JP2010030190A - 記録紙の位置決め方法およびプリンタ - Google Patents

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JP2010030190A JP2008195877A JP2008195877A JP2010030190A JP 2010030190 A JP2010030190 A JP 2010030190A JP 2008195877 A JP2008195877 A JP 2008195877A JP 2008195877 A JP2008195877 A JP 2008195877A JP 2010030190 A JP2010030190 A JP 2010030190A
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隆史 齋川
Tomoyuki Oi
智之 大井
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Abstract

【課題】記録紙上の印刷開始目標位置を紙搬送路上の印刷位置に正確に位置決めできる記
録紙の位置決め方法を提案すること。
【解決手段】基準となる記録紙9aを紙搬送路Cに沿って搬送して、印刷開始目標位置L
を印刷位置Aに位置決めしたときの第1基準紙搬送量と予め設定されている第1所定搬送
量の差分をヘッド位置誤差調整用搬送量とし、特定の記録紙9aを予め紙搬送路Cに沿っ
て搬送して、印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに位置決めしたときの第1特定紙搬送量と
第1基準紙搬送量との差分を印刷開始位置調整用搬送量とする。特定の記録紙9aを使用
するときは、記録紙9aを紙搬送路Cに沿って位置合わせ基準を検出し、位置合わせ基準
の検出時点から第1所定搬送量、ヘッド位置誤差調整用搬送量および印刷開始位置調整用
搬送量を合計した搬送量だけ搬送して位置決めする。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の用紙種類の長尺状の記録紙を択一的に使用することが可能なプリンタ
における記録紙の位置決め方法、および、プリンタに関する。
長尺状の台紙上に一定間隔でラベルを貼り付けたラベル用紙や、一定間隔で所定のマー
クが付されたマーク付き連続紙などの複数の用紙種類の記録紙を択一的にセットして印刷
することが可能なプリンタが知られている。この種のプリンタでは、記録紙を印刷ヘッド
による印刷位置および切断機構による切断位置を経由する紙搬送路に沿って搬送し、印刷
位置よりも上流の上流側検出位置において記録紙上にあるラベル先端やマークなどの位置
合わせ基準となる部分を検出する検出動作を行い、検出時点から記録紙を所定搬送量だけ
搬送することにより、記録紙上に予め設定されている印刷開始目標位置を紙搬送路上の印
刷位置に位置決めしている。このような方法で記録紙を位置決めするプリンタは、例えば
、特許文献1に記載されている。
位置あわせ基準としてラベル先端を検出する場合には、紙搬送路に透過型センサを配置
して、透過率が高い状態から低い状態に変化した時点を検出時点としている。また、位置
あわせ基準としてマークを検出する場合には、紙搬送路のマークが付された面が通過する
側に反射型センサを配置して、反射率が高い状態から低い状態に変化した時点を検出時点
としている。透過型センサおよび反射型センサを備えているプリンタは、例えば、特許文
献2に記載されている。
ここで、透過型センサや反射型センサとして用いられるフォトセンサは個体毎に製造誤
差による反応特性の格差が発生しやすい。この反応特性の格差について、フォトセンサか
らの信号の出力レベルを調整することにより個体差を是正する技術は、例えば、特許文献
3に記載されている。
特開平07−246738号公報 特開2000−71548号公報 特開平1−226539号公報
フォトセンサの信号の出力レベルを個体差なく調整することができたとしても、印刷ヘ
ッドとフォトセンサとの間に取り付け誤差がある場合には、位置合わせ基準の検出時点か
ら記録紙を所定搬送量だけ搬送しても、印刷開始目標位置を印刷位置に正確に位置決めす
ることができないという問題がある。
また、フォトセンサの出力レベルを個体差なく調整することができたとしても、ラベル
の厚さが極端に薄いラベル用紙を用いた場合には、ラベルが透過型フォトセンサの検出領
域の全体を覆うまで透過率が所定の閾値まで低下しないので、検出時点が通常の厚さのラ
ベルのラベル先端を検出する時点よりも遅れてしまう。マークの濃度が極端に薄い場合に
も、マークが反射型フォトセンサの検出領域の全体を覆うまで反射率が所定の閾値まで低
下しないので、検出時点が通常の濃度のマークを検出する時点よりも遅れてしまう。検出
時点が遅れた場合には、記録紙を所定搬送量だけ搬送すると、印刷開始目標位置が印刷位
置よりも下流に配置されてしまうので、正確な位置決めができないという問題がある。
一方、記録紙上に予め設定されている切断目標位置を紙搬送路上の切断位置に位置決め
する場合にも、位置合わせ基準の検出時点から記録紙を所定搬送量だけ搬送している。こ
の場合にも、切断機構とフォトセンサとの間に取り付け誤差があると、切断目標位置を切
断位置に正確に位置決めすることができないという問題がある。
また、ラベル用紙や連続紙としてファンフォールド紙を用いている場合には、位置合わ
せ基準の検出時点からファンフォールド紙を所定搬送量だけ搬送して切断目標位置を切断
位置に位置決めすると、ファンフォールド紙のミシン目が切断目標位置となっていて、ミ
シン目と切断位置とが合致してしまうことがある。このような場合に、切断機構によって
ミシン目を切断すると紙粉が発生してしまう。さらに、ファンフォールド紙のミシン目は
一定間隔で形成されているので、ミシン目と切断位置とが合致している場合には、ミシン
目での切断が再三繰り返される。この結果、累積する紙粉によって切断機構の動作が阻害
され、故障の原因になるという問題がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、フォトセンサの取り付け位置に誤差がある場
合でも、その取り付け誤差を是正することができる記録紙の位置決め方法、および、プリ
ンタを提案することにある。
また、ラベルの厚さが極端に薄いラベル用紙や、マークの濃度が極端に薄いような特定
の記録紙を使用する場合において、記録紙上の印刷開始目標位置を紙搬送路上の印刷位置
に正確に位置決めすることができる記録紙の位置決め方法、および、プリンタを提案する
ことにある。
さらに、本発明の他の課題はミシン目が付けられている記録紙上の切断目標位置にミシ
ン目が含まれている場合に、ミシン目で記録紙を切断してしまうことを回避することがで
きる記録紙の位置決め方法、および、プリンタを提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の用紙種類の中から択一的に選択可能な長
尺状の記録紙を印刷ヘッドによる印刷位置を経由する紙搬送路に沿って搬送し、前記印刷
位置よりも上流の上流側検出位置において前記記録紙上の位置合わせ基準を検出するため
の検出動作を行い、前記位置合わせ基準の検出時点に基づいて前記記録紙上に予め設定さ
れている印刷開始目標位置を前記印刷位置に位置決めするプリンタにおける記録紙の位置
決め方法であって、
前記複数の用紙種類の中から基準となる記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記
印刷開始目標位置を前記印刷位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点か
らの上流側または下流側の搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と予め
設定されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量として記憶保持し、
前記複数の用紙種類の中から特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記印刷
