JP5609999B2 - プリンタの再印刷制御方法およびプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印刷ジョブ実行中にエラーが発生した場合に再印刷の要否を判定可能なプリンタおよびプリンタの再印刷制御方法に関する。
従来から、ラベル紙などの長尺の記録紙に印刷するプリンタにおいて、印刷中にエラーが発生するなどして正常な印刷結果が得られなかった場合に、再印刷を行うものが提案されている。例えば、特許文献1には、複数枚のラベルをセット印刷するラベルプリンタにおいて、印刷中に紙ジャムなどのエラーが発生した場合には、エラー発生時に印刷中だったラベルだけでなく、そのラベルを含むラベルセットの全てを印刷するラベルプリンタが開示されている。
特開2002−36640号公報
ここで、印刷中にエラーが発生しても、記録紙の実印刷領域に損傷がなければ印刷結果には影響がないので、その場合には再印刷は不要であると考えられる。しかしながら、特許文献1のラベルプリンタでは、エラー検出手段によってラベルセット発行中にエラーが発生したと判定されると、そのラベルセットについては、エラー復帰後に必ず再印刷を行う。そのため、ラベルの実印刷領域に損傷がなく再印刷が不必要な場合にも再印刷が行われてしまう可能性があり、これによって印刷速度が低下したり、記録紙およびインクなどの消耗品が無駄になる可能性があった。
そこで、実際に再印刷が必要な場合のみ再印刷を実行するために、イメージセンサによって記録紙の実印刷領域やそこに印刷された内容の損傷を検出した場合にのみ再印刷を行う方法も提案されている。しかしながら、この方法では印刷位置よりも下流側にイメージセンサなどの高価なセンサ部品を配置しなければならないため、プリンタの装置コストが上昇してしまうという問題点があった。また、記録紙の実印刷領域やそこに印刷された内容に損傷がないかを確認するための検出処理を行うことにより、印刷速度が低下してしまうという問題点があった。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、高価なセンサ部品を用いずに、記録紙の実印刷領域や印刷イメージそのものに損傷がないエラーの場合には再印刷を行わないようにすることが可能なプリンタおよびプリンタの再印刷制御方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリンタの再印刷制御方法は、
記録紙への所定のジョブの印刷中に、第1のエラー群および当該第1のエラーとは異なる第2のエラー群のいずれかに属する所定のエラーが発生したか否かを検出し、
前記所定のエラーの発生が検出された場合には、
前記所定のエラーが前記第1エラー群に含まれる第1のエラーと前記第2エラー群に含まれる第2のエラーのいずれであるかを検出し、
当該検出した結果に基づき、再印刷を行うことを特徴としている。
本発明では、このように、印刷内容の損傷の可能性が非常に高い印刷領域への印刷中にエラー発生を検出し、印刷領域への印刷中のエラー発生の有無に基づいて再印刷の要否を判定しているので、より正確に再印刷の要否を判定できる。よって、印刷内容に損傷がなく再印刷が不要な場合にまで再印刷が行われてしまうことを抑制でき、印刷速度の低下や記録紙およびインクなどの消耗品の無駄を削減できる。また、エラーの種類と有無によって再印刷の要否を判断しているので、高価なセンサ群を用いて実際に記録紙の損傷や記録紙上の印刷内容の損傷が生じているか否かを確認する必要がない。よって、プリンタの装置コストを削減でき、装置の構成を簡素化できる。
また、本発明において、前記印刷ジョブが印刷領域と余白領域を含むものである場合、前記余白領域を搬送中に、前記第1エラーまたは前記第2エラーが発生したか否かを検出し、前記第2エラーを検出した場合には、当該余白領域を搬送後、前記印刷領域の前記再印刷を行い、前記第1エラーを検出した場合には、前記再印刷を行わないようにするとよい。このように、印刷動作が行われていない余白領域を確保するための搬送中には、印刷終了後に印刷内容を損傷する可能性がある特定の種類のエラー(第2のエラー群に含まれる第2エラー)を検出したときだけ再印刷を行うようにすれば、更に正確に再印刷の要否を判定できる。よって、再印刷が不要な場合にまで再印刷が行われてしまうことを抑制できる。
