JP2005305700A - 印刷搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数種類のプリントペーパに対して印刷及び搬送可能な印刷搬送システムにおいて、そのプリントペーパの種類を識別するための識別コード部をマガジンに設け、この識別コード部を介してプリントペーパの種類を検出する場合に、その識別コード部の誤検出や誤設定等に起因する搬送詰まりやインクの着弾位置ずれ等の発生を未然に防する。
【解決手段】 実種類検出センサによりプリントペーパの実際の種類を検出して(ステップS7)、この検出された実際の種類が、種類検出センサにより識別コード部を介して検出された種類と同じであるか否かを判定する(ステップS9)。また、この実際の種類の検出は、未使用のものであると判断されたプリントペーパが印刷前にマガジン収容部から引き出されて搬送経路上の所定位置まで搬送され(ステップS2)かつ該搬送後にマガジン収容部に巻き戻しされる(ステップS8)間に行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複数種類のプリントペーパに対して印刷及び搬送可能な印刷搬送システムに関する技術分野に属する。
従来より、写真プリントシステム等の印刷搬送システムにおいては、ロール状のプリントペーパをマガジンにより保持された状態でペーパセット部にセットし、このペーパセット部からプリントペーパを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送し、その搬送途中で、例えばインクジェット型のプリントヘッドからインクを吐出して、搬送経路上に位置するプリントペーパに対し印刷を行うようにしている。上記ペーパセット部には、通常、プリントペーパの幅寸法に応じて1つ又は複数のプリントペーパをセット可能であり、複数のプリントペーパをセットした場合には、これらプリントペーパを複数列で搬送することができるようになっている。すなわち、プリントペーパの幅寸法が小さい場合には、プリントペーパを複数列で搬送しかつ複数列同時に印刷を行うことで処理時間を短縮することができるようになっている。このようにプリントペーパには、幅寸法が異なる複数種類のものがあり、幅寸法以外にも、プリントペーパの種類としては面質(光沢やマット)等がある。
そこで、例えば特許文献1に示されているように、マガジンに突起等のマークを設けておき、このマークを介して、プリントペーパの面質、メーカー、サイズ等を検出し、この検出結果に基づいて露光条件を変えるようにすることが知られている。また、マガジンの装着位置に設けた複数の幅検出センサにより、マガジンに取り付けた幅検出用の幅検出ピンを介して幅寸法を検出して、この幅寸法に応じてガイド幅を変更するようにすることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記従来例のように、プリントペーパの種類を識別するための上記マークのような識別コード部をマガジンに設けておき、この識別コード部を介してプリントペーパの種類を検出することにより、どのような種類のプリントペーパに対しても、最適な状態で印刷したり搬送したりすることができるようになる。すなわち、例えばペーパセット部にセットされたプリントペーパの幅寸法が小さい場合には、上記の如くプリントペーパを複数列で搬送しかつ複数列同時に印刷を行うことで処理時間を短縮したり、プリントペーパの面質(つまり搬送機構におけるローラ等との摩擦係数やプリントペーパの厚み)に対応してペーパ送り量を最適に調整したりできるようになる。
特開昭62−287232号公報 特開平6−347911号公報
しかしながら、上記のように識別コード部を介してプリントペーパの種類を検出して当該プリントペーパに対して最適な状態で印刷したり搬送したりする場合に、識別コード部の誤検出が生じたり、正しく検出しても識別コード部自体が誤った種類に設定されていたりすると、搬送詰まりが生じたり、プリントヘッドから吐出されたインクの着弾位置がペーパ幅方向や搬送方向にずれたりしてしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のように複数種類のプリントペーパに対して印刷及び搬送可能な印刷搬送システムにおいて、プリントペーパの種類を識別するための識別コード部をマガジンに設けておき、この識別コード部を介してプリントペーパの種類を検出する場合に、その識別コード部の誤検出や誤設定等に起因する搬送詰まりやインクの着弾位置ずれ等の発生を未然に防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、プリントペーパの実際の種類を検出して、この検出された実際の種類が、識別コード部を介して検出された種類と同じであるか否かを判定するか、又は、搬送経路上における印刷部に対応する部分に位置するプリントペーパの該部分におけるペーパ幅方向位置を検出して、該位置が、識別コード部を介して検出されたプリントペーパの種類に適合した位置であるか否かを判定するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、ロール状のプリントペーパが、該プリントペーパの種類を識別するための識別コード部が設けられたマガジンにより保持された状態でセットされるペーパセット部と、該ペーパセット部からプリントペーパを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、該搬送経路上に位置するプリントペーパに対し印刷を行う印刷部とを備えた印刷搬送システムを対象とする。
そして、上記マガジンに設けられた識別コード部を介して該マガジンに保持されたプリントペーパの種類を検出する種類検出手段と、上記搬送機構により上記ペーパセット部から引き出されて搬送経路上に位置するプリントペーパの実際の種類を検出する実種類検出手段と、上記実種類検出手段により検出されたプリントペーパの実際の種類が、上記種類検出手段により検出された種類と同じであるか否かを判定する判定手段とを備えているものとする。
上記の構成により、実種類検出手段により検出されたプリントペーパの実際の種類が、種類検出手段により検出された種類と同じでないと判定されたときには、印刷を行わないようにすることができ、この結果、識別コード部の誤検出や誤設定等に起因する搬送詰まりやインクの着弾位置ずれ等の発生を未然に防止することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、種類検出手段は、プリントペーパの種類として少なくともプリントペーパの幅寸法を識別コード部を介して検出するように構成されており、実種類検出手段は、搬送経路上に位置するプリントペーパの幅方向両端位置を検出することで、該プリントペーパの実際の幅寸法を検出するように構成されているものとする。