開始目標位置を前記印刷位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの
上流側または下流側の搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と前記基準
紙搬送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持し、
前記特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して前記位置合わせ基準を検出し、
前記位置合わせ基準の検出時点から前記所定搬送量、前記第1調整用搬送量および前記
第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ前記記録紙を搬送することを特徴とする。
本発明によれば、予め、基準となる記録紙を紙搬送路に沿って搬送して、記録紙上の印
刷開始目標位置を紙搬送路上の印刷位置に正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検
出時点からの搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と、印刷開始目標位
置を印刷位置に位置決めするために予め設定されている所定搬送量との差分を第1調整用
搬送量として記憶保持している。また、ユーザが実際に使用する特定の記録紙を予め紙搬
送路に沿って搬送して、印刷開始目標位置を印刷位置に正確に位置決めしたときの位置合
わせ基準の検出時点からの搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と基準
紙搬送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持している。そして、特定の記録紙の
印刷開始目標位置が位置決めされるときには、この特定の記録紙は紙搬送路を沿って搬送
されて位置合わせ基準が検出され、位置合わせ基準の検出時点から所定搬送量、第1調整
用搬送量および第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ搬送されて位置決めされる。この
結果、印刷ヘッドとフォトセンサとの間に取り付け誤差がある場合には、その取り付け誤
差は、実測により求められた基準搬送量に基づく第1調整用搬送量よって調整されるので
位置決め精度が向上する。また、特定の記録紙がラベルの厚さが極端に薄いラベル用紙で
あったり、マークの濃度が極端に薄いものであったりして位置合わせ基準の検出時点が遅
れるような記録紙であっても、検出時点の遅れに起因する搬送量の変動は、実測により求
められた基準紙搬送量および特定紙搬送量に基づく第2調整用搬送量によって調整される
。従って、特定の記録紙上の印刷開始目標位置を紙搬送路上の印刷位置に正確に位置決め
することができる。
また、本発明によれば、位置合わせ基準の検出時点からの搬送量は、第1調整用搬送量
および第2調整用搬送量の2つの値で調整されているので、搬送量の調整に第1調整用搬
送量だけを用いることが容易にできる。すなわち、位置合わせ基準の検出時点からの搬送
量を所定搬送量と第1調整用搬送量とを合計した搬送量とすれば、印刷ヘッドとフォトセ
ンサとの間の取り付け誤差だけを是正した状態で記録紙上の印刷開始目標位置を紙搬送路
上の印刷位置に位置決めできる。
本発明において、プリンタに搭載されているフォトセンサの反応特性の個体差を是正し
ておくためには、前記位置合わせ基準を検出するためのフォトセンサの信号の出力レベル
を所定の出力レベルに調整することが望ましい。
本発明において、第1調整用搬送量または第2調整用搬送量を容易にかつ消失しないよ
うに記憶保持しておくためには、前記第1調整用搬送量と前記第2調整用搬送量の少なく
とも一方は、前記プリンタに接続された上位装置から受信し、前記プリンタの不揮発性メ
モリに記憶保持することが望ましい。
ここで、本発明は、上記の位置決め方法によって、前記特定の記録紙を位置決めするこ
とを特徴とするプリンタとすることができる。
次に、本発明は、
複数の用紙種類の長尺状の記録紙を切断装置による切断位置を経由する紙搬送路に沿っ
て搬送し、前記切断位置よりも上流の上流側検出位置において前記記録紙上の位置合わせ
基準を検出するための検出動作を行い、前記位置合わせ基準の検出時点に基づいて前記記
録紙上に予め設定されている切断目標位置を前記切断位置に位置決めするプリンタにおけ
る記録紙の位置決め方法であって、
前記複数の用紙種類の中から基準となる記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記
切断目標位置を前記切断位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの
上流側または下流側の搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と予め設定
されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量として記憶保持し、
前記複数の用紙種類の中から特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記切断
目標位置を前記切断位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの上流
側または下流側の搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と前記基準紙搬
送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持し、
前記特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して前記位置合わせ基準を検出し、
前記位置合わせ基準の検出時点から、前記所定搬送量、前記第1調整用搬送量および前
記第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ前記記録紙を搬送することを特徴とする。
また、複数の用紙種類の中から択一的に選択可能な長尺状の記録紙を切断装置による切
断位置を経由する紙搬送路に沿って搬送し、前記切断位置よりも上流の上流側検出位置に
おいて前記記録紙上の位置合わせ基準を検出するための検出動作を行い、前記位置合わせ
基準の検出時点に基づいて前記記録紙上に予め設定されている切断目標位置を前記切断位
置に位置決めするプリンタにおける記録紙の位置決め方法であって、
前記複数の用紙種類の中から基準となる記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記
切断目標位置を前記切断位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの
上流側または下流側の搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と予め設定
されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量として記憶保持し、
前記複数の用紙種類の中から前記切断目標位置にミシン目が含まれている特定の記録紙
を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記切断目標位置を前記切断位置から所定距離ずれた
位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの上流側または下流側の搬
送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と前記基準紙搬送量との差分を第2
調整用搬送量として記憶保持し、
前記特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して前記位置合わせ基準を検出し、
前記位置合わせ基準の検出時点から前記所定搬送量、前記第1調整用搬送量および前記
