、それから、その供給されたプリントペーパPをプリントユニットU2によって搬送しながらプリントヘッドHによって画像データの印刷を行い、その後、印刷されたプリントペーパPをループ形成ユニットU3を経由してカッターユニットU4に搬送して該カッターユニットU4でプリントサイズに切断した後、反転ユニットU5及び排出ユニットU6によって横送りベルト16又はラック板18に対して送り出す。尚、以下、上記印刷時においてプリントペーパPが搬送されるときの搬送上流側及び下流側を、それぞれ、単に上流側及び下流側という。
具体的に説明すると、上記供給ユニットU1は、ペーパマガジン21により収容保持されたプリントペーパPに回転力を付与する支持ローラ25と、プリントペーパPをペーパマガジン21(マガジン収容部Ba)よりプリントユニットU2に送り出すための圧着型の供給ローラ26と、この供給ローラ26によって搬送されるプリントペーパPを案内するガイド部材(図示せず)とを備えている。上記支持ローラ25と供給ローラ26とは供給搬送用の電動モータ(図示せず)によって駆動される。この供給ユニットU1が、マガジン収容部BaよりプリントペーパPを該プリントペーパPの先端部側から後述のプラテン32の表面上に供給するプリント媒体供給手段を構成する。
上記ペーパマガジン21には、具体的な図示は省略するが、該ペーパマガジン21により保持されたプリントペーパPの種類を識別するための識別コード部が設けられ、各マガジン収容部Baには、該識別コード部を介してプリントペーパPの種類を検出する種類検出センサ22(図8参照)が設けられている。本実施形態では、プリントペーパPの種類として幅寸法及び面質(光沢、マット等)を識別するための識別コード部が設けられており、種類検出センサ22は、プリントペーパPの種類として幅寸法及び面質を識別コード部を介して検出するように構成されている。つまり、種類検出センサ22は、プリントペーパの幅を検出する幅検出手段を構成する。
上記識別コード部は、例えば、複数の長孔と、各長孔の一方側又は他方側部分をスライド自在に覆うことが可能なスライド部材とで構成され、プリントペーパの種類に応じて全長孔のスライド部材の位置(一方側又は他方側)が予めそれぞれ設定されている。一方、上記種類検出センサ22は、例えば長孔毎に設けられた透過型の光センサで構成されて、全長孔のスライド部材の位置をそれぞれ検出することによって、プリントペーパの種類を検出するようになっている。尚、識別コード部の形態や種類検出センサ22の構成はどのようなものであってもよい。
また、上記各マガジン収容部Baには、プリントペーパPがマガジン収容部Baにセットされたことを検出するペーパセット検出手段としてのペーパセット検出スイッチ27(図8参照)が設けられている。このペーパセット検出スイッチ27は、プリントペーパPがマガジン収容部BaにセットされたときにOFF状態からON状態となり、このときにプリントペーパPがマガジン収容部Baにセットされたことを検出するようになっている。このようにペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態になったときには、新しいプリントペーパPがセットされたということになる。
上記プリントユニットU2は、図4及び図5に示すように、上記プリントヘッドHを主走査方向X(プリントペーパPの搬送方向(副走査方向Y)と垂直な方向)に案内するガイドレール28と、2つのプーリ29に巻き掛けられかつプリントヘッドHをガイドレール28に沿って往復移動させるための駆動ベルト30と、プリントペーパPを、プリントヘッドHにより印刷を行うことが可能な位置に吸着保持するペーパ保持部D(図3参照)と、このペーパ保持部Dの上流側と下流側とにそれぞれ配設された圧着型のプリント搬送ローラ31とを備えている。このプリント搬送ローラ31は、主走査方向Xの一方側と他方側とに2分割されている。上記主走査方向Xは、プリントペーパPの幅方向に相当し、副走査方向Yは、プリントペーパPの長手方向に相当する。
上記ペーパ保持部Dは、表面(上面)に開口する吸引用孔32a(図6参照)を有するプラテン32と、上記供給ユニットU1により該プラテン32の表面上に供給されたプリントペーパPを、上記吸引用孔32aを介して吸引することでプラテン32の表面上に吸着保持させる吸引手段としてのファン34とを備えている。上記プラテン32は、プリントペーパPを支持するプレートであり、プラテン32の裏面(下面)側には、該プラテン32と共に密閉空間を形成する筐体33が配設され、この密閉空間内に上記ファン34が配設されている。そして、上記吸引用孔32aは、プラテン32の厚み方向に貫通して上記密閉空間と連通しており、ファン34の作動により吸引用孔32aを介してプラテン32の表面側に負圧が生じ、このことでプリントペーパPがプラテン32の表面上に吸着保持されることになる。