また、本発明において、前記印刷ジョブが印刷領域と余白領域を含むものであり、ページ単位のものである場合、前記余白領域を搬送中に、前記第1エラーまたは前記第2エラーが発生したか否かを検出し、前記第2エラーを検出した場合には、当該余白領域を搬送後、前記記録紙の次のページに前記印刷領域の前記再印刷を行い、前記第1エラーを検出した場合には、前記再印刷を行わないようにするとよい。また、このとき、前記印刷領域への印刷中に、前記第1エラーまたは前記第2エラーが発生したか否かを検出し、前記第1エラーまたは前記第2エラーを検出したときは、前記印刷領域の前記再印刷を行うようにするとよい。
本発明は、このように、印刷ジョブが印刷領域と余白領域を含むページ単位の印刷ジョブの印刷動作において、印刷領域への印刷中と余白領域を確保するための搬送中で再印刷を行うための判定基準を異ならせている。よって、実際に印刷領域への印刷内容が損傷する可能性が高いときだけ再印刷を行うことができるので、印刷速度の低下や記録紙およびインクなどの消耗品の無駄を削減できる。また、高価なセンサ群を用いて実際に記録紙の損傷や記録紙上の印刷内容の損傷が生じているか否かを確認する必要がなく、プリンタの装置コストを削減でき、装置の構成を簡素化できる。さらに、印刷内容の損傷の可能性があるページを、ページ単位で再印刷できるので、正常に印刷されたページが必要な数だけ得られる。
ここで、前記第2のエラー群には、紙ジャムエラーとメカニカルエラーの少なくともいずれかが含まれるようにするとよい。また、前記第1のエラー群には、記録紙装填部を開閉する開閉カバーのカバーオープンエラーと紙なしエラーの少なくともいずれかが含まれるようにするとよい。紙ジャムエラーやメカニカルエラーは記録紙そのものの損傷の可能性があるので、印刷動作終了後の紙送り中に発生しても直前に印刷された印刷内容を損傷する可能性がある。また、カバーオープンエラーや紙なしエラーは、印刷動作終了後であれば印刷内容の損傷の可能性は非常に低いと考えられる。よって、再印刷を行うための判定基準をこのようなエラーの種類によって分けることにより、実際に印刷内容が損傷する可能性が高いときだけ再印刷を行うことができる。
次に、本発明のプリンタは、上記のプリンタの再印刷制御方法により、前記印刷領域の前記再印刷の要否を判定することを特徴としている。
本発明によれば、印刷内容の損傷の可能性が非常に高い印刷領域への印刷中にエラー発生を検出し、印刷領域への印刷中のエラー発生の有無に基づいて再印刷の要否を判定しているので、より正確に再印刷の要否を判定できる。よって、印刷内容に損傷がなく再印刷が不要な場合にまで再印刷が行われてしまうことを抑制でき、印刷速度の低下や記録紙およびインクなどの消耗品の無駄を削減できる。また、エラーの種類およびその有無によって再印刷の要否を判断しているので、高価なセンサ群を用いて実際に記録紙の損傷や記録紙上の印刷内容の損傷が生じているか否かを確認する必要がない。よって、プリンタの装置コストを削減でき、装置の構成を簡素化できる。
本発明を適用したプリンタの外観斜視図である。 プリンタの開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図である。 プリンタの内部構造を示す概略縦断面図である。 プリンタの制御系を示す概略ブロック図である。 記録紙上の実印刷領域と非印刷領域の説明図である。 各ラベルへの印刷処理における再印刷の要否判定処理のフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンタの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本実施の形態に係るインクジェット式のプリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、プリンタ本体2の前面に取り付けた開閉蓋3とを有している。プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5および蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋3のロックが解除される。ロック解除後、開閉蓋3に搭載されている排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンタ本体2の内部に形成されているロール紙収納部7が開放状態となる。同時に、印刷位置を規定しているプラテン8が開閉蓋3と一緒に移動して、ロール紙収納部7から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙の交換作業などを簡単に行うことができる。なお、図2においては、開閉蓋3のカバーケースおよび蓋開閉レバー6を省略してある。