このことにより、プリントペーパの実際の幅寸法が、識別コード部を介して検出された幅寸法と異なる場合に、搬送詰まりを招いたりプリントヘッドから吐出されたインクがペーパ幅方向にずれた位置に着弾したりするのを未然に防止することができる。また、このような実種類検出手段は、投光した光の反射光量を検出する反射型の光センサや投光した光が遮断されるか否かを検出する透過型の光センサ等で構成することができ、そのセンサをプリントペーパの幅方向に移動させることにより、プリントペーパの幅方向両端位置を容易に検出することができる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、種類検出手段は、プリントペーパの種類として少なくともプリントペーパの面質を識別コード部を介して検出するように構成されており、実種類検出手段は、搬送経路上に位置するプリントペーパ表面に対し投光した光の反射光量を検出することで、該プリントペーパの実際の面質を検出するように構成されているものとする。
こうすることで、プリントペーパの実際の面質が、識別コード部を介して検出されたプリントペーパの面質と異なる場合に、プリントペーパの送り量が実際の面質に適合した送り量とならずにインクの着弾位置がペーパ搬送方向にずれるのを未然に防止することができる。また、このようにプリントペーパの面質を検出するような実種類検出手段は、反射型の光センサにより容易に構成することができる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか1つの発明において、搬送機構は、ペーパセット部に対してプリントペーパの引き出しと巻き戻しとを行うことが可能に構成され、上記搬送機構を制御して、印刷時にはプリントペーパをペーパセット部から引き出させる一方、印刷終了時にはプリントペーパの印刷されていない部分をペーパセット部に巻き戻しさせる制御手段と、印刷前に、ペーパセット部にセットされているプリントペーパが未使用のものであるか否かを判断する未使用判断手段とを備え、上記制御手段は、上記未使用判断手段により上記プリントペーパが未使用のものであると判断したときには、印刷前に、上記搬送機構を制御して、プリントペーパをペーパセット部から引き出させて搬送経路上の所定位置まで搬送させかつ該搬送後に該プリントペーパをペーパセット部に巻き戻しさせるように構成されており、実種類検出手段は、上記搬送機構による印刷前の未使用のプリントペーパの引き出し開始から巻き戻し完了までの間に、該プリントペーパの実際の種類を検出するように構成されているものとする。
すなわち、未使用のプリントペーパ(一度もペーパセット部から引き出されていないプリントペーパ)がペーパセット部から最初に引き出された場合には、そのプリントペーパの先端部は、ペーパセット時に人の手が加わること及び搬送機構に馴染んでいないことから、蛇行や斜行が発生し易く、この結果、プリントペーパの幅方向の印刷位置がばらついてしまう。一方、ペーパセット部から引き出されて印刷後に巻き戻されたプリントペーパがペーパセット部から再び引き出された場合には、安定した姿勢となり、印刷位置のばらつきは殆どない。このため、未使用のプリントペーパと使用中のプリントペーパとで印刷品質が異なってしまう。しかし、この発明では、印刷前に、ペーパセット部にセットされているプリントペーパが未使用のものであるか否かを判断して、未使用のものであると判断したときには、印刷前にプリントペーパをペーパセット部から引き出して搬送経路上の所定位置(例えば印刷部に対応する位置ないし該位置よりも下流側の位置)まで搬送しかつ該搬送後に該プリントペーパをペーパセット部に巻き戻すので、プリントペーパの先端部が搬送機構に馴染んで、印刷時には安定した姿勢で引き出されることとなり、これにより、未使用のプリントペーパであっても使用中のプリントペーパであっても印刷品質が安定したものとなる。さらに、未使用のプリントペーパの引き出し開始から巻き戻し完了までの間に該プリントペーパの実際の種類を検出するので、実際の種類を検出するためにわざわざプリントペーパをペーパセット部から引き出すことは不要となる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、プリントペーパがペーパセット部にセットされたことを検出するペーパセット検出手段を備え、未使用判断手段は、ペーパセット検出手段によりプリントペーパがペーパセット部にセットされたことが検出された後に該プリントペーパが一度もペーパセット部から引き出されていないときに、該プリントペーパが未使用のものであると判断するように構成されているものとする。
すなわち、プリントペーパがペーパセット部にセットされたということは、通常は、新しいプリントペーパがセットされたということであり、このプリントペーパのセットを検出してからプリントペーパが一度もペーパセット部から引き出されていなければ、そのプリントペーパは未使用のものであると判断することができる。よって、プリントペーパが未使用のものであるか否かの判断を容易にかつ確実に行うことができる。
請求項6の発明では、ロール状のプリントペーパが、該プリントペーパの種類を識別するための識別コード部が設けられたマガジンにより保持された状態でセットされるペーパセット部と、該ペーパセット部からプリントペーパを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、該搬送経路上に位置するプリントペーパに対し印刷を行う印刷部とを備えた印刷搬送システムを対象とする。
そして、上記ペーパセット部には、上記搬送機構によりプリントペーパが1列又は複数列で搬送されるように1つ又は複数のプリントペーパをセット可能に構成されており、上記マガジンに設けられた識別コード部を介して該マガジンに保持されたプリントペーパの種類を検出する種類検出手段と、上記搬送機構を制御して、上記種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に応じて1列又は複数列でプリントペーパを搬送可能な状態に設定させて、上記ペーパセット部からプリントペーパを引き出させて搬送させる制御手段と、上記搬送機構により上記ペーパセット部から引き出されて搬送経路上の上記印刷部に対応する部分に位置するプリントペーパの該部分におけるペーパ幅方向位置を検出する位置検出手段と、上記位置検出手段により検出されたプリントペーパの位置が、上記種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に適合した位置であるか否かを判定する判定手段とを備えているものとする。
