JP2007216480A - 記録装置の制御方法及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体の厚さの変化や表面の凹凸形状に影響されることなく、高い精度で印刷することが可能な記録装置の制御方法及び記録装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る記録装置の制御方法は、用紙Pを搬送方向へ搬送し、搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッド44によって用紙Pに画像を印刷するプリンタ1において、用紙Pにおける印刷表面の厚さ方向の位置変化を厚さ検出センサ36により検出し、検出した位置変化に基づいて、印刷表面と記録ヘッド44との間隔の変化に応じた印刷タイミング補正値を算出し、その印刷タイミング補正値により補正した印刷タイミングで記録ヘッド44による印刷を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、媒体に文字や画像を印刷する記録装置の制御方法及び記録装置に関する。
一般家庭やオフィスに普及しているインクジェットプリンタには、通常の文書印刷に使用される普通紙、写真の印刷に使用される写真用紙の他、シール、OHPシート等の透明フィルム、CD−RやDVD−R、普通紙や写真用紙よりも厚い厚紙等、印刷対象として種々の印刷媒体を使用することが可能な機種が増えてきている。
一方、インクジェットプリンタにおいて高画質印刷を実現するためには、記録ヘッドに形成されているインクノズルと印刷媒体を支持するプラテンとの間の距離としてのプラテンギャップが適切に調整されている必要がある。即ち、インクジェットプリンタは、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを、印刷媒体搬送方向に直交する方向において高速に往復駆動しながら、インクノズルから印刷媒体表面へインクを吐出して印刷を行うものであるため、高画質印刷を実現するためには、プラテンギャップが適切に調整され、かつ、常に一定に保持されていることが求められる。
他方、上述の様々な種類の印刷媒体は、通常、その種類ごとに異なった厚さを有している。
そして、印刷ヘッド直下に搬送され且つ一時的に停止して印刷対象となる印刷媒体の部分は、裏面からプラテンにより支持されているので、結局、インクノズルと印刷媒体表面との距離の調整は、インクノズル形成面とプラテン表面との距離の調整によって行われることとなり、通常は、印刷ヘッドを搭載しているキャリッジの高さを変更することによってプラテンギャップ調整が行われる。
この種の記録装置としては、ドライバで指定された印刷媒体の種類に応じてプラテンギャップを変動させ、媒体表面と記録ヘッドとの間隔を自動調整するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ドライバで指定された印刷媒体の種類に応じてインク吐出量を変化させるものも知られている。
特開2005−103814公報
ところで、記録ヘッドは、用紙の搬送方向と直交する方向へ移動しながらノズルからインクを吐出する。そのため、吐出されたインクは記録ヘッドの移動方向に慣性を持ち、ノズルから吐出された位置に対して若干の距離だけ記録ヘッドの移動方向にずれた位置で用紙に付着する。
上記記録装置では、媒体の種類、すなわち、用紙の厚さや印刷面の違いに応じてプラテンギャップやインク吐出量を変動させているが、例えば、折り返し部分や貼り合わせ部分を有する封筒などの印刷面が凹凸となる用紙へ印刷する場合、用紙表面と記録ヘッドの吐出ノズルとの間隔が用紙表面の凹凸や傾斜によって変化し、インクを吐出してから用紙へ付着するまでの用紙へのインクの付着タイミングにずれが生じるため、用紙へのインクの付着タイミングにずれが生じ、印刷精度が低下してしまう。
そこで本発明は、媒体の厚さの変化や表面の凹凸形状に影響されることなく、高い精度で印刷することが可能な記録装置の制御方法及び記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本発明の記録装置の制御方法は、媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置の制御方法であって、前記媒体における印刷表面の厚さ方向の位置変化を検出し、検出した位置変化に基づいて、前記印刷表面と前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じた印刷タイミング補正値を算出し、前記印刷タイミング補正値により補正した印刷タイミングで前記記録ヘッドによる印刷を行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決することのできる本発明の記録装置は、媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置であって、前記媒体における印刷表面の厚さ方向の位置変化を検出する厚さ検出センサと、前記厚さ検出センサからの検出結果に基づいて、前記印刷表面と前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じた印刷タイミング補正値を算出し、前記印刷タイミング補正値により前記記録ヘッドによる印刷タイミングを補正する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、例えば、封筒などのように、厚さが一定でなく表面に凹凸を有する媒体に対しても、印刷表面の傾斜や凹凸による厚さ方向の位置変化を検出し、媒体の印刷表面と記録ヘッドとの間隔の変化に応じて印刷タイミングを補正して印刷するため、印刷表面の傾斜や凹凸に影響を受けることなく高精度な印刷を行うことができる。