開閉蓋3の近傍には開閉検出器3aが取り付けられている。開閉検出器3aは、フォトセンサ、磁気センサ、マイクロスイッチなどから構成されている。開閉検出器3aは、開閉蓋3が開き状態から閉じ状態に切り換わったこと、および、閉じ状態から開き状態に切り換わったことを検出できる。
(内部構成)
図3はプリンタ1の内部構成を示す概略縦断面図である。プリンタ1の内部には、プリンタ本体フレーム10における幅方向の中央部分にロール紙収納部7が形成されている。ロール紙収納部7には、ロール紙9の中心軸がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納される。
ロール紙収納部7の上側には、プリンタ本体フレーム10の上端にヘッドユニットフレーム12が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム12には、インクジェットヘッド13、インクジェットヘッド13を搭載しているキャリッジ14、およびキャリッジ14のプリンタ幅方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸15が配置されている。インクジェットヘッド13はインクノズル面13aが下向きになるようにキャリッジ14に搭載されている。キャリッジガイド軸15はプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、ヘッドユニットフレーム12には、キャリッジ14をキャリッジガイド軸15に沿って往復移動させるためのキャリッジモータ16およびタイミングベルト17を備えたキャリッジ搬送機構が配置されている。
インクジェットヘッド13の下側にはプリンタ前後方向に水平に延びるプラテンフレーム18が配置されている。プラテンフレーム18の上端にはプラテン8がプリンタ幅方向に水平に取り付けられている。プラテン8は、インクジェットヘッド13に一定のギャップで対峙しており、インクジェットヘッド13の印刷位置を規定している。また、プラテン8はその表面8aに記録紙11を吸引することができる吸引プラテンである。
プラテン8の後側には、後側紙送りローラ21がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラ21には所定幅の後側紙押えローラ22が記録紙11を介して所定の押圧力で押し付けられている。プラテン8の前側には、前側紙送りローラ23が配置されている。前側紙送りローラ23には、上側から記録紙11を介して前側紙押えローラ24が押し付けられている。後側紙送りローラ21は、プラテンフレーム18の後方に搭載されている紙送りモータ25によって回転駆動される。
ロール紙収納部7の後側の上方の部位には、繰り出しローラ19aおよび押さえローラ19bが配置されている。押さえローラ19bはプラテンフレーム18に取り付けたレバー28の先端に取り付けられており、繰り出しローラ19aはプリンタ本体フレーム10の側に取り付けられている。繰り出しローラ19aは、後側紙送りローラ21と同期して紙送りモータ25によって回転駆動される。
ロール紙収納部7に収納されているロール紙9から引き出された記録紙11は、繰り出しローラ19aおよび押さえローラ19bを経由してプラテンフレーム18の後端に取り付けられているテンションガイド20に至る。テンションガイド20は下方に湾曲しており、バネ力によって上方に付勢されている。記録紙11は、テンションガイド20の湾曲面に掛け渡されて前方に湾曲するように引き出された後、プラテン8の表面8aに沿って水平に引き出され、インクジェットヘッド13による印刷位置を経由して記録紙排出口4から外部に引き出された状態にセットされる。ロール紙収納部7からテンションガイド20およびプラテン8を経由して記録紙排出口4に至る搬送路A上の記録紙11は、テンションガイド20の付勢力によって所定の張力が付与された状態で搬送される。