第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ前記記録紙を搬送する。
本発明によれば、予め、基準となる記録紙を紙搬送路に沿って搬送して、記録紙上の切
断目標位置を紙搬送路上の切断位置に正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検出時
点からの搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と、切断目標位置を切断
位置に位置決めするために予め設定されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量と
して記憶保持している。また、ユーザが実際に使用する記録紙であって、切断目標位置に
ミシン目が含まれている特定の記録紙を予め紙搬送路に沿って搬送して、切断目標位置を
切断位置から所定距離ずれた位置に正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検出時点
からの搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と基準紙搬送量との差分を
第2調整用搬送量として記憶保持している。そして、特定の記録紙の切断目標位置が位置
決めされるときには、この特定の記録紙は紙搬送路を沿って搬送されて位置合わせ基準が
検出され、位置合わせ基準の検出時点から所定搬送量、第1調整用搬送量および第2調整
用搬送量を合計した搬送量だけ搬送されて位置決めされる。この結果、切断機構とフォト
センサとの間に取り付け誤差がある場合には、その取り付け誤差は、実測により求められ
た基準搬送量に基づく第1調整用搬送量よって調整されるので位置決め精度が向上する。
また、第2調整用搬送量によって切断位置に位置決めされる切断目標位置は所定距離だけ
正確にオフセットさせるので、特定の記録紙の切断目標位置にミシン目が含まれてしまっ
ていても、ミシン目が切断位置に位置決めされることがない。この結果、特定の記録紙を
ミシン目で切断することを回避することができるので、切断によって紙粉を発生させ、プ
リンタを故障させることがない。なお、このような位置決めによって切断すると、記録紙
は切断目標位置からずれた位置で切断される。しかし、切断目標位置の位置決めは印刷開
始目標位置の位置決めと比較して厳密性が求められるものではない。例えば、特定の記録
紙が切断目標位置にミシン目が含まれているラベル用紙であれば、切断目標位置がラベル
間ギャップの中央に設定されている場合でも、実際の切断がラベル間ギャップ内で行われ
ていれば、問題は発生しない。
また、本発明によれば、位置合わせ基準の検出時点からの搬送量は、第1調整用搬送量
および第2調整用搬送量の2つの値で調整されているので、搬送量の調整に第1調整用搬
送量だけを用いることが容易にできる。すなわち、位置合わせ基準の検出時点からの搬送
量を所定搬送量と第1調整用搬送量とを合計した搬送量とすれば、切断機構とフォトセン
サとの間の取り付け誤差だけを是正した状態で、記録紙上の切断目標位置を紙搬送路上の
切断位置に位置決めできる。
本発明において、プリンタに搭載されているフォトセンサの反応特性の個体差を是正し
ておくためには、前記位置合わせ基準を検出するためのフォトセンサの信号の出力レベル
を所定の出力レベルに調整することが望ましい。
本発明において、第1調整用搬送量または第2調整用搬送量を容易にかつ消失しないよ
うに記憶保持しておくためには、前記第1調整用搬送量と前記第2調整用搬送量の少なく
とも一方は、前記プリンタに接続された上位装置から受信し、前記プリンタの不揮発性メ
モリに記憶保持することが望ましい。
本発明において、ミシン目が付けられている前記記録紙としては、ファンフォールド紙
がある。
ここで、本発明は、上記の位置決め方法によって、前記特定の記録紙を位置決めするこ
とを特徴とするプリンタとすることができる。
本発明によれば、予め、基準となる記録紙を紙搬送路に沿って搬送して、記録紙上の印
刷開始目標位置を紙搬送路上の印刷位置に正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検
出時点からの搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と、印刷開始目標位
置を印刷位置に位置決めするために予め設定されている所定搬送量との差分を第1調整用
搬送量として記憶保持している。また、ユーザが実際に使用する特定の記録紙を予め紙搬
送路に沿って搬送して、印刷開始目標位置を印刷位置に正確に位置決めしたときの位置合
わせ基準の検出時点からの搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と基準
紙搬送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持している。そして、特定の記録紙の
印刷開始目標位置が位置決めされるときには、この特定の記録紙は紙搬送路を沿って搬送
されて位置合わせ基準が検出され、位置合わせ基準の検出時点から所定搬送量、第1調整
用搬送量および第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ搬送されて位置決めされる。この
結果、印刷ヘッドとフォトセンサとの間に取り付け誤差がある場合には、その取り付け誤
差は、実測により求められた基準搬送量に基づく第1調整用搬送量よって調整されるので
位置決め精度が向上する。また、特定の記録紙がラベルの厚さが極端に薄いラベル用紙で
あったり、マークの濃度が極端に薄いものであったりして位置合わせ基準の検出時点が遅
れるような記録紙であっても、検出時点の遅れに起因する搬送量の変動は、実測により求
められた基準紙搬送量および特定紙搬送量に基づく第2調整用搬送量によって調整される
。従って、特定の記録紙上の印刷開始目標位置を紙搬送路上の印刷位置に正確に位置決め
することができる。
また、本発明によれば、位置合わせ基準の検出時点からの搬送量は、第1調整用搬送量
および第2調整用搬送量の2つの値で調整されているので、搬送量の調整に第1調整用搬
送量だけを用いることが容易にできる。すなわち、位置合わせ基準の検出時点からの搬送
量を所定搬送量と第1調整用搬送量とを合計した搬送量とすれば、印刷ヘッドとフォトセ
ンサとの間の取り付け誤差だけを是正した状態で記録紙上の印刷開始目標位置を紙搬送路
上の印刷位置に位置決めできる。
また、本発明の他の形態によれば、予め、基準となる記録紙を紙搬送路に沿って搬送し
て、記録紙上の切断目標位置を紙搬送路上の切断位置に正確に位置決めしたときの位置合
わせ基準の検出時点からの搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と、切
断目標位置を切断位置に位置決めするために予め設定されている所定搬送量との差分を第
1調整用搬送量として記憶保持している。また、ユーザが実際に使用する記録紙であって
、切断目標位置にミシン目が含まれている特定の記録紙を予め紙搬送路に沿って搬送して
、切断目標位置を切断位置から所定距離ずれた位置に正確に位置決めしたときの位置合わ
せ基準の検出時点からの搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と基準紙
搬送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持している。そして、特定の記録紙の切
断目標位置が位置決めされるときには、この特定の記録紙は紙搬送路を沿って搬送されて
位置合わせ基準が検出され、位置合わせ基準の検出時点から所定搬送量、第1調整用搬送
量および第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ搬送されて位置決めされる。この結果、
切断機構とフォトセンサとの間に取り付け誤差がある場合には、その取り付け誤差は、実
測により求められた基準搬送量に基づく第1調整用搬送量よって調整されるので位置決め
精度が向上する。また、第2調整用搬送量によって切断位置に位置決めされる切断目標位
置は所定距離だけ正確にオフセットさせるので、特定の記録紙の切断目標位置にミシン目