この構成により、例えば、プリントペーパの幅寸法が小さい場合には、ペーパセット部に2つのプリントペーパを並列にセット可能であり、2つのプリントペーパがセットされているときには、これら2つのプリントペーパがペーパセット部から引き出されて2列で搬送される。このとき、搬送機構のガイド部材等が、種類検出手段による検出結果により、プリントペーパを2列で搬送可能な状態に設定される。一方、幅寸法が大きい場合には、1つのプリントペーパがセットされて、1列で搬送される。このとき、搬送機構のガイド部材等が、種類検出手段による検出結果により、プリントペーパを1列で搬送可能な状態に設定される。そして、2列で搬送される場合には、2つのプリントペーパが、搬送経路上の印刷部に対応する部分のペーパ幅方向両側に位置する一方、1列で搬送される場合には、1つのプリントペーパが搬送経路上の印刷部に対応する部分のペーパ幅方向略中央に位置する。ここで、種類検出手段の誤検出が生じた場合には、位置検出手段により検出されたプリントペーパの位置が、種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類(特に幅寸法)に適合した位置とはならず、ガイド部材等の位置が合わずに搬送詰まり等が生じてしまう。また、プリントヘッドから吐出されたインクが印刷エリア外に着弾してしまうことになる。しかし、この発明では、プリントペーパの位置を検出し、その位置が、種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に適合した位置であるか否かを判定するので、適合した位置でないと判定したときに、印刷を行わないようにすることで、搬送詰まりを招いたりプリントヘッドから吐出されたインクの着弾位置ずれ(特にペーパ幅方向のずれ)が生じたりするのを未然に防止することができる。
請求項7の発明では、請求項6の発明において、搬送機構は、ペーパセット部に対してプリントペーパの引き出しと巻き戻しとを行うことが可能に構成され、制御手段は、上記搬送機構を制御して、印刷時にはプリントペーパをペーパセット部から引き出させる一方、印刷終了時にはプリントペーパの印刷されていない部分をペーパセット部に巻き戻しさせるように構成され、印刷前に、ペーパセット部にセットされているプリントペーパが未使用のものであるか否かを判断する未使用判断手段を備え、更に上記制御手段は、上記未使用判断手段により上記プリントペーパが未使用のものであると判断したときには、印刷前に、上記搬送機構を制御して、種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に応じて1列又は複数列でプリントペーパを搬送可能な状態に設定させて、上記ペーパセット部からプリントペーパを引き出させて搬送経路上の所定位置まで搬送させ、かつ該搬送後に該プリントペーパをペーパセット部に巻き戻しさせるように構成されており、実種類検出手段は、上記搬送機構による印刷前の未使用のプリントペーパの引き出し開始から巻き戻し完了までの間に、プリントペーパの位置を検出するように構成されているものとする。このことで、請求項4の発明と同様の作用効果が得られる。
以上説明したように、本発明の印刷搬送システムによると、プリントペーパの実際の種類を検出して、該実際の種類が、識別コード部を介して検出された種類と同じであるか否かを判定するか、又は、搬送経路上における印刷部に対応する部分に位置するプリントペーパの該部分におけるペーパ幅方向位置を検出して、該位置が、識別コード部を介して検出されたプリントペーパの種類に適合した位置であるか否かを判定するようにしたことにより、識別コード部の誤検出や誤設定等に起因する搬送詰まりやインクの着弾位置ずれ等の発生を未然に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る印刷搬送システムの全体構成を示す。このシステムは、インクジェット型のプリントヘッドH(図2、図3及び図5参照)を用いた印刷搬送システムであって、画像データ及びオーダ情報を取得して必要な補正処理等を行う受付ブロックAと、その受付ブロックAから通信ケーブル1を介して伝送される画像データをオーダ情報に基づきプリントペーパPに対して印刷を行うプリントブロックBとを備えている。
[受付ブロック]
上記受付ブロックAは、ワゴン型のフレーム5の上部に設けられた受付装置6と、表示画面がタッチパネル7によって構成されている液晶型のディスプレイ8と、フレーム5の上下方向の中間位置に設けられたフラットベッドスキャナFSとを備えている。上記受付装置6の前面部には、フラッシュメモリから成る記録媒体Msに保存された画像データを読み出すための半導体ドライブ9と、CD−RやDVD等のディスク型の記録媒体Mdに保存された画像データを読み出すためのディスクドライブ10とが配設されている。
上記フラットベッドスキャナFSは、透明ガラス製のスキャニングデーブル13とそのスキャニングテーブル13の下側に配置されたスキャニングヘッド14とを有する本体部11と、その本体部11に開閉自在に取り付けられたプラテンカバー12とを備えている。上記スキャニングヘッド14は主走査方向に配設された複数の光電変換素子(例えば、CCD等)と光源とを備えていて、主走査方向と直交する副走査方向に移動することにより、スキャニングテーブル13に載せられたスキャニング対象物の画像をR(赤)・G(緑)・B(青)の三原色に色分解した画像データとして取り込むように構成されている。
[プリントブロック]
図1及び図2に示すように、上記プリントブロックBは、筐体15と、その筐体15の下部において上下に並んで配置された2つのマガジン収容部Ba(ペーパセット部)と、筐体15の上部に配置されかつプリントペーパPに対して画像データの記録印刷を行うプリント部Bb(印刷部)と、筐体15の右側部に配置されたインク貯留部Bcとを備えている。上記筐体15の上面部には、横送りベルト16によって送り出された、小サイズのプリントペーパPを受け止める仕分け部17と、大サイズのプリントペーパPを受け止めるラック板18とが配設されている。
上記各マガジン収容部Baは、前壁体15Aのスライド移動に伴い開閉するドロワー20を備えており、このドロワー20に、ロール状に巻かれた長尺のプリントペーパPを、ペーパマガジン21により保持された状態でセットして収容するようになっている。すなわち、各マガジン収容部Baに対してペーパマガジン21と共にロール状のプリントペーパPを交換自在にセットすることが可能になっている。尚、図2においては、上側のマガジン収容部Baには、幅寸法が小さいプリントペーパPが2つ並列にセットされ、下側のマガジン収容部Baには、幅寸法が大きいプリントペーパPが1つだけセットされている(上側のマガジン収容部Baに幅寸法が大きいプリントペーパPを、下側のマガジン収容部Baに幅寸法が大きいプリントペーパPをそれぞれセットすることも可能である)。