ここで、テンションガイド20の近傍には、テンションガイド20の位置検出をおこなうための位置検出器20aが取り付けられている。位置検出器20aは、フォトセンサ、磁気センサ、マイクロスイッチなどから構成されている。紙ジャムなどによって搬送路Aにセットされた記録紙11がたるんでしまったときは、テンションガイド20が記録紙11に所定の張力を付与している通常位置よりも上方に移動する。また、記録紙11が搬送路A上で動かせなくなってしまい通常よりも大きな張力が付与されている時には、テンションガイド20が通常位置よりも下方に移動する。よって、位置検出器20aの検出出力により、テンションガイド20が記録紙11に所定の張力を付与している状態か否かを検出することができ、これに基づいてプリンタ1における紙ジャムエラーの発生を検出できる。
なお、繰り出しローラ19aや後側紙送りローラ21を駆動する紙送りモータ25の負荷検出を行うことによって記録紙11の搬送異常を検出して、プリンタ1における紙ジャムエラーの発生を検出してもよい。
搬送路Aの後側紙送りローラ21よりも上流側には、記録紙11の有無などを検出するための反射型フォトセンサ26および透過型フォトセンサ27が配置されている。反射型フォトセンサ26は、照射した検査光の反射率の変動を利用して、記録紙11上のブラックマークなどの位置合わせ基準を検出することができる。また、透過型フォトセンサ27は、照射した検査光の透過率の変動を利用して、記録紙11の先端あるいは後端や、記録紙11として台紙上にラベルを剥離可能に貼り付けたラベル紙を用いている場合には、ラベルの先端あるいは後端を検出することができる。
また、搬送路Aの上方には、キャリッジ14に搭載されたエンコーダセンサ29が配置されている。エンコーダセンサ29は、キャリッジ14の往復移動範囲に沿って延びるリニアスケールとの組み合わせでリニアエンコーダとして機能し、キャリッジ14およびインクジェットヘッド13のプリンタ幅方向の位置を検出するための位置検出器として機能する。なお、エンコーダセンサ29とリニアスケールによりキャリッジ14およびインクジェットヘッド13の移動量を直接検出する代わりに、キャリッジモータ16の回転量の検出値に基づいてキャリッジ14およびインクジェットヘッド13のプリンタ幅方向の移動量を算出して、キャリッジ14およびインクジェットヘッド13のプリンタ幅方向の位置を把握してもよい。
ロール紙9から繰り出される記録紙11は、紙送りモータ25の駆動力により、プラテン8の表面8aに吸引された状態で搬送され、インクジェットヘッド13による印刷位置を通過する。印刷位置では、キャリッジ14をキャリッジガイド軸15に沿って往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド13により印刷が行われる。記録紙11の幅方向への一連の行印刷が終了した後は、後側紙送りローラ21および前側紙送りローラ23が回転駆動されて、所定ピッチだけ記録紙11が送り出される。この後に、次の行印刷が行われる。このように、記録紙11は、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド13によって印刷が施される。印刷後の記録紙11が排出される記録紙排出口4には、例えば鋏式の記録紙切断装置(図示せず)が配置されており、この記録紙切断装置によって記録紙11が幅方向に切断される。
(制御系)
図4は、プリンタ1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンタ1の制御系は、CPU、ROM、RAMなどを備えた制御部30を中心に構成されている。制御部30には、図示しない送受信部を介して、ホスト装置32などの上位機器から印刷データやコマンドなどが供給される。制御部30は、ホスト装置32などからの印刷指令に基づき、記録紙11を送り出す紙送り機構やキャリッジ搬送機構、記録紙の吸引機構などの各部の駆動を制御して、紙送り動作および印刷動作を実行する。