が含まれてしまっていても、ミシン目が切断位置に位置決めされることがない。この結果
、特定の記録紙をミシン目で切断することを回避することができるので、切断によって紙
粉を発生させ、プリンタを故障させることがない。なお、このような位置決めによって切
断すると、記録紙は切断目標位置からずれた位置で切断される。しかし、切断目標位置の
位置決めは印刷開始目標位置の位置決めと比較して厳密性が求められるものではない。例
えば、特定の記録紙が切断目標位置にミシン目が含まれているラベル用紙であれば、切断
目標位置がラベル間ギャップの中央に設定されている場合でも、実際の切断がラベル間ギ
ャップ内で行われていれば、問題は発生しない。
また、本発明によれば、位置合わせ基準の検出時点からの搬送量は、第1調整用搬送量
および第2調整用搬送量の2つの値で調整されているので、搬送量の調整に第1調整用搬
送量だけを用いることが容易にできる。すなわち、位置合わせ基準の検出時点からの搬送
量を所定搬送量と第1調整用搬送量とを合計した搬送量とすれば、切断機構とフォトセン
サとの間の取り付け誤差だけを是正した状態で、記録紙上の切断目標位置を紙搬送路上の
切断位置に位置決めできる。
以下に、図面を参照して、本発明のプリンタの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明の実施の形態に係るプリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉カバー
を全開にした状態の外観斜視図である。
プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、このプリンタ本体2
の前面に取り付けた開閉カバー3とを有している。プリンタ本体2の外装ケース2aの前
面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド
5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には開閉レバー6が配置されている。
外装ケース2aにおける排紙ガイド5および開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ
用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉カバー3によって封鎖さ
れている。
開閉レバー6を操作すると開閉カバー3のロックが解除される。排紙ガイド5を前方に
引くと、図2に示すように、開閉カバー3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるま
で開く。開閉カバー3が開くと、プリンタ本体2の内部に形成されているロール紙収納部
7が開放状態となる。同時に、吸引プラテン8が開閉カバー3と一緒に移動してロール紙
収納部7から記録紙排出口4に至る空間が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙9
を簡単に装填できるようになっている。また、プリンタ1はファンフォールド紙10を使
用することが可能になっており、ファンフォールド紙10は、プリンタ本体2の背面側に
形成されている記録紙挿入口11(図3参照)から、プリンタ本体2の内部に手差し挿入
される。なお、図2ではカバーケース3aおよび開閉レバー6を省略してある。
図3はプリンタ1の内部の概略構成を示す説明図である。プリンタ1の内部には、プリ
ンタ本体フレーム12における幅方向の中央部分にロール紙収納部7が形成されている。
ロール紙収納部7にはロール紙9がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納される。ロ
ール紙収納部7の後方には、ロール紙9から繰り出される長尺状の記録紙9aを搬送する
ための繰り出しローラ13が配置されている。
ロール紙収納部7の上側には、プリンタ本体フレーム12の上端にヘッドユニットフレ
ーム14が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム14には、インクジェッ
トヘッド15、このインクジェットヘッド15を搭載しているキャリッジ16、キャリッ
ジ16のプリンタ幅方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸17、キャリッジ16
をキャリッジガイド軸17に沿って往復移動させるためのキャリッジモータ18およびタ
イミングベルト19を備えたキャリッジ搬送機構が配置されている。インクジェットヘッ
ド15は、インクノズル面15aが下向きになるようにキャリッジ16に搭載されている
。ヘッドユニットフレーム14の前端位置には可動刃を下方に突出させて切断を行うオー
トカッタ20が配置されている。
インクジェットヘッド15の下側には一定のギャップを開けてプリンタ幅方向に水平に
延びる吸引プラテン8が配置されている。吸引プラテン8は直方体形状をしており、プラ
テン表面8aの所定領域には多数の吸引孔が形成されている。不図示の吸引機構によって
これら吸引孔から空気を吸い込むことにより プラテン表面8a上を搬送される記録紙9
aやファンフォールド紙10を吸引する。
吸引プラテン8の後側には送り出しローラ21がプリンタ幅方向に水平に架け渡されて
おり、送り出しローラ21には所定幅の紙押さえローラ22が所定の押圧力で押し付けら
れている。送り出しローラ21は、プリンタ本体フレーム12に搭載されている紙送りモ
ータ23によって駆動される。吸引プラテン8における前端側の部位には前側紙押さえロ
ーラ24が配置されている。前側紙押さえローラ24は記録紙9aやファンフォールド紙
10の浮き上がりを防止するものであり、紙送りモータ23の駆動力は伝達されていない
吸引プラテン8の前端には排紙ガイド5が取付けられている。吸引プラテン8の前端に
おけるプリンタ本体フレーム12およびヘッドユニットフレーム14の間の部位は一定幅
の隙間が開いており、この隙間が記録紙排出口4になっている。
吸引プラテン8の下側には、ロール紙押さえレバー25が後方に向かって斜め下方に延
びるように取付けられている。ロール紙押さえレバー25はバネ力によって下方に付勢さ
れており、その先端部分に取り付けられているロール紙押さえローラ26が繰り出しロー
ラ13に所定の押圧力で押し付けられている。
吸引プラテン8の後端には下方に湾曲しているテンションガイド27が取り付けられて
いる。ロール紙収納部7に収納されているロール紙9から繰り出される長尺状の記録紙9
aは、繰り出しローラ13およびテンションガイド27を経由して上方に引き出された後
に前方に湾曲するように引き出され、しかる後に、吸引プラテン8の後端からインクジェ
ットヘッド15による印刷位置Aおよびオートカッタ20による切断位置Bおよび記録紙
排出口4を経由して水平に延びるロール紙搬送路Cに沿って搬送される。ここで、テンシ
ョンガイド27はバネ力によって上方に付勢されており、テンションガイド27を通過し
た記録紙9aには、所定の張力が付与される。
テンションガイド27の後方には後側紙押さえローラ28が配置されている。後側紙押
さえローラ28の後方のプリンタ本体フレーム12の部位には、プリンタ本体2の背面側
からファンフォールド紙10を受け入れるための記録紙挿入口11が形成されている。ま
た、プリンタ本体フレーム12の記録紙挿入口11が形成されている部位の外側には、フ
ァンフォールド紙10をこの記録紙挿入口11まで導くための導入路29を備えたファン
フォールド紙ホルダ30が取付けられている。
導入路29から手差しで挿入されるファンフォールド紙10は、記録紙挿入口11およ
び後側紙押さえローラ28を経由するように挿入された後に、吸引プラテン8の後端から
インクジェットヘッド15による印刷位置Aおよびオートカッタ20による切断位置Bお
よび記録紙排出口4を経由して水平に延びるファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送さ
れる。ファンフォールド紙搬送路Dは全体としてほぼ水平に延びている。
ロール紙搬送路Cとファンフォールド紙搬送路Dとは吸引プラテン8の後端位置で合流