また、上記構成の記録装置の制御方法において、前記印刷タイミング補正値は、前記記録ヘッドの吐出ノズル毎に設定することが好ましい。
この構成によれば、前記記録ヘッドの1回の移動による1パス印刷幅内で印刷タイミングを補正することができるため、媒体における印刷表面の厚さ方向の位置変化が微小な連続的変化であってもそれに対応して高精度な印刷を行うことができる。
本発明の記録装置の制御方法及び記録装置によれば、媒体の表面と記録ヘッドとの間隔の変化に応じて算出した印刷タイミング補正値により印刷タイミングを補正するので、媒体表面の凹凸や傾斜による厚さの変化に影響されることなく、高い精度で印刷することができる。
以下、本発明に係る記録装置の制御方法及び記録装置の実施形態の例について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る記録装置の実施の形態の外観斜視図であり、図2は手差し給紙部を開いた状態における記録装置の外観斜視図、図3は図1に示した記録装置に組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図、図4は記録装置の制御系を示すブロック図である。
本実施の形態のプリンタ(記録装置)1は、フロント給・排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、上部ケース2と下部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、シート状の媒体である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。また、装置ケース4の前面の両側には、動作状態を表示する表示部7やインクカートリッジ収容部8が設けられている。
また、このプリンタ1は、装置ケース4の後方側における上部に、手差し給紙部9を備えており、この手差し給紙部9によって後部上方側からの手差しによる給紙が可能とされている。この手差し給紙部9は、回動可能な用紙案内部10を備えており、この用紙案内部10を回動させることにより、手差し給紙部9が開閉される。そして、図2に示すように、用紙案内部10を回動させて手差し給紙部9を開くことにより、この手差し給紙部9から手差しによって用紙を給紙することができるようになっている。
装置ケース4内には、図3に示すように、円弧状搬送経路A及びこの円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へ繋がる直線状搬送経路Bを形成する搬送機構11を備えており、用紙カセット5と円弧状搬送経路Aと直線状搬送経路Bと排紙トレイ6とによって、用紙カセット5から繰り出された用紙Pを処理した後に前面の排紙トレイ6に戻すU字状搬送経路が形成されている。
また、プリンタ1は、手差し給紙部9の手差し搬送経路Cを有しており、手差し給紙部9に手差しされた用紙Pが手差し搬送経路Cから直線状搬送経路Bへ送り込まれるようになっている。この手差し給紙部9には、幅方向の略中央部分に、手差し搬送経路Cに手差し給紙された用紙Pの厚さを検出する厚さ検出センサ36を備えている。厚さ検出センサ36は、用紙Pにおける印刷表面との距離を光学的に検出し、用紙Pの搬送面を基準として用紙Pの厚さを検出する。すなわち、手差し搬送経路Cで搬送される用紙Pにおける印刷表面の凹凸や傾斜等、厚さ方向の位置変化を検出することが可能である。
さらに、このプリンタ1には、その後方側における直線状搬送経路Bの延長線上に、後方搬送経路Dを備えており、装置裏面の差し込み孔12から後方搬送経路Dへ用紙Pを差し込み、直線状搬送経路Bへ送り込むことができるようになっている。
搬送機構11は、ASF(オートシートフィーダ)部とPF(ペーパフィーダ)部とを有している。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部を形成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、図3に示すように、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷処理部43のプラテン面51上に送る第1搬送手段40と、印刷処理部43を通過した用紙Pをその下流の排紙トレイ6に挟持して搬送する複数のローラ54を有する第2搬送手段55とを備えている。