制御部30の出力側には、ヘッドドライバ13bを介してインクジェットヘッド13が接続されており、制御部30は、ヘッドドライバ13bを介してインクジェットヘッド13を駆動制御する。また、制御部30の出力側には、モータドライバ16aおよびモータドライバ25aを介してキャリッジモータ16および紙送りモータ25が接続されており、制御部30は、モータドライバ25a,16aを介して紙送りモータ25およびキャリッジモータ16を駆動制御する。制御部30は、紙送りモータ25を送り出し方向に駆動制御するステップ数あるいは回転量を積算することにより、記録紙11の所定の搬送量を算出する。
制御部30の入力側には、開閉検出器3a、位置検出器20a、反射型フォトセンサ26、透過型フォトセンサ27、エンコーダセンサ29などの各検出器が接続されている。制御部30は、これらの各検出器の検出出力に基づいて、プリンタ1の各部の状態や記録紙11の状態を把握する。すなわち、上述したように、制御部30は、開閉検出器3aの検出出力に基づいて、開閉蓋3を開閉するカバークローズ動作が行われたことを検出する。また、制御部30は、位置検出器20aの検出出力に基づいて、紙ジャムエラーの発生を検出する。そして、制御部30は、反射型フォトセンサ26あるいは透過型フォトセンサ27の検出出力に基づいて、記録紙11の有無や記録紙11上の各部の位置を検出する。更に、制御部30は、エンコーダセンサ29の検出出力に基づいてキャリッジ14の移動量を検出することにより、紙ジャムエラーやメカニカルエラーなどによってキャリッジ14の搬送異常が発生しているか否かを検出する。例えば、キャリッジ14がホームポジションでロック機構により移動を規制されているCRロック状態であるか否かを検出する。
(再印刷制御)
次に、本実施形態のプリンタ1における再印刷制御について説明する。図5は、記録紙上の実印刷領域と非印刷領域の説明図である。ここでは、記録紙11としてラベル紙を用いた場合の再印刷制御について説明する。
記録紙11上には、定型のラベル11aが一定のギャップ間隔で貼り付けられている。各ラベル11a上の印刷開始位置11bは、各ラベル11aの先端から所定の余白寸法分だけ後方に設定されており、印刷データに基づいて展開された各ページ(ラベル)に印刷すべき印刷イメージ11c(印刷内容)は、この印刷開始位置11bから印刷開始される。従って、記録紙11上の実印刷領域E1は印刷開始位置11bから印刷イメージ11cの後端位置11dまでの部分であり、記録紙11上の非印刷領域E2は、ラベル先端から印刷開始位置11bまでの余白部分と、印刷イメージ11cの後端位置11dからラベル後端までの余白部分と、ラベル間ギャップGの部分である。つまり、非印刷領域E2は、印刷イメージ11cの後端位置11dから次のラベル11a上の印刷開始位置11bまでの部分となる。なお、ラベル紙でなく連続紙の場合にはラベル間ギャップGの部分が存在せず、余白部分が非印刷領域E2となる。
制御部30は、記録紙11上の印刷開始位置11bをインクジェットヘッド13による印刷位置に位置合わせした状態で印刷待機状態となっており、この状態から印刷データの印刷処理が開始される。図6は各ラベルへの印刷処理における再印刷の要否判定処理のフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、実印刷領域E1と非印刷領域E2が記録紙搬送方向に沿って前後に配列されている1ページ分(ラベル1枚分)の印刷データの印刷処理の流れを説明する。
制御部30は、印刷処理を開始すると、まず、ステップS1において、記録紙11上の実印刷領域E1の長さ分だけ記録紙11を搬送し、この搬送動作に連動してインクジェットヘッド13を駆動して、実印刷領域E1への印刷イメージ11cの形成を行う。そして、ステップS2に進み、実印刷領域E1への印刷イメージ11cの形成中に、所定のエラーが発生したか否かを判定する。