上記プリント部Bbは、壁体15B内に設けられかつプリントペーパPに対してインクを吐出して画像を形成するプリントヘッドHを備えている(詳細は図3及び図5参照)。また、上記インク貯留部Bcは、壁体15C内に着脱可能に収容されかつ色相が互いに異なるインクがそれぞれ封入された7つのインクカートリッジ23を備えている。これらのインクカートリッジ23は、着脱により、使用中又は完全使用済みのものを新しいものに交換することができるようになっている。これらのインクカートリッジ23には、各々、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、V(バイオレット)及びクリア(CL:透明)の各インクが封入されている。尚、壁体15Cは、鉛直方向に延びる軸周りに回動することで開閉自在に構成されている。
[ペーパ搬送機構]
図3に示すように、上記プリントブロックBには、上記マガジン収容部BaからプリントペーパPを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送するペーパ搬送機構が設けられている。このペーパ搬送機構は、上記搬送経路を構成すべく、マガジン収容部Baから順に、供給ユニットU1、プリントユニットU2、ループ形成ユニットU3、カッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6を備えており、プリントユニットU2の搬送経路上に位置するプリントペーパPに対して画像データの印刷が行われるようになっている。そして、ペーパ搬送機構は、プリントペーパPへの印刷時には、2つのマガジン収容部Baのうちいずれか一方にセットされたプリントペーパPを、供給ユニットU1によってマガジン収容部Baから引き出してプリント部Bbに位置するプリントユニットU2に搬送供給し、それから、その供給されたプリントペーパPをプリントユニットU2によって搬送しながらプリントヘッドHによって画像データの印刷を行い、その後、印刷されたプリントペーパPをループ形成ユニットU3を経由してカッターユニットU4に搬送して該カッターユニットU4でプリントサイズに切断した後、反転ユニットU5及び排出ユニットU6によって横送りベルト16又はラック板18に対して送り出す。
具体的に説明すると、上記供給ユニットU1は、ペーパマガジン21により収容保持されたプリントペーパPに回転力を付与する支持ローラ25と、プリントペーパPをペーパマガジン21(マガジン収容部Ba)からプリントユニットU2に送り出すための圧着型の供給ローラ26と、その供給ローラ26によって搬送されるプリントペーパPを案内するガイド部材(図示せず)とを備えている。上記支持ローラ25と供給ローラ26とは供給搬送用の電動モータ(図示せず)によって駆動される。
上記ペーパマガジン21には、具体的な図示は省略するが、該ペーパマガジン21により保持されたプリントペーパPの種類を識別するための識別コード部が設けられ、各マガジン収容部Baには、該識別コード部を介してプリントペーパPの種類を検出する種類検出手段としての種類検出センサ22(図6参照)が設けられている。この実施形態では、プリントペーパPの種類として幅寸法及び面質(光沢、マット等)を識別するための識別コード部が設けられており、種類検出センサ22は、プリントペーパPの種類として幅寸法及び面質を識別コード部を介して検出するように構成されている。上記識別コード部は、例えば、複数の長孔と、各長孔の一方側又は他方側部分をスライド自在に覆うことが可能なスライド部材とで構成され、プリントペーパの種類に応じて全長孔のスライド部材の位置(一方側又は他方側)が予めそれぞれ設定されている。一方、上記種類検出センサ22は、例えば長孔毎に設けられた透過型の光センサで構成されて、全長孔のスライド部材の位置をそれぞれ検出することによって、プリントペーパの種類を検出するようになっている。図2に示す如く、幅寸法が小さいプリントペーパPが2つ並列にセットされた上側のマガジン収容部Baにおける種類検出センサ22は、当該プリントペーパPと共にセットされたペーパマガジン21の識別コード部を介してプリントペーパPの幅寸法は「小」であることを検出する。一方、幅寸法が大きいプリントペーパPが1つセットされた下側のマガジン収容部Baにおける種類検出センサ22は、当該プリントペーパPと共にセットされたペーパマガジン21の識別コード部を介してプリントペーパPの幅寸法は「大」であることを検出する。尚、識別コード部の形態や種類検出センサ22の構成はどのようなものであってもよい。
また、上記各マガジン収容部Baには、プリントペーパPがマガジン収容部Baにセットされたことを検出するペーパセット検出手段としてのペーパセット検出スイッチ27(図6参照)が設けられている。このペーパセット検出スイッチ27は、プリントペーパPがマガジン収容部BaにセットされたときにOFF状態からON状態となり、このときにプリントペーパPがマガジン収容部Baにセットされたことを検出するようになっている。このようにペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態になったときには、新しいプリントペーパPがセットされたということであり、ペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態になった後にプリントペーパPが一度もマガジン収容部Baから引き出されていないときには、後述の搬送制御部66が、そのプリントペーパPは未使用のものであると判断する。尚、後述の如くプリントペーパPへの印刷が終了すると、プリントペーパPの印刷されていない部分はマガジン収容部Baに巻き戻されるが、このときには、ペーパセット検出スイッチ27がON状態を継続していてOFF状態からON状態になった後にプリントペーパPがマガジン収容部Baから引き出されたことになる(プリントペーパPがマガジン収容部Baから引き出されたことは、後述の制御系において説明するプリントブロックBの半導体メモリRAM/ROMに記憶される)ので、そのプリントペーパPが未使用のものであると判断されることはない。
上記プリントユニットU2は、図3及び図5に示すように、上記プリントヘッドHを主走査方向X(プリントペーパPの搬送方向(副走査方向Y)と垂直な方向(つまりペーパ幅方向))に案内するガイドレール28と、2つのプーリ29に巻き掛けられかつプリントヘッドHをガイドレール28に沿って往復移動させるための駆動ベルト30と、プリントペーパPを、プリントヘッドHにより印刷を行うことが可能な位置に吸着保持するペーパ保持部Dと、そのペーパ保持部Dの上流側と下流側とにそれぞれ配置された圧着型のプリント搬送ローラ31とを備えている。上記ペーパ保持部Dは、厚み方向に複数の孔が形成された案内プレート32と、筐体33内に設けられかつプリントペーパPに対して案内プレート32の孔を介して負圧を与えるためのファン34とを備えている。尚、図4に示すように、プリントユニットU2では、プリントペーパPに対して印刷を行う際には、プリントペーパPにおいて互いに間隔dだけ開いている領域Gに画像の印刷が行われるとともに、この間隔dの領域に切断マークmが形成される。