上記プラテン32の表面におけるペーパ幅方向両側部には、ペーパ長手方向に延びる複数(本実施形態では、片側6つずつ)の溝32bがペーパ幅方向に所定間隔をあけて並ぶように形成されている。これら各溝32bは、種々のサイズのプリントペーパPの幅方向両端位置に対応して設けられており、各溝32b内には、上記プリントヘッドHから吐出されたインクがプリントペーパPの幅方向両端から外側に外れた場合(特に縁なしプリントを行う際に外側に外れ易い)に、該インクを吸収するためのインク吸収材91が嵌め込まれている。
上記吸引用孔32aは、相隣接する上記溝32b間にも形成されており、上記ファン34が作動していると、そのファン34が、プリントヘッドHから吐出されて霧状となったインクを、プリントペーパPの幅方向外側であって相隣接する溝32b間に位置する吸引用孔32aから吸い込もうとするため、プラテン32の表面における上記吸引用孔32aの開口周辺にインクが付着する。このため、特に、印刷するプリントペーパPを、幅寸法が小さいものから大きいものに変更したときに、その幅寸法が大きいプリントペーパPの裏面(印刷面と反対側の面)が、そのインクにより汚れてしまうことになる。しかし、本実施形態では、このプラテン32の表面に付着したインクは、後述の如く自動で拭われるようになっている。
尚、プラテン32の表面のペーパ幅方向中央部には、後述の3つのヘッドユニット81の位置にそれぞれ対応して凹部32cが形成されており、この各凹部32c内には、プリントペーパPを2列で搬送し印刷する際に、プリントヘッドHより予備吐出(印刷を行う前の試し打ち)されたインクを吸収するインク吸収材92が嵌め込まれている。
上記プリントユニットU2では、図7に示すように、プリントペーパPに対して印刷を行う際に、プリントペーパPにおいて互いに間隔dだけ開いている領域Gに画像の印刷が行われるとともに、この間隔dの領域に切断マークmが形成される。
本実施形態では、上記プリントヘッドHは、図4に示すように、その底面(プラテン32と対向する面)に多数のインク吐出ノズル(ノズルアレイ84)が配列して設けられたヘッドユニット81が3段に取り付けられている(ヘッドユニット81は3段である必要はなく、1段や2段であってもよく、4段以上であってもよい)。便宜上、上記3段に備えられるヘッドユニット81のうち、上流側のものを第1ヘッドユニット81a、中間のものを第2ヘッドユニット81b、下流側のものを第3ヘッドユニット81cと称する。
上記3つのヘッドユニット81は全て同一構成であり、各々、主走査方向Xに配設された上記各色のインクを吐出する7つのノズルアレイ84から構成されている。各ノズルアレイ84には、インク吐出ノズルが副走査方向Yに列状に配設されている。これにより、各ヘッドユニット81は、単体でカラー画像を形成可能な構成とされている。そして、ステップ状のペーパ搬送の各ステップ毎に、プリントヘッドHが主走査方向Xに走査され、このとき、主走査方向Xの各位置で、ヘッドユニット81は、各色の所定のインク吐出ノズルからインクを同時に吐出する。
また、上記プリントヘッドHの副走査方向Yの下流側側面には、濃度センサ35が設けられている。この濃度センサ35は、投光した光の反射光量を検出する反射型の光センサで構成されていて、プリントヘッドHの主走査方向Xへの移動に伴ってプラテン32上の濃淡を読み取り、プリントペーパPの先端及び幅方向両端、プラテン32のペーパ幅方向両端等を検知することができるようになっている。
上記ループ形成ユニットU3は、上記ペーパ保持部Dの下流側に配設されたプリント搬送ローラ31の更に下流側に配置されたガイド板36と、このガイド板36によって案内されたプリントペーパPを搬送するための圧着型の中間ローラ37とを備えている。このガイド板36は、略水平方向に延びる水平姿勢(図3に一点鎖線で示す状態)と鉛直方向に延びる開放姿勢(図3に実線で示す状態)とに切換自在に構成されている。そして、ループ形成ユニットU3は、長尺のプリントペーパPに印刷する際に、プリントペーパPの先端部を水平姿勢のガイド板36を介して中間ローラ37に受け渡した後、中間ローラ37によるプリントペーパPの搬送を停止し、それから、ガイド板36を水平姿勢から開放姿勢に切り換え、プリントペーパPを垂れ下がった状態にしてループを形成する。
上記カッターユニットU4は、固定刃39と、可動刃40と、上記切断マークmを検出する反射型の光センサで構成されたカット位置センサ41と、プリントペーパPを送り出すための圧着型の送り出しローラ42とを備えている。そして、カッターユニットU4では、上記カット位置センサ41の検出結果に基づき上記切断マークmを基準にして間隔dよりも僅かに広い間隔となる領域を上記固定刃39及び可動刃40によって取り除くことで、縁なしプリントでも画像の周囲に余白を残さないように切断作動が行われる。また、カット位置センサ41によりプリントペーパPの先端が検出されて、プリントペーパPはその先端から所定量分だけカットされる。