しており、吸引プラテン8の後端からインクジェットヘッド15による印刷位置Aおよび
オートカッタ20による切断位置Bおよび記録紙排出口4を経由して延びている部分は共
通する共通紙搬送路部分Eになっている。記録紙9aやファンフォールド紙10の先端が
共通紙搬送路部分Eに到達すると、記録紙9aやファンフォールド紙10は、紙送りモー
タ23と、これによって回転させられる送り出しローラ21を備えている搬送手段によっ
て共通紙搬送路部分Eに沿って搬送される。
ここで、記録紙挿入口11にはファンフォールド紙10の有無を検出するための紙挿入
検出器31が配置されている。紙挿入検出器31は記録紙挿入口11においてファンフォ
ールド紙搬送路D内に突出している検出レバー31aを備えており、記録紙挿入口11に
進入したフォンフォールド紙10によって検出レバー31aがファンフォールド紙搬送路
Dから退避させられることを利用して、ファンフォールド紙10の有無を検出する。
共通紙搬送路部分Eの送り出しローラ21よりも上流側の上流側検出位置Fには、記録
紙9aやファンフォールド紙10の有無、および、記録紙9a上やファンフォールド紙1
0上の位置あわせ基準を検出するための反射型フォトセンサ32および透過型フォトセン
サ33が配置されている。ここで、図4は、一定の間隔でラベルGが貼り付けられている
ラベル用紙であるファンフォールド紙10を例にして、位置あわせ基準、印刷開始目標位
置、切断目標位置などを模式的に示した説明図である。位置合わせ基準とは、記録紙9a
上やファンフォールド紙10上の各印刷領域に対応して付されているブラックマークH、
記録紙9aやファンフォールド紙10の用紙先端I、ラベルGが貼り付けられている記録
紙9aやファンフォールド紙10におけるラベル先端J、などである。反射型フォトセン
サ32は照射した検査光の反射率の変動を利用して、ブラックマークHを位置合わせ基準
として検出する。透過型フォトセンサ33は照射した検査光の透過率の変動を利用して、
記録紙9aやファンフォールド紙10の用紙先端Iや、これらにラベルGが貼り付けられ
ていればラベル先端Jを位置合わせ基準として検出する。ここで、反射型フォトセンサ3
2と透過型フォトセンサ33は、それぞれ基板上に可変抵抗を備えており、出力する信号
の出力レベルを調整可能になっている。
共通紙搬送路部分Eの印刷位置Aよりも下流側の下流側検出位置Kには、記録紙9aや
ファンフォールド紙10の有無を検出する紙排出検出器34が配置されている。紙排出検
出器34は下流側検出位置Kにおいて共通紙搬送路部分E内に突出している検出レバー3
4aを備えており、下流側検出位置Kに記録紙9aやファンフォールド紙10があると検
出レバー34aが共通紙搬送路部分Eから退避させられることを利用して、記録紙9aや
ファンフォールド紙10の有無を検出する。
新たなロール紙9を使用する場合には、開閉カバー3を開いてロール紙収納部7を開状
態にする。すると、開閉カバー3と一緒に、吸引プラテン8、テンションガイド27、送
り出しローラ21、前側紙押さえローラ24、排紙ガイド5、ロール紙押さえレバー25
およびロール紙押さえローラ26が移動して、ロール紙搬送路Cが開放状態になるので、
開放状態になった空間を介して、記録紙9aが引き出された状態のロール紙9をロール紙
収納部7に投入する。しかる後に開閉カバー3を閉じると、吸引プラテン8、テンション
ガイド27、送り出しローラ21、前側紙押さえローラ24、排紙ガイド5、ロール紙押
さえレバー25およびロール紙押さえローラ26が元の位置に復帰してロール紙搬送路C
が形成されるので、引き出されている記録紙9aが共通紙搬送路部分E上で印刷位置Aを
通過した状態にセットされる。
新たなファンフォールド紙10を使用する場合には、導入路29を介して記録紙挿入口
11からファンフォールド紙10を手差し挿入する。手差し挿入されたファンフォールド
紙10の先端が紙挿入検出器31によって検出された後に、共通紙搬送路部分Eに到達し
て透過型フォトセンサ33によって検出されると、搬送手段による搬送が始まり、ファン
フォールド紙10は共通紙搬送路部分E上で印刷位置Aを通過した状態にセットされる。
ここで、記録紙9a上やファンフォールド紙10上に予め設定されている印刷開始目標
位置Lを印刷位置Aに位置決めする頭出し指令が発行されると、セットされている記録紙
9aまたはファンフォールド紙10が搬送されて、上流側検出位置Fで記録紙9a上やフ
ァンフォールド紙10上の位置合わせ基準を検出し、位置合わせ基準の検出時点に基づい
て印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに位置決めする。なお、印刷開始目標位置Lは、図4
に示す例では、ラベル先端Jから所定余白だけ離れた位置に設定されている。
ここで、記録紙9a上やファンフォールド紙10上に予め設定されている切断目標位置
Mを切断位置Bに位置決めする切断位置決め指令が発行されると、セットされている記録
紙9aまたはファンフォールド紙10が搬送されて、上流側検出位置Fで位置合わせ基準
を検出し、位置合わせ基準の検出時点に基づいて、切断目標位置Mを切断位置Bから所定
距離だけずれた位置に位置決めする。なお、切断目標位置Mは、図4に示す例では、ラベ
ル間ギャップの中心に設定されており、ミシン目Nを含んでいる。
(制御系)
図5はプリンタ1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンタ1の制御系は、CP
U、ROM、RAMを備えた制御部40を中心に構成されている。制御部40には通信イ
ンターフェース41を介してパーソナルコンピュータなどの外部機器(上位機器)から印
刷を指示する制御指令および印刷データが供給されるようになっている。制御部40の入
力側には、紙挿入検出器31、反射型フォトセンサ32、透過型フォトセンサ33、紙排
出検出器34が接続されている。制御部40の出力側には、ヘッドドライバ42、モータ
ドライバ43、44を介して、インクジェットヘッド15、キャリッジモータ18および
紙送りモータ23が接続されている。また、制御部40は、不揮発性メモリ45が接続さ
れている。
制御部40は印刷位置決め手段46と、切断位置決め手段47と、記憶保持手段48を
備えている。
印刷位置決め手段46は、頭出し指令が発行されると、紙送りモータ23と、これによ
って回転させられる送り出しローラ21を備えている搬送手段を駆動制御してロール紙9
aやフォンフォールド紙10を搬送して位置合わせ基準を検出し、検出時点から第1所定
搬送量、ヘッド位置誤差調整用搬送量(第1調整用搬送量)および印刷開始位置調整用搬
送量(第2調整用搬送量)を合計した搬送量だけロール紙9aやフォンフォールド紙10
を搬送して、印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに位置決めする。
第1所定搬送量は、刷開始目標位置を印刷位置Aに位置決めするために予め設定されて
いる搬送量である。
ヘッド位置誤差調整用搬送量は、インクジェットヘッドと、反射型フォトセンサ32お
よび透過型フォトセンサ33との間の取り付け誤差を調整するためのものであり、不揮発
性メモリ45に記憶保持されている。予め、複数の用紙種類の中から基準となる記録紙9
aまたはファンフォールド紙10をロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路D
に沿って搬送して、印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに正確に位置決めしたときの位置合
わせ基準の検出時点からの搬送量を第1基準紙搬送量として測定し、この第1基準紙搬送
量と第1所定搬送量との差分をヘッド位置誤差調整用搬送量としている。
印刷開始位置調整用搬送量は、ユーザが実際に使用する特定の記録紙9aまたは特定の
ファンフォールド紙について検出時点の遅れに起因する搬送量の変動を調整するものであ
り、不揮発性メモリ45に記憶保持されている。予め、複数の用紙種類の中からユーザが
実際に使用する特定の記録紙9aまたは特定のファンフォールド紙10をロール紙搬送路
Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送して、印刷開始目標位置Lを印刷位置
Aに正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検出時点からの搬送量を第1特定紙搬送
量として測定し、この第1特定紙搬送用と第1基準紙搬送量との差分を印刷開始位置調整
用搬送量としている。
切断位置決め手段47は、切断位置決め指令が発行されると、紙送りモータ23と、こ
れによって回転させられる送り出しローラ21を備えている搬送手段を駆動制御してロー
ル紙9aやフォンフォールド紙10を搬送して位置合わせ基準を検出し、位置合わせ基準
を検出した時点から、第2所定搬送量、カッタ位置誤差調整用搬送量(第1調整用搬送量
)および切断位置調整用搬送量(第2調整用搬送量)を合計した搬送量だけロール紙9a
やフォンフォールド紙10を搬送して切断目標位置Mを切断位置Bから所定距離だけずれ
た位置に位置決めする。
第2所定搬送量は、切断目標位置Mを切断位置Bに位置決めするために予め設定されて
いる搬送量である。
カッタ位置誤差調整用搬送量は、オートカッタ20と、反射型フォトセンサ32および
透過型フォトセンサ33との間の取り付け誤差を調整するためのものであり、不揮発性メ
モリ45に記憶保持されている。予め、複数の用紙種類の中から基準となる記録紙9aや
基準となるファンフォールド紙10をロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路
Dに沿って搬送して、切断目標位置Mを切断位置Bに正確に位置決めしたときの位置合わ
せ基準の検出時点からの搬送量を第2基準紙搬送量として測定し、この第2基準紙搬送量
と第2所定搬送量との差分をカッタ位置誤差調整用搬送量としている。
切断位置調整用搬送量は、一定の間隔でミシン目Nが付けられており、切断目標位置M
にミシン目Nが含まれている特定の記録紙9aや特定のファンフォールド紙10について
、切断目標位置Mを切断位置Bに対して所定距離だけオフセットさせるためのものであり
、不揮発性メモリ45に記憶保持されている。予め、複数の用紙種類の中からユーザが実
際に使用する特定の記録紙9aや特定のファンフォールド紙10をロール紙搬送路Cまた
はファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送して、切断目標位置Mを切断位置Bから所定
距離だけずれた位置に正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検出時点からの搬送量
を第2特定紙搬送量として測定し、この第2特定紙搬送用と第2基準紙搬送量との差分を
切断位置調整用搬送量としている。
記憶保持手段48は、外部機器のディスプレイなどに入力画面を表示して、実測により
得られているカッタ位置誤差調整用搬送量、印刷開始位置調整用搬送量、カッタ位置誤差
調整用搬送量および切断位置調整用搬送量を操作者に入力される。また、入力された値を
、不揮発性メモリ45に記憶保持させる。
(頭出し指令による位置決め動作)
図6は、頭出し指令が発行されたときに行われる記録紙9aやファンフォールド紙10
の位置決め動作を示すフローチャートである。
まず、ベンダにおいて、反射型フォトセンサ32および透過型フォトセンサ33がそれ
ぞれ備えている各可変抵抗を調整して、これらからの信号の出力レベルを所定の出力レベ
ルに調整する(ステップST1)。
また、基準となる記録紙9aまたは基準となるファンフォールド紙10をロール紙搬送
路Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送して、印刷開始目標位置Lを印刷位
置Aに正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検出時点からの搬送量を第1基準紙搬
送量として測定し、この第1基準紙搬送量と第1所定搬送量との差分をヘッド位置誤差調
整用搬送量として、不揮発性メモリ45に記憶保持する(ステップST2)。
次に、ベンダまたはユーザにおいて、ユーザが実際に使用する特定の記録紙9aや特定
のファンフォールド紙をロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬
送して、印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の
検出時点からの搬送量を第1特定紙搬送量として測定し、この第1特定紙搬送量と第1基
準紙搬送量との差分を印刷開始位置調整用搬送量として、不揮発性メモリ45に記憶保持
する(ステップST3)。
そして、ユーザがこのプリンタを使用するときには、特定の記録紙9aまたは特定のフ
ァンフォールド紙がロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路D上で搬送可能な
状態にセットされる(ステップST4)。
ここで、頭出し指令が発行されると、印刷位置決め手段46は、セットされている特定
の記録紙9aまたは特定のファンフォールドを搬送して位置合わせ基準を検出する(ステ
ップST5)。また、位置あわせ基準の検出時点から、第1所定搬送量、ヘッド位置誤差
調整用搬送量および印刷開始位置調整用搬送量を合計した搬送量だけ特定の記録紙9aま
たは特定のファンフォールド紙10を搬送して、印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに位置
決めされる(ステップST6)。
上記の頭出し指令による位置決め動作によれば、ユーザが特定の記録紙9aまたは特定
のファンフォールド紙10を使用しているときには、この特定の記録紙9aまたは特定の
ファンフォールド紙10はロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って
搬送されて位置合わせ基準が検出され、この位置合わせ基準の検出時点から第1所定搬送
量、ヘッド位置誤差調整用搬送量および印刷開始位置調整用搬送量を合計した搬送量だけ
搬送されることにより位置決めされる。
この結果、インクジェットヘッド15と反射型フォトセンサ32または透過型フォトセ
ンサ33との間に取り付け誤差がある場合には、その取り付け誤差は、実測により求めら
れた第1基準紙搬送量に基づくヘッド位置誤差調整用搬送量よって調整されるので位置決
め精度が向上する。また、特定の記録紙9aや特定のファンフォールド紙10がラベルG
の厚さが極端に薄いラベル用紙であったり、マークの濃度が極端に薄いものであったりし
て位置合わせ基準の検出時点が遅れるような記録紙であっても、検出時点の遅れに起因す
る搬送量の変動は、実測により求められた第1基準紙搬送量および第1特定紙搬送量に基
づく印刷開始位置調整用搬送量によって調整される。従って、印刷開始目標位置Lを印刷
位置Aに正確に位置決めすることができる。
さらに、位置合わせ基準の検出時点からの搬送量は、ヘッド位置誤差調整用搬送量およ
び印刷開始位置調整用搬送量の2つの値で調整されているので、搬送量の調整にヘッド位
置誤差調整用搬送量だけを用いることが容易にできる。すなわち、位置合わせ基準の検出
時点からの搬送量を第1所定搬送量とヘッド位置誤差調整用搬送量とを合計した搬送量と
すれば、インクジェットヘッド15と反射型フォトセンサ32または透過型フォトセンサ
33との間の取り付け誤差だけを是正した状態で印刷開始目標位置Lを印刷位置Aに位置
決めできる。
また、基準となる記録紙9aや基準となるファンフォールド紙10をロール紙搬送路C
またはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送する前に、位置合わせ基準を検出するた
めの検出動作を行う反射型フォトセンサ32および透過型フォトセンサ33の信号の出力
レベルを所定の出力レベルに調整しているので、反射型フォトセンサ32および透過型フ
ォトセンサ33の反応特性の個体差を是正しておくことができる。
また、ヘッド位置誤差調整用搬送量および印刷開始位置調整用搬送量を不揮発性メモリ
45に記憶保持しているので、電源を切断しても、これらの値が消失することがない。