ASF部の用紙繰り出し機構22は、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えたフレーム25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構22は、フレーム25の上下方向の揺動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構22は、プリンタ1の休止時には図3に実線で示すようにフレーム25が水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。そして、給紙時には、支持ピン24を中心とするフレーム25の下方への回動によって、図3に二点鎖線で示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ中間ローラ31とガイド部34の間に繰り出される。給紙が済んで、印刷処理部43によって印刷が開始される時には、図3に実線で示したように、フレーム25は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送経路Aは、図3に示すように、円弧状搬送経路Aの外側(プリンタ1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面を有するガイド部34と、円弧状搬送経路Aの内側(プリンタ1の前面側)に設けられガイド部34の下方から上方に向かって用紙Pを送る中間ローラ31とを備えた構成である。また、ガイド部34には、下方側に設けられたリタードローラ32と、上方側に設けられたアシストローラ33とが配置されている。そして、ピックアップローラ21によって送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、中間ローラ31とガイド部34との間隙として形成された円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部がプリンタ前面側に向けられてU字状搬送経路を構成する直線状搬送経路Bに送り出される。
また、中間ローラ31の上方には、補助ガイド部材35が設けられている。この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動されるようになっている。この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを、その上方側から自重により押さえて、用紙Pを直線状搬送経路Bに沿ってプリンタ1の前方側に案内する。
PF部の第1搬送手段40は、図3に示したように、紙送りローラ対41,42a及び紙送り補助ローラ42bにより構成されている。紙送りローラ対41,42aは、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れた位置に設けられており、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bに送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷処理部43に搬送する。そして、回転駆動量を制御することにより、用紙Pを印刷処理部43に対して位置決めすることが可能である。
第1搬送手段40において、紙送りローラ41は、後述する用紙搬送制御部101により回転駆動される駆動ローラである。また、紙送りローラ42a及び紙送り補助ローラ42bは、回転自在に支持された従動ローラで、下流側に位置する紙送り補助ローラ42bは送り出す用紙Pをプラテン面51側に押さえるように配置されている。
印刷処理部43は、記録ヘッド44が搭載されたキャリッジ45を備えており、このキャリッジ45は、送り込まれた用紙Pに対してその幅方向である主走査方向へ移動可能に支持されている。
この記録ヘッド44は、図3に示すように、用紙Pに向かってインク滴を吐出させる複数の吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対して、プリンタ1の後方側には、用紙Pを検出するとともに、その幅を検出するPWセンサ47が設けられている。このPWセンサ47は、用紙Pに向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ45の移動により用紙Pの幅を検出する。
次に、上記プリンタ1の制御系について説明する。
図4に示すように、本実施形態のプリンタ1は、搬送機構11、厚さ検出センサ36、PWセンサ47、データ送受信端子110、操作部111及び表示部112が接続された制御基板100を備えている。
制御基板100は、プリンタ1の各制御機構部分を統括的に制御する制御手段である。この制御基板100には、用紙搬送制御部101と、印刷制御部102と、コマンド解析部104と、主制御部105と、受信バッファ106と、通信制御部107と、ステータス送信部108とがバス109を介して互いに通信可能に接続されている。
この制御基板100は、ROMから読み出されたファームウェアを起動することにより制御され、ホストコンピュータ200からの各種コマンドに応じて、各種動作を実行する。