ここで、ステップS2で発生の有無を確認する所定のエラーは、任意のエラーとしてもよいし、再印刷を要する可能性が高いエラーだけを設定しておいてもよい。再印刷を要する可能性が高いエラーとしては、記録紙11の損傷、特に、ラベル11aの部分の損傷の可能性があるエラーと、ラベル11a上に形成すべき印刷イメージ11cの損傷の可能性があるエラーが考えられる。具体的には、記録紙11の損傷の可能性があるエラーとしては、例えば、紙ジャムエラー(第2エラー)や、搬送機構の異常などの装置内のメカニカルエラー(第2エラー)が挙げられる。また、印刷イメージ11cの損傷の可能性があるエラーとしては、例えば、衝撃により印刷イメージ11cが乱れる可能性があるカバーオープンエラー(第1エラー)や、印刷イメージ11cが記録紙11の後端で途切れてしまう可能性がある紙なしエラー(第1エラー)が挙げられる。あるいは、インク切れや廃インクのオーバーフローなどのエラーなどを加えてもよい。
制御部30は、ステップS2で該当するエラーが発生したと判定すると(ステップS2:Yes)、動作停止してステップS3に移行し、エラー解除動作を待機する状態になる。一方、ステップS2でエラーが発生していないと判定すると(ステップS2:No)、ステップS4に進み、次のラベル11a上の印刷開始位置11bをインクジェットヘッド13による印刷位置に位置合わせする頭出し動作を行う。すなわち、ステップS4により、次のラベル11aの実印刷領域E1までの間の非印刷領域E2が、インクジェットヘッド13による印刷位置を通過して搬送される。
続いて、制御部30は、ステップS5に進み、非印刷領域E2が印刷位置を通過する間の記録紙11の搬送中に、所定のエラーが発生したか否かを判定する。本実施形態では、ステップS5で発生の有無を判定するエラーを、ステップS2と同一にしている。そして、ステップS5で所定のエラーが発生していないと判定すると(ステップS5:No)、このラベル11aへの印刷が正常に終了しており再印刷を要しないと判定して、処理を終了する。
一方、制御部30は、ステップS5で該当するエラーが発生したと判定すると(ステップS5:Yes)、ステップS6に進み、非印刷領域E2が印刷位置を通過する間に発生したと判定されたエラーが、記録紙11の損傷、特に、ラベル11aの部分の損傷の可能性があるエラーであるか否かの判定を行う。このようなエラーとしては、紙ジャムエラー(第2エラー)が挙げられる。また、紙ジャムエラーに加えて、搬送機構の異常などのメカニカルエラー(第2エラー)を判定対象として設定しておいてもよい。このように、ステップS6の判定対象となる期間は、すでにインクジェットヘッド13による印刷動作が終了している非印刷領域E2の紙送り期間であるので、カバーオープンエラー(第1エラー)や紙なしエラー(第1エラー)は検出対象から除いている。
そして、制御部30は、ステップS6で該当するエラーが発生したと判定すると(ステップS6:Yes)、動作停止してステップS3に移行し、エラー解除動作を待機する状態となって一定時間毎にエラー解除動作があったか否かの判定を行う。一方、ステップS6でエラーが発生していないと判定すると(ステップS6:No)、このラベル11aへの印刷が正常に終了しており再印刷を要しないと判定して、処理を終了する。
一方、ステップS2あるいはステップS6からステップS3に進んでエラー待機状態になると、一定時間毎にエラー解除動作があったか否かの判定を行う。ステップS2あるいはステップS6では、正常に印刷されたラベル11aが得られない可能性がある場合にのみ、ステップS3に進むようにしている。従って、ステップS3でエラー解除動作があったと判定されると(ステップS3:Yes)、再びステップS1に戻り、エラー判定前に印刷していた印刷イメージ11cを、次のラベル11aに再印刷する処理を開始する。これにより、正常に印刷が終了するまで、ステップS1〜S6の処理が繰り返される。
(本実施形態の効果)
以上のように、プリンタ1では、再印刷の要否の判定を、実印刷領域E1への印刷イメージ形成中と、非印刷領域E2の紙送り中とに分けて行っており、実印刷領域E1と非印刷領域E2では、再印刷の要否の判定対象とするエラーの種類を異ならせている。実印刷領域E1への印刷イメージ形成中にエラーが発生した場合には、印刷イメージの損傷の可能性が非常に高いので、実印刷領域E1への印刷イメージ形成中のエラー発生の有無の判定に基づいて再印刷の要否を判定することによって、より正確に再印刷の要否を判定できる。また、印刷イメージ11cの形成がすでに終了している非印刷領域E2を確保するための紙送り中には、実印刷領域E1に到達して印刷イメージ11cを損傷することも考えられる記録紙11の損傷の可能性があるエラーを検出したときだけ再印刷を行う旨の判定を行うことにより、更に正確に再印刷の要否を判定できる。これにより、再印刷が不要な場合にまで再印刷が行われてしまうことを抑制でき、印刷速度の低下や記録紙11およびインクなどの消耗品の無駄を削減できる。