(切断位置決め指令による位置決め動作)
図7は、切断位置決め指令が発行されたときに行われる記録紙9aやファンフォールド
紙10の位置決め動作を示すフローチャートである。
まず、ベンダにおいて、反射型フォトセンサ32および透過型フォトセンサ33がそれ
ぞれ備えている各可変抵抗を調整して、これらからの信号の出力レベルを所定の出力レベ
ルに調整する(ステップST11)。
また、複数の用紙種類の中から基準となる記録紙9aまたは基準となるファンフォール
ド紙10をロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送して、切断
目標位置Mを切断位置Bに正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検出時点からの搬
送量を第2基準紙搬送量として測定し、この第2基準紙搬送量と第2所定搬送量との差分
をカッタ位置誤差調整用搬送量として、不揮発性メモリ45に記憶保持する(ステップS
T12)。
次に、ベンダまたはユーザにおいて、ユーザが実際に使用するものであって切断目標位
置Mにミシン目Nが含まれている特定の記録紙9aまたは特定のファンフォールド紙10
をロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送して、切断目標位置
Mを切断位置Bから所定距離ずれた位置に正確に位置決めしたときの位置合わせ基準の検
出時点からの搬送量を第2特定紙搬送量として測定し、この第2特定紙搬送量と第2基準
紙搬送量との差分を切断位置調整用搬送量として、不揮発性メモリ45に記憶保持する(
ステップST13)。
そして、ユーザがこのプリンタを使用するときには、特定の記録紙9aまたは特定のフ
ァンフォールド紙は、ロール紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路D上で搬送可能
な状態にセットされる(ステップST14)。
ここで、切断位置決め指令が発行されると、切断位置決め手段47は、特定の記録紙9
aまたは特定のファンフォールドを搬送して位置合わせ基準を検出する(ステップST1
5)。また、位置合わせ基準の検出時点から、第2所定搬送量、カッタ位置誤差調整用搬
送量および切断位置調整用搬送量を合計した搬送量だけ特定のロール紙または特定のフォ
ンフォールド紙10を搬送して、切断目標位置Mを切断位置Bから所定距離だけずれた位
置に位置決めする(ステップST16)。
上記の切断位置決め指令発行時の位置決め動作によれば、ユーザが切断目標位置Mにミ
シン目Nが含まれている特定の記録紙9aまたは特定のファンフォールド紙10を使用し
ているときには、この特定の記録紙9aまたは特定のファンフォールド紙10は、ロール
紙搬送路Cまたはファンフォールド紙搬送路Dを沿って搬送され、位置合わせ基準の検出
時点から第2所定搬送量、カッタ位置誤差調整用搬送量および切断位置調整用搬送量を合
計した搬送量だけ搬送されて位置決めされる。
この結果、オートカッタ20と反射型フォトセンサ32または透過型フォトセンサ33
との間に取り付け誤差がある場合には、その取り付け誤差は、実測により求められた第2
基準紙搬送量に基づくカッタ位置誤差調整用搬送量よって調整されるので位置決め精度が
向上する。また、切断位置調整用搬送量によって切断位置Bに位置決めされる切断目標位
置Mは所定距離だけ正確にオフセットさせるので、切断目標位置Mにミシン目Nが含まれ
ていても、切断位置Bにミシン目Nが位置決めされることがない。この結果、特定の記録
紙9aまたは特定のファンフォールド紙10をミシン目Nで切断することを回避できるの
で、切断によって紙粉を発生させ、プリンタ1を故障させることがない。なお、このよう
な位置決めによって切断すると、特定の記録紙9aまたは特定のファンフォールド紙10
は、切断目標位置Mからずれた位置で切断される。しかし、切断目標位置Mは印刷開始目
標位置Lと比較して厳密性が求められるものではない。例えば、特定の記録紙9aまたは
特定のファンフォールド紙10がラベル用紙であれば、切断目標位置Mがラベル間ギャッ
プの中央に設定されている場合でも、実際の切断がラベル間ギャップ内で行われていれば
、問題は発生しない。
また、本例によれば、位置合わせ基準の検出時点からの搬送量は、カッタ位置誤差調整
用搬送量および切断位置調整用搬送量の2つの値で調整されているので、搬送量の調整に
カッタ位置誤差調整用搬送量だけを用いることが容易にできる。すなわち、位置合わせ基
準からの搬送量を第2所定搬送量とカッタ位置誤差調整用搬送量とを合計した搬送量とす
れば、オートカッタ20と反射型フォトセンサ32または透過型フォトセンサ33との間
の取り付け誤差だけを是正した状態で、記録紙9a上やファンフォールド紙10上の切断
目標位置Mを紙搬送路上の切断位置Bに位置決めできる。
さらに、基準となる記録紙9aや基準となるファンフォールド紙10をロール紙搬送路
Cまたはファンフォールド紙搬送路Dに沿って搬送する前に、位置合わせ基準を検出する
ための検出動作を行う反射型フォトセンサ32および透過型フォトセンサ33の信号の出
力レベルを所定の出力レベルに調整しているので反射型フォトセンサ32および透過型フ
ォトセンサ33の反応特性の個体差を是正しておくことができる。
また、カッタ位置誤差調整用搬送量および切断位置調整用搬送量を不揮発性メモリ45
に記憶保持させているので、電源を切断しても、これらの値が消失することがない。
本発明を適用したプリンタの外観斜視図である。 プリンタの開閉カバーを開けた状態を示す外観斜視図である。 プリンタの内部構造を示す縦断面図である。 位置あわせ基準、印刷開始目標位置、切断目標位置を示した説明図である プリンタの制御系を示す概略ブロック図である。 頭出し指令による位置決め動作を示すフローチャートである。 切断位置決め指令による位置決め動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1・プリンタ、2・プリンタ本体、2a・外装ケース、2b・開口部、3・開閉カバー、
3a・カバーケース、4・記録紙排出口、5・排紙ガイド、6・開閉レバー、7・ロール
紙収納部、8・吸引プラテン、9・ロール紙、9a・記録紙、10・ファンフォールド紙
、11・記録紙挿入口、12・プリンタ本体フレーム、13・繰り出しローラ、14・ヘ
ッドユニットフレーム、15・インクジェットヘッド、15a・インクノズル面、16・
キャリッジ、17・キャリッジガイド軸、18・キャリッジモータ、19・タイミングベ
ルト、20・オートカッタ、21・送り出しローラ、22・紙押さえローラ、23・紙送
りモータ、24・前側紙押さえローラ、25・ロール紙押さえレバー、26・ロール紙押
さえローラ、27・テンションガイド、28・後側紙押さえローラ、29・導入路、30
・ファンフォールド紙フォルダ、31・紙挿入検出器(第1紙検出器)、32・反射型フ
ォトセンサ、33・透過型フォトセンサ(第2紙検出器)、34・紙排出検出器(第3紙
検出器)、40・制御部、41・通信インターフェース、42・43・44・ドライバ、
45・不揮発性メモリ、46・印刷位置決め手段、47・切断位置決め手段、48・記憶
保持手段、A・印刷位置、B・切断位置、C・ロール紙搬送路、D・ファンフォールド紙
搬送路、E・共通紙搬送路部分、F・上流側検出位置、G・ラベル、H・ブラックマーク
、I・用紙先端、J・ラベル先端、K・下流側検出位置、L・印刷開始目標位置、M・切
断目標位置、N・ミシン目

Claims (9)

  1. 複数の用紙種類の長尺状の記録紙を印刷ヘッドによる印刷位置を経由する紙搬送路に沿
    って搬送し、前記印刷位置よりも上流の上流側検出位置において前記記録紙上の位置合わ
    せ基準を検出するための検出動作を行い、前記位置合わせ基準の検出時点に基づいて前記
    記録紙上に予め設定されている印刷開始目標位置を前記印刷位置に位置決めするプリンタ
    における記録紙の位置決め方法であって、
    前記複数の用紙種類の中から基準となる記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記