上記プリントヘッドHの上流側の側面には、上記マガジン収容部Baから引き出されて搬送経路上の上記印刷部に対応する部分に位置するプリントペーパPの実際の種類を検出する実種類検出手段としての実種類検出センサ35が取付固定されて、プリントヘッドHと共に上記主走査方向Xに移動するようになっている。この実種類検出センサ35は、投光した光の反射光量を検出する反射型の光センサで構成されていて、主走査方向Xへの移動により搬送経路上に位置するプリントペーパPの幅方向両端位置を検出することで、該プリントペーパPの実際の幅寸法を検出するようになっている。また、実種類検出センサ35は、プリントペーパPの表面に対し投光した光の反射光量を検出することで、該プリントペーパPの実際の面質を検出するようになっている。
上記ループ形成ユニットU3は、上記ペーパ保持部Dの下流側に配設されたプリント搬送ローラ31の更に下流側に配置されたガイド板36と、このガイド板36によって案内されたプリントペーパPを搬送するための圧着型の中間ローラ37とを備えている。このガイド板36は、略水平方向に延びる水平姿勢(図3に一点鎖線で示す状態)と鉛直方向に延びる開放姿勢(図3に実線で示す状態)とに切換自在に構成されている。そして、ループ形成ユニットU3は、長尺のプリントペーパPに印刷する際に、プリントペーパPの先端部を水平姿勢のガイド板36を介して中間ローラ37に受け渡した後、中間ローラ37によるプリントペーパPの搬送を停止し、それから、ガイド板36を水平姿勢から開放姿勢に切り換え、プリントペーパPを垂れ下がった状態にしてループを形成する。
上記カッターユニットU4は、固定刃39と、可動刃40と、上記切断マークmを検出する反射型の光センサで構成されたカット位置センサ41と、プリントペーパPを送り出すための圧着型の送り出しローラ42とを備えている。そして、カッターユニットU4では、上記カット位置センサ41の検出結果に基づき上記切断マークmを基準にして間隔dよりも僅かに広い間隔となる領域を上記固定刃39及び可動刃40によって取り除くことで、縁なしプリントでも画像の周囲に余白を残さないように切断作動が行われる。
上記反転ユニットU5は、プリントペーパPを圧着する圧着型の反転ローラ43と、この反転ローラ43を正・逆回転させる搬送駆動機構(図示せず)と、反転ローラ43を該ローラ43の軸(上側のローラ軸)周りに90度回転させる反転機構とを備えている。そして、反転ユニットU5では、カッターユニットU4によって先端側から送り込まれたプリントペーパPを、その後端部が反転ローラ43の位置まで来るように該反転ローラ43によって搬送した後、図3の矢印で示すように反転ローラ43を上側のローラ軸周りに90度回転させ、それから、反転ローラ43を逆回転させることによりプリントペーパPをその後端部から排出ユニットU6に送り出す。
上記排出ユニットU6は、プリントペーパPを搬送するための複数の圧着型排出ローラ44と、それら搬出ローラ44によって搬送されたプリントペーパPを横送りベルト16及びラック板18のうちいずれか一方に送り出すための経路切換機構(図示せず)とを備えている。
[インク供給系]
図5に示すように、本システムのインク供給系は、上記インク貯留部Bcにセットされたインクカートリッジ23のインクを電磁弁50V及び供給管路51を介してサブタンク52に供給し、このサブタンク52のインクをフレキシブル管路53を介してプリントヘッドHに対して送り出すように構成されている。このインク供給系では、インクカートリッジ23のインクをサブタンク52に貯留するので、印刷を中断することなくインクカートリッジ23の交換を行える。図5では1つのインク供給系だけが示されているが、実際には、色相が互いに異なる7種類のインクに対応して7つのインク供給系が形成されている。
上記インクカートリッジ23は、柔軟な素材を用いて袋状に形成されたインクタンク23Tと、空気が供給されることにより膨張する袋状のエアバッグ23Bとを樹脂製のケースに格納して構成されている。このインクカートリッジ23は、上記エアバッグ23Bに対して空気供給路55を介して加圧空気を供給する空気加圧部56と、エアーバッグ23Bに対して供給する空気圧を調節する調圧弁57とを更に備えている。一方、上記サブタンク52は、樹脂シート等の柔軟な素材を用いて袋状に形成されている。このサブタンク52の近傍には、該サブタンク52の膨脹量に基づきインク残量を取得する電気スイッチ型のサブタンクセンサSが設けられている。また、インク貯留部Bcには、該インク貯留部Bcにインクカートリッジ23が存在するか否かを判別する着脱センサ58が設けられている。
[制御系]
本システムの制御系は、図6に示すように構成されている。つまり、受付ブロックAの受付装置6は、マイクロプロセッサ60(以下、CPUという)と、データバスを介して該CPU60との間で情報を送受信するタッチパネル7、ディスプレイ8、半導体ドライブ9、ディスクドライブ10、半導体メモリRAM/ROM、ハードディスクHD及び通信インタフェース61と、CPU60の処理を実現するためのソフトウェアから成るオペレーションシステム62、画像処理システム63及びプリンタドライバ64とを備えている。また、受付装置6は、フラットベッドスキャナFSとの間で情報を送受信する入出力系を構成するとともに、通信インタフェース61を介してプリントブロックBとの間で情報を送受信する信号系を構成している。
上記プリントブロックBは、CPU65と、データバスを介して該CPU65との間で情報を相互に送受信する搬送制御部66、ヘッド制御部67、半導体メモリRAM/ROM、サブタンクセンサS、カット位置センサ41、着脱センサ58、種類検出センサ22、ペーパセット検出スイッチ27、実種類検出センサ35及び通信インタフェース68(但し、サブタンクセンサSを除くセンサについてはCPU65に情報を送信するのみ)と、CPU65の処理を実現するためのソフトウェアから成るプリント制御手段69、インク残量取得手段70、供給制御手段71及び報知手段72とを備えている。
上記搬送制御部66は、上記ペーパ搬送機構の各ユニットU1〜U6それぞれの制御を行うためのものである。上記ヘッド制御部67はプリントヘッドHの制御を行うためのものである。上記プリント制御手段69は、受付ブロックAから送られる画像データに基づきプリントペーパPに対して画像データの印刷を実現する制御を行うためのものである。上記インク残量取得手段70は、電磁弁50Vの作動回数に基づきインクカートリッジ23のインク残量を取得するときの制御を行うためのものである。上記供給制御手段71は、サブタンクセンサSからの検出信号に基づきインクカートリッジ23のインクをサブタンクSに供給する際の制御を行うためのものである。上記報知手段72は、インクカートリッジ23のインク残量及びエラー発生(後述如く、実種類検出センサ35により検出されたプリントペーパPの実際の種類が、種類検出センサ22により検出された種類と同じでないと判定して印刷動作を開始しないとき)を受付ブロックAのディスプレイ8に表示して報知するためのものである。