用紙搬送制御部101は、ホストコンピュータ200から送信されるコマンドに応じて、搬送機構11を駆動制御するための制御信号を生成する。搬送機構11は、この制御信号に応じて駆動され、ピックアップローラ21、中間ローラ31、リタードローラ32、アシストローラ33及び紙送りローラ41を回転駆動して用紙Pの搬送を行う。
印刷制御部102は、記録ヘッド44を介した印刷を制御する制御部である。印刷制御部102は、外部から送られた印刷指示及び画像データに基づき、キャリッジ45に設けられた記録ヘッド44の吐出ノズル46からのインクの吐出制御、キャリッジ45自身の移動動作制御等を行う。
コマンド解析部104は、外部に設置されたホストコンピュータ200から送られてくる各種制御コマンドの内容を解析する解析部である。コマンド制御部104による解析結果は、その解析結果に応じて用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の各種制御部に送られる。これにより、各制御部は、受け取った制御コマンドに応じた制御を行う。
主制御部105は、制御基板100に設けられた用紙搬送制御部101、印刷制御部102、コマンド解析部104、受信バッファ106、通信制御部107、ステータス送信部108間の信号の受け渡しや統括制御等を行う。
受信バッファ106は、ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドや印刷すべき画像データ等が一時的に保存されるデータ保存領域である。
通信制御部107は、データ送受信用端子110を介して、ホストコンピュータ200との通信を行うための制御部である。ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドやデータは、この通信制御部107を介して、受信バッファ106に一時保存され、各種制御部及び解析部によって利用される。
ステータス送信部108は、プリンタ1の状態を示すステータス信号を生成し、通信制御部107、データ送受信端子110を介して、ホストコンピュータ200にステータス信号を送信する。ホストコンピュータ200は、このステータス信号を受信することにより、プリンタ1の状態を把握することができる。
また、ステータス送信部108により生成したステータス信号を基に、表示部112を介して表示を行ったり、ステータス情報を用紙に出力したりするように構成しても良い。
厚さ検出センサ36は、前述のように、手差し搬送経路Cへ送り込まれる用紙Pの厚さを検出し、検出信号を制御基板100に出力する。この厚さ検出センサ36から送信される検出信号は、バス119を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
PWセンサ47は、前述のように検出位置における用紙Pの有無及び用紙Pの幅を検出し、検出信号を制御基板100に出力する。このPWセンサ47から送信される検出信号は、バス119を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
上記構造のプリンタ1は、用紙カセット5の用紙Pを給紙するフロント給紙、手差し給紙部9から給紙する手差し給紙及び差し込み孔12から給紙するリヤ給紙の3パターンの給紙方法が可能とされている。
以下、これら給紙方法について説明する。
(フロント給紙)
フロント給紙による印刷指令により、用紙繰り出し機構22のフレーム25が支持ピン24を中心として下方へ回動する。これにより、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した分離パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ円弧状搬送経路Aに繰り出される。
繰り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部が前面側へ向けられて直線状経路Bへ送り出され、紙送りローラ41,42aによって印刷処理部43へ送り込まれ、印刷処理が行われる。
(手差し給紙)
手差し給紙部9で用紙Pを供給する場合は、まず、閉状態の用紙案内部10を引き上げて回動させ、手差し給紙部9を開口させる。このようにしたら、上方から用紙Pを手差し給紙部9へ差し込んで手差し搬送経路Cへ送り込む。
その後、印刷指令が入ると、手差し給紙された用紙Pが紙送りローラ41,42aによって印刷処理部43へ送り込まれ、印刷処理が行われる。
(リヤ給紙)
装置後方側から差し込み孔12へ用紙Pを差し込み、後方搬送経路Dへ挿入する。このようにすると、この用紙Pが後方搬送経路Dに繋がる直線状経路Bへ導かれる。その後、印刷指令が入ると、リヤ給紙された用紙Pが紙送りローラ41,42aによって印刷処理部43へ送り込まれ、印刷処理が行われる。
次に、手差し供給部9から用紙Pを手差し給紙した際の印刷動作における制御について説明する。
図5は印刷動作を説明するフローチャート図、図6は印刷対象の封筒を示す裏面側における斜視図、図7は印刷対象の封筒を示す側面図、図8は封筒への印刷状態を示す側面図である。
手差し供給部9へ用紙Pが差し込まれて手差し搬送経路Cへ送り込まれると、検出センサ36によって用紙Pの印刷表面の厚さ方向の位置変化が検出され、用紙Pの厚さが搬送方向に沿って検出される。そして、この厚さ検出センサ36からの検出信号は、バス109を介して主制御部105へ送信される。