上記反転ユニットU5は、プリントペーパPを圧着する圧着型の反転ローラ43と、この反転ローラ43を正・逆回転させる搬送駆動機構(図示せず)と、反転ローラ43を該ローラ43の軸(上側のローラ軸)周りに90度回転させる反転機構とを備えている。そして、反転ユニットU5では、カッターユニットU4によって先端側から送り込まれたプリントペーパPを、その後端部が反転ローラ43の位置まで来るように該反転ローラ43によって搬送した後、図3の矢印で示すように反転ローラ43を上側のローラ軸周りに90度回転させ、それから、反転ローラ43を逆回転させることによりプリントペーパPをその後端部から排出ユニットU6に送り出す。
上記排出ユニットU6は、プリントペーパPを搬送するための複数の圧着型排出ローラ44と、それら搬出ローラ44によって搬送されたプリントペーパPを横送りベルト16及びラック板18のうちいずれか一方に送り出すための経路切換機構(図示せず)とを備えている。
[インク供給系]
図5に示すように、本プリンタ100のインク供給系は、上記インク貯留部Bcにセットされたインクカートリッジ23のインクを電磁弁50V及び供給管路51を介してサブタンク52に供給し、このサブタンク52のインクをフレキシブル管路53を介してプリントヘッドHに対して送り出すように構成されている。このインク供給系では、インクカートリッジ23のインクをサブタンク52に貯留するので、印刷を中断することなくインクカートリッジ23の交換を行える。尚、図5では1つのインク供給系だけが示されているが、実際には、色相が互いに異なる7種類のインクに対応して7つのインク供給系が形成されている。
上記インクカートリッジ23は、柔軟な素材を用いて袋状に形成されたインクタンク23Tと、空気が供給されることにより膨張する袋状のエアバッグ23Bとを樹脂製のケースに格納して構成されている。このインクカートリッジ23は、上記エアバッグ23Bに対して空気供給路55を介して加圧空気を供給する空気加圧部56と、エアーバッグ23Bに対して供給する空気圧を調節する調圧弁57とを更に備えている。一方、上記サブタンク52は、樹脂シート等の柔軟な素材を用いて袋状に形成されている。このサブタンク52の近傍には、該サブタンク52の膨脹量に基づきインク残量を取得する電気スイッチ型のサブタンクセンサSが設けられている。また、インク貯留部Bcには、該インク貯留部Bcにインクカートリッジ23が存在するか否かを判別する着脱センサ58が設けられている。
[制御系]
本プリンタ100のの制御系は、図8に示すように構成されている。つまり、受付ブロックAの受付装置6は、マイクロプロセッサ60(以下、CPUという)と、データバスを介して該CPU60との間で情報を送受信するタッチパネル7、ディスプレイ8、半導体ドライブ9、ディスクドライブ10、半導体メモリRAM/ROM、ハードディスクHD及び通信インタフェース61と、CPU60の処理を実現するためのソフトウェアから成るオペレーションシステム62、画像処理システム63及びプリンタドライバ64とを備えている。また、受付装置6は、フラットベッドスキャナFSとの間で情報を送受信する入出力系を構成するとともに、通信インタフェース61を介してプリントブロックBとの間で情報を送受信する信号系を構成している。
上記プリントブロックBは、CPU65と、データバスを介して該CPU65との間で情報を相互に送受信する搬送制御部66、ヘッド制御部67、半導体メモリRAM/ROM、サブタンクセンサS、カット位置センサ41、着脱センサ58、種類検出センサ22、ペーパセット検出スイッチ27、濃度センサ35及び通信インタフェース68(但し、サブタンクセンサSを除くセンサについてはCPU65に情報を送信するのみ)と、CPU65の処理を実現するためのソフトウェアから成るプリント制御手段69、インク残量取得手段70及び供給制御手段71とを備えている。
上記搬送制御部66は、上記ペーパ搬送機構の各ユニットU1〜U6それぞれの制御を行うためのものである。上記ヘッド制御部67はプリントヘッドHの制御を行うためのものである。上記プリント制御手段69は、受付ブロックAから送られる画像データに基づきプリントペーパPに対して画像データの印刷を実現する制御を行うためのものである。上記インク残量取得手段70は、電磁弁50Vの作動回数に基づきインクカートリッジ23のインク残量を取得するときの制御を行うためのものである。上記供給制御手段71は、サブタンクセンサSからの検出信号に基づきインクカートリッジ23のインクをサブタンクSに供給する際の制御を行うためのものである。