上記搬送制御部66は、上記ペーパ搬送機構を制御する制御手段を構成していて、図2の上側のマガジン収容部BaからプリントペーパPを引き出して搬送する場合には、当該マガジン収容部Baの種類検出センサ22が、通常は、プリントペーパPの幅寸法が「小」であると検出するので、ペーパ搬送機構のガイド部材等を2列で搬送可能な状態に設定する。一方、下側のマガジン収容部BaからプリントペーパPを引き出して搬送する場合には、当該マガジン収容部Baの種類検出センサ22が、通常は、プリントペーパPの幅寸法が「大」であると検出するので、ペーパ搬送機構のガイド部材等を1列で搬送可能な状態に設定する。これにより、上側のマガジン収容部Baからは2つのプリントペーパPが同時に引き出されて2列で搬送され、プリントユニットU2において、プリントヘッドHにより2つのプリントペーパPに同時に印刷記録が行われる。このとき、2つのプリントペーパPは、ペーパ保持部Dの案内プレート32のペーパ幅方向両側にそれぞれ位置することになる。一方、下側のマガジン収容部Baからは1つのプリントペーパPが引き出されて1列で搬送され、プリントユニットU2において、プリントヘッドHによりそのプリントペーパPに印刷記録が行われる。このとき、そのプリントペーパPは、ペーパ保持部Dの案内プレート32のペーパ幅方向略中央に位置することになる。
また、搬送制御部66は、種類検出センサ22によりプリントペーパPの面質も検出されるので、その面質に対応してペーパ送り量を最適な量に調整するようにしている。これは、面質によってペーパ搬送機構におけるローラ等との摩擦係数やプリントペーパPの厚みが異なるからである。
そして、上記ペーパ搬送機構は、マガジン収容部Baに対してプリントペーパPの引き出しと巻き戻しとを行うことが可能に構成されており、搬送制御部66は、そのペーパ搬送機構を制御して、印刷時にはプリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出させる一方、印刷終了時にはプリントペーパPの印刷されていない部分(カッターユニットU4の固定刃39と可動刃40とで切断されてマガジン収容部Baの側に残った部分)をマガジン収容部Baに巻き戻しさせるようになっている。
また、上記搬送制御部66は、プリントペーパPへの印刷前に、ペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態となった後にプリントペーパPが一度もマガジン収容部Baから引き出されていないか否か(マガジン収容部BaにセットされているプリントペーパPが未使用のものであるか否か)を判断するようになっている。したがって、搬送制御部66は、プリントペーパPが未使用のものであるか否かを判断する未使用判断手段を構成することになる。そして、搬送制御部66は、ペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態となった後にプリントペーパPが一度もマガジン収容部Baから引き出されていない(マガジン収容部BaにセットされているプリントペーパPが未使用のものである)と判断した場合には、プリントペーパPへの印刷前に、ペーパ搬送機構を制御して、プリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出させて搬送経路上の所定位置まで搬送させかつ該搬送後に該プリントペーパPをマガジン収容部Baに巻き戻しさせるようになっている。こうすることで、プリントペーパPの先端部がペーパ搬送機構に馴染んで、印刷時には安定した姿勢で引き出されることとなり、これにより、未使用のプリントペーパPであっても使用中のプリントペーパPであっても印刷品質が安定したものとなる。尚、上記所定位置としては、プリントペーパPの先端部をペーパ搬送機構に確実に馴染ませて印刷品質を安定させるために、プリントユニットU2におけるプリントヘッドHよりも下流側の位置であることが望ましく、ペーパ保持部Dの下流側に配設されたプリント搬送ローラ31やカッターユニットU4における送り出しローラ42の位置近傍までプリントペーパPの先端部を搬送するのがよい。
上記ペーパ搬送機構による印刷前の未使用のプリントペーパPの引き出し又は巻き戻し時においても、種類検出センサ22が、プリントペーパPの幅寸法が「小」であると検出しているときには、上記搬送制御部66が、ペーパ搬送機構のガイド部材等を2列で搬送可能な状態に設定する一方、プリントペーパPの幅寸法が「大」であると検出しているときには、ペーパ搬送機構のガイド部材等を1列で搬送可能な状態に設定する。そして、プリントペーパPの幅寸法が「小」であると検出されているときには、上記のプリントペーパPの引き出し及び巻き戻しは2列で行われ、「大」であると検出されているときには、1列で行われることになる。
ところで、上記種類検出センサ22によりプリントペーパPの種類を誤って検出したり、正しく検出しても識別コード部自体が誤った種類に設定されていたりすると、ガイド部材等の位置が合わずに搬送詰まり等が生じたり、プリントヘッドHから吐出されたインクがペーパ幅方向にずれて着弾したりしてしまうことになる。また、ペーパ送り量を最適な量に調整することができず、インクの着弾位置がペーパ搬送方向にずれてしまう。
そこで、本実施形態では、上記の如く実種類検出センサ35をプリントヘッドHに設けて、プリントペーパPの実際の幅寸法及び面質を検出するようにしている。そして、搬送制御部66は、実種類検出センサ65により検出されたプリントペーパの実際の種類が、種類検出センサ22により検出された種類と同じであるか否かを判定し、同じでなければ印刷動作を開始しないようにしている。このとき、報知手段72により、エラー発生により印刷動作を開始しないことがディスプレイ8に表示される。したがって、搬送制御部66は、実種類検出センサ65により検出されたプリントペーパPの実際の種類が、種類検出センサ22により検出された種類と同じであるか否かを判定する判定手段を構成することになる。
上記プリントペーパPの実際の幅寸法及び面質の検出は、本実施形態では、上記ペーパ搬送機構による印刷前の未使用のプリントペーパPの引き出し開始から巻き戻し完了までの間に行われるようにしている。こうすれば、実際の種類を検出するためにわざわざプリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出すことは不要となる。