そして、主制御部105は、厚さ検出センサ36からの検出信号として送信される検出結果に基づいて、厚さ検出センサ36における読み取り数値を解析する(ステップS1)。
ここで、主制御部105が、搬送方向に沿って用紙Pの厚さが一定であると判断すると(ステップS2)、主制御部105は、印刷モードを単票印刷モードとする(ステップS3)。
単票印刷モードとなると、主制御部105は、厚さ検出センサ36の検出結果に基づく解析により、用紙Pの厚さを算出する(ステップS4)。
次いで、主制御部105は、算出した用紙Pの厚さに基づいて、この用紙Pの所定の印刷領域に印刷が行われるように、吐出ノズル46からのインクの吐出タイミング補正値(印刷タイミング補正値)を算出する(ステップS5)。
ここで、主走査方向へ移動する記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出されるインクは、吐出ノズル46と用紙Pの表面との距離、すなわち用紙Pの厚さによって用紙Pの表面への付着タイミングが異なる。具体的には、用紙Pの厚さが薄い場合に比較して、用紙Pの厚さが厚い場合、記録ヘッド44と用紙Pの表面との間隔が狭くなるため、用紙Pの表面への付着タイミングが早くなり、ノズルから吐出された位置に対して用紙Pに付着する位置のずれ量が通常より減少する。
したがって、主制御部105は、用紙Pの厚さに影響されることなく所定の印刷領域に印刷が行われるように、前述したように、用紙Pの厚さに応じて吐出ノズル46からのインクの吐出タイミング補正値を算出する。
ここで、吐出タイミング補正値を、記録ヘッド44に複数配列された個々の吐出ノズル毎に設定することで、用紙Pの厚さの変化が微小な連続的変化であっても、それに対応して記録ヘッド44の1回の移動による1パス印刷幅内で高精細な印刷タイミングの補正を行うことができる。
その後、用紙搬送制御部101及び印刷制御部102による印刷処理が行われる(ステップS6)。
具体的には、まず、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出タイミング補正値に応じた一定の吐出タイミングでインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる。
また、主制御部105は、厚さ検出センサ36における読み取り数値の解析結果から、副走査方向に沿って用紙Pの厚さが一定でなく、凹凸を有していると判断すると(ステップS2)、印刷モードを封筒印刷モードとする(ステップS7)。
封筒印刷モードとなると、主制御部105は、厚さ検出センサ36の検出結果に基づく解析により、用紙Pの凹凸、つまり厚さの変化を算出する(ステップS8)。
次いで、主制御部105は、算出した副走査方向に沿う用紙Pの厚さの変化に基づいて、この用紙Pの所定の印刷領域に印刷が行われるように、吐出ノズル46からのインクの吐出タイミング補正値を算出する(ステップS9)。
ここで、図6及び図7は、印刷面に凹凸が生じる用紙Pである封筒の一例を示すものである。図に示すように、この封筒60は、書類を入れた際に底の厚さが増えるように下端部に底部60aを設け、また、上端側には、開口部を塞ぐための折り返し部60bを設けたものである。
そして、この封筒60では、下端側及び上端側が底部60a及び折り返し部60bによって厚くなり、印刷表面(図7の上面)に、副走査方向に沿って凹凸が生じる。
図8に示すように、印刷面に凹凸を有する封筒60からなる用紙Pに、吐出ノズル46からのインクの吐出タイミングを一定にして印刷を行うと、主走査方向へ移動する記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出されるインクは、用紙Pの厚さの変動によって用紙Pの表面への付着タイミングが吐出ノズル46毎に異なる。具体的には、用紙Pの厚さが薄い部分に比較して、用紙Pの厚さが厚い部分では、記録ヘッド44と用紙Pの表面との間隔が狭くなるため、用紙Pの表面へのインクの付着タイミングが早くなる。
このため、主制御部105は、用紙Pの凹凸に影響されることなく所定の印刷領域に印刷が行われるように、用紙Pの厚さが厚い部分における吐出ノズル46からのインクの吐出タイミングを用紙Pの薄い部分よりも遅らせるべく、前述したように、吐出ノズル46からのインクの吐出タイミング補正値を算出する。
その後、用紙搬送制御部101及び印刷制御部102による印刷処理が行われる(ステップS6)。
具体的には、まず、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出タイミング補正値に応じた吐出タイミングでインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる。
以上説明したように、上記実施形態に係るプリンタ1からなる記録装置及びその制御方法によれば、例えば、封筒60などのように、厚さが一定でなく、表面に凹凸を有する用紙Pに対しても、用紙Pの印刷表面と記録ヘッド44との間隔の変化に応じて吐出ノズル46からのインクの吐出タイミングを補正することにより印刷タイミングを補正し、用紙Pの表面と記録ヘッド44との間隔が狭くなるにしたがって記録ヘッド44の各吐出ノズル46による印刷タイミングを遅らせて印刷するので、印刷タイミングのずれを極力なくし、用紙Pの印刷表面の厚さ方向の位置変化に影響を受けることなく高精度な印刷を行うことができる。