上記搬送制御部66は、図2の上側のマガジン収容部BaからプリントペーパPを引き出して搬送する場合には、当該マガジン収容部Baの種類検出センサ22の検出結果に応じて、ペーパ搬送機構のガイド部材等を2列で搬送可能な状態に設定する。一方、下側のマガジン収容部BaからプリントペーパPを引き出して搬送する場合には、当該マガジン収容部Baの種類検出センサ22の検出結果に応じて、ペーパ搬送機構のガイド部材等を1列で搬送可能な状態に設定する。これにより、上側のマガジン収容部Baからは2つのプリントペーパPが同時に引き出されて2列で搬送され、プリントユニットU2において、プリントヘッドHにより2つのプリントペーパPに同時に印刷記録が行われる。このとき、2つのプリントペーパPは、ペーパ保持部Dのプラテン32のペーパ幅方向両側にそれぞれ位置することになる。一方、下側のマガジン収容部Baからは1つのプリントペーパPが引き出されて1列で搬送され、プリントユニットU2において、プリントヘッドHによりそのプリントペーパPに印刷記録が行われる。このとき、そのプリントペーパPは、ペーパ保持部Dのプラテン32のペーパ幅方向中央に位置し、該プリントペーパPの幅方向両端位置は、幅寸法に応じて変わることになる。
また、搬送制御部66は、種類検出センサ22によりプリントペーパPの面質も検出されるので、その面質に対応してペーパ送り量を最適な量に調整するようにしている。これは、面質によってペーパ搬送機構におけるローラ等との摩擦係数やプリントペーパPの厚みが異なるからである。
そして、上記ペーパ搬送機構は、マガジン収容部Baに対してプリントペーパPの引き出しと巻き戻しとを行うことが可能に構成されており、搬送制御部66は、そのペーパ搬送機構を制御して、印刷時にはプリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出させる一方、印刷終了時にはプリントペーパPの印刷されていない部分(カッターユニットU4の固定刃39と可動刃40とで切断されてマガジン収容部Baの側に残った部分)をマガジン収容部Baに巻き戻しさせるようになっている。
さらに、上記搬送制御部66は、上記ペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態となってマガジン収容部BaにプリントペーパPがセットされたことが検出されたときに、プリントペーパPへの印刷前に、ペーパ搬送機構を制御して予備動作をさせる、つまり、プリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出させて搬送経路上の所定位置まで搬送させかつ該搬送後に該プリントペーパPをマガジン収容部Baに巻き戻しさせるようになっている。この予備動作により、プリントペーパPがペーパ搬送機構に馴染んで、印刷時には安定した姿勢で引き出されることとなり、これにより、新しくセットされたプリントペーパPであっても印刷品質が安定するようになる。尚、上記所定位置としては、プリントペーパPの先端部をペーパ搬送機構に確実に馴染ませて印刷品質を安定させるために、プリントユニットU2におけるプリントヘッドHよりも下流側の位置であることが望ましく、ペーパ保持部Dの下流側に配設されたプリント搬送ローラ31やカッターユニットU4における送り出しローラ42の位置近傍までプリントペーパPの先端部を搬送するのがよい。
上記ペーパ搬送機構による印刷前のプリントペーパPの引き出し又は巻き戻し時においても、種類検出センサ22の検出結果に応じて、上記搬送制御部66が、ペーパ搬送機構のガイド部材等を2列で搬送可能な状態に設定したり、1列で搬送可能な状態に設定したりする。
本プリンタ100は、上記プラテン32の表面上にクリーニング部材を供給して該プラテン32の表面に付着したインクを該クリーニング部材により拭うクリーニング動作を行うクリーニング手段を備えている。本実施形態では、上記クリーニング部材はプリントペーパPの先端部(印刷されずにカッターユニットU4でカットされる部分であり、通常は、先端から20mm程度の部分であるが、この先端からの量(上記所定量)はクリーニング効果等を考慮して適宜に設定すればよい)であり、上記クリーニング手段は、マガジン収容部BaよりプリントペーパPを該プリントペーパPの先端部側からプラテン32の表面上に供給するプリント媒体供給手段としての上記供給ユニットU1で構成されている。このクリーニング手段(供給ユニットU1)は、上記搬送制御部66により以下のように制御される。
すなわち、クリーニング手段は、上記予備動作におけるプリントペーパPの引き出しの際に、プリントペーパPの先端部がプラテン32の表面上に位置したときに、該プリントペーパPの先端部を該プラテン32の表面に沿って所定ストロークだけ往復運動させることで、クリーニング動作を行うように構成されている。より詳しくは、プリントペーパPがマガジン収容部Baから引き出されて、そのプリントペーパPの先端部が最初にプラテン32の表面上における第1ヘッドユニット81aに対応する部分(図6のL1の範囲)に達すると、該プリントペーパPの先端部を、当該部分を含む範囲で、ペーパ長手方向に数回往復運動させる。
その後、プリントペーパPが更に引き出され、プリントペーパPの先端部がプラテン32の表面上における第2ヘッドユニット81bに対応する部分(図6のL2の範囲)に達すると、上記と同様に、該プリントペーパPの先端部を、当該部分を含む範囲で、ペーパ長手方向に数回往復運動させる。