    印刷開始目標位置を前記印刷位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点か
    らの上流側または下流側の搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と予め
    設定されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量として記憶保持し、
    前記複数の用紙種類の中から特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記印刷
    開始目標位置を前記印刷位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの
    上流側または下流側の搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と前記基準
    紙搬送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持し、
    前記特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して前記位置合わせ基準を検出し、
    前記位置合わせ基準の検出時点から、前記所定搬送量、前記第1調整用搬送量および前
    記第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ前記記録紙を搬送することを特徴とする記録紙
    の位置決め方法。
  2. 請求項1に記載されている記録紙の位置決め方法において、
    前記位置合わせ基準を検出するためのフォトセンサの信号の出力レベルを所定の出力レ
    ベルに調整することを特徴とする記録紙の位置決め方法。
  3. 請求項1または2に記載されている記録紙の位置決め方法において、
    前記第1調整用搬送量と前記第2調整用搬送量の少なくとも一方は、前記プリンタに接
    続された上位装置から受信し、前記プリンタの不揮発性メモリに記憶保持することを特徴
    とする記録紙の位置決め方法。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載されている位置決め方法によって、前記
    特定の記録紙を位置決めすることを特徴とするプリンタ。
  5. 複数の用紙種類の長尺状の記録紙を切断装置による切断位置を経由する紙搬送路に沿っ
    て搬送し、前記切断位置よりも上流の上流側検出位置において前記記録紙上の位置合わせ
    基準を検出するための検出動作を行い、前記位置合わせ基準の検出時点に基づいて前記記
    録紙上に予め設定されている切断目標位置を前記切断位置に位置決めするプリンタにおけ
    る記録紙の位置決め方法であって、
    前記複数の用紙種類の中から基準となる記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記
    切断目標位置を前記切断位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの
    上流側または下流側の搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と予め設定
    されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量として記憶保持し、
    前記複数の用紙種類の中から特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記切断
    目標位置を前記切断位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの上流
    側または下流側の搬送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と前記基準紙搬
    送量との差分を第2調整用搬送量として記憶保持し、
    前記特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して前記位置合わせ基準を検出し、
    前記位置合わせ基準の検出時点から、前記所定搬送量、前記第1調整用搬送量および前
    記第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ前記記録紙を搬送することを特徴とする記録紙
    の位置決め方法。
  6. 複数の用紙種類の長尺状の記録紙を切断装置による切断位置を経由する紙搬送路に沿っ
    て搬送し、前記切断位置よりも上流の上流側検出位置において前記記録紙上の位置合わせ
    基準を検出するための検出動作を行い、前記位置合わせ基準の検出時点に基づいて前記記
    録紙上に予め設定されている切断目標位置を前記切断位置に位置決めするプリンタにおけ
    る記録紙の位置決め方法であって、
    前記複数の用紙種類の中から基準となる記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記
    切断目標位置を前記切断位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの
    上流側または下流側の搬送量を基準紙搬送量として測定し、この基準紙搬送量と予め設定
    されている所定搬送量との差分を第1調整用搬送量として記憶保持し、
    前記複数の用紙種類の中から前記切断目標位置にミシン目が含まれている特定の記録紙
    を前記紙搬送路に沿って搬送して、前記切断目標位置を前記切断位置から所定距離ずれた
    位置に位置決めしたときの前記位置合わせ基準の検出時点からの上流側または下流側の搬
    送量を特定紙搬送量として測定し、この特定紙搬送量と前記基準紙搬送量との差分を第2
    調整用搬送量として記憶保持し、
    前記特定の記録紙を前記紙搬送路に沿って搬送して前記位置合わせ基準を検出し、
    前記位置合わせ基準の検出時点から、前記所定搬送量、前記第1調整用搬送量および前
    記第2調整用搬送量を合計した搬送量だけ前記記録紙を搬送することを特徴とする記録紙
    の位置決め方法。
  7. 請求項5または6に記載されている記録紙の位置決め方法において、
    前記位置合わせ基準を検出するためのフォトセンサの信号の出力レベルを所定の出力レ
    ベルに調整することを特徴とする記録紙の位置決め方法。
  8. 請求項5ないし7のうちのいずれかの項に記載されている記録紙の位置決め方法におい
    て、
    前記第1調整用搬送量と前記第2調整用搬送量の少なくとも一方は、前記プリンタに接
    続された上位装置から受信し、前記プリンタの不揮発性メモリに記憶保持することを特徴
    とする記録紙の位置決め方法。
  9. 請求項5ないし8のうちのいずれかの項に記載されている位置決め方法によって、前記
    特定の記録紙を位置決めすることを特徴とするプリンタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016034725A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 東芝テック株式会社 ラベルプリンタおよびラベルプリンタの制御方法
JP2016172320A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 株式会社沖データ 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法
CN112140749A (zh) * 2019-06-26 2020-12-29 兄弟工业株式会社 打印装置
WO2023100534A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 サトーホールディングス株式会社 プリンタ、プリンタの制御方法及びプログラム

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