ここで、上記搬送制御部66の処理動作(主として印刷開始前の処理動作)を図7のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップS1では、マガジン収容部BaにセットされたプリントペーパPが未使用のものであるか否か(ペーパセット検出スイッチ27がOFF状態からON状態になった後にプリントペーパPが一度もマガジン収容部Baから引き出されていないか否か)を判定し、この判定がNOであるときには、ステップS10に進む一方、判定がYESであるときには、ステップS2に進んで、そのプリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出してその先端部が上記所定位置に来るまで搬送し、しかる後にステップS3に進む。
上記ステップS3では、実種類検出センサ35を、プリントヘッドHと共に主走査方向に移動させて、プリントペーパPの表面上に位置させ、次のステップS4で、実種類検出センサ35のセンサ感度の校正を行う。
次のステップS5では、上記センサ感度の校正が正常に終了したか否かを判定し、このステップS5の判定がNOであるときには、ステップS12に進む一方、ステップS5の判定がYESであるときには、ステップS6に進んで、実種類検出センサ35を主走査方向一方側端(案内プレート32のペーパ幅方向一方側端)に移動させる。
次のステップS7では、実種類検出センサ35を、上記一方側端から他方側端に移動させながらプリントペーパPの幅方向両端位置を検出することで、該プリントペーパPの実際の幅寸法を検出するとともに、プリントペーパPの表面に対し投光した光の反射光量を検出することで、該プリントペーパPの実際の面質を検出する。
次のステップS8では、プリントペーパPをマガジン収容部Baに巻き戻し、次のステップS9では、実種類検出センサ35により検出されたプリントペーパの実際の種類(幅寸法及び面質)が、識別コード部を介して検出された種類(種類検出センサ22の検出結果)と同じであるか否かを判定する。このステップS9の判定がNOであるときには、ステップS12に進む一方、判定がYESであるときには、ステップS10に進む。
上記ステップS1の判定がNOであるか、又はステップS9の判定がYESであるときに進むステップS10では、印刷を行うためにプリントペーパPをマガジン収容部Baから引き出して搬送し、次のステップS11で、印刷動作を開始し、しかる後に終了する。
一方、上記ステップS5又はS9の判定がNOであるときに進むステップS12では、ディスプレイ8にエラー表示(異常発生表示)を行い、しかる後に終了する。
上記搬送制御部66の処理動作により、未使用のプリントペーパPが印刷前にマガジン収容部Baから引き出されて搬送経路上の所定位置まで搬送されかつ該搬送後にマガジン収容部Baに巻き戻しされる間に(上記フローチャートでは、引き出し完了後から巻き戻し開始までの間であるが、プリントペーパPの先端部が実種類検出センサ35よりも下流側に位置するときであれば、引き出し中又は巻き戻し中であってもよく、実種類検出センサ35をマガジン収容部Ba近傍に設ければ、引き出し開始から巻き戻し完了までの間のどのタイミングであってもよい)、実種類検出センサ35によりプリントペーパPの実際の種類が検出され、その実際の種類が、種類検出センサ22により検出された種類と同じであるか否かが判定されて、同じであると判定されたときには、印刷が開始される一方、同じでないと判定されたときには、エラー表示がなされるとともに、印刷動作が開始されなくなる。この結果、識別コード部の誤検出や誤設定等に起因する搬送詰まりやインクの着弾位置ずれ等の発生を未然に防止することができる。また、実際の種類の検出と同時に、未使用のプリントペーパPの先端部をペーパ搬送機構に馴染ませて印刷品質を安定させることができる。
尚、上記実施形態では、ペーパマガジン21に、プリントペーパPの種類として幅寸法及び面質を識別するための識別コード部を設けたが、プリントペーパPの種類としては、実際に検出可能なもの(特に搬送又は印刷に影響を及ぼすもの)であれば、どのようなものであってもよい。
また、実種類検出センサ35により検出されたプリントペーパPの実際の種類が、種類検出センサ22により検出された種類と同じであるか否かを判定する代わりに、ペーパ搬送機構によりマガジン収容部Baから引き出されて搬送経路上のプリント部Bbに対応する部分(プリントユニットU2におけるペーパ保持部Dの案内プレート32上)に位置するプリントペーパPの該部分におけるペーパ幅方向位置を実種類検出センサ35により検出して、この検出されたプリントペーパPの位置が、種類検出センサ22により検出されたプリントペーパPの種類に適合した位置であるか否かを判定するようにしてもよい。すなわち、種類検出センサ22が、プリントペーパPの幅寸法が「小」であると検出した場合には、2つのプリントペーパPが2列で搬送されて、ペーパ保持部Dの案内プレート32のペーパ幅方向両側にそれぞれ位置することとなり、この位置が、種類検出センサ22により検出されたプリントペーパPの種類に適合した位置となる。一方、種類検出センサ22が、プリントペーパPの幅寸法が「大」であると検出した場合には、1つのプリントペーパPが1列で搬送されて、ペーパ保持部Dの案内プレート32のペーパ幅方向略中央に位置することとなり、この位置が、種類検出センサ22により検出されたプリントペーパPの種類に適合した位置となる。そして、実種類検出センサ35により検出されたプリントペーパPの位置が、種類検出センサ22により検出されたプリントペーパPの種類に適合した位置であると判定したときには、印刷を開始する一方、適合した位置でないと判定したときには、識別コード部の誤検出や誤設定等があったと判断して、上記実施形態と同様に、エラー表示を行って、印刷動作を開始しないようにすればよい。この場合、実種類検出センサ35が、搬送経路上の印刷部に対応する部分に位置するプリントペーパPの該部分におけるペーパ幅方向位置を検出する位置検出手段を構成することになる。
さらに、上記実施形態では、インクジェット型のプリントヘッドHによりプリントペーパPに印刷するようにしたが、これに限らず、プリントペーパPへの印刷手段はどのようなものであってもよい。
本発明は、複数種類のプリントペーパに対して印刷及び搬送可能な印刷搬送システムにおいて、そのプリントペーパの種類を識別するための識別コード部をマガジンに設けて、この識別コード部を介してプリントペーパの種類を検出する場合に有用である。
本発明の実施形態に係る印刷搬送システムの全体構成を示す斜視図である。 プリントブロックを示す斜視図である。 プリントブロックにおけるプリントペーパの搬送経路を示す概略模式図である。 プリントペーパに印刷される画像と切断マークとを示す図である。 プリントヘッド及びその駆動機構並びにインク供給系を示す斜視図である。 印刷搬送システムの制御系を示すブロック図である。 搬送制御部の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
21 ペーパマガジン
22 種類検出センサ(種類検出手段)