なお、厚さ検出センサ36は、上記実施形態では手差し給紙部9における幅方向の略中央に一つ設けたが、複数の厚さ検出センサ36を手差し給紙部9における幅方向に間隔をあけて配列しても良い。このようにすると、これら厚さ検出センサ36の検出結果に基づいて、用紙Pの副走査方向及び主走査方向の厚さの変化を算出し、記録ヘッド44による印刷タイミングを、副走査方向及び主走査方向のそれぞれについて補正することができる。これにより、副走査方向だけでなく、主走査方向に沿って厚さの変化を有する封筒に対しても高精度な印刷を行うことができる。
また、用紙Pに印刷を行う記録ヘッド44における移動方向前方側に厚さ検出センサ36を設け、記録ヘッド44を移動させて印刷する際に、用紙Pの厚さの変化を検出しつつ、この検出結果に基づいて印刷タイミングを補正しても良い。
また、上記プリンタ1に、プラテン面51を昇降させることにより、プラテン面51と記録ヘッド44との間隔であるプラテンギャップを変動させる機構を設け、この機構によるプラテンギャップの変動と吐出ノズル46からのインクの吐出タイミングとによって印刷タイミングの補正を行っても良い。このように、プラテンギャップの変動と吐出ノズル46からのインクの吐出タイミングの補正とを併用することにより、凹凸の大きな用紙Pに対しても印刷タイミングを確実に補正して高精度な印刷を行うことができる。
なお、上記実施形態では、記録装置として、U字状の搬送経路を有するインクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明は、U字状の搬送経路を有するものに限定されず、また、インクジェットタイプに限定されない。具体的には、直線状の搬送経路を有するものにも適用でき、また、ドットインパクトプリンタにも適用できる。
また、本発明は、記録ヘッド44を主走査方向のみならず副走査方向へ移動可能とするとともにプラテン面51を昇降させることにより、立体的な形状を有する媒体の表面に印刷を行う記録装置にも適用可能である。つまり、厚さ検出センサ36によって立体的形状の媒体の凹凸を検出し、媒体の印刷表面と記録ヘッド44との間隔を算出し、吐出ノズル46からのインクの吐出タイミングを調整して印刷タイミングを補正することにより、立体形状の媒体に対しても高精度な印刷を行うことができる。
また、上記実施形態では、媒体として用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
本発明に係るプリンタの一実施の形態の外観斜視図である。 手差し給紙部を開いた状態におけるプリンタの外観斜視図である。 図1に示したプリンタに組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図である。 プリンタの制御系を示すブロック図である。 印刷動作を説明するフローチャート図である。 印刷対象の封筒を示す裏面側における斜視図である。 印刷対象の封筒を示す側面図である。 封筒への印刷状態を示す側面図である。
符号の説明
1:プリンタ(記録装置)、36:厚さ検出センサ、44:記録ヘッド、46:吐出ノズル、60:封筒(媒体)、100:制御基板(制御手段)、P:用紙(媒体)

Claims (3)

  1. 媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置の制御方法であって、
    前記媒体における印刷表面の厚さ方向の位置変化を検出し、検出した位置変化に基づいて、前記印刷表面と前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じた印刷タイミング補正値を算出し、前記印刷タイミング補正値により補正した印刷タイミングで前記記録ヘッドによる印刷を行うことを特徴とする記録装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の記録装置の制御方法であって、
    前記印刷タイミング補正値は、前記記録ヘッドの吐出ノズル毎に設定することを特徴とする記録装置の制御方法。
  3. 媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置であって、
    前記媒体における印刷表面の厚さ方向の位置変化を検出する厚さ検出センサと、
    前記厚さ検出センサからの検出結果に基づいて、前記印刷表面と前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じた印刷タイミング補正値を算出し、前記印刷タイミング補正値により前記記録ヘッドによる印刷タイミングを補正する制御手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
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