次いで、プリントペーパPが更に引き出され、プリントペーパPの先端部がプラテン32の表面上における第3ヘッドユニット81cに対応する部分(図6のL3の範囲)に達すると、上記と同様に、該プリントペーパPの先端部を、当該部分を含む範囲で、ペーパ長手方向に数回往復運動させる。
上記プリントペーパPの先端部を往復運動させる際には、ファン34を作動させて、該先端部をプラテン32の表面に接触させるようにすることが好ましい。
このクリーニング動作の終了後、予備動作が続けられて、プリントペーパPは搬送経路上の所定位置まで搬送され、該搬送後にマガジン収容部Baに巻き戻される。
その後、印刷動作が開始される。すなわち、ファン34が作動するとともに、プリントペーパPがプラテン32の表面上に供給され、この供給されたプリントペーパPは、ファン34の作動によってプラテン32の表面上に吸着保持され、この吸着保持されたプリントペーパPに対しプリントヘッドHよりインクが吐出されて印刷が行われる。つまり、プリントヘッドHが主走査方向Xに一往復すると、プリントペーパPは所定送り量だけ搬送され、再びプリントヘッドHが主走査方向Xに一往復し、この動作を繰り返して上記領域Gに印刷が行われる。このプリントペーパPの搬送時においても、ファン34は作動したままであり、これにより、プリントペーパPはプラテン32の表面に吸着されつつ下流側へと搬送される。こうして印刷されたプリントペーパP(先端部を除く)の裏面は、プラテン32の表面上に付着したインクにより汚れるようなことはない。一方、プリントペーパPの先端部が上記クリーニング動作により汚れている可能性はあるが、この部分はカッターユニットU4でカットされるので、問題は何ら生じない。
尚、上記予備動作を行わない場合でも、ペーパセット検出スイッチ27によりマガジン収容部BaにプリントペーパPがセットされたことが検出されたときに、プラテン32の表面上にプリントペーパPの先端部を供給して、該プラテン32の表面に付着したインクを該プリントペーパPの先端部により拭うクリーニング動作を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、上記クリーニング手段は、印刷時に供給ユニットU1によりプラテン32の表面上に供給されるプリントペーパPの幅が、前回にプラテン32の表面上に供給されてプリントヘッドHにより印刷されたプリントペーパPよりも大きいことが種類検出センサ22により検出されたときに、プリントヘッドHにより該幅が大きいプリントペーパPに対し印刷が行われる前に上記クリーニング動作を行うように構成されている。すなわち、印刷するプリントペーパPが、幅が大きいものに変更されたときに、プリントペーパPが汚れる可能性が高いので、この幅が大きいプリントペーパPへの印刷前にクリーニング動作を行うことで、プリントペーパPの汚れを確実にかつ効果的に防止することができる。上記クリーニング終了後は、プリントペーパPをマガジン収容部Baに完全に巻き戻し、その後に印刷動作を開始するようにしてもよく、プリントペーパPを、その先端部がプリントユニットU2の上流側端部に位置する程度に巻き戻し、その後に印刷動作を開始するようにしてもよい。
尚、プリントペーパPの幅が前回よりも大きくても、所定条件を満たさないときには、クリーニング動作を行わないようにしてもよい。このような所定条件としては、所定枚数分のプリントを行ったとき、プリンタ100を所定時間稼働したとき等が挙げられる。すなわち、プリントペーパPが、プラテン32の表面上に付着したインクにより汚れるのは、所定枚数分のプリントを行ったときやプリンタ100を所定時間稼働したとき等の所定条件を満たすときであり、この所定条件を満たさないとときにクリーニング動作を行わないようにすることで、プリントペーパPへのプリントができない時間(待ち時間)を最小限に抑えつつ、プリントペーパPの汚れを確実に防止することができる。
したがって、上記実施形態では、プラテン32の表面上にクリーニング部材としてプリントペーパPの先端部を供給して、該プラテン32の表面に付着したインクを該プリントペーパPの先端部により拭うクリーニング動作を行うようにしたので、オペレータ等を煩わせることなく、プラテン32の表面のクリーニングを自動で行うことができて、プリントペーパPの汚れを確実に防止することができるようになる。
また、ペーパセット検出スイッチ27によりマガジン収容部BaにプリントペーパPがセットされたことが検出されたときに、予備動作の序でにクリーニング動作を行うので、新たなプリントペーパPがセットされて、該プリントペーパPに印刷を行う際に、プリントペーパPが汚れるのを確実に防止することができる。また、クリーニング動作によってプリント動作までの待ち時間が長くなるのを抑制することができるとともに、印刷品質を安定させることができる。