37 ペーパセット検出スイッチ(ペーパセット検出手段)
35 実種類検出センサ(実種類検出手段)(位置検出手段)
66 搬送制御部(判定手段)(制御手段)(未使用判断手段)
Ba マガジン収容部(ペーパセット部)
Bb プリント部(印刷部)
P プリントペーパ

Claims (7)

  1. ロール状のプリントペーパが、該プリントペーパの種類を識別するための識別コード部が設けられたマガジンにより保持された状態でセットされるペーパセット部と、該ペーパセット部からプリントペーパを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、該搬送経路上に位置するプリントペーパに対し印刷を行う印刷部とを備えた印刷搬送システムであって、
    上記マガジンに設けられた識別コード部を介して該マガジンに保持されたプリントペーパの種類を検出する種類検出手段と、
    上記搬送機構により上記ペーパセット部から引き出されて搬送経路上に位置するプリントペーパの実際の種類を検出する実種類検出手段と、
    上記実種類検出手段により検出されたプリントペーパの実際の種類が、上記種類検出手段により検出された種類と同じであるか否かを判定する判定手段とを備えていることを特徴とする印刷搬送システム。
  2. 請求項1記載の印刷搬送システムにおいて、
    種類検出手段は、プリントペーパの種類として少なくともプリントペーパの幅寸法を識別コード部を介して検出するように構成されており、
    実種類検出手段は、搬送経路上に位置するプリントペーパの幅方向両端位置を検出することで、該プリントペーパの実際の幅寸法を検出するように構成されていることを特徴とする印刷搬送システム。
  3. 請求項1記載の印刷搬送システムにおいて、
    種類検出手段は、プリントペーパの種類として少なくともプリントペーパの面質を識別コード部を介して検出するように構成されており、
    実種類検出手段は、搬送経路上に位置するプリントペーパ表面に対し投光した光の反射光量を検出することで、該プリントペーパの実際の面質を検出するように構成されていることを特徴とする印刷搬送システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の印刷搬送システムにおいて、
    搬送機構は、ペーパセット部に対してプリントペーパの引き出しと巻き戻しとを行うことが可能に構成され、
    上記搬送機構を制御して、印刷時にはプリントペーパをペーパセット部から引き出させる一方、印刷終了時にはプリントペーパの印刷されていない部分をペーパセット部に巻き戻しさせる制御手段と、
    印刷前に、ペーパセット部にセットされているプリントペーパが未使用のものであるか否かを判断する未使用判断手段とを備え、
    上記制御手段は、上記未使用判断手段により上記プリントペーパが未使用のものであると判断したときには、印刷前に、上記搬送機構を制御して、プリントペーパをペーパセット部から引き出させて搬送経路上の所定位置まで搬送させかつ該搬送後に該プリントペーパをペーパセット部に巻き戻しさせるように構成されており、
    実種類検出手段は、上記搬送機構による印刷前の未使用のプリントペーパの引き出し開始から巻き戻し完了までの間に、該プリントペーパの実際の種類を検出するように構成されていることを特徴とする印刷搬送システム。
  5. 請求項4記載の印刷搬送システムにおいて、
    プリントペーパがペーパセット部にセットされたことを検出するペーパセット検出手段を備え、
    未使用判断手段は、ペーパセット検出手段によりプリントペーパがペーパセット部にセットされたことが検出された後に該プリントペーパが一度もペーパセット部から引き出されていないときに、該プリントペーパが未使用のものであると判断するように構成されていることを特徴とする印刷搬送システム。
  6. ロール状のプリントペーパが、該プリントペーパの種類を識別するための識別コード部が設けられたマガジンにより保持された状態でセットされるペーパセット部と、該ペーパセット部からプリントペーパを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、該搬送経路上に位置するプリントペーパに対し印刷を行う印刷部とを備えた印刷搬送システムであって、
    上記ペーパセット部には、上記搬送機構によりプリントペーパが1列又は複数列で搬送されるように1つ又は複数のプリントペーパをセット可能に構成されており、
    上記マガジンに設けられた識別コード部を介して該マガジンに保持されたプリントペーパの種類を検出する種類検出手段と、
    上記搬送機構を制御して、上記種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に応じて1列又は複数列でプリントペーパを搬送可能な状態に設定させて、上記ペーパセット部からプリントペーパを引き出させて搬送させる制御手段と、
    上記搬送機構により上記ペーパセット部から引き出されて搬送経路上の上記印刷部に対応する部分に位置するプリントペーパの該部分におけるペーパ幅方向位置を検出する位置検出手段と、
    上記位置検出手段により検出されたプリントペーパの位置が、上記種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に適合した位置であるか否かを判定する判定手段とを備えていることを特徴とする印刷搬送システム。
  7. 請求項6記載の印刷搬送システムにおいて、
    搬送機構は、ペーパセット部に対してプリントペーパの引き出しと巻き戻しとを行うことが可能に構成され、
    制御手段は、上記搬送機構を制御して、印刷時にはプリントペーパをペーパセット部から引き出させる一方、印刷終了時にはプリントペーパの印刷されていない部分をペーパセット部に巻き戻しさせるように構成され、
    印刷前に、ペーパセット部にセットされているプリントペーパが未使用のものであるか否かを判断する未使用判断手段を備え、
    更に上記制御手段は、上記未使用判断手段により上記プリントペーパが未使用のものであると判断したときには、印刷前に、上記搬送機構を制御して、種類検出手段により検出されたプリントペーパの種類に応じて1列又は複数列でプリントペーパを搬送可能な状態に設定させて、上記ペーパセット部からプリントペーパを引き出させて搬送経路上の所定位置まで搬送させ、かつ該搬送後に該プリントペーパをペーパセット部に巻き戻しさせるように構成されており、
    実種類検出手段は、上記搬送機構による印刷前の未使用のプリントペーパの引き出し開始から巻き戻し完了までの間に、プリントペーパの位置を検出するように構成されていることを特徴とする印刷搬送システム。
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