そして、本実施形態では、予め設定した種類のエラーの有無によって再印刷の要否を判断しているので、印刷位置の下流に、実際に印刷イメージ11cの損傷や記録紙11の損傷が生じているか否かを確認するためのイメージセンサなどの高価なセンサを配置する必要がない。よって、プリンタの装置コストを削減でき、装置の構成を簡素化できる。
また、印刷データの印刷中に、各ラベル単位で再印刷の判定や再印刷の実行を行うことにより、正常に印刷されたラベルが必要な数だけ得られる。また、ラベル紙ではない連続紙を印刷後にページ毎にカットしてカットシートを作成する場合には、印刷データによって指定されたページ長の単位で再印刷の判定および再印刷の実行を行うことにより、正常に印刷されたカットシートが必要な数だけ得られる。
1…プリンタ、2…プリンタ本体、2a…外装ケース、2b…開口部、3…開閉蓋、3a…開閉検出器、4…記録紙排出口、5…排紙ガイド、6…蓋開閉レバー、7…ロール紙収納部、8…プラテン、8a…表面、9…ロール紙、10…プリンタ本体フレーム、11…記録紙、11a…ラベル、11b…印刷開始位置、11c…印刷イメージ(印刷内容)、11d…後端位置、12…ヘッドユニットフレーム、13…インクジェットヘッド(印刷ヘッド)、13a…インクノズル面、13b…ヘッドドライバ、14…キャリッジ、15…キャリッジガイド軸、16…キャリッジモータ、16a…モータドライバ、17…タイミングベルト、18…プラテンフレーム、19a…繰り出しローラ、19b…押さえローラ、20…テンションガイド、20a…位置検出器、21…後側紙送りローラ、22…後側紙押えローラ、23…前側紙送りローラ、24…前側紙押えローラ、25…紙送りモータ、25a…モータドライバ、26…反射型フォトセンサ、27…透過型フォトセンサ、28…レバー、29…エンコーダセンサ、30…制御部、32…ホスト装置、A…搬送路、E1…実印刷領域、E2…非印刷領域、G…ラベル間ギャップ

Claims (4)

  1. 台紙上にラベルを剥離可能に貼り付けたラベル紙への所定の印刷ジョブの印刷中に、少なくとも第1のエラー群および当該第1のエラー群とは異なる第2のエラー群のいずれかに属する所定のエラーが発生したか否かを検出し、
    前記所定のエラーの発生が検出された場合には、
    前記所定のエラーが前記第1のエラー群に含まれる第1エラーと前記第2のエラー群に含まれる第2エラーのいずれであるかを検出し、
    当該検出した結果に基づき、再印刷を行うプリンタの再印刷制御方法であって、
    前記印刷ジョブが印刷領域と余白領域を含むものである場合、
    前記余白領域を搬送中に、前記第1エラーまたは前記第2エラーが発生したか否かを検出し、
    前記第2エラーを検出した場合には、
    当該余白領域を搬送後、前記印刷領域の前記再印刷を行い、
    前記第1エラーを検出した場合には、前記再印刷を行わず、
    前記印刷領域への印刷中に、前記第1エラーまたは前記第2エラーが発生したか否かを検出し、
    前記第1エラーまたは前記第2エラーを検出した場合には、前記印刷領域の前記再印刷を行うことを特徴とするプリンタの再印刷制御方法。
  2. 請求項1に記載のプリンタの再印刷制御方法であって、
    前記第2のエラー群には、紙ジャムエラーとメカニカルエラーの少なくともいずれかが含まれることを特徴とするプリンタの再印刷制御方法。
  3. 請求項1あるいは2に記載のプリンタの再印刷制御方法であって、
    前記第1のエラー群には、記録紙装填部を開閉する開閉カバーのカバーオープンエラーと紙なしエラーの少なくともいずれかが含まれることを特徴とするプリンタの再印刷制御方法。
  4. 請求項1ないしのいずれかの項に記載のプリンタの再印刷制御方法により、前記印刷領域の前記再印刷の要否を判定することを特徴とするプリンタ。
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