さらに、印刷時に供給ユニットU1によりプラテン32の表面上に供給されるプリントペーパPの幅が前回よりも大きいときに、この幅が大きいプリントペーパPへの印刷前にクリーニング動作を行うので、幅が大きくて汚れる可能性が高いプリントペーパPの汚れを確実にかつ効果的に防止することができる。
尚、上記実施形態では、ペーパセット検出スイッチ27によりマガジン収容部BaにプリントペーパPがセットされたことが検出されたときと、印刷時に供給ユニットU1によりプラテン32の表面上に供給されるプリントペーパPの幅が、前回にプラテン32の表面上に供給されてプリントヘッドHにより印刷されたプリントペーパPよりも大きいことが種類検出センサ22により検出されたときとにおいて、クリーニング動作を行うようにしたが、いずれか一方のときだけクリーニング動作を行うようにしてもよく、他のタイミングで(例えば印刷が終了してプリントペーパPの印刷されていない部分をマガジン収容部Baに巻き戻した後に)クリーニング動作を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、クリーニング部材をプリントペーパPの先端部とし、クリーニング手段を、そのプリントペーパPをプラテン32の表面上に供給する供給ユニットU1で構成したが、専用のクリーニング部材(インクを吸収し易い材料からなることが好ましい)を設け、このクリーニング部材を、供給ユニットU1とは別途に設けた供給手段により、プラテン32の表面上に供給するようにしてもよい。この場合も、所定条件(所定枚数分のプリントを行ったとき、プリンタを所定時間稼働したとき、プリント媒体を幅の広いものに変更したとき等)に基づいて、クリーニング動作を行うようにすることが好ましい。
さらに、上記実施形態では、写真プリントシステムに用いられるインクジェットプリンタに本発明を適用したが、プラテン32の表面上にプリント媒体を吸引により吸着保持させる吸引手段を備えたインクジェットプリンタであれば、どのような形態のプリンタであっても本発明を適用することができる。
本発明は、プラテンの表面上に供給されたプリント媒体を、該プラテンに形成された吸引用孔を介して吸引することでプラテンの表面上に吸着保持させる吸引手段を備えたインクジェットプリンタに有用である。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタを示す斜視図である。 プリントブロックを示す斜視図である。 プリントブロックにおけるプリントペーパの搬送経路を示す概略模式図である。 プリントユニットの底面図である。 プリントヘッド及びその駆動機構並びにインク供給系を示す斜視図である。 プラテンを示す平面図である。 プリントペーパに印刷される画像と切断マークとを示す図である。 プリンタの制御系の構成を示すブロック図である。
符号の説明
22 種類検出センサ(幅検出手段)
32 プラテン
32a 吸引用孔
34 ファン(吸引手段)
37 ペーパセット検出スイッチ(ペーパセット検出手段)
Ba マガジン収容部(ペーパセット部)
H プリントヘッド
P プリントペーパ(プリント媒体)
U1 供給ユニット(プリント媒体供給手段)(クリーニング手段)

Claims (7)

  1. 表面に開口する吸引用孔を有するプラテンと、該プラテンの表面上にプリント媒体を供給するプリント媒体供給手段と、該プリント媒体供給手段によりプラテンの表面上に供給されたプリント媒体を、上記吸引用孔を介して吸引することでプラテンの表面上に吸着保持させる吸引手段と、該吸引手段によりプラテンの表面上に吸着保持されたプリント媒体に対しインクを吐出して印刷を行うプリントヘッドとを備えたインクジェットプリンタであって、
    上記プラテンの表面上にクリーニング部材を供給して、該プラテンの表面に付着したインクを該クリーニング部材により拭うクリーニング動作を行うクリーニング手段を備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
    クリーニング手段は、所定条件に基づいて、クリーニング動作を行うように構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
    プリント媒体は、長尺状のプリントペーパであり、
    クリーニング部材は、上記プリントペーパの先端部であり、
    クリーニング手段は、上記プリントペーパを該プリントペーパの先端部側からプラテンの表面上に供給するプリント媒体供給手段で構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項3記載のインクジェットプリンタにおいて、
    クリーニング手段は、プリントペーパの先端部をプラテンの表面に沿って所定ストロークだけ往復運動させることで、クリーニング動作を行うように構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項3記載のインクジェットプリンタにおいて、
    長尺状のプリントペーパをロール状にセットするペーパセット部と、
    上記ペーパセット部に設けられ、該ペーパセット部に上記プリントペーパがセットされたことを検出するペーパセット検出手段とを備え、
    プリント媒体供給手段は、上記ペーパセット部にセットされたプリントペーパを該ペーパセット部からプラテンの表面上に供給するように構成され、
    クリーニング手段は、上記ペーパセット検出手段により上記ペーパセット部にプリントペーパがセットされたことが検出されたときに、プリントヘッドにより該プリントペーパに対し印刷が行われる前にクリーニング動作を行うように構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 請求項3記載のインクジェットプリンタにおいて、
    プリントペーパの幅を検出する幅検出手段を備え、
    クリーニング手段は、プリント媒体供給手段によりプラテンの表面上に供給されるプリントペーパの幅が、前回にプラテンの表面上に供給されてプリントヘッドにより印刷されたプリントペーパよりも大きいことが上記幅検出手段により検出されたときに、プリントヘッドにより該幅が大きいプリントペーパに対し印刷が行われる前にクリーニング動作を行うように構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 請求項6記載のインクジェットプリンタにおいて、
    クリーニング手段は、プリント媒体供給手段によりプラテンの表面上に供給されるプリントペーパの幅が、前回にプラテンの表面上に供給されてプリントヘッドにより印刷されたプリントペーパよりも大きいことが上記幅検出手段により検出されかつ所定条件を満たすときに、プリントヘッドにより該幅が大きいプリントペーパに対し印刷が行われる前にクリーニング動作を行うように構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
JP2004209053A 2004-07-15 2004-07-15 インクジェットプリンタ Expired - Fee Related JP4496871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004209053A JP4496871B2 (ja) 2004-07-15 2004-07-15 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004209053A JP4496871B2 (ja) 2004-07-15 2004-07-15 インクジェットプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006027812A true JP2006027812A (ja) 2006-02-02
JP4496871B2 JP4496871B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=35894620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004209053A Expired - Fee Related JP4496871B2 (ja) 2004-07-15 2004-07-15 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4496871B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008088009A1 (ja) * 2007-01-19 2008-07-24 Sharp Kabushiki Kaisha インク容器およびインク吐出装置
DE102009041146A1 (de) 2008-09-19 2010-04-08 Noritsu Koki Co., Ltd. Tintenstrahldrucker
US8398200B2 (en) 2010-09-17 2013-03-19 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
JP2015196574A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 搬送装置、及びインクジェット記録装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09300779A (ja) * 1996-05-14 1997-11-25 Copyer Co Ltd 画像形成装置及びそのプラテン清掃装置
JP2003019834A (ja) * 2002-05-28 2003-01-21 Olympus Optical Co Ltd 画像記録装置
JP2004025666A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Canon Inc シート搬送方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09300779A (ja) * 1996-05-14 1997-11-25 Copyer Co Ltd 画像形成装置及びそのプラテン清掃装置
JP2003019834A (ja) * 2002-05-28 2003-01-21 Olympus Optical Co Ltd 画像記録装置
JP2004025666A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Canon Inc シート搬送方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008088009A1 (ja) * 2007-01-19 2008-07-24 Sharp Kabushiki Kaisha インク容器およびインク吐出装置
DE102009041146A1 (de) 2008-09-19 2010-04-08 Noritsu Koki Co., Ltd. Tintenstrahldrucker
US8398200B2 (en) 2010-09-17 2013-03-19 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US8628191B2 (en) 2010-09-17 2014-01-14 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US8876281B2 (en) 2010-09-17 2014-11-04 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
JP2015196574A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 搬送装置、及びインクジェット記録装置
US9550378B2 (en) 2014-04-01 2017-01-24 Kyocera Document Solutions Inc. Conveyor device and inkjet recording apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4496871B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4549025B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP4635426B2 (ja) 画像形成装置
US20090169222A1 (en) Image forming apparatus
JP2004216653A (ja) インクジェット式プリンタ
JP2003127429A (ja) インクジェット式プリンタ
JP2014065293A (ja) 画像形成装置
JP2002001993A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP2010012660A (ja) 記録装置
JP2012030451A (ja) インクジェット記録装置
JP4496871B2 (ja) インクジェットプリンタ
WO2014010736A1 (ja) 媒体加工装置および媒体加工方法
JP5291445B2 (ja) 両面印刷システム
JP2002225311A (ja) プラテンを汚すことなく印刷用紙の端部まで行う印刷
JP5316443B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5262365B2 (ja) 液体吐出記録装置及びインクジェット記録装置
JP2003072111A (ja) インクジェット記録装置
JP2006103278A (ja) 記録装置
JP2001001511A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP2005306524A (ja) 記録装置
JP2005305712A (ja) 記録装置
JP2005305700A (ja) 印刷搬送システム
JP2003182053A (ja) インクジェット式プリンタ
JP7213128B2 (ja) カッティングヘッド付きプリンタ
JP2006007640A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2007253483A (ja) 液体噴射装置及びその液体噴射装置を備えた記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100